JP2012210688A - 回転伝達装置およびこれを用いたシート材穿孔装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 回転軸と、該回転軸に設けられた駆動歯車と、前記回転軸に回転自在かつ前記回転軸方向に移動可能に設けられた従動歯車と、該従動歯車を前記駆動歯車に向かって付勢する付勢手段とを有し、前記駆動歯車と前記従動歯車には前記回転軸方向に対向して噛み合い可能かつラチェット機構を発現する傾斜を備えた歯が形成されており、一方向の回転では前記歯により前記従動歯車が前記駆動歯車に対して噛み合い、他方向の回転では前記歯の傾斜により前記従動歯車が前記駆動歯車から前記回転軸上を離間移動される回転伝達装置であって、所定期間において前記従動歯車の前記回転軸上の離間移動を阻止する移動制限手段を有する回転伝達装置である。これを用いたシート材穿孔装置である。
【選択図】図3
Description
また、一連の動作中、何らかの原因によりパンチ機構部Aが異常停止すると、ラチェット機構の特性上、パンチ機構部Aの所定の待機位置への復帰を駆動歯車143の逆回転によって行うことはできない。
すなわち本発明のシート材穿孔装置は、回転軸と、該回転軸に設けられた駆動歯車と、前記回転軸に回転自在かつ前記回転軸方向に移動可能に設けられた従動歯車と、該従動歯車を前記駆動歯車に向かって付勢する付勢手段と、所定期間において前記従動歯車の前記回転軸上の離間移動を阻止する移動制限手段とを有し、前記駆動歯車と前記従動歯車には前記回転軸方向に対向して噛み合い可能かつラチェット機構を発現する傾斜を備えた歯が形成されており、一方向の回転では前記歯により前記従動歯車が前記駆動歯車に対して噛み合い、他方向の回転では前記歯の傾斜により前記従動歯車が前記駆動歯車から前記回転軸上を離間移動される回転伝達装置を備えており、前記従動歯車にパンチ機構部Aが連結され、前記駆動歯車にパンチ機構部Bが連結され、前記回転伝達装置における一方向の回転により前記パンチ機構部A、Bが同時駆動され、他方向の回転により前記パンチ機構部Aが駆動される、シート材穿孔装置である。
回転軸は、駆動源に対して連結し、駆動源の駆動方向の切替に対応して双方向に回転可能な構成を有する機械的構成である。したがって、回転軸は、例えば、駆動源がモータなどの回転駆動源であれば、その回転運動をギヤなどの機械要素を有して自らの回転運動にできる軸構成であればよい。また、駆動源がシリンダなどの直線駆動源であれば、その直線運動をラックピニオンやクランクなどの機械的機構を有して自らの回転運動にできる軸構成であればよい。
本発明において、前記移動制限手段は、所定期間において、前記付勢手段のように従動歯車を駆動歯車に向かって付勢するよりもむしろ、従動歯車の回転軸上の離間移動を阻止するための機能を有する手段であり、従動歯車の駆動歯車からの離間移動をより確実に阻止するための手段である。
図2(a)は、外周の一部に切欠き60bを形成した回転板60であって、軸61により矢印で示す方向に回転可能に軸支されている。なお、回転板60の回転機構は適宜構成すればよく、ここでは詳細を略す。また、従動歯車44に関し、図の奥方向が付勢方向となり、手前方向が離間方向となる。
図3に示す回転伝達装置は、回転軸42と、該回転軸42に設けられた駆動歯車43と、回転軸42に回転自在かつ回転軸42方向に移動可能に設けられた従動歯車44と、該従動歯車44を駆動歯車43に向かって付勢する付勢手段となるバネ41Aとを有する。また、駆動源であるモータ9は両端がフレーム8に固設され、モータ9の出力軸に固設されたギヤ10が、軸73に軸支されたギヤを介し、1本の回転軸42の一端に固設されたギヤ72に連結される。
具体的には、回転軸と、該回転軸に設けられた駆動歯車と、前記回転軸に回転自在かつ前記回転軸方向に移動可能に設けられた従動歯車と、該従動歯車を前記駆動歯車に向かって付勢する付勢手段と、所定期間において前記従動歯車の前記回転軸上の離間移動を阻止する移動制限手段とを有し、前記駆動歯車と前記従動歯車には前記回転軸方向に対向して噛み合い可能かつラチェット機構を発現する傾斜を備えた歯が形成されており、一方向の回転では前記歯により前記従動歯車が前記駆動歯車に対して噛み合い、他方向の回転では前記歯の傾斜により前記従動歯車が前記駆動歯車から前記回転軸上を離間移動される、上述した本発明の回転伝達装置を備える。
図5は、本発明の一例となる2組のパンチ機構部A、Bを有するシート材穿孔装置1(以下、穿孔装置1という。)であり、図5(a)は上方からの視点で、図5(b)はシート材(図示せず)の挿入方向からの視点で、穿孔装置1の待機状態を示す。回転伝達装置の詳細構成については図3を参照する。また、2組のパンチ機構部A、Bを図5(b)に示す待機位置から同時駆動してシート材に4孔を穿孔した状態を図6に示し、パンチ機構部Bを図5(b)に示す待機位置から駆動してシート材に2孔を穿孔した状態を図5(b)と反対方向の視点から図7に示す。
パンチ機構部Aは、回転伝達装置Cの従動歯車44と連結する連結歯車4Aに対して駆動ピン13Aにより連接アーム4Aを連結し、該連接アーム4Aに伝達された駆動力が入力となって梃子クランク機構により穿孔駆動する。同様に、パンチ機構部Bは、回転伝達装置Cの駆動歯車43と連結する連結歯車4Bに対して駆動ピン13Bにより連接アーム4Bを連結し、該連接アーム4Bに伝達された駆動力が入力となって梃子クランク機構により穿孔駆動する。
連接アーム6A、6Bは、連結歯車4A、4Bに具備する駆動ピン13A、13Bに対して連結し、かつ、ピン15A、15Bにより揺動アーム5A、5Bに対して連結し、ダイ孔3Aa、3Abの孔列方向に沿うように配置される。この構成により、連接アーム6A、6Bは、連結歯車4A、4Bの駆動ピン13A、13Bと揺動アーム5A、5Bとを連結しながら、駆動ピン13A、13Bおよびピン15A、15Bの個所を揺動支点として揺動可能となる。したがって、連接アーム6A、6Bは、梃子クランク機構をなす連接棒としての機能を有することができる。
モータ9始動前、バネ41Aで押圧された従動歯車44の歯44Aは駆動歯車43の歯43Aに対して見掛け上は噛み合い状態にある。この状態から、モータ9が図3に示す実線の矢印方向に回転し始めると、駆動歯車43と従動歯車44とが噛み合い状態を維持して実線の矢印方向に同時に回転し始め、さらに連結歯車4A、4Bが同時に回転し始める。すると、駆動ピン13A、13Bが回転運動を開始し、これにより連接アーム6A、6Bの直線運動が起動される。このとき、駆動歯車43と従動歯車44が十分に噛み合っているため、ディテントバネ51A、51Bの凸部がディテントカム50A、50Bの凹部から離脱できるだけの駆動力が伝達される。
Claims (5)
- 回転軸と、該回転軸に設けられた駆動歯車と、前記回転軸に回転自在かつ前記回転軸方向に移動可能に設けられた従動歯車と、該従動歯車を前記駆動歯車に向かって付勢する付勢手段とを有し、前記駆動歯車と前記従動歯車には前記回転軸方向に対向して噛み合い可能かつラチェット機構を発現する傾斜を備えた歯が形成されており、一方向の回転では前記歯により前記従動歯車が前記駆動歯車に対して噛み合い、他方向の回転では前記歯の傾斜により前記従動歯車が前記駆動歯車から前記回転軸上を離間移動される回転伝達装置であって、
所定期間において前記従動歯車の前記回転軸上の離間移動を阻止する移動制限手段を有することを特徴とする回転伝達装置。 - 前記従動歯車は歯筋が形成された外周部を有し、該外周部の歯筋に対して噛み合い可能な連結歯車を有することを特徴とする請求項1に記載の回転伝達装置。
- 前記連結歯車は外周に部分的に切り欠きが形成された回転板を自らの軸に有し、該回転板を前記移動制限手段として、前記切り欠きに対応する前記連結歯車の回転角度範囲外においては前記従動歯車の前記回転軸上の離間移動を阻止し、前記連結歯車の回転角度範囲内においては前記従動歯車の前記回転軸上の離間移動を可能とすることを特徴とする請求項2に記載の回転伝達装置。
- 回転軸と、該回転軸に設けられた駆動歯車と、前記回転軸に回転自在かつ前記回転軸方向に移動可能に設けられた従動歯車と、該従動歯車を前記駆動歯車に向かって付勢する付勢手段と、所定期間において前記従動歯車の前記回転軸上の離間移動を阻止する移動制限手段とを有し、前記駆動歯車と前記従動歯車には前記回転軸方向に対向して噛み合い可能かつラチェット機構を発現する傾斜を備えた歯が形成されており、一方向の回転では前記歯により前記従動歯車が前記駆動歯車に対して噛み合い、他方向の回転では前記歯の傾斜により前記従動歯車が前記駆動歯車から前記回転軸上を離間移動される回転伝達装置を備えており、
前記従動歯車にパンチ機構部Aが連結され、前記駆動歯車にパンチ機構部Bが連結され、前記回転伝達装置における一方向の回転により前記パンチ機構部A、Bが同時駆動され、他方向の回転により前記パンチ機構部Bが駆動されることを特徴とするシート材穿孔装置。 - 前記パンチ機構部A、Bそれぞれに2個のパンチを具備し、かつ前記パンチ機構部Aのパンチを両端側に配置し、前記パンチ機構部A、Bの同時駆動により4孔を、前記パンチ機構部Aの片側駆動により2孔の穿孔を可能とすることを特徴とする請求項4に記載のシート材穿孔装置。
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- 2011-03-31 JP JP2011078123A patent/JP5918476B2/ja active Active
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