JP2012211015A - コンベア装置、集合型ゾーンコントローラ、並びにゾーンコントローラ - Google Patents

コンベア装置、集合型ゾーンコントローラ、並びにゾーンコントローラ Download PDF

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Abstract

【課題】搬送物を一まとめにすることが可能であり、且つモータとゾーンコントローラの必要個数を減少させることができるコンベア装置、集合型ゾーンコントローラ、並びにゾーンコントローラを提供することを課題とする。
【解決手段】コンベア装置120は、ゾーンAA〜ACが搬送方向に直列に配置されたものである。ゾーンAA〜ACは、集合型ゾーンコントローラ101で制御される。ゾーンAA〜ACは、各々通常のものよりも搬送ローラ5の本数が多く、全長Lが長いので、主たる搬送物を、間隔を開けて3個載置することができる。存荷センサーSa〜Scは、それぞれゾーンAA〜ACの最も末端の位置にある。集合型ゾーンコントローラ101では、複数の搬送物を適度の間隔を設けて一まとめにする動作を各ゾーンの在荷センサーSa〜Scの信号と、プログラム上のタイマーの組み合わせによって実現している。
【選択図】 図23

Description

本発明は、分散制御型のコンベア装置に採用するものであり、特に複数の搬送物を一まとめにして搬送するコンベア装置に関するものである。また本発明は、分散制御型のコンベア装置に採用する集合型ゾーンコントローラ、並びにゾーンコントローラに関するものである。
宅配便や郵便局の集荷場では、コンベア装置が使用されている。ここでコンベア装置には、搬送ラインに円筒状の搬送用ローラを配列したローラコンベア装置や、搬送用ベルトを張装したベルトコンベア装置等がある。
またコンベア装置の制御方式として分散制御が知られている(特許文献1)。分散制御とは、複数のゾーンコンベアを直列的に並べて一連の搬送路を形成するものであり、各ゾーンコンベアはそれぞれ独立した動力(モータ)をもっている。また各ゾーンコンベアにはゾーンコントローラが付属し、ゾーンコントローラがそれぞれのゾーンコンベアを管轄制御する。
ゾーンコントローラは、モータの駆動信号を出力する他、各ゾーンに設けられた在荷センサーの信号が入力される。
またゾーンコントローラは、通信機能を備え、隣接するゾーンのゾーンコントローラと信号の受渡しが行われる。
例えば、隣接するゾーンの在荷センサーのオン・オフ状態や、隣接するゾーンのモータが起動しているか否かの情報が交換される。
そして例えば自己のゾーンに搬送物が存在し、下流側のゾーンに搬送物が存在しないといった所定の条件が揃うと、自己のゾーンのモータを起動し、搬送物を下流側のゾーンに送る。
分散制御によるコンベア装置は、レイアウトの変更が容易であるという利点がある。例えば、コンベア装置の全長を延ばしたい場合は、既設のコンベア装置の末端や中間部に、新たなゾーンコンベアを装入する。逆に全長を縮めたい場合には、いずれかのゾーンコンベアを外してその間を詰めればよい。
また分散制御のもう一つの特長は、前後の搬送物同士の衝突を回避することができる点である。即ち従来技術の分散制御の基本的な考えは、一つのゾーンコンベアに一つの搬送物を載置するというものである。そして分散制御では、一つのゾーンコンベア上の一つの搬送物を順送りして搬送して行くから、前後の搬送物が衝突しない。
ところで、前記した宅配便や郵便局の集荷場では、搬送品の仕分けが行われる。そのため搬送物は、一まとめになって搬送される方が、仕分けの作業効率が良い。例えば、3個の搬送物が、ランダムに送られてくるよりも、3個の搬送物が、かたまって送られてくる方が望ましい。
この要望を解決する方策として、特許文献2,特許文献3に開示された方策がある。
特許文献2に開示された方策は、隣り合う搬送物の時間差を測定し、時間差が所定の範囲に収まる様に、コンベアの走行速度を調節する。
また特許文献3に開示された方策は、隣り合う搬送物の距離を測定し、この距離が一定となる様にコンベアの走行速度を調節する。
特開2005−231745号公報 特開2010−100416号公報 特開2001−80725号公報 特許第3378462号公報
しかしながら、特許文献2,3に開示された方策は、コンベアの速度調節を頻繁に行う必要があり、制御が複雑である(以下、第1の問題)。
また分散制御は、前記した様に、搬送物の衝突を防ぐことができる点で推奨されるが、各ゾーン毎にモータとゾーンコントローラが必須であり、製造コストがかかるという不満がある(以下、第2の問題)。
まず、第2の問題たる、「分散制御は、各ゾーン毎にモータとゾーンコントローラが必須であり、製造コストがかかる」という点に関し、本出願人は、この問題を解決する方策として、特許第3378462号、特願2010−10444号、特願2010−195091号の発明(以下、改良分散制御の発明と称する)を完成し、出願した。
本出願人が先に開示した改良分散制御は、一つのゾーンコントローラに複数のゾーンを受け持たせるものである。
即ち従来の分散制御は、一つのゾーンを一つのゾーンコントローラで制御することを基本としている。そのため、従来の分散制御では、前記した様には、各ゾーン毎にモータとゾーンコントローラが必須であった。
これに対して本出願人が先に開示した改良分散制御は、一つのゾーンコントローラで複数のゾーンを制御する。そのため改良分散制御によると、ゾーンコントローラの数を従来に比べて少なくすることができる。
本出願人が先に開示した改良分散制御に利用するゾーンコントローラは、「集合型ゾーンコントローラ」というべきものであり、複数のゾーンコントローラの機能を一つのパッケージに纏めたものであると言える。
「集合型ゾーンコントローラ」を使用すると、単にゾーンコントローラの個数を減らすことができるばかりでなく、ゾーンコントローラ間の通信工事も軽減することができる。即ち従来の分散制御では、隣接するゾーンのセンサー信号や駆動信号は、外部の信号線を経由して入出力されていた。
これに対して改良分散制御によると、「集合型ゾーンコントローラ」が担当するゾーン内では、外部の信号線を経由せずにセンサーの信号等が処理される。そのためゾーンコントローラ間の通信線の多くが省略される。
しかしその一方で、「集合型ゾーンコントローラ」に搬送物を一まとめにする機能を付加させると、前述した第1の問題がより過大となる。
即ち前記した様に、宅配便や郵便局の集荷場では、例えば3個程度の搬送物を、一まとめにして搬送したいという要望があり、この要望に応じる方策として、特許文献2,3に開示された方策があるが、この方策はコンベアの速度調節を頻繁に行う必要があり、制御が複雑である。そのためこの機能を「集合型ゾーンコントローラ」に適用すると、制御がさらに複雑となってしまい、CPUの処理能力を越えてしまう恐れがある。
そこで本発明は、より簡便な制御方法で複数の搬送物を一まとめにすることができて、「集合型ゾーンコントローラ」にも適用することが可能な制御方策を提供することを課題とするものである。
また本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、必ずしも速度調節を行うことなく搬送物を一まとめにすることが可能であり、且つモータとゾーンコントローラの必要個数を減少させることができるコンベア装置、集合型ゾーンコントローラ、並びにゾーンコントローラを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、複数のゾーンコンベアが直列的に並べられて複数のゾーンに区分されたコンベア装置であって、複数のゾーンコンベアを制御対象としてその動作を制御することができる集合形ゾーンコントローラが有り、前記集合形ゾーンコントローラは少なくとも実際に制御せんとする制御対象ゾーンから所定の信号が入力されるコンベア装置において、実際に制御せんとする制御対象ゾーンの内の少なくとも一つの特定制御対象ゾーンは、ゾーンコンベアの全長Lが80cm以上であり、前記特定制御対象ゾーンとその搬送方向の上流側に隣接するゾーン及び下流側に隣接するゾーンには搬送物の存在を検知する在荷センサーが設けられており、特定制御対象ゾーンの在荷センサーは、ゾーンコンベアの搬送方向基端から全長Lの3分の2以遠の位置にあり、前記集合形ゾーンコントローラには少なくとも特定制御対象ゾーンの在荷センサーの検知信号と、特定制御対象ゾーンの上流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号と、特定制御対象ゾーンの下流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号とを入手可能であり、特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知せず、且つその上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知し、且つ特定制御対象ゾーンが停止している場合には搬送物が制御対象ゾーンの搬送方向基端から全長Lの2分の1以下の位置に停止する様に特定制御対象ゾーンを駆動し、一定の停止時間が経過後は前記停止を解除し、特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知した場合は、下流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知していない場合及び/又は下流側に隣接するゾーンコンベアが駆動していることを条件として特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを駆動して特定制御対象ゾーンの搬送物を下流側に隣接するゾーンに送り出すことを特徴とするコンベア装置である。
本発明のコンベア装置では、複数のゾーンコンベアを制御対象としてその動作を制御することができる集合形ゾーンコントローラを備えている。つまり、1つの集合形ゾーンコントローラに、特定制御対象ゾーンの在荷センサーの検知信号と、特定制御対象ゾーンの搬送方向の上流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号と、特定制御対象ゾーンの下流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号とを入手することによって、集合形ゾーンコントローラ内部での信号の処理速度が高まる。その結果、応答性の良い制御を実現できる。
本発明のコンベア装置において、実際に制御せんとする制御対象ゾーンの内の少なくとも一つの特定制御対象ゾーンは、ゾーンコンベアの全長Lが80cm以上と長く、複数個の搬送物を載置することが可能な長さである。例えば、箱CA,箱CB,箱CCといった3個の箱を同時に載置することができる。
また、特定制御対象ゾーンの在荷センサーは、ゾーンコンベアの搬送方向基端から全長Lの3分の2以遠の位置にあり、ゾーンコンベアの末端側にあると言える。言い換えれば、在荷センサーは、ゾーンコンベアの先頭から全長Lの3分の2以遠の位置にあり、ゾーンコンベアの後尾側にあると言える。なお、先頭とは搬送方向の上流側を示し、後尾とは搬送方向の下流側を示している。
そして、特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知せず、且つその上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知し、且つ特定制御対象ゾーンが停止している場合には搬送物が制御対象ゾーンの搬送方向基端から全長Lの2分の1以下の位置に停止する様に特定制御対象ゾーンを駆動する。制御対象ゾーンの搬送方向基端は、言い換えれば、ゾーンコンベアの先頭である。
ここで「特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知せず」という場合は、特定制御対象ゾーンに搬送物が一つも無いか、あったとしても、搬送方向の基端側に止まっている状態である。
また「上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知し」た状態は、少なくとも上流側に隣接するゾーンの末端部に搬送物が存在していることを意味している。
そのため特定制御対象ゾーンを駆動すると、上流側に隣接するゾーンコンベアから、特定制御対象ゾーンに搬送物が引き込まれる。
また仮に特定制御対象ゾーンの搬送物が無い場合は、下流側に隣接するゾーンに搬送物が押し込まれることはなく、仮に下流側に隣接するゾーンに搬送物があったとしても特定制御対象ゾーンの搬送物が下流側のそれに追突することはない。
また仮に特定制御対象ゾーンに搬送物があったとしても、その位置は基端側であり、末端側は空いている。
そのため特定制御対象ゾーンを起動しても、搬送物は、特定制御対象ゾーン内を移動するだけであって外には出ないから、仮に下流側に隣接するゾーンに搬送物があったとしても特定制御対象ゾーンの搬送物が下流側のそれに追突することはない。
また特定制御対象ゾーンの基端部にあった搬送物は、特定制御対象ゾーンの下流側に移動するので、もともと搬送物が専有していた領域には空き領域ができ、この空き領域に上流側に隣接するゾーンからから引き込まれた搬送物が収まる。そのため上流側に隣接するゾーンから搬送された搬送物についても追突しない。
また上流側に隣接するゾーンから引き込まれた搬送物は、特定制御対象ゾーンの搬送方向基端から全長Lの2分の1以下の位置に停止する。即ちゾーンの基端部に搬送物が搬入され、搬送物は原則としてその位置で停止する。この状態の時に再度「上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知」すると、先の動作を繰り返し、新規の搬送物が特定制御対象ゾーンに引き込まれ、ゾーンの基端部に搬送物で停止する。一方、先の工程で搬入されていた搬送物は、ゾーン内を下流側に移動する。そのため先に搬入された搬送物と、新規に搬入された搬送物が、一つのゾーンコンベア上に並んで載置される。またさらに新たな搬送物を上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが検知すると、再度先の動作を繰り返し、新規の搬送物が特定制御対象ゾーンに引き込まれ、ゾーンの基端部に搬送物で停止する。一方、先の工程で搬入されていた二つの搬送物は、それぞれゾーン内を搬送方向の下流側に移動する。そのため先に搬入された搬送物と、新規に搬入された搬送物が、一つのゾーンコンベア上に並んで載置される。即ち3個の搬送物が、一つのゾーンコンベア上に並んで載置される。
そしてゾーン内の先端の搬送物が特定制御対象ゾーンの在荷センサーに検知されると、下流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知していない場合及び/又は下流側に隣接するゾーンコンベアが駆動していることを条件として特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを駆動して特定制御対象ゾーンの搬送物を下流側に隣接するゾーンに送り出す。
即ち「下流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知していない場合」は、下流側のゾーンに空き領域が存在するから、下流側に隣接するゾーンに搬送物を送りだしても搬送物同士が衝突しない。また下流側に隣接するゾーンコンベアが駆動している場合も同様であり、新たに空き領域が形成されるから、下流側のゾーンに搬送物を送り出しても搬送物同士が衝突しない。
また本発明では、上流側に隣接するゾーンから引き込まれて搬送物が停止した後、一定の停止時間が経過すると、停止が解除されるので、所定の条件が揃えばゾーンコンベアが起動し、停止していた搬送物が下流側に隣接するゾーンに送られる。そのため搬送が滞ることはない。
本発明では、「搬送物が制御対象ゾーンの搬送方向基端から全長Lの2分の1以下の位置に停止する様に自己のゾーンを駆動する」機能を持つがこの機能は、所定の時間だけモータを回転させることによって実現することができる。また所定の回転数だけモータを回転することによってもこの機能を実現する事ができる。
また同様の作用効果を発揮する請求項2に記載の発明は、複数のゾーンコンベアが直列的に並べられて複数のゾーンに区分されたコンベア装置であって、複数のゾーンコンベアを制御対象としてその動作を制御することができる集合形ゾーンコントローラが有り、前記集合形ゾーンコントローラは少なくとも実際に制御せんとする制御対象ゾーンから所定の信号が入力されるコンベア装置において、実際に制御せんとする制御対象ゾーンの内の少なくとも一つの特定制御対象ゾーンは、ゾーンコンベアが主たる搬送物の長さの2倍以上の長さを持ち、前記特定制御対象ゾーンとその搬送方向の上流側に隣接するゾーン及び下流側に隣接するゾーンには搬送物の存在を検知する在荷センサーが設けられており、特定制御対象ゾーンの在荷センサーは、ゾーンコンベアの下流端に近い位置にあり、前記集合形ゾーンコントローラは少なくとも特定制御対象ゾーンの在荷センサーの検知信号と、上流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号と、下流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号とを入手可能であり、特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知せず、且つ上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知し、且つ特定制御対象ゾーンが停止している場合には搬送物が特定制御対象ゾーンの搬送方向基端近傍の位置に停止する様に特定制御対象ゾーンを駆動し、一定の停止時間が経過後は前記停止を解除し、特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知した場合は、下流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知していない場合及び/又は下流側に隣接するゾーンコンベアが駆動していることを条件として特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを駆動して特定制御対象ゾーンの搬送物を下流側に隣接するゾーンに送り出すことを特徴とするコンベア装置である。
本発明のコンベア装置において、「特定制御対象ゾーンの搬送方向基端近傍の位置に停止する」とは、特定制御対象ゾーンに搬送物を取り込んだ際に、ゾーンコンベアの搬送方向の基端に、搬送物の上流側の端部を略揃えるよう配置することを意味している。或いは、ゾーンコンベアの搬送方向の基端から3分の1程度の位置に搬送物を配置することを意味している。例えば、ゾーンコンベアの全長を90cmとし、搬送物の全長を30cmとした場合、ゾーンコンベアの搬送方向の基端から測って30〜40cm程度の位置に搬送物を配置する。
さらに、先に説明したコンベア装置と同様の作用効果を発揮する請求項3に記載の発明は、複数のゾーンコンベアが直列的に並べられて複数のゾーンに区分されたコンベア装置であって、各ゾーンコンベアには自己のゾーンコンベアの動作を制御するゾーンコントローラが有り、前記ゾーンコントローラは少なくとも隣接するゾーンに属するゾーンコントローラから所定の信号が入力されるコンベア装置において、前記複数のゾーンの内の少なくとも一つを特定制御対象ゾーンとし、特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアは全長Lが80cm以上であり、特定制御対象ゾーンとその上流側に隣接するゾーン及び下流側に隣接するゾーンには搬送物の存在を検知する在荷センサーが設けられており、特定制御対象ゾーンの在荷センサーは、当該特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアの搬送方向基端から全長Lの3分の2以遠の位置にあり、前記特定制御対象ゾーンのゾーンコントローラには少なくとも自己のゾーンの在荷センサーの検知信号と、自己のゾーンの上流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号と、自己のゾーンの下流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号と、自己のゾーンの下流側に隣接するゾーンコンベアが起動しているか否かを示す信号とを入手可能であり、前記特定制御対象ゾーンのゾーンコントローラは、自己のゾーンの在荷センサーが搬送物を検知せず、且つ上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知し、且つ自己のゾーンが停止している場合には搬送物が自己のゾーンの搬送方向基端から全長Lの2分の1以下の位置に停止する様に自己のゾーンを駆動し、一定の停止時間が経過後は前記停止を解除し、特定制御対象ゾーンのゾーンコントローラは、自己のゾーンの在荷センサーが搬送物を検知した場合は、下流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知していない場合及び/又は下流側に隣接するゾーンコンベアが駆動していることを条件として自己のゾーンのゾーンコンベアを駆動して自己のゾーンの搬送物を下流側に隣接するゾーンに送り出すことを特徴とするコンベア装置である。
またさらに、先に説明したコンベア装置と同様の作用効果を発揮する請求項4に記載の発明は、複数のゾーンコンベアが直列的に並べられて複数のゾーンに区分されたコンベア装置であって、各ゾーンコンベアには自己のゾーンコンベアの動作を制御するゾーンコントローラが有り、前記ゾーンコントローラは少なくとも隣接するゾーンに属するゾーンコントローラから所定の信号が入力されるコンベア装置において、前記複数のゾーンの内の少なくとも一つを特定制御対象ゾーンとし、特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアは主たる搬送物の長さの2倍以上の長さを持ち、特定制御対象ゾーンとその上流側に隣接するゾーン及び下流側に隣接するゾーンには搬送物の存在を検知する在荷センサーが設けられており、特定制御対象ゾーンの在荷センサーは、当該特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアの下流端に近い位置にあり、前記特定制御対象ゾーンのゾーンコントローラには少なくとも自己のゾーンの在荷センサーの検知信号と、上流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号と、下流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号と、下流側に隣接するゾーンコンベアが起動しているか否かを示す信号とを入手可能であり、前記特定制御対象ゾーンのゾーンコントローラは、自己のゾーンの在荷センサーが搬送物を検知せず、且つ上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知し、且つ自己のゾーンが停止している場合には搬送物が自己のゾーンの搬送方向基端近傍の位置に停止する様に自己のゾーンを駆動し、一定の停止時間が経過後は前記停止を解除し、特定制御対象ゾーンのゾーンコントローラは、自己のゾーンの在荷センサーが搬送物を検知した場合は、下流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知していない場合及び/又は下流側に隣接するゾーンコンベアが駆動していることを条件として自己のゾーンのゾーンコンベアを駆動して自己のゾーンの搬送物を下流側に隣接するゾーンに送り出すことを特徴とするコンベア装置である。
請求項5に記載の発明は、前記停止時間が経過する前に特定制御対象ゾーンの下流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知していない状態となり、且つ特定制御対象ゾーンの下流側に隣接するゾーンコンベアが停止状態から駆動状態に変化したことを条件として特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを駆動することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のコンベア装置である。
特定制御対象ゾーンの下流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知していない状態であって、且つ特定制御対象ゾーンの下流側に隣接するゾーンコンベアが停止状態から駆動状態に変化した場合は、下流側のゾーンの搬送方向基端側に空き領域ができる。そのため本発明では、特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを駆動し、特定制御対象ゾーン上の搬送物を下流側に移動させる。
請求項6に記載の発明は、特定制御対象ゾーンの搬送物を下流側に隣接するゾーンに送り出す際には特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを一定時間または一定回転数だけ回転し、その間に特定制御対象ゾーンの上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知した場合は特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアの運転を継続することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のコンベア装置である。
特定制御対象ゾーンの搬送物を下流側のゾーンに送り出す際には特定制御対象ゾーンのコンベアを一定時間または一定回転数だけ回転すれば足りる。また特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを一定時間または一定回転数だけ回転すれば、特定制御対象ゾーンの搬送方向基端側に空き領域ができる。
そこで特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアが回転を維持している際に、上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知した場合は、特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアの回転を維持し、上流側のゾーンから特定制御対象ゾーンに搬送物を引き込むこととした。
請求項7に記載の発明は、前記一定時間内または一定回転数だけ回転するまでの間に、特定制御対象ゾーンの上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知しない状態に変化した場合には特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知するまで特定制御対象ゾーンの運転を継続することを特徴とする請求項6に記載のコンベア装置である。
「一定時間内または一定回転数だけ回転するまでの間に、特定制御対象ゾーンの上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知しない状態に変化した場合」は、上流側のゾーンにあった搬送物の多くの部分が、すでに特定制御対象ゾーンに入り込んでいる状態であると予想されるから、特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知するまで特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアの運転を継続することとした。
請求項8に記載の発明は、特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアと下流側に隣接するゾーンコンベアが一定時間運転している状態であって、この間、特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知し続けている場合は、特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを停止することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のコンベア装置である。
この条件が成立している場合は、搬送物が何かに引っ掛かっている状態であると予想されるから、特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを停止することとした。
請求項9に記載の発明は、複数のゾーンコントローラを有し、その中の1又は複数のゾーンコントローラが集合型ゾーンコントローラであり、前記特定制御対象ゾーンは集合型ゾーンコントローラによって制御され、前記特定制御対象ゾーンを制御する集合型ゾーンコントローラに隣接するゾーンコントローラがあることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のコンベア装置である。
本発明のコンベア装置では、集合形ゾーンコントローラと、ゾーンコントローラとを組み合わせることが可能である。
請求項10に記載の発明は、特定制御対象ゾーンの下流側のゾーンは別のゾーンコントローラによって制御され、特定制御対象ゾーンを制御する集合形ゾーンコントローラは、前記別のゾーンコントローラから下流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号と、下流側に隣接するゾーンコンベアが起動しているか否かを示す信号とを入手可能であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のコンベア装置である。
本発明のコンベア装置では、集合形ゾーンコントローラが、別のゾーンコントローラを介して下流側のゾーンに関する情報を入手できる。そのため、例えば特定制御対象ゾーンと、下流側に隣接するゾーンとが、別々のコンベアに跨っている場合にでも、集合形ゾーンコントローラと別のゾーンコントローラを連動させて制御することが可能である。
請求項11に記載の発明は、特定制御対象ゾーンの上流側のゾーンは別のゾーンコントローラによって制御され、上流側に隣接するゾーンには搬送物の存在を検知する在荷センサーが設けられており、特定制御対象ゾーンを制御する集合形ゾーンコントローラは、前記別のゾーンコントローラから上流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号を入手可能であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のコンベア装置である。
本発明のコンベア装置は、先の発明と同様であり、特定制御対象ゾーンと、上流側に隣接するゾーンとが、別々のコンベアに跨っている場合にでも、集合形ゾーンコントローラと別のゾーンコントローラを連動させて制御することが可能である。
請求項12に記載の発明は、複数のゾーンコンベアが直列的に並べられたコンベア装置に複数使用されて各ゾーンコンベアを個別に制御するゾーンコントローラであって、複数のゾーンコンベアを制御対象としてその動作を制御することができる集合形ゾーンコントローラであり、少なくとも自己の制御対象たる一群のゾーンに隣接するゾーンに属するゾーンコントローラから所定の信号が入力される集合形ゾーンコントローラにおいて、自己が所管するゾーンコンベアに設けられる在荷センサーの信号を入力する在荷センサー信号入力手段と、当該在荷信号の一部又は全部を直接的にまたは加工して出力する在荷信号出力手段と、自己が所管する一部又は全てのゾーンコンベアの駆動状態を出力する駆動状態出力手段と、他のゾーンコントローラの在荷信号出力手段から信号を受信する他ゾーン在荷信号入力手段と、他のゾーンコントローラの駆動状態出力手段から信号を受信する他ゾーン駆動状態信号入力手段と、ロット形成搬入時間設定タイマーと、ロット形成解除時間設定タイマーを有し、自己が所管するゾーンの内の少なくとも一つを特定制御対象ゾーンとし、特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知せず、且つ当該特定制御対象ゾーンの搬送方向の上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知し、且つ前記特定制御対象ゾーンが停止している場合には前記ロット形成搬入時間設定タイマーによって所定の時間だけ前記特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを運転して搬送物を前記特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアの搬送方向基端から全長Lの2分の1以下の位置に停止させ、ロット形成解除時間設定タイマーによって一定の停止時間の経過が確認された後は前記停止を解除し、前記特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物の検知した際には、前記特定制御対象ゾーンの下流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知していない場合及び/又は下流側に隣接するゾーンコンベアが駆動していることを条件として前記特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを駆動して前記特定制御対象ゾーンの搬送物を下流側のゾーンに送り出すことを特徴とする集合形ゾーンコントローラである。
本発明は、集合形ゾーンコントローラについての発明であり、作用効果は先に説明した集合形ゾーンコントローラを用いたコンベア装置と同様である。
請求項13に記載の発明は、複数のゾーンコンベアが直列的に並べられたコンベア装置に使用され、各ゾーンコンベアの動作を制御するゾーンコントローラであって、少なくとも隣接するゾーンに属するゾーンコントローラから所定の信号が入力されるゾーンコントローラにおいて、前記複数のゾーンの内の少なくとも一つを特定制御対象ゾーンとし、前記特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアに設けられる在荷センサーの信号を入力する在荷センサー信号入力手段と、当該在荷信号を直接的にまたは加工して出力する在荷信号出力手段と、前記特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアの駆動状態を出力する駆動状態出力手段と、他のゾーンコントローラの荷信号出力手段から信号を受信する他ゾーン在荷信号入力手段と、他のゾーンコントローラの駆動状態出力手段から信号を受信する他ゾーン駆動状態信号入力手段と、ロット形成搬入時間設定タイマーと、ロット形成解除時間設定タイマーを有し、前記特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知せず、且つ搬送方向の上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知し、且つ特定制御対象ゾーンが停止している場合には前記ロット形成搬入時間設定タイマーによって所定の時間だけ特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを運転して搬送物を特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアの搬送方向基端から全長Lの2分の1以下の位置に停止させ、ロット形成解除時間設定タイマーによって一定の停止時間の経過が確認された後は前記停止を解除し、在荷センサー信号入力手段に搬送物の検知信号が入力された際には、下流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知していない場合及び/又は下流側に隣接するゾーンコンベアが駆動していることを条件として特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを駆動して特定制御対象ゾーンの搬送物を下流側のゾーンに送り出すことを特徴とするゾーンコントローラである。
本発明は、ゾーンコントローラについての発明であり、作用効果は先に説明したゾーンコントローラを用いたコンベア装置と同様である。
本発明のコンベア装置、集合型ゾーンコントローラ、並びにゾーンコントローラによると、搬送物を一まとめにすることが可能であり、且つモータと集合型ゾーンコントローラ、又はモータとゾーンコントローラの必要個数を減少させることができる。
本発明の実施形態のコンベア装置の斜視図である。 図1のコンベア装置のゾーンコンベアの斜視図である。 図1のコンベア装置の配線を示す概念図である。 図1のコンベア装置で採用するゾーンコントローラの配線図である。 (a)〜(c)は、「ロット形成搬入動作」を時系列的に説明する説明図である。 (a)〜(c)は、「ロット形成継続動作」を時系列的に説明する説明図である。 (a)(b)は、「時間切れによるロット形成搬入解除動作」を時系列的に説明する説明図である。 (a)〜(c)は、「下流事情によるロット形成搬入解除動作」を時系列的に説明する説明図である。 (a)〜(d)は、「搬出動作」を時系列的に説明する説明図である。 (a)(b)は、「搬出動作」の他の形態を時系列的に説明する説明図である。 (a)(b)は、「搬出動作」のさらに他の形態を時系列的に説明する説明図である。 (a)(b)は、「搬出停止動作」の形態を時系列的に説明する説明図である。 (a)(b)は、「搬出停止動作」のさらに他の形態を時系列的に説明する説明図である。 (a)〜(c)は、「RUN保持動作」を時系列的に説明する説明図である。 (a)〜(c)は、「スルー搬送動作」を時系列的に説明する説明図である。 (a)〜(d)は、「高速スルー搬送動作」を時系列的に説明する説明図である。 (a)(b)は、「JAMエラー動作」を時系列的に説明する説明図である。 (a)〜(c)は、「連続搬送動作」を時系列的に説明する説明図である。 コンベア装置の各部の名称を説明する説明図である。 コンベア装置全体の一連の動作を時系列的に説明する説明図である。 図20に続く動作を時系列的に説明する説明図である。 コンベア装置全体の他の一連の動作を時系列的に説明する説明図である。 集合型ゾーンコントローラを採用した場合における本発明の実施形態のコンベア装置の斜視図である。 集合型ゾーンコントローラを採用した場合におけるコンベア装置の配線を示す概念図である。 集合型ゾーンコントローラを採用した場合におけるコンベア装置の配線を示す平面視での概念図である。 集合型ゾーンコントローラの外観を示す正面図である。 集合型ゾーンコントローラの回路構成を示すブロック図である。 1台のコンベア装置内における信号の流れを示す配線図である。 2台のコンベア装置が連動した際の信号の流れを示す配線図である。 2台のコンベア装置が図29で示した例とは別の形で連動した際の信号の流れを示す配線図である。
以下に、本発明を実施するための好ましい実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお本発明は、前記した様に集合型ゾーンコントローラの改良を目的として開発された経緯があり、制御装置としては集合型ゾーンコントローラを採用することが推奨される。即ち本発明を集合型ゾーンコントローラに採用することにより、複数の搬送物を一まとめにする機能を持たせることができる。
しかしながら、本発明の本質的思想は、旧来の様なゾーンごとにゾーンコントローラを備えた形式のコンベア装置にも適用することができる。
そこで説明の都合上、ゾーンごとにゾーンコントローラを備えた形式のコンベア装置に本発明を適用した例を最初に説明する。
なお、以下の説明において登場する「自己のゾーン」とは、先に説明した「特定制御対象ゾーン」と同様のゾーンコンベアを指すものである。同じく、自己のゾーンの在荷センサー」とは、先に説明した「特定制御対象ゾーンの在荷センサー」と同様の在荷センサーを指すものである。
本実施形態のコンベア装置1は、図1に示すように、複数のゾーンコンベア2a,2b,2c,2d・・・が搬送方向に直列に配置されたものである。
各ゾーンコンベア2a,2b,2c,2d・・・の機械的構造やサイズは、いずれも同一であるから、代表として図面中央のゾーンコンベア2bの構造を説明する。
ゾーンコンベア2bは、平行に配置された左右の一対のサイドフレーム3,3間に搬送物を搬送する複数の搬送ローラ5を搬送方向に所定間隔で軸支されたものである。この搬送ローラ5は、自由に回転する従動ローラ5bと、駆動用モータ(図示しない)を内蔵するモータ内蔵ローラ5aとからなる。本実施形態では、モータ内蔵ローラ5aは1本だけであり、他の14本はすべて従動ローラ5bである。
ゾーンコンベア2b内で隣接する搬送ローラ5同士は伝動ベルト6で巻回されている。そのため、モータ内蔵ローラ5aの回転駆動力を全ての従動ローラ5bに伝動することができる。本実施形態では、中央部にモータ内蔵ローラ5aを配している。
ゾーンコンベア2bの全長Lは、80cm以上であり、より望ましくは100cm以上である。
本実施形態で採用するゾーンコンベア2bは、通常のものよりも搬送ローラ5の本数が多く、全長Lが長い。
本実施形態で採用するゾーンコンベア2bは、主たる搬送物の長さの2倍以上の長さを持つ。特に本実施形態では、ゾーンコンベア2は、主たる搬送物の長さの3倍〜4倍の長さを持ち、主たる搬送物を、間隔を開けて3個載置することができる。ここで主たる搬送物とは、最も量が多いと考えられる搬送物である。例えば、一定規格のダンボール箱や、搬送パレットが主たる搬送物の候補として考えられる。
また図2に示すように、ゾーンコンベア2bには在荷センサーSbが設けられている。在荷センサーSbは、サイドフレーム3上に設けられている。また在荷センサーSbの位置は、下流端の近傍である。即ち図2の矢印の方向に搬送物が搬送されると仮定すると、最も末端の位置にある。
在荷センサーSbの位置は、できるだけゾーンコンベア2bの下流端に近い位置であることが望ましく、少なくともゾーンコンベア2の搬送方向基端から全長Lの3分の2以遠の位置に設けられる。
在荷センサーSbとしては、光電センサーを用いることができ、対向するサイドフレーム3に発光ダイオードや赤外線ダイオード等の発光素子(図示せず)を設けておく。これにより、搬送物が搬送されてくると、発光素子からの光が遮られてオン(Hレベル)信号を出力し、被搬送物が存在しない場合にはオフ(Lレベル)信号を出力する。光電センサーがオン/オフされ、搬送物が所定位置まで搬送されたことを検知することが可能である。
各ゾーンコンベア2a,2b,2c,2d・・・の一方のサイドフレーム3には、図2、図3に示すようにそれぞれモータ内蔵ローラ5a内のモータ4aの駆動制御を行うためのゾーンコントローラ10a〜10cが備えられ、隣接するゾーンコントローラ10a〜10c同士の間は、信号線7で相互に接続されている。また、ゾーンコントローラ10bには、信号線8を介して上位制御装置50が接続されている。
図4は、ゾーンコントローラ10a〜10cの内部構成および接続状態を、図3に対応さて更に詳細に示したもので、図を参照してゾーンコントローラの構成および動作の詳細を説明する。
ゾーンコントローラ10a〜10cは同一構成であり、自己のゾーンの存荷センサーSの信号を入力することができる。またゾーンコントローラ10a〜10cは、演算部11,入力部12、出力部13、モード設定手段14およびモータ駆動回路15を備えている。なお入力部12は、「他ゾーン在荷信号入力手段」及び「他ゾーン駆動状態信号入力手段」として機能する。出力部13は、「在荷信号出力手段」及び「駆動状態出力手段」として機能する。また、隣接するゾーンコントローラ10と接続するための上流用コネクタ16および下流用コネクタ17と、上位制御装置50との間で信号を伝送するための上位接続コネクタ18を有している。「他ゾーン在荷信号入力手段」及び「他ゾーン駆動状態信号入力手段」たる入力部12は、他のゾーンコントローラから上流用コネクタ16および下流用コネクタ17に入力される信号の接続端子で形成されている。また「在荷信号出力手段」及び「駆動状態出力手段」たる出力部13は、上流用コネクタ16および下流用コネクタ17を介して他のゾーンコントローラへ出力される信号の接続端子で形成されている。
演算部11は、ゼロプレッシャ蓄積制御(ZPA制御)を行うZPAコントローラからなる演算回路を含んで形成され、入力部12に入力される信号あるいは出力部13に出力する信号の少なくともいずれかの信号を参照し、モータ4aを駆動するための制御信号を生成してモータ駆動回路15へ送出する。演算部11のプログラムについては後記する。
また、演算部11は上位制御装置からのRUN/STOP信号などの外部入力信号を受けてモータ駆動回路15へ必要な制御信号を生成送出する動作も行う。
演算部11で参照される信号はモード設定手段14で選択的に設定される。即ち、モード設定手段14によって一斉搬送モード、分離搬送モードおよび搬送禁止モードに切り換え設定可能であり、設定に応じて演算部11で参照する信号が選択される構成としている。各搬送モードについての説明は、省略する。
モータ駆動回路15は、図4に示すように、演算部11の制御信号とモータ内蔵ローラ5に内蔵されたブラシレスモータ5に設けられたホール素子(磁極位置検出子)Hの検知信号を受けつつモータ5を駆動する。
ここで、各ゾーンコントローラ10の間で、送受信を行い得る信号は所望のものとすることができる。
実施形態のゾーンコントローラ10では、図3に示すように、上流側に隣接するゾーンコントローラ10aの在荷信号、下流側に隣接するゾーンコントローラ10cの在荷信号および下流側のゾーンの駆動状態信号が、上流用コネクタ16および下流用コネクタ17の入力部12を介して伝送される。
また、ゾーンコントローラ10bの演算部11から出力される在荷信号および駆動状態信号が、上流用コネクタ16および下流用コネクタ17の出力部13を介して他のゾーンコントローラ10a,10cに伝送される。
前記したように、在荷信号は、各制御ゾーンに設けられた在荷センサーSa〜Scの検知信号である。
図3に示すように、各ゾーンコントローラ10a〜10cの間は、全て同一のケーブル7を用いて着脱自在に接続可能な構成とされている。即ち、ケーブル7はゾーンコントローラ10a〜10cの間を順に橋渡すように取り付ければ良いので、ケーブル7の敷設が容易である。このようにケーブル7を敷設することにより、各ゾーンコントローラ10は、上流側および下流側の在荷信号と、下流側の駆動状態信号とを参照可能となる。
また、上位制御装置からの指令信号は、信号線8を介してゾーンコントローラ10bの上位接続コネクタ18に伝送され、更に、上流用コネクタ17と下流用コネクタ18とを介して搬送ラインの全てのゾーンコントローラに伝送される。
ゾーンコントローラ10a〜10cの演算部11には、複数の搬送物を適度の間隔を設けて一まとめにする動作を実行させるためのプログラムが記憶されている。
本実施形態では、複数の搬送物を適度の間隔を設けて一まとめにする動作を各ゾーンの在荷センサーSa,Sb,Scの信号と、各ゾーンの駆動状態信号と、プログラム上のタイマーの組み合わせによって実現している。
本実施形態では、プログラム上、次の7種類のタイマーを使用している。以下、7種類のタイマーをTMR1〜TMR7と表記し、用途を説明する。
(TMR1)
TMR1は、JAMエラー確認タイマーである。即ちTMR1は、不自然な動作が続いている時間を計測し、この時間が経過すると何らかのアクションを実行させる。JAMエラー確認タイマーたるTMR1は、2秒から10秒程度の時間が設定される。
(TMR2)
TMR2は、ロット形成解除時間設定タイマーである。即ち本実施形態のコンベア装置1では、3個の搬送物を一つのロットとして纏める。そのために搬送物が搬送されてくるまでゾーンコンベアの駆動を停止するが、あまり長時間に渡って停止すると搬送が遅延するので得策ではない。ロット形成解除時間設定タイマーたるTMR2は、搬送物が搬送されてくるまでゾーンコンベアの駆動を停止する時間を設定するものであり、TMR2は、2秒から5秒程度の時間が設定される。
(TMR3)
TMR3は、RUN保持時間設定タイマーである。即ち分散制御を行うコンベア装置1では、一つのゾーンコンベアから下流側のゾーンコンベアに搬送物を送り出す必要があり、搬送物の全の部位が確実に下流側に移行するまで本ゾーンコンベアを駆動しておく必要がある。
RUN保持時間設定タイマーたるTMR3は、搬送物の全の部位が確実に下流側に移行するのに要する時間を設定するものである。この時間は、搬送しようとする搬送物の大きさと、ゾーンコンベアの搬送速度と、在荷センサーの位置によって変わるが、概ね1秒から3秒程度である。
(TMR4)
TMR4は、搬入停止用タイマーである。
(TMR5)
TMR5は、スルー搬送確認タイマーである。即ち本実施形態のコンベア装置1では、3個の搬送物を一つのロットとして纏めるものであるが、搬送物が次々と流れてくる様な状況の場合は、あえて搬送物の数を纏める必要はなく、次々に下流側に送ってゆく(スルー搬送)ことが望ましい。
スルー搬送確認タイマーたるTMR5は、搬送物が次々と流れているか否かを判断するものであり、RUN保持時間設定タイマーたるTMR3の設定時間よりも短く、概ね0.2秒から1.0秒である。
(TMR6)
TMR6は、ロット形成搬入時間設定用のタイマーである。即ちTMR6は、自己のゾーンの搬送物を引き込むためにゾーンを駆動する時間を設定するタイマーである。
分散制御を採用するコンベア装置では、上流側の搬送物を自己のゾーンに引き込む必要があり、そのために自己のゾーンコンベアを駆動する必要がある。一方、本実施形態のコンベア装置1では、3個の搬送物を一つのロットとして纏めるものであるから、搬入した搬送物は、ゾーンの基端部分に留め置く必要がある。
そこで本実施形態では、TMR6で搬送物を搬入するために最低必要な時間を設定し、この時間に限ってゾーンコンベアを駆動する。
ロット形成搬入時間は、搬送しようとする搬送物の大きさと、ゾーンコンベアの搬送速度と、在荷センサーの位置によって変わるが、概ね0.1秒から0.5秒程度である。
この時間は、ゾーンコンベアの全長を、一まとめにする搬送物の個数で割った距離を搬送するための時間であり、長くても短くても不都合がある。即ちTMR6の設定時間が長いと、搬送物が下流側に進んでしまい、ひとつのゾーンに載置する搬送物の個数が減じてしまう。そのため一つのロットに属する搬送物の数が少なくなってしまう。
逆にTMR6の設定時間が短いと、搬送物の一部が上流側に残った状態でゾーンコンベアが停止してしまい、搬送物の受渡しが滞ってしまう。
TMR6の設定時間は、一般的にRUN保持時間設定タイマーたるTMR3の設定時間よりも短い。
(TMR7)
TMR7は、高速スルー搬送判定用のタイマーである。
次に、本実施形態のコンベア装置の基本的な動作を説明する。基本動作には、「通常走行動作」「ロット形成搬入動作」「ロット形成継続動作」「時間切れによるロット形成搬入解除動作」「下流事情によるロット形成搬入解除動作」「搬出動作」「搬出停止動作」「RUN保持動作」「スルー搬送動作」「高速スルー搬送動作」「JAMエラー動作」「連続搬送動作」がある。なお、以下の説明では、各図の中央のゾーンBを自己のゾーンとし、ゾーンBの動作を中心に説明する。つまり、ゾーンBは、搬送物を揃えようとするゾーンであり、特定制御対象ゾーンである。そのためゾーンAを上流側ゾーン、ゾーンCを下流側ゾーンと称して自己のゾーンと区別する。また搬送物は、ゾーンA側からゾーンBを経てゾーンCに搬送されるものとする。なお、特定制御対象ゾーンは、1つのゾーンだけでも良く、或いは全てのゾーンを特定制御対象ゾーンとしても構わない。
「通常走行動作」
「通常走行動作」は、ゾーンコンベアの最も原則的な動作であり、ゾーンコンベアを駆動する動作である。
「ロット形成搬入動作」
「ロット形成搬入動作」は、自己のゾーンたるゾーンBに搬送物たる箱CAを搬入するために実行される動作である。「ロット形成搬入動作」は、自己のゾーンBが停止しており、その状態で上流側ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知することを条件として、自己のゾーンを一定時間(TMR6の設定時間たるロット形成搬入時間)だけ駆動する。
本実施形態では、上流側ゾーンたるゾーンAの在荷センサーSaが箱CAを検知することを端緒として「ロット形成搬入動作」が実行される。即ち上流側のゾーンAの在荷センサーSaが箱CAを検知すると、自己のゾーンたるゾーンBのモータ内蔵ローラ5bが起動され、ロット形成搬入時間が経過すると停止する。
また上流側のゾーンAの在荷センサーSaが箱CAを検知する場合は、上流側のゾーンAのゾーンコンベアが駆動状態であるから、箱CAは、上流側のゾーンAの動作によって自己のゾーンたるゾーンBに押し込まれ、「ロット形成搬入動作」の実行によって自己のゾーンたるゾーンBが起動して箱CAが自己のゾーンたるゾーンBに引き込まれる。
即ち図5(a)の様に、上流側のゾーンAに箱CAが載置されている場合を想定する。この状態においては、上流側のゾーンAは駆動されており、自己のゾーンたるゾーンB及び下流側のゾーンCは、停止している。
上流側のゾーンAが駆動することによって、箱CAは、上流側のゾーンA上を移動し、下流側に進む。また本実施形態では、各ゾーンコンベアの下流端に在荷センサーSa,Sb,Scが設けられているので、箱CAが上流側のゾーンAの末端部に至った時に在荷センサーSaが箱CAの存在を検知する(図5b)。
この様に自己のゾーンBが停止しており、その状態で上流側ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知するという条件が揃うと、「ロット形成搬入動作」が実行され、自己のゾーンBを一定時間(TMR6の設定時間たるロット形成搬入時間)だけ駆動する。より具体的には、箱CAを自己のゾーンBに引き込み、且つ自己のゾーンBの基端部に留め置くことができる時間だけ、ゾーンBのゾーンコンベアを駆動する。
その結果、図5cの様に、上流側のゾーンAから、自己のゾーンBに箱CAが受け渡され、ゾーンBの中の上流部分で箱CAが停止する。
「ロット形成継続動作」
「ロット形成継続動作」は、搬送物を一まとめにするために、次の搬送物が送られてくるのを待つ動作である。「ロット形成継続動作」は、前記した「ロット形成搬入動作」に引き続いて行われる。
即ち前記した「ロット形成搬入動作」で、自己のゾーンBが一定時間駆動され、箱CAの全部が自己のゾーンBに引き渡されると自己のゾーンBが停止する。
「ロット形成継続動作」は、この停止している状態を作る動作である。
本実施形態では、前記したロット形成解除時間設定タイマーたるTMR2で設定された時間だけ、自己のゾーンBのゾーンコンベアを停止し、次の箱CBの到着を待つ。
即ち前記した「ロット形成搬入動作」を終えた状態は、図6aの様であり、箱CAは、自己のゾーンBの基端部分に留め置かれている。「ロット形成搬入動作」を終えた段階では、上流側のゾーンA、自己のゾーンB、下流側のゾーンCのいずれも停止している。また各ゾーンの在荷センサーはいずれも搬送物を検知していない。
「ロット形成継続動作」は、自己のゾーンBの動作を停止して次の箱CBの到着を待っている状態であり、ロット形成解除時間設定タイマーたるTMR2が計時を終えるまでの間に、次の箱CBが到着すれば、前記した「ロット形成継続動作」が実行され、箱CBがゾーンBに搬入される。
即ち図6bの様に次の箱CBが到着し、上流側ゾーンたるゾーンAの在荷センサーSaが箱CAを検知すると、「ロット形成搬入動作」が再度実行され、自己のゾーンたるゾーンBのモータ内蔵ローラ5bが起動され、ロット形成搬入時間が経過すると停止する。
図6bの様に自己のゾーンBの基端部には、既に箱CAが止まっているが、「ロット形成搬入動作」が再度実行されて自己のゾーンたるゾーンBのモータ内蔵ローラ5bが起動されると、図6cの様にゾーンコンベアは、箱CB一つを移動させる時間だけ駆動することとなり、先の箱CAは下流側に一箱のスペースだけ移動する。これと同時に、新たな箱CBが自己のゾーンBに引き込まれ、箱CAが留め置かれていた位置に新たな箱CBが止まる。即ち自己のゾーンB内で、箱CA、箱CBが順送りされる。
新たに箱CBが搬入されると、ロット形成解除時間設定タイマーたるTMR2は一旦リセットされ、ゾーンコンベアが再停止してから、新たにTMR2の計時が開始される。
「時間切れによるロット形成搬入解除動作」
「時間切れによるロット形成搬入解除動作」は、「ロット形成継続動作」に続いて実行される動作であり、次の箱の到着が遅い場合に実行される動作である。
即ち前記した「ロット形成継続動作」では、ロット形成解除時間設定タイマーたるTMR2で設定された時間だけ自己のゾーンBのゾーンコンベアを停止しているが、TMR2が計時を終えてもまだ次の箱が到着しなった場合は、「時間切れによるロット形成搬入解除動作」に移行する。
「時間切れによるロット形成搬入解除動作」では、自己のゾーンBのローラコンベアを起動し、箱を下流側に搬送する。ここで図7(a)は、箱CAを搬入した後に、ロット形成解除時間設定タイマーたるTMR2が計時を終えた場合を示している。
また図7(b)は、箱CAを搬入した後、続いて箱CBを搬入し、その後にロット形成解除時間設定タイマーたるTMR2が計時を終えた場合を示している。
「下流事情によるロット形成搬入解除動作」
「下流事情によるロット形成搬入解除動作」は、下流側のゾーンコンベアCが起動したことを条件として、ロット形成解除時間設定タイマーたるTMR2で設定された時間を待たずに自己のゾーンBを起動する動作である。
「下流事情によるロット形成搬入解除動作」は、ロット形成解除時間設定タイマーたるTMR2が計時中であって終了していないことが開始の前提条件である。
そして下流側のゾーンCの在荷センサーScが搬送物を検知しておらず、且つ下流側のゾーンCのゾーンコンベアが停止している状態から、ゾーンコンベアが起動することとなった場合に実行される。即ち図8aの様に、自己のゾーンB及びその前後のゾーンA,Cが停止しており、且つ下流側のゾーンの在荷センサーScが搬送物を検知しておらず、且つ下流側のゾーンCのゾーンコンベアが停止している状態が「下流事情によるロット形成搬入解除動作」を開始する前提条件である。
この状態から、図8bの様に、下流側ゾーンのゾーンコンベアCが起動すると、図8cの様に、自己のゾーンのゾーンコンベアが起動する。
「搬出動作」
「搬出動作」は、前記した「ロット形成搬入動作」と表裏一体の動作であり、自己のゾーンから搬送物を排出する動作である。
「搬出動作」は、自己のゾーンの在荷センサーSbが搬送物を検知したことを条件として実行されるものであり、自己のゾーンBのローラコンベアを駆動する。その結果、搬送物は、自己のゾーンから排出される。
即ち図9a、図10a、図11aの様に自己のゾーンBのローラコンベアが駆動し、箱CAが下流側に移動して在荷センサーSbがオン状態となると、下流側のゾーンCの状況に応じて「搬出動作」が実行される。即ち在荷センサーSbがオン状態となり、下流側のゾーンCが搬送物を受け入れることができる状態であるならば、「搬出動作」が実行され自己のゾーンBのローラコンベアが駆動される。
下流側が受け入れられる状態とは、図9aの様に、下流側のゾーンに搬送物が存在しない場合、図10aの様に、下流側のゾーンに搬送物が存在するものの、搬送物の下流側に空き空間がある場合、図11aの様に、下流側のゾーンが駆動している場合である。
本実施形態では、在荷センサーSa,Sb,Scは、各ゾーンA,B,Cの下流端にあるから、下流側のゾーンCの在荷センサーScが搬送物を検知していない場合は、下流側のゾーンに搬送物が存在しないか、或いは下流側のゾーンCに搬送物が存在するものの、搬送物の下流側に空き空間がある場合である。そのため本実施形態では、自己のゾーンBの在荷センサーSbが搬送物を検知し、且つ下流側のゾーンCの存荷センサーScが搬送物を検知していない場合には「搬出動作」が実行され、自己のゾーンBのローラコンベアが駆動される。
また本実施形態で採用するゾーンコントローラは、下流側のゾーンの駆動状態信号を受信可能であるから、自己のゾーンの在荷センサーSbが搬送物を検知し、且つ下流側のゾーンCが駆動されたならば「搬出動作」が実行され、自己のゾーンBのローラコンベアが駆動される。
ゾーンコンベアの搬送速度を切り換える機能を持つ場合には、「搬出動作」の搬送速度を下流側のゾーンCの搬送速度に合わせる。
前記した様に、「搬出動作」は「ロット形成搬入動作」と表裏一体の関係にあり、図9、図10に示される様に下流側のゾーンが停止している状態から、「搬出動作」が実行されると、下流側のゾーンでは、「ロット形成搬入動作」が実行され、下流側のゾーンのゾーンコンベアが起動される。
図9(c)(d)の様に上流側から箱が次々と搬送されてくる場合には、とぎれなく「搬出動作」が実行される。
「搬出停止動作」
「搬出停止動作」は、前記した「搬出動作」に続いて実行される動作であり、「搬出動作」を停止する動作である。
前記した様に「搬出動作」は、下流側のゾーンCが搬送物を受け入れることができる状態である場合に実行される動作であり、逆に下流側のゾーンCが搬送物を受け入れることができない状態に変化すれば、「搬出停止動作」が機能し、自己のゾーンが停止する。
下流側のゾーンCが搬送物を受け入れることができない状態は、前記した「搬出動作」の条件とは逆の条件が揃った場合であり、下流側のゾーンCの存荷センサーScが搬送物を検知し、且つ下流側のゾーンが停止している場合である。
下流側のゾーンCの存荷センサーScが搬送物を検知している場合は、図12(a)の様に下流側のゾーンCが満杯の状態であるか、あるいは図13(a)の様に下流側のゾーンCの末端部分に箱CCが存在する場合である。
そして下流側のゾーンが停止している場合は、更に先のゾーンDが詰まっており、図12の場合は箱CBを、図13の場合は箱CCを下流側のゾーンからさらに下流側に排出できない状態である。
この状態で、該当ゾーンBから箱CE(図12)又は箱CD(図13)を排出すると、先のゾーンの箱と衝突してしまう。そこで、本実施形態では、下流側のゾーンCの存荷センサーScが搬送物を検知し、且つ下流側のゾーンCが停止している場合には、「搬出停止動作」を実行し、ゾーンコンベアを停止する。
「RUN保持動作」
「RUN保持動作」は、前記した「搬出動作」に付属する動作であり、排出動作を一定時間だけ続ける動作である。
本実施形態では、自己のゾーンの存荷センサーSbが搬送物を検知しなくなってから、一定時間だけゾーンコンベアを駆動し続ける。即ち「搬出動作」は、自己のゾーンの存荷センサーSbが搬送物を検知したことを端緒として実行される。本実施形態では、存荷センサーSbは、自己のゾーンBの末端部に設けられているが、存荷センサーSbが検知しなくなっても、搬送物の後尾側が、自己のゾーンBに残っている場合もある。そのため本実施形態では、存荷センサーSbが搬送物を検知しなくなってから、RUN保持時間設定タイマーたるTMR3の計時を開始し、TMR3が計時を終えるまで、自己のゾーンBのゾーンコンベアを駆動し続ける。
即ち図14aの様に、箱CAが、自己のゾーンの存荷センサーSbの部位を通過し、搬送物を検知しなくなってから、RUN保持時間設定タイマーたるTMR3の計時を開始する。そしてTMR3が計時を終えるまで自己のゾーンBのゾーンコンベアを駆動し続ける。前記した様に下流側のゾーンでは、「ロット形成搬入動作」が実行され、下流側のゾーンのゾーンコンベアが起動されて、箱CAは、所定の位置に搬送される(図14b)。
ただしその後も「RUN保持動作」は係属しているので、図14cの様に一定時間は、自己のゾーンBは駆動を続ける。
「スルー搬送動作」
「スルー搬送動作」は、搬送物が上流側から次々に送られて来た場合を想定した動作である。「スルー搬送動作」は、自己の存荷センサーSbが搬送物を検知していた状態から搬送物を検知しない状態に変化し、さらにそれから一定時間以内の間に、上流側のゾーンAの存荷センサーSaが新たに搬送物を検知した場合に実行される動作であり、自己のゾーンBのゾーンコンベアを駆動し続ける。
即ち自己の存荷センサーSbが搬送物を検知していた状態から搬送物を検知しない状態に変化すると、前記した「RUN保持動作」が機能してRUN保持時間設定タイマーたるTMR3が計時を終えるまで、自己のゾーンBのゾーンコンベアを駆動し続ける。
そして「RUN保持動作」が機能している間に、上流側のゾーンAの存荷センサーSaが新たに搬送物を検知すると、ゾーンA上の搬送物を自己のゾーンBに搬入する必要が生じる。そこで、RUN保持時間設定タイマーたるTMR3が計時を終えるまでの間に、上流側のゾーンAの存荷センサーSaが新たに搬送物を検知した場合は、自己のゾーンBの駆動を維持する。
またRUN保持時間設定タイマーたるTMR3の計時開始と共に、スルー搬送確認タイマーたるTMR5の計時を開始する。そしてスルー搬送確認タイマーたるTMR5が計時を終えるまでの間に、上流側のゾーンAの存荷センサーSaが搬送物を検知しない状態となった場合は、自己のゾーンBの存荷センサーが、搬送物を検知するまで、自己のゾーンBの駆動を維持する。
即ち図15(a)の様に、箱CAが、自己のゾーンの存荷センサーSbの部位を通過し、搬送物を検知しなくなってから、RUN保持時間設定タイマーたるTMR3の計時を開始するが、これと平行してスルー搬送確認タイマーたるTMR5も計時を開始する。
そしてRUN保持時間設定タイマーたるTMR3が計時を終えるまでの間に、図15(b)の様に、上流側のゾーンAの存荷センサーSaが、箱CBを検知すると、TMR3の計時が終了しても、自己のゾーンBは、駆動を続け、箱CBを自己のゾーンBに導入する。
また箱CBを自己のゾーンBに搬入されて、上流側のゾーンAの存荷センサーSaが箱CB検知しない状況となるまでに要する時間が、スルー搬送確認タイマーたるTMR5の計時時間内であるならば、自己のゾーンBは、さらに駆動を続け、箱CBあるいは他の箱が、自己のゾーンBの存荷センサーSbに検知されるまで、自己のゾーンBを駆動し続ける(図15(c))。
なお、「RUN保持動作」が機能している間に、上流側のゾーンAの存荷センサーSaが新たな搬送物を検知しなかった場合は、RUN保持時間設定タイマーたるTMR3が満了を待って自己のゾーンBのゾーンコンベアを停止する。
「高速スルー搬送動作」
「高速スルー搬送動作」は、ゾーンコンベアの搬送速度を増速する動作である。
「高速スルー搬送動作」は、前記した「スルー搬送動作」の一形態であり、通常の「スルー搬送動作」の最中に搬送速度が切り換わる。
即ち図16(a)の様に、「スルー搬送動作」が行われていて、その動作の最中に、例えば箱CBが下流側のゾーンCに移り、自己のゾーンBの存荷センサーSbが箱CBを検知しない状態となると、通常の「スルー搬送動作」に従ってRUN保持時間設定タイマーたるTMR3と、スルー搬送確認タイマーたるTMR5が計時を開始する。またこの時、同時に高速スルー搬送判定用のタイマーたるTMR7の計時を開始する。
そしてRUN保持時間設定タイマーたるTMR3が計時を終えるまでの間に、図16(b)の様に、上流側のゾーンAの存荷センサーSaが、箱CCを検知すると、通常の「スルー搬送動作」に従ってTMR3の計時が終了しても、自己のゾーンBは、駆動を続け、箱CCを自己のゾーンBに導入する。
また箱CCを自己のゾーンBに搬入されて、上流側のゾーンAの存荷センサーSaが箱CCを検知しない状況となるまでに要する時間が、スルー搬送確認タイマーたるTMR5の計時時間内であるならば、自己のゾーンBは、さらに駆動を続けるが、上流側のゾーンAの存荷センサーSaが箱CCを検知しない状態となった際に、ロット形成搬入時間設定用のタイマーたるTMR6の計時を開始する。
そしてTMR6の計時終了と、高速スルー搬送判定用のタイマーたるTMR7の計時終了を比較し、ロット形成搬入時間設定用のタイマーたるTMR6の計時が先に満了したならば自己のゾーンBの搬送速度を増速する。
なおここで使用するTMR6は、別のタイマーを使用してもよい。
「JAMエラー動作」
「JAMエラー動作」は、搬送物が何かに引っ掛かり搬送が滞った場合に実行される動作である。
即ち自己のゾーンが駆動しているにも関わらず、存荷センサーSbが搬送物を検出し続けたままの状態が一定時間以上継続する場合は、搬送物が何かに引っ掛かり搬送が滞った可能性が高いので、自己のゾーンのゾーンコンベアを停止する。
即ち図17(a)の様に、自己のゾーンが駆動しているにも関わらず、箱CAを検知しつづけている場合は、自己のゾーンの運転を停止する。
「連続搬送動作」
「連続搬送動作」は、搬送物が上流側から次々に搬送されている場合に実行される運転動作であり、実質的に自己のゾーンが休みなく駆動される。
「連続搬送動作」は、前記した「ロット形成搬入動作」から当然に導かれる動作であり、搬送物が上流側から次々に搬送されている場合に発生する。
即ち前記した様に、自己のゾーンBが停止しており、その状態で上流側ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知すると、「ロット形成搬入動作」が実行され、自己のゾーンを一定時間(TMR6の設定時間たるロット形成搬入時間)だけ駆動する。
しかし、上記したロット形成搬入時間が満了する前に、次の搬送物が搬送されて来た場合には、新たにロット形成搬入時間が計時されて、自己のゾーンがさらに一定時間(TMR6の設定時間たるロット形成搬入時間)だけ駆動される。そのため、結果的に自己のゾーンは連続運転される。
即ち、図18(a)(b)(c)の様に自己のゾーンは連続的に駆動し、箱CA,CB・・・が次々と搬送されてゆく。
次に、各ゾーンの連係動作について説明する。
動作説明に先立って、説明に使用する用語の定義を説明する。実際のコンベア装置は、多数のゾーンコンベアによって構成されているので、図19の様に、始発のゾーンコンベアから順に、第1ゾーン、第2ゾーン、第3ゾーン・・・と称することとする。また搬送物は、定型の箱とし、各ゾーンは、箱を3個載置することができる長さを持つものとする。そのため、各ゾーンの長さを、説明上、拡大図の様に3エリアに区切り、それぞれ第1エリア、第2エリア、第3エリアと称する。また各ゾーンの存荷センサーは、第1ゾーンセンサーS1、第2ゾーンセンサーS2、第3ゾーンセンサーS3・・・と称する。
例えば、図20に示す様に、第1ゾーンの第1エリアに箱CCがあり、第1ゾーンの第3エリアに箱CBがあり、第2ゾーンの第2エリアに箱CAがある場合を想定して、それ以降の動作を時系列的に説明する。時系列の流れは、ステップで表現する。
以下の図面において、線図の部分は各ステップが実行される前後における箱等の位置関係を表す。また線図の間の文字は、各ステップが実行されている最中の各ゾーンの動作を示している。
例えばステップ1を境にして上側の図は、ステップ1の動作が実行される直前の様子を示し、ステップ1の下側はステップ1の動作が実行された後の様子を示している。
本実施形態では、スタート時の様子は、図20の最も上に図示された位置関係である。まず、第1ゾーンに注目すると、第3エリアに箱CBがあり、当該箱CBは、第1ゾーンの存荷センサーたる第1ゾーンセンサーS1に検知されており、且つ第2ゾーンは停止状態であるから、ステップ1では、第1ゾーンは「搬出動作」が実行される事となる。そのため第1ゾーンは駆動され、第1ゾーン第3エリアの箱CBが第2ゾーン第1エリア側に移動する。一方、ステップ1において、第2ゾーンでは、「ロット形成搬入動作」が実行されてゾーンコンベアが起動され、箱CBを受け入れる。またこのとき第2ゾーンの第1エリアに載置された箱CCは、同ゾーンの第2エリアに移動する。
第2ゾーンが駆動されるため、第2ゾーンの第2エリアにあった箱CAは、下流側に移動して同ゾーンの第3エリアに至り、第2ゾーンの第2ゾーンセンサーS2に検知される。
続くステップ2では、第1ゾーンで「搬出動作」に続いて「RUN保持動作」が実行され、第2エリアにあった箱CCが第3エリアに移動する。
同時に第3ゾーンでは、先頭の箱CAが、第2ゾーンの第2ゾーンセンサーS2に検知され、且つ第4ゾーンは停止状態であるから、「ロット形成搬入動作」が実行されてゾーンコンベアが起動される。
そして第2ゾーンでは、下流たる第3ゾーンが駆動したため、「下流事情によるロット形成搬入解除動作」が実行され、「ロット形成継続動作」が解除されてゾーンコンベアが駆動する。そのため、箱CBは、第2ゾーンの第1エリアを離れ、同ゾーンの第2エリアに移動する。
続くステップ3では、第1ゾーンで「搬出動作」が実行され、第2ゾーンでは「ロット形成搬入動作」が実行されて共にゾーンコンベアが駆動する。その結果、第1ゾーンの箱CCは、第2ゾーンの第1エリアに移動し、箱CBは、第2ゾーンの第3エリアに移動する。
ここで、第3ゾーンに注目すると、第3ゾーンでは、「ロット形成継続動作」が実行されており、ゾーンコンベアは停止している。即ち第3ゾーンは、先のステップで「ロット形成搬入動作」が実行されていた。また第3ゾーンの下流たる第4ゾーンは停止しており、「下流事情によるロット形成搬入解除動作」の条件は具備していない。そのため第3ゾーンでは、原則通り「ロット形成継続動作」が実行されており、ゾーンコンベアは停止し、箱CAは、その場に止まって次の搬送物が送られてくるのを待っている。
そして続くステップ4では、第2ゾーンの第3エリアの箱CBがあるから、第2ゾーンは「搬出動作」が実行され、第3ゾーンでは、「ロット形成搬入動作」が実行されて箱CBが第3ゾーンに搬入され、先頭の箱CAと続く箱CBが連続するエリアに載置される。
また前記した第2ゾーンの「搬出動作」に伴って、箱CCが第2ゾーンの第2エリアに移動する。
続くステップ5では、第2ゾーンは、「通常走行動作」又は「RUN保持動作」が実行されて箱CCが第3エリアに移動し、第2ゾーンの第2存荷センサーS2に検知される。
一方、第3ゾーンでは、「ロット形成継続動作」が実行されており、ゾーンコンベアは停止している。即ち第3ゾーンは、先のステップで「ロット形成搬入動作」が実行されていた。また第3ゾーンの下流たる第4ゾーンは停止しており、「下流事情によるロット形成搬入解除動作」の条件は具備していない。そのため第3ゾーンでは、原則通り「ロット形成継続動作」が実行されており、ゾーンコンベアは停止し、箱CA、箱CBは、その場に止まって次の搬送物が送られてくるのを待っている。
続くステップ6では、箱CCが、第2ゾーンの第2ゾーンセンサーS2に検知され、且つ第4ゾーンは停止状態であるから、「ロット形成搬入動作」が実行されてゾーンコンベアが起動される。また第2ゾーンでは「搬出動作」が実行される。その結果、箱CCが第3ゾーンに搬入される。先に第3ゾーン入っていた箱CA、箱CBは、前進し、それぞれ第3ゾーンの第3エリア、第2エリアに至る。その結果、箱CA,CB,CCは、いずれも第3ゾーンに載置される。
また先頭の箱CAは、第3ゾーンの第3ゾーンセンサーS3に検知される。
続くステップ7では、第3ゾーンで「連続搬送動作」が実行され、箱CA,CB,CCが一まとめになって下流側の第4ゾーンに搬送される。以下、箱CA,CB,CCは一まとめの状態を崩すことなく、下流側のエリアに搬送される。
次に、各ゾーンの連係動作についての例をもう一例説明する。
図22(a)に示す様に、第1ゾーンの第2エリアに箱CCがあり、第1ゾーンの第3エリアに箱CBがあり、第2ゾーンの第3エリアに箱CAが有る場合を想定して、それ以降の動作を時系列的に説明する。
ステップ1では、第1ゾーンの第3エリアに箱CBがあり、当該箱CBは、第1ゾーンの存荷センサーたる第1ゾーンセンサーS1に検知されており、且つ第2ゾーンは停止状態であるから、ステップ1では、第1エリアは「搬出動作」が実行される。そのため第1ゾーンは駆動され、第3エリアの箱CBが第2ゾーン側に移動する。またこのとき第1ゾーンの第2エリアに載置された箱CCは、同ゾーンの第3エリアに移動する。
またステップ1では、第2ゾーンの第3エリアに箱CAがあるので、第2ゾーンでも「搬出動作」が実行される。一方、第3ゾーンでは「ロット形成搬入動作」が実行され、第2ゾーンの第3エリアの箱CAが、第3ゾーンの第1エリアに進む。
ステップ1が終了した際の各箱の位置は、図22の2段目の図の通りであり、第1ゾーンの第3エリアに箱CCがあり、第2ゾーンの第1エリアに箱CBがあり、第3ゾーンの第1エリアに箱CAがある。
そのため続くステップ2では、第2ゾーンで「スルー搬送動作」が実行される。即ち第2ゾーンに注目すると、自己の存荷センサーたる第2存荷センサーS2が搬送物を検知していた状態から搬送物を検知しない状態に変化したので「RUN保持動作」が機能してRUN保持時間設定タイマーたるTMR3が計時を終えるまで、自己のゾーンのゾーンコンベアを駆動し続ける。
そして「RUN保持動作」が機能している間に、上流側のゾーンたる第1ゾーンの第1存荷センサーS1が新たに搬送物たる箱CCを検知する。そのため第2ゾーンの駆動が維持される。
またRUN保持時間設定タイマーたるTMR3の計時開始と共に、スルー搬送確認タイマーたるTMR5の計時が開始されており、スルー搬送確認タイマーたるTMR5が計時を終えるまでの間に、箱CCが第2ゾーンに移動し、第1ゾーンの存荷センサーS1が搬送物を検知しない状態となる。
この様に前記した「スルー搬送動作」の要件が揃い、第2ゾーンの存荷センサーたる第2存荷センサーS2が、箱CBを検知するまで、第2ゾーンの駆動が維持される。
その結果、図22の3段目の図の様に、箱CBと箱CCは、共に第2ゾーンに移動し、第2ゾーンの末端に至る。即ち第2ゾーンの第3エリアに箱CBが移動し、第2エリアに箱CCが移動する。
一方、第3エリアに注目すると、第3エリアでは、「ロット形成継続動作」が実行されており、ゾーンコンベアは停止し、箱CAは、その場に止まって次の搬送物が送られてくるのを待っている。
そして続くステップ3では、第2ゾーンから箱CB、箱CCが「連続搬送動作」によって連続搬送され、下流側の第3ゾーンに箱CA,CB,CCが載置される。
また先頭の箱CAは、第3ゾーンの第3ゾーンセンサーS3に検知される。
続くステップ4では、第3ゾーンで「連続搬送動作」が実行され、箱CA,CB,CCが一まとめになって下流側の第4ゾーンに搬送される。以下、箱CA,CB,CCは一まとめの状態を崩すことなく、下流側のエリアに搬送される。
本実施形態のコンベア装置1は、各ゾーンコンベアの全長が長く、且つ各ゾーンコンベアにモータ内蔵ローラ5bとゾーンコントローラ10が各1個必要なだけであるから、モータ内蔵ローラ5bとゾーンコントローラ10の総数が少ない。そのため本実施形態のコンベア装置1は、製造コストが低い。また本実施形態のコンベア装置1は、製造コストが低いにも関わらず、搬送物の衝突を防止することが可能であり、且つ複数の搬送物をひとまとめに纏めることができる。
以上説明した実施形態では、ゾーンコントローラをゾーンコンベア2a,2b,2c,2d・・・のサイドフレーム3に取り付けたが、ゾーンコントローラの取付け位置は任意であり、ゾーンコンベアのフレーム等から離れていてもよい。
存荷センサーは、自己のゾーンコンベアよりも下流側にあってもよい。例えば、当該ゾーンとその下流側に隣接するゾーンの境界線上に存荷サンサーがあってもよい。
また本発明の構成と、前記した特許文献2、特許文献3の構成とを併用してもよい。即ち前記した特許文献2、特許文献3の様な隣り合う搬送物の時間差を測定し、時間差が所定の範囲に収まる様に、コンベアの走行速度を調節したり、隣り合う搬送物の距離を測定し、この距離が一定となる様にコンベアの走行速度を調節する方策を本発明に取り入れてもよい。
上記実施形態では、複数のゾーンに区分されたコンベア装置1において、ゾーンA〜C毎にゾーンコントローラ10a〜10cを設けた例を示したが、前記した様に本発明は集合型ゾーンコントローラの改良を目的として開発された経緯があり、制御装置としては集合型ゾーンコントローラを採用することが推奨される。
集合型ゾーンコントローラを採用する場合、前記した図1に相当する斜視図は、図23の通りであり、ゾーンコントローラ10a〜10cの機能を備えた集合型ゾーンコントローラ101をもって、コンベア装置120のゾーンAA〜ACを制御している。ゾーンAA〜ACは、それぞれ独立したゾーンコンベアである。
また集合型ゾーンコントローラ101を使用した場合のコンベア装置120の配線は、概ね図24の通りである。即ち集合型ゾーンコントローラ101は、実質的に、前記した3台のゾーンコントローラ10a〜10cを一つのパッケージにしたものと考えてよく、ゾーンコントローラ10a〜10cの前記した機能を備えている。
ただしゾーンコントローラ10a〜10c間の信号の授受は、内部配線によって行われる。
中央の集合型ゾーンコントローラ101bと、隣接する集合型ゾーンコントローラ101a、101cとの間は、先の実施形態で用いた信号線7の代わりに、後述するCAN通信線154を用いて通信される。
集合型ゾーンコントローラ101の機能は、先のゾーンコントローラ10a〜10cをまとめた機能であるから、詳細な説明を省略する。
なお、コンベア装置120と集合型ゾーンコントローラ101について、簡単に概略を説明すると、コンベア装置120は、ゾーンAA〜ACが搬送方向に直列に配置されたものである。ゾーンAA〜ACは、集合型ゾーンコントローラ101で制御される。ゾーンAA〜ACは、各々通常のものよりも搬送ローラ5の本数が多く、全長Lが長いので、主たる搬送物を、間隔を開けて3個載置することができる。存荷センサーSa〜Scは、それぞれゾーンAA〜ACの最も末端の位置にある。集合型ゾーンコントローラ101では、複数の搬送物を適度の間隔を設けて一まとめにする動作を各ゾーンの在荷センサーSa〜Scの信号と、プログラム上のタイマーの組み合わせによって実現している。
次に、集合型ゾーンコントローラの変形例および、その集合型ゾーンコントローラを採用したコンベア装置について説明する。
図25に示すように、ゾーンAA〜ADの4つのゾーンに区分されたコンベア装置120a,120bを、それぞれ集合形ゾーンコントローラ101a,101bで制御しても構わない。
コンベア装置120a,120bは、コンベア装置1と同様の装置であり、制御対象たる一群のゾーンAA〜ADの各々の全長が80cm以上のゾーンコンベアである。
ゾーンAA〜ADは、全てが特定制御対象ゾーンと成り得るコンベアであり、それぞれモータ内蔵ローラ5a(モータ4a)が設けられている。また、ゾーンAA〜ADには、それぞれ在荷センサーSa〜Sdが設けられている。なお、在荷センサーSa〜Sdは、それぞれゾーンAA〜AD(ゾーンコンベア)の搬送方向基端から全長Lの3分の2以遠の位置にある。
集合形ゾーンコントローラ101a,101bは、どちらも同様の構成であるので、集合形ゾーンコントローラ101aを用いて説明する。
集合形ゾーンコントローラ101aは、上記実施形態で示したゾーンコントローラ10aの基本構成を備えたものであり、複数台のゾーンコントローラ10aをパッケージしたコントローラである。集合形ゾーンコントローラ101aは、図26に示すように、モータ制御基板102を有している。モータ制御基板102は、モータコネクタ103a〜103dと、センサコネクタ104a〜104eと、通信コネクタ105a,105bと、電源コネクタ106とを有している。
モータコネクタ103a〜103dには、ゾーンAA〜ADが有するそれぞれのモータ4aが接続される。また、センサコネクタ104a〜104dには、ゾーンAA〜ADが有するそれぞれのセンサーSa〜Sdが接続される。さらに、通信コネクタ105a,105bには、他のコントローラが接続される。
図27のブロック図に示すように、集合形ゾーンコントローラ101aは、I/O回路111と、通信回路112と、4つのロジック内蔵ドライバ114(モータ駆動回路15)と、マイクロコンピュータ115(CPU)と、メモリ116(書き換え可能なメモリ)とを有している。
I/O回路111は、外部装置と入出力信号をやり取りするための回路である。I/O回路111は、センサコネクタ104a〜104eに接続されている。そのため、I/O回路111は、自己が所管するゾーンAA〜AD(ゾーンコンベア)が有するそれぞれのセンサーSa〜Sd(在荷センサー)から在荷情報(在荷信号)を入手可能な「在荷センサー信号入力手段」である。
通信回路112は、他のゾーンコントローラや集合形ゾーンコントローラと通信が可能な回路である。具体的には、通信回路112は、自己が所管するゾーンAA〜ADの一部又は全部の在荷信号の「在荷信号出力手段」であり、ゾーンAA〜ADの一部又は全部のモータ内蔵ローラ5a(モータ4a)の駆動状態の「駆動状態出力手段」である。さらに、通信回路112は、「他ゾーン在荷信号入力手段」であり、「他ゾーン駆動状態信号入力手段」である。なお、通信回路112は、CANopen規格に準拠している。通信回路112は、通信コネクタ105a,105bに接続されている。
ロジック内蔵ドライバ114(モータ駆動回路15)は、図示しないプログラマブル・ロジックを有している。そのため、プログラムを書き換えることで、コンベア装置120a等の制御方法を変更することができる。ロジック内蔵ドライバ114は、各々モータコネクタ103a〜103dに接続されるものであり、モータ内蔵ローラ5a(モータ4a)を制御可能なものである。なお、ロジック内蔵ドライバ114は、PWM(パルス幅変調)制御が可能である。
マイクロコンピュータ115(CPU)は、プログラムの演算処理が可能な装置である。マイクロコンピュータ115(CPU)は、図示しないRAM(メインメモリ)を有している。
メモリ116は、書き換え可能な記憶装置であり、プログラムやデータの格納が可能である。メモリ116は、電気型消去メモリ(EEPROM)や、フラッシュメモリで構成されることが望ましい。
図25に示すように、集合形ゾーンコントローラ101a,101bは、CAN通信線154で相互に接続されており、CAN通信によるバス160(バス型ネットワーク)が構築されている。そのため、集合形ゾーンコントローラ101a,101b間で情報のやり取りが可能である。
バス160の一方の端部は、ゲートウェイ基板155に接続されている。バス160の他方の端部は、終端抵抗156に接続されている。
ゲートウェイ基板155は、通信線153で制御装置150に接続されている。
制御装置150は、コンピュータ151と、バーコードリーダ152とを有している。バーコードリーダ152は、コンピュータ151に接続されている。
コンピュータ151は、集合形ゾーンコントローラ101a,集合形ゾーンコントローラ101bの制御が可能である。また、コンピュータ151は、集合形ゾーンコントローラ101a,集合形ゾーンコントローラ101bへのプログラムの転送が可能である。
なお、コンピュータ151は、バーコードリーダ152から読み込んだ情報を、電子符号化することができる。コンピュータ151によって、「TrayID」と呼ばれるID(電子符号)を、搬送物170に付すことも可能である。
ここで、コンベア装置120a,120bにおける集合形ゾーンコントローラ101a,101bの各信号の流れについて、図28〜30を用いて説明する。
図28に示すように、コンベア装置120aにおいて、集合形ゾーンコントローラ101aは、ゾーンABを特定制御対象ゾーンYとして制御を行う。この時、ゾーンAAは上流側のゾーン(上流側に隣接するゾーン)Xとなり、ゾーンACは下流側のゾーン(下流側に隣接するゾーン)Zとなる。
この状態において、集合形ゾーンコントローラ101aは、上流側のゾーンXの在荷センサーSaの検知信号と、特定制御対象ゾーンYの在荷センサーSbの検知信号と、下流側のゾーンZの在荷センサーScの検知信号とを入手可能である。すなわち、1台のコンベア装置120a内に上流側のゾーンX、特定制御対象ゾーンY、下流側のゾーンZが設けられている場合には、1台の集合形ゾーンコントローラ101aで制御を完結させることができる。
なお、上流側のゾーンX、特定制御対象ゾーンY、下流側のゾーンZが有するそれぞれのモータ内蔵ローラ5aの動作は、集合形ゾーンコントローラ101aが有するマイクロコンピュータ115で決定される。そのため、コンベア装置1のように、他のコントローラ等から下流側に隣接するゾーンコンベアが起動しているか否かを示す信号を入手する必要がない。すなわち、1台のコンベア装置120aを1台の集合形ゾーンコントローラ101aで制御する場合には、集合形ゾーンコントローラ101a内部における処理速度は高い。
つぎに、コンベア装置120a,120bにおいて、2台の集合形ゾーンコントローラ101a,101bが連動して制御する際の各信号の流れについて、図29を用いて説明する。
図29に示すように、コンベア装置120aにおいて、集合形ゾーンコントローラ101aは、ゾーンADを特定制御対象ゾーンYとして制御を行う。この時、コンベア装置120aのゾーンACは上流側のゾーン(上流側に隣接するゾーン)Xとなり、コンベア装置120bのゾーンAAは下流側のゾーン(下流側に隣接するゾーン)Zとなる。つまり、上流側のゾーンX、特定制御対象ゾーンY、下流側のゾーンZが、コンベア装置120a,120bに跨って構築されている。なお、この場合においては、コンベア装置120aがメインとなるコンベア装置であり、コンベア装置120bは下流側に隣接するコンベア装置となる。つまり、集合形ゾーンコントローラ101aがメインとなる集合型ゾーンコントローラであり、特定制御対象ゾーンYを制御している。一方、集合形ゾーンコントローラ101bは、メインの集合形ゾーンコントローラ101aに隣接する下流側のゾーンコントローラである。
この状態において、集合形ゾーンコントローラ101aは、コンベア装置120aに配されている上流側のゾーンXの在荷センサーSaの検知信号と、特定制御対象ゾーンYの在荷センサーSbの検知信号とを直接入手できる。一方、下流側のゾーンZの在荷センサーScの検知信号と、下流側のゾーンZが起動しているか否かを示す信号は、一旦、集合形ゾーンコントローラ101bに集められ、バス160(CAN通信線154)を介して、集合形ゾーンコントローラ101aに送信される。
すなわち、上流側のゾーンX、特定制御対象ゾーンY、下流側のゾーンZが、メインのコンベア装置120aと,下流側に隣接するコンベア装置120bに跨っている場合でも、2台の集合形ゾーンコントローラ101a,101bを用いて連動させることで、制御することができる。
さらに、コンベア装置120a,120bにおいて、2台の集合形ゾーンコントローラ101a,101bが図29で示した例とは別の形で連動して制御する際の各信号の流れについて、図30を用いて説明する。
図30に示すように、コンベア装置120bにおいて、集合形ゾーンコントローラ101bは、ゾーンAAを特定制御対象ゾーンYとして制御を行う。この時、コンベア装置120aのゾーンADは上流ゾーン(上流側に隣接するゾーン)Xとなり、コンベア装置120bのゾーンABは下流ゾーン(下流側に隣接するゾーン)Zとなる。つまり、上流側のゾーンX、特定制御対象ゾーンY、下流側のゾーンZが、コンベア装置120a,120bに跨って構築されている。なお、この場合においては、コンベア装置120bがメインとなるコンベア装置であり、コンベア装置120aは上流側に隣接するコンベア装置となる。つまり、集合形ゾーンコントローラ101bがメインとなる集合型ゾーンコントローラであり、特定制御対象ゾーンYを制御している。一方、集合形ゾーンコントローラ101aは、メインの集合形ゾーンコントローラ101bに隣接する上流側のゾーンコントローラである。
この状態において、集合形ゾーンコントローラ101bは、コンベア装置120bに配されている特定制御対象ゾーンYの在荷センサーSaの検知信号と、下流側のゾーンZの在荷センサーSbの検知信号とを直接入手できる。
一方、上流側のゾーンXの在荷センサーSdの検知信号と、上流側のゾーンXが起動しているか否かを示す信号は、一旦、集合形ゾーンコントローラ101aに集められ、バス160(CAN通信線154)を介して、集合形ゾーンコントローラ101bに送信される。
すなわち、先の説明と同様に、上流側のゾーンX、特定制御対象ゾーンY、下流側のゾーンZが、メインのコンベア装置120bと,上流側に隣接するコンベア装置120aに跨っている場合でも、2台の集合形ゾーンコントローラ101a,101bを用いて連動させることで、制御することができる。
上記の通り、集合形ゾーンコントローラ101aは、1つのマイクロコンピュータ115で4つのロジック内蔵ドライバ114(モータ駆動回路15)を制御することで、各ゾーンAA〜ADが有するモータ内蔵ローラ5a(モータ4a)を制御できる。つまり、1台のコントローラ101aで、コンベア装置120aの各ゾーンAA〜ADを制御可能である。その結果、上記実施形態で示したゾーンコントローラ10a〜10cを用いて行ったコンベア装置1と同様の制御を、1台の集合形ゾーンコントローラ101aで実現できる。なお、集合形ゾーンコントローラ101bも同様であるので、説明を省略する。
上記実施形態において、ゾーンコントローラ10a〜10cを備えたコンベア装置1では、ゾーンコントローラとコンベア装置とを1対1で制御し、コンベア装置120(120a,120b)では、集合形ゾーンコントローラ101a,101bを用いて、各々ゾーンAA〜AD制御する例を示したが、本発明はこれに特定されるものではなく、ゾーンコントローラ10a等と、集合形ゾーンコントローラ101a等を混在して用いても構わない。
上記実施形態では、中央の集合型ゾーンコントローラ101bと、隣接する集合型ゾーンコントローラ101a、101cとの間を、CAN通信線154を用いて通信する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、イーサネット(登録商標)による通信や、その他の通信規格等、どのような通信形式で通信させても構わない。
上記実施形態では、図29,30において、それぞれ、下流側並びに上流側に隣接するゾーンコントローラを集合型ゾーンコントローラとする例を示したが、本発明はこれに特定されるものではなく、単体のゾーンコントローラを用いても構わない。
上記実施形態では、コンベア装置1において、ゾーンコンベア2a,2b,2c,2d・・・の各全長を同一とする例を示し、コンベア装置120a,120bにおいて、ゾーンAA〜ADの各全長を同一とする例を示したが、本発明はこれに特定されるものではなく、少なくとも特定制御対象ゾーン(或いは自己のゾーン)となる1つのゾーンコンベアを、主たる搬送物が間隔を空けて3個載置する程度の長さを有することが好ましい。より好ましくは、2ゾーン以上続くゾーンコンベアを前記と同様の長さにすることであり、さらに好ましくは、3ゾーン以上である。
上記実施形態では、例えばコンベア装置120a,120bにおいて、ゾーンAA〜ADの全てのゾーンコンベアを特定制御対象ゾーンY(或いは自己のゾーン)と成り得る例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、いずれか一つ又は複数ゾーンだけにすることも可能であり、任意に設定しても構わない。
上記実施形態では、コンベア装置1並びにコンベア装置120a,120bにおいて、各コントローラ間(ゾーンコントローラや集合型ゾーンコントローラ)の通信を有線通信とする例を示したが、無線通信で行っても構わない。
1 コンベア装置
2a,2b,2c,2d・・・ ゾーンコンベア
5 搬送ローラ
5a モータ内蔵ローラ
5b 従動ローラ
10a〜10c ゾーンコントローラ
11 演算部
12 入力部(他ゾーン在荷信号入力手段及び他ゾーン駆動状態信号入力手段)
13 出力部(在荷信号出力手段及び駆動状態出力手段)
101,101a,101b 集合形ゾーンコントローラ
111 I/O回路(在荷センサー信号入力手段)
112 通信回路(在荷信号出力手段、駆動状態出力手段、他ゾーン在荷信号入力手段、他ゾーン駆動状態信号入力手段)
120,120a,120b コンベア装置
A 上流側のゾーン(上流側に隣接するゾーン)
B 自己のゾーン(特定制御対象ゾーン)
C 下流側のゾーン(下流側に隣接するゾーン)
X 上流側のゾーン(上流側に隣接するゾーン)
Y 特定制御対象ゾーン
Z 下流側のゾーン(下流側に隣接するゾーン)
S1〜S5,Sa〜Sc 存荷センサー
AA〜AD ゾーン
CA〜CE 箱(搬送物)

Claims (13)

  1. 複数のゾーンコンベアが直列的に並べられて複数のゾーンに区分されたコンベア装置であって、複数のゾーンコンベアを制御対象としてその動作を制御することができる集合形ゾーンコントローラが有り、前記集合形ゾーンコントローラは少なくとも実際に制御せんとする制御対象ゾーンから所定の信号が入力されるコンベア装置において、
    実際に制御せんとする制御対象ゾーンの内の少なくとも一つの特定制御対象ゾーンは、ゾーンコンベアの全長Lが80cm以上であり、前記特定制御対象ゾーンとその搬送方向の上流側に隣接するゾーン及び下流側に隣接するゾーンには搬送物の存在を検知する在荷センサーが設けられており、特定制御対象ゾーンの在荷センサーは、ゾーンコンベアの搬送方向基端から全長Lの3分の2以遠の位置にあり、前記集合形ゾーンコントローラには少なくとも特定制御対象ゾーンの在荷センサーの検知信号と、特定制御対象ゾーンの上流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号と、特定制御対象ゾーンの下流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号とを入手可能であり、
    特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知せず、且つその上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知し、且つ特定制御対象ゾーンが停止している場合には搬送物が制御対象ゾーンの搬送方向基端から全長Lの2分の1以下の位置に停止する様に特定制御対象ゾーンを駆動し、一定の停止時間が経過後は前記停止を解除し、
    特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知した場合は、下流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知していない場合及び/又は下流側に隣接するゾーンコンベアが駆動していることを条件として特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを駆動して特定制御対象ゾーンの搬送物を下流側に隣接するゾーンに送り出すことを特徴とするコンベア装置。
  2. 複数のゾーンコンベアが直列的に並べられて複数のゾーンに区分されたコンベア装置であって、複数のゾーンコンベアを制御対象としてその動作を制御することができる集合形ゾーンコントローラが有り、前記集合形ゾーンコントローラは少なくとも実際に制御せんとする制御対象ゾーンから所定の信号が入力されるコンベア装置において、
    実際に制御せんとする制御対象ゾーンの内の少なくとも一つの特定制御対象ゾーンは、ゾーンコンベアが主たる搬送物の長さの2倍以上の長さを持ち、前記特定制御対象ゾーンとその搬送方向の上流側に隣接するゾーン及び下流側に隣接するゾーンには搬送物の存在を検知する在荷センサーが設けられており、特定制御対象ゾーンの在荷センサーは、ゾーンコンベアの下流端に近い位置にあり、前記集合形ゾーンコントローラは少なくとも特定制御対象ゾーンの在荷センサーの検知信号と、上流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号と、下流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号とを入手可能であり、
    特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知せず、且つ上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知し、且つ特定制御対象ゾーンが停止している場合には搬送物が特定制御対象ゾーンの搬送方向基端近傍の位置に停止する様に特定制御対象ゾーンを駆動し、一定の停止時間が経過後は前記停止を解除し、
    特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知した場合は、下流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知していない場合及び/又は下流側に隣接するゾーンコンベアが駆動していることを条件として特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを駆動して特定制御対象ゾーンの搬送物を下流側に隣接するゾーンに送り出すことを特徴とするコンベア装置。
  3. 複数のゾーンコンベアが直列的に並べられて複数のゾーンに区分されたコンベア装置であって、各ゾーンコンベアには自己のゾーンコンベアの動作を制御するゾーンコントローラが有り、前記ゾーンコントローラは少なくとも隣接するゾーンに属するゾーンコントローラから所定の信号が入力されるコンベア装置において、
    前記複数のゾーンの内の少なくとも一つを特定制御対象ゾーンとし、特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアは全長Lが80cm以上であり、特定制御対象ゾーンとその上流側に隣接するゾーン及び下流側に隣接するゾーンには搬送物の存在を検知する在荷センサーが設けられており、特定制御対象ゾーンの在荷センサーは、当該特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアの搬送方向基端から全長Lの3分の2以遠の位置にあり、前記特定制御対象ゾーンのゾーンコントローラには少なくとも自己のゾーンの在荷センサーの検知信号と、自己のゾーンの上流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号と、自己のゾーンの下流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号と、自己のゾーンの下流側に隣接するゾーンコンベアが起動しているか否かを示す信号とを入手可能であり、
    前記特定制御対象ゾーンのゾーンコントローラは、自己のゾーンの在荷センサーが搬送物を検知せず、且つ上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知し、且つ自己のゾーンが停止している場合には搬送物が自己のゾーンの搬送方向基端から全長Lの2分の1以下の位置に停止する様に自己のゾーンを駆動し、一定の停止時間が経過後は前記停止を解除し、
    特定制御対象ゾーンのゾーンコントローラは、自己のゾーンの在荷センサーが搬送物を検知した場合は、下流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知していない場合及び/又は下流側に隣接するゾーンコンベアが駆動していることを条件として自己のゾーンのゾーンコンベアを駆動して自己のゾーンの搬送物を下流側に隣接するゾーンに送り出すことを特徴とするコンベア装置。
  4. 複数のゾーンコンベアが直列的に並べられて複数のゾーンに区分されたコンベア装置であって、各ゾーンコンベアには自己のゾーンコンベアの動作を制御するゾーンコントローラが有り、前記ゾーンコントローラは少なくとも隣接するゾーンに属するゾーンコントローラから所定の信号が入力されるコンベア装置において、
    前記複数のゾーンの内の少なくとも一つを特定制御対象ゾーンとし、特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアは主たる搬送物の長さの2倍以上の長さを持ち、特定制御対象ゾーンとその上流側に隣接するゾーン及び下流側に隣接するゾーンには搬送物の存在を検知する在荷センサーが設けられており、特定制御対象ゾーンの在荷センサーは、当該特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアの下流端に近い位置にあり、前記特定制御対象ゾーンのゾーンコントローラには少なくとも自己のゾーンの在荷センサーの検知信号と、上流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号と、下流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号と、下流側に隣接するゾーンコンベアが起動しているか否かを示す信号とを入手可能であり、
    前記特定制御対象ゾーンのゾーンコントローラは、自己のゾーンの在荷センサーが搬送物を検知せず、且つ上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知し、且つ自己のゾーンが停止している場合には搬送物が自己のゾーンの搬送方向基端近傍の位置に停止する様に自己のゾーンを駆動し、一定の停止時間が経過後は前記停止を解除し、
    特定制御対象ゾーンのゾーンコントローラは、自己のゾーンの在荷センサーが搬送物を検知した場合は、下流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知していない場合及び/又は下流側に隣接するゾーンコンベアが駆動していることを条件として自己のゾーンのゾーンコンベアを駆動して自己のゾーンの搬送物を下流側に隣接するゾーンに送り出すことを特徴とするコンベア装置。
  5. 前記停止時間が経過する前に特定制御対象ゾーンの下流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知していない状態となり、且つ特定制御対象ゾーンの下流側に隣接するゾーンコンベアが停止状態から駆動状態に変化したことを条件として特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを駆動することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のコンベア装置。
  6. 特定制御対象ゾーンの搬送物を下流側に隣接するゾーンに送り出す際には特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを一定時間または一定回転数だけ回転し、その間に特定制御対象ゾーンの上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知した場合は特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアの運転を継続することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のコンベア装置。
  7. 前記一定時間内または一定回転数だけ回転するまでの間に、特定制御対象ゾーンの上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知しない状態に変化した場合には特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知するまで特定制御対象ゾーンの運転を継続することを特徴とする請求項6に記載のコンベア装置。
  8. 特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアと下流側に隣接するゾーンコンベアが一定時間運転している状態であって、この間、特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知し続けている場合は、特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを停止することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のコンベア装置。
  9. 複数のゾーンコントローラを有し、その中の1又は複数のゾーンコントローラが集合型ゾーンコントローラであり、前記特定制御対象ゾーンは集合型ゾーンコントローラによって制御され、前記特定制御対象ゾーンを制御する集合型ゾーンコントローラに隣接するゾーンコントローラがあることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のコンベア装置。
  10. 特定制御対象ゾーンの下流側のゾーンは別のゾーンコントローラによって制御され、特定制御対象ゾーンを制御する集合形ゾーンコントローラは、前記別のゾーンコントローラから下流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号と、下流側に隣接するゾーンコンベアが起動しているか否かを示す信号とを入手可能であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のコンベア装置。
  11. 特定制御対象ゾーンの上流側のゾーンは別のゾーンコントローラによって制御され、上流側に隣接するゾーンには搬送物の存在を検知する在荷センサーが設けられており、
    特定制御対象ゾーンを制御する集合形ゾーンコントローラは、前記別のゾーンコントローラから上流側に隣接するゾーンの在荷センサーの検知信号を入手可能であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のコンベア装置。
  12. 複数のゾーンコンベアが直列的に並べられたコンベア装置に複数使用されて各ゾーンコンベアを個別に制御するゾーンコントローラであって、複数のゾーンコンベアを制御対象としてその動作を制御することができる集合形ゾーンコントローラであり、
    少なくとも自己の制御対象たる一群のゾーンに隣接するゾーンに属するゾーンコントローラから所定の信号が入力される集合形ゾーンコントローラにおいて、
    自己が所管するゾーンコンベアに設けられる在荷センサーの信号を入力する在荷センサー信号入力手段と、当該在荷信号の一部又は全部を直接的にまたは加工して出力する在荷信号出力手段と、自己が所管する一部又は全てのゾーンコンベアの駆動状態を出力する駆動状態出力手段と、他のゾーンコントローラの在荷信号出力手段から信号を受信する他ゾーン在荷信号入力手段と、他のゾーンコントローラの駆動状態出力手段から信号を受信する他ゾーン駆動状態信号入力手段と、ロット形成搬入時間設定タイマーと、ロット形成解除時間設定タイマーを有し、
    自己が所管するゾーンの内の少なくとも一つを特定制御対象ゾーンとし、
    特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知せず、且つ当該特定制御対象ゾーンの搬送方向の上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知し、且つ前記特定制御対象ゾーンが停止している場合には前記ロット形成搬入時間設定タイマーによって所定の時間だけ前記特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを運転して搬送物を前記特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアの搬送方向基端から全長Lの2分の1以下の位置に停止させ、ロット形成解除時間設定タイマーによって一定の停止時間の経過が確認された後は前記停止を解除し、
    前記特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物の検知した際には、前記特定制御対象ゾーンの下流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知していない場合及び/又は下流側に隣接するゾーンコンベアが駆動していることを条件として前記特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを駆動して前記特定制御対象ゾーンの搬送物を下流側のゾーンに送り出すことを特徴とする集合形ゾーンコントローラ。
  13. 複数のゾーンコンベアが直列的に並べられたコンベア装置に使用され、各ゾーンコンベアの動作を制御するゾーンコントローラであって、少なくとも隣接するゾーンに属するゾーンコントローラから所定の信号が入力されるゾーンコントローラにおいて、
    前記複数のゾーンの内の少なくとも一つを特定制御対象ゾーンとし、
    前記特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアに設けられる在荷センサーの信号を入力する在荷センサー信号入力手段と、当該在荷信号を直接的にまたは加工して出力する在荷信号出力手段と、前記特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアの駆動状態を出力する駆動状態出力手段と、他のゾーンコントローラの荷信号出力手段から信号を受信する他ゾーン在荷信号入力手段と、他のゾーンコントローラの駆動状態出力手段から信号を受信する他ゾーン駆動状態信号入力手段と、ロット形成搬入時間設定タイマーと、ロット形成解除時間設定タイマーを有し、
    前記特定制御対象ゾーンの在荷センサーが搬送物を検知せず、且つ搬送方向の上流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知し、且つ特定制御対象ゾーンが停止している場合には前記ロット形成搬入時間設定タイマーによって所定の時間だけ特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを運転して搬送物を特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアの搬送方向基端から全長Lの2分の1以下の位置に停止させ、ロット形成解除時間設定タイマーによって一定の停止時間の経過が確認された後は前記停止を解除し、
    在荷センサー信号入力手段に搬送物の検知信号が入力された際には、下流側に隣接するゾーンの在荷センサーが搬送物を検知していない場合及び/又は下流側に隣接するゾーンコンベアが駆動していることを条件として特定制御対象ゾーンのゾーンコンベアを駆動して特定制御対象ゾーンの搬送物を下流側のゾーンに送り出すことを特徴とするゾーンコントローラ。
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