JP2002051112A - 電話装置 - Google Patents

電話装置

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JP2002051112A
JP2002051112A JP2000233837A JP2000233837A JP2002051112A JP 2002051112 A JP2002051112 A JP 2002051112A JP 2000233837 A JP2000233837 A JP 2000233837A JP 2000233837 A JP2000233837 A JP 2000233837A JP 2002051112 A JP2002051112 A JP 2002051112A
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Japan
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digital filter
digital
frequency characteristic
signal
output
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English (en)
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Mitsuru Narita
充 成田
Hitoshi Hashimoto
均 橋本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スピーカおよびマイクロホン固有の周波数特性
を理想的な受話および送話周波数特性に近づけることに
より明瞭な受話音声および送話音声が得られる電話装置
を提供する。 【解決手段】受話部には、受話特性改善用のディジタル
フィルタ704、708と、ディジタルフィルタ係数設
定手段707、706、731、733を設け、送話部
には、送話特性改善用のディジタルフィルタ719、7
20と、ディジタルフィルタ係数設定手段707、72
2、732を設けて、スピーカ固有の周波数特性と理想
的な受話周波数特性との差分を補い、マイクロホン固有
の周波数特性と理想的な送話周波数特性との差分を補う
ことにより、受話周波数特性と送話受信特性を理想的な
周波数特性に近づけて、受話および送話において明瞭な
音声を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動体通信の分野に
関し、特に電話装置において適用可能であり、受話及び
送話音質の明瞭度を改善する必要があるセルラーフォン
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電話装置としては、音質
を明瞭にするため、送話部から出力する送話音響信号か
らノイズ成分を検出するノイズ検出手段と、送話音響信
号からノイズ成分を除去するノイズ除去手段とを備え、
送話音響信号からノイズ成分を検出し、そのノイズレベ
ルに基づいて送話音響信号からノイズ成分を除去し、さ
らにそのノイズレベルに基づき、受話音響信号の周波数
スペクトルを所定の通話明瞭度が得られるようにレベル
調整するようにしたものであった(特開平7ー2359
69号公報)。
【0003】以下、図9を参照して、上記のような従来
の無線電話装置の一例について説明する。図9におい
て、受話部はアンテナ900と、無線受信器901と、
ディジタル信号処理を行なうチャネルデコーダ902お
よびスピーチデコーダ903と、周波数特性制御部90
4と、D/A変換器906と、音量コントローラ907
と、増幅器908と、スピーカ909とを備え、送話部
はマイクロホン910と、増幅器911と、A/D変換
器912と、騒音除去回路913と、ディジタル信号処
理を行なうスピーチコーダ914およびチャネルコーダ
915と、無線送信器916と、アンテナ900とを備
えて構成される。
【0004】次に、図9に示す従来の無線電話装置の動
作を説明する。まず、受話部において、無線受信器90
1はアンテナ900を通して電波を受信し、ディジタル
受信信号D901をチャネルデコーダ902へ出力す
る。ディジタル受信信号D901はチャネルデコーダ9
02により復号化され、更にスピーチデコーダ903に
おいてディジタル音響信号D902へ復号化される。デ
ィジタル音響信号D902は、スピーチデコーダ903
から周波数特性制御部904へ出力され、そこでディジ
タル音響信号D902の周波数特性がノイズレベル判定
信号D907に従って変更される。側音除去部としての
加算器905は、周波数特性制御部904の出力信号で
あるディジタル音響信号D903と騒音除去回路913
からの側音抑制信号D906とを入力して、ディジタル
音響信号D903から側音抑制信号D906を除去し、
ディジタル音響信号D904をD/A変換器906へ出
力する。ディジタル音響信号D904はD/A変換器9
06によりアナログ音響信号A901に変換され、更に
音量コントローラ907および増幅器908を通してス
ピーカ909へ出力される。
【0005】他方、送話部において、マイクロホン91
0から出力したアナログ音響信号A902は増幅器91
1によって増幅され、更にA/D変換器912によって
ディジタル音響信号D905に変換される。騒音除去回
路913は、このディジタル音響信号D905を用いて
ノイズレベルを判定し、更にディジタル音響信号D90
5からノイズ成分を除去する。なお、騒音除去回路91
3は、周波数特性制御部904に対しノイズレベル判定
信号D907を出力し、加算器905に対し側音抑制信
号D906を出力する。ノイズ成分が除去されたディジ
タル音響信号D908はスピーチコーダ914、更にチ
ャネルコーダ915によってそれぞれ符号化され、その
符号化信号D909は無線送信器916によりアンテナ
900を通して無線送信される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電話装置において、現在移動体通信の分野で
広く使用されているスピーカは、寸法および材質などの
要因により、スピーカの動作周波数範囲において、スピ
ーカに入力される信号の周波数に関係なく、同一の振幅
の電気信号から同一の音声圧力を生成するというスピー
カの理想的周波数特性から遠いものとなっているため、
明瞭な受話音声が得にくいという問題があった。
【0007】また、移動体通信分野で広く使用されてい
るマイクロホンは、寸法および材質などの要因により、
マイクロホンの動作周波数範囲において、マイクロホン
に入力される信号の周波数に関係なく、同一の音声圧力
から同一の振幅の電気信号を生成するというマイクロホ
ンの理想的周波数特性から遠いものとなっているため、
明瞭な送話音声が得にくいという問題があった。
【0008】従来の電話装置における音声の明瞭度は、
電話装置本体における受話音孔または送話音孔の面積と
電話装置本体とスピーカデバイスとの空間体積または電
話装置本体とマイクロホンデバイスとの空間体積のデザ
インを考慮することによってやや改善することは可能で
あるが、電話装置本体の限られた空間が筐体加工を制限
してしまうため、問題を完全に解決することは困難であ
る。
【0009】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、入力される信号の周波数に関係な
く、スピーカおよびマイクロホン固有の周波数特性を理
想的な受話および送話周波数特性に近づけることによ
り、明瞭な受話音声および送話音声が得られる電話装置
を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明における電話装置
は、アンテナからの受信信号を復調してディジタル受信
信号を出力する無線受信手段と、前記ディジタル受信信
号を復号してディジタル信号を出力するデコーダと、前
記ディジタル信号の周波数特性をディジタルフィルタ係
数により変更するディジタルフィルタと、ディジタルフ
ィルタ係数を算出し前記ディジタルフィルタに設定する
第1のディジタルフィルタ係数設定手段と、前記ディジ
タルフィルタの出力をD/A変換するD/A変換手段
と、前記D/A変換手段から出力されたアナログ信号を
増幅してスピーカから出力する増幅手段とからなる受話
部を備えるという構成を有している。この構成により、
スピーカから出力する最終的な受話周波数特性を任意に
変化させて明瞭な受話音声が得られるという作用を有
し、例えば、スピーカ固有の周波数特性において低域の
特性が劣化している場合には、劣化している周波数帯の
レベルをあらかじめディジタルフィルタで補うことによ
り、最終的に理想的な受話周波数特性を得ることができ
る。
【0011】本発明における電話装置は、スピーカ固有
の周波数特性を改善する周波数特性補正値をあらかじめ
記憶するスピーカ周波数特性値保存メモリと、前記周波
数特性補正値と前記ディジタルフィルタから出力された
ディジタル信号とを比較して前記ディジタルフィルタの
適応するディジタルフィルタ係数を算出し設定する適応
係数演算部とからなる第2のディジタルフィルタ係数設
定手段を備えるという構成を有している。この構成によ
り、請求項1によって生じる理想的な受話周波数特性を
自動的に得ることができる。
【0012】本発明における電話装置は、前記第1のデ
ィジタルフィルタ係数設定手段の出力と前記第2のディ
ジタルフィルタ係数設定手段の出力とを切替え、ディジ
タルフィルタ係数として前記ディジタルフィルタに供給
する切換手段を備えるという構成を有している。この構
成により、複数種類のディジタルフィルタ係数設定手段
を任意に切り換えて適用させることができる。
【0013】本発明における電話装置は、前記ディジタ
ルフィルタと前記第1および第2のディジタルフィルタ
係数設定手段とを複数段備えるという構成を有してい
る。この構成により、請求項1ないし請求項3のいずれ
かによって生じる理想的な受話周波数特性の他に、複数
ポイントの周波数特性を改善する作用を有し、例えば、
高精度な受話特性が望まれる場合には、1段目のディジ
タルフィルタで大まかな調整を行ない、さらに2段目の
ディジタルフィルタで微調整を行なうことで理想的な受
話周波数特性を得られることとなる。また、使用者が好
む周波数特性を任意に設定することが可能になる作用を
有し、例えば、使用者が高音帯域のレベルを上げたいと
いう場合、1段目のディジタルフィルタで理想的な受話
周波数特性を得て、さらに2段目のディジタルフィルタ
で高域帯域のレベルを上げることで使用者が意図する周
波数特性を得ることができる。
【0014】本発明における電話装置は、マイクロホン
からの音声信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段か
らのアナログ信号をA/D変換するA/D変換手段と、
前記A/D変換手段からのディジタル信号の周波数特性
をディジタルフィルタ係数により変更するディジタルフ
ィルタと、ディジタルフィルタ係数を算出し前記ディジ
タルフィルタに設定する第3のディジタルフィルタ係数
設定手段と、前記ディジタルフィルタから出力したディ
ジタル信号を符号化するコーダと、前記コーダからの符
号化信号を変調してアンテナから無線送信する無線送信
手段とからなる送話部を備えるという構成を有してい
る。この構成により、マイクロホンから入力した送話周
波数特性を任意に変化させて明瞭な送話音声が得られる
という作用を有し、例えば、マイクロホン固有の周波数
特性において低域の特性が劣化している場合には、劣化
している周波数帯のレベルをあらためてディジタルフィ
ルタで補うことにより、最終的に理想的な送話周波数特
性を得ることができる。
【0015】本発明における電話装置は、マイクロホン
固有の周波数特性を改善する周波数特性補正値をあらか
じめ記憶するマイクロホン周波数特性値保存メモリと、
前記周波数特性補正値と前記ディジタルフィルタから出
力されたディジタル信号とを比較して前記ディジタルフ
ィルタの適応するディジタルフィルタ係数を算出し設定
する適応係数演算部とからなる第4のディジタルフィル
タ係数設定手段を備えるという構成を有している。この
構成により、請求項5によって生じる理想的な送話周波
数特性を自動的に得ることができる。
【0016】本発明における電話装置は、前記第3のデ
ィジタルフィルタ係数設定手段の出力と前記第4のディ
ジタルフィルタ係数設定手段の出力とを切替え、ディジ
タルフィルタ係数として前記ディジタルフィルタに供給
する切換手段を備えるという構成を有している。この構
成により、複数種類のディジタルフィルタ係数設定手段
を任意に切り換えて適用させることができる。
【0017】本発明における電話装置は、前記ディジタ
ルフィルタと前記第3および第4のディジタルフィルタ
係数設定手段とを複数段備えるという構成を有してい
る。この構成により、請求項5ないし請求項7のいずれ
かによって生じる理想的な送話周波数特性の他に、複数
ポイントの周波数特性を改善する作用を有し、例えば、
高精度な送話特性が望まれる場合には、1段目のディジ
タルフィルタで大まかな調整を行ない、さらに2段目の
ディジタルフィルタで微調整を行なうことで理想的な送
話周波数特性を得られることとなる。また、使用者が好
む周波数特性を任意に設定することが可能になる作用を
有し、例えば、使用者が高音帯域のレベルを上げたいと
いう場合、1段目のディジタルフィルタで理想的な送話
周波数特性を得て、さらに2段目のディジタルフィルタ
で高域帯域のレベルを上げることにより使用者が意図す
る周波数特性を得ることができる。
【0018】本発明における電話装置は、請求項1ない
し4のいずれかに記載の受話部と、請求項5ないし8の
いずれかに記載の送話部とを備えるという構成を有して
いる。この構成により、請求項1ないし請求項4のいず
れかによって生じる作用と請求項5ないし請求項8のい
ずれかによって生じる作用が同時に得られるという作用
を有する。
【0019】本発明における電話装置は、送話音響信号
の成分を受話音響信号の成分としてフィードバックさせ
る側音の組み合わせ手段を備えるという構成を有してい
る。この構成により、請求項9によって生じる作用の他
に、送話信号成分を受話信号としてフィードバックさせ
る側音効果作用、または送話信号成分を受話信号として
フィードバックさせ更に請求項1ないし請求項4のいず
れかに記載の作用を加える側音効果作用、または請求項
5ないし請求項8のいずれかに記載の作用を加えた送話
信号成分を受話信号としてフィードバックさせる側音効
果作用、または請求項5ないし請求項8のいずれかに記
載の作用を受話信号としてフィードバックさせ更に請求
項1ないし請求項4のいずれかに記載の作用を加える側
音効果作用が得られるという作用を有する。
【0020】本発明における電話装置は、音声出力手段
の切替えを検知して対応する音声出力手段の周波数特性
値保存メモリを切り換え、適応する周波数特性値を前記
適応係数演算部に出力する切換手段を備えるという構成
を有している。この構成により、請求項10によって生
じる作用の他に、スピーカまたはレシーバ等出力デバイ
スの切替えが行われた場合には、出力デバイス毎のディ
ジタルフィルタ係数に自動的に変更することにより、理
想的な受話周波数特性を得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図8に基づき、
本発明の第1ないし第9の実施の形態を詳細に説明す
る。 (第1の実施の形態)まず、図1のブロック図を参照し
て、本発明の第1の実施の形態における電話装置の受話
部の構成を説明する。図1において、本実施の形態にお
ける電話装置の受話部は、アンテナ100と、無線受信
器101と、ディジタル信号処理を行なうチャネルデコ
ーダ102及びスピーチデコーダ103と、受話音響特
性を変化させるディジタルフィルタ108と、ディジタ
ルフィルタ108の係数を更新する第1のディジタルフ
ィルタ係数設定手段としてのマイクロコンピュータ10
7と、音量コントローラ109と、D/A変換器110
と、増幅器111と、スピーカ112とを備えて構成さ
れる。ここで、ディジタルフィルタ係数設定手段は、デ
ィジタルフィルタ108の出力信号とあらかじめ保存さ
れているスピーカ112が本来持っている周波数特性を
フラットにするための周波数特性補正値とを比較してデ
ィジタルフィルタ108の適応するディジタルフィルタ
係数を算出し設定する手段である。
【0022】次に、図1を参照して、本発明の第1の実
施の形態における電話装置の受話部の動作を説明する。
無線受信器101はアンテナ100を通して電波を受信
し、ディジタル受信信号D101をチャネルデコーダ1
02へ出力する。ディジタル受信信号D101はチャネ
ルデコーダ102によって復号化され、更にスピーチデ
コーダ103によってディジタル音響信号D102へ復
号化される。ディジタル音響信号D102はスピーチデ
コーダ103からディジタルフィルタ108へ出力され
る。ディジタルフィルタ108は、ディジタル音響信号
D102の周波数特性をマイクロコンピュータ107か
ら設定されたディジタルフィルタ係数に従って変更し、
ディジタル音響信号D103として出力する。ディジタ
ル音響信号D103は音量コントローラ109により音
量調整された後、D/A変換器110においてアナログ
音響信号A101に変換され、更に増幅器111を通し
てスピーカ112へ出力される。
【0023】ここで、ディジタルフィルタの構成を示す
図8を参照して、本発明の第1の実施の形態で使用する
ディジタルフィルタ108について説明する。図8に示
すディジタルフィルタ108は、マイクロコンピュータ
107から設定されたディジタルフィルタ系数値を記憶
する係数メモリ800、801と、フィルタ演算の積和
演算においてディジタルフィルタ係数との乗算処理を行
なう係数乗算器802、803、804、805、80
6と、フィルタ演算の積和演算中に加算処理を行なう加
算器811と、単位時間分データの流れを遅らせる単位
遅延807、808、809、810とを備えて構成さ
れる。
【0024】次に、図8を参照して、本実施の形態で使
用するディジタルフィルタ108の動作を説明する。ま
ず、マイクロコンピュータ107で設定されたディジタ
ルフィルタ系数値をマイクロコンピュータ107から係
数メモリ800、801に記憶し、対応する各ディジタ
ルフィルタ系数値をそれぞれ係数乗算器802、80
3、804、805、806へ送出する。新たなディジ
タルフィルタ入力信号とディジタルフィルタ系数値が係
数乗算器802により乗算処理された値と、1つ前のサ
ンプリング時刻で単位遅延807、808、809、8
10に保持されていた値とそれぞれ対応するディジタル
フィルタ系数値が係数乗算器803、804、805、
806により乗算処理された各値とが加算器811によ
り加算され、ディジタルフィルタ108から出力され
る。このようなフィルタリング処理をサンプリング毎に
繰り返すことによって、ディジタルフィルタ入力信号の
周波数特性を更新させることができる。
【0025】以上説明したとおり、本実施の形態におけ
る電話装置の受話部を上記のように構成したことによ
り、スピーカ112から出力される最終的な受話周波数
特性をマイクロコンピュータ107から供給したディジ
タルフィルタ係数を設定したディジタルフィルタ108
により任意に変更して、受話周波数特性がフラットな理
想的受話周波数特性にすることにより受話音声を明瞭に
することができる。
【0026】(第2の実施の形態)次に、図2を参照し
て、本発明の第2の実施の形態における電話装置の受話
部について説明する。本実施の形態における電話装置の
受話部の構成は、第1の実施の形態で説明した構成に、
新たに切替手段としてのセレクタ205と、適応係数演
算部206と、スピーカ周波数特性値保存メモリ213
とを加えて構成したものである。また、適応係数演算部
206とスピーカ周波数特性値保存メモリ213とによ
り第2のディジタルフィルタ係数設定手段を構成する。
従って、本実施の形態におけるアンテナ200と、無線
受信器201と、チャネルデコーダ202と、スピーチ
デコーダ203と、マイクロコンピュータ207と、音
量コントローラ209と、D/A変換器210と、増幅
器211と、スピーカ212との構成は、第1の実施の
形態で説明した図1に示すアンテナ100と、無線受信
器101と、チャネルデコーダ102と、スピーチデコ
ーダ103と、マイクロコンピュータ107と、音量コ
ントローラ109と、D/A変換器110と、増幅器1
11と、スピーカ112と同様のため、再度の説明は省
略する。さらに、本実施の形態におけるディジタルフィ
ルタ208の構成は、第1の実施の形態で説明した図8
に示すものと同様のため再度の説明は省略する。
【0027】次に、図2を参照して、本発明の第2の実
施の形態における電話装置の受話部の動作を説明する。
この動作の説明においては、主に新たに追加したセレク
タ205と適応係数演算部206とスピーカ周波数特性
値保存メモリ213とを中心に説明する。適応係数演算
部206は、初期のディジタルフィルタ係数に従って周
波数特性が変更されたディジタル音響信号D203と、
スピーカ固有の周波数特性をフラットにするための周波
数特性補正値をあらかじめ記憶しているスピーカ周波数
特性値保存メモリ213からの信号とを比較して、両者
の差分をなくすようなディジタルフィルタ係数を繰り返
し算出してセレクタ205に送る。セレクタ205はマ
イクロコンピュータ207か、または適応係数演算部2
06からの更新されたディジタルフィルタ係数のいずれ
か一方を使用者により選択してディジタルフィルタ20
8に設定する。
【0028】以上説明したとおり、本実施の形態におけ
る電話装置の受話部を上記のように構成したことによ
り、セレクタ205がマイクロコンピュータ207から
更新したディジタルフィルタ係数を選択してディジタル
フィルタ208に設定する場合は、本発明の第1の実施
の形態で説明した効果が得られ、更にセレクタ205が
適応係数演算部206から更新したディジタルフィルタ
係数を選択してディジタルフィルタ208に設定する場
合は、ディジタルフィルタ208の出力と周波数特性値
保存メモリ213に保存してある周波数特性補正値とを
比較して算出した新たなディジタルフィルタ係数をディ
ジタルフィルタ208に繰り返し設定することにより、
理想的な受話周波数特性が自動的に得られることとな
り、受話音声を明瞭にすることができる。
【0029】(第3の実施の形態)次に、図3を参照し
て、本発明の第3の実施の形態における電話装置の受話
部について説明する。本実施の形態においては、第1の
実施の形態で説明した受話特性改善用のディジタルフィ
ルタ108とディジタルフィルタ108への係数設定手
段であるマイクロコンピュータ107とともに、第2の
実施の形態で説明した受話特性改善用のディジタルフィ
ルタ208とディジタルフィルタ208への係数設定手
段としてマイクロコンピュータ207の他に周波数特性
値保存メモリ213と適応係数演算部206とを備えて
構成される。
【0030】その他、本実施の形態におけるアンテナ3
00と、無線受信器301と、チャネルデコーダ302
と、スピーチデコーダ303と、マイクロコンピュータ
307と、音量コントローラ309と、D/A変換器3
10と、増幅器311と、スピーカ312の構成は、第
1の実施の形態で説明した図1に示すアンテナ100
と、無線受信器101と、チャネルデコーダ102と、
スピーチデコーダ103と、マイクロコンピュータ10
7と、音量コントローラ109と、D/A変換器110
と、増幅器111と、スピーカ112と同様のため再度
の説明は省略する。また、本実施の形態におけるディジ
タルフィルタ304、308の構成は、第1の実施の形
態ですでに説明した図8に示すものと同様のため、再度
の説明は省略する。
【0031】また、本実施の形態におけるセレクタ30
5と、適応係数演算部306と、スピーカ周波数特性値
保存メモリ313の構成は、第2の実施の形態で説明し
た図2に示すセレクタ205と、適応係数演算部206
と、スピーカ周波数特性値保存メモリ213と同様のた
め再度の説明は省略する。
【0032】すなわち、第3の実施の形態におけるディ
ジタルフィルタ304、308は、第1および第2の実
施の形態におけるディジタルフィルタ108、208を
直列に接続し、マイクロコンピュータ307を両ディジ
タルフィルタ304、308に共用したものである。従
って、第3の実施の形態における電話装置の受話部の動
作は、第1および第2の実施の形態において説明した両
動作と同様のため、再度の説明は省略する。
【0033】なお、本実施の形態における2つのディジ
タルフィルタ304、308に対して係数を設定する手
段は、マイクロコンピュータ307と適応係数演算部3
06のようにそれぞれ異なるディジタルフィルタ係数設
定手段を用いたが、同じものでもよく、その際は適応周
波数が異なるものとすれば効果がある。また、ディジタ
ルフィルタ304、308およびディジタルフィルタ係
数設定手段は2つのみでなく、いくつ使用してもよい。
【0034】以上説明したとおり、本実施の形態におけ
る電話装置の受話部を上記のように構成したことによ
り、第1の実施の形態で説明した効果と第2の実施の形
態で説明した効果が同時に得られ、更に複数の箇所にお
いて周波数特性を改善することができるため、高精度な
調整が可能となる。
【0035】(第4の実施の形態)次に、図4を参照し
て、本発明の第4の実施の形態における電話装置の送話
部について説明する。図4において、本実施の形態にお
ける電話装置の送話部は、マイクロホン412と、増幅
器411と、A/D変換器410と、音量コントローラ
409と、ディジタルフィルタ404と、ディジタルフ
ィルタ404の係数を更新する第3のディジタルフィル
タ係数設定手段としてのマイクロコンピュータ408
と、ディジタル信号処理を行なうスピーチコーダ403
及びチャネルコーダ402と、無線送信器401と、ア
ンテナ400とを備えて構成される。ここで、ディジタ
ルフィルタ係数設定手段は、ディジタルフィルタ404
の出力信号とあらかじめ保存されているマイクロホン4
12が本来持っている周波数特性をフラットにするため
の周波数特性補正値とを比較してディジタルフィルタ4
04の適応するディジタルフィルタ係数を算出し設定す
るものである。また、本実施の形態におけるディジタル
フィルタ404の構成は、第1の実施の形態で説明した
図8に示すものと同様のため再度の説明を省略する。
【0036】次に、図4を参照して、本発明の第4の実
施の形態における電話装置の送話部の動作を説明する。
マイクロホン412から出力したアナログ音響信号A4
02が増幅器411によって増幅され、更にA/D変換
器410によってディジタル音響信号D404に変換さ
れる。ディジタル音響信号D404は音量コントローラ
409において音量が調整され、ディジタル音響信号D
405としてディジタルフィルタ404へ出力される。
ディジタルフィルタ404はマイクロコンピュータ40
8から送出したディジタルフィルタ係数が設定され、デ
ィジタル音響信号D405の周波数特性をそのディジタ
ルフィルタ係数に従って変更し、ディジタル音響信号D
406として出力する。ディジタル音響信号D406は
スピーチコーダ403およびチャネルコーダ402によ
ってそれぞれ符号化され、その符号化信号D407は無
線送信器401によりアンテナ400を通して無線送信
される。
【0037】以上説明したとおり、本実施の形態におけ
る電話装置の送話部を上記のように構成したことによ
り、アンテナ400から出力される最終的な送話音声信
号は、その送話周波数特性をマイクロコンピュータ40
8から送出されたディジタルフィルタ係数を設定したデ
ィジタルフィルタ404により任意に変更させて、理想
的な送話周波数特性とすることにより、明瞭な送話音声
として送信することができる。
【0038】(第5の実施の形態)次に、図5を参照し
て、本発明の第5の実施の形態における電話装置の送話
部について説明する。本実施の形態における電話装置の
送話部の構成は、第4の実施の形態で説明した構成に、
新たに切替手段としてのセレクタ506と、適応係数演
算部507と、マイクロホン周波数特性値保存メモリ5
13とを加えて構成したものである。また、適応係数演
算部507とマイクロホン周波数特性値保存メモリ51
3とにより第4のディジタルフィルタ係数設定手段を構
成する。従って、本実施の形態におけるマイクロホン5
12と、増幅器511と、A/D変換器510と、音量
コントローラ509と、マイクロコンピュータ508
と、スピーチコーダ503と、チャネルコーダ502
と、無線送信部501と、アンテナ500の構成は、第
4の実施の形態で説明した図4に示すマイクロホン41
2と、増幅器411と、A/D変換器410と、音量コ
ントローラ409と、マイクロコンピュータ408と、
スピーチコーダ403と、チャネルコーダ402と、無
線送信部401と、アンテナ400と同様のため再度の
説明は省略する。また、本実施の形態におけるディジタ
ルフィルタ504の構成は、第1の実施の形態で説明し
た図8に示すものと同様でのため再度の説明は省略す
る。
【0039】次に、図5を参照して、本発明の第5の実
施の形態における電話装置の送話部の動作を説明する。
この動作の説明においては、主に新たに追加したセレク
タ506と、適応係数演算部507と、マイクロホン周
波数特性値保存メモリ513とを中心に説明する。適応
係数演算部507は、初期のディジタルフィルタ係数に
従って周波数特性が変更されたディジタル音響信号D5
06と、あらかじめマイクロホン周波数特性値保存メモ
リ513に記憶されているマイクロホン固有の周波数特
性をフラットにするための周波数特性補正値とを比較
し、両者の差分をなくすようなディジタルフィルタ係数
を繰り返し算出してセレクタ506に送る。セレクタ5
06はマイクロコンピュータ508か、または適応係数
演算部507から更新された係数かそのいずれか一方を
選択してディジタルフィルタ504に設定する。
【0040】以上説明したとおり、本実施の形態におけ
る電話装置の送話部を上記のように構成したことによ
り、例えば、セレクタ506がマイクロコンピュータ5
08から送出したディジタルフィルタ係数を選択してデ
ィジタルフィルタ504に設定する場合は、第4の実施
の形態で説明したものと同様な効果が得られ、また、セ
レクタ506が適応係数演算部507からの更新したデ
ィジタルフィルタ係数を選択してディジタルフィルタ5
04に設定する場合は、ディジタルフィルタ504の出
力とマイクロホン周波数特性値保存メモリ513から出
力された周波数特性補正値との比較により算出された新
たなディジタルフィルタ係数がディジタルフィルタ50
4に繰り返し設定されることにより、送話音声の理想的
な送話周波数特性が自動的に得られることとなり、明瞭
な送話音声として送信することができる。
【0041】(第6の実施の形態)次に、図6を参照し
て、本発明の第6の実施の形態における電話装置の送話
部について説明する。本実施の形態においては、第4の
実施の形態で説明した送話特性改善用のディジタルフィ
ルタ404と、ディジタルフィルタ404への係数設定
手段であるマイクロコンピュータ408とともに、第5
の実施の形態で説明した送話特性改善用のディジタルフ
ィルタ504と、ディジタルフィルタ504への係数設
定手段としてマイクロコンピュータ508の他にマイク
ロホン周波数特性値保存メモリ513と、適応係数演算
部507とを備えて構成される。
【0042】その他、本実施の形態におけるマイクロホ
ン612と、増幅器611と、A/D変換器610と、
音量コントローラ609と、マイクロコンピュータ60
8と、スピーチコーダ603と、チャネルコーダ602
と、無線送信器601と、アンテナ600とによる送信
部の構成は、第4の実施の形態で説明した図4に示すマ
イクロホン412と、増幅器411と、A/D変換器4
10と、音量コントローラ409と、マイクロコンピュ
ータ408と、スピーチコーダ403と、チャネルコー
ダ402と、無線送信器401と、アンテナ400とに
よる送信部の構成と同様のため再度の説明は省略する。
また、本実施の形態におけるディジタルフィルタ60
4、605の構成は、第1の実施の形態で説明した図8
に示すものと同様のため再度の説明は省略する。
【0043】また、本実施の形態におけるセレクタ60
6と、適応係数演算部607と、マイクロホン周波数特
性値保存メモリ613の構成は、第5の実施の形態で説
明した図5に示すセレクタ506と、適応係数演算部5
07と、マイクロホン周波数特性値保存メモリ513と
同様のため再度の説明は省略する。
【0044】すなわち、第6の実施の形態におけるディ
ジタルフィルタ604、605は、第4および第5の実
施の形態におけるディジタルフィルタ404、504を
直列に接続し、マイクロコンピュータ307を両ディジ
タルフィルタ604、605に共用したものである。従
って、第6の実施の形態における電話装置の送話部の動
作は、第4および第5の実施の形態において説明した両
動作と同様のため、再度の説明は省略する。
【0045】以上説明したとおり、本実施の形態におけ
る電話装置の送話部を上記のように構成したことによ
り、第4の実施の形態で説明した効果と第5の実施の形
態で説明した効果が同時に得られ、更に複数の箇所にお
いて周波数特性を改善することができるため、高精度な
調整が可能となる。
【0046】(第7の実施の形態)次に、図7を参照し
て、本発明の第7の実施の形態における電話装置につい
て説明する。本実施の形態においては、第3の実施の形
態において説明した電話装置の受話部と、第6の実施の
形態において説明した電話装置の送話部の両方を備えて
構成される。まず、本実施の形態におけるディジタルフ
ィルタ704、708、719、720の構成は、第1
の実施の形態で説明した図8に示すものと同様のため再
度の説明は省略する。
【0047】また、本実施の形態におけるアンテナ70
0と、無線受信器701と、チャネルデコーダ702
と、スピーチデコーダ703と、セレクタ705と、適
応係数演算部706と、マイクロコンピュータ707
と、音量コントローラ709と、D/A変換器710
と、増幅器712と、スピーカ713と、スピーカ周波
数特性値保存メモリ731と、マイクロホン726と、
増幅器725と、A/D変換器724と、マイクロホン
周波数特性値保存メモリ732と、音量コントローラ7
23と、適応係数演算部722と、セレクタ721と、
スピーチコーダ718と、チャネルコーダ717と、無
線送信器716の構成は、第3の実施の形態で説明した
図3に示すアンテナ300と、無線受信器301と、チ
ャネルデコーダ302と、スピーチデコーダ303と、
マイクロコンピュータ307と、音量コントローラ30
9と、D/A変換器310と、増幅器311と、スピー
カ312と、セレクタ305と、適応係数演算部306
と、スピーカ周波数特性値保存メモリ313と、第6の
実施の形態で説明した図6に示すマイクロホン612
と、増幅器611と、A/D変換器610と、音量コン
トローラ609と、マイクロコンピュータ608と、ス
ピーチコーダ603と、チャネルコーダ602と、無線
送信器601と、アンテナ600と、セレクタ606
と、適応係数演算部607と、マイクロホン周波数特性
値保存メモリ613と同様のため、再度の説明は省略す
る。
【0048】すなわち、第7の実施の形態における電話
装置は、第3の実施の形態において説明した電話装置の
受話部と、第6の実施の形態において説明した電話装置
の送話部との両方を組み合わせて構成したものであるか
ら、第7の実施の形態における電話装置の受話部および
送話部の動作は、第3および第6の実施の形態において
説明した両動作と同様のため、再度の説明は省略する。
【0049】以上説明したとおり、本実施の形態におけ
る電話装置の受話部および送話部を上記のように構成し
たことにより、第3の実施の形態で説明した効果と第6
の実施の形態で説明した効果が同時に得られ、受話音声
と送話音声とを共に明瞭に得ることができる。
【0050】(第8の実施の形態)次に、図7を参照し
て、本発明の第8の実施の形態における電話装置につい
て説明する。本実施の形態においては、図7に示す第7
の実施の形態における電話装置の構成に対し、新たにセ
レクタ728と音量コントローラ729とスイッチ73
0とからなる側音組合せ回路727を加えて構成され
る。
【0051】次に、図7を参照して、本発明の第8の実
施の形態における電話装置の動作を説明する。この動作
の説明においては、主に新たに追加したセレクタ728
と、音量コントローラ729と、スイッチ730とから
なる側音組合せ回路727を中心に説明する。すなわ
ち、側音組合せ回路727は、セレクタ728において
音量コントローラ723の出力とディジタルフィルタ7
19の出力の何れか一方を選択して音量コントローラ7
29に出力し、音量コントローラ729により音量を調
整した後に、スイッチ730によりディジタルフィルタ
704の入力か音量コントローラ709の入力のいずれ
か一方に出力する。
【0052】以上説明したとおり、本実施の形態におけ
る電話装置の側音組合せ回路を上記のように構成したこ
とにより、第7の実施の形態で説明した効果の他に、セ
レクタ728及びスイッチ730を切替えることによ
り、マイクロホン726から入力した送話信号成分を受
話信号としてフィードバックさせ、スピーカ713から
出力する側音の効果、またはマイクロホン726から入
力した送話信号成分を受話信号としてフィードバックさ
せ、更に第1、第2または第3の実施の形態における作
用に加えて、スピーカ713から出力する側音の効果、
すなわち、側音により受話音声に違和感がなく、直接聞
くような、明瞭な音声を得ることができる。
【0053】また、マイクロホン726から入力した送
話信号に第4、第5または第6の実施の形態における作
用を加えた送話信号成分を受話信号としてフィードバッ
クさせ、スピーカ713から出力する側音の効果、また
はマイクロホン726から入力した送話信号に第4、第
5または第6の実施の形態における作用を加えた送話信
号成分を受話信号としてフィードバックさせ、更に第
1、第2または第3の実施の形態における作用を加えて
スピーカ713から出力する側音の効果も得られる。
【0054】(第9の実施の形態)次に、図7を参照し
て、本発明の第9の実施の形態における電話装置につい
て説明する。本実施の形態においては、図7に示す第8
の実施の形態における電話装置の構成に、新たにスイッ
チ711と、増幅器714と、レシーバ715と、レシ
ーバ周波数特性値保存メモリ733と、切替手段として
のセレクタ734とを加えて構成される。図7に示すそ
の他の構成部は、第7および第8の実施の形態において
説明したので、再度の説明は省略する。
【0055】次に、図7を参照して、本発明の第9の実
施の形態における電話装置の動作を説明する。この動作
の説明においては、主に新たに追加したスイッチ711
と、増幅器714と、レシーバ715と、レシーバ周波
数特性値保存メモリ733と、セレクタ734を中心に
説明する。
【0056】すなわち、D/A変換器710の出力信号
は、スイッチ711により増幅器712か増幅器714
のいずれか一方に出力される。増幅器714に出力され
た音声信号は増幅器714において増幅され、レシーバ
715から出力される。また、スイッチ711は増幅器
712かまたは増幅器714のいずれを選択したかを示
す選択報知信号をセレクタ734に出力し、セレクタ7
34はこの選択報知信号により、スピーカ周波数特性値
保存メモリ731の出力かまたはレシーバ周波数特性値
保存メモリ733の出力の何れかを選択して適応係数演
算部706に出力し、ディジタルフィルタ係数を算出す
る。
【0057】以上説明したとおり、本実施の形態におけ
る電話装置を上記のように構成したことにより、第8の
実施の形態において説明した効果の他に、スピーカまた
はレシーバなど出力デバイス(音声出力手段)の切替え
が行われた場合には、切替えられた出力デバイスに適応
するディジタルフィルタ係数に自動的にで更新すること
により理想的な受話周波数特性を得ることができる。
【0058】
【発明の効果】本発明における電話装置は、上記のよう
に構成され、特に受話部には、受話特性改善用のディジ
タルフィルタとディジタルフィルタ係数設定手段を、送
話部には、送話特性改善用のディジタルフィルタとディ
ジタルフィルタ係数設定手段を設けて、スピーカ固有の
周波数特性と理想的な受話周波数特性との差分を補い、
マイクロホン固有の周波数特性と理想的な送話周波数特
性との差分を補うことにより、受話周波数特性と送話受
信特性を理想的な周波数特性に近づけて、受話および送
話において明瞭な音声を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における電話装置の
受話部の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施の形態における電話装置の
受話部の構成を示すブロック図
【図3】本発明の第3の実施の形態における電話装置の
受話部の構成を示すブロック図
【図4】本発明の第4の実施の形態における電話装置の
送話部の構成を示すブロック図
【図5】本発明の第5の実施の形態における電話装置の
送話部の構成を示すブロック図
【図6】本発明の第6の実施の形態における電話装置の
送話部の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第7ないし第9の実施の形態における
電話装置の受話部および送話部を組み合わせた構成を示
すブロック図、
【図8】本発明の第1ないし第9の実施の形態における
電話装置に使用するディジタルフィルタの構成を示す
図、
【図9】従来の電話装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
100、200、300、400 アンテナ 500、600、700、900 アンテナ 101、201、301、701、901 無線受信器 102、202、302、702、902 チャネルデ
コーダ 103、203、303、703、903 スピーチデ
コーダ 107、207、307、408、508、707 マ
イクロコンピュータ 108、208、304、308、404、504 デ
ィジタルフィルタ 604、605、704、708、719、720 デ
ィジタルフィルタ 109、209、309、409、509、609 音
量コントローラ 709、729、723、907 音量コントローラ 110、210、310、710、906 D/A変換
器 111、211、311、411、511、611 増
幅器 712、714、725、908、911 増幅器 112、212、312、713、909 スピーカ 205、305、506、606、705 セレクタ 721、728、734 セレクタ 206、306、507、607、706、722 適
応係数演算部 213、313、731 スピーカ周波数特性値保存メ
モリ 410、510、610、724、912 A/D変換
器 412、512、612、726、910 マイクロホ
ン 401、501、601、716、916 無線送信器 402、502、602、717、915 チャネルコ
ーダ 403、503、603、718、914 スピーチコ
ーダ 513、613、732 マイクロホン周波数特性値保
存メモリ 711、730 スイッチ 715 レシーバ 727 側音組合せ回路 733 レシーバ周波数特性値保存メモリ 800、801 係数メモリ 802、803、804、805、806 係数乗算器 807、808、809、810 単位遅延 811、905 加算器 904 周波数特性制御部 913 騒音除去回路 A101、A402、A901、A902 アナログ音
響信号 D101、D901 ディジタル受信信号 D102、D103、D404、D405 デジタル音
響信号 D406、D506、D902、D903 デジタル音
響信号 D904、D905、D908 デジタル音響信号 D407、D909 符号化信号 D906 騒音抑制信号 D907 ノイズレベル判定信号

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンテナからの受信信号を復調してディジ
    タル受信信号を出力する無線受信手段と、前記ディジタ
    ル受信信号を復号してディジタル信号を出力するデコー
    ダと、前記ディジタル信号の周波数特性をディジタルフ
    ィルタ係数により変更するディジタルフィルタと、ディ
    ジタルフィルタ係数を算出し前記ディジタルフィルタに
    設定する第1のディジタルフィルタ係数設定手段と、前
    記ディジタルフィルタの出力をD/A変換するD/A変
    換手段と、前記D/A変換手段から出力されたアナログ
    信号を増幅してスピーカから出力する増幅手段とからな
    る受話部を備えることを特徴とする電話装置。
  2. 【請求項2】スピーカ固有の周波数特性を改善する周波
    数特性補正値をあらかじめ記憶するスピーカ周波数特性
    値保存メモリと、前記周波数特性補正値と前記ディジタ
    ルフィルタから出力されたディジタル信号とを比較して
    前記ディジタルフィルタの適応するディジタルフィルタ
    係数を算出し設定する適応係数演算部とからなる第2の
    ディジタルフィルタ係数設定手段を備えることを特徴と
    する請求項1記載の電話装置。
  3. 【請求項3】前記第1のディジタルフィルタ係数設定手
    段の出力と前記第2のディジタルフィルタ係数設定手段
    の出力とを切替え、ディジタルフィルタ係数として前記
    ディジタルフィルタに供給する切換手段を備えることを
    特徴とする請求項2記載の電話装置。
  4. 【請求項4】前記ディジタルフィルタと前記第1および
    第2のディジタルフィルタ係数設定手段とを複数段備え
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    の電話装置。
  5. 【請求項5】マイクロホンからの音声信号を増幅する増
    幅手段と、前記増幅手段からのアナログ信号をA/D変
    換するA/D変換手段と、前記A/D変換手段からのデ
    ィジタル信号の周波数特性をディジタルフィルタ係数に
    より変更するディジタルフィルタと、ディジタルフィル
    タ係数を算出し前記ディジタルフィルタに設定する第3
    のディジタルフィルタ係数設定手段と、前記ディジタル
    フィルタから出力したディジタル信号を符号化するコー
    ダと、前記コーダからの符号化信号を変調してアンテナ
    から無線送信する無線送信手段とからなる送話部を備え
    ることを特徴とする電話装置。
  6. 【請求項6】マイクロホン固有の周波数特性を改善する
    周波数特性補正値をあらかじめ記憶するマイクロホン周
    波数特性値保存メモリと、前記周波数特性補正値と前記
    ディジタルフィルタから出力されたディジタル信号とを
    比較して前記ディジタルフィルタの適応するディジタル
    フィルタ係数を算出し設定する適応係数演算部とからな
    る第4のディジタルフィルタ係数設定手段を備えること
    を特徴とする請求項5記載の電話装置。
  7. 【請求項7】前記第3のディジタルフィルタ係数設定手
    段の出力と前記第4のディジタルフィルタ係数設定手段
    の出力とを切替え、ディジタルフィルタ係数として前記
    ディジタルフィルタに供給する切換手段を備えることを
    特徴とする請求項6記載の電話装置。
  8. 【請求項8】前記ディジタルフィルタと前記第3および
    第4のディジタルフィルタ係数設定手段とを複数段備え
    ることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載
    の電話装置。
  9. 【請求項9】請求項1ないし4のいずれかに記載の受話
    部と、請求項5ないし8のいずれかに記載の送話部とを
    備えることを特徴とする電話装置。
  10. 【請求項10】送話音響信号の成分を受話音響信号の成
    分としてフィードバックさせる側音の組み合わせ手段を
    備えることを特徴とする請求項9記載の電話装置。
  11. 【請求項11】音声出力手段の切替えを検知して対応す
    る音声出力手段の周波数特性値保存メモリを切り換え、
    適応する周波数特性値を前記適応係数演算部に出力する
    切換手段を備えることを特徴とする請求項10記載の電
    話装置。
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