JP2012213028A - 信号処理装置、信号処理方法およびプログラム - Google Patents

信号処理装置、信号処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】マイクロホンの音響特性(周波数特性および位相特性)を効果的に補正する。
【解決手段】マイクロホンで取得された信号に対して、このマイクロホンの出力特性の逆特性を含む補正フィルタ特性のフィルタリングを行う。補正フィルタ特性にマイクロホンの出力特性の逆特性を含むことで、マイクロホンの周波数特性を平坦にし、位相特性を直線位相化するという処理が基本的に行われ、マイクロホンの音響特性を効果的に補正できる。フィルタとして、群遅延特性が一定なフィルタを使用することで、位相特性歪みを生じることなく、音響特性を補正できる。補正フィルタ特性として、例えば、マイクロホンの出力特性の逆特性、マイクロホンの出力特性の逆特性とマイクロホンを取り巻く構造による音響特性の逆特性と合わせた特性、マイクロホンの出力特性の逆特性と所定の音響特性とを合わせた特性等がある。
【選択図】図1

Description

本技術は、信号処理装置、信号処理方法およびプログラムに関する。詳しくは、本技術は、マイクロホンで取得された信号を処理する信号処理装置等に関する。
近年、製品の小型化やデザイン性を重視する設計によりマイクロホン自体が小型化している上、振動板に到達する音波が狭い開口部で回折することで周波数特性や位相特性に乱れが生じ、さまざまな問題が起こっている。マイクロホンが1つの場合、集音機能の劣化が起こる。
マイクロホンが複数の場合、さらに集音後に適用される音量差および/または位相差を利用した音響信号処理にも影響を及ぼす可能性がある。例えば、ダウンミックス、アップミックスといったチャンネル数変換処理のチャンネルセパレーションの悪化、音源位置推定、指向性録音に代表されるビームフォーミング技術の精度の低下等などである。このように、マイクロホンの周波数特性や位相特性が乱れることにより種々の問題が発生するにもかかわらず、有効な解決方法が提案されていない。
特許文献1には、グラフィックイコライザを例としたIIRフィルタによる補正についての技術が提案されている。
特公平07−054998号公報
上述の特許文献1に記載の技術は、信号をいくつかの周波数帯域に分けて補正するものである。そのため。この技術においては、厳密に所望の音響特性に補正するのは困難である。
なお、再生環境では5.1チャンネルや7.1チャンネルと多チャンネル化が進む中、記録側ではチャンネル数に対応した数のマイクロホンを機器に設置するのは困難である。そこで、記録用のマイクロホンが設置されている機器と同一機器に他の用途のため設置されている機能マイクロホンを使用して、複数チャンネルでの収録を行うことが考えられる。また、記録用のマイクロホンが設置されている機器とは異なる他の機器に設置されている記録用のマイクロホン、または他の用途のための機能マイクロホンを使用し、複数チャンネルでの収録を行うことが考えられる。しかし、各マイクロホンは設置位置や形状、種類の違いにより周波数特性や位相特性が異なり、複数チャンネルでの良好な収録は困難である。
本技術の目的は、マイクロホンの音響特性(周波数特性および位相特性)を効果的に補正することにある。
本技術の概念は、
マイクロホンで取得された信号に対して上記マイクロホンの出力特性の逆特性を含む補正フィルタ特性のフィルタリングを行うフィルタを備える
信号処理装置にある。
本技術は、マイクロホンで取得された信号の音響特性、すなわち周波数特性および位相特性を、所望の音響特性となるように補正する技術である。本技術においては、マイクロホンの出力特性の逆特性を含む補正フィルタ特性のフィルタが備えられる。このフィルタによるフィルタリングによってマイクロホンで取得された信号の音響特性が補正される。
このように本技術においては、マイクロホンの出力特性の逆特性を含む補正フィルタ特性のフィルタを用いてマイクロホンで取得された信号の音響特性を補正するものである。補正フィルタ特性にマイクロホンの出力特性の逆特性を含むことで、マイクロホンの周波数特性を平坦にし、位相特性を直線位相化するという処理が基本的に行われるため、マイクロホンの音響特性を効果的に補正できる。
本技術において、例えば、フィルタは、群遅延特性が一定なフィルタとされてもよい。群遅延特性が一定なフィルタとしては、例えば、FIR(Finite Impulse Response)フィルタなどがある。この場合、位相特性歪みを生じることなく、音響特性を補正することが可能となる。
また、本技術において、例えば、補正フィルタ特性は、マイクロホンの出力特性の逆特性とされてもよい。この場合、マイクロホンの周波数特性を平坦にし、位相特性を直線位相化できることから、集音機能を改善することが可能となる。
また、本技術において、例えば、補正フィルタ特性は、マイクロホンの出力特性の逆特性とマイクロホンを取り巻く構造による音響特性の逆特性とを合わせた特性とされてもよい。この場合、構造による周波数特性の劣化をも含めてマイクロホンの周波数特性を平坦にし、位相特性を直線位相化するように補正が行われる。そのため、構造の影響を受けにくい集音が可能となる。
また、本技術において、例えば、補正フィルタ特性は、マイクロホンの出力特性の逆特性と所定の音響特性とを合わせた特性とされてもよい。この場合、マイクロホンの音響特性を所定の音響特性、例えば、他のマイクロホンの音響特性に合わせることが可能となる。
また、本技術において、例えば、マイクロホンで取得された信号、またはフィルタの出力信号を選択的に出力する信号切替部をさらに備える、ようにされてもよい。この場合、マイクロホンの音響特性を、マイクロホンの出力特性そのもの、あるいは周波数特性が平坦とされ、位相特性が直線位相化されたもののいずれかに切り替えることができ、1つのマイクロホンに2つの役割を担わせることが可能となる。
また、本技術において、例えば、フィルタの補正フィルタ特性として複数の特性が用意され、フィルタを有する信号処理部は、フィルタの補正フィルタ特性を切り替えるフィルタ特性切替部をさらに備える、ようにされてもよい。この場合、マイクロホンの音響特性を、複数の音響特性のいずれかに切り替えることができ、1つのマイクロホンに複数の役割を担わせることが可能となる。
本技術の他の概念は、
複数のマイクロホンで取得された信号をそれぞれ処理する複数の信号処理部を備え、
上記複数の信号処理部の少なくともいずれかは、対応するマイクロホンで取得された信号に対して該マイクロホンの出力特性の逆特性を含む補正フィルタ特性のフィルタリングを行うフィルタを有する
信号処理装置にある。
本技術は、複数のマイクロホンで取得された信号をそれぞれ処理する複数の信号処理部を備えるものである。本技術においては、複数の信号処理部の少なくともいずれかは、対応するマイクロホンで取得された信号に対して該マイクロホンの出力特性の逆特性を含む補正フィルタ特性のフィルタを有するものとされる。そして、このフィルタによるフィルタリングによってマイクロホンで取得された信号の音響特性が補正される。
このように本技術においては、複数の信号処理部の少なくともいずれかにおいて、マイクロホンの出力特性の逆特性を含む補正フィルタ特性のフィルタを用いてマイクロホンで取得された信号の音響特性が補正される。例えば、補正フィルタ特性は、マイクロホンの出力特性の逆特性とされ、マイクロホンの周波数特性が平坦となり、位相特性が直線位相化するように補正される。また、例えば、補正フィルタ特性は、マイクロホンの出力特性の逆特性と所定の音響特性とを合わせた特性とされ、マイクロホンの音響特性が所定の音響特性、例えば、他のマイクロホンの音響特性となるように補正される。
上述したように、本技術においては、補正フィルタ特性にマイクロホンの出力特性の逆特性を含むことで、マイクロホンの周波数特性を平坦にし、位相特性を直線位相化するという処理が基本的に行われるため、マイクロホンの音響特性を効果的に補正できる。そのため。複数のマイクロホンの音響特性を合わせて、良好な複数チャンネルでの収録が可能となる。
本技術において、例えば、フィルタは、群遅延特性が一定なフィルタとされてもよい。群遅延特性が一定なフィルタとしては、例えば、FIR(Finite Impulse Response)フィルタなどがある。この場合、位相特性歪みを生じることなく、音響特性を補正することが可能となる。
つまり、マイクロホンの周波数特性および位相特性を同一にすることが可能となる。そのため、収録後(集音後)に適用される音量差および/または位相差を利用した音響信号処理、例えば、ダウンミックス、アップミックスといったチャンネル数変換処理のチャンネルセパレーション等における処理結果が良好となる。
また、本技術において、フィルタを有する信号処理部は、マイクロホンで取得された信号、またはフィルタの出力信号を選択的に出力する信号切替部をさらに備える、ようにされてもよい。この場合、マイクロホンの音響特性を、マイクロホンの出力特性そのもの、あるいは周波数特性が平坦とされ、位相特性が直線位相化されたもののいずれかに切り替えることができ、このマイクロホンに複数の役割を担わせることが可能となる。
また、本技術の他の概念は、
マイクロホンで取得された信号を入力し、該信号に対して上記マイクロホンの出力特性の逆特性を含む補正フィルタ特性のフィルタリングを行った結果を出力する信号処理部を備え、
上記信号処理部は、ネットワークに接続された外部機器との間で上記フィルタリングのための通信を行う通信部を有する
信号処理装置にある。
本技術は、マイクロホンで取得された信号の音響特性を所望の特性となるように補正する技術である。本技術においては、マイクロホンで取得された信号を入力し、その信号に対してマイクロホンの出力特性の逆特性を含む補正フィルタ特性のフィルタリングを行った結果を出力する信号処理部が備えられる。
この場合、信号処理部は、ネットワークに接続された外部機器との間でフィルタリングのための通信を行う通信部を有する構成とされる。例えば、通信部は、マイクロホンで取得された信号を外部機器に送信し、この外部機器からフィルタリングを行った結果を受信する、ようにされる。また、例えば、通信部は、外部機器から補正フィルタ特性の係数を受信する、ようにされる。
このように本技術においては、信号処理部において、ネットワークに接続された外部機器との間でフィルタリングのための通信を行うことで、マイクロホンで取得された信号に対してマイクロホンの出力特性の逆特性を含む補正フィルタ特性のフィルタリングを行った結果を得るものである。そのため、信号処理部に、例えば、フィルタ、あるいは補正フィルタ係数の保持部等を持つことなく、周波数特性が平坦で、位相特性が直線位相化された音響特性、あるいは他のマイクロホンと同一の音響特性等に補正されたフィルタリング結果を出力することが可能となる。
本技術によれば、マイクロホンの音響特性(周波数特性および位相特性)を効果的に補正できる。
本技術の第1の実施の形態としての信号処理装置の構成例を示すブロック図である。 マイクロホンの出力特性Hmの一例を示す図である。 マイクロホンの逆特性Hm−1の一例を示す図である。 インパルス信号と、出力特性Hmのマイクロホンで集音したインパルス応答と、そのインパルス応答を逆特性Hm−1のフィルタでフィルタリングすることで得られるインパルス信号との関係を示す図である。 補正フィルタ(補正フィルタの係数)の作成時の信号系の構成例を示す図である。 インパルス信号と、構造による音響特性Hcにより変化してマイクロホンに到達したインパルス応答と、出力特性Hmのマイクロホンで集音したインパルス応答との関係を示す図である。 出力特性Hmのマイクロホンで集音したインパルス応答と、マイクロホンの出力特性Hmの逆特性Hm−1と、構造による音響特性Hcの逆特性Hc−1とを合わせた特性のフィルタでフィルタリングすることで得られるインパルス信号との関係を示す図である。 信号処理装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本技術の第2の実施の形態としての信号処理装置の構成例を示すブロック図である。 本技術の第3の実施の形態としての信号処理装置の構成例を示すブロック図である。 本技術の第4の実施の形態としての信号処理装置の構成例を示すブロック図である。 本技術の第5の実施の形態としての信号処理装置の構成例を示すブロック図である。 通話用マイクロホンとノイズキャンセル用全帯域マイクロホンとを有する携帯電話機を示す図である。 通話用マイクロホンの周波数特性とノイズキャンセル用全帯域マイクロホンの周波数特性の一例を示す図である。 本技術の第6の実施の形態としての信号処理装置の構成例を示すブロック図である。 通話用マイクロホンとハンズフリーヘッドホンに設置されている音声帯域を集音する目的のハンズフリー通話用マイクロホンとを使用可能な携帯電話機を示す図である。 通話用マイクロホンとノイズキャンセルヘッドホンに設置されている音声帯域を集音する目的のノイズキャンセル用マイクロホンとを使用可能な携帯電話機を示す図である。 本体内蔵マイクロホンと外付けマイクロホンとを使用可能なビデオカメラを示す図である。 通話用マイクロホンを使用可能な携帯電話機と録音用マイクロホンを使用可能なICレコーダを示す図である。 本技術の第7の実施の形態としての信号処理装置の構成例を示すブロック図である。 本技術の第8の実施の形態としての信号処理装置の構成例を示すブロック図である。 信号処理部の通信部と外部機器の通信部との間の通信手順の一例を示すシーケンス図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」とする)について説明する。なお、説明を以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.第4の実施の形態
5.第5の実施の形態
6.第6の実施の形態
7.第7の実施の形態
8.第8の実施の形態
9.変形例
<1.第1の実施の形態>
[信号処理装置の構成例]
図1は、第1の実施の形態としての信号処理装置100の構成例を示している。この信号処理装置100は、増幅器101と、A/D変換器102と、信号処理部103を有している。
増幅器101は、マイクロホン10で取得された信号を増幅する。A/D変換器102は、増幅器101の出力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。信号処理部103は、マイクロホン10の音響特性(周波数特性および位相特性)を所望の音響特性に補正する。信号処理部103は、A/D変換器102の出力信号、従ってマイクロホン10で取得された信号に対して、マイクロホンの出力特性の逆特性を含む補正フィルタ特性のフィルタリングを行うフィルタを有する。この実施の形態においては、フィルタとして、群遅延特性が一定なFIRフィルタが使用される。
信号処理部103は、FFT部(高速フーリエ変換部)131と、畳み込み積分部132と、逆FFT部133と、補正フィルタ格納部134を有している。FFT部131は、マイクロホン10で取得された信号を、時間軸上の信号から周波数軸上の信号に変換する。畳み込み積分部132は、FIRフィルタを、構成している。この畳み込み積分部132は、補正フィルタ格納部134に格納されている補正フィルタ(補正フィルタの係数)を、周波数軸上で畳み込む。逆FFT部133は、畳み込み積分部132の出力信号を、周波数軸上の信号から時間軸上の信号に変換する。
ここで、補正フィルタ格納部134に格納されている補正フィルタの特性について説明する。この補正フィルタ特性は、例えば、以下の(1)〜(3)とされる。
(1)補正フィルタ特性は、マイクロホン10の出力特性Hmの逆特性Hm−1とされる。
この補正フィルタ特性は、マイクロホン10でインパルス信号を集音した際のマイクロホン10の出力特性Hmの逆特性Hm−1に基づいている。図2は、マイクロホン10の出力特性Hmの一例を示し、図2(a)は周波数特性であり、図2(b)はインパルス応答である。また、図3は、マイクロホン10の逆特性Hm−1の一例を示し、図3(a)は周波数特性であり、図3(b)はインパルス応答である。
図4は、インパルス信号と、出力特性Hmのマイクロホン10で集音したインパルス応答と、さらに、そのインパルス応答を逆特性Hm−1のフィルタでフィルタリングすることで得られるインパルス信号との関係を示している。この関係から、出力特性Hmのマイクロホン10に到来した信号に対して、そのマイクロホン10の逆特性Hm−1の補正フィルタ特性でフィルタリングを行うことで、マイクロホン10の周波数特性を平坦にし、位相特性を直線位相化するように補正できることがわかる。
図5は、補正フィルタ(補正フィルタの係数)の作成時の信号系の構成例を示している。インパルス生成部201から出力されるインパルス信号はD/A変換部202でデジタル信号からアナログ信号に変換され、さらに増幅器203で増幅されて、スピーカ204に供給される。これにより、スピーカ204からインパルス信号が出力される。
このようにスピーカ204から出力されるインパルス信号は、マイクロホン10により測定される。マイクロホン10で取得されたインパルス応答は、増幅器101で増幅され、A/D変換器102でアナログ信号からデジタル信号に変換されて、補正フィルタ生成部145に供給される。この補正フィルタ生成部145では、マイクロホン10で取得されたインパルス応答に基づいて、補正フィルタ(補正フィルタの係数)が生成される。そして、この補正フィルタは、補正フィルタ格納部134に格納される。
(2)補正フィルタ特性は、マイクロホン10の出力特性Hmの逆特性Hm−1とマイクロホン10を取り巻く構造による音響特性Hcの逆特性Hc−1とを合わせた特性とされる。
マイクロホン10を取り巻く構造によってはマイクロホンの受音面(振動面)に到来する音波の一部を回折または遮断させる可能性がある。例えば、マイクロホン10を機器内部に埋め込むことで、振動板前面が外装で覆われ、ホールやスリットを通した音波を受け取る場合、あるいは開口部をもたない場合等があげられる。また、例えば、機器内部に埋め込まれたマイクロホン10の振動面が、音源の想定される到来方向に向いていない場合、マイクロホン10が金属メッシュのようなヘッドケースや風圧を防ぐためのフィルタ等で一部または全部が覆われている場合等があげられる。
この場合、マイクロホン10を取り巻く構造により、マイクロホン10の出力特性Hmだけでなく、構造による音響特性Hcによって、マイクロホン10に到達するインパルス応答自体が変化してしまう。図6は、インパルス信号と、構造による音響特性Hcにより変化してマイクロホン10に到達したインパルス応答と、さらに、出力特性Hmのマイクロホン10で集音したインパルス応答との関係を示している。
また、図7は、出力特性Hmのマイクロホン10で集音したインパルス応答と、マイクロホン10の出力特性Hmの逆特性Hm−1と、構造による音響特性Hcの逆特性Hc−1とを合わせた特性のフィルタでフィルタリングすることで得られるインパルス信号との関係を示している。この関係から、音響特性Hcの構造で取り巻かれた出力特性Hmのマイクロホン10に到来した信号に対して、逆特性Hm−1と逆特性Hc−1とを合わせた補正フィルタ特性でフィルタリングを行うことで、マイクロホン10の周波数特性を平坦にし、位相特性を直線位相化するように補正できることがわかる。
(3)補正フィルタ特性は、マイクロホン10の出力特性Hmの逆特性Hm−1と所定の音響特性Hsとを合わせた特性とされる。
この所定の音響特性Hsは、例えば、他のマイクロホンの音響特性とされる。上述したように、出力特性Hmのマイクロホン10に到来した信号に対して、そのマイクロホン10の逆特性Hm−1の補正フィルタ特性でフィルタリングを行うことで、マイクロホン10の周波数特性を平坦にし、位相特性を直線位相化するように補正できる。したがって、さらに、所定の音響特性Hsを合わせることで、マイクロホン10の音響特性を所定の音響特性Hsに補正できる。
図1に示す信号処理装置100の動作を説明する。マイクロホン10で取得された信号は、増幅器101で増幅され、さらに、A/D変換器102でアナログ信号からデジタル信号に変換され、その後に、信号処理部103に供給される。この信号処理部103では、A/D変換器102の出力信号、従ってマイクロホン10で取得された信号に対して、マイクロホン10の出力特性Hmの逆特性Hm−1を含む補正フィルタ特性のフィルタリングが行われて、出力信号が得られる。
この場合、FFT部131では、マイクロホン10で取得された信号が、時間軸上の信号から周波数軸上の信号に変換される。畳み込み積分部132では、FFT部131の出力信号に、補正フィルタ格納部134に格納されている補正フィルタ(補正フィルタの係数)が、周波数軸上で畳み込まれる。そして、逆FFT部133では、畳み込み積分部132の出力信号が、周波数軸上の信号から時間軸上の信号に変換される。
上述したように、補正フィルタ特性がマイクロホン10の出力特性Hmの逆特性Hm−1とされることで、信号処理部103では、マイクロホン10の周波数特性を平坦にし、位相特性を直線位相化するように補正される。これにより、集音機能を改善することが可能となる。
また、上述したように、補正フィルタ特性がマイクロホン10の出力特性Hmの逆特性Hm−1とマイクロホン10を取り巻く構造による音響特性Hcの逆特性Hc−1とを合わせた特性とされることで、マイクロホン10が構造により取り巻かれている場合であっても、このマイクロホン10の周波数特性を平坦とし、位相特性を直線位相化するように補正される。これにより、構造の影響を受けにくい集音が可能となる。
また、上述したように、補正フィルタ特性がマイクロホン10の出力特性Hmの逆特性Hm−1と所定の音響特性Hsとを合わせた特性とされることで、信号処理部103では、マイクロホン10の音響特性が所定の音響特性Hsに補正される。これにより、マイクロホン10の音響特性を、例えば、他のマイクロホンの音響特性に合わせることが可能となる。
図8のフローチャートは、図1に示す信号処理装置100の処理手順を示している。信号処理装置100は、ステップST1において、処理を開始し、その後に、ステップST2の処理に移る。このステップST2において、信号処理装置100は、マイクロホン10で取得された信号を入力する。
次に、信号処理装置100は、ステップST3において、マイクロホン10で取得された信号を増幅し、さらに、ステップST4において、増幅された信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。そして、信号処理装置100は、ステップST5において、マイクロホン10で取得された信号を、時間軸上の信号データから周波数軸上の信号データに変換するFFT処理を行う。
次に、信号処理装置100は、ステップST6において、周波数軸上の信号データに補正フィルタ係数を畳み込み込んで、補正フィルタ特性のフィルタリング処理を行う。そして、信号処理装置100は、ステップST7において、フィルタリング処理後の周波数軸上の信号データを時間軸上の信号データに変換する。そして、信号処理装置100は、フィルタリング後の信号を出力し、その後に、ステップST9において、処理を終了する。
なお、図1に示す信号処理装置100において、補正フィルタ格納部134に格納される補正フィルタ(補正フィルタの係数)を、構造による音響特性Hcの逆特性Hc−1とすることも考えられる。この場合には、構造による音響特性の劣化のみを改善することが可能となる。
<2.第2の実施の形態>
[信号処理装置の構成例]
図9は、第2の実施の形態としての信号処理装置100Aの構成例を示している。この図9において、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。この信号処理部100Aは、増幅器101と、A/D変換器102と、信号処理部103Aを有している。
信号処理部103Aは、FFT部131と、畳み込み積分部132と、逆FFT部133と、補正フィルタ格納部134Aと、信号切替部135を有している。補正フィルタ格納部134Aは、複数の補正フィルタ(補正フィルタの係数)を格納している。例えば、以下の(1)〜(3)のような補正フィルタが格納されている。補正フィルタ格納部134Aは、ユーザ操作に基づくフィルタ切替操作信号に基づいて、いずれかを選択的に畳み込み積分部132に供給する。
(1)マイクロホン10の出力特性Hmの逆特性Hm−1の補正フィルタ
(2)マイクロホン10の出力特性Hmの逆特性Hm−1と他のマイクロホンの出力特性とを合わせた特性の補正フィルタ
(3)マイクロホン10の出力特性Hmの逆特性Hm−1と風切り音を遮断するための低域レスポンスを低下させた音響特性とを合わせた特性の補正フィルタ
信号切替部135は、A/D変換器102の出力信号、つまりマイクロホン10で取得された信号、または、逆FFT部133の出力信号、つまりフィルタリング後の信号を、ユーザ操作に基づく信号切替操作信号に基づいて選択的に出力する。この信号処理部103Aのその他は、図1の信号処理装置100における信号処理部103と同様に構成されている。
図9に示す信号処理装置100Aの動作を説明する。マイクロホン10で取得された信号は、増幅器101で増幅され、さらに、A/D変換器102でアナログ信号からデジタル信号に変換され、その後に、信号処理部103Aに供給される。この信号処理部103Aでは、FFT部131、畳み込み積分部132、逆FFT部133の信号系で、A/D変換器102の出力信号、従ってマイクロホン10で取得された信号に対して、補正フィルタ格納部134Aから供給される補正フィルタ(補正フィルタの係数)に応じたフィルタリングが行われる。
逆FFT部133の出力信号、つまりフィルタリング後の信号は信号切替部135に供給される。また、A/D変換器102の出力信号、つまりマイクロホン10で取得された信号は、信号切替部135に供給される。信号切替部135では、信号切替操作信号に基づいて、マイクロホン10で取得された信号、またはフィルタリング後の信号が選択的に、出力信号として出力される。
図9に示す信号処理装置100Aにおいては、信号切替部135の切替動作により、マイクロホン10で取得された信号、またはフィルタリング後の信号を選択的に出力信号として出力できる。また、この信号処理装置100Aにおいては、補正フィルタの切替処理により、種々の補正フィルタ特性でフィルタリングされた信号を出力信号として出力できる。したがって、この信号処理装置100Aにおいては、1つのマイクロホンに複数の役割を担わせることが可能となる。
<3.第3の実施の形態>
[信号処理装置の構成例]
図10は、第3の実施の形態としての信号処理装置100Bの構成例を示している。この図10において、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。この信号処理装置100Bは、複数のマイクロホン、この実施の形態では2つのマイクロホン10-1,10-2で取得された信号に対して処理を行う例である。
この信号処理装置100Bは、増幅器101-1,101-2と、A/D変換器102-1,102-2と、信号処理部103B-1,103B-2を有している。増幅器101-1は、マイクロホン10-1で取得された信号を増幅する。A/D変換器102-1は、増幅器101-1の出力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。信号処理部103B-1は、遅延器136を有する。この遅延器136は、A/D変換器102-1の出力信号、つまりマイクロホン10-1で取得された信号を、後述する信号処理部103B-2における処理遅延に対応した時間だけ遅延させて、出力信号として出力する。
また、増幅器102-2は、マイクロホン10-2で取得された信号を増幅する。A/D変換器102-2は、増幅器101-2の出力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。信号処理部103B-2は、A/D変換器102-2の出力信号、従ってマイクロホン10-2で取得された信号に対してフィルタリングを行うフィルタ(FIRフィルタ)を有する。信号処理部103B-2は、A/D変換器102-2の出力信号、従ってマイクロホン10-2で取得された信号に対して、マイクロホン10-2の出力特性Hmの逆特性Hm−1とマイクロホン10-1の出力特性Hm′とを合わせた特性(補正フィルタ特性)のフィルタリングを行って、フィルタリング後の信号を出力する。
図10に示す信号処理装置100Bの動作を説明する。マイクロホン10-2で取得された信号は、増幅器101-2で増幅され、さらに、A/D変換器102-2でアナログ信号からデジタル信号に変換され、その後に、信号処理部103B-2に供給される。この信号処理部103B-2では、A/D変換器102-2の出力信号、従ってマイクロホン10-2で取得された信号に対して、マイクロホン10-2の出力特性Hmの逆特性Hm−1とマイクロホン10-1の出力特性Hm′とを合わせた特性のフィルタリングが行われる。そして、信号処理部103B-2におけるフィルタリング後の信号が、出力信号として出力される。
この場合、補正フィルタ特性がマイクロホン10-2の出力特性Hmの逆特性Hm−1とマイクロホン10-1の出力特性Hm′とを合わせた特性とされているので、信号処理部103B-2では、マイクロホン10-2の音響特性が、マイクロホン10-1の音響特性Hm′に補正される。これにより、マイクロホン10-2の音響特性は、マイクロホン10-1の音響特性に合わせられる。
また、マイクロホン10-1で取得された信号は、増幅器101-1で増幅され、さらに、A/D変換器102-1でアナログ信号からデジタル信号に変換され、その後に、信号処理部103B-1に供給される。この信号処理部103B-1では、A/D変換器102-1の出力信号、従ってマイクロホン10-1で取得された信号が、信号処理部103B-2における処理遅延に対応した時間だけ遅延された後、出力信号として出力される。
上述したように、図10に示す信号処理装置100Bにおいては、マイクロホン10-2の音響特性は、このマイクロホン10-2の後段に配置される群遅延特性が一定なフィルタによりマイクロホン10-1の音響特性に合わせられる。つまり、マイクロホン10-1,10-2の音響特性(周波数特性および位相特性)が同一とされることから、良好な2チャンネルでの収録が可能となる。
<4.第4の実施の形態>
[信号処理装置の構成例]
図11は、第4の実施の形態としての信号処理装置100Cの構成例を示している。この図11において、図1、図10と対応する部分には同一符号を付し、適宜、その詳細説明は省略する。この信号処理装置100Cは、複数のマイクロホン、この実施の形態では2つのマイクロホン10-1,10-2で取得された信号に対して処理を行う例である。
この信号処理装置100Cは、増幅器101-1,101-2と、A/D変換器102-1,102-2と、信号処理部103C-1,103C-2を有している。信号処理部103C-1は、A/D変換器102-1の出力信号、従ってマイクロホン10-1で取得された信号に対してフィルタリングを行うフィルタ(FIRフィルタ)を有する。このフィルタは、マイクロホン10-1の出力特性Hmの逆特性Hm−1の補正フィルタ特性でフィルタリングを行う。
すなわち、信号処理部103C-1は、FFT部131と、畳み込み積分部132と、逆FFT部133と、補正フィルタ格納部134と、遅延器137を有している。補正フィルタ格納部134に格納されている補正フィルタ特性は、マイクロホン10-1の出力特性Hmの逆特性Hm−1とされる。遅延器137は、信号処理部103C-1の出力信号と信号処理部103C-2の出力信号とを合わせるためのタイミング調整用の遅延器である。
また、信号処理部103C-2は、A/D変換器102-2の出力信号、従ってマイクロホン10-2で取得された信号に対してフィルタリングを行うフィルタ(FIRフィルタ)を有する。このフィルタは、マイクロホン10-2の出力特性Hmの逆特性Hm−1の補正フィルタ特性でフィルタリングを行う。
すなわち、信号処理部103C-2は、上述の信号処理部103C-1と同様に、FFT部131と、畳み込み積分部132と、逆FFT部133と、補正フィルタ格納部134と、遅延器137を有している。補正フィルタ格納部134に格納されている補正フィルタ特性は、マイクロホン10-2の出力特性Hmの逆特性Hm−1とされる。遅延器137は、信号処理部103C-2の出力信号と信号処理部103C-1の出力信号とを合わせるためのタイミング調整用の遅延器である。
なお、図11に示す信号処理装置100Cにおいては、信号処理部103C-1,103C-2の双方が遅延器137を有するものとしている。しかし、実際には、信号処理部103C-1,103C-2のうち処理時間が早い方にのみ設けることで足りる。また、信号処理部103C-1,103C-2のフィルタの補正フィルタ特性が同一であって、これらの信号処理部103C-1,103C-2の処理遅延時間が同じときは、双方に遅延器137を含まない構成となっている。さらに、タイミング調整のための遅延をフィルタに予め組み込むことで、信号処理部103C-1,103C-2を、遅延器137を含まない構成とすることができる。
図11に示す信号処理装置100Cの動作を説明する。マイクロホン10-1で取得された信号は、増幅器101-1で増幅され、さらに、A/D変換器102-1でアナログ信号からデジタル信号に変換され、その後に、信号処理部103C-1に供給される。この信号処理部103C-1では、A/D変換器102-1の出力信号、従ってマイクロホン10-1で取得された信号に対して、マイクロホン10-1の出力特性Hmの逆特性Hm−1のフィルタリングが行われる。
そして、信号処理部103C-1におけるフィルタリング後の信号が、遅延器137でタイミング調整された後に出力信号として出力される。この場合、補正フィルタ特性がマイクロホン10-1の出力特性Hmの逆特性Hm−1とされているため、信号処理部103C-1では、マイクロホン10-1の周波数特性を平坦にし、位相特性を直線位相化するように補正される。
また、マイクロホン10-2で取得された信号は、増幅器101-2で増幅され、さらに、A/D変換器102-2でアナログ信号からデジタル信号に変換され、その後に、信号処理部103C-2に供給される。この信号処理部103C-2では、A/D変換器102-2の出力信号、従ってマイクロホン10-2で取得された信号に対して、マイクロホン10-2の出力特性Hmの逆特性Hm−1のフィルタリングが行われる。
そして、信号処理部103C-2におけるフィルタリング後の信号が、遅延器137でタイミング調整された後に出力信号として出力される。この場合、補正フィルタ特性がマイクロホン10-2の出力特性Hmの逆特性Hm−1とされているため、信号処理部103C-2では、マイクロホン10-2の周波数特性を平坦にし、位相特性を直線位相化するように補正される。
上述したように、図11に示す信号処理装置100Cにおいては、マイクロホン10-1,10-2の音響特性が、これらマイクロホン10-1,10-2の後段に配置される群遅延特性が一定なフィルタにより、周波数特性を平坦とし、位相特性を直線位相化するように補正される。つまり、マイクロホン10-1,10-2の音響特性(周波数特性および位相特性)が同一とされることから、良好な2チャンネルでの収録が可能となる。
なお、上述では、信号処理部103C-1,103C-2の補正フィルタ格納部134に格納されている補正フィルタ特性がマイクロホン10-1,10-2の出力特性Hmの逆特性Hm−1とされている。しかし、これらの信号処理部103C-1,103C-2の補正フィルタ格納部134に格納されている補正フィルタ特性がマイクロホン10-1,10-2の出力特性Hmの逆特性Hm−1と所定の音響特性とを合わせた特性とされる構成も考えられる。この場合にあっても、マイクロホン10-1,10-2の音響特性は所定の音響特性に補正され、音響特性(周波数特性および位相特性)が同一とされることから、良好な2チャンネルでの収録が可能となる。
<5.第5の実施の形態>
[信号処理装置の構成例]
図12は、第5の実施の形態としての信号処理装置100Dの構成例を示している。この図12において、図1、図10と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
この信号処理装置100Dは、図13に示すように、通話用マイクロホン10-1と、ノイズキャンセル用全帯域マイクロホン10-2とを有する携帯電話機310への適用例である。図14(a)は、通話用マイクロホン10-1の周波数特性を示している。図14(b)は、ノイズキャンセル用全帯域マイクロホン10-2の周波数特性を有している。この例においては、通話時には、通話用マイクロホン10-1およびノイズキャンセル用全帯域マイクロホン10-2はそれぞれ本来の用途で使用される。
図12に示す信号処理装置100Dは、増幅器101-1,101-2と、A/D変換器102-1,102-2と、信号処理部103D-1,103D-2を有している。増幅器101-1は、通話用マイクロホン10-1で取得された信号を増幅する。A/D変換器102-1は、増幅器101-1の出力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。
信号処理部103D-1は、A/D変換器102-1の出力信号、従ってマイクロホン10-1で取得された信号に対してフィルタリングを行うフィルタ(FIRフィルタ)を有する。信号処理部103D-1は、通話時にはA/D変換器102-1の出力信号そのものを出力する。一方、2チャンネルの収録時には、A/D変換器102-1の出力信号、従ってマイクロホン10-1で取得された信号に対して、マイクロホン10-1の出力特性Hmの逆特性Hm−1とマイクロホン10-2の出力特性Hm′とを合わせた特性(補正フィルタ特性)のフィルタリングを行って、フィルタリング後の信号を出力する。
すなわち、信号処理部103D-1は、FFT部131と、畳み込み積分部132と、逆FFT部133と、補正フィルタ格納部134と、信号切替部135-1を有している。補正フィルタ格納部134は、マイクロホン10-1の出力特性Hmの逆特性Hm−1とマイクロホン10-2の出力特性Hm′とを合わせた特性の補正フィルタ(補正フィルタの係数)を格納している。
信号切替部135-1は、A/D変換器102-1の出力信号、つまりマイクロホン10-1で取得された信号、または、逆FFT部133の出力信号、つまりフィルタリング後の信号を、ユーザ操作に基づく信号切替操作信号に基づいて選択的に出力する。すなわち、信号切替部135-1は、通話時には、マイクロホン10-1で取得された信号を出力する。一方、信号切替部135-1は、2チャンネルの収録時には、フィルタリング後の信号を出力する。
信号処理部103D-2は、遅延器136と、信号切替部135-2を有している。遅延器136は、A/D変換器102-2の出力信号、従ってマイクロホン10-2で取得された信号に対して、遅延処理を行う。この遅延器136は、A/D変換器102-2の出力信号、つまりマイクロホン10-2で取得された信号を、上述の信号処理部103D-1におけるフィルタの処理遅延に対応した時間だけ遅延させてタイミング調整を図るものである。
信号切替部135-2は、A/D変換器102-2の出力信号、つまりマイクロホン10-2で取得された信号、または、遅延器136の出力信号、つまり遅延処理後の信号を、ユーザ操作に基づく信号切替操作信号に基づいて選択的に出力する。すなわち、信号切替部135-2は、通話時には、マイクロホン10-2で取得された信号を出力する。一方、信号切替部135-2は、2チャンネルの収録時には、遅延器136の出力信号を出力する。
図12に示す信号処理装置100Dの動作を説明する。最初に通話時の動作を説明する。通話用マイクロホン10-1で取得された信号は、増幅器101-1で増幅され、さらに、A/D変換器102-1でアナログ信号からデジタル信号に変換され、その後に、信号処理部103D-1に供給される。そして、信号切替得部135-1からは、A/D変換器102-1の出力信号、つまりマイクロホン10-1で取得された信号がそのまま出力信号として出力される。
また、ノイズキャンセル用全帯域マイクロホン10-2で取得された信号は、増幅器101-2で増幅され、さらに、A/D変換器102-2でアナログ信号からデジタル信号に変換され、その後に、信号処理部103D-2に供給される。そして、信号切替得部135-2からは、A/D変換器102-2の出力信号、つまりマイクロホン10-2で取得された信号がそのまま出力信号として出力される。
次に、2チャンネルの収録時の動作を説明する。通話用マイクロホン10-1で取得された信号は、増幅器101-1で増幅され、さらに、A/D変換器102-1でアナログ信号からデジタル信号に変換され、その後に、信号処理部103D-1に供給される。この信号処理部103D-1では、A/D変換器102-1の出力信号、従ってマイクロホン10-1で取得された信号に対して、マイクロホン10-1の出力特性Hmの逆特性Hm−1とマイクロホン10-2の出力特性Hm′とを合わせた特性(補正フィルタ特性)のフィルタリングが行われる。そして、信号切替得部135-1からは、フィルタリング後の信号が出力信号として出力される。
この場合、補正フィルタ特性がマイクロホン10-1の出力特性Hmの逆特性Hm−1とマイクロホン10-2の出力特性Hm′とを合わせた特性とされているので、信号処理部103D-1では、マイクロホン10-1の音響特性が、マイクロホン10-2の音響特性Hm′に補正される。これにより、通話用マイクロホン10-1の音響特性は、ノイズキャンセル用全帯域マイクロホン10-2の音響特性に合わせられる。
また、ノイズキャンセル用全帯域マイクロホン10-2で取得された信号は、増幅器101-2で増幅され、さらに、A/D変換器102-2でアナログ信号からデジタル信号に変換され、その後に、信号処理部103D-2に供給される。この信号処理部103D-2では、A/D変換器102-2の出力信号、従ってマイクロホン10-2で取得された信号が、遅延器136で信号処理部103D-1における処理遅延に対応した時間だけ遅延される。そして、信号切替得部135-2からは、遅延器136で遅延処理された信号が出力信号として出力される。
上述したように、図12に示す信号処理装置100Dにおいては、2チャンネルの収録時には、通話用マイクロホン10-1の音響特性が、群遅延特性が一定なフィルタにより、ノイズキャンセル用全帯域マイクロホン10-2の音響特性に合わせられる。そのためマイクロホン10-1,10-2の音響特性(周波数特性および位相特性)が同一とされることから、良好な2チャンネルでの収録が可能となる。つまり、図12に示す信号処理装置100Dにおいては、用途の異なるマイクロホンでの2チャンネルの収録が可能となる。
<6.第6の実施の形態>
[信号処理装置の構成例]
図15は、第6の実施の形態としての信号処理装置100Eの構成例を示している。この図15において、図1、図12と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
この信号処理装置100Eは、図16に示すように、通話用マイクロホン10-1と、ハンズフリーヘッドホンに設置されている音声帯域を集音する目的のハンズフリー通話用マイクロホン10-3とを使用可能な携帯電話機320への適用例である。この例においては、通話時には、通話用マイクロホン10-1またはハンズフリー通話用マイクロホン10-3が本来の用途で使用される。
図15に示す信号処理装置100Dは、ハンズフリー通話用マイクロホン10-3で取得された信号を入力する入力端子104と、増幅器101-1,101-2と、A/D変換器102-1,102-2と、信号処理部103E-1,103E-2を有している。増幅器101-1は、通話用マイクロホン10-1で取得された信号を増幅する。A/D変換器102-1は、増幅器101-1の出力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。
信号処理部103E-1は、A/D変換器102-1の出力信号、従ってマイクロホン10-1で取得された信号に対してフィルタリングを行うフィルタ(FIRフィルタ)を有する。信号処理部103E-1は、通話時には、A/D変換器102-1の出力信号そのものを出力する。一方、2チャンネルの収録時には、A/D変換器102-1の出力信号、従ってマイクロホン10-1で取得された信号に対して、マイクロホン10-1の出力特性Hmの逆特性Hm−1のフィルタリングを行って、フィルタリング後の信号を出力する。
すなわち、信号処理部103E-1は、FFT部131と、畳み込み積分部132と、逆FFT部133と、補正フィルタ格納部134と、信号切替部135-1を有している。補正フィルタ格納部134は、マイクロホン10-1の出力特性Hmの逆特性Hm−1の補正フィルタ(補正フィルタの係数)を格納している。
信号切替部135-1は、A/D変換器102-1の出力信号、つまりマイクロホン10-1で取得された信号、または、逆FFT部133の出力信号、つまりフィルタリング後の信号を、ユーザ操作に基づく信号切替操作信号に基づいて選択的に出力する。すなわち、信号切替部135-1は、通話時には、マイクロホン10-1で取得された信号を出力する。一方、信号切替部135-1は、2チャンネルの収録時には、フィルタリング後の信号を出力する。
また、信号処理部103E-2は、A/D変換器102-2の出力信号、従ってハンズフリーマイクロホン10-3(図16参照)で取得された信号に対してフィルタリングを行うフィルタ(FIRフィルタ)を有する。信号処理部103E-2は、通話時には、A/D変換器102-2の出力信号そのものを出力する。一方、2チャンネルの収録時には、A/D変換器102-2の出力信号、従ってマイクロホン10-3で取得された信号に対して、マイクロホン10-3の出力特性Hmの逆特性Hm−1のフィルタリングを行って、フィルタリング後の信号を出力する。
すなわち、信号処理部103E-2は、FFT部131と、畳み込み積分部132と、逆FFT部133と、補正フィルタ格納部134と、信号切替部135-2を有している。補正フィルタ格納部134は、マイクロホン10-3の出力特性Hmの逆特性Hm−1の補正フィルタ(補正フィルタの係数)を格納している。
信号切替部135-2は、A/D変換器102-2の出力信号、つまりマイクロホン10-2で取得された信号、または、逆FFT部133の出力信号、つまりフィルタリング後の信号を、ユーザ操作に基づく信号切替操作信号に基づいて選択的に出力する。すなわち、信号切替部135-2は、通話時には、マイクロホン10-3で取得された信号を出力する。一方、信号切替部135-2は、2チャンネルの収録時には、フィルタリング後の信号を出力する。
図15に示す信号処理装置100Eの動作を説明する。最初に通話時の動作を説明する。通話用マイクロホン10-1で取得された信号は、増幅器101-1で増幅され、さらに、A/D変換器102-1でアナログ信号からデジタル信号に変換され、その後に、信号処理部103D-1に供給される。そして、信号切替得部135-1からは、A/D変換器102-1の出力信号、つまりマイクロホン10-1で取得された信号がそのまま出力信号として出力される。
また、入力端子104に入力されるハンズフリー通話用マイクロホン10-3で取得された信号は、増幅器101-2で増幅され、さらに、A/D変換器102-2でアナログ信号からデジタル信号に変換され、その後に、信号処理部103E-2に供給される。そして、信号切替得部135-2からは、A/D変換器102-2の出力信号、つまりマイクロホン10-3で取得された信号がそのまま出力信号として出力される。
次に、2チャンネルの収録時の動作を説明する。通話用マイクロホン10-1で取得された信号は、増幅器101-1で増幅され、さらに、A/D変換器102-1でアナログ信号からデジタル信号に変換され、その後に、信号処理部103E-1に供給される。この信号処理部103E-1では、A/D変換器102-1の出力信号、従ってマイクロホン10-1で取得された信号に対して、マイクロホン10-1の出力特性Hmの逆特性Hm−1のフィルタリングが行われる。そして、信号切替得部135-1からは、フィルタリング後の信号が出力信号として出力される。この場合、補正フィルタ特性がマイクロホン10-1の出力特性Hmの逆特性Hm−1とされているので、信号処理部103E-1では、マイクロホン10-1の周波数特性を平坦にし、位相特性を直線位相化するように補正される。
また、ハンズフリー通話用マイクロホン10-3で取得された信号は、増幅器101-2で増幅され、さらに、A/D変換器102-2でアナログ信号からデジタル信号に変換され、その後に、信号処理部103E-2に供給される。この信号処理部103E-2では、A/D変換器102-2の出力信号、従ってマイクロホン10-3で取得された信号に対して、マイクロホン10-3の出力特性Hmの逆特性Hm−1のフィルタリングが行われる。そして、信号切替得部135-2からは、フィルタリング後の信号が出力信号として出力される。この場合、補正フィルタ特性がマイクロホン10-3の出力特性Hmの逆特性Hm−1とされているので、信号処理部103E-2では、マイクロホン10-3の周波数特性を平坦にし、位相特性を直線位相化するように補正される。
上述したように、図15に示す信号処理装置100Eにおいては、2チャンネルの収録時に、通話用マイクロホン10-1,10-3の音響特性が、群遅延特性が一定なフィルタにより、周波数特性を平坦にし、位相特性を直線位相化するように補正される。そのためマイクロホン10-1,10-3の音響特性(周波数特性および位相特性)が同一とされることから、良好な2チャンネルでの収録が可能となる。つまり、図15に示す信号処理装置100Eにおいては、用途の異なるマイクロホンでの2チャンネルの収録が可能となる。
なお、図15に示す信号処理装置100Eを、図17に示すように、通話用マイクロホン10-1と、ノイズキャンセルヘッドホンに設置されている音声帯域を集音する目的のノイズキャンセル用マイクロホン10-4とを使用可能な携帯電話機330に適用できる。この場合、3チャンネルの収録を良好に行うことができる。また、図15に示す信号処理装置100Eを、図18に示すように、本体内蔵マイクロホン10-5,10-5と、外付けマイクロホン10-6,10-6とを使用可能なビデオカメラ340に適用できる。この場合、4チャンネルの収録を良好に行うことができる。
また、図15に示す信号処理装置100Eを、図19に示すように、通話用マイクロホン10-1を使用可能な携帯電話機350および録音用マイクロホン10-7,10-7を使用可能なICレコーダ360に適用できる。この場合、タイムスタンプなどを用いた従来周知の時間同期方法を用いることで、3チャンネルの収録を良好に行うことができる。
<7.第7の実施の形態>
[信号処理装置の構成例]
図20は、第7の実施の形態としての信号処理装置100Fの構成例を示している。この図20において、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。この信号処理装置100Fは、増幅器101と、A/D変換器102と、信号処理部103Fと、D/A変換器105と、増幅器106と、スピーカ107を有している。この信号処理装置100Fにおいては、信号処理部103Fで補正フィルタ(補正フィルタの係数)の生成が行われる。
信号処理部103Fは、FFT部(高速フーリエ変換部)131と、畳み込み積分部132と、逆FFT部133と、補正フィルタ格納部134と、補正フィルタ生成部147と、インパルス生成部138を有している。補正フィルタ生成部147は、補正フィルタ生成時に、FFT部131から出力されるインパルス応答の周波数軸変換データに基づいて、補正フィルタ(補正フィルタの係数)を生成して、補正フィルタ格納部134に格納する。インパルス生成部138は、補正フィルタ生成時に、インパルス信号を出力する。D/A変換器105は、信号処理部103Fから出力されるインパルス信号をデジタル信号からアナログ信号に変換する。増幅器106は、D/A変換器105の出力信号を増幅して、インパルス信号の出力部を構成するスピーカ107に供給する。
図20に示す信号処理装置100Fの動作を説明する。なお、集音時の動作については、図1に示す信号処理装置100と同様であるので省略する。ここでは、補正フィルタ生成時の動作を説明する。信号処理部103Fのインパルス生成部138から出力されるインパルス信号はD/A変換部105でデジタル信号からアナログ信号に変換され、さらに増幅器106で増幅されて、スピーカ107に供給される。これにより、スピーカ107からインパルス信号が出力される。
このようにスピーカ107から出力されるインパルス信号は、マイクロホン10により測定される。マイクロホン10で取得されたインパルス応答は、増幅器101で増幅され、A/D変換器102でアナログ信号からデジタル信号に変換されて、信号処理部103FのFFT部131に供給される。このFFT部131から出力されるインパルス応答の周波数軸変換データは補正フィルタ生成部147に供給される。そして、この補正フィルタ生成部147で、インパルス応答の周波数軸変換データに基づいて、補正フィルタ(補正フィルタの係数)が生成され、補正フィルタ格納部134に格納される。
図20に示す信号処理装置100Fにおいては、補正フィルタ格納部134に格納される補正フィルタの特性は、マイクロホン10の出力特性Hmの逆特性Hm−1とマイクロホン10を取り巻く構造、環境による音響特性Hcの逆特性Hc−1とを合わせた特性となる。そのため、この信号処理装置100Fにおいては、マイクロホン10を取り巻く構造、環境による影響を受けにくい集音が可能となる。
<8.第8の実施の形態>
[信号処理装置の構成例]
図21は、第8の実施の形態としての信号処理装置100Gの構成例を示している。この図20において、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略する。この信号処理装置100Gは、増幅器101と、A/D変換器102と、信号処理部103Gを有している。この信号処理装置100Gにおいて、信号処理部103Gは、インターネットなどのネットワーク400に接続されている外部機器500との間でフィルタリングのための通信を行う。
すなわち、信号処理部103Gは、通信部139を有している。この通信部139は、A/D変換器102の出力信号、つまりマイクロホン10で取得された信号を、ネットワークを通じて外部機器500に送信する。外部機器500は、通信部510および補正処理部520を有している。補正処理部520は、詳細説明は省略するが、図1に示す信号処理装置100の信号処理部103と同様に構成されており、同様のフィルタリング処理を行う。また、通信部139は、外部機器500でフィルタリングを行った結果を受信し、出力信号として出力する。
図21に示す信号処理装置100Gの動作を説明する。マイクロホン10で取得された信号は、増幅器101で増幅され、さらに、A/D変換器102でアナログ信号からデジタル信号に変換され、その後に、信号処理部103Gに供給される。この信号処理部103Gでは、通信部139により、A/D変換器102の出力信号、従ってマイクロホン10で取得された信号が、ネットワーク400を通じて、外部機器500に送信される。
外部機器500では、補正処理部520により、マイクロホン10で取得された信号に対して、フィルタリング処理が行われる。なお、通信部139から外部機器500には、マイクロホン10で取得された信号と共に、補正処理部520で使用すべき補正フィルタの選択情報も送られる。この選択情報は、例えば、マイクロホン10の本体情報と、ターゲット情報とから構成される。
この場合、例えば、補正処理部520でマイクロホン10の出力特性Hmの逆特性Hm−1と所定の周波数特性Hsとを合わせた特性のフィルタリングが行われるものとして、マイクロホン10の本体情報で逆特性Hm−1が決定され、ターゲット情報により周波数特性Hsが決定される。
外部機器500の補正処理部520で所定の補正フィルタ特性でフィルタリングされた結果は、外部機器500の通信部510から、ネットワーク400を通じて信号処理部103Gに送信される。信号処理部103Gの通信部139ではフィルタリングされた結果が受信され、出力信号として出力される。
図22のシーケンス図は、信号処理部103Gの通信部139と、外部機器500の通信部510との間の通信手順の一例を示している。(1)通信部139は、処理開始コマンドを通信部510に送信する。(2)この処理開始要求に対して、通信部510は、通信部139に確認応答を送信する。(3)次に、通信部139は、本体情報、ターゲット情報を通信部510に送信する。(4)この情報送信に対応して、通信部510は、通信部139に確認応答を送信する。
(5)次に、通信部139は、処理すべき信号を、通信部510に送信する。(6)これに対して、通信部510は、通信部139に、処理を行った信号、つまりフィルタリング結果を送信する。(7)次に、通信部139は、処理終了コマンドを通信部510に送信する。(8)これに対して、通信部510は、通信部139に確認応答を送信する。
図21に示す信号処理装置100Gにおいては、上述したように、信号処理部103Gでフィルタリング処理を行うものでなく、ネットワーク400を通じて接続されている外部機器500においてフィルタリング処理が行われる。そのため、信号処理部103Gに、例えば、フィルタ、補正フィルタ係数の保持部等を持つことなく、周波数特性が平坦で、位相特性が直線位相化された音響特性、あるいは他のマイクロホンと同一の音響特性等に補正されたフィルタリング結果を出力することが可能となる。
なお、図21に示す信号処理装置100Gにおいては、マイクロホン10で取得された信号を外部機器500に送信し、外部機器500からフィルタリングを行った結果を受信するものである。しかし、基本的には信号処理装置自体でフィルタリングを行う構成とし、外部機器500に本体情報およびターゲット情報を送信し、この外部機器500からはそれに対応した補正フィルタ(補正フィルタの係数)を受信する構成とすることも考えられる。
<9.変形例>
なお、本技術は、以下のような構成もとることができる。
(1)マイクロホンで取得された信号に対して上記マイクロホンの出力特性の逆特性を含む補正フィルタ特性のフィルタリングを行うフィルタを備える
(2)フィルタは、群遅延特性が一定なフィルタである
前記(1)に記載の信号処理装置。
(3)上記補正フィルタ特性は、上記マイクロホンの出力特性の逆特性である
前記(1)または(2)に記載の信号処理装置。
(4)上記補正フィルタ特性は、上記マイクロホンの出力特性の逆特性と上記マイクロホンを取り巻く構造による音響特性の逆特性とを合わせた特性である
前記(1)または(2)に記載の信号処理装置。
(5)上記補正フィルタ特性は、上記マイクロホンの出力特性の逆特性と所定の音響特性とを合わせた特性である
前記(1)または(2)に記載の信号処理装置。
(6)上記所定の音響特性は、上記マイクロホンとは異なる他のマイクロホンの音響特性である
前記(5)に記載の信号処理装置。
(7)上記マイクロホンで取得された信号、または上記フィルタの出力信号を選択的に出力する信号切替部をさらに備える
前記(1)から(6)のいずれかに記載の信号処理装置。
(8)上記フィルタの補正フィルタ特性として複数の特性が用意され、
上記フィルタの補正フィルタ特性を切り替えるフィルタ特性切替部をさらに備える
前記(1)から(7)のいずれかに記載の信号処理装置。
10,10-1〜10-7・・・マイクロホン
100,100A〜100G・・・信号処理装置
101,101-1,101-2・・・増幅器
102,102-1,102-2・・・A/D変換器
103,103A,103B-1,103B-2,103C-1,103C-2,103D-1,103D-2,103E-1,103E-2,103F,103G・・・信号処理部
105・・・D/A変換器
106・・・増幅器
107・・・スピーカ
131・・・FFT部
132・・・畳み込み積分部
133・・・逆FFT部
134,134A・・・補正フィルタ格納部
135,135-1,135-2・・・信号切替部
136・・・遅延器
137・・・遅延器
138・・・インパルス生成部
139・・・通信部
145・・・補正フィルタ生成部
147・・・補正フィルタ生成部
201・・・インパルス生成部
202・・・D/A変換器
203・・・増幅器
204・・・スピーカ
310,320,330,350・・・携帯電話機
340・・・ビデオカメラ
360・・・ICレコーダ
400・・・ネットワーク
500・・・外部機器
510・・・通信部
520・・・補正処理部

Claims (19)

  1. マイクロホンで取得された信号に対して上記マイクロホンの出力特性の逆特性を含む補正フィルタ特性のフィルタリングを行うフィルタを備える
    信号処理装置。
  2. 上記フィルタは、群遅延特性が一定なフィルタである
    請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 上記補正フィルタ特性は、上記マイクロホンの出力特性の逆特性である
    請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 上記補正フィルタ特性は、上記マイクロホンの出力特性の逆特性と上記マイクロホンを取り巻く構造による音響特性の逆特性とを合わせた特性である
    請求項1に記載の信号処理装置。
  5. 上記補正フィルタ特性は、上記マイクロホンの出力特性の逆特性と所定の音響特性とを合わせた特性である
    請求項1に記載の信号処理装置。
  6. 上記所定の音響特性は、上記マイクロホンとは異なる他のマイクロホンの音響特性である
    請求項5に記載の信号処理装置。
  7. 上記マイクロホンで取得された信号、または上記フィルタの出力信号を選択的に出力する信号切替部をさらに備える
    請求項1に記載の信号処理装置。
  8. 上記フィルタの補正フィルタ特性として複数の特性が用意され、
    上記フィルタの補正フィルタ特性を切り替えるフィルタ特性切替部をさらに備える
    請求項1に記載の信号処理装置。
  9. マイクロホンで取得された信号に対して上記マイクロホンの出力特性の逆特性を含む補正フィルタ特性のフィルタリングをおこなう
    信号処理方法。
  10. コンピュータを、
    マイクロホンで取得された信号に対して上記マイクロホンの出力特性の逆特性を含む補正フィルタ特性のフィルタリングを行うフィルタ手段
    として機能させるプログラム。
  11. 複数のマイクロホンで取得された信号をそれぞれ処理する複数の信号処理部を備え、
    上記複数の信号処理部の少なくともいずれかは、対応するマイクロホンで取得された信号に対して該マイクロホンの出力特性の逆特性を含む補正フィルタ特性のフィルタリングを行うフィルタを有する
    信号処理装置。
  12. 上記フィルタは、群遅延特性が一定なフィルタである
    請求項11に記載の信号処理装置。
  13. 上記補正フィルタ特性は、上記マイクロホンの出力特性の逆特性である
    請求項11に記載の信号処理装置。
  14. 上記補正フィルタ特性は、上記マイクロホンの出力特性の逆特性と所定の音響特性とを合わせた特性である
    請求項11に記載の信号処理装置。
  15. 上記所定の音響特性は、上記マイクロホンとは異なる他のマイクロホンの音響特性である
    請求項14に記載の信号処理装置。
  16. 上記フィルタを有する上記信号処理部は、上記マイクロホンで取得された信号、または上記フィルタの出力信号を選択的に出力する信号切替部をさらに備える
    請求項11に記載の信号処理装置。
  17. マイクロホンで取得された信号を入力し、該信号に対して上記マイクロホンの出力特性の逆特性を含む補正フィルタ特性のフィルタリングを行った結果を出力する信号処理部を備え、
    上記信号処理部は、ネットワークに接続された外部機器との間で上記フィルタリングのための通信を行う通信部を有する
    信号処理装置。
  18. 上記通信部は、上記マイクロホンで取得された信号を上記外部機器に送信し、該外部機器から上記フィルタリングを行った結果を受信する
    請求項17に記載の信号処理装置。
  19. 上記通信部は、上記外部機器から上記補正フィルタ特性の係数を受信する
    請求項17に記載の信号処理装置。
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