JP2012224362A - 繰り返し使用容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】容器本体と、この容器本体の開口部に装着され、注出用のノズルを有するノズルキャップと、ノズルキャップを覆うオーバーキャップとを備えて構成され、前記ノズルキャップを通して内容物を補充する繰り返し使用容器において、前記ノズルキャップは、その中央部に起立した、詰め替え時空気置換用のスリットを有する注出用のノズルを備え、内容物を補充する詰め替え容器の封止部材を破断して開封させる開封部が前記注出用のノズル内に配置されていると共に、前記開封部は前記注出用ノズルの底面より上側に配置されていることを特徴とする繰り返し使用容器。
【選択図】図1
Description
専用容器は、構造もしっかりしており、従って高価であることから、内容物が無くなった段階で、繰り返し使用することができるように、内容物のみを詰め替える詰め替え容器入りの製品が別途販売されていることが多い。
また一方、詰替え容器も、もっぱら安価に製造することに重点を置くあまり、詰替え操作における利便性を十分に考慮したものでは、必ずしもなかった。
しかしながら、特許文献1に記載された詰め替え容器は、繰り返し使用容器の開口部にねじ止めして連結することから、その詰め替え作業の際にねじを回す必要があって消費者にとって必ずしも簡便とはいえなかった。
また詰め替え容器を、繰り返し使用する容器の開口部にねじ込んで使用する構造であるため、両者の結合は確実であるが、反面、操作が面倒であるばかりでなく、口栓のコスト面においても不利であるという欠点も残されていた。
替え容器を開封する必要がなく、誤って周囲にこぼすおそれもない。
そして、開封によって流出した内容物の大部分は注出ノズル内を通って繰り返し使用容器内に充填されるが、一部注出ノズル外に流出した内容物も筒状側壁に囲まれた領域を通って繰り返し使用容器の内部に確実に充填されるから、このときにもこぼれることがない。
ノズルキャップの内径が大きいほど詰め替えに要する時間は短縮出来るが、計量時の作業性を考慮すると内径は20mm以下であることが望ましい。
開封部が筒状の形状であることにより、詰め替え時に内容物が筒内部の空洞を通って整流された状態で移動するので空気置換用のノズルの空隙を塞ぐことが少なく、短時間で内容物の詰め替えを行うことが出来る。
開封部が板状の形状であることにより、詰め替え時に内容物がノズル内部の空洞を通って移動する障害になることが少ない形状で先端の鋭利な形状を選択することが出来、短時
間で内容物の詰め替えを行うことが出来る。
開封部の先端が詰め替え容器の封止部材を破断したときの封止部材片が開封部先端の外側に封止部に連接して残っている状態では、この部材片が内容物の流路を塞いでしまうということが起こる。
開封部の先端から詰め替え容器の封止部材を破断して挿入する長さを、封止部材の貼着されている詰め替え容器の口栓の内径以上とすることによって破断された封止部材で流路を塞ぐことが防止できるので詰め替え作業をスムースに行うことが出来る。
邪魔板を設けたことにより、繰り返し使用容器からの内容物の注出時(計量時)に注出流量調整を行い出し過ぎを防止することが出来る。
さらに、ノズルキャップのスリットの側にスリットの対向側が開口するような邪魔板を設けたことにより、詰め替え容器から繰り返し使用容器への内容物の詰め替えの際に繰り返し使用容器中の空気の置換流路を確保し詰め替え速度をアップすることが出来る。
図5から図8に示した。すなわち、図5は従来の繰り返し使用容器の上部断面略図を、図6は従来の繰り返し使用容器(図5)のa−a’線断面略図を、図7は従来の繰り返し使用容器の底面部を上部から見た略図を、図8は従来の繰り返し使用容器の開封時の上部断面略図を示している。
繰り返し使用容器(1)の本体(11)はたとえば、プラスチック製ブローボトルであり、その開口部にノズルキャップ(12)が装着されている。ノズルキャップ(12)には、その中央部に注出ノズル(121)が起立している。この注出ノズル(121)は、図5及び図6から分かるように、断面が略円筒形の形状を有しており、この円筒形の筒の底辺に相当する位置に切り欠け(12a)を有している。この円筒形の内側は繰り返し使用容器(1)の内部に連通する空洞となっている。
なお、前記切り欠け(12a)に連続して、スリット(12b)が設けられており、注出の際にはこのスリット(12b)を通して繰り返し使用容器(1)内部へ空気が流入する。
注出ノズル(121)から内容物を注出した後、その注出ノズル(121)の先端に付着した内容物はこの内容物戻し用流路(122)に滴下し、スリット(12b)を通って繰り返し使用容器(1)の内部に戻る。
なお、繰り返し使用容器(1)を傾けて内容物を注出する際、周壁(123)が注出作業を妨害することがないように、その高さは注出ノズル(121)より低く構成されている。
また、オーバーキャップは容器が転倒した際に内容物がこぼれることを防止する機能を併せ持つこともある。
また、一般に、オーバーキャップは繰り返し使用容器(1)からこのオーバーキャップの内部に内容物を注出することにより、その量を計量する計量カップの役割を担っていることが通常である。
このため、注出ノズル(121)は繰り返し使用容器(1)に内容物を補充する際に、口栓(22)を案内する筒状のガイド部材の役割を果たすことができる(図8参照)。
開封時には、注出ノズル(121)の先端で詰め替え容器の口栓(22)出口に装着してある、フィルムやアルミニウム箔等の封止部材(23)を破断する。この際、内容物の大部分は注出ノズル(121)内に流出するが、一部分注出ノズル(121)外に流出することがある。
このボトルでは、先端の尖った円筒状の開封部(124)がノズルキャップ(12)の底面Cと連結して保持されているので、図7に示したように、注出用のノズルの底面部分がノズルキャップ底面の開口領域を塞いで狭くするということが起こり、その結果として、繰り返し使用を重ねた場合に開口領域の目詰まりを起こすことが多かった(図7参照)。
この注出ノズル(121)は、図1から分かるように、断面が略円筒形の形状を有しており、この円筒形の底辺に相当する位置に切り欠け(12a)を有している。この円筒形の内側は繰り返し使用容器(1)の内部に連通する空洞となっている。
通常、このノズルキャップ(12)は、その内側に開封部(124)を備えた注出ノズル(121)と一体で射出成形等の方法で成形されたポリエチレン樹脂等のプラスチックからなる。開封部(124)の先端斜部は注出ノズル(121)に覆われているため、手あるいは眼等身体に直接触れる恐れはない。
このボトルでは、先端の尖った円筒状の開封部(124)が注出ノズルの内側に開封部保持具(125)によって保持されているので、図3に示したように、注出用のノズルの
底面部分がノズルキャップ底面の開口領域を塞いで狭くするということがなく、その結果として、繰り返し使用を重ねた場合にも開口領域の目詰まりを起こすことが少なくなった。
開封部(124)が筒状の形状であることにより、詰め替え時に内容物が筒内部の空洞を通って整流された状態で移動するので、短時間で内容物の詰め替えを行うことが出来る。
図9の(1)には開封部(124)の形状が筒状の場合、図9の(2)には開封部(124)の形状が板状の場合のそれぞれについて、ノズルキャップ(12)の外観を例示した。
開封部(124)の先端から詰め替え容器の封止部材を破断して挿入する長さ(図4のB)を、封止部材(23)の貼着されている詰め替え容器の口栓(22)の内径(図4のA)以上とすることによって破断された封止部材で上記のように流路を塞がれてしまうことが防止できる。
このパウチやボトルの材質としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などの周知のプラスチックが用いられる。
内容物としては液状のものが好ましく、例えば、液体洗剤、柔軟剤などのトイレタリー用品や、食用油、インスタントコーヒーなどが挙げられる。
あるいは、このプラスチックフィルムにアルミニウム箔、紙、セロハン等を貼り合わせた積層体等を使用することもできる。封止部材(23)は接着剤を使用して接着することができる。また、ヒートシールによって接着することも可能である。
そして、詰め替え容器を倒立させ、詰め替え容器の口栓(22)の外側が注出ノズル(121)の内側に沿って挿通するように詰め替え容器を押し込む。
次に、注出ノズル(121)の進入に伴い、封止部材(23)は開封部(124)の先端によって破断する。
なお、封止部材(23)が破断されて内容物が詰め替え容器から流出するとき、口栓(22)の先端は注出ノズル(121)の内側に嵌入しているから、流出した内容物のほとんどはブローボトル(1)内部に充填される。
一部注出ノズル外に流出した内容物も筒状の側壁に囲まれた領域を通って繰り返し使用容器の内部に確実に充填されるから、このときにもこぼれることがない。
11…繰り返し使用容器本体(プラスチック製ブローボトル)
12…ノズルキャップ
121…注出ノズル
122…内容物戻し用流路
123…ノズルキャップ周壁
12a…切り欠け
12b…スリット
124…開封部
125…開封部保持具
126…開口領域
127…邪魔板
22…詰め替え容器口栓
23…封止部材
A…開封部保持具から開封部先端までの距離
B…詰め替え容器口栓内径
C…ノズルキャップ底面
D…詰め替え時の内容物の流れ
E…詰め替え時の空気の流れ
Claims (5)
- 容器本体と、この容器本体の開口部に装着され、注出用のノズルを有するノズルキャップと、ノズルキャップを覆うオーバーキャップとを備えて構成され、前記ノズルキャップを通して内容物を補充する繰り返し使用容器において、
前記ノズルキャップは、その中央部に起立した、詰め替え時空気置換用のスリットを有する注出用のノズルを備え、内容物を補充する詰め替え容器の封止部材を破断して開封させる開封部が前記注出用のノズル内に配置されていると共に、前記開封部は前記ノズルキャップの底面より上側に配置されていることを特徴とする繰り返し使用容器。 - 前記開封部が、筒状の形状であることを特徴とする請求項1に記載の繰り返し使用容器。
- 前記開封部が、板状の形状であることを特徴とする請求項1に記載の繰り返し使用容器。
- 前記開封部の先端から前記詰め替え容器の封止部材を破断して挿入する長さが前記詰め替え容器の口栓内径以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の繰り返し使用容器。
- 前記開封部の下端の前記注出ノズルのスリットの側に、前記スリットの対向側が開口するような邪魔板を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の繰り返し使用容器。
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