JP2012209710A - 放送受信装置、制御方法、及び制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】電波状況が悪化しても従来よりも内容を把握し易い映像信号及び音声信号を出力する。
【解決手段】放送受信装置100は、デジタル放送に用いられる電波を受信し、当該受信された電波で搬送されたデータを伸張復号するデジタル放送受信機121を備える。また、放送受信装置100は、デジタル放送で放送される音声と同一の音声の放送に用いられる電波を受信するアナログ放送受信機122を備える。さらに、放送受信装置100は、伸張復号されたデータで表される第1音声信号に対して、アナログ放送受信機122で受信された電波で搬送された第2音声信号を同期させる音声同期部140と、第1音声信号に同期させられた第2音声信号と、第1受信手段で伸張復号されたデータで表される映像信号とを出力する信号出力部170と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】放送受信装置100は、デジタル放送に用いられる電波を受信し、当該受信された電波で搬送されたデータを伸張復号するデジタル放送受信機121を備える。また、放送受信装置100は、デジタル放送で放送される音声と同一の音声の放送に用いられる電波を受信するアナログ放送受信機122を備える。さらに、放送受信装置100は、伸張復号されたデータで表される第1音声信号に対して、アナログ放送受信機122で受信された電波で搬送された第2音声信号を同期させる音声同期部140と、第1音声信号に同期させられた第2音声信号と、第1受信手段で伸張復号されたデータで表される映像信号とを出力する信号出力部170と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、デジタル放送を受信する放送受信装置、制御方法、及び制御プログラムに関する。
従来から、電波状況が悪化することでデジタル放送が受信できなくなるとアナログ放送の受信を開始すると共に、デジタル放送の出力を中断してアナログ放送の出力を開始する放送受信装置が知られている(例えば、特許文献1)。
ここで、一般的に、デジタル放送された映像及び音声の放送受信装置における出力は、例えば、放送局において映像及び音声を表すデータを圧縮符号化するのに要する時間及び放送受信装置において受信されたデータを伸張復号するのに要する時間、更に誤り訂正や画像処理に要する時間がある為、アナログ放送された映像及び音声の出力よりも遅延する。このため、特許文献1に記載の放送受信装置では、デジタル放送された映像及び音声から、アナログ放送された映像及び音声へ出力を切り替えると、遅延時間分の映像及び音声が出力されないので、ユーザは、放送内容を把握することが困難になるという問題があった。特に、頻繁に切り替えが生じる場合には、とぎれとぎれの映像及び音声が出力されるので、ユーザは、放送内容を把握できなくなっていた。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電波状況が悪化しても従来よりも内容を把握し易い映像信号及び音声信号を出力する放送受信装置、制御方法、及び制御プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る放送受信装置は、
デジタル放送に用いられる電波を受信し、当該受信された電波で搬送されたデータを伸張復号する第1受信手段と、
前記デジタル放送で放送される音声と同一の音声の放送に用いられる電波を受信する第2受信手段と、
前記第1受信手段で伸張復号されたデータで表される第1音声信号に対して、前記第2受信手段で受信された電波で搬送された第2音声信号を同期させる音声同期手段と、
前記音声同期手段で前記第1音声信号に同期させられた前記第2音声信号と、前記第1受信手段で伸張復号されたデータで表される映像信号であって、前記第1音声信号に同期した映像信号とを出力する信号出力手段と、を備える、
ことを特徴とする。
デジタル放送に用いられる電波を受信し、当該受信された電波で搬送されたデータを伸張復号する第1受信手段と、
前記デジタル放送で放送される音声と同一の音声の放送に用いられる電波を受信する第2受信手段と、
前記第1受信手段で伸張復号されたデータで表される第1音声信号に対して、前記第2受信手段で受信された電波で搬送された第2音声信号を同期させる音声同期手段と、
前記音声同期手段で前記第1音声信号に同期させられた前記第2音声信号と、前記第1受信手段で伸張復号されたデータで表される映像信号であって、前記第1音声信号に同期した映像信号とを出力する信号出力手段と、を備える、
ことを特徴とする。
本発明によれば、電波状況が悪化しても従来よりも内容を把握し易い映像信号及び音声信号を出力できる。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る放送受信装置100を、図面を参照して以下に説明する。
本発明の実施形態1に係る放送受信装置100を、図面を参照して以下に説明する。
図1は、放送受信装置100の一構成例を示す図である。
図1に示すように、放送受信装置100は、映像表示装置201、音声出力装置202、及び緊急信号アラーム出力装置203に接続している。放送受信装置100は、例えば、カーナビゲーション装置のような車載機であり、映像表示装置201、音声出力装置202、及び緊急信号アラーム出力装置203も放送受信装置100と同様に車両に搭載される。
図1に示すように、放送受信装置100は、映像表示装置201、音声出力装置202、及び緊急信号アラーム出力装置203に接続している。放送受信装置100は、例えば、カーナビゲーション装置のような車載機であり、映像表示装置201、音声出力装置202、及び緊急信号アラーム出力装置203も放送受信装置100と同様に車両に搭載される。
放送受信装置100は、放送用の電波を受信し、受信した電波に基づいて放送された映像を表す映像信号を映像表示装置201へ出力し、放送された音声を表す音声信号を音声出力装置202へ出力する。特に、放送受信装置100は、緊急地震速報などを伝える緊急警報放送用の電波を受信すると、受信された電波に基づいて緊急警報放送の音声を表す信号を、緊急信号アラーム出力装置203へ出力する。
映像表示装置201は、LCD(Liquid Crystal Display)で構成され、放送受信装置100から出力された映像信号に基づいて映像を表示する。尚、映像表示装置201は、PDP(Plasma Display Panel)又はEL(Electroluminescence)ディスプレイで構成されても良い。音声出力装置202及び緊急信号アラーム出力装置203は、スピーカで構成され、放送受信装置100から出力された音声信号に基づいて音声を出力する。
放送受信装置100は、アンテナ111及び112、デジタル放送受信機121、アナログ放送受信機122、スイッチ130、音声同期部140、緊急信号検出器150、操作キー160、信号出力部170、及び制御部190で構成される。信号出力部170は、映像信号出力部171、音声信号出力部172、及び緊急信号出力部173で構成される。
アンテナ111は、地上デジタル放送用の電波を受信し、受信した電波に基づいて高周波信号を出力する。アンテナ111は、ワンセグ(1seg)放送用の電波を受信しても良い。
本実施形態において、地上デジタル放送では、OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)という無線変調方式と、MPEG(Moving Picture Experts Group)−2という情報源符号方式とが採用されているとして説明を行うが、これに限定される訳ではない。
デジタル放送受信機121は、アンテナ111から高周波信号を入力し、入力された高周波信号を復調して、制御部190により設定されたチャネルでデジタル放送された映像及び音声を表すデータフレームを取得する。次に、デジタル放送受信機121は、取得したデータフレームに対してビタビ誤り訂正処理を行った後に、ビット誤り率(以下、BER:Bit Error Rateという)を算出し、算出されたBERが、例えば、2×10−4などの規定値よりも高い場合には、当該データフレームを破棄する。BERが規定値よりも高い場合には、データフレームの伸張復号が実行できないためである。このため、BERが規定値を超えると、当該データフレームで表される放送内容(つまり、放送された映像及び音声の内容)は出力されない。これに対して、算出されたBERが規定値よりも低い場合には、当該データフレームを伸張復号し、伸張復号されたデジタルデータに基づいてデジタル放送された映像信号を映像信号出力部171出力し、デジタル放送された音声信号(以下、第1音声信号という)を音声同期部140へ出力する。
アンテナ112は、地上アナログテレビジョン放送用の電波を受信し、受信した電波で伝搬された高周波信号を出力する。
アナログ放送受信機122は、アンテナ112から高周波信号を入力し、入力された高周波信号を復調し、制御部190により設定されたチャネルでアナログ放送された音声を表す音声信号(以下、第2音声信号という)をスイッチ130及び緊急信号検出器150へ出力する。
尚、本実施形態において、制御部190は、サイマル放送されたデジタル放送の受信に用いられるチャネルをデジタル放送受信機121に設定し、サイマル放送されたアナログ放送(つまり、当該デジタル放送で放送された音声と同一の音声のアナログ放送)の受信に用いられるチャネルをアナログ放送受信機122に設定する。
本実施形態において、アンテナ112は、地上アナログテレビジョン放送用の電波を受信するとして説明するが、これに限定される訳ではなく、デジタル放送受信機121で受信される放送の音声と同一の音声が放送されていれば、FM(Frequency Modulation)放送又はAM(Amplitude Modulation)放送用の電波を受信しても良い。
ここで、デジタル放送を行う放送局は、放送内容を表すデータを圧縮符号化してから送信し、デジタル放送受信機121は、受信したデータを伸張復号してから伸張復号されたデータに基づいて映像信号と音声信号とを出力する。このため、デジタル放送受信機121から出力される第1音声信号は、アナログ放送受信機122から出力される第2音声信号に比べて、圧縮符号化処理に要した時間及び伸張復号処理に要した時間だけ遅延している。
このため、音声同期部140は、アナログ放送受信機122から出力された後にスイッチ130から出力される第2音声信号を、デジタル放送受信機121から出力された第1音声信号に同期させる。
具体的には、音声同期部140は、信号比較器141と遅延器142とで構成される。遅延器142は、スイッチ130から出力された第2音声信号を、制御部190によって設定された遅延時間だけ遅延させてから信号比較器141と音声信号出力部172とに出力する。信号比較器141は、デジタル放送受信機121から出力された第1音声信号と、遅延器142で遅延させられた第2音声信号とを比較し、第1音声信号と第2音声信号との差異が少なくなるように遅延器142に設定された遅延時間を変更する。具体的には、信号比較器141は、第1音声信号の波形と第2音声信号の波形との相関値が大きくなるように遅延器142に設定された遅延時間を調整する。
緊急信号検出器150は、アナログ放送受信機122から出力された第2音声信号から、緊急警報放送に先立って送信される緊急警報信号を検出する。具体的には、緊急警報信号は予め設定された周波数の信号であるため、緊急信号検出器150は、当該予め設定された周波数の信号を検出することで、第2音声信号から緊急警報信号を検出する。緊急信号検出器150は、緊急警報信号を検出すると、例えば、所定の時間などの緊急警報放送が行われる間に亘って、第2音声信号を出力するスイッチ130の出力先を音声同期部140から緊急信号出力部173へ切り替える。これにより、第2音声信号は、音声同期部140によって遅延させられることなく緊急信号出力部173へ出力される。
操作キー160は、例えば、放送受信装置100の前面を覆う操作パネルに設置されており、ユーザの各種操作に応じた各種信号を制御部190へ入力する。
映像信号出力部171、音声信号出力部172、及び緊急信号出力部173は、雌端子で構成される。映像信号出力部171は、デジタル放送受信機121から出力された映像信号を映像表示装置201へ出力する。音声信号出力部172は、音声同期部140で第1音声信号に同期させられた第2音声信号を音声出力装置202へ出力する。緊急信号出力部173は、緊急警報信号が検出されてから所定時間に亘って、スイッチ130から出力された第2音声信号を緊急信号アラーム出力装置203へ出力する。
図2は、制御部190の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、制御部190は、CPU(Central Processing Unit)190a、ROM(Read Only Memory)190b、RAM(Random Access Memory)190c、ハードディスク190d、及びI/O(Input/Output)ポート190eで構成されている。
図2に示すように、制御部190は、CPU(Central Processing Unit)190a、ROM(Read Only Memory)190b、RAM(Random Access Memory)190c、ハードディスク190d、及びI/O(Input/Output)ポート190eで構成されている。
CPU190aは、ROM190b又はハードディスク190dに保存されたプログラムに従ってソフトウェア処理を実行することで、放送受信装置100の全体制御を行う。RAM190cは、CPU190aによるプログラムの実行時において、処理対象とする情報(つまり、データ)を一時的に記憶する。
ハードディスク190dは、各種の情報(つまり、データ)を保存した表(つまり、テーブル)を記憶する。なお、制御部190は、ハードディスク190dの代わりに、フラッシュメモリなどを備えても良い。
I/Oポート190eは、デジタル放送受信機121、アナログ放送受信機122、信号比較器141、遅延器142、及び操作キー160と、CPU190aとの間で、バスを介して信号の入出力を行う。
上述した構成を用いて、制御部190は、遅延器142に対して遅延時間を設定する、図3に示すような遅延時間設定処理を実行する。これにより、制御部190は、図4に示すようなチャネル設定部191、情報検索部192、遅延時間設定部194、及び情報保存部195として機能する。また、制御部190は、ハードディスク190dと協働することで、情報記憶部193として機能する。
情報記憶部193は、図5に示すような遅延時間テーブルを記憶している。この遅延時間テーブルには、デジタル放送の受信チャネル(以下、第1チャネルという)を表す情報と、デジタル放送で放送される音声と同一の音声を放送するアナログ放送の受信チャネル(以下、第2チャネルという)を表す情報と、遅延時間情報とが対応付けられて保存されている。ここで、遅延時間情報とは、アナログ放送受信機122から出力される第2音声信号に対する、デジタル放送受信機121から出力される第1音声信号の遅延時間を表す情報である。
図3は、制御部190が実行する遅延時間設定処理を説明するためのフローチャートである。以下、図3乃至図5を参照して遅延時間設定処理の詳細を説明する。
放送受信装置100においてデジタル放送の受信が開始されると、制御部190は、遅延時間設定処理を開始する。チャネル設定部191は、操作キー160からユーザの操作に応じた信号を取得し、取得した信号に基づいてユーザによって指定された第1チャネルを受信チャネルとして特定する。次に、チャネル設定部191は、特定された第1チャネルの放送を受信するようにデジタル放送受信機121を設定する。
放送受信装置100においてデジタル放送の受信が開始されると、制御部190は、遅延時間設定処理を開始する。チャネル設定部191は、操作キー160からユーザの操作に応じた信号を取得し、取得した信号に基づいてユーザによって指定された第1チャネルを受信チャネルとして特定する。次に、チャネル設定部191は、特定された第1チャネルの放送を受信するようにデジタル放送受信機121を設定する。
また、チャネル設定部191は、遅延時間テーブルから、特定された第1チャネルを表す情報に対応付けられた第2チャネルを表す情報を取得し、取得された情報で表される第2チャネルで受信するようにアナログ放送受信機122を設定する(ステップS01)。
次に、情報検索部192は、遅延時間テーブルから、ステップS01で設定した第1チャネルを表す情報と、第2チャネルを表す情報とに対応付けられた遅延時間情報を検索する(ステップS02)。その後、情報検索部192は、遅延時間情報を検索できたか(つまり、取得できたか)否かを判別する(ステップS03)。このとき、遅延時間情報が取得できたと判別されると(ステップS03;Yes)、遅延時間設定部194は、取得された遅延時間情報で表される遅延時間を、遅延器142に設定する(ステップS04)。
ステップS03において、遅延時間情報が取得できなかったと判別された場合(ステップS03;No)、又はステップS04の後に、情報保存部195は、第1音声信号と第2音声信号との同期が取れているか否かを判別する(ステップS05)。具体的には、信号比較器141から出力される、第1音声信号の波形と第2音声信号の波形との相関値が予め定められた閾値を以上である場合に、第1音声信号と第2音声信号との同期が取れていると判別する。尚、当該予め定められた閾値を表す情報は、情報記憶部193に記憶されている。また、当業者は、当該予め定められた閾値の好適な値を実験により定めることができる。
ステップS05において、情報保存部195は、第1音声信号と第2音声信号との同期が取れていないと判別すると(ステップS05;No)、信号比較器141が遅延器142に設定された遅延時間を調整するのに要する時間だけ経過した後に、再度ステップS05の処理を繰り返す。
ステップS05において、情報保存部195は、第1音声信号と第2音声信号との同期が取れていると判別すると(ステップS05;Yes)、遅延器142に設定された遅延時間を表す遅延時間情報を遅延器142から取得する。その後、情報保存部195は、取得した遅延時間情報を、ステップS01で設定した第1チャネルを表す情報と第2チャネルを表す情報とに対応付けて保存する(ステップS06)。情報保存部195は、第1チャネルを表す情報と、第2チャネルを表す情報とに対応付けられた遅延時間情報を、取得した遅延時間情報で更新しても良い。
その後、チャネル設定部191は、操作キー160から取得した信号に基づいてチャネルの再設定が必要であるか否かを判別する(ステップS07)。具体的には、チャネル設定部191は、操作キー160から取得した信号に基づいて、ユーザによって指定されたチャネルが変化したと判別すると、チャネルの再設定が必要であると判別する。
このとき、チャネル設定部191は、チャネルの再設定が不要であると判別すると(ステップS07;No)、所定時間経過後に、上記ステップS07の処理を繰り返す。これに対して、チャネル設定部191は、チャネルの再設定が必要であると判別すると(ステップS07;Yes)、ステップS02から上記処理を繰り返す。
次に、放送受信装置100が放送を受信するために行う動作処理(以下、放送受信処理という)の一例について、図6を参照して説明する。
放送受信装置100において放送受信処理が開始されると、デジタル放送受信機121は、制御部190に設定された第1チャネルで放送の受信を開始するとともに、受信された放送の映像信号及び第1音声信号の出力を開始する。また、アナログ放送受信機122は、制御部190に設定された第2チャネルで放送の受信を開始するとともに、受信された放送の第2音声信号の出力を開始する(ステップS11)。
次に、遅延器142は、アナログ放送受信機122から出力された第2音声信号を、制御部190によって設定された遅延時間だけ遅延させてから、信号比較器141及び音声信号出力部172へ出力する(ステップS12)。
その後、信号比較器141は、遅延させられた第2音声信号の波形と、デジタル放送受信機121から出力された第1音声信号の波形とを比較する(相関値を算出する)(ステップS13)。
次に、信号比較器141は、第1音声信号と第2音声信号との同期がとれていない場合(つまり、算出された相関値が予め定められた閾値より小さい場合)に(ステップS15;No)、相関値が増加するように遅延器142に設定された遅延時間(遅延量)を調整する(ステップS16)。その後、信号比較器141は、ステップS15の処理から上記処理を繰り返す。
第1音声信号と第2音声信号との同期がとれると(ステップS15;Yes)、映像信号出力部171は、デジタル放送受信機121から出力された映像信号を映像表示装置201へ出力する(ステップS18)。また、音声信号出力部172は、アナログ放送受信機122から出力された第2音声信号であって、遅延器142で遅延させられた信号を音声出力装置202へ出力する(ステップS19)。
その後、緊急信号検出器150が緊急警報信号を検出せず(ステップS20;No)、制御部190が受信チャネルを再設定する必要があると判別すると(ステップS21;Yes)、ステップS11から上記処理が繰り返される。これに対して、制御部190が受信チャネルを再設定する必要がないと判別すると(ステップS21;No)、ステップS18から上記処理が繰り返される。
また、緊急信号検出器150が緊急警報信号を検出すると(ステップS20;Yes)、緊急信号検出器150は、スイッチ130の出力先を音声同期部140から緊急信号出力部173へ切り替える(ステップS22)。その後、緊急信号出力部173は、アナログ放送受信部122から出力された緊急警報放送の第2音声信号を、音声同期部140で遅延させずに(つまり、遅延時間「0」で)緊急信号アラーム出力装置203へ出力する(ステップS23)。その後、所定時間経過後に、緊急信号検出器150は、スイッチ130の出力先を緊急信号出力部173から音声同期部140へ切り替えた後に(ステップS24)、ステップS18から上記処理を繰り返す。
ここで、デジタル放送受信機121は、例えば、フェージングなどにより受信電界強度が低下しても(つまり、電波状況が悪化しても)、受信されたデータのBERが規定値を下回っている間は、誤り訂正を行ったデータに基づいた映像信号を出力できる。これに対して、BERが規定値を上回ると当該受信データに対して伸張復号処理を実行できなくなり映像信号の出力が中断される。しかし、通常、映像の出力が数秒間中断しても、ユーザは、中断前後に出力された映像に基づいて出力されなかった映像を容易に推測できることが知られている。これに対して、音声信号の出力が数秒間中断すると、ユーザは、出力されなかった言葉を推測することが困難であることが知られている。また、アナログ放送受信部122は、電波状況が悪化するとノイズが混ざった音声信号を出力することがあるが、音声信号の出力が中断することはない。
このため、これらの構成によれば、デジタル放送の映像信号と、伸張復号処理により遅延したデジタル放送の第1音声信号に対して同期させられた、第1音声信号と同一の音声を表す第2音声信号とを出力するため、電波状況が悪化しても従来よりも内容を把握し易い映像信号及び音声信号を出力できる。すなわち、車両の走行中におけるフェージングなどにより電波の受信レベルが大きく減衰しても、デジタル放送された鮮明な映像と同期させながら音声を途切れることなく出力できるので、音声に多少ノイズがあってもユーザは、放送内容を容易に把握できる。
また、第2音声信号に対する第1音声信号の遅延時間は、第1音声信号を表すデータを送信する放送局(つまり、当該データの圧縮符号化方式や当該データを圧縮符号化する放送局の設備性能)と、当該データを伸張復号するデジタル放送受信機121の性能とによって定まる。このため、これらの構成によれば、遅延器142で遅延させられた第2音声信号と第1音声信号との差異が減少するように遅延器142における第2音声信号の遅延時間を変更するフィードバック制御を行うため、デジタル放送の放送方式や放送局の設備性能やデジタル放送受信機121の性能が変化しても、第1音声信号と第2音声信号とを同期させることができる。
さらに、これらの構成によれば、デジタル放送受信機121が放送の受信に用いるチャネルやアナログ放送受信機122が放送の受信に用いるチャネルを変更しても、予め情報記憶部193に記憶された遅延時間情報に基づいて、従来よりも短い時間で第1音声信号と第2音声信号とを同期させることができる。
また、これらの構成によれば、デジタル放送受信機121が放送の受信に用いるチャネルと、アナログ放送受信機122が放送の受信に用いるチャネルとがどのような組み合わせであっても、一度、デジタル放送受信機121から出力される第1音声信号と、アナログ放送受信機122から出力される第2音声信号とを同期させれば、次回からより短い時間で第1音声信号と第2音声信号とを同期させることができる。
これらの構成によれば、緊急警報信号が検出されると、第1音声信号と同期させられる前の第2音声信号を出力するため、緊急警報放送の音声信号が遅延して出力されることを従来よりも防止できる。なお、緊急信号検出器150で緊急警報信号を検出しない場合であっても、デジタル放送受信機121においては、緊急警報信号(EWS:Emergency Warning Signal)を受信した場合、緊急警報情報をユーザに対して知らせる機能を有している(不図示)。
放送受信装置100は、不図示のコンピュータ通信網に接続する基地局との間で電波の送受信を行うアンテナと、当該アンテナ及び基地局を介してコンピュータ通信網に接続するサーバに対して、放送受信装置100の機種を表す情報を送信する通信回路とを備える構成を採用できる。この構成において、サーバは、機種を表す情報と、第1チャネルを表す情報と、第2チャネルを表す情報と、当該機種の装置が第2チャネルで受信したアナログ放送の第2音声信号が、第1チャネルで受信したデジタル放送の第1音声信号に対して遅延する遅延時間を表す情報とを対応付けて記憶しており、放送受信装置100の機種を表す情報を受信すると、当該機種を表す情報に対応付けられた情報を返信する構成を採用できる。これらの構成において、放送受信装置100の通信回路が第1チャネルを表す情報と、第2チャネルを表す情報と、遅延時間情報を表す情報とを対応付けて受信すると、情報保存部195は、通信回路で受信された情報を、図5の遅延時間テーブルに保存する構成を採用できる。
これらの構成によれば、第1チャネルで放送を受信するデジタル放送受信機121から出力される第1音声信号と、第2チャネルで放送を受信するアナログ放送受信機122から出力される第2音声信号とを一度も同期させていなくとも、サーバから受信した遅延情報を用いて、従来よりも短い時間で第1音声信号と第2音声信号とを同期させることができる。
放送受信装置100は、デジタル放送受信機121が、サイマル放送されていないデジタル放送を受信する場合には、デジタル放送受信機121が出力する第1音声信号を映像信号と同期させて出力しても良い。
放送受信装置100を構成する、デジタル放送受信機121、アナログ放送受信機122、スイッチ130、音声同期部140、緊急信号検出器150、操作キー160、映像信号出力部171、音声信号出力部172、緊急信号出力部173のそれぞれ一部又は全部は、制御部190が実行するソフトウェア処理により実現しても良い。逆に、制御部190がソフトウェア処理により実現するチャネル設定部191、情報検索部192、遅延時間設定部194、及び情報保存部195の一部又は全部は、電子回路などのハードウェアにより実現されても良い。
(実施形態2)
本発明の実施形態2に係る放送受信装置300について、図面を参照しつつ説明する。実施形態2に係る放送受信装置300は、地上デジタル放送とインタネット放送とを受信し、デジタル放送された映像信号とインタネット放送された音声信号とを出力する。
本発明の実施形態2に係る放送受信装置300について、図面を参照しつつ説明する。実施形態2に係る放送受信装置300は、地上デジタル放送とインタネット放送とを受信し、デジタル放送された映像信号とインタネット放送された音声信号とを出力する。
図7は、放送受信装置300の構成を示す図である。
図7に示すように、放送受信装置300は、アンテナ311、デジタル放送受信機321、アンテナ312、通信回路322、操作キー360、制御部390、映像信号出力部371、及び音声信号出力部372で構成される。尚、アンテナ311、デジタル放送受信機321、映像信号出力部371、及び音声信号出力部372は、それぞれ図1のアンテナ111、デジタル放送受信機121、映像信号出力部171、及び音声信号出力部172と同様であるので説明を省略する。
図7に示すように、放送受信装置300は、アンテナ311、デジタル放送受信機321、アンテナ312、通信回路322、操作キー360、制御部390、映像信号出力部371、及び音声信号出力部372で構成される。尚、アンテナ311、デジタル放送受信機321、映像信号出力部371、及び音声信号出力部372は、それぞれ図1のアンテナ111、デジタル放送受信機121、映像信号出力部171、及び音声信号出力部172と同様であるので説明を省略する。
アンテナ312は、インタネットに接続する基地局との間で電波の送受信を行う。通信回路322は、制御部390によって指定されたサーバに対して、制御部390によって指定された音声データを送信するように求めるリクエストを、当該アンテナ、基地局、及びインタネットを介して送信した後に、当該サーバから音声データを受信する。
尚、通信回路322は、例えば、電波状況が悪化することで音声データを受信できなくなると、電波状況が改善した後に再度音声データの受信を試みる(つまり、リトライする)。このため、デジタル放送よりも電波状況が悪化しても音声データを受信することができる。
制御部390は、不図示のCPU、ROM、RAM、ハードディスク、及びI/Oポートで構成されている。これらのハードウェアは、図2のCPU190a、ROM190b、RAM190c、ハードディスク190d、及びI/Oポート190eと同様であるため説明を省略する。
図8は、制御部390が実行する音声同期処理を説明するためのフローチャートである。以下、図7乃至図9を参照して、音声同期処理の詳細を説明する。
制御部390は、図8に示すような音声同期処理を実行することで、図9に示すような設定部396、第1取得部397a、第2取得部397b、音声同期部398、及び信号出力部399として機能する。
制御部390は、図8に示すような音声同期処理を実行することで、図9に示すような設定部396、第1取得部397a、第2取得部397b、音声同期部398、及び信号出力部399として機能する。
放送受信装置300において音声同期処理が開始されると、設定部396は、操作キー360からユーザの操作に応じた信号を取得し、取得した信号に基づいてユーザによって指定された第1チャネルを受信チャネルとして特定する。次に、設定部396は、特定された第1チャネルでデジタル放送を受信するようにデジタル放送受信機321を設定する(ステップS31)。
ここで、不図示のハードディスクには、第1チャネルを表す情報と、当該第1チャネルで放送される音声と同一のインタネット放送を行うサーバのURI(Uniform Resource Identifier)を表す情報とが対応付けて保存されている。このため、設定部396は、デジタル放送受信機321に設定した第1チャネルを表す情報に対応付けられたURIを表す情報を取得し、取得した情報で表されるURIのサーバに対してインタネット放送の音声データを送信するように求めるリクエストを通信回路322に送信させる(ステップS32)。
その後、第1取得部397aは、デジタル放送受信機321で伸張復号されたデジタル放送のデータを取得する(ステップS33)。また、第2取得部397bは、通信回路322で受信されたインタネット放送の音声データを取得する(ステップS34)。
その後、音声同期部398は、ステップS33で取得されたデジタル放送のデータのヘッダ部から、例えば、放送の開始時刻からの経過時間などで表される放送時刻を表す情報(以下、放送時刻情報という)を抽出する(ステップS35)。同様に、音声同期部398は、ステップS34で取得されたインタネット放送のデータのヘッダ部から放送時刻情報を抽出する(ステップS36)。
その後、音声同期部398は、抽出された放送時刻情報で表される放送時刻が一致するように、既にバッファリングしている複数のデジタル放送のデータと、複数のインタネット放送のデータとを対応させることで、デジタル放送のデータで表される映像信号及び第1音声信号と、インタネット放送のデータで表される第2音声信号とを同期させる(ステップS37)。
その後、信号出力部399は、同期させられたデジタル放送のデータに基づく映像信号を、映像信号出力部371へ出力する(ステップS38)。また、信号出力部399は、同期させられたインタネット放送のデータに基づく第2音声信号を、音声信号出力部372へ出力する(ステップS39)。
設定部396は、操作キー360から取得した信号に基づいてチャネルの再設定が必要であるか否かを判別する(ステップS40)。このとき、設定部399は、チャネルの再設定が不要であると判別すると(ステップS40;No)、ステップS33から上記処理を繰り返す。これに対して、設定部396は、チャネルの再設定が必要であると判別すると(ステップS40;Yes)、ステップS31から上記処理を繰り返す。
これらの構成によれば、デジタル放送されたデータに付された放送時刻と、インタネット放送されたデータに付された放送時刻とに基づいてこれらのデータを同期させるので、従来よりも精度良くかつ迅速に、デジタル放送された映像信号と、インタネット放送された第2音声信号とを同期させることができる。
制御部390がソフトウェア処理により実現する設定部396、第1取得部397a、第2取得部397b、音声同期部398、及び信号出力部399の一部又は全部は、電子回路などのハードウェアにより実現されても良い。
本発明の実施形態1及び2は、それぞれ互いに組み合わせることができる。実施形態1又は2に係る機能を実現するための構成を予め備えた放送受信装置100又は300として提供できることはもとより、プログラムの適用により、既存の放送受信装置を実施形態1に係る放送受信装置100又は実施形態2に係る放送受信装置300として機能させることもできる。すなわち、実施形態1で例示した放送受信装置100又は実施形態2で例示した放送受信装置300による各機能構成を実現させるための画像表示プログラムを、既存の放送受信装置を制御するコンピュータ(CPUなど)が実行できるように適用することで、実施形態1に係る放送受信装置100又は実施形態2に係る放送受信装置300として機能させることができる。
このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、メモリカード、CD−ROM、又はDVD−ROMなどの記録媒体に格納して配布できる他、インタネットなどの通信媒体を介して配布することもできる。
また、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。つまり、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、上述した実施形態は本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含む。
以下に本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
以下に本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
デジタル放送に用いられる電波を受信し、当該受信された電波で搬送されたデータを伸張復号する第1受信手段と、
前記デジタル放送で放送される音声と同一の音声の放送に用いられる電波を受信する第2受信手段と、
前記第1受信手段で伸張復号されたデータで表される第1音声信号に対して、前記第2受信手段で受信された電波で搬送された第2音声信号を同期させる音声同期手段と、
前記音声同期手段で前記第1音声信号に同期させられた前記第2音声信号と、前記第1受信手段で伸張復号されたデータで表される映像信号であって、前記第1音声信号に同期した映像信号とを出力する信号出力手段と、を備える、
ことを特徴とする放送受信装置。
デジタル放送に用いられる電波を受信し、当該受信された電波で搬送されたデータを伸張復号する第1受信手段と、
前記デジタル放送で放送される音声と同一の音声の放送に用いられる電波を受信する第2受信手段と、
前記第1受信手段で伸張復号されたデータで表される第1音声信号に対して、前記第2受信手段で受信された電波で搬送された第2音声信号を同期させる音声同期手段と、
前記音声同期手段で前記第1音声信号に同期させられた前記第2音声信号と、前記第1受信手段で伸張復号されたデータで表される映像信号であって、前記第1音声信号に同期した映像信号とを出力する信号出力手段と、を備える、
ことを特徴とする放送受信装置。
(付記2)
前記音声同期手段は、
前記第2音声信号を遅延させる遅延手段と、
前記第1音声信号と、前記遅延手段で遅延させられた前記第2音声信号とを比較し、前記第1音声信号と前記第2音声信号との差異が減少するように前記遅延手段が前記第2音声信号を遅延させる時間を変更する信号比較手段と、を有する、
ことを特徴とする付記1に記載の放送受信装置。
前記音声同期手段は、
前記第2音声信号を遅延させる遅延手段と、
前記第1音声信号と、前記遅延手段で遅延させられた前記第2音声信号とを比較し、前記第1音声信号と前記第2音声信号との差異が減少するように前記遅延手段が前記第2音声信号を遅延させる時間を変更する信号比較手段と、を有する、
ことを特徴とする付記1に記載の放送受信装置。
(付記3)
デジタル放送に用いられる第1チャネルを表す情報と、前記デジタル放送で放送される音声と同一の音声を放送するために用いられる第2チャネルを表す情報と、前記第1チャネルで前記第1受信手段が電波を受信し、かつ前記第2チャネルで前記第2受信手段が電波を受信する場合における前記第1音声信号の前記第2音声信号に対する遅延時間を表す遅延時間情報とを対応付けて記憶する情報記憶手段と、
前記第1受信手段が電波の受信に用いる第1チャネルを表す情報と、前記第2受信手段が電波の受信に用いる第2チャネルを表す情報とに対応付けて前記情報記憶手段が記憶する前記遅延時間情報を検索する情報検索手段と、
前記遅延手段が前記第2音声信号を遅延させる時間を、前記情報検索手段で検索された遅延時間情報で表される遅延時間に設定する遅延時間設定手段と、をさらに備える、
ことを特徴とする付記2に記載の放送受信装置。
デジタル放送に用いられる第1チャネルを表す情報と、前記デジタル放送で放送される音声と同一の音声を放送するために用いられる第2チャネルを表す情報と、前記第1チャネルで前記第1受信手段が電波を受信し、かつ前記第2チャネルで前記第2受信手段が電波を受信する場合における前記第1音声信号の前記第2音声信号に対する遅延時間を表す遅延時間情報とを対応付けて記憶する情報記憶手段と、
前記第1受信手段が電波の受信に用いる第1チャネルを表す情報と、前記第2受信手段が電波の受信に用いる第2チャネルを表す情報とに対応付けて前記情報記憶手段が記憶する前記遅延時間情報を検索する情報検索手段と、
前記遅延手段が前記第2音声信号を遅延させる時間を、前記情報検索手段で検索された遅延時間情報で表される遅延時間に設定する遅延時間設定手段と、をさらに備える、
ことを特徴とする付記2に記載の放送受信装置。
(付記4)
前記音声同期手段が前記第1音声信号と前記第2音声信号とを同期させると、前記遅延手段が前記第2音声信号を遅延させている遅延時間を表す遅延時間情報を、前記第1受信手段が電波の受信に用いる第1チャネルを表す情報と、前記第2受信手段が電波の受信に用いる第2チャネル表す情報とに対応付けて前記情報記憶手段へ保存する情報保存手段をさらに備える、
ことを特徴とする付記3に記載の放送受信装置。
前記音声同期手段が前記第1音声信号と前記第2音声信号とを同期させると、前記遅延手段が前記第2音声信号を遅延させている遅延時間を表す遅延時間情報を、前記第1受信手段が電波の受信に用いる第1チャネルを表す情報と、前記第2受信手段が電波の受信に用いる第2チャネル表す情報とに対応付けて前記情報記憶手段へ保存する情報保存手段をさらに備える、
ことを特徴とする付記3に記載の放送受信装置。
(付記5)
前記遅延手段で遅延させられる前の前記第2音声信号から、緊急警報放送の前に送信される緊急警報信号を検出する緊急警報信号検出手段をさらに備え、
前記信号出力手段は、前記緊急警報信号検出手段で前記緊急警報信号が検出されると、前記遅延手段で遅延させられる前の前記第2音声信号を出力する、
ことを特徴とする付記2から4のいずれか一つに記載の放送受信装置。
前記遅延手段で遅延させられる前の前記第2音声信号から、緊急警報放送の前に送信される緊急警報信号を検出する緊急警報信号検出手段をさらに備え、
前記信号出力手段は、前記緊急警報信号検出手段で前記緊急警報信号が検出されると、前記遅延手段で遅延させられる前の前記第2音声信号を出力する、
ことを特徴とする付記2から4のいずれか一つに記載の放送受信装置。
(付記6)
デジタル放送に用いられる電波を受信し、当該受信された電波で搬送されたデータを伸張復号する第1受信装置と、前記デジタル放送で放送される音声と同一の音声の放送に用いられる電波を受信する第2受信装置とを備える放送受信装置の制御方法であって、
前記第1受信装置で伸張復号されたデータで表される第1音声信号に対して、前記第2受信装置で受信された電波で搬送された第2音声信号を同期させる音声同期ステップと、
前記第1音声信号に同期させられた前記第2音声信号と、前記第1受信装置で伸張復号されたデータで表される映像信号であって、前記第1音声信号に同期した映像信号とを出力する信号出力ステップと、
を含むことを特徴とする制御方法。
デジタル放送に用いられる電波を受信し、当該受信された電波で搬送されたデータを伸張復号する第1受信装置と、前記デジタル放送で放送される音声と同一の音声の放送に用いられる電波を受信する第2受信装置とを備える放送受信装置の制御方法であって、
前記第1受信装置で伸張復号されたデータで表される第1音声信号に対して、前記第2受信装置で受信された電波で搬送された第2音声信号を同期させる音声同期ステップと、
前記第1音声信号に同期させられた前記第2音声信号と、前記第1受信装置で伸張復号されたデータで表される映像信号であって、前記第1音声信号に同期した映像信号とを出力する信号出力ステップと、
を含むことを特徴とする制御方法。
(付記7)
デジタル放送に用いられる電波を受信し、当該受信された電波で搬送されたデータを伸張復号する第1受信装置と、前記デジタル放送で放送される音声と同一の音声の放送に用いられる電波を受信する第2受信装置とを備える放送受信装置を制御するコンピュータに、
前記第1受信装置で伸張復号されたデータで表される第1音声信号に対して、前記第2受信装置で受信された電波で搬送された第2音声信号を同期させる音声同期機能、
前記第1音声信号に同期させられた前記第2音声信号と、前記第1受信装置で伸張復号されたデータで表される映像信号であって、前記第1音声信号に同期した映像信号とを出力する信号出力機能、
を実現させることを特徴とする制御プログラム。
デジタル放送に用いられる電波を受信し、当該受信された電波で搬送されたデータを伸張復号する第1受信装置と、前記デジタル放送で放送される音声と同一の音声の放送に用いられる電波を受信する第2受信装置とを備える放送受信装置を制御するコンピュータに、
前記第1受信装置で伸張復号されたデータで表される第1音声信号に対して、前記第2受信装置で受信された電波で搬送された第2音声信号を同期させる音声同期機能、
前記第1音声信号に同期させられた前記第2音声信号と、前記第1受信装置で伸張復号されたデータで表される映像信号であって、前記第1音声信号に同期した映像信号とを出力する信号出力機能、
を実現させることを特徴とする制御プログラム。
111,112,311,312・・・アンテナ、121,321・・・デジタル放送受信機、122・・・アナログ放送受信機、130・・・スイッチ、140,398・・・音声同期部、141・・・信号比較器、142・・・遅延器、150・・・緊急信号検出器、160,360・・・操作キー、170,399・・・信号出力部、171,371・・・映像信号出力部、172,372・・・音声信号出力部、173・・・緊急信号出力部、190,390・・・制御部、190a・・・CPU、190b・・・ROM、190c・・・RAM、190d・・・ハードディスク、190e・・・I/Oポート、201・・・映像表示装置、202・・・音声出力装置、203・・・緊急信号アラーム出力装置、322・・・通信回路、396・・・設定部、397a・・・第1取得部、397b・・・第2取得部
Claims (7)
- デジタル放送に用いられる電波を受信し、当該受信された電波で搬送されたデータを伸張復号する第1受信手段と、
前記デジタル放送で放送される音声と同一の音声の放送に用いられる電波を受信する第2受信手段と、
前記第1受信手段で伸張復号されたデータで表される第1音声信号に対して、前記第2受信手段で受信された電波で搬送された第2音声信号を同期させる音声同期手段と、
前記音声同期手段で前記第1音声信号に同期させられた前記第2音声信号と、前記第1受信手段で伸張復号されたデータで表される映像信号であって、前記第1音声信号に同期した映像信号とを出力する信号出力手段と、を備える、
ことを特徴とする放送受信装置。 - 前記音声同期手段は、
前記第2音声信号を遅延させる遅延手段と、
前記第1音声信号と、前記遅延手段で遅延させられた前記第2音声信号とを比較し、前記第1音声信号と前記第2音声信号との差異が減少するように前記遅延手段が前記第2音声信号を遅延させる時間を変更する信号比較手段と、を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。 - デジタル放送に用いられる第1チャネルを表す情報と、前記デジタル放送で放送される音声と同一の音声を放送するために用いられる第2チャネルを表す情報と、前記第1チャネルで前記第1受信手段が電波を受信し、かつ前記第2チャネルで前記第2受信手段が電波を受信する場合における前記第1音声信号の前記第2音声信号に対する遅延時間を表す遅延時間情報とを対応付けて記憶する情報記憶手段と、
前記第1受信手段が電波の受信に用いる第1チャネルを表す情報と、前記第2受信手段が電波の受信に用いる第2チャネルを表す情報とに対応付けて前記情報記憶手段が記憶する前記遅延時間情報を検索する情報検索手段と、
前記遅延手段が前記第2音声信号を遅延させる時間を、前記情報検索手段で検索された遅延時間情報で表される遅延時間に設定する遅延時間設定手段と、をさらに備える、
ことを特徴とする請求項2に記載の放送受信装置。 - 前記音声同期手段が前記第1音声信号と前記第2音声信号とを同期させると、前記遅延手段が前記第2音声信号を遅延させている遅延時間を表す遅延時間情報を、前記第1受信手段が電波の受信に用いる第1チャネルを表す情報と、前記第2受信手段が電波の受信に用いる第2チャネル表す情報とに対応付けて前記情報記憶手段へ保存する情報保存手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項3に記載の放送受信装置。 - 前記遅延手段で遅延させられる前の前記第2音声信号から、緊急警報放送の前に送信される緊急警報信号を検出する緊急警報信号検出手段をさらに備え、
前記信号出力手段は、前記緊急警報信号検出手段で前記緊急警報信号が検出されると、前記遅延手段で遅延させられる前の前記第2音声信号を出力する、
ことを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の放送受信装置。 - デジタル放送に用いられる電波を受信し、当該受信された電波で搬送されたデータを伸張復号する第1受信装置と、前記デジタル放送で放送される音声と同一の音声の放送に用いられる電波を受信する第2受信装置とを備える放送受信装置の制御方法であって、
前記第1受信装置で伸張復号されたデータで表される第1音声信号に対して、前記第2受信装置で受信された電波で搬送された第2音声信号を同期させる音声同期ステップと、
前記第1音声信号に同期させられた前記第2音声信号と、前記第1受信装置で伸張復号されたデータで表される映像信号であって、前記第1音声信号に同期した映像信号とを出力する信号出力ステップと、
を含むことを特徴とする制御方法。 - デジタル放送に用いられる電波を受信し、当該受信された電波で搬送されたデータを伸張復号する第1受信装置と、前記デジタル放送で放送される音声と同一の音声の放送に用いられる電波を受信する第2受信装置とを備える放送受信装置を制御するコンピュータに、
前記第1受信装置で伸張復号されたデータで表される第1音声信号に対して、前記第2受信装置で受信された電波で搬送された第2音声信号を同期させる音声同期機能、
前記第1音声信号に同期させられた前記第2音声信号と、前記第1受信装置で伸張復号されたデータで表される映像信号であって、前記第1音声信号に同期した映像信号とを出力する信号出力機能、
を実現させることを特徴とする制御プログラム。
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JP2011073048A JP2012209710A (ja) | 2011-03-29 | 2011-03-29 | 放送受信装置、制御方法、及び制御プログラム |
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- 2011-03-29 JP JP2011073048A patent/JP2012209710A/ja not_active Withdrawn
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