JP6580256B2 - 放送受信装置 - Google Patents

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Description

この発明は、放送を受信する放送受信装置に関する。
欧州などでは、DAB(Digital Audio Broadcasting)を受信する放送受信装置が普及している。この放送受信装置には、DABの受信状態が悪化した場合に、同一内容の番組を放送しているFM放送を受信する、いわゆるDAB−FMリンクと呼ばれる機能が備わっている。
ただし、DAB−FMリンクでは、FM放送の音声の出力状態がDABとは異なる場合があり、DABからFM放送に切り替わったときに音声の出力音量が大きく変化することがある。このような音声の出力状態の変化は、DABからFM放送に切り替わったことをユーザに不要に意識させて違和感を持たせることになり、好ましくない。
そこで、従来の放送受信装置では、FM放送の音声の出力状態を切り替え前のDABの音声の出力状態に合うようにアライメントする場合があった。
例えば、特許文献1に記載される放送受信装置では、受信しているDABと同一番組を放送しているFM放送をサーチすると、サーチしたFM放送の音声の出力状態を、受信中のDABの音声の出力状態に合わせるアライメント値を計測している。
このように切り替え前に計測されたアライメント値は、メモリに格納される。
そして、この放送受信装置は、DABからFM放送へ切り替えるときに、メモリに予め格納しておいたアライメント値を用いて出力状態をアライメントする。
このようにすることで、切り替え後のFM放送の音声の出力状態が切り替え前のDABの音声の出力状態から変化が少ないシームレスな切り替えの実現を図っている。
特開2002−9647号公報
なお、DABの音声の出力状態とFM放送の音声の出力状態を合わせるアライメントを行うには、音声の出力状態に関する様々なパラメータについてアライメント値を計測する必要があり、十数秒の時間を要するのが通常である。従って、前述したようなシームレスな切り替えを行うには、アライメントが完了するまでFM放送への切り替えを待つ必要がある。この場合、ユーザは、受信状態が悪化して音質が劣化しているDABの音声を聴取し続けなければならなかった。
これに対し、特許文献1に記載される放送受信装置では、メモリに予め格納しておいたアライメント値を用いてアライメントを行うので、切り替えごとにアライメント値を計測していない。このため、アライメント値の計測に要する時間だけシームレスな切り替えが行われるまでの待ち時間を短縮することができる。
しかしながら、放送の音声の出力状態は、放送の受信品質、受信電界強度といった受信状態が大きく変化すると、これに応じて変化する場合がある。
例えば、移動体に搭載された放送受信装置が移動しながら放送を受信する場合に、その移動に伴って受信状態が急激に変化すると、これに応じて受信している放送の出力音量が変化することがある。このため、アライメント値がメモリに格納されてから、放送の受信状態が大きく変化した場合、メモリに格納したアライメント値を用いても音声の出力状態を適切に調整できない可能性があった。
この発明は上記課題を解決するもので、受信周波数が異なる放送間で同一内容の番組を一方の放送から他方の放送に切り替えて受信するときに、受信データの出力状態の変化を抑制することができる放送受信装置を得ることを目的とする。
この発明に係る放送受信装置は、アライメント計測部、アライメント格納部、リンク制御部、アライメント更新部および出力制御部を備える。
アライメント計測部は、1の放送から当該第1の放送とは受信周波数が異なる同一内容の番組を含む第2の放送にスピーカーからの出力を切り替えるときに、第2の放送の受信データについての出力状態を、切り替え前の第1の放送の受信データについての出力状態に合わせるアライメント値を計測する。アライメント格納部には、アライメント計測部によって予め計測された、第1の放送からの代替え候補局となる第2の放送の受信データについてのアライメント値が格納される。リンク制御部は、アライメント格納部にアライメント値が格納されてから第2の放送の受信状態が変化したか否かを、第1の放送がスピーカーから出力されている間に判定し、判定結果に基づいて、アライメント格納部に格納されたアライメント値の更新の要否を判定する。リンク制御部は、さらに第1の放送から第2の放送へのスピーカーからの出力の切り替えを制御する。アライメント更新部は、リンク制御部によって更新要と判定されると、アライメント格納部に格納されたアライメント値を更新する。出力制御部は、アライメント格納部に格納されたアライメント値を用いて、第1の放送から第2の放送にスピーカーからの出力が切り替えられるときに当該第2の放送の受信データの出力状態を調整する。
さらに、この発明に係る放送受信装置は、第1の放送から当該第1の放送とは受信周波数が異なる同一内容の番組を含む第2の放送にスピーカーからの出力を切り替えるときに、第2の放送の受信データについての出力状態を、切り替え前の第1の放送の受信データについての出力状態に合わせるアライメント値を計測するアライメント計測部と、アライメント計測部によって予め計測された、第1の放送からの代替え候補局となる第2の放送の受信データについてのアライメント値が格納されたアライメント格納部と、アライメント格納部にアライメント値が格納されてからの、経過時間と第2の放送の受信状態の変化とのうちの少なくとも一方に基づいて、アライメント格納部に格納されたアライメント値の更新の要否を判定するリンク制御部と、リンク制御部によって更新要と判定された場合に、アライメント格納部に格納されたアライメント値を更新するアライメント更新部と、アライメント格納部に格納されたアライメント値を用いて、第1の放送から第2の放送にスピーカーからの出力が切り替えられるときに当該第2の放送の受信データの出力状態を調整する出力制御部と、を備え、アライメント計測部は、出力状態を示すパラメータの値を予め決められたアライメント取得回数だけ取得して平均した値をアライメント値とし、アライメント更新部は、リンク制御部によって更新要と判定された場合、アライメント取得回数よりも少ない回数でアライメント計測部によって新たに計測されたアライメント値とアライメント格納部に格納されているアライメント値とを平均した値を、更新値とし、リンク制御部は、第1の放送から第2の放送へのスピーカーからの出力の切り替えを制御するものである。
この発明によれば、受信されている第1の放送から、この第1の放送とは受信周波数が異なる同一内容の番組を含む第2の放送に受信対象を切り替えるときに、予め用意されたアライメント値を適切に更新して第2の放送の受信データの出力状態を調整する。
このようにすることで、第1の放送から受信対象を第2の放送に切り替えたときに受信データの出力状態の変化を抑制することができる。
この発明の実施の形態1に係る放送受信装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る放送受信装置の動作を示すフローチャートである。
以下、この発明をより詳細に説明するため、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る放送受信装置1の構成を示すブロック図である。
放送受信装置1は、例えば、DABとFM放送の両方の受信が可能であり、車両などの移動体に搭載または持ち込まれて移動体とともに移動しながら放送を受信する。
なお、DABは、この発明における第1の放送を具体化したものであり、FM放送は、この発明における第2の放送を具体化したものである。
また、放送受信装置1は、システムマイコン2とデコーダマイコン3とを備えている。
2つのDAB用のチューナ4a,4bおよびFMチューナ4cは、システムマイコン2によって制御され、デコーダマイコン3は、外部アンプ5からスピーカ6への音声出力を制御する。
システムマイコン2は、チューナ4a,4bおよびFMチューナ4cを用いた受信動作を制御するマイクロコンピュータである。その機能として、リンク制御部20、アライメント格納部21、アライメント値演算部22、チューナ制御部23、およびタイマ24を備える。また、デコーダマイコン3は、DAB用のチューナ4a,4bで受信された放送信号をデコードするデコーダ部30を備える。デコーダ部30は、その機能として、音声制御部300、電界強度計測部301、受信品質計測部302およびアライメント計測部303を備える。
チューナ4a,4bは、不図示のDAB用のアンテナで受信されたDABの電波から、チューナ制御部23によって設定された受信周波数の放送信号を抽出し、この放送信号に復調処理を実行して音声データを取得する。
例えば、チューナ4aおよびチューナ4bのうちの一方をメインチューナとし、他方をサブチューナとして、メインチューナがDABの放送を受信している間に、サブチューナが、受信可能な他のDAB放送局をサーチする。
FMチューナ4cは、不図示のFM放送用のアンテナで受信された電波から、チューナ制御部23により設定された受信周波数の放送信号を抽出し、この放送信号に復調処理を実行して音声データを取得する。なお、この音声データが、この発明における受信データの一例である。さらに、FMチューナ4cは、チューナ4a,4bのいずれかで受信しているDABと同一内容の番組を含むFM放送をバックグラウンドでサーチする。
外部アンプ5は、音声制御部300から入力した音声信号を増幅してスピーカ6に出力する。外部アンプ5による音声信号の増幅度は、音声制御部300から設定される。
なお、スピーカ6は、外部アンプ5で増幅された音声信号を出力するスピーカであり、例えば、放送受信装置1が車載用の放送受信装置である場合に、スピーカ6は、車室内に設けられた車載用スピーカにより実現される。
リンク制御部20は、受信されているDABから同一内容の番組を含むFM放送に受信対象を切り替えるDAB−FMリンクを制御する。
さらに、リンク制御部20は、アライメント格納部21にアライメント値が格納されてからの、経過時間とFM放送の受信状態の変化とのうちの少なくとも一方に基づいて、アライメント格納部21に格納されているアライメント値の更新の要否を判定する。
ここで、アライメント値とは、DAB−FMリンクにおいて、放送受信装置1が、切り替え候補のFM放送を受信したときの音声の出力状態を、切り替え前のDABの出力状態に合わせるものである。なお、音声の出力状態は、例えば、出力音量、位相などのパラメータによって特定される。すなわち、アライメント値は、DABの音声とFM放送の音声との出力音量差、位相差であり、切り替え候補のFM放送の音声を出力する場合、これらの差が低減されるように信号の増幅度、位相が調整される。
また、リンク制御部20は、アライメント格納部21にアライメント値が格納されてから経過した時間が一定時間以上になると、アライメント値の更新要であると判定する。
一方、リンク制御部20は、上記経過時間が一定時間未満であるが、アライメント格納部21にアライメント値が格納されてからFM放送の受信状態を示すレベルが閾値以上に変化した場合においても、アライメント値の更新要であると判定する。
ここで、前述した受信状態とは、例えば、FM放送の受信品質、受信電界強度といったパラメータによって特定される状態であり、これらのパラメータのレベル差が閾値以上になった場合、FM放送の音声の出力状態も変化したと判断される。
アライメント格納部21は、アライメント計測部303により計測されたアライメント値が格納される記憶部である。例えば、受信されているDABの受信状態が悪化したときの代替え候補局となる、1または複数のFM放送の放送局を示す情報と、これに対応するアライメント値とがリスト形式のデータで格納される。
アライメント値演算部22は、この発明におけるアライメント更新部を具体化した構成要素であり、アライメント格納部21に格納されているアライメント値を更新する演算を行う。なお、アライメント計測部303は、DABとFM放送との音声の出力状態を示すパラメータの値を予め決められたアライメント取得回数だけ取得し、これらを平均した値をアライメント値としている。リンク制御部20は、アライメント値の更新要と判定すると、アライメント計測部303に対して、このアライメント取得回数よりも少ない回数でアライメント値を新たに計測するように指示する。
そして、アライメント値演算部22は、アライメント計測部303によって新たに計測されたアライメント値と、アライメント格納部21に格納されている、上記アライメント取得回数の残りの回数分のアライメント値とを平均した値を更新値とする。
これにより、アライメント計測部303によって新たに計測すべきアライメント値の数が減ることから、アライメント値の更新に要する時間を大幅に短縮することができる。
チューナ制御部23は、チューナ4a,4bおよびFMチューナ4cの選局動作を制御する。また、DAB−FMリンクにおいて、チューナ制御部23は、リンク制御部20から指定された代替え候補局を選局するようにFMチューナ4cに指示する。
タイマ24は、アライメント格納部21にアライメント値が格納されてからの経過時間を計時する。タイマ24の計時情報は、リンク制御部20によって参照される。
音声制御部300は、この発明における出力制御部を具体化した構成要素であって、アライメント格納部21に格納されたアライメント値を用いて、DABから切り替えられたFM放送の音声の出力状態を調整する。このように、音声制御部300は、アライメント格納部21に予め格納されたアライメント値を用いるので、切り替えごとにアライメント値を計測しなくてもよい。このため、アライメント値の新たな計測に要する時間分だけ、DABからFM放送へのシームレスな切り替えが行われるまでの待ち時間を短縮することができる。
電界強度計測部301は、チューナ4a,4bとFMチューナ4cとのそれぞれで受信された放送信号の受信電界強度を計測する。
受信品質計測部302は、チューナ4a,4bとFMチューナ4cとのそれぞれで受信された放送信号の受信品質を計測する。
なお、受信品質とは、受信された放送信号の受信品質の指標となるパラメータであり、例えば、放送信号の復調信号を復号して得られる信号のビットエラーレートなどがある。
アライメント計測部303は、代替え候補局のFM放送の音声の出力状態を切り替え前のDABの出力状態に合わせるアライメント値を計測する。
例えば、DABの放送信号とFM放送の放送信号とをデコードして得られた、DABの音声データとFM放送の音声データとの間の出力音量差および位相差を、アライメント値として計測する。
なお、出力音声差、位相差などは、ノイズの影響で本来の値からずれる可能性がある。
このため、アライメント計測部303は、代替え候補局のFM放送の音声データと受信されているDABの音声データとを同期させた状態で、これらの出力音量、位相を、予め決められたアライメント取得回数だけ取得し、これらの平均値をアライメント値とする。
次に動作について説明する。
図2は、放送受信装置1の動作を示すフローチャートであって、実施の形態1におけるDAB−FMリンクの一連の処理を示している。
チューナ4aは、チューナ制御部23から指定されたDABのサービスAの放送を選局して受信する(ステップST1)。このとき、リンク制御部20は、サービスAと同一の内容の番組を含むFM放送を行っている代替え候補局をサーチするようにチューナ制御部23に指示する。
チューナ制御部23は、リンク制御部20の指示に従ってFMチューナ4cを制御することにより、サービスAと同一の内容の番組を含むFM放送を行っている代替え候補局をサーチする(ステップST2)。
FMチューナ4cは、代替え候補局のFM放送を受信すると、受信信号を復調処理して音声データを再生する。この音声データはアライメント計測部303に出力される。
アライメント計測部303は、代替え候補局から受信された音声データを入力したことをリンク制御部20に通知する。
次に、リンク制御部20は、アライメント格納部21に格納されているアライメント値のリストに、サービスAでの音声データと、代替え候補局から受信された音声データとのアライメント値があるか否かを確認する(ステップST3)。
代替え候補局についてのアライメント値がアライメント格納部21のリストにない場合(ステップST3;NO)、リンク制御部20は、アライメント計測部303に対して、この代替え候補局についてのアライメント値を計測するように指示する。
アライメント計測部303は、FMチューナ4cによって代替え候補局から受信された放送の音声データを取得し、チューナ4aによって受信されているDABの音声データを取得して、これらのアライメント値を計測する(ステップST4)。
ここで、アライメント計測部303は、下記式(1)に従って、アライメント値を算出する。下記式(1)において、zは、DAB−FMリンクにおいて音声の出力状態の調整に使用されるアライメント値である。xは、予め決められたアライメント取得回数yだけ音声データから取得されたアライメント値である。
z=(x+x+x+・・・+x(y−1)+x)/y (1)
例えば、音声の出力音量のアライメント値を取得する場合、アライメント計測部303は、代替え候補局から受信された放送の音声データとDABの音声データとを同期させた状態で、アライメント取得回数y分の各ポイントにおいて出力音量差を計測する。
これらの出力音量差が、上記式(1)における、x、x、x、・・・、x(y−1)、xとなる。アライメント計測部303は、上記式(1)に従って、これらの出力音量差の平均値を、最終的なアライメント値として算出する。このようにして音声の出力状態に関するパラメータごとにアライメント値が算出される。
ステップST4において計測されたアライメント値は、アライメント計測部303からリンク制御部20へ出力され、リンク制御部20によってアライメント格納部21に格納される(ステップST5)。この後、ステップST12の処理に移行する。
一方、代替え候補局についてのアライメント値がアライメント格納部21にある場合(ステップST3;YES)、ステップST6の処理に移行する。
ステップST6において、リンク制御部20は、タイマ24の計時情報を参照することにより、上記アライメント値がアライメント格納部21のリストに格納されてから一定の時間が経過しているか否かを判定する。ここで、一定の時間とは、アライメント値が有効と考えられる上限時間であり、例えば、10分程度の時間が設定される。
また、タイマ24は、アライメント格納部21のリストに代替え候補局のアライメント値が格納されるたびに、代替え候補局の識別情報に対応付けて格納時間から経過した時間を計時している。従って、タイマ24の計時情報を参照することにより、リンク制御部20は、アライメント値がアライメント格納部21のリストに格納されてからの経過時間を確認することができる。
アライメント値がリストに格納されてからの経過時間が一定時間以上である場合(ステップST6;YES)、リンク制御部20は、リストに格納されたアライメント値の更新要と判定し、アライメント値演算部22に対してアライメント値の更新を指示する。
アライメント値演算部22は、リンク制御部20から更新の指示を受けると、下記式(2)に従って、アライメント値を更新する。
下記式(2)において、aは、アライメント取得回数yよりも少ない更新用の取得回数であり、例えば、y/2とする。また、pは、アライメント格納部21のリストに格納された代替え候補局のアライメント値である。
z=(a×p+x+x+x+・・・+x(a−1)+x)/y (2)
例えば、リンク制御部20は、アライメント値の更新要と判定した場合、アライメント取得回数yよりも少ない更新用の取得回数a分のアライメント値を新たに計測するようにアライメント計測部303に指示する。
アライメント値演算部22は、アライメント格納部21のリストから、代替え候補局のアライメント値を読み出す(ステップST7)。
次に、アライメント値演算部22は、上記式(2)に従って、取得回数aで新たに計測されたアライメント値と、アライメント格納部21のリストから読み出したアライメント値とを平均した値を、更新値として算出する(ステップST8)。
このようにアライメント値の更新において、アライメント格納部21に格納されていたアライメント値を用いて新たに計測すべきアライメント値を減らしている。これにより、アライメント値の更新に要する時間を大幅に短縮することができる。
ステップST8で更新されたアライメント値は、アライメント値演算部22からリンク制御部20へ出力され、リンク制御部20によってアライメント格納部21に格納される(ステップST9)。この後、ステップST12の処理に移行する。
一方、アライメント値がリストに格納されてからの経過時間が一定時間未満である場合(ステップST6;NO)、ステップST10の処理に移行する。
ステップST10において、リンク制御部20は、アライメント値がアライメント格納部21のリストに格納されてから、受信状態が一定であったか否かを判定する。
例えば、リンク制御部20は、電界強度計測部301により計測されたFM放送の受信電界強度の変化量と、受信品質計測部302により計測されたFM放送の受信品質の変化量とをそれぞれに対応した閾値と比較する。そして、変化量が閾値以上になったものがある場合、受信状態が一定ではなかったと判定する。
また代替え候補局のアライメント値がアライメント格納部21に格納されてから、FMチューナ4cによって当該代替え候補局がサーチされなくなった場合に、受信状態が一定ではなかったと判定してもよい。
代替え候補局のアライメント値がアライメント格納部21のリストに格納されてから、経過時間が上記一定時間未満であるが、受信状態が一定ではなかった場合(ステップST10;NO)、リンク制御部20は、アライメント値の更新要と判定する。
すなわち、リンク制御部20は、アライメント値演算部22に対してアライメント値の更新を指示する。これにより、前述したステップST7からのアライメント値の更新処理が実施される。
また、代替え候補局のアライメント値がアライメント格納部21のリストに格納されてから、経過時間が上記一定時間未満であり、かつ受信状態が一定であった場合(ステップST10;YES)、ステップST11の処理に移行する。
ステップST11において、リンク制御部20は、チューナ4aにより受信されているDABの受信状態が悪化したか否かを判定する。
例えば、音声制御部300は、電界強度計測部301によって計測されたDABの受信電界強度と、受信品質計測部302によって計測されたDABの受信品質とを、それぞれに対応した許容範囲と比較する。そして、音声制御部300は、これらのうち許容範囲外になったものがあると、DABの受信状態が悪化したと判定する。
ここで、DABの受信状態が悪化していなければ(ステップST11;NO)、DAB−FMリンクの処理が終了される。なお、図2に示す一連の処理は、定期的またはDABの別の放送に受信を切り替えた場合に実行される。
一方、DABの受信状態が悪化した場合(ステップST11;YES)、リンク制御部20は、ステップST12に示すDAB−FMリンク処理に移行する。
ステップST12において、リンク制御部20は、チューナ制御部23に対して代替え候補局からのFM放送へ受信対象を切り替えるように指示する。
チューナ制御部23は、リンク制御部20から指定された代替え候補局を選局するようにFMチューナ4cに指示する。FMチューナ4cは、FM放送用アンテナで受信された電波から、チューナ制御部23によって設定された受信周波数のFM放送信号を抽出して音声制御部300に出力する。
音声制御部300は、アライメント格納部21に格納されたアライメント値を用いて、DABから切り替えられたFM放送の音声データがスピーカ6から出力される前に、この音声データの出力状態を調整する。
なお、ここでリストから読み出されるアライメント値は、ステップST4で計測された代替え候補局のアライメント値、あるいは、ステップST8で更新された代替え候補局のアライメント値である。
例えば、出力音量のアライメント値である場合、音声制御部300は、FM放送の音声データの出力音量が切り替え前のDABの音声データの出力音量に一致するように、このアライメント値が0になる増幅率を外部アンプ5に設定する。外部アンプ5は、音声制御部300から設定された増幅率でFM放送の音声データを増幅してからスピーカ6に出力する。これにより、スピーカ6は、DABの音声と変わらない出力音量でFM放送の音声を出力する。
また、図2では、アライメント値の更新判定として、経過時間が一定時間以上であるか否かと、受信状態が一定であったか否かを一連の処理として扱ったが、これに限定されるものではない。例えば、これらの判定処理のいずれか一方を行う構成であってもよく、このようにしても上記と同様の効果を得ることができる。
以上のように、実施の形態1に係る放送受信装置1において、DABからFM放送への切り替えでアライメント格納部21に予め格納されたアライメント値を用いてFM放送の音声データの出力状態を調整する。これにより、DABからFM放送へシームレスに切り替わるまでの待ち時間を短縮することができる。またアライメント格納部21に格納したアライメント値を適切に更新することから、FM放送に切り替えたときの音声の出力状態の変化を的確に抑制することができる。
また、実施の形態1に係る放送受信装置1において、リンク制御部20は、アライメント格納部21にアライメント値が格納されてからの経過時間が上限時間以上である場合、更新要と判定する。これにより、更新が必要なアライメント値を適切に判定できる。
さらに、実施の形態1に係る放送受信装置1において、リンク制御部20は、経過時間が上限時間未満であるが、アライメント格納部21にアライメント値が格納されてから、FM放送の受信状態が閾値以上に変化した場合、更新要と判定する。これにより、更新が必要なアライメント値を適切に判定できる。
さらに、実施の形態1に係る放送受信装置1において、リンク制御部20は、経過時間が許容時間未満であり、アライメント格納部21にアライメント値が格納されてからFM放送の受信状態の変化が閾値未満であると、更新否と判定する。これにより、更新が必要なアライメント値を適切に判定できる。
さらに、実施の形態1に係る放送受信装置1において、アライメント計測部303は、出力状態を示すパラメータの値をアライメント取得回数yだけ取得して平均した値をアライメント値とする。アライメント値演算部22は、アライメント取得回数yよりも少ない回数aで新たに計測されたアライメント値とアライメント格納部21に格納されたアライメント値とを平均した値を更新値とする。このように構成することで、アライメント計測部303によって新たに計測すべきアライメント値の数が減り、アライメント値の更新に要する時間を大幅に短縮することができる。
これまでDAB−FMリンクについて説明したが、この発明は、これに限定されるものではない。例えば、DABの受信状態が悪化した場合に、同一内容の番組を放送しているDABを受信する、いわゆる、DAB−DABリンクにも適用することができる。
また、HD(High Definition)ラジオといったDAB以外のサービスにも適用することができる。
さらに、これまでラジオ放送について説明したが、この発明はテレビ放送にも適用することが可能である。
すなわち、この発明は、受信されている第1の放送から当該第1の放送とは受信周波数が異なる同一内容の番組を含む第2の放送に受信対象を切り替える機能であれば適用することができる。
なお、本発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る放送受信装置は、受信周波数が異なる放送間で同一内容の番組を一方の放送から他方の放送に切り替えて受信するときの出力状態の変化を抑制できるので、例えば、様々な受信状態の地域に移動する可能性がある車載用放送受信装置に好適である。
1 放送受信装置、2 システムマイコン、3 デコーダマイコン、4a,4b チューナ、4c FMチューナ、5 外部アンプ、6 スピーカ、20 リンク制御部、21 アライメント格納部、22 アライメント値演算部、23 チューナ制御部、24 タイマ、30 デコーダ部、300 音声制御部、301 電界強度計測部、302 受信品質計測部、303 アライメント計測部。

Claims (6)

  1. 1の放送から、当該第1の放送とは受信周波数が異なる同一内容の番組を含む第2の放送にスピーカーからの出力を切り替えるときに、前記第2の放送の受信データについての出力状態を、切り替え前の前記第1の放送の受信データについての出力状態に合わせるアライメント値を計測するアライメント計測部と、
    前記アライメント計測部によって予め計測された、前記第1の放送からの代替え候補局となる前記第2の放送の受信データについてのアライメント値が格納されたアライメント格納部と、
    前記アライメント格納部にアライメント値が格納されてから前記第2の放送の受信状態が変化したか否かを、前記第1の放送が前記スピーカーから出力されている間に判定し、判定結果に基づいて前記アライメント格納部に格納されたアライメント値の更新の要否を判定するリンク制御部と、
    前記リンク制御部によって更新要と判定された場合に、前記アライメント格納部に格納されたアライメント値を更新するアライメント更新部と、
    前記アライメント格納部に格納されたアライメント値を用いて、前記第1の放送から前記第2の放送に前記スピーカーからの出力が切り替えられるときに当該第2の放送の受信データの出力状態を調整する出力制御部と、を備え、
    前記リンク制御部は、前記第1の放送から前記第2の放送への前記スピーカーからの出力の切り替えを制御する、
    放送受信装置。
  2. 前記リンク制御部は、前記アライメント格納部にアライメント値が格納されてからの経過時間が予め定められた上限時間以上である場合に、更新要と判定することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  3. 前記リンク制御部は、前記経過時間が前記上限時間未満であるが、前記アライメント格納部にアライメント値が格納されてから前記第2の放送の受信状態が閾値以上に変化した場合、更新要と判定することを特徴とする請求項2記載の放送受信装置。
  4. 前記リンク制御部は、前記経過時間が前記上限時間未満であり、前記アライメント格納部にアライメント値が格納されてから、前記第2の放送の受信状態の変化が閾値未満であった場合、更新否と判定することを特徴とする請求項2記載の放送受信装置。
  5. 第1の放送から当該第1の放送とは受信周波数が異なる同一内容の番組を含む第2の放送にスピーカーからの出力を切り替えるときに、前記第2の放送の受信データについての出力状態を、切り替え前の前記第1の放送の受信データについての出力状態に合わせるアライメント値を計測するアライメント計測部と、
    前記アライメント計測部によって予め計測された、前記第1の放送からの代替え候補局となる前記第2の放送の受信データについてのアライメント値が格納されたアライメント格納部と、
    前記アライメント格納部にアライメント値が格納されてからの、経過時間と前記第2の放送の受信状態の変化とのうちの少なくとも一方に基づいて、前記アライメント格納部に格納されたアライメント値の更新の要否を判定するリンク制御部と、
    前記リンク制御部によって更新要と判定された場合に、前記アライメント格納部に格納されたアライメント値を更新するアライメント更新部と、
    前記アライメント格納部に格納されたアライメント値を用いて、前記第1の放送から前記第2の放送に前記スピーカーからの出力が切り替えられるときに当該第2の放送の受信データの出力状態を調整する出力制御部と、を備え、
    前記アライメント計測部は、出力状態を示すパラメータの値を予め決められたアライメント取得回数だけ取得して平均した値をアライメント値とし、
    前記アライメント更新部は、前記リンク制御部によって更新要と判定された場合、前記アライメント取得回数よりも少ない回数で前記アライメント計測部によって新たに計測されたアライメント値と前記アライメント格納部に格納されているアライメント値とを平均した値を、更新値とし、
    前記リンク制御部は、前記第1の放送から前記第2の放送への前記スピーカーからの出力の切り替えを制御する、
    放送受信装置。
  6. 前記第1の放送は、デジタルオーディオ放送であり、
    前記第2の放送は、FM放送であることを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
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