JP2012219625A - 建設機械 - Google Patents

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敬弘 小林
Tsuyoshi Nakamura
剛志 中村
Kensuke Sato
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Hiroyuki Azuma
宏行 東
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Abstract

【課題】NOx浄化装置に均一なアンモニア混合排気を送ることができ、浄化効率を向上することができる建設機械を提供する。
【解決手段】PM捕集装置23とNOx浄化装置28との間をL字状に屈曲する屈曲管24により接続する。この屈曲管24は、PM捕集装置23に接続される上流側管部25と、該上流側管部25に接続され該上流側管部25よりも小径の縮管部26と、該縮管部26とNOx浄化装置28との間を接続し縮管部26よりも大径の下流側管部27とにより構成する。そして、屈曲管24のうちの縮管部26に、排気ガスに尿素水溶液を噴射する尿素水噴射弁29を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に関し、特にエンジンから排出される排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を浄化するNOx浄化装置を搭載した建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体とにより車体が構成され、上部旋回体の前部側には、掘削作業等を行う作業装置が俯仰動可能に設けられている。
上部旋回体は、強固な支持構造体をなす旋回フレームを有し、該旋回フレームの前端側には作業装置が取付けられ、後端側には作業装置との重量バランスをとるカウンタウエイトが着脱可能に取付けられている。旋回フレームには、カウンタウエイトの前側に位置して油圧ポンプを駆動するためのエンジンが搭載されている。
ここで、油圧ショベルのエンジンは、一般的にディーゼルエンジンが用いられている。このディーゼルエンジンは、粒子状物質(PM:Particulate Matter)、窒素酸化物(NOx)等の有害物質を排出するとされている。そこで、油圧ショベルは、エンジンから排出される排気ガスを外部に排出する排気管の途中に、排気ガス中の粒子状物質(PM)を捕集して除去するPM捕集装置、窒素酸化物(NOx)を尿素水溶液や選択還元触媒を用いて浄化するNOx浄化装置、一酸化窒素(NO)や一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)を酸化除去する酸化触媒装置等を設ける構成としている。
ところで、例えば市街地での掘削作業等に好適に用いられる後方小旋回型の油圧ショベルは、上部旋回体の旋回半径を小さく抑えるため、カウンタウエイトを旋回中心に接近させて配置している。このため、カウンタウエイトの前側に形成される機器収容スペースが狭くなり、この狭隘な機器収容スペース内にエンジン、熱交換装置等の機器類の他に、PM捕集装置、NOx浄化装置等の排気ガス後処理装置をそのまま収容することは難しい。
そこで、カウンタウエイトの前側に配設されたエンジンにPM捕集装置を固定すると共に、カウンタウエイトの上面側にNOx浄化装置を固定し、これらPM捕集装置とNOx浄化装置とを上から見て(平面視で)L字状に配置する構成とした油圧ショベルが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術による油圧ショベルでは、エンジンから順に、PM捕集装置、NOx浄化装置がそれぞれ配管を介して接続され、PM捕集装置とNOx浄化装置との間の配管には、排気ガスに向けて還元剤である尿素水溶液(尿素水)を噴射(噴霧)する尿素水噴射弁が設けられている。これにより、エンジンからの排気ガス中に含まれる粒子状物質は、PM捕集装置によって捕集され、排気ガス中の窒素酸化物は、尿素水溶液を用いて(尿素水溶液から加水分解により生成されるアンモニアを用いて)NOx浄化装置によって浄化される構成となっている。
特開2009−184558号公報
上述した従来技術では、PM捕集装置とNOx浄化装置との間の配管に設けられる尿素水噴射弁のノズル部(噴射口)が排気ガスの流れに対して直交するように設けられているため、尿素水噴射弁の周囲で排気ガスの流れが均一にならず、尿素水噴射弁から噴射された尿素水溶液が排気ガス中に均一に混ざらない虞がある。また、尿素水噴射弁とNOx浄化装置との間の距離が短いため、アンモニアへの分解作用が不十分となる虞もある。これにより、NOx浄化装置に均一なアンモニア混合排気を送ることができず、NOx浄化装置の効率(浄化効率)が低下したり、触媒(フィルタ)が目詰まりする等の問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、NOx浄化装置に均一なアンモニア混合排気を送ることができ、浄化効率を向上することができる建設機械を提供することを目的としている。
本発明による建設機械は、自走可能な車体と、該車体に搭載されたエンジンと、該エンジンから排出される排気ガスを外部に排出する排気管と、該排気管の途中に設けられ排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するPM捕集装置と、該PM捕集装置よりも前記排気ガスの流れ方向の下流側に位置して前記排気管の途中に設けられ前記排気ガスに含まれる窒素酸化物を浄化するNOx浄化装置と、前記排気管内を流れる前記排気ガスに尿素水溶液を噴射する尿素水噴射弁とを備えてなる。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記排気管は、前記PM捕集装置とNOx浄化装置との間をL字状に屈曲する屈曲管により形成し、該屈曲管は、前記PM捕集装置に接続される上流側管部と、該上流側管部に接続され該上流側管部よりも小径の縮管部と、該縮管部と前記NOx浄化装置との間を接続し前記縮管部よりも大径の下流側管部とにより構成し、前記尿素水噴射弁は、前記屈曲管のうちの縮管部に設ける構成としたことにある。
請求項2の発明は、前記上流側管部と下流側管部は、それぞれ直線状の直管として形成し、前記縮管部は、L字状に屈曲したL字管として形成してなる構成としたことにある。
請求項3の発明は、前記上流側管部と下流側管部には、前記縮管部に向けて内径が小さくなるテーパ部を設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、PM捕集装置とNOx浄化装置との間を接続する屈曲管に小径の縮管部を設けると共に、該縮管部に尿素水噴射弁を設ける構成としているので、尿素水噴射弁は、縮管部で流速が速くなった排気ガスに向けて還元剤としての尿素水溶液(尿素水)を噴射(噴霧)することができる。そして、尿素水溶液が噴射された排気ガスは、縮管部の下流側に接続された大径の下流側管部でその流れが広がり、このとき、排気ガス中に尿素水溶液(ないし尿素水溶液から加水分解されたアンモニア)が拡散(均一に混合)する。これにより、NOx浄化装置に均一なアンモニア混合排気を送ることができ、NOx浄化装置の効率(浄化効率)を向上することができると共に、触媒(フィルタ)の目詰まり等を防止することもできる。この結果、NOx浄化装置の性能、信頼性を高めることができる。
請求項2の発明によれば、L字状(L字管)の縮管部で流速が速くなった排気ガスに尿素水溶液を噴射することができると共に、直線状(直管)の下流側管部で尿素水溶液を排気ガス中に拡散させることができる。これにより、NOx浄化装置に均一なアンモニア混合排気を送ることができる。
しかも、縮管部をL字状としているので、この縮管部の曲率半径を小さくすることができ(曲率を大きくすることができ)、屈曲管を小型に形成することができる。これにより、PM捕集装置とNOx浄化装置とを互いに近付けて配置することができ、PM捕集装置とNOx浄化装置とを含む排気管全体の大きさを小さく(小型、コンパクトに)構成することができる。
請求項3の発明によれば、上流側管部と下流側管部にテーパ部を設ける構成としているので、縮管部の上流側と下流側とで排気ガスの流れを円滑化(層流に)することができる。これにより、NOx浄化装置により均一なアンモニア混合排気を送ることができる。
本発明の第1の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。 旋回フレーム、カウンタウエイト、エンジン、排気管等を示す平面図である。 図2中のエンジン、PM捕集装置、NOx浄化装置等を拡大して示す平面図である。 エンジン、PM捕集装置、NOx浄化装置等を図3中の矢示IV−IV方向からみた断面図である。 PM捕集装置、NOx浄化装置、屈曲管、尿素水噴射弁等を示す図3中の(V)部の拡大図である。 本発明の第2の実施の形態による屈曲管等を示す図5と同様な位置の拡大図である。 本発明の第3の実施の形態による屈曲管等を示す図5と同様な位置の拡大図である。 本発明の第4の実施の形態によるエンジン、PM捕集装置、NOx浄化装置等を示す図3と同様な位置の平面図である。 エンジン、PM捕集装置、NOx浄化装置等を図8中の矢示IX−IX方向からみた断面図である。 本発明の第5の実施の形態によるエンジン、PM捕集装置、NOx浄化装置等を示す図3と同様な位置の平面図である。 エンジン、PM捕集装置、NOx浄化装置等を図10中の矢示XI−XI方向からみた断面図である。
以下、本発明に係る建設機械の実施の形態を、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
まず、図1ないし図5は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1は建設機械の代表例としての油圧ショベルで、この油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とによって車体が構成されている。また、上部旋回体3の前部側には作業装置4が俯仰動可能に設けられており、油圧ショベル1は、作業装置4を用いて土砂の掘削作業等を行うものである。そして、上部旋回体3は、後述の旋回フレーム5、エンジン8、排気管21、PM捕集装置23、NOx浄化装置28、尿素水噴射弁29等により構成されている。
5は上部旋回体3のベースとなる旋回フレームで、該旋回フレーム5は、強固な支持構造体をなし、旋回装置を介して下部走行体2上に旋回可能に取付けられている。ここで、旋回フレーム5は、図2に示すように、前,後方向に延びる厚肉な底板5Aと、該底板5A上に立設され、左,右方向に所定の間隔をもって前,後方向に延びた左縦板5B,右縦板5Cと、左縦板5Bから左方向に張出した複数本の左張出しビーム5Dと、右縦板5Cから右方向に張出した複数本の右張出しビーム5Eと、各左張出しビーム5Dの先端に固着され前,後方向に延びた左サイドフレーム5Fと、各右張出しビーム5Eの先端に固着され前,後方向に延びた右サイドフレーム5Gとにより大略構成されている。
そして、旋回フレーム5を構成する左,右の縦板5B,5Cの前端部には、作業装置4のフート部が俯仰動可能に取付けられ、左,右の縦板5B,5Cの後端部には、後述のカウンタウエイト7が取付けられている。また、図4に示すように、左,右の縦板5B,5Cのうちカウンタウエイト7よりも前側となる部位には、前,後方向で対面する複数のエンジン支持脚部5Hが一体に固着して設けられ、これら各エンジン支持脚部5Hには、後述のエンジン8が支持される構成となっている。
6は旋回フレーム5の左前側(作業装置4のフート部左側)に搭載されたキャブ(図1参照)で、該キャブ6は、オペレータの運転室を画成するものである。また、キャブ6の内部には、オペレータが着座する運転席、走行用の操作レバー、作業用の操作レバー等(いずれも図示せず)が配設されている。
7は旋回フレーム5の後端部に取付けられたカウンタウエイトで、該カウンタウエイト7は、作業装置4との重量バランスをとるものである。ここで、カウンタウエイト7は、図3ないし図4に示すように、前面7Aが平坦に形成され、後面7B側が湾曲するように突出している。また、カウンタウエイト7の前面7Aと上面7Cとの角隅部のうち、後述のエンジン8と対向する部位には、凹状に切欠かれた凹窪部7Dが設けられている。この凹窪部7Dは、図4に示すように、後述のNOx浄化装置28の一部を収容するための空間(逃げ部)となるものである。
8はカウンタウエイト7の前側に位置して旋回フレーム5の後部側に搭載されたエンジンを示し、このエンジン8は、例えばディーゼルエンジンによって構成されている。ここで、エンジン8は、図4等に示すように、旋回フレーム5の後部側に設けられたエンジン支持脚部5Hに、防振マウント部材8Aを介して弾性的に支持され、全体として左,右方向に延びる横置き状態に配置されている。
そして、エンジン8は、後述の油圧ポンプ9を駆動するもので、エンジン8から排出される排気ガスは、後述の排気管21を通じて外部に排出される構成となっている。また、エンジン8の左側には、後述の熱交換器10に冷却風を供給するための冷却ファン8Bが設けられている。
9はエンジン8の右側に取付けられた油圧ポンプで、該油圧ポンプ9は、エンジン8によって駆動されることにより、後述の作動油タンク11から供給される作動油を、圧油として制御弁(図示せず)に向けて吐出するものである。
10はエンジン8の左側に配設された熱交換器で、該熱交換器10は、エンジン8の冷却ファン8Bに対面して設けられている。ここで、熱交換器10は、例えばエンジン冷却水を冷却するラジエータ、作動油を冷却するオイルクーラ、エンジン8が吸込む空気を冷却するインタクーラ等により構成されている。
11は油圧ポンプ9の前側に位置して旋回フレーム5の右側に設けられた作動油タンクで、該作動油タンク11は、下部走行体2、作業装置4等を駆動するための作動油を貯えるものである。また、12は作動油タンク11の前側に設けられた燃料タンクを示している。
13はキャブ6とカウンタウエイト7との間に位置して旋回フレーム5上に設けられた建屋カバーで、該建屋カバー13は、エンジン8、油圧ポンプ9、熱交換器10、後述のPM捕集装置23、NOx浄化装置28等を上方から閉塞するものである。
14はエンジン8の右側に位置して旋回フレーム5上に設けられた支持ブラケットで、該支持ブラケット14は、旋回フレーム5に対して後述のPM捕集装置23、NOx浄化装置28を支持するものである。ここで、支持ブラケット14は、図3および図4に示すように、油圧ポンプ9の前側に立設された前脚部14Aと、油圧ポンプ9を前,後方向で挟んだ状態で対面して立設された後脚部14Bと、前脚部14Aの上部と後脚部14Bの上部とを連結すると共にPM捕集装置23およびNOx浄化装置28を載置する載置板14Cとにより大略構成されている。
そして、前脚部14Aは、例えば作動油タンク11の後面に対面するように配置され、その下部が旋回フレーム5に取付けられている。一方、後脚部14Bは、カウンタウエイト7の前面7Aに対面するように配置され、その下部が旋回フレーム5に取付けられている。また、載置板14Cは、上方から見て略L字状に形成され、その上面には、前,後方向に延びるようにPM捕集装置23が載置されると共に、左,右方向に延びるようにNOx浄化装置28が載置されている。さらに、載置板14Cの下面側で前縦板14Aと後縦板14Bとの間には、エンジン8と油圧ポンプ9との間を遮る遮蔽カバー14Dが設けられている。
次に、エンジン8が排出する排気ガスを上部旋回体3の外部に排出するための構成について説明する。
21はエンジン8から排出される排気ガスを外部に排出する排気管で、該排気管21は、後述のエンジン側配管22と、PM捕集装置23と、屈曲管24と、NOx浄化装置28とにより大略構成されている。
22はエンジン8の排気口(過給機の排気口)に接続されたエンジン側配管で、該エンジン側配管22は、金属製の配管として形成され、エンジン8の排気口とPM捕集装置23との間を接続するものである。ここで、エンジン側配管22の途中部位には、蛇腹形状の金属筒体として形成されたベローズ管22Aが設けられている。このベローズ管22Aは、エンジン8とPM捕集装置23との間で両者間の相対的な変位(両者間の位置ずれ)を吸収するものである。
23は排気管21の途中、より具体的には、エンジン側配管22の出口側に設けられたPM捕集装置(粒子状物質除去装置)で、該PM捕集装置23は、旋回フレーム5に設けられた支持ブラケット14の載置板14C上に取付けられている。ここで、PM捕集装置23は、排気ガスに含まれる粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕集して除去するものである。
このために、PM捕集装置23は、前,後方向に延びる円管状容器として形成された筒状ケース23Aと、該筒状ケース23Aの前側(上流側)からエンジン8側に突出しエンジン側配管22と接続された入口側接続部23Bと、筒状ケース23Aの後側(下流側)から後述のNOx浄化装置28側に突出した出口側接続部23Cと、筒状ケース23A内に収容された酸化触媒およびPM捕集フィルタ(いずれも図示せず)と、筒状ケース23Aを載置板14C上に取付ける固定具23D(図4参照)とにより大略構成されている。
ここで、筒状ケース23A内に収容される酸化触媒(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)は、排気ガスに含まれる一酸化窒素(NO)、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を酸化除去するものである。また、PM捕集フィルタ(DPF:Diesel Particulate Filter)は、排気ガスに含まれる粒子状物質(PM)を捕集し、捕集した粒子状物質を燃焼させて除去するものである。
また、出口側接続部23Cには、外径側に向けて突出する取付フランジ部23C1が全周にわたって設けられており、該取付フランジ部23C1には、周方向に離間して複数のボルト挿通孔(図示せず)が設けられている。これら各ボルト挿通孔には、ボルト・ナット23C2が挿通され、該ボルト・ナット23C2を用いて、PM捕集装置23の出口側接続部23Cに後述する屈曲管24の上流側管部25を固定できるように構成している。
24はPM捕集装置23の出口側接続部23Cに接続された屈曲管で、該屈曲管24は、金属製の配管として形成され、PM捕集装置23と後述のNOx浄化装置28との間を接続するものである。ここで、屈曲管24は、全体としてL字状に屈曲する接続配管として形成されたもので、後述の上流側管部25と、縮管部26と、下流側管部27とにより構成されている。
25はPM捕集装置23の出口側接続部23Cに接続された上流側管部で、該上流側管部25は、直線状の直管として前,後方向に延び、出口側接続部23Cと後述の縮管部26との間を接続するものである。ここで、上流側管部25は、全周にわたって径方向外側に突出する取付フランジ部25Aと、外径Y1(および内径)が縮管部26に向けて小さくなるテーパ部25Bとにより構成されている。
取付フランジ部25Aには、周方向に離間して複数のボルト挿通孔(図示せず)が設けられており、該ボルト挿通孔に挿通されるボルト・ナット23C2を用いて、屈曲管24の上流側管部25をPM捕集装置23の出口側接続部23Cに固定できるように構成している。また、テーパ部25Bは、その内周面および外周面が縮管部26に向かうほど小さくなる方向に傾斜したテーパ管として形成されており、その下流端の外径Y1(および内径)は、縮管部26の外径X1(および内径)と同じ大きさになっている。これにより、上流側管部25と縮管部26とを滑らかに連続させている。
26は上流側管部25の下流端に接続された縮管部で、該縮管部26は、L字状に屈曲したL字管として形成され、上流側管部25と後述の下流側管部27との間を接続するものである。ここで、縮管部26の外径X1(および内径)は、上流側管部25の下流端との接続部分と下流側管部27の上流端との接続部分を除いて、上流側管部25の外径Y1(および内径)と下流側管部27の外径Y2(および内径)よりも小さくなっている。
換言すれば、上流側管部25と下流側管部27は、縮管部26との接続部分を除いて、該縮管部26よりも大径となっている。そして、縮管部26には、後述の尿素水噴射弁29が設けられており、縮管部26を通過する排気ガスに向けて尿素水噴射弁29から尿素水溶液を噴射できるように構成している。
27は縮管部26の下流端に接続された下流側管部で、該下流側管部27は、直線状の直管として左,右方向に延び、縮管部26と後述のNOx浄化装置28の入口側接続部28Bとの間を接続するものである。ここで、下流側管部27は、全周にわたって径方向外側に突出する取付フランジ部27Aと、外径Y2(および内径)が縮管部26に向けて小さくなる(縮管部26から離れるに従って大きくなる)テーパ部27Bとにより構成されている。
取付フランジ部27Aには、周方向に離間して複数のボルト挿通孔(図示せず)が設けられており、該ボルト挿通孔に挿通される後述のボルト・ナット28B2を用いて、屈曲管24の下流側管部27をNOx浄化装置28の入口側接続部28Bに固定できるように構成している。また、テーパ部27Bは、その内周面および外周面が縮管部26から離れるほど大きくなる方向に傾斜したテーパ管として形成されており、その上流端の外径Y2(および内径)は、縮管部26の外径X1(および内径)と同じ大きさになっている。これにより、下流側管部27と縮管部26とを滑らかに連続させている。
28は排気管21の途中、より具体的には、PM捕集装置23よりも排気ガスの流れ方向の下流側となる位置(屈曲管24の出口側)に設けられたNOx浄化装置で、該NOx浄化装置28は、PM捕集装置23と同様に、旋回フレーム5に設けられた支持ブラケット14の載置板14C上に取付けられている。ここで、NOx浄化装置28は、排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を窒素と水に分解して浄化するものである。
このために、NOx浄化装置28は、左,右方向に延びる円管状容器として形成された筒状ケース28Aと、該筒状ケース28Aの右側(上流側)からPM捕集装置23側に突出した入口側接続部28Bと、筒状ケース28Aの後側(下流側)から上向きに延びた排気口となる尾管28Cと、筒状ケース28A内に収容された選択還元触媒および酸化触媒(いずれも図示せず)と、筒状ケース28Aを載置板14C上に取付ける固定具28D(図4参照)とにより大略構成されている。
ここで、筒状ケース28Aよりも上流側、即ち、屈曲管24の縮管部26には、後述する尿素水噴射弁29が設けられており、該尿素水噴射弁29は、縮管部26を通過する排気ガスに向けて尿素水溶液を噴射する。そして、筒状ケース28A内に収容された選択還元触媒は、筒状ケース28A内に導入された排気ガスに含まれる窒素酸化物を、尿素水溶液から加水分解されたアンモニアにより選択的に還元反応させ、窒素と水に分解する。なお、筒状ケース28A内に収容された酸化触媒は、例えば窒素酸化物と反応しきれずに余ったアンモニアを酸化・分解するものである。
また、入口側接続部28Bには、外径側に向けて突出する取付フランジ部28B1が全周にわたって設けられており、該取付フランジ部28B1には、周方向に離間して複数のボルト挿通孔(図示せず)が設けられている。これら各ボルト挿通孔には、ボルト・ナット28B2が挿通され、該ボルト・ナット28B2を用いて、NOx浄化装置28の入口側接続部28Bに屈曲管24の下流側管部27を固定できるように構成している。
29は屈曲管24のうち縮管部26に設けられた尿素水噴射弁(尿素水噴射ノズル)で、該尿素水噴射弁29は、尿素水溶液タンク(図示せず)に貯溜された尿素水溶液(尿素水)を、縮管部26内を流れる排気ガスに向けて噴射(噴霧)するものである。ここで、尿素水噴射弁29は、その噴射口29Aが縮管部26の下流端側開口に対向(対面)するように、縮管部26に取付けられている。即ち、図5に示すように、尿素水噴射弁29((噴射口29A)は、L字状の縮管部26内を下流側管部27に向けて流れる排気ガスの流れ方向Fに対して平行(同方向)に、かつ、該下流側管部27の取付フランジ部27Aの開口面に対して直交するように設けられている。
この場合、尿素水噴射弁29は、縮管部26で流速が速くなった排気ガスの流れ方向Fに向けて尿素水溶液を噴射することができる。そして、尿素水溶液が噴射された排気ガスは、縮管部26の下流側に接続された大径の下流側管部27でその流れが広がり、このとき、排気ガス中に還元剤である尿素水溶液(ないし尿素水溶液から加水分解されたアンモニア)が拡散(均一に混合)する。これにより、NOx浄化装置28には、均一なアンモニア混合排気を送ることができ、選択還元触媒による還元反応を効率よく行うことができる。
第1の実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
まず、オペレータは、上部旋回体3のキャブ6に搭乗し、エンジン8を始動して油圧ポンプ9を駆動する。これにより、油圧ポンプ9からの圧油は、制御弁を介して各種アクチュエータに供給される。そして、キャブ6に搭乗したオペレータが走行用の操作レバー(図示せず)を操作したときには、下部走行体2を前進または後退させることができる。一方、オペレータは、作業用の操作レバー(図示せず)を操作することにより、作業装置4を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行うことができる。
また、エンジン8の運転時に、エンジン8から排出される排気ガスは、排気管21を通じて大気中に排出される。このとき、排気ガスが、エンジン側配管22を通じてPM捕集装置23に導入されると、酸化触媒は、排気ガス中の一酸化窒素(NO)や一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を酸化除去し、PM捕集フィルタは、排気ガス中の粒子状物質(PM)を捕集して除去する。
そして、PM捕集装置23で粒子状物質等が除去された排気ガスは、屈曲管24内を通過するときに、縮管部26に設けられた尿素水噴射弁29から尿素水溶液(尿素水)が噴射(噴霧)される。このとき、還元剤である尿素水溶液は、縮管部26で流速が速くなった排気ガスに向けて噴射される。そして、尿素水溶液が噴射された排気ガスは、縮管部26の下流側の下流側管部27でその流れが広がり、このとき、排気ガス中に尿素水溶液(ないし尿素水溶液から加水分解されたアンモニア)が拡散(均一に混合)する。これにより、均一なアンモニア混合排気をNOx浄化装置28に送ることができる。
さらに、アンモニア混合排気がNOx浄化装置28に導入されると、選択還元触媒は、排気ガスに含まれる窒素酸化物を、尿素水溶液から加水分解されるアンモニアにより選択的に還元反応させ、窒素と水に分解する。このとき、選択還元触媒には、均一なアンモニア混合排気が送られるので、選択還元触媒による還元反応を効率よく行うことができる。そして、選択還元触媒により窒素酸化物が分解・浄化された排気ガスは、酸化触媒により余ったアンモニアが酸化・分解された後、尾管28Cを通じて大気中に排出される。
本実施の形態によれば、PM捕集装置23とNOx浄化装置28との間を接続する屈曲管24に小径の縮管部26を設けると共に、該縮管部26に尿素水噴射弁29を設ける構成としていので、尿素水噴射弁29は、縮管部26で流速が速くなった排気ガスに向けて尿素水溶液を噴射することができる。そして、尿素水溶液が噴射された排気ガスは、縮管部26の下流側に接続された大径の下流側管部27でその流れが広がり、このとき、排気ガス中に尿素水溶液(ないし尿素水溶液から加水分解されたアンモニア)が拡散(均一に混合)する。これにより、NOx浄化装置28に均一なアンモニア混合排気を送ることができ、NOx浄化装置28の効率(浄化効率)を向上することができると共に、触媒(フィルタ)の目詰まり等を防止することもできる。この結果、NOx浄化装置28の性能、信頼性を高めることができる。
また、本実施の形態によれば、屈曲管24を構成する縮管部26をL字状に屈曲したL字管として形成すると共に、上流側管部25と下流側管部27とを直線状の直管として形成している。このため、L字状の縮管部26の曲率半径を小さくすることができ(曲率を大きくすることができ)、屈曲管26を小型に形成する(コンパクトに曲げる)ことができる。これにより、PM捕集装置23とNOx浄化装置28とを互いに近付けて配置することができ、PM捕集装置23とNOx浄化装置28とを含む排気管21全体の大きさを小さく(小型、コンパクトに)構成することができる。
さらに、本実施の形態によれば、上流側管部25と下流側管部27にテーパ部25B,27Bを設ける構成としているので、縮管部26の上流側と下流側とで排気ガスの流れを円滑化(層流に)することができる。このため、この面からも、NOx浄化装置28に均一なアンモニア混合排気を送ることができる。
次に、図6は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、上流側管部と下流側管部とを円筒管により構成としたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、31はPM捕集装置23とNOx浄化装置28との間を接続する屈曲管で、該屈曲管31は、上流側管部32と、縮管部33と、下流側管部34とにより構成されている。
32はPM捕集装置23の出口側接続部23Cに接続された上流側管部で、該上流側管部32は、直線状の直管として前,後方向に延び、出口側接続部23Cと後述の縮管部33との間を接続するものである。ここで、上流側管部32は、全周にわたって径方向外側に突出する取付フランジ部32Aと、外径Y3(および内径)が長さ方向にわたって同一の円筒部32Bと、該円筒部32Bの下流端と縮管部33の上流端とを接続する段差部32Cとにより構成されている。
取付フランジ部32Aには、周方向に離間して複数のボルト挿通孔(図示せず)が設けられており、該ボルト挿通孔に挿通されるボルト・ナット23C2を用いて、屈曲管31の上流側管部32をPM捕集装置23の出口側接続部23Cに固定できるように構成している。また、円筒部32Bは、外径Y3(および内径)が長さ方向にわたって変化しない円筒管として形成され、段差部32Cは、上流側管部32の中心軸線に対して直交する方向に延びるように円輪状に形成されている。
33は上流側管部32の下流端に接続された縮管部で、該縮管部33は、L字状に屈曲したL字管として形成され、上流側管部32と後述の下流側管部34との間を接続するものである。ここで、縮管部33の外径X2(および内径)は、上流側管部32の外径Y3(および内径)と後述の下流側管部34の外径Y4(および内径)よりも小さくなっている。換言すれば、上流側管部32と下流側管部34は、縮管部33よりも大径となっている。そして、縮管部33には、尿素水噴射弁29が設けられ、該尿素水噴射弁29から縮管部33を通過する排気ガスに尿素水溶液を噴射できるように構成している。
34は縮管部33の下流端に接続された下流側管部で、該下流側管部34は、直線状の直管として左,右方向に延び、縮管部33とNOx浄化装置28の入口側接続部28Bとの間を接続するものである。ここで、下流側管部34は、全周にわたって径方向外側に突出する取付フランジ部34Aと、外径Y4(および内径)が長さ方向にわたって同一の円筒部34Bと、該円筒部34Bの上流端と縮管部33の下流端とを接続する段差部34Cとにより構成されている。
取付フランジ部34Aには、周方向に離間して複数のボルト挿通孔(図示せず)が設けられており、該ボルト挿通孔に挿通されるボルト・ナット28B2を用いて、屈曲管31の下流側管部34をNOx浄化装置28の入口側接続部28Bに固定できるように構成している。また、円筒部34Bは、外径Y4(および内径)が長さ方向にわたって変化しない円筒管として形成され、段差部34Cは、下流側管部34の中心軸線に対して直交する方向に延びるように円輪状に形成されている。
本実施の形態による油圧ショベル1は、上述の如き屈曲管31を用いてPM捕集装置23とNOx浄化装置28との間を接続するもので、その基本的作用については、上述した第1の実施の形態によるものと格別差異はない。
即ち、本実施の形態の場合も、上述した第1の実施の形態と同様に、尿素水噴射弁29は、縮管部33で流速が速くなった排気ガスに向けて尿素水溶液を噴射することができる。そして、尿素水溶液が噴射された排気ガスは、縮管部33の下流側に接続された大径の下流側管部34でその流れが広がり、このとき、排気ガス中に尿素水溶液(ないし尿素水溶液から加水分解されたアンモニア)が拡散(均一に混合)する。これにより、NOx浄化装置28に均一なアンモニア混合排気を送ることができ、NOx浄化装置28の効率(浄化効率)を向上することができる。
また、屈曲管31を構成する縮管部33をL字状に屈曲したL字管として形成すると共に、上流側管部32と下流側管部34とを直線状の直管として形成しているので、屈曲管31を小型に形成する(コンパクトに曲げる)ことができる。
次に、図7は本発明の第3の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、上流側管部と下流側管部とをそれぞれテーパ部および円筒部により構成としたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、41はPM捕集装置23とNOx浄化装置28との間を接続する屈曲管で、該屈曲管41は、上流側管部42と、縮管部43と、下流側管部44とにより構成されている。
42はPM捕集装置23の出口側接続部23Cに接続された上流側管部で、該上流側管部42は、直線状の直管として前,後方向に延び、出口側接続部23Cと後述の縮管部43との間を接続するものである。ここで、上流側管部42は、全周にわたって径方向外側に突出する取付フランジ部42Aと、外径(および内径)が長さ方向にわたって変化しない円筒部42Bと、外径(および内径)が縮管部43に向けて小さくなるテーパ部42Cとにより構成されている。
43は上流側管部42の下流端に接続された縮管部で、該縮管部43は、L字状に屈曲したL字管として形成され、上流側管部42と後述の下流側管部44との間を接続するものである。ここで、縮管部43の外径(および内径)は、上流側管部42の下流端との接続部分と下流側管部44の上流端との接続部分を除いて、上流側管部42の外径(および内径)と下流側管部44の外径(および内径)よりも小さくなっている。換言すれば、上流側管部42と下流側管部44は、縮管部43との接続部分を除いて、該縮管部43よりも大径となっている。そして、縮管部43には、尿素水噴射弁29が設けられている。
44は縮管部43の下流端に接続された下流側管部で、該下流側管部44は、直線状の直管として左,右方向に延び、縮管部43とNOx浄化装置28の入口側接続部28Bとの間を接続するものである。ここで、下流側管部44は、全周にわたって径方向外側に突出する取付フランジ部44Aと、外径(および内径)が長さ方向にわたって変化しない円筒部44Bと、外径(および内径)が縮管部43に向けて小さくなるテーパ部44Cとにより構成されている。
本実施の形態による油圧ショベル1は、上述の如き屈曲管41を用いてPM捕集装置23とNOx浄化装置28との間を接続するもので、その基本的作用については、上述した第1の実施の形態によるものと格別差異はない。
即ち、本実施の形態の場合も、上述した第1の実施の形態と同様に、尿素水噴射弁29は、縮管部43で流速が速くなった排気ガスに向けて尿素水溶液を噴射することができる。そして、尿素水溶液が噴射された排気ガスは、縮管部43の下流側に接続された大径の下流側管部44でその流れが広がり、このとき、排気ガス中に尿素水溶液(ないし尿素水溶液から加水分解されたアンモニア)が拡散(均一に混合)する。これにより、NOx浄化装置28に均一なアンモニア混合排気を送ることができ、NOx浄化装置28の効率(浄化効率)を向上することができる。
また、屈曲管41を構成する縮管部43をL字状に屈曲したL字管として形成すると共に、上流側管部42と下流側管部44とを直線状の直管として形成しているので、屈曲管41を小型に形成する(コンパクトに曲げる)ことができる。さらに、上流側管部42と下流側管部44にテーパ部42C,44Cを設ける構成としているので、縮管部43の上流側と下流側とで排気ガスの流れを円滑化(層流に)することができ、この面からも、NOx浄化装置28に均一なアンモニア混合排気を送ることができる。
次に、図8ないし図9は本発明の第4の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、PM捕集装置をエンジンに支持部材を介して支持すると共にNOx浄化装置をカウンタウエイトに支持する構成としたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、51は旋回フレーム5の後端部に取付けられたカウンタウエイトで、該カウンタウエイト51は、上述した第1の実施の形態のカウンタウエイト7と同様に、前面51Aが平坦に形成され、後面51B側が湾曲するように突出している。また、カウンタウエイト51の前面51Aと上面51Cとの角隅部のうち、エンジン8と対向する部位には、凹状に切欠かれた凹窪部51Dが設けられている。そして、この凹窪部51Dには、NOx浄化装置28が左,右方向に延びるように取付けられている。
52は油圧ポンプ9の上側に位置してエンジン8の右側に設けられた支持台状の支持部材で、該支持部材52は、PM捕集装置23をエンジン8に対して支持するものである。ここで、支持部材52は、油圧ポンプ9の基端側に位置してほぼ垂直な板状の取付部52Aと、該取付部52Aから油圧ポンプ9の先端側に向けほぼ水平に延びた板状の支持部52Bとにより構成されている。そして、支持部材52は、その取付部52Aを油圧ポンプ9のフランジ部9Aに当接させ、この状態で該フランジ部9Aと一緒にボルトを用いてエンジン8のポンプ取付部に取付けられている。また、支持部52Bには、PM捕集装置23が前,後方向に延びるように取付けられている。
53はPM捕集装置23とNOx浄化装置28との間を接続する屈曲管で、該屈曲管53は、後述の上流側管部54と、縮管部55と、下流側管部56とにより構成されている。
54はPM捕集装置23の出口側接続部23Cに接続された上流側管部で、該上流側管部54は、直線状の直管として前,後方向に延び、出口側接続部23Cと後述の縮管部55との間を接続するものである。ここで、上流側管部54は、全周にわたって径方向外側に突出する取付フランジ部54Aと、蛇腹形状の金属筒体として形成されたベローズ管54Bと、外径(および内径)が縮管部55に向けて小さくなるテーパ部54Cとを含んで構成されている。そして、ベローズ管54Bは、振動モードが異なるPM捕集装置23とNOx浄化装置28との間で両者間の相対的な変位(両者間の位置ずれ)を吸収するものである。
55は上流側管部54の下流端に接続された縮管部で、該縮管部55は、L字状に屈曲したL字管として形成され、上流側管部54と後述の下流側管部56との間を接続するものである。ここで、縮管部55の外径(および内径)は、上流側管部54の下流端との接続部分と下流側管部56の上流端との接続部分を除いて、上流側管部54の外径(および内径)と下流側管部56の外径(および内径)よりも小さくなっている。換言すれば、上流側管部54と下流側管部56は、縮管部55との接続部分を除いて、該縮管部55よりも大径となっている。そして、縮管部55には、尿素水噴射弁29が設けられている。
56は縮管部55の下流端に接続された下流側管部で、該下流側管部56は、直線状の直管として左,右方向に延び、縮管部55とNOx浄化装置28の入口側接続部28Bとの間を接続するものである。ここで、下流側管部56は、全周にわたって径方向外側に突出する取付フランジ部56Aと、外径(および内径)が縮管部55に向けて小さくなるテーパ部56Bとにより構成されている。
このように構成される第4の実施の形態でも、上述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、屈曲管53の上流側管部54にベローズ管54Bを設ける構成としているので、PM捕集装置23とNOx浄化装置28との間で振動モードが異なっても、両者間の相対的な変位(両者間の位置ずれ)を吸収することができる。
次に、図10ないし図11は本発明の第5の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、PM捕集装置とNOx浄化装置をエンジンに支持部材を介して支持する構成としたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、61はエンジン8の右側から後側にわたって設けられた支持台状の支持部材で、該支持部材61は、PM捕集装置23およびNOx浄化装置28をエンジン8に対して支持するものである。ここで、支持部材61は、油圧ポンプ9の基端側に位置してほぼ垂直に延びる板状の第1の取付部61Aと、エンジン8の後面側に位置する第2の取付部61Bと、これら取付部61A,61Bの上端側を連結するように設けられ上方から見て略L字状の板体として形成された支持部61Cとにより構成されている。
そして、支持部材61は、第1の取付部61Aを油圧ポンプ9のフランジ部9Aに当接させ、この状態で該フランジ部9Aと一緒にボルトを用いてエンジン8のポンプ取付部に取付けると共に、第2の取付部61Bをエンジン8の後面にボルトを用いて取付けられている。また、支持部61Cには、前,後方向に延びるようにPM捕集装置23が載置されると共に、左,右方向に延びるようにNOx浄化装置28が載置されている。
このように構成される第5の実施の形態でも、上述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、上述の如き支持部材61を用いてPM捕集装置23およびNOx浄化装置28をエンジン8に対して支持する構成としているので、これらPM捕集装置23およびNOx浄化装置28を簡素な構成で支持することができる。
なお、上述した各実施の形態では、屈曲管24,31,41,53は、PM捕集装置23の出口側接続部23CとNOx浄化装置28の入口側接続部28Bに、取付フランジ部23C1,28B1,25A,32A,42A,54A,27A,34A,44A,56Aを突き合わせてボルト・ナット23C2,28B2を螺合することにより固定する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば屈曲管の上流側管部と下流側管部は、PM捕集装置の出口側接続部とNOx浄化装置の入口側接続部に、嵌合により固定したり、溶接を用いて固着する構成としてもより。
また、上述した各実施の形態では、建設機械として、クローラ式の下部走行体2を備えた油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベルに適用してもよい。それ以外にも、ホイールローダ、ダンプトラック、リフトトラック等の他の建設機械にも広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
8 エンジン
21 排気管
23 PM捕集装置
24,31,41,53 屈曲管
25,32,42,54 上流側管部
25B,42C,54C テーパ部
26,33,43,55 縮管部
27,34,44,56 下流側管部
27B,44C,56B テーパ部
28 NOx浄化装置
29 尿素水噴射弁

Claims (3)

  1. 自走可能な車体と、該車体に搭載されたエンジンと、該エンジンから排出される排気ガスを外部に排出する排気管と、該排気管の途中に設けられ排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するPM捕集装置と、該PM捕集装置よりも前記排気ガスの流れ方向の下流側に位置して前記排気管の途中に設けられ前記排気ガスに含まれる窒素酸化物を浄化するNOx浄化装置と、前記排気管内を流れる前記排気ガスに尿素水溶液を噴射する尿素水噴射弁とを備えてなる建設機械において、
    前記排気管は、前記PM捕集装置とNOx浄化装置との間をL字状に屈曲する屈曲管により形成し、
    該屈曲管は、前記PM捕集装置に接続される上流側管部と、該上流側管部に接続され該上流側管部よりも小径の縮管部と、該縮管部と前記NOx浄化装置との間を接続し前記縮管部よりも大径の下流側管部とにより構成し、
    前記尿素水噴射弁は、前記屈曲管のうちの縮管部に設ける構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記上流側管部と下流側管部は、それぞれ直線状の直管として形成し、
    前記縮管部は、L字状に屈曲したL字管として形成してなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記上流側管部と下流側管部には、前記縮管部に向けて内径が小さくなるテーパ部を設ける構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。
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