JP2012210597A - 複合フィルタ及びこれを用いた複合フィルタ構造体 - Google Patents
複合フィルタ及びこれを用いた複合フィルタ構造体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012210597A JP2012210597A JP2011078042A JP2011078042A JP2012210597A JP 2012210597 A JP2012210597 A JP 2012210597A JP 2011078042 A JP2011078042 A JP 2011078042A JP 2011078042 A JP2011078042 A JP 2011078042A JP 2012210597 A JP2012210597 A JP 2012210597A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composite filter
- fiber
- rayon
- layer
- fiber yarn
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Filtering Materials (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Knitting Of Fabric (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明は、複数の繊維層を重ねて構成された積層布からなる複合フィルタにおいて、前記積層布の少なくとも最外繊維層がレーヨン繊維糸から形成されるレーヨン層であり、前記積層布の中間層の1層以上がナイロン繊維糸から形成されるナイロン層及び/又はエステル繊維糸から形成されるエステル層であり、前記レーヨン層の表面に難燃剤が担持される及び/又は前記レーヨン繊維糸が難燃剤を含有する複合フィルタ及びこれを用いた複合フィルタ構造体である。
【選択図】図1
Description
図6は、特許文献2に記載される従来の複合フィルタの概略図である。表面繊維層120及び裏面繊維層128の層間に、ガラス繊維同士が柔軟に結合した中間繊維層124を介在させた3層繊維構造を有した複合フィルタにおいて、前記表面繊維層120及び前記裏面繊維層128に、難燃剤とバインダ剤の混合剤が好適な混合条件で吹付塗着されている。
更に、前記積層布の中間層の1層以上がナイロン繊維糸から形成されるナイロン層であるから、洗浄しても腰が強く、形状を保持することができる。即ち、ナイロンは、優れた弾性や復元力を有しており、水で洗浄しても複合フィルタの形状を保持することができる。また、エステルは、洗浄時の収縮率が極めて小さく、より安定して複合フィルタの形状を保持することができる。
従って、複合フィルタがレンタル商品の場合など、前記レーヨン層が高温の排気や油分等により加熱されても、炭化されて燃焼することを防止することができると共に、洗浄時に変形することが殆ど無いことから、何回も複合フィルタを使用することができ、コストを低減化することができる。
前記最外繊維層や前記中間層は、織物、編物及び不織布から適宜に形成される繊維構造を選択することができる。
嵩高と目付を一定にして前記繊維径を変化させたとき、前記レーヨン単繊維の繊維径が1dtex未満では、圧力損失が増大し過ぎることが分かっている。また、前記レーヨン単繊維の繊維径を10dtexより大きくなると、保持捕集性能が大幅に低下する結果が得られている。また、前記レーヨン繊維糸を形成するレーヨン単繊維のフィラメント数が20f未満の場合、保持捕集性能が低下し、フィルタ製品として用いることができなくなる。前記フィラメント数が100fを越えると、圧力損失が増大し過ぎるという結果が得られている。
更に、「繊維径×フィラメント数」を「トータルdtex」としたとき、トータルdtexは、20〜200dtexの範囲にあることが好ましく、40〜150dtexの範囲にあることがより好ましい。
嵩高と目付を一定にして前記繊維径を変化させたとき、前記ナイロン繊維糸の繊維径が20dtex未満では、弾性力が小さすぎるという結果が得られている。更に、前記ナイロン繊維糸の繊維径を85dtexより大きくなると、柔軟性や伸張性が低下し過ぎるという結果が得られている。前記エステル繊維糸の場合、前記繊維径が20dtex未満では、洗浄時における収縮の抑制効果が十分に得られなくなり、前記繊維径を85dtexより大きくなると、柔軟性や伸張性が低下し過ぎるという結果が得られている。
前記ナイロン繊維糸及び/又は前記エステル繊維糸の繊維径は、35dtex〜75dtexの範囲にあることが好ましく、45dtex〜65dtexの範囲にあることがより好ましい。
また、表には示していないが、ナイロン繊維糸の換わりにエステル繊維糸を用いた場合、前記質量比MR/Mが0.7を越えると、洗浄時における収縮の抑制効果が十分に得られなくなっている。
更に、前記積層布の中間層の1層以上がナイロン繊維糸から形成されるナイロン層であるから、洗浄しても腰が強く、形状を保持することができる。即ち、ナイロンは、優れた弾性や復元力を有しており、水で洗浄しても複合フィルタの形状を保持することができる。また、エステルは、洗浄時の収縮率が極めて小さく、より安定して複合フィルタの形状を保持することができる。
2 複合フィルタ
4 第1積層布
5 第2積層布
6 開口部
8 開口部内面
9 開口部内面
10 開口部端部
11 綴じ代部
12 面ファスナ
16 縫い代部
17 縫い代部
18 突出口
20 表編地
22 地編糸
24 中間層
26 結合糸
28 裏編地
30 地編糸
32 枠体
34 突起
36 アルミ外枠
38 嵌め込み突条
39 ガイド部
40 ガイド部
44 ガイド部
46 ガイド部
104 複合フィルタ
120 表面繊維層
124 中間繊維層
128 裏面繊維層
Claims (10)
- 複数の繊維層を重ねて構成された積層布からなる複合フィルタにおいて、前記積層布の少なくとも最外繊維層がレーヨン繊維糸から形成されるレーヨン層であり、前記積層布の中間層の1層以上がナイロン繊維糸から形成されるナイロン層及び/又はエステル繊維糸から形成されるエステル層であり、前記レーヨン層の表面に難燃剤が担持される及び/又は前記レーヨン繊維糸が難燃剤を含有することを特徴とする複合フィルタ。
- 前記最外繊維層の前記レーヨン層と前記中間層の前記ナイロン層及び/又は前記エステル層を結合させる結合繊維部又は結合繊維構造を有する請求項1に記載の複合フィルタ。
- 前記積層布を1段以上に重畳する請求項1又は2に記載の複合フィルタ。
- 前記重畳が前記積層布を1回以上折り返して形成された袋状フィルタからなる請求項3に記載の複合フィルタ。
- 前記積層布が表編地と裏編地を有する編物からなり、前記レーヨン繊維糸により前記表編地と前記裏編地を編成して前記レーヨン層を形成し、前記ナイロン繊維糸及び/又は前記エステル繊維糸により前記表編地と前記裏編地を結合して前記ナイロン層及び/又は前記エステル層を形成した請求項1〜4のいずれかに記載の複合フィルタ。
- 前記レーヨン繊維糸が複数のレーヨン単繊維から形成され、前記レーヨン単繊維の繊維径が1dtex〜10dtexの範囲にあり、前記レーヨン繊維糸を形成するレーヨン単繊維のフィラメント数が20〜100fである請求項1〜5のいずれかに記載の複合フィルタ。
- 前記ナイロン繊維糸及び/又は前記エステル繊維糸が単繊維であり、前記ナイロン繊維糸及び/又は前記エステル繊維糸の繊維径が20dtex〜85dtexの範囲にある請求項1〜6のいずれかに記載の複合フィルタ。
- 前記積層布を形成する前記ナイロン繊維糸及び/又は前記エステル繊維糸の質量Mに対する前記レーヨン繊維糸の質量MRの比率である質量比MR/Mが0.1〜0.7の範囲にある請求項1〜7のいずれかに記載される複合フィルタ。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の複合フィルタとこれを張設して保持する枠体とからなることを特徴とする複合フィルタ構造体。
- 前記複合フィルタが前記積層布を1回以上折り返して形成された袋状フィルタであり、前記袋状フィルタに前記枠体が挿入される請求項9に記載の複合フィルタ構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011078042A JP2012210597A (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | 複合フィルタ及びこれを用いた複合フィルタ構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011078042A JP2012210597A (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | 複合フィルタ及びこれを用いた複合フィルタ構造体 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015223871A Division JP2016028818A (ja) | 2015-11-16 | 2015-11-16 | フィルタの装着ホルダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012210597A true JP2012210597A (ja) | 2012-11-01 |
Family
ID=47265036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011078042A Pending JP2012210597A (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | 複合フィルタ及びこれを用いた複合フィルタ構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012210597A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015009172A (ja) * | 2013-06-27 | 2015-01-19 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | フィルター構造体 |
JP2015039648A (ja) * | 2013-08-20 | 2015-03-02 | 株式会社ダスキン | フィルタ、フィルタ中間体、フィルタ組立体及びレンジフード |
JP2016028818A (ja) * | 2015-11-16 | 2016-03-03 | 株式会社ダスキン | フィルタの装着ホルダ |
WO2021260811A1 (ja) * | 2020-06-23 | 2021-12-30 | 三菱電機株式会社 | フィルター枠および換気装置 |
Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5555847A (en) * | 1978-10-20 | 1980-04-24 | Showa Seitai Mfg | Paper bag and method of simultaneously performing machine sewing of its bottom opening portion and pasting of reinforcing tape to bag mouth |
JPS59163161U (ja) * | 1983-04-18 | 1984-11-01 | 本田技研工業株式会社 | エンジン用エアクリ−ナエレメント装置 |
JPS6190712A (ja) * | 1984-10-09 | 1986-05-08 | Miura Eng Internatl Kk | 濾布被覆濾過体 |
JPS6431939U (ja) * | 1987-08-21 | 1989-02-28 | ||
JPH06201167A (ja) * | 1992-12-28 | 1994-07-19 | Mitsubishi Electric Corp | 換気扇用のフィルタ装置 |
JP3036328U (ja) * | 1996-09-30 | 1997-04-15 | 栄次郎 三賀 | ろ過装置及びそれを備えた浴槽用温水循環装置 |
JP2000176481A (ja) * | 1998-12-15 | 2000-06-27 | Tokyo Engineering Kogyo Kk | 濾過装置 |
JP3113436U (ja) * | 2005-06-07 | 2005-09-08 | レック株式会社 | 洗濯機用ネット |
JP2007016341A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Kurashiki Seni Kako Kk | 難燃化不織布およびそれからなるフィルター |
JP3137145U (ja) * | 2007-09-02 | 2007-11-15 | 株式会社サンリット企画 | 手提げバック |
JP2009190424A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-08-27 | Honda Motor Co Ltd | エアバッグの縫製構造 |
JP2011020102A (ja) * | 2009-07-17 | 2011-02-03 | Unitika Trading Co Ltd | 主としてレンジフードの吸気口側に用いるフィルター材 |
-
2011
- 2011-03-31 JP JP2011078042A patent/JP2012210597A/ja active Pending
Patent Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5555847A (en) * | 1978-10-20 | 1980-04-24 | Showa Seitai Mfg | Paper bag and method of simultaneously performing machine sewing of its bottom opening portion and pasting of reinforcing tape to bag mouth |
JPS59163161U (ja) * | 1983-04-18 | 1984-11-01 | 本田技研工業株式会社 | エンジン用エアクリ−ナエレメント装置 |
JPS6190712A (ja) * | 1984-10-09 | 1986-05-08 | Miura Eng Internatl Kk | 濾布被覆濾過体 |
JPS6431939U (ja) * | 1987-08-21 | 1989-02-28 | ||
JPH06201167A (ja) * | 1992-12-28 | 1994-07-19 | Mitsubishi Electric Corp | 換気扇用のフィルタ装置 |
JP3036328U (ja) * | 1996-09-30 | 1997-04-15 | 栄次郎 三賀 | ろ過装置及びそれを備えた浴槽用温水循環装置 |
JP2000176481A (ja) * | 1998-12-15 | 2000-06-27 | Tokyo Engineering Kogyo Kk | 濾過装置 |
JP3113436U (ja) * | 2005-06-07 | 2005-09-08 | レック株式会社 | 洗濯機用ネット |
JP2007016341A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Kurashiki Seni Kako Kk | 難燃化不織布およびそれからなるフィルター |
JP3137145U (ja) * | 2007-09-02 | 2007-11-15 | 株式会社サンリット企画 | 手提げバック |
JP2009190424A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-08-27 | Honda Motor Co Ltd | エアバッグの縫製構造 |
JP2011020102A (ja) * | 2009-07-17 | 2011-02-03 | Unitika Trading Co Ltd | 主としてレンジフードの吸気口側に用いるフィルター材 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015009172A (ja) * | 2013-06-27 | 2015-01-19 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | フィルター構造体 |
JP2015039648A (ja) * | 2013-08-20 | 2015-03-02 | 株式会社ダスキン | フィルタ、フィルタ中間体、フィルタ組立体及びレンジフード |
JP2016028818A (ja) * | 2015-11-16 | 2016-03-03 | 株式会社ダスキン | フィルタの装着ホルダ |
WO2021260811A1 (ja) * | 2020-06-23 | 2021-12-30 | 三菱電機株式会社 | フィルター枠および換気装置 |
JPWO2021260811A1 (ja) * | 2020-06-23 | 2021-12-30 | ||
JP7305048B2 (ja) | 2020-06-23 | 2023-07-07 | 三菱電機株式会社 | フィルター枠および換気装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9242200B2 (en) | Grease removal apparatus, systems and methods | |
JP2012210597A (ja) | 複合フィルタ及びこれを用いた複合フィルタ構造体 | |
WO2006134748A1 (ja) | 耐熱性布帛とこれを用いた衣類及び耐熱手袋 | |
JP2010022832A5 (ja) | ||
JP2841867B2 (ja) | 高温ガスの濾過に対する高効率濾過用繊維布 | |
JP2015094030A (ja) | 防護材料および防護衣服 | |
JPWO2008075505A1 (ja) | 耐熱性接結2重織物とこれを用いた衣類及び耐熱手袋 | |
JP2016028818A (ja) | フィルタの装着ホルダ | |
JP5173593B2 (ja) | 換気扇又はレンジフード用防汚フィルタ | |
JP5927940B2 (ja) | 難燃性を有する空気清浄機用エアフィルター濾材および空気清浄機用エアフィルター | |
JP2016078242A (ja) | 防護シート | |
JP2011072911A (ja) | 空気清浄用フィルタ | |
TW200905141A (en) | Antifouling filter for ventilator or cooking range hood | |
JP2021514300A (ja) | フィルター媒体 | |
JP5549142B2 (ja) | 吸着フィルタ材料及びエアクリーナ | |
JP2009263809A (ja) | 耐熱性積層構造体およびそれからなる耐熱性防護服 | |
JP5390347B2 (ja) | 軽量耐熱防護服 | |
JP2011020102A (ja) | 主としてレンジフードの吸気口側に用いるフィルター材 | |
JP2006281108A (ja) | 換気扇用フィルター及びその製造方法 | |
WO2021250551A1 (en) | Filtration system including filter media | |
JP5421714B2 (ja) | 防汚フィルタ | |
CN205730602U (zh) | 强度耐高温过滤布 | |
JP2019025398A (ja) | フィルターバグ用ろ過材。 | |
JP3180140U (ja) | 寝具 | |
WO2022034442A1 (en) | Multilayer filter assembly |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140311 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150113 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150120 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150311 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150915 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20160202 |