JP2012223884A - データ生成装置、データ生成方法、およびプログラム - Google Patents

データ生成装置、データ生成方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 画像を記録した記録媒体を保存する場合に、記録媒体に記録された画像を容易に確認できるようにする。
【解決手段】 本発明は、記録媒体の所定の位置に、記録媒体に記録した複数の画像を特定するための特定情報を記録する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、記録媒体に記録した複数の画像の特定情報に関するデータを生成するデータ生成装置、データ生成方法、およびプログラムに関する。
従来、記録が行われた記録媒体を巻取り装置にて巻取り、記録終了後に記録媒体を切断手段で切断して切り離すことにより、記録が行われた記録媒体をロール状に保存できるようにした記録装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2009−190292号公報
しかし、記録媒体をロール状にして保存する場合、記録媒体をロール状に巻いたままでは、その記録媒体にどのような画像が記録されているかを確認できず、記録された画像を確認するにはロール状の記録媒体を解き広げる必要があった。また、記録後の記録媒体を折り畳んで保存する場合なども、記録媒体にどのような画像が記録されているかを直ぐに確認することができなかった。
本発明は、記録媒体に画像を記録するために用いられるデータを生成するデータ生成装置であって、記録媒体に記録される複数の画像を特定するための特定情報をメモリに格納するための格納手段と、前記複数の画像と前記格納手段よりメモリに格納された特定情報とを記録するために前記複数の画像と前記特定情報に関するデータを生成する生成手段と、前記生成手段により生成されたデータに基づいて前記複数の画像と前記特定情報を前記記録媒体に記録させるよう制御する記録制御手段と、を有し、前記記録制御手段は、前記複数の画像が記録される記録媒体の端部に前記特定情報を記録させることを特徴とする。
以上の構成によれば、記録した記録媒体を保存するときに、記録媒体に記録された画像を容易に確認することが可能になる。
本発明を適用可能な記録装置の概略斜視図。 本発明を適用可能な記録装置の制御構成を示すブロック図。 第1の実施形態において一連の記録動作を示すフローチャート。 第1の実施形態において画像特定情報が記録された記録媒体の概略図。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1(a)は、本発明を適用可能なインクジェット記録装置(以下、単に記録装置と記す)の概略斜視図を示す。
記録装置100は、スタンド2の上部に装置本体(本体部)1を搭載して構成されている。本体部1の手前側には紙管に巻回されたロール状の記録媒体(ロール紙)Rがセットされている。また、本体部1には、記録媒体Rを解きながら記録位置へ給紙(搬送)する給紙部と、解き出された記録媒体を巻き戻すための巻戻部とを有する給紙機構50が設けられている。給紙機構50から解き出された記録媒体は、Uターン搬送されながら記録位置で画像が記録された後、本体部1の手前側から排出されてくる。
本体部1より下方には、本体部1で画像を記録した記録媒体を巻取るための巻取り装置3が装備されている。巻取り装置3は、本体部1から送り出される記録媒体を、巻取り駆動部31と巻取り可動部32の間に保持した紙管(不図示)に巻取っていく。巻取り駆動部31の内部には、エンコーダの信号に基づいて紙管を回転させるモータ(不図示)が装備されている。また、巻取り可動部32は両矢印Cで示す幅方向に移動可能であり、保持される紙管の長さ(記録媒体の幅サイズ)に応じてユーザが移動させることができる。例えば60インチ幅の記録媒体をセットする場合は、巻取り可動部32を60インチ用紙管を保持する位置へ移動させる。
巻取り装置3を使うには、まず、ユーザが紙菅を巻取り装置3に取り付けて、記録媒体Rの先端をこの紙菅にテープ等で取り付ける。それから、本体部1が画像を記録した記録媒体が送られるたびに巻取り装置3に取り付けられた紙菅を回転させて、記録された記録媒体を紙管を中心に巻取っていく。本実施形態の巻取り装置3は、画像が記録された記録媒体を巻取る際、記録直後の未乾燥のインクがなるべく記録媒体に転写しないようにするために、画像が外側となるように記録媒体を巻取っていく。また、巻取り装置3(巻取り駆動部31)のエンコーダが検出する回転角度から、巻取り装置3により巻取られている記録媒体の外周の長さを算出することが可能となる。例えば、エンコーダが検出した角度が0度(基準点)であるときは、前回の0度(基準点)から今回の0度(基準点)までの1回転の間に搬送ローラが送った記録媒体の搬送量が、巻取り装置3により巻取られている記録媒体の外周の長さに相当する。例えば、搬送ローラで100mm送っていた場合には、記録媒体の外周は100mmということになる。この外周長の算出は、搬送ローラを駆動して巻取り装置3で巻取っている間続けているため、外周の長さを常時把握することが可能である。また、記録媒体を切断すると、その段階で巻取り装置3に巻かれている記録媒体に加えて、巻取り装置3から切断位置までの間にある記録媒体も最終的に巻取り装置3に巻かれることになる。そこで、巻取り装置3に巻取られている記録媒体の外周の長さを上記の方法で算出し、その値を巻取り装置3から切断位置までの距離に応じて修正するようにして、より正確に記録媒体の外周の長さを算出するようにしてもよい。
図1(b)は、本体部1の内部の斜視図を示す。本体部1の上部には開閉カバー11が設けられ、開閉カバー11を開くことにより内部の機構にアクセスすることができる。本体部1には、記録ヘッド8を搭載して記録媒体の幅方向に往復移動可能なキャリッジ14が設けられている。また、記録ヘッド8と対向する位置には、記録ヘッド8により記録される記録媒体を案内支持するためのプラテン9が配されている。プラテン9の搬送上流側(本実施形態では、本体部1内のUターン搬送経路において、給紙機構50にセットされた紙管上の記録媒体R寄りの位置)には、記録媒体を搬送(紙送り)するための搬送ローラ16が配されている。搬送ローラ16に対してローラホルダ18に軸支された複数のピンチローラ17を弾性力により押圧することにより、その間に挟持される記録媒体に搬送力が付与される。
記録位置においては、キャリッジ14をレール12に沿って矢印E、F方向に移動(主走査)させながら、記録データに基づいて記録ヘッド8から記録媒体へインクを吐出することにより画像の記録が行われる。キャリッジ14の移動に同期して記録する1ライン分の記録と搬送ローラ16による記録媒体の矢印G方向への所定ピッチの搬送(紙送り)とを交互に繰り返すことにより、記録媒体に画像が記録されていく。
キャリッジ14には、記録媒体を切断するための切断装置(カッターユニット)13が搭載されている。キャリッジ14を主走査方向に移動させ、カッターユニット13を突き出し部材に突き当てることにより、カッターユニット13内の刃が出るように構成されている。そして、この状態でキャリッジ14を矢印E方向またはF方向に移動させることにより、記録媒体をカットする。キャリッジ14の移動方向の反対側には、突き出し部材と同様の突起があり、カッターユニット13内の刃は、この突起にあてることにより刃が収納される。記録終了後、巻取り装置3にて巻取った記録媒体を取り外したい場合、ユーザが操作パネル15のカットボタンを押す。すると、記録媒体が下流側へ搬送され、カッターユニット13で記録媒体が切断されるので、取り外すことができるようになる。また、ユーザが操作パネル15により媒体取り外し操作を行った場合、記録媒体をカットするか否かをモニタ19上に表示してユーザに問い合わせ、ユーザによりカットすると指示された場合には前述と同じようにカッターユニット13により記録媒体を切断する。
キャリッジ14にはセンサユニット(不図示)が取り付けられており、センサユニットで記録媒体の端部位置を検知することが可能である。センサユニットは様々なLEDを搭載し記録媒体の端部や媒体の厚みなどを測定できるほか、記録媒体の左右端部位置情報の差から記録媒体の幅を算出することが可能である。なお、記録媒体の左右端が一様でない場合などは、媒体取り付け時にユーザに媒体幅を入力させることで特定することができるようにしている。さらに、センサユニットとは別に、媒体有無センサ(不図示)が、搬送方向上流側のプラテン上に設けられている。媒体有無センサは、発光素子及び受光素子で構成される光学式のセンサであり、発光素子から光を照射し、反射した光を受光素子により受光することで媒体の有無を検出する。
図2は、本実施形態の記録装置100の制御構成を示すブロック図である。図2において、制御部20は記録装置全体の制御を行う。I/F(インターフェース)部24は図示しないホストコンピュータと接続されて、ホストコンピュータからコマンド及び記録を行うための記録データが記録装置に送られる。記録装置100では、そのコマンドに応じて記録動作を開始し、記録データに基づいて記録媒体に記録を行う。また、記録装置の情報はI/F部を介してホストコンピュータに送られ、記録装置の状態(例えば、記録ステータス)をユーザに通知する。画像処理部21は、I/F部24から送られてくる多値画像データに関してγ補正、色処理、拡大/縮小処理、2値化処理等を行う。画像処理部21は、メモリ、ASIC及びDSP、RISCチップ等で構成される。画像処理部21によって、ドットパターンとして展開された2値の記録データはメモリ部26に一旦蓄積される。このメモリ部26は記録ヘッドが主走査方向に1回スキャンして記録を行うために必要な1バンド分以上のメモリから構成されている。メモリ部26は、記録媒体の端部位置や幅の情報、巻取り装置3にて巻取られている記録媒体の外周長などの情報の記憶にも用いられる。このメモリ部26への記録データの書込み/読み出しは、画像処理部21のDSP若しくはRISCチップの制御の下にメモリコントローラ25により行われ、メモリ部26に対してアドレス信号及び書込み/読み出しタイミング信号が生成される。またメモリ部26からの記録データの読み出しは、ヘッドコントローラ27からの読み出し信号に同期してヘッドコントローラ27に出力される。ヘッドコントローラ27は、図示しないリニアスケールからの信号を基にして、ヘッド部28(記録ヘッド8)のインク吐出のタイミング信号やヒートパルスを生成する。制御部20及びヘッドコントローラ27は、生成されたタイミング信号やヒートパルスに基づいて、各色インクに対応するヘッド部28(記録ヘッド8)のヒータ部を加熱しインクを吐出させることで、記録媒体上に画像記録を行う。このヘッド部28は、メカ駆動部23のキャリッジ14に取り付けられている。メカ駆動部23は、記録ヘッドを主走査方向に移動させるためのキャリッジ部及びキャリッジ駆動部、記録媒体を搬送させる媒体制御部、記録ヘッド8のインク詰りを回復する回復ユニット部等から構成されている。さらに、メカ駆動部23には、記録媒体を巻取る巻取り装置、その他エンコーダやセンサ等も含まれる。
また、制御部20は、操作パネル15から入力される各種情報(例えば、記録媒体の種類や記録モード)に従って記録動作を制御する、記録制御を司る。さらに、後述するように、制御部20は、ユーザが操作パネル15のカットボタンを押下したことに応じて、記録媒体のカット動作を実行する。
記録媒体の端部を検出するセンサユニットは、キャリッジ14上に取り付けられている。このキャリッジ14を移動させたときにセンサユニットの出力する信号強度が変化した位置を、図示しないリニアスケールからの信号を基にして算出し、これにより記録媒体の幅方向(主走査方向)の端部情報を得る。制御部20は、この端部位置情報から記録媒体の幅を算出する。また、記録媒体を搬送させる際に、キャリッジ14を特定の位置で固定し、キャリッジ14に搭載されたセンサユニットの出力信号が変化した搬送ローラ上の位置を、先ほどとは別のエンコーダからの信号を元にして算出し、これにより先端位置情報を得る。同様にして、媒体有無センサの出力信号が変化した搬送ローラ上の位置を算出し、媒体終端の位置情報を得る。記録装置100は、取得した先端位置情報から、記録媒体の記録領域やカッターユニット(切断装置)13でカットする位置を管理する。これら算出した端部位置や媒体幅などの媒体情報はメモリ部26へ保存される。また、メモリ部26には、後に図3等で示す一連の記録動作を行うためのプログラムを含む様々なプログラムも格納しており、制御部20はメモリ部26に格納されたプログラムを読み出し、これを実行する。リアルタイムクロック(RTC)29は年月日時分を計時しており、制御部20は後述の画像特定情報、付加情報として必要な日時をRTC29より取得し、メモリ部26に格納する。
図3は、本実施形態において、記録媒体を取り付けてから、巻取り装置3で巻取った媒体を取り外すまでの一連の記録動作を示すフローチャートである。ステップS1では、ユーザにより記録装置100に記録媒体Rが取り付けられたことを媒体有無センサが検知すると、制御部20は搬送ローラ16を回転させて記録媒体を引き込み、記録媒体のセットが完了する。
その後、ステップS2において、記録媒体の種類、サイズ等の媒体情報の入力を促す画面をモニタ19に表示し、ユーザは操作パネル15を介して媒体情報を入力する。入力された媒体情報はメモリ部26に記憶する。
続いて、ステップS3では、センサユニットを用いて記録媒体の先端および左右端の位置を検知し、検知した位置情報をメモリ部26に保存する。各端部位置の検知が終わると、ステップS4で、搬送ローラ16を駆動させて記録媒体の先端を待機位置へ戻す。
以上で記録装置100は待機状態となり、I/F部24を介して記録データを受信したり、操作パネル15から記録指示がなされたりすると記録動作が開始される。以下では、ポーリング監視により記録を行う例にて説明を行なう。まず、ステップS5では、ユーザが操作パネル15により媒体取り外し操作を行ったかを判断する。ここで、ユーザが媒体取り外し操作を行ったと判断した場合は、ステップS9へと進み、後述するように、記録媒体の後端に画像特定情報を記録する。ユーザが媒体取り外し操作を行う場合には、後述するように、記録媒体に画像特定情報を記録し、自動カット動作またはユーザカット動作を行った上で、記録媒体の取り外しガイダンスをモニタ19に表示し、不図示のレバーを解除して媒体が取り外されるのを待つ。
一方、S5において媒体取り外し操作を行っていないと判断した場合は、ステップS6に進み、記録データに従う画像記録を行うか否かの判断を行なう。このステップで画像記録を行わないと判断した場合は、再度S5の媒体取り外し操作の判断へ戻る。画像記録を行うと判断した場合は、ステップS7に進み、記録データに従って記録媒体に画像の記録を行なう。本実施形態では、後述するように記録媒体の後端にその記録媒体に記録された画像を特定するための画像特定情報を記録するのに加えて、画像毎にその画像を記録したときの情報を付加情報として画像の近傍に記録するようにしている。ステップS7では、このような付加情報の記録も行うようにしており、本実施形態では、付加情報として、記録を行なったユーザ名、各種記録設定、画像サイズ、画像の先端位置等の情報を記録する。
記録すべき全ての画像の記録が完了すると、ステップS8に進み、ユーザが操作パネル15のカットボタンを押下してカット動作を指示したか否かの判断を行なう。カット動作が指示されていないと判断した場合は待機状態に戻り、また、S5において媒体取り外し操作を行ったかの判断を行う。
ステップS8でカット動作を指示したと判断した場合は、ステップS9に進み、記録媒体の後端に画像特定情報を記録する。なお、記録した画像特定情報を不必要になった段階で切り離せるように、画像後端と画像特定情報との間にカットラインを記録するようにしてもよい。S8の処理の詳細については、後述する。
ステップS10では、記録媒体がカッターユニット13でカット可能な記録媒体の種類か否かの判断を行う。本実施形態の記録装置は、プラスチックのような媒体、厚紙、布のような媒体など様々な記録媒体に記録を行えるものであるため、記録装置に備えられたカッターユニット13では切断できない種類の媒体も存在する。また、特定の環境下では、上手く切断できない媒体も存在する。そこで、ステップS10において、使用中の記録媒体がカット可能な種類か否かの判断を行うようにしている。S10で使用中の記録媒体がカット可能な種類と判断された場合は、S11へ進み、画像特定情報を記録した領域よりも上流側の位置で記録媒体が切断出来るように記録媒体を搬送し、キャリッジ14を左右に移動させて記録媒体をカットする。
一方、ステップS10で使用中の記録媒体がカットできない種類と判断された場合は、切断すべき位置を示すためのカットラインを記録媒体に記録し、ユーザにハサミ等でカットしてもらうなどする。この場合、S12において、画像特定情報を記録した領域よりも上流側の位置にカットラインを記録し、ユーザが記録媒体をカットしやすいように、カットラインがプラテンよりも下流側に位置するように記録媒体を搬送する。そして、ユーザはハサミで記録媒体をカットした後、カットが終了したことを記録装置に通知するために操作パネル15のOKキーを押下する。OKキーが押下されると、センサユニットにより記録装置側の記録媒体の先端位置を確認し、媒体先端を待機位置へ戻して本処理を終了する。
次に、ステップS9において、画像特定情報を記録する処理について説明する。図4は、本実施形態において、記録媒体の後端に記録する画像特定情報を説明するための図である。そして、図4(a)は、画像特定情報が記録された記録媒体をカットし、ロール状に巻取った状態を示している。図4(a)に図示するように、カット後の記録媒体Rには、最後の画像Iの後端側に画像特定情報30を記録することにより、記録媒体をロール状に保存したまま、その記録媒体に記録した複数の画像を特定できるようにしている。
図4(b)は、画像特定情報30を説明するための図である。本実施形態では、画像特定情報30として記録媒体の使用期間情報33、サムネイル37、画像データ名情報38、画像サイズ情報41等の情報を記録する。以下に、本実施形態で画像特定情報30として記録する各情報について説明するが、以下に説明する情報の全てを記録する必要は必ずしもなく、少なくとも1つの情報を記録するようにすればよい。
記録媒体使用期間情報33は、記録媒体の使用期間を示す情報であり、本実施形態では、最初の画像を記録した使用開始日と最後の画像を記録した使用終了日が記録される。また別の例として、使用開始日と使用終了日は、記録媒体がセットされた日と記録媒体がカットされた日としてもよい。
媒体種別情報34は、記録媒体の種類を示す情報であり、例えば、普通紙、コート紙等のような情報が記録される。なお、このような媒体種別情報は、ユーザが記録媒体を取り付けたときに操作パネル15から入力させることで取得してもよいし、記録装置に設けたセンサユニットで媒体の種類を検知して取得するようにしてもよい。
媒体長情報35は、記録媒体の先端から後端までの長さを示す情報であり、この媒体長は、巻取り装置の外周1周分の長さを常時把握し、それを加算していくことで取得できる。
ユーザ情報36は、記録媒体に記録を行ったユーザを示す情報であり、複数人のユーザで記録を行っている場合には、複数のユーザ名が記録される。本実施形態では、パーソナルコンピュータ(PC)のログインアカウントが付随されたジョブが記録装置に送信されるようになっているので、この付随されたアカウント情報からユーザ名を取得するようにしている。
以上説明した、記録媒体使用期間情報33、媒体種別情報34、媒体長情報35、ユーザ情報36は、記録媒体全体に関する情報、つまり、記録媒体に記録された複数の画像に共通する情報となっている。これに対し、以下に説明する情報は、記録媒体に記録された各画像に固有の情報である。
サムネイル37は、記録媒体に記録した画像の縮小画像であり、ここでは、記録媒体に記録した全ての画像のサムネイル37を記録するようにしている。このようなサムネイル37は、記録データに基づいて画像を記録する際に前記記録データを圧縮してメモリ部26に保存しておき、サムネイル37を記録する際にメモリ部26から読み出されて記録が行われる。なお、サムネイル37は、本実施形態のように記録媒体に記録した全ての画像について記録する必要はなく、その一部でもよく、例えば、所定数の画像ごとにサムネイル37を記録することで記録媒体の幅に収まるようにしてもよい。また、記録媒体に記録した画像のサムネイル37のデータがメモリ部26に収まらない場合には、メモリ部26のうちサムネイル37のために割り当てられた記憶容量に達したら以降のデータは記憶しないようにしてもよい。もしくは、記憶容量に達した時点で最も古いサムネイル37を削除し、新しく記録した画像のサムネイル37を記憶するようにしてもよい。記録媒体をロール状に巻取って保存する場合、古い画像ほどロール状の記録媒体の内側に記録されているので、画像を確認するときは古いデータほど記録媒体を解き広げなければならない。従って、このような問題に対しては、前者の、記憶容量に達したら以降のデータは記憶しないようにした方が好適である。
データ名情報38は、サムネイル37に対応する元の画像のデータ名を特定する情報であり、サムネイル37の近くに記録される。画像記録日情報39は、サムネイル37に対応する元の画像を記録した日付を特定する情報であり、これもサムネイル37の近くに記録されるようになっている。画像別ユーザ情報40は、サムネイル37に対応する元の画像の記録を行ったユーザを示す情報である。画像サイズ情報41は、サムネイル37に対応する元の画像のサイズを特定する情報である。記録設定情報42は、サムネイル37に対応する元の画像の記録を行ったときの設定条件を特定する情報である。具体的には、記録品位、記録解像度の情報を付加するようにしており、例えば「標準設定」と記録されれば、記録品位、記録解像度とも標準設定で記録されたことが特定される。また、「写真、きれい(600dpi)」と記録されれば、記録品位が“写真画質”、記録解像度が“きれい(600dpi)”で記録されたことが特定される。画像位置情報43は、サムネイル37に対応する元の画像の位置を特定する情報であり、本実施形態では、媒体の先端からの距離を「位置[mm]:297,99703」のようにして記録する。
以上のように、各情報37〜43は、記録媒体に記録された複数の画像それぞれの固有情報となっており、記録されたサムネイル37の近くに、そのサムネイル37に対応する元の画像の情報38〜43が記録されるようになっている。このような各情報37〜43は、記録媒体に記録された複数の画像の全てについて記録する必要はなく、複数の画像の一部のみに記録するようにしてもよい。特に、複数の画像のうちの一部の画像に関する情報を記録する場合には、記録媒体をロール状に保存したときに、ロール状の内側になる画像の情報をできるだけ記録した方が、ロール状の記録媒体をあまり解き広げずに済むので好適である。これをより一般的に言えば、第1の画像と、ロール状に保存したときに第1の画像よりも内側になる第2の画像とを含む複数の画像のうち一部の画像に関して、第1の画像に固有の情報は記録せずに、第2の画像に固有の情報を記録することが好適である。
なお、画像特定情報30は、上記した例に限られず、例えば記録媒体の記録を行った記録装置のシリアルナンバー(または製品名等)をさらに記録するようにすれば、複数台の記録装置で記録を行ったときに、どの記録装置を使用したかが特定できるようになる。
図4(c)〜(e)は、画像特定情報30の記録レイアウトの別例を示す。同図(c)〜(e)に示すように、画像特定情報30のうちサムネイル37の記録する向きや、その他の特定情報を記録する位置を、ロール状にして保存するときの記録媒体の向き等を考慮して種々変更することができる。このような画像特定情報30のレイアウトは、画像特定情報30を記録する前にユーザが操作パネル15から設定しておくことができる。
また、画像特定情報30を記録する余白を、記録媒体をロール状に保存するときの外周1周分よりも長い領域とすれば、記録媒体に記録された各画像が外側に露出することが無くなり、画像が傷ついたり、汚れが付着したりするのを抑制することが可能になる。
以上のように、本実施形態によれば、記録媒体の後端部に画像特定情報30を記録することで、記録媒体をロール状に巻いた状態で、記録媒体に記録された複数の画像を特定することが可能になる。
なお、以上の実施形態の説明では、巻取り装置3を備える記録装置を例に説明を行ったが、巻取り装置3を備えない記録装置であってもよい。この場合には、記録終了後の記録媒体を切断して切り離し、これをユーザが手で巻いて保存することになるが、記録媒体の後端部に画像特定情報30を記録することで、記録媒体をロール状に巻いた状態で、記録媒体に記録された画像を確認することが可能になる。
また、ユーザが手で巻いて保存する場合には、記録媒体の後端側を中心にしてロール状に巻いて保存することも容易にできる。そのため、記録媒体の先端、後端のいずれの端部を中心にして巻取るかをユーザに操作パネル15から入力させるのが好適である。記録媒体の後端を中心に巻取る場合は、記録媒体の先端に画像特定情報を記録する必要があり、そのためには、まず、記録媒体の先端に十分な余白を設けた上で通常の画像記録を行う。そして、画像記録終了後、記録媒体を逆搬送させて、先端部に設けた余白に画像特定情報30を記録するようにすればよい。いずれにしても、本発明は、記録媒体の端部に画像特定情報を記録することで、記録媒体をロール状に巻いた状態で、記録媒体に記録された画像を確認することが可能になる。
また、画像記録が記録媒体の終端近くまで進んだときに、画像特定情報30を記録しないことで記録すべき画像が記録媒体に収まる場合には、記録媒体に画像特定情報を記録しないように構成してもよい。具体的には、まず、媒体有無センサを記録媒体給紙位置に近い位置に設け、記録媒体終端を早い段階で検知できるようにする。そして、記録媒体の終端を検知すると、これから記録すべき画像が、画像特定情報30を記録するのに必要な領域に達するか否かを判断する。録すべき画像が画像特定情報30を記録するのに必要な領域に達すると判断されれば、次に、録すべき画像が記録媒体終端までに記録できるかどうかを判断する。そして、録すべき画像が記録媒体終端までに記録できると判断されれば、その画像の記録を続行し、記録媒体終端までに記録できると判断されれば、画像の記録を終了させて、画像特定情報30を記録する。これにより、記録すべき画像が記録媒体の終端までに収まるのであれば、無駄な記録媒体の使用を抑えることができる。なお、記録媒体の終端までに画像が記録可能なとき以上のように画像特定情報30の記録をキャンセルするか、または、記録媒体に画像が収まらなくても画像特定情報30は必ず記録されるようにするかを、予めユーザが選択できるようにしてもよい。
以上の説明では、記録媒体をロール状にして保存する例を示したが、例えば記録媒体を折り畳んで保存する場合などに適用するようにしてもよい。記録媒体を折り畳んで保存する場合は、例えば記録媒体の端部に画像特定情報を記録することで、折り畳まれて保存されている記録媒体を少し解き広げるだけで、記録媒体に記録された複数の画像を特定することが可能になる。いずれにしても、記録後の記録媒体を保存するときに、記録媒体に記録された画像を容易に把握できるように、記録媒体の所定の位置に画像特定情報が記録されるようにすればよい。
以上の説明では、記録装置に備えられた画像処理部21が一連のデータ生成を行い、その際に制御部20がサムネイル(縮小画像)等の画像特定情報をメモリ部26に保存するようにしている。しかし、この機能を記録装置に接続されたホスト装置の制御部(CPU)が行うようにしてもよい。また、ホスト装置の制御部(CPU)が保存した画像特定情報に基づいて、画像特定情報を記録するためのデータを生成し、このデータを記録装置に転送することで記録媒体に画像特定情報30が記録されるようにすることも可能である。このような場合、記録装置に接続されるホスト装置(外部機器)が、データ生成装置となる。
また、実施形態は、記録装置とホスト装置(外部機器)とで構成される記録システムに適用することも可能である。さらに、上述したデータ生成の機能を実現するためのコンピュータ可読プログラムを構成するプログラムコード、またはそれを記憶した記憶媒体によっても実現される。この場合、ホスト装置や画像形成装置の1つのコンピュータ(またはCPUやMPU)または複数のコンピュータが連携して上記プログラムコードを読出し実行することによって上述した処理が実現されることになる。このように、上述した余白量設定の処理をコンピュータに実行させるための、コンピュータにより読み取り可能なプログラム、あるいは、そのプログラムを記憶した記憶媒体も実施形態に含まれる。
1 本体部
3 巻取り装置
8 記録ヘッド
13 切断装置(カッターユニット)
20 制御部
26 メモリ部
100 記録装置
I 画像
R 記録媒体(ロール紙)

Claims (11)

  1. 記録媒体に画像を記録するために用いられるデータを生成するデータ生成装置であって、
    記録媒体に記録される複数の画像を特定するための特定情報をメモリに格納するための格納手段と、
    前記複数の画像と前記格納手段よりメモリに格納された特定情報とを記録するために前記複数の画像と前記特定情報に関するデータを生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成されたデータに基づいて前記複数の画像と前記特定情報を前記記録媒体に記録させるよう制御する記録制御手段と、を有し、
    前記記録制御手段は、前記複数の画像が記録される記録媒体の端部に前記特定情報を記録させることを特徴とするデータ生成装置。
  2. 前記特定情報は、前記複数の画像のうち少なくとも一部の画像に固有の情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のデータ生成装置。
  3. 前記少なくとも一部の画像に固有の情報は、画像の縮小画像、画像のデータ名、画像の記録日、画像を記録したユーザ情報、画像のサイズ、画像を記録したときの設定情報、画像の位置情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載のデータ生成装置。
  4. 前記生成手段は、前記記録媒体がロール状に保存される場合に前記特定情報を前記記録媒体の端部に記録するためのデータを生成することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のデータ生成装置。
  5. 前記複数の画像は、第1の画像と前記記録媒体がロール状に保存される場合に前記第1の画像よりも内側になる第2の画像とを含み、
    前記記録制御手段は、前記第1の画像に固有の情報を記録させずに、前記第2の画像に固有の情報を記録させることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  6. 前記特定情報は、前記複数の画像に共通の情報を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のデータ生成装置。
  7. 前記複数の画像に共通の情報は、前記複数の画像を記録した記録媒体の使用期間、種類、長さ、記録を行ったユーザの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項6に記載のデータ生成装置。
  8. 前記複数の画像を特定するための情報を記録しないことによって、記録すべき画像が前記記録媒体に記録可能であるかを判断する判断手段と、
    前記記録制御手段は、前記判断手段により記録可能と判断された場合、前記複数の画像を特定するための情報を記録させずに、前記記録すべき画像を前記記録媒体に記録させることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のデータ生成装置。
  9. 前記データ生成装置は、記録媒体に記録を行うための記録手段を有する記録装置であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のデータ生成装置。
  10. 記録媒体に画像を記録するために用いられるデータを生成するデータ生成方法であって、
    記録媒体に記録される複数の画像を特定するための特定情報をメモリに格納するための格納工程と、
    前記複数の画像と前記格納工程によりメモリに格納された特定情報とを記録するために前記複数の画像と前記特定情報に関するデータを生成する生成工程と、
    前記生成工程により生成されたデータに基づいて前記複数の画像と前記特定情報を前記記録媒体に記録させるように制御する記録制御工程と、を有し、
    前記制御工程では、前記複数の画像が記録される記録媒体の端部に前記特定情報を記録させることを特徴とするデータ生成方法。
  11. コンピュータを、請求項1から8のいずれか1項に記載のデータ生成装置として機能させるためのプログラム。
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