JP2012210712A - シート積層体用のクリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で挟持保持力を増大させることができるシート積層体用のクリップを提供する。
【解決手段】シート積層体用のクリップ10Aは、帯状の金属板材の折り曲げにより製作される。そのクリップは、綴じることが可能なシート積層体の最大厚さに相当する幅を有する背板部20と、背板部の両側縁を折り曲げて形成され、互いに対向する一対の挟持板部30と、両挟持板部の先端を屈曲させて形成され、帯状の金属板材の弾性力により互いに当接する一対の屈曲部40と、両挟持板部の同じ位置にそれぞれ形成された一対の第1切欠部60Aとを備える。各第1切欠部は、両屈曲部が互いに当接する部分44が延びる所定方向に沿って延びる長尺形状を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、シート積層体を挟んで綴じるために、綴じることが可能なシート積層体の最大厚さに相当する所定の幅を有する背板部と、その背板部の両側縁にそれぞれ連結され、シート積層体を弾性力により挟持する一対の挟持板部とを有するシート積層体用のクリップに関する。詳細には、一対の挟持板部の各々が背板部の側縁が延びる方向に長い形状の切欠部を備え、シート積層体を綴じる保持力を増大させることができるシート積層体用のクリップに関する。
従来、シート積層体を挟んで綴じるクリップとして、種々のタイプのクリップが提案されている。比較的にシート枚数が多く厚いシート積層体を綴じるために、背板部と、一対の挟持板部とを有するシート積層体用のクリップが知られている。この種のクリップは、特許文献1および特許文献2などに開示されている。
一般に、シート積層体用のクリップは、弾力性のある帯状の金属板を折り曲げて形成される。シート積層体用のクリップは、金属線をリング状に巻回して形成されるゼムクリップなどに比べ、金属板からなる挟持板部の弾性挟持力が大きいことから、背板部の幅に相当する厚さまでのシート積層体を確実に綴じることができる。
特開平10−278464号公報 特開平11−348475号公報
シート積層体の厚さが厚くなると、一対の挟持板部は、より大きな挟持保持力でシート積層体を綴じる必要がある。挟持保持力を大きくするために、クリップを形成する金属板の材質を弾性力の大きな材質に変更すること、または、背板部および一対の挟持板部の折り曲げ形状を変更することが考えられる。材質または折り曲げ形状の変更は、挟持保持力を大きくするために有効な方法ではあるが、クリップの製作工程において簡易な構成をクリップに追加することにより、比較的に厚いシート積層体を綴じるときの挟持保持力をより大きくすることができることが望ましい。
そこで、本件出願の発明者は、種々の形態の構成を追加したクリップを試作して、挟持保持力について実験を行った。その実験の結果、発明者は、一対の挟持板部の所定の位置に切欠部を形成することにより、挟持保持力が増大することを発見した。
本発明は種々の実験を通してなされたものであり、その目的は、簡易な構成で挟持保持力を増大させることができるシート積層体用のクリップを提供することにある。
請求項1に記載の発明態様は、帯状の金属板材を折り曲げて形成され、シート積層体を綴じるクリップであり、綴じることが可能なシート積層体の最大厚さに相当する幅を有する背板部と、前記背板部の両側縁を折り曲げて形成され、互いに対向する一対の挟持板部と、前記一対の挟持板部の先端を屈曲させて形成され、前記金属板材の弾性力により互いに当接する一対の屈曲部と、前記一対の挟持板部の同じ位置にそれぞれ形成された一対の第1切欠部とを備える。前記一対の第1切欠部の各第1切欠部は、前記一対の屈曲部が互いに当接する部分が延びる所定方向に沿って延びる長尺形状を有する。
本発明態様では、各第1切欠部は、所定方向に沿って長尺形状であれば、直線状の形状でも、湾曲形状でも良い。
本発明態様では、各屈曲部の所定方向における長さは、各挟持板部の所定方向における長さと等しくても、それより長くても良い。
本発明態様では、背板部、および各挟持板部は、一対の屈曲部に弾性挟持力を生じさせる形状であれば、いかなる形状でも良い。たとえば、背板部は、所定方向に直交する面における断面形状が緩やかに湾曲した形状に形成されることが多いが、波形状に形成されても良い。また、各挟持板部は、所定方向に直交する面における断面形状が平面形状に形成されることが多いが、中間部分において緩やかに折り曲げられた形状でも良い。
請求項2に記載の具体的態様は、前記一対の挟持板部の同じ位置にそれぞれ形成された一対の第2切欠部を備える。前記一対の第2切欠部の各第2切欠部は、前記所定方向に直交する方向において、前記各第1切欠部の形成位置と異なる位置に配置される。前記各第2切欠部の切り欠かれた面積は、前記各第1切欠部の切り欠かれた面積より小さい。
具体的態様では、各第2切欠部は、1つの切欠部から構成されても、複数の小切欠部から構成されても良い。
具体的態様では、各第2切欠部の形成位置は、背板部の側縁と各第1切欠部の形成位置との間でも、一対の屈曲部が互いに当接する部分の配置位置と各第1切欠部の形成位置との間でも良い。
請求項3に記載の具体的態様では、前記各第2切欠部が、前記背板部の側縁と前記各第1切欠部の形成位置との間に配置される。
請求項4に記載の具体的態様では、前記各第2切欠部が、前記所定方向に沿って間隔をおいて形成された2つの小切欠部からなり、前記2つの小切欠部の切り欠かれた面積の合計が、前記各第1切欠部の切り欠かれた面積より小さい。
具体的態様では、2つの小切欠部は、同じ形状でも、互いに異なる形状でも良い。また、2つの小切欠部の切り欠かれた面積は、同じ面積でも、互いに異なる面積でも良い。
請求項5に記載の具体的態様では、前記2つの小切欠部の所定方向における合計の長さが、前記各第1切欠部の所定方向における長さより短い。
請求項6に記載の具体的態様では、前記2つの小切欠部の前記所定方向における間隔が、前記2つの小切欠部の各々の前記所定方向における長さより小さい。
請求項7に記載の具体的態様では、前記各第1切欠部を形成する端縁のうち、前記一対の屈曲部が互いに当接する部分に近い端縁が、その当接する部分に向かって湾曲する形状に形成される。
請求項8に記載の具体的態様では、前記各第1切欠部の前記所定方向における長さが、前記各第1切欠部の一方の端から、その一方の端に近い前記一対の挟持板部の一方の側端までの前記所定方向における第1間隔、および、前記各第1切欠部の他方の端から、その他方の端に近い前記一対の挟持板部の他方の側端までの前記所定方向における第2間隔の各々より、長い。前記第1間隔、および前記第2間隔の各々は、前記各第1切欠部を形成する端縁のうち、前記一対の屈曲部が互いに当接する部分に近い端縁と、その当接する部分との間の最短距離より、長い。
請求項9に記載の具体的態様では、前記各第1切欠部の前記所定方向における長さが、前記第1間隔と前記第2間隔との合計の長さより、長い。
請求項10に記載の具体的態様では、前記一対の挟持板部の各々が、前記所定方向における中央位置を通る中心線に関して線対称の形状である。
請求項1に記載の発明態様では、一対の第1切欠部が、一対の挟持板部の同じ位置にそれぞれ形成される。各第1切欠部は、所定方向に沿って延びる長尺形状を有する。この構成を有する本発明のクリップの挟持保持力は、切欠部が各挟持板部に形成されていない従来のクリップの挟持保持力に比べ、大きくなる。この結果、第1切欠部の形成という簡易な構成を追加することにより、比較的に厚いシート積層体を確実に綴じることができる。
請求項2に記載の具体的態様では、一対の第2切欠部が、一対の挟持板部の同じ位置にそれぞれ形成される。各第2切欠部は、所定方向に直交する方向において、各第1切欠部の形成位置と異なる位置に配置される。各第2切欠部の切り欠かれた面積は、各第1切欠部の切り欠かれた面積より小さい。第1切欠部および第2切欠部が各挟持板部に形成された具体的態様のクリップの挟持保持力は、切欠部が各挟持板部に形成されていない従来のクリップの挟持保持力に比べ、大きくなる。この結果、第1切欠部および第2切欠部の形成という簡易な構成を追加することにより、比較的に厚いシート積層体を確実に綴じることができる。
請求項3に記載の具体的態様では、各第2切欠部が、背板部の側縁と各第1切欠部の形成位置との間に配置される。この配置構成を有する具体的態様のクリップの挟持保持力は、各第2切欠部が一対の屈曲部が互いに当接する部分の配置位置と各第1切欠部の形成位置との間に配置される構成のクリップの挟持保持力に比べ、大きくなる。この結果、第1切欠部および第2切欠部の特定の配置構成により、比較的に厚いシート積層体を一層確実に綴じることができる。
請求項4に記載の具体的態様では、各第2切欠部が、所定方向に沿って間隔をおいて形成された2つの小切欠部からなり、2つの小切欠部の切り欠かれた面積の合計が、各第1切欠部の切り欠かれた面積より小さい。第1切欠部および第2切欠部が特定の面積関係を有することにより、両挟持板部が弾性変形に対して耐久性を維持しつつ、挟持保持力を大きくすることができ、比較的に厚いシート積層体を確実に綴じることができる。
請求項5に記載の具体的態様では、2つの小切欠部の所定方向における合計の長さが、各第1切欠部の所定方向における長さより短い。第1切欠部および第2切欠部が特定の面積および長さ関係を有することにより、両挟持板部が弾性変形に対して耐久性を維持しつつ、挟持保持力を大きくすることができ、比較的に厚いシート積層体を確実に綴じることができる。
請求項6に記載の具体的態様では、2つの小切欠部の所定方向における間隔が、2つの小切欠部の各々の所定方向における長さより小さい。2つの小切欠部が特定の間隔および長さ関係を有することにより、両挟持板部が弾性変形に対して耐久性を維持しつつ、挟持保持力を大きくすることができ、比較的に厚いシート積層体を確実に綴じることができる。
請求項7に記載の具体的態様では、各第1切欠部を形成する端縁のうち、一対の屈曲部が互いに当接する部分に近い端縁が、その当接する部分に向かって湾曲する形状に形成される。各第1切欠部が所定方向において直線状に延びる端縁のみを有する形状と比べ、各第1切欠部の端縁が特定の湾曲形状を有することにより、挟持保持力を大きくしながら、過度の応力集中を避けて両挟持板部が弾性変形に対して耐久性を維持することができ、比較的に厚いシート積層体を長期間確実に綴じることができる。
請求項8に記載の具体的態様では、各第1切欠部の所定方向における長さが、第1間隔および第2間隔の各々より長い。第1間隔、および第2間隔の各々は、各第1切欠部を形成する端縁のうち、一対の屈曲部が互いに当接する部分に近い端縁と、その当接する部分との間の最短距離より、長い。各第1切欠部と、第1間隔および第2間隔の各々との特定の長さ関係により、両挟持板部が弾性変形に対して耐久性を維持しつつ、挟持保持力を大きくすることができ、比較的に厚いシート積層体を確実に綴じることができる。
請求項9に記載の具体的態様では、各第1切欠部の所定方向における長さが、第1間隔と第2間隔との合計の長さより長い。各第1切欠部と、第1間隔および第2間隔の両間隔との特定の長さ関係により、両挟持板部が弾性変形に対して耐久性を維持しつつ、挟持保持力を大きくすることができ、比較的に厚いシート積層体を確実に綴じることができる。
請求項10に記載の具体的態様では、一対の挟持板部の各々が、所定方向における中央位置を通る中心線に関して線対称の形状である。この各挟持板部の線対称の形状により、一対の屈曲部の当接する部分は、中心線の両側において等しい挟持保持力を発生させることができ、比較的に厚いシート積層体を均一な保持力で確実に綴じることができる。
本発明の第1の実施形態に係るクリップ10Aによりシート積層体BSが綴じられた状態を示す斜視図である。 クリップ10Aの前面を示す拡大正面図である。 クリップ10Aの右側面を示す拡大側面図である。 クリップ10Aが折り曲げられる前の展開状態にある平板12Aを示す説明図である。 クリップ10Aの前面における各部分の寸法を示す説明図である。 治具により加工物WKPの中央部分を押圧して、クリップ10Aの背板部20に相当する部分を形成する工程を示す説明図である。 治具により加工物WKPの両側端を屈曲させて、クリップ10Aの屈曲部40、42に相当する部分を形成する工程を示す説明図である。 治具により加工物WKPの両側部分を折り曲げて、クリップ10Aの挟持板部30、32に相当する部分を形成する工程を示す説明図である。 治具により加工物WKPの両側部分を押圧して、クリップ10Aの挟持板部30、32に相当する部分を内側に僅かに湾曲させる工程を示す説明図である。 シート積層体BSの用紙枚数と、そのシート積層体BSを挟持する3つのクリップのグリップ力との関係を示すグラフである。 「逆向きデザイン」のクリップ10Eの前面における各部分の寸法を示す説明図である。 4つのクリップ10A、10B、10C、10Dの各部分の寸法の具体的数値を一覧表として示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るクリップ10Bが折り曲げられる前の展開状態にある平板12Bを示す説明図である。 クリップ10Bの前面における各部分の寸法を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態に係るクリップ10Cが折り曲げられる前の展開状態にある平板12Cを示す説明図である。 クリップ10Cの前面における各部分の寸法を示す説明図である。 本発明の第4の実施形態に係るクリップ10Dが折り曲げられる前の展開状態にある平板12Dを示す説明図である。 クリップ10Dの前面における各部分の寸法を示す説明図である。
<第1の実施形態>
以下に、本発明の第1の実施形態に係るクリップ10Aについて、図面を参照して説明する。図1は、多数の用紙が積層されたシート積層体BSがクリップ10Aにより綴じられた状態を示す斜視図である。図1に矢印で示す3つの方向を、上下方向、前後方向、および左右方向とし、図6〜図9を除くその他の図面でも同様に、各方向を示す。
[クリップ10Aの概略構成]
図2は、クリップ10Aの正面図であり、図3は、クリップ10Aの右側面図である。クリップ10Aは、背板部20と、一対の挟持板部30、32と、一対の屈曲部40、42とを備える。クリップ10Aは、弾力性を有するステンレス鋼の板材から形成される。具体的には、図4に示す形状の平板12Aが、帯状のステンレス鋼の板材をプレス加工により打ち抜くことにより、形成される。その後に、平板12Aが、フォーミング加工により折り曲げられることにより、クリップ10Aが製作される。クリップ10Aの製作方法については後述する。
背板部20の前後方向の幅WBは、クリップ10Aが綴じることができるシート積層体BSの最大厚さに相当する寸法に設定される。図3に示すように、背板部20は、下方に向かって僅かに湾曲して形成される。この背板部20の湾曲形状により、一対の屈曲部40、42が当接するための所定の弾性力が一対の挟持板部30、32に付与される。
一対の挟持板部30、32は、図3に示すように、背板部20の前後の両側縁を折り曲げることにより形成される。両挟持板部30、32は、ほぼ平坦な形状であり、互いに対向した状態で下方に向かって接近するように配置される。
一対の屈曲部40、42は、両挟持板部30、32の下端を屈曲させることにより形成される。両屈曲部40、42の下端は、下方に向かって互いに開くように形成される。下端が開いた形状により、シート積層体BSが両挟持板部30、32の間に挿入し易くなる。両屈曲部40、42は、互いに当接する部分44、46を有する。当接する部分44、46は、図2において、左右方向に延びて位置する。
突起部50、52が、両挟持板部30、32、および両屈曲部40、42の左右の両端縁から突出して形成される。図2において、突起部50が、挟持板部30、および屈曲部40の左右の両端縁から突出した形状が示される。通常、クリップ10Aでシート積層体BSを挟む際に、両屈曲部40、42を弾性力に抗して開くためのクリップ挟み止め装置が使用される。このクリップ挟み止め装置は、突起部50、52にそれぞれ係合する一対の拡開用バネを備え、両拡開用バネが両突起部50、52に係合することにより、両屈曲部40、42が開かれる。
一対の第1切欠部60A、62Aが、両挟持板部30、32にそれぞれ形成される。両第1切欠部60A、62Aは、当接する部分44、46に向かって、すなわち下方に向かって湾曲する円弧状の長孔である。
2つの小切欠部64A、66Aが、左右方向に間隔をおいて挟持板部30に形成される。両小切欠部64A、66Aは、円形の丸孔である。同様に、2つの小切欠部68A、70Aが、図4に示すように、左右方向に間隔をおいて挟持板部32に形成される。両小切欠部68A、70Aも、円形の丸孔である。両小切欠部64A、66A、および両小切欠部68A、70Aが、それぞれ第2切欠部を構成し、4つの小切欠部が一対の第2切欠部を構成する。
図4において、平板12Aは、その長手方向に延びる縦中心線LCに関して、線対称の形状であるとともに、その幅方向に延びる横中心線TCに関して、線対称の形状である。横中心線TCに関して線対称の形状により、両第1切欠部60A、62Aは、両挟持板部30、32上において同じ位置に配置されるとともに、両小切欠部64A、66A、および両小切欠部68A、70Aは、両挟持板部30、32上において同じ位置に配置される。
[クリップ10Aの各部分の寸法]
平板12Aを折り曲げて製作されたクリップ10Aの各部分の寸法について、図5を参照して説明する。クリップ10Aの両挟持板部30、32は同じ形状および寸法を有することから、挟持板部30の寸法についてのみ説明する。
寸法L1は、両突起部50、50の左右の端縁52、54の間の距離である。寸法L2は、挟持板部30の左右の端縁34、36の間の距離である。寸法L3は、挟持板部30の上端縁38と屈曲部40の下端縁44との間の距離である。
寸法L11は、挟持板部30の左端縁34と第1切欠部60Aの左端縁との間の距離である。寸法L12は、第1切欠部60Aの左右の端縁の間の距離、すなわち左右方向における第1切欠部60Aの長さである。寸法L13は、挟持板部30の右端縁36と第1切欠部60Aの右端縁との間の距離であり、寸法L11と同じ寸法である。寸法L12は、寸法L11、L13の各々より大きく、また、両寸法L11、L13の合計よりも大きい。
寸法L21は、挟持板部30の左端縁34と小切欠部64の左端縁との間の距離である。寸法L22、および寸法L24は、小切欠部64A、および小切欠部66Aの左右の端縁の間の距離、すなわち両小切欠部の左右方向における長さであり、同じ寸法である。寸法L23は、小切欠部64Aの右端縁と小切欠部66Aの左端縁との間の距離、すなわち両小切欠部の間隔である。寸法L25は、挟持板部30の左端縁34と小切欠部64Aの左端縁との間の距離であり、寸法L21と同じ寸法である。寸法L23は、寸法L21、L24の各々より小さい。両小切欠部64A、66Aの寸法L22、L24の合計は、第1切欠部60Aの寸法L12より小さい。
寸法L31は、屈曲部40の下端縁44と当接する部分44の配置位置との間の距離である。寸法L32は、屈曲部40の下端縁44と第1切欠部60Aの下端縁72Aの最下方部分との間の距離である。寸法L33は、第1切欠部60Aの下端縁72Aの最下方部分と、第1切欠部60Aの最上方部分との間の距離である。寸法L34は、第1切欠部60Aの最上方部分と、小切欠部66Aの下端縁との間の距離である。寸法L35は、小切欠部66Aの上下の端縁の間の距離である。寸法L36は、小切欠部66Aの上端縁と挟持板部30の上端縁38との間の距離である。寸法L37は、第1切欠部60Aの下端縁72Aの最下方部分と第1切欠部60Aの上端縁74Aの最下方部分との間の距離である。平板12Aが縦中心線LCに関して線対称の形状であることから、挟持板部30も縦中心線LCに関して線対称の形状である。この線対称の形状から、小切欠部64Aは、挟持板部30上において、小切欠部66Aと同じ配置関係にある。
第1切欠部60Aの切り欠かれた面積は、両小切欠部64A、66Aの切り欠かれた面積の合計より大きくなるように、第1切欠部60Aおよび両小切欠部64A、66Aの形状および寸法が設定される。この切り欠かれた面積の関係により、第1切欠部60Aの形成された領域は、両小切欠部64A、66Aの形成された領域よりも弾性変形し易くなると考えられる。
第1の実施形態のクリップ10Aについて、各部分の寸法の具体的な数値(mm)は、図12に示す一覧表中の「クリップ10A」の欄に示される。
[クリップ10Aの製作方法]
第1の実施形態のクリップ10Aの製作方法について、図6〜図9を参照して説明する。まず、ステンレス鋼の薄板材をプレス加工により打ち抜き、図4に示す帯状の平板12Aを多数形成する。ステンレス鋼の薄板材は、板厚「0.3」mmであり、SUS304H、SUS304・3/4HまたはSUS301・3/4Hのステンレス鋼が使用される。
各平板12Aを折り曲げるために多種類の治具を使用するフォーミング加工が採用される。一般に、フォーミング加工は、薄板材を複雑な形状に折り曲げるために使用され、プレス加工よりも精度良く折り曲げ加工を行うことができる。治具により折り曲げられて変形していく平板12Aを、図6〜図9において、加工物WKPと記載する。図6〜図9に矢印で示す方向は、左右方向である。
図6の(A)において、加工物WKPの中央部分は、上方押圧治具100と下方支持治具102との間に挟まれて押圧され、加工物WKPの両側部分は、左下方支持治具104と右下方支持治具106とにより、下方から支持される。両治具100、102の押圧により、背板部20に相当する部分が、図3に示すように下方に僅かに湾曲して形成される。図6の(B)は、背板部20に相当する部分が形成された加工物WKPを示す。
図7の(A)において、加工物WKPの中央部分が両治具100、102により押圧された状態で、加工物WKPの両側部分は、左上方折曲治具108および左下方支持治具104の間で押圧されるとともに、右上方折曲治具110および右下方支持治具106の間で押圧される。これらの治具104〜110の押圧により、一対の屈曲部40、42に相当する部分が、加工物WKPの両側端に形成される。図7の(B)は、一対の屈曲部40、42に相当する部分が形成された加工物WKPを示す。
図8の(A)において、左下方支持治具104および右下方支持治具106が加工領域から退避した後に、左上方折曲治具108および右上方折曲治具110が下方支持治具102に向かって互いに接近する方向に移動しながら下降することにより、加工物WKPの両側部分は、図7の(B)に示す状態から90度以上の角度折り曲げられ、一対の屈曲部40、42に相当する部分が当接する状態になる。図8の(B)は、一対の屈曲部40、42に相当する部分が当接する状態まで折り曲げられた加工物WKPを示す。
図9の(A)において、左上方折曲治具108および右上方折曲治具110が加工領域から退避した後に、左下方折曲治具112および右下方折曲治具114が下方支持治具102に向かって互いに接近する方向に移動することにより、加工物WKPの折り曲げられた両側部分は、互いに接近する方向に押圧されて内側に僅かに湾曲する。両治具112、114による押圧力に応じて、一対の屈曲部40、42に相当する部分が互いに当接する挟持圧力が調整される。図9の(B)は、一対の挟持板部30、32に相当する部分が僅かに内側に湾曲して形成された加工物WKP、すなわちクリップ10Aの完成品を示す。
クリップ10Aは、ステンレス鋼の薄板材をプレス加工により打ち抜く工程の後に、図6〜図9に示す押圧および折り曲げの一連の工程を実行することにより製作される。
[クリップ10Aの作用および効果]
第1の実施形態のクリップ10Aの作用および効果について、図10および図11を参照して説明する。図10は、3つのクリップのグリップ力(kg)と、各クリップにより挟持されるシート積層体BSの用紙枚数との関係を示すグラフである。図11は、「逆向きデザイン」のクリップ10Eの前面を示す拡大正面図である。3つのクリップは、第1切欠部および2つの小切欠部が形成されていない「デザイン無し」のクリップと、図11に示す「逆向きデザイン」のクリップ10Eと、第1の実施形態のクリップ10Aとである。クリップ10Eの第1切欠部60Eおよび2つの小切欠部64E、66Eは、クリップ10Aの第1切欠部60Aおよび2つの小切欠部64A、66Aと逆向きに形成される。シート積層体BSの用紙枚数は、「0.08」mmの厚さのコピー用紙の枚数であり、「10」枚、「15」枚、「20」枚、「25」枚、「30」枚、および「35」枚にそれぞれ設定された。グリップ力は、設定された用紙枚数のシート積層体を挟持した各クリップを引っ張ってシート積層体から外すために必要な引っ張り力の大きさ、すなわち挟持保持力の大きさを表す。
図11において、クリップ10Eの各部分の寸法がクリップ10Aの各部分の寸法と同じである場合には、その寸法に同じ記号を付して示す。クリップ10Eの各部の寸法のうち、寸法L51、L52が、クリップ10Aの各部の寸法と相違する。寸法L51は、第1切欠部60Eの上端縁72Eの最上方部分と挟持板部30の上端縁38との間の距離である。寸法L52は、屈曲部40の下端縁44と小切欠部66Eの下端縁との間の距離である。クリップ10Eの寸法L51は、「1.6」mmであり、寸法L52は、「3.7」mmであり、図12に示すように、寸法L51に対応するクリップ10Aの寸法L36は、「1.7」mmであり、寸法L52に対応する寸法L32は、「3.6」mmである。このように、両クリップの間で、対応する寸法は、ほぼ同じに設定される。クリップ10Eは、クリップ10Aと同様に、ステンレス鋼の薄板材から形成され、そのステンレス鋼の薄板材は、板厚「0.3」mmであり、SUS304H、SUS304・3/4HまたはSUS301・3/4Hのステンレス鋼が使用される。
図10において、クリップ10Aの特性は、丸印の折れ線で示され、「逆向きデザイン」のクリップ10Eの特性は、三角印の折れ線で示され、「デザイン無し」のクリップの特性は、四角印の折れ線で示される。図10において、用紙枚数「10」〜「20」枚の範囲では、クリップ10Aのグリップ力は、「デザイン無し」のクリップのグリップ力より僅かに小さい。しかし、用紙枚数「25」枚の場合に、クリップ10Aのグリップ力は、「デザイン無し」のクリップのグリップ力より大きくなり、用紙枚数「30」枚および用紙枚数「35」枚の場合には、クリップ10Aのグリップ力は、「デザイン無し」のクリップのグリップ力より、大幅に大きくなる。「逆向きデザイン」のクリップ10Eのグリップ力は、用紙枚数「10」〜「30」枚の範囲では、「デザイン無し」のクリップのグリップ力より小さい。しかし、用紙枚数「35」枚の場合に、「逆向きデザイン」のクリップ10Eのグリップ力は、「デザイン無し」のクリップのグリップ力より大きくなる。
図10に示すように、シート積層体BSが用紙枚数「35」枚という比較的に厚い場合には、第1切欠部および小切欠部が形成されたクリップ10A、10Eは、第1切欠部および小切欠部が形成されていない「デザイン無し」のクリップより、大きなグリップ力を発生することができる。特に、第1切欠部60Aが小切欠部64A、66Aより屈曲部40の当接する部分44に近い位置に形成されたクリップ10Aは、第1切欠部60Eが小切欠部64E、66Eより屈曲部40の当接する部分44から離れた位置に形成されたクリップ10Eよりも、大きなグリップ力を発生することができる。これらの実験結果から、クリップが比較的に厚いシート積層体BSを挟持するときに、第1切欠部の存在により、挟持板部の弾性変形量が大きくなり、これに伴って屈曲部40および挟持板部30がシート積層体BSの用紙と接触する面積が広がると考えられる。この接触面積が広がることにより、屈曲部40および挟持板部30とシート積層体BSの用紙との間の摩擦抵抗が大きくなり、クリップがシート積層体BSを挟持する状態を保持する挟持保持力(グリップ力)が大きくなると考えられる。
<第2の実施形態>
以下に、本発明の第2の実施形態に係るクリップ10Bについて、図13および図14を参照して説明する。第2の実施形態に係るクリップ10Bは、第1の実施形態に係るクリップ10Aとは、第1切欠部および第2切欠部の形状において、相違する。第2の実施形態において、第1の実施形態と略同一の構成を有する部分には同一の番号を付して説明する。
クリップ10Bは、クリップ10Aと同様に、背板部20と、一対の挟持板部30、32と、一対の屈曲部40、42とを備える。クリップ10Bは、弾力性を有するステンレス鋼の板材から形成される。具体的には、図13に示す形状の平板12Bが、平板12Aと同じ厚さの帯状のステンレス鋼の板材をプレス加工により打ち抜くことにより、形成される。
[挟持板部30の詳細な構成]
挟持板部30は、第1切欠部60Bと、2つの小切欠部64B、66Bとを有する。第1切欠部60Bは、クリップ10Aの第1切欠部60Aと近似した長孔形状である。第1切欠部60Bは、屈曲部40の当接する部分44に向かって湾曲する下端縁72Bと、同様に湾曲する上端縁74Bとを有する。2つの小切欠部64B、66Bは、同じ形状である。各小切欠部は、上端縁が挟持板部30の上端縁38に向かって湾曲する小さな長孔形状である。
図13において、平板12Bは、その長手方向に延びる縦中心線LCに関して、線対称の形状であるとともに、その幅方向に延びる横中心線TCに関して、線対称の形状である。横中心線TCに関して線対称の形状により、両第1切欠部60B、62Bは、両挟持板部30、32上において同じ位置に配置されるとともに、両小切欠部64B、66B、および両小切欠部68B、70Bは、両挟持板部30、32上において同じ位置に配置される。
[クリップ10Bの各部分の寸法]
図14において、クリップ10Bの各部分の寸法は、クリップ10Aの各部分の寸法に対応する場合には、同じ記号を付して示される。しかし、同じ記号であっても、両クリップ10A、10Bの寸法が異なる場合がある。たとえば、小切欠部64B、66Bは、形状において小切欠部64A、66Aと相違することから、寸法L21、L22、L24、L25、L36は、両クリップ10A、10Bの間で相違する。また、第1切欠部60Bも、形状において第1切欠部60Aと僅かに相違することから、寸法L33は、両クリップ10A、10Bの間で相違する。寸法L38は、小切欠部66Bの上端縁の最上方部分と小切欠部66Bの下端縁の最上方部分との間の距離である。
寸法L23は、寸法L21、L24の各々より小さい。両小切欠部64B、66Bの寸法L22、L24の合計は、第1切欠部60Bの寸法L12より小さい。平板12Bが縦中心線LCに関して線対称の形状であることから、挟持板部30も縦中心線LCに関して線対称の形状である。この線対称の形状から、小切欠部64Bは、挟持板部30上において、小切欠部66Bと同じ配置関係にある。
第1切欠部60Bの切り欠かれた面積は、両小切欠部64B、66Bの切り欠かれた面積の合計より大きくなるように、第1切欠部60Bおよび両小切欠部64B、66Bの形状および寸法が設定される。この切り欠かれた面積の関係により、第1切欠部60Bの形成された領域は、両小切欠部64B、66Bの形成された領域よりも弾性変形し易くなると考えられる。
[クリップ10Bの製作方法]
ステンレス鋼の薄板材をプレス加工により打ち抜くことにより、図13に示す帯状の平板12Bが多数形成される。その後に、クリップ10Aと同様に、図6〜図9に示す一連の工程に従って治具により押圧加工および折り曲げ加工が加工物WKPに施されて、クリップ10Bが製作される。ステンレス鋼の薄板材は、板厚「0.3」mmであり、SUS304H、SUS304・3/4HまたはSUS301・3/4Hのステンレス鋼が使用される。
<第3の実施形態>
以下に、本発明の第3の実施形態に係るクリップ10Cについて、図15および図16を参照して説明する。第3の実施形態に係るクリップ10Cは、第1の実施形態に係るクリップ10Aとは、第1切欠部の形状において、相違する。第3の実施形態において、第1の実施形態と略同一の構成を有する部分には同一の番号を付して説明する。
クリップ10Cは、クリップ10Aと同様に、背板部20と、一対の挟持板部30、32と、一対の屈曲部40、42とを備える。クリップ10Cは、弾力性を有するステンレス鋼の板材から形成される。具体的には、図15に示す形状の平板12Cが、平板12Aと同じ厚さの帯状のステンレス鋼の板材をプレス加工により打ち抜くことにより、形成される。
[挟持板部30の詳細な構成]
挟持板部30は、第1切欠部60Cと、2つの小切欠部64C、66Cとを有する。第1切欠部60Cは、クリップ10Aの第1切欠部60Aと相違する形状である。第1切欠部60Cは、屈曲部40の当接する部分44に向かって湾曲する下端縁72Bと、当接する部分44の延びる左右方向に直線的に延びる上端縁74Bとを有する。2つの小切欠部64C、66Cは、クリップ10Aの小切欠部64A、66Aと同じ形状であり、円形の丸孔である。
図15において、平板12Cは、その長手方向に延びる縦中心線LCに関して、線対称の形状であるとともに、その幅方向に延びる横中心線TCに関して、線対称の形状である。横中心線TCに関して線対称の形状により、両第1切欠部60C、62Cは、両挟持板部30、32上において同じ位置に配置されるとともに、両小切欠部64C、66C、および両小切欠部68C、70Cは、両挟持板部30、32上において同じ位置に配置される。
[クリップ10Cの各部分の寸法]
図16において、クリップ10Cの各部分の寸法は、クリップ10Aの各部分の寸法に対応する場合には、同じ記号を付して示される。クリップ10Cの第1切欠部60Cの下端縁72Cの最下方部分と上端縁74Cとの間の距離は、クリップ10Aの第1切欠部60Aの寸法L33と寸法L37とにそれぞれ対応することから、図16には寸法L37が示されていない。この寸法L37を除くクリップ10Cの他の寸法は、クリップ10Aの寸法と同じである。
寸法L23は、寸法L21、L24の各々より小さい。両小切欠部64C、66Cの寸法L22、L24の合計は、第1切欠部60Cの寸法L12より小さい。平板12Cが縦中心線LCに関して線対称の形状であることから、挟持板部30も縦中心線LCに関して線対称の形状である。この線対称の形状から、小切欠部64Cは、挟持板部30上において、小切欠部66Cと同じ配置関係にある。
第1切欠部60Cの切り欠かれた面積は、両小切欠部64C、66Cの切り欠かれた面積の合計より大きくなるように、第1切欠部60Cおよび両小切欠部64C、66Cの形状および寸法が設定される。この切り欠かれた面積の関係により、第1切欠部60Cの形成された領域は、両小切欠部64C、66Cの形成された領域よりも弾性変形し易くなると考えられる。また、クリップ10Cの第1切欠部60Cの切り欠かれた面積は、クリップ10Aの第1切欠部60Aの切り欠かれた面積より広いことから、クリップ10Cは、クリップ10Aよりも弾性変形し易くなると考えられる。
[クリップ10Cの製作方法]
ステンレス鋼の薄板材をプレス加工により打ち抜くことにより、図15に示す帯状の平板12Cが多数形成される。その後に、クリップ10Aと同様に、図6〜図9に示す一連の工程に従って治具により押圧加工および折り曲げ加工が加工物WKPに施されて、クリップ10Cが製作される。ステンレス鋼の薄板材は、板厚「0.3」mmであり、SUS304H、SUS304・3/4HまたはSUS301・3/4Hのステンレス鋼が使用される。
<第4の実施形態>
以下に、本発明の第4の実施形態に係るクリップ10Dについて、図17および図18を参照して説明する。第4の実施形態に係るクリップ10Dは、第1の実施形態に係るクリップ10Aとは、第1切欠部および第2切欠部の形状において、相違する。第4の実施形態において、第1の実施形態と略同一の構成を有する部分には同一の番号を付して説明する。
クリップ10Dは、クリップ10Aと同様に、背板部20と、一対の挟持板部30、32と、一対の屈曲部40、42とを備える。クリップ10Dは、弾力性を有するステンレス鋼の板材から形成される。具体的には、図17に示す形状の平板12Dが、平板12Aと同じ厚さの帯状のステンレス鋼の板材をプレス加工により打ち抜くことにより、形成される。
[挟持板部30の詳細な構成]
挟持板部30は、第1切欠部60Dと、2つの小切欠部64D、66Dとを有する。第1切欠部60Dは、クリップ10Aの第1切欠部60Aと相違する形状であり、左端縁が右端縁より上方に位置するように傾いた円弧状の長孔である。第1切欠部60Dは、屈曲部40の当接する部分44に向かって湾曲する下端縁72Dと、同様に湾曲する上端縁74Dとを有する。2つの小切欠部64D、66Dは、異なる形状である。小切欠部64Dは、左右方向に直線的に延びる長孔であり、小切欠部66Dは、円形の丸孔である。
図17において、平板12Dは、その幅方向に延びる横中心線TCに関して、線対称の形状であるが、その長手方向に延びる縦中心線LCに関して、線対称の形状ではない。横中心線TCに関して線対称の形状により、両第1切欠部60D、62Dは、両挟持板部30、32上において同じ位置に配置されるとともに、両小切欠部64D、66D、および両小切欠部68D、70Dは、両挟持板部30、32上において同じ位置に配置される。
[クリップ10Dの各部分の寸法]
図18において、クリップ10Dの各部分の寸法は、クリップ10Aの各部分の寸法に対応する場合には、同じ記号を付して示される。しかし、同じ記号であっても、両クリップ10A、10Bの寸法が異なる場合がある。たとえば、小切欠部64D、66Dは、形状において小切欠部64A、66Aと相違することから、寸法L21〜L23、L25は、両クリップ10A、10Dの間で相違する。また、第1切欠部60Dも、形状において第1切欠部60Aと相違することから、寸法L11〜L13、L34は、両クリップ10A、10Dの間で相違する。更に、小切欠部64D、66Dも、互いに相違する形状であることから、新たな寸法L41〜L44が、寸法L33〜L36にそれぞれ対応して設定される。
寸法L23は、寸法L21、L24の各々より小さい。両小切欠部64D、66Dの寸法L22、L24の合計は、第1切欠部60Dの寸法L12より小さい。平板12Dが縦中心線LCに関して線対称の形状でないことから、挟持板部30も縦中心線LCに関して線対称の形状ではない。この非線対称の形状から、小切欠部64Bは、挟持板部30上において、小切欠部66Bと異なる配置関係にある。
第1切欠部60Dの切り欠かれた面積は、両小切欠部64D、66Dの切り欠かれた面積の合計より大きくなるように、第1切欠部60Dおよび両小切欠部64D、66Dの形状および寸法が設定される。この切り欠かれた面積の関係により、第1切欠部60Dの形成された領域は、両小切欠部64D、66Dの形成された領域よりも弾性変形し易くなると考えられる。
[クリップ10Dの製作方法]
ステンレス鋼の薄板材をプレス加工により打ち抜くことにより、図17に示す帯状の平板12Dが多数形成される。その後に、クリップ10Aと同様に、図6〜図9に示す一連の工程に従って治具により押圧加工および折り曲げ加工が加工物WKPに施されて、クリップ10Dが製作される。ステンレス鋼の薄板材は、板厚「0.3」mmであり、SUS304H、SUS304・3/4HまたはSUS301・3/4Hのステンレス鋼が使用される。
<実施形態の作用および効果>
第1〜第4の実施形態のクリップ10A〜10Dと、「逆向きデザイン」のクリップ10Eとは、第1切欠部と2つの小切欠部とが一対の挟持板部に形成される構成において共通する。第1切欠部と2つの小切欠部とが形成されることにより、用紙枚数「35」枚の極めて厚いシート積層体BSを挟持するクリップ10A〜10Eのグリップ力は、「デザイン無し」のクリップのグリップ力より大きくなる。
第1〜第4の実施形態のクリップ10A〜10Dは、第1切欠部が2つの小切欠部よりも屈曲部の当接する部分に近接して形成される構成において共通する。第1切欠部が2つの小切欠部よりも当接する部分に近接することにより、少なくとも用紙枚数「30」枚の比較的に厚いシート積層体BSを挟持するクリップ10A〜10Dのグリップ力は、「デザイン無し」のクリップのグリップ力より大幅に大きくなることが実験により確認された。
第1切欠部の切り欠かれた面積と、2つの小切欠部の切り欠かれた面積との合計の切り欠かれた面積は、クリップ10C、クリップ10B、クリップ10A、クリップ10Dの順番に小さくなる。用紙枚数「30」枚のシート積層体BSを挟持する場合のグリップ力は、クリップ10A、クリップ10B、クリップ10C、クリップDの順番に小さくなることが実験により確認された。この結果から、第1切欠部および2つの小切欠部の合計の切り欠かれた面積のみでは、グリップ力の大きさが決定されないことが理解できる。ただ、クリップ10A〜10Cは、縦中心線LCに関して線対称の形状である点で共通し、最もグリップ力の小さいクリップ10Dは、縦中心線LCに関して線対称の形状でない。従って、この線対称の形状により、屈曲部の当接する部分が延びる所定方向である左右方向において、屈曲部および挟持板部がシート積層体BSを均一な力で挟持することができると考えられ、クリップ10A〜10Cのグリップ力は、クリップ10Dのグリップ力より大きくなったものと考えられる。
線対称の形状のクリップ10A〜10Cのうちで、合計の切り欠かれた面積が最も狭いクリップ10Aのグリップ力が最も大きくなることが実験により確認された。合計の切り欠かれた面積が広がると、挟持板部の弾性変形の量は大きくなり、挟持板部がシート積層体BSの用紙と接触する面積は広がると考えられる。しかし、合計の切り欠かれた面積が広がったことにより、挟持板部の剛性が小さくなり、グリップ力は小さくなると考えられる。従って、クリップ10Aの第1切欠部および2つの小切欠部の形状および形成位置は、挟持板部の弾性変形量と挟持板部の剛性との関係を考慮して最適に定められている。また、クリップAの第1切欠部および2つの小切欠部は、所定方向に直線的に延びる部分を有しないことから、応力集中を回避するために最適な形状でもある。
第1〜第4の実施形態のクリップ10A〜10Dは、従来の「デザイン無し」のクリップに比べ、比較的に厚いシート積層体を挟持するグリップ力を大幅に大きくすることができるとともに、第1切欠部および2つの小切欠部の形状に応じて、微笑みの顔、大笑いの顔、ウインクした顔などの種々のデザインをクリップに施すことができ、クリップの商品価値を高めることができる。
<構成の対応関係>
本実施形態の背板部20、挟持板部30、32、屈曲部40、42、および当接する部分44、46は、本発明の背板部、一対の挟持板部、一対の屈曲部、および当接する部分の一例である。本実施形態の第1切欠部60A〜60E、62A〜62Eは、本発明の一対の第1切欠部の一例である。本実施形態の小切欠部64A〜64E、66A〜66E、および小切欠部68A〜68D、70A〜70Dは、本発明の一対の第2切欠部の一例であるとともに、本発明の2つの小切欠部の一例である。本実施形態の左右方向は、本発明の所定方向の一例である。本実施形態の寸法L12は、本発明の第1切欠部の所定方向における長さの一例であり、本実施形態の寸法L22、L24は、本発明の2つの小切欠部の所定方向における長さの一例である。本実施形態の寸法L23は、本発明の2つの小切欠部の所定方向における間隔の一例である。本実施形態の寸法L11、L13は、本発明の第1間隔、および第2間隔の一例である。本実施形態の縦中心線LCは、本発明の挟持板部の中心線の一例である。
<変形例>
本発明は、本実施形態に限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。以下にその変形の一例を述べる。
(1)第1〜第4の実施形態のクリップ10A〜10D、および「逆向きデザイン」のクリップEでは、背板部20に何ら切欠部が形成されていないが、背板部および挟持板部の剛性が所定の値に維持される場合には、特開平9−315068号公報に記載されたクリップのように、クリップ挟み止め装置などの構成に応じて、スリットが、背板部および一対の挟持板部にわたって形成される構成でも良い。
(2)第1〜第4の実施形態のクリップ10A〜10D、および「逆向きデザイン」のクリップEでは、第1切欠部60A〜60E、62A〜62Eは、1つの切欠部から形成されたが、これに限定されない。第1切欠部が、所定方向において配列された複数の切欠部から構成されても良い。この場合、第1切欠部を構成する複数の切欠部は、所定方向に直線的に延びる形状の切欠部と、湾曲する切欠部とから構成されても良い。ただ、応力集中を避けるために、全ての切欠部が、湾曲する切欠部から構成されることが好ましい。
(3)第1〜第4の実施形態のクリップ10A〜10Dでは、第1切欠部60A〜60E、62A〜62Eの湾曲する端縁は、当接する部分44、46に向かって湾曲する端縁のみであったが、これに限定されない。第1切欠部の湾曲する端縁は、当接する部分から離れる方向に湾曲する端縁を含んでいても良い。
(4)第1〜第4の実施形態のクリップ10A〜10D、および「逆向きデザイン」のクリップEでは、第1切欠部と、第2切欠部を構成する2つの小切欠部とが所定方向に直交する方向に間隔をおいて配置されるが、これに限定されない。第1切欠部および第2切欠部の外に、第3切欠部が所定方向に直交する方向に第1切欠部または第2切欠部から間隔をおいて配置されても良い。この場合、挟持板部の剛性を確保するために、第3切欠部の所定方向における長さは、第1切欠部の所定方向における長さより短く設定される。
(5)第1〜第4の実施形態のクリップ10A〜10D、および「逆向きデザイン」のクリップEは、ステンレス鋼の薄板材から形成されたが、バネ材として弾力性のある金属材料であれば使用することができる。たとえば、スチールの薄板材にメッキ処理、または塗装処理を施してクリップを形成しても良い。
10A〜10E クリップ
20 背板部
30、32 挟持板部
40、42 屈曲部
44、46 当接する部分
60A〜60E 第1切欠部
64A〜64E、66A〜66E 小切欠部
68A〜68D、70A〜70D 小切欠部
BS シート積層体
LC 縦中心線

Claims (10)

  1. 帯状の金属板材を折り曲げて形成され、シート積層体を綴じるクリップであって、
    綴じることが可能なシート積層体の最大厚さに相当する幅を有する背板部と、
    前記背板部の両側縁を折り曲げて形成され、互いに対向する一対の挟持板部と、
    前記一対の挟持板部の先端を屈曲させて形成され、前記金属板材の弾性力により互いに当接する一対の屈曲部と、
    前記一対の挟持板部の同じ位置にそれぞれ形成された一対の第1切欠部とを備え、
    前記一対の第1切欠部の各第1切欠部は、前記一対の屈曲部が互いに当接する部分が延びる所定方向に沿って延びる長尺形状を有することを特徴とするシート積層体用のクリップ。
  2. 前記一対の挟持板部の同じ位置にそれぞれ形成された一対の第2切欠部を備え、
    前記一対の第2切欠部の各第2切欠部は、前記所定方向に直交する方向において、前記各第1切欠部の形成位置と異なる位置に配置され、
    前記各第2切欠部の切り欠かれた面積は、前記各第1切欠部の切り欠かれた面積より小さいことを特徴とする請求項1に記載のシート積層体用のクリップ。
  3. 前記各第2切欠部は、前記背板部の側縁と前記各第1切欠部の形成位置との間に配置されることを特徴とする請求項2に記載のシート積層体用のクリップ。
  4. 前記各第2切欠部は、前記所定方向に沿って間隔をおいて形成された2つの小切欠部からなり、
    前記2つの小切欠部の切り欠かれた面積の合計は、前記各第1切欠部の切り欠かれた面積より小さいことを特徴とする請求項3に記載のシート積層体用のクリップ。
  5. 前記2つの小切欠部の所定方向における合計の長さは、前記各第1切欠部の所定方向における長さより短いことを特徴とする請求項4に記載のシート積層体用のクリップ。
  6. 前記2つの小切欠部の前記所定方向における間隔は、前記2つの小切欠部の各々の前記所定方向における長さより小さいことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のシート積層体用のクリップ。
  7. 前記各第1切欠部を形成する端縁のうち、前記一対の屈曲部が互いに当接する部分に近い端縁は、その当接する部分に向かって湾曲する形状に形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のシート積層体用のクリップ。
  8. 前記各第1切欠部の前記所定方向における長さは、前記各第1切欠部の一方の端から、その一方の端に近い前記一対の挟持板部の一方の側端までの前記所定方向における第1間隔、および、前記各第1切欠部の他方の端から、その他方の端に近い前記一対の挟持板部の他方の側端までの前記所定方向における第2間隔の各々より、長く、
    前記第1間隔、および前記第2間隔の各々は、前記各第1切欠部を形成する端縁のうち、前記一対の屈曲部が互いに当接する部分に近い端縁と、その当接する部分との間の最短距離より、長いことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のシート積層体用のクリップ。
  9. 前記各第1切欠部の前記所定方向における長さは、前記第1間隔と前記第2間隔との合計の長さより、長いことを特徴とする請求項8に記載のシート積層体用のクリップ。
  10. 前記一対の挟持板部の各々は、前記所定方向における中央位置を通る中心線に関して線対称の形状であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のシート積層体用のクリップ。
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