JP2004165786A - 移動体受信機および移動体受信処理用プログラムおよび移動体受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動体受信機等において、現在地が放送タワーの近傍地域であっても、最適な受信状態を確保することを目的とする。
【解決手段】信号を受信するためのアンテナ101と、調整部102aを有するアンテナアンプ102と、受信した種々の信号のうち出力を希望する信号を出力するためのチューナー103とを有する移動体受信機において、現在地が特定の周波数を送信する放送タワーの近傍地域であるか否かを判断するナビゲーション104を備え、前記調整部102aは、現在地がナビゲーション104によって前記放送タワーの近傍地域であると判断された場合に、アンテナアンプのゲインを下げることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体受信機および移動体受信処理用プログラムおよび移動体受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
カーステレオに搭載されたチューナーや、携帯型ラジオなどの移動体受信機を用いて、複数の放送局からの複数の放送周波数を送信する放送タワーTの近傍で送信信号を受信しようとすると、放送タワーTからの強電界の信号STによって発生した相互変調妨害信号SIによって、適切な受信ができにくくなることがあった。
【0003】
従来、上記のように強電界の信号を受けた場合に、オートゲインコントロール(以下、AGCと言う。)によって、移動体受信機のアンテナアンプのゲインを下げて、出力を一定に保つようにする制御を行っている。
【0004】
一方、受信した電波の受信状況示す受信状況データと自己位置を示す自己データとによって自己位置を表示可能に構成した受信装置もある(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】
特開平10−185598号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の技術によると、相互変調妨害信号による影響を受けていない場合であっても、強電界の信号を受けるだけでアンテナアンプのゲインを下げるよう制御していたため、受信を希望する信号が離れた放送タワーからの弱電界信号である場合には、受信することができなくなってしまうという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は現在位置を把握してゲイン調整を行い、最適な受信状態を維持する移動体受信機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載した発明によれば、信号を受信するためのアンテナと、調整部を有するアンテナアンプと、受信した種々の信号のうち出力を希望する信号を出力するためのチューナーとを有する移動体受信機において、現在地が特定の周波数を送信する放送タワーの近傍地域であるか否かを判断するナビゲーションなどの位置情報取得手段を備え、前記調整部は、現在地が前記位置情報取得手段によって前記放送タワーの近傍地域であると判断された場合に、アンテナアンプのゲインを下げることを特徴とする。
【0008】
上記の課題を解決するため、請求項2に記載した発明によれば、請求項1に記載の移動体受信機において、前記放送タワーから発生する相互変調妨害信号近傍の相互変調妨害周波数帯域を受信しているか否かを検知する検知手段を備え、前記調整部は、前記検知手段によって前記相互変調妨害周波数帯を受信していると検知された場合に、アンテナアンプのゲインを下げることを特徴とする。
【0009】
上記の課題を解決するため、請求項3に記載した発明によれば、請求項2に記載の移動体受信機において、各地の放送タワーの位置情報と、該放送タワーによって送信される信号の送信周波数情報を記憶した記憶部を備え、前記位置情報取得手段は、前記位置情報に基づいて、現在地が前記放送タワーの近傍地域であるか否かを判断し、前記検知手段は、前記送信周波数情報に基づいて、前記放送タワーから発生する相互変調妨害信号近傍の相互変調妨害周波数帯域を受信しているか否かを検知することを特徴とする。
【0010】
上記の課題を解決するため、請求項4に記載した発明によれば、信号を受信するためのアンテナと、調整部を有するアンテナアンプと、受信した種々の信号のうち出力を希望する信号を出力するためのチューナーとを有する移動体受信機を制御するコンピュータを、現在地が特定の周波数を送信する放送タワーの近傍地域であるか否かを判断するナビゲーションなどの位置情報取得手段として機能させ、前記調整部は、現在地が前記位置情報取得手段によって前記放送タワーの近傍地域であると判断された場合にはアンテナアンプのゲインを下げるように機能させることを特徴とする。
【0011】
上記の課題を解決するため、請求項5に記載した発明によれば、請求項4に記載の移動体受信処理用プログラムにおいて、前記コンピュータを、前記放送タワーから発生する相互変調妨害信号近傍の相互変調妨害周波数帯域を受信しているか否かを検知する検知手段として機能させるとともに、前記調整部は前記検知手段によって前記相互変調妨害周波数帯を受信していると検知された場合に、アンテナアンプのゲインを下げるように機能させることを特徴とする。
【0012】
上記の課題を解決するため、請求項6に記載した発明によれば、請求項5に記載の移動体受信処理用プログラムにおいて、前記コンピュータを、各地の放送タワーの位置情報と、該放送タワーによって送信される信号の送信周波数情報を記憶した記憶部として機能させ、前記位置情報取得手段は、前記位置情報に基づいて、現在地が前記放送タワーの近傍地域であるか否かを判断し、前記検知手段は、前記送信周波数情報に基づいて、前記放送タワーから発生する相互変調妨害信号近傍の相互変調妨害周波数帯域を受信しているか否かを検知するよう機能させることを特徴とする。
【0013】
上記の課題を解決するため、請求項7に記載した発明によれば、所望の第一周波数に同調して第一信号を受信するアンテナなどの受信部と、前記第一信号の信号レベルを検出するチューナーなどのレベル検出部と、前記信号レベルに応じて前記第一信号のゲインを調整するアンテナアンプなどの調整部と、前記第一周波数近傍の前記妨害信号の存在を検出するチューナーなどの妨害検出部と、前記第一周波数近傍の前記妨害信号がなく、かつ、前記信号レベルが第一レベルに満たないとき、前記第一信号以外の妨害信号の有無に関わらず、前記第一信号の信号レベルが増加するように前記ゲインを調整するアンテナアンプなどの制御手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
上記の課題を解決するため、請求項8に記載した発明によれば、請求項7に記載の移動体受信機であって、前記制御手段が、前記第一周波数近傍の前記妨害信号があり、かつ、前記信号レベルが前記第一レベルに満たないとき、前記第一信号の信号レベルが減少するように前記ゲインを調整することを特徴とする。
【0015】
上記の課題を解決するため、請求項9に記載した発明によれば、請求項7又は8に記載の移動体受信機であって、前記制御手段が、前記第一周波数近傍の前記妨害信号の有無に関わらず、前記信号レベルが所定レベル以上のとき、前記第一信号の信号レベルが減少するように前記ゲインを調整することを特徴とする。
【0016】
上記の課題を解決するため、請求項10に記載した発明によれば、請求項7乃至9に記載の移動体受信機であって、前記妨害信号とは、前記第一周波数以外の第二周波数の第二信号に起因する相互変調妨害信号であって、前記妨害検出部は、前記相互変調妨害信号の周波数が、前記第一周波数の近傍であり、且つ、前記相互変調妨害信号の信号レベルが第二レベル以上のとき、前記妨害信号を検出することを特徴とする。
【0017】
上記の課題を解決するため、請求項11に記載した発明によれば、請求項7乃至9に記載の移動体受信機であって、前記妨害検出部は、現在位置が放送タワーの近傍地域などの所定エリア内にあるかを検出することにより、前記第一信号以外の妨害信号の存在を検出することを特徴とする。
【0018】
上記の課題を解決するため、請求項12に記載した発明によれば、請求項11に記載の移動体受信機であって、前記妨害検出部は、複数の所定エリアと前記所定エリアの各々に対応する第二周波数を対応付けて記憶する記憶部などの記憶手段と、現在位置がいずれの所定エリア内にあるか検出するナビゲーションなどの現在位置検出手段と、前記現在位置が属する所定エリアに対応付けられた第二周波数に起因する相互変調妨害信号が、第一周波数近傍であるかを検出するチューナーなどの周波数検出手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
上記の課題を解決するため、請求項13に記載した発明によれば、請求項11に記載の移動体受信機であって、前記妨害検出部は、複数の所定エリアと前記所定エリアの各々に対応する第二周波数に起因する相互変調妨害信号の妨害周波数を対応付けて記憶する記憶部などの記憶手段と、現在位置がいずれの所定エリア内にあるか検出するナビゲーションなどの現在位置検出手段と、前記現在位置が属する所定エリアに対応付けられた妨害周波数が、第一周波数近傍であるかを検出するチューナーなどの周波数検出手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
上記の課題を解決するため、請求項14に記載した発明によれば、請求項11に記載の移動体受信機であって、前記妨害検出部は、複数の所定エリアと前記所定エリアの各々に対応する第二周波数に起因する相互変調妨害信号の妨害周波数近傍の周波数を対応付けて記憶する記憶部などの記憶手段と、現在位置がいずれの所定エリア内にあるか検出するナビゲーションなどの現在位置検出手段と、前記第一周波数が前記妨害周波数の近傍であるかを検出するチューナーなどの周波数検出手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
上記の課題を解決するため、請求項15に記載した発明によれば、所望の第一周波数に同調して第一信号を受信し、前記第一信号の信号レベルを検出し、妨害信号存在エリア内か否か検出し、前記妨害信号存在エリアであって、且つ、前記第一周波数に近傍の妨害信号が検出されずに、且つ、前記信号レベルが第一レベルに満たないとき、前記第一信号の信号レベルが増加するように前記ゲインを調整することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明に好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
図1は移動体受信機の要部概略構成図である。
【0024】
移動体受信機の要部100は、受信部としてのアンテナ101、アンテナアンプ102、チューナー103、位置情報取得手段としてのナビゲーション104、記憶手段としての記憶部105、レベル検出部および妨害検出部としての制御部106によって構成される。
【0025】
アンテナ101は、放送タワーからの信号を受信するためのものである。尚、放送局は1つの周波数を放送する局であり、放送タワーは複数の放送局からの放送電波を送信する、即ち、複数の周波数からの複数の放送信号を送信するタワーである。
【0026】
アンテナアンプ102は、アンテナ101による受信信号の増幅を行うためのものであり、受信信号のゲインを調節するための調整部としてのゲイン調節部102aを備えている。
【0027】
チューナー103は、テレビチューナーやAM/FMチューナーなどであり、受信した信号のうち、所望の信号を選択して出力するためのものである。
【0028】
ナビゲーション104は、記憶部105に記憶した全国の放送タワーの位置情報によって放送タワーと移動体受信機の位置を把握するためのものである。なお、放送タワーと移動体受信機の位置情報が把握できれば、ナビゲーションには限られず、GPSなどでもよい。
【0029】
記憶部105は、全国の放送タワーの位置情報と、該放送タワーによって送信される信号の送信周波数情報を記憶している。
【0030】
制御部106はこれら各部の動作を制御するためのものである。
【0031】
図2は各種周波数とその強度を示す説明図であり、図3は一の周波数の信号STを送信する放送局のサービスエリアと放送タワー近傍地域を示す説明図である。
【0032】
図3中、放送タワーから送信される一の周波数の信号STを送信する放送局のサービスエリアAは、放送タワーTからの一の周波数の信号STを一定の強度を保って受信することが可能な地域である。
【0033】
放送タワーTの近傍地域Xは、放送タワーTの周囲数百メートルから数キロメートルであり、放送タワーからの信号STを高い強度で受信することが可能であり、この放送タワーからの信号STによって発生する相互変調妨害信号SIの影響を受けやすい地域である。そのため、この放送タワーTの近傍地域X内では、アンテナアンプ102のゲインを低く設定して、相互変調妨害信号SIの影響を抑えることが必要である。
【0034】
また、実際に相互変調妨害信号SIの影響を受けるのは、チューナー103によって選択されて出力する信号が相互変調妨害信号SI近傍の相互変調妨害周波数帯B内である場合である。
【0035】
ここで、記憶部105は、複数の所定エリアとしての全国の放送タワーTの近傍地域Xと、その放送タワーTから送信される信号の送信周波数とを記憶している。例えば、放送タワーTからの一の送信周波数がf1、f2である場合には、相互変調妨害信号SIの周波数は2f1−f2、2f2−f1、3f1−2f2、3f2−2f1などで求められるため、この相互変調妨害信号SIを中心にあらかじめ定められた周波数幅をもった相互変調妨害周波数帯Bも求めることができる。よって、チューナー103によって選択されて出力する信号が相互変調妨害信号SI近傍の相互変調妨害周波数帯B内であるか否かを判別すれば、チューナー103が相互変調妨害信号SIを受信しているか否かを判定することができる。
【0036】
つまり、現在地が放送タワーTの近傍地域X内であっても、チューナー103が相互変調妨害信号SIを受信しているときにのみ、アンテナアンプ102のゲインを低く設定して、相互変調妨害信号SIの影響を抑えればよい。
【0037】
次に、移動体受信機の動作について図4に示すフローチャートを用いて説明する。
【0038】
まず、移動体受信機が放送タワーTの近傍地域X内にあるか否かを判定する(ステップS1)。移動体受信機に備えられたナビゲーション104によって現在の移動体受信機の位置が、放送タワーTの近傍か否かを判断する。
【0039】
ステップS1で、移動体受信機が放送タワーTの近傍地域Xになかった場合には(ステップS1:No)、放送タワーからの信号STが強くないので、アンテナアンプ102のゲインを高く設定する(ステップS2)。アンテナアンプ102のゲインを高くすることにより、放送タワーTからの信号STだけでなく、例えば現在地から遠く離れた放送タワーからの弱電界の信号SQをチューナー103によって選択して出力している際などでも確実に受信することができる。
【0040】
他方、移動体受信機が放送タワーTの近傍地域X内にある場合には(ステップS1:Yes)、放送タワーTからの相互変調妨害周波数SIをチューナー103が受信しているか否かを移動体受信機に備えられた制御部106によって判定する(ステップS3)。
【0041】
判定の結果、放送タワーTからの相互変調妨害周波数SIをチューナー103が受信していない場合には(ステップS3:No)、アンテナアンプ102のゲインを高く設定する(ステップS2)。相互変調妨害信号SIの影響が無いのでゲインを低くする必要はなく、ゲインを高く設定して弱電界の信号SQも良好に受信するためである。
【0042】
他方、放送タワーTからの相互変調妨害周波数SIをチューナー103が受信している場合には(ステップS3:Yes)、アンテナアンプ102のゲインを低く設定する(ステップS4)。相互変調妨害信号SIの影響を抑えるためである。
【0043】
なお、放送タワーTの近傍地域である場合には、相互変調妨害信号SIが発生しやすいため、図5に示すフローチャートに示す如く、放送タワーの近傍地域であるか否かのみを判断して、近傍地域であった場合にアンテナアンプ102のゲインを低く設定することも可能である。
【0044】
また、相互変調妨害を受けない周波数をチューナー103によって選択している場合は、アンテナアンプ102のゲインを高くすることができる。
【0045】
以上説明した本実施の形態によれば、移動体受信機が放送タワーTの近傍地域X内であり、かつ、放送タワーTからの相互変調妨害周波数SIをチューナー103が受信しているときにのみ、アンテナアンプ102のゲインを低く設定し、それ以外のときにはアンテナアンプ102のゲインを高く設定している。このため、相互変調妨害信号SIの影響がない場合には、遠く離れた放送タワーからの弱電界の信号SQも確実に受信することが可能である。
【0046】
また、チューナー103は受信した信号のうち第一信号などの一の信号の周波数に同調して、出力を所望する信号を選択するが、周波数がこの同調している一の信号が有する周波数近傍である第二信号などの信号はすべて妨害信号として定義可能である。つまり、妨害信号は相互変調妨害信号に限られず、チューナー103によって選択された信号以外の信号であって、その周波数がチューナー103によって選択された信号が有する周波数近傍である信号は、すべて妨害信号であるとする場合であっても、本発明は実施可能である。
【0047】
また、記憶部105には全国の放送タワーの送信周波数が記憶されており、この送信周波数に基づいて、相互変調妨害信号SIの中心周波数からあらかじめ定められた周波数幅をもった相互変調妨害周波数帯Bを決定して、チューナー103が相互変調妨害信号SIを受信しているか否かを制御部106によって判定しているが、これには限られず、あらかじめ相互変調妨害信号SIなどの妨害信号の周波数を記憶部105に記憶しておき、チューナー103がこの妨害信号を受信しているか否かを、妨害検出部としての制御部106によって判定してもよい。
【0048】
この場合において、チューナー103によって選択されている信号のレベルをレベル検出部としての制御部106によって検出し、その信号レベルが大きければ、妨害信号のレベルが大きくても妨害されず、チューナー103によって選択されている信号のレベルが小さい場合には、妨害信号のレベルが小さくても妨害されるため、妨害信号のレベルに基づいて判断する場合には、チューナー103によって選択されている信号との相対的な判断を行うことも可能である。
【0049】
例えば、チューナー103によって選択されている信号のレベルが30dBμVであれば、第二レベルとしての妨害信号のレベルが10〜20dBμV以上である場合に妨害され、チューナー103によって選択されている信号のレベルが60dBμVであれば、妨害信号のレベルが30〜40dBμV以上である場合に妨害されることになる。
【0050】
この場合において、妨害信号を受信しているか否かにかかわらず、前記アンテナアンプ102は、チューナー103によって選択されている信号のレベルが出力するのに適切な第一レベルとしてのレベル(例えば、約60dB)に達していないときにはゲインを増加するように調節してもよい。ゲインを増加することにより、妨害信号の影響が大きくなってしまう場合であっても、チューナー103によって選択されている信号のレベルを大きくした方が信号が聞き取りやすい場合があるからである。
【0051】
例えば、チューナー103によって選択されている信号のレベルが出力するのに適切な第一レベルとしてのレベル(例えば、約60dB)に満たないときであっても、妨害信号を受信しているときには、ゲインを減少するように調節してもよい。妨害信号の影響をできるだけ少なくした方がチューナー103によって選択されている信号が聞き取りやすい場合があるからである。
【0052】
さらにその他の例として、さらには、チューナー103によって選択されている信号のレベルが非常に大きければ、妨害信号のレベルにかかわらず、一律にアンテナアンプ102のゲインを減少させるよう調節してもよい。
【0053】
例えば、チューナー103によって選択されている信号のレベルが100dBμVであって、妨害信号のレベルが50dBμVである場合にゲインを一律に40dBμV減少させても、チューナー103によって選択されている信号のレベルと妨害信号のレベルがそれぞれ60dBμV、10dBμVとなって、妨害信号のレベルは十分小さくなり、かつ、ゲインを減少してもなおチューナー103によって選択されている信号のレベルが出力するのに適正なレベルであるからである。
【0054】
さらに、移動体受信機に備えられたナビゲーション104によって現在の移動体受信機の位置が、放送タワーTの近傍か否かを判断して、アンテナアンプ102のゲインを調節しているが、チューナー103によって選択されている信号のレベルが第一レベルとしての所定レベル(例えば、約60dB)に達しているか否かを制御部106の制御に基づいて判断することによりアンテナアンプ102のゲインを調節してもよい。なお、所定レベルは通常アンテナの性能で決定される。
【0055】
さらに、移動体受信機に備えられた位置情報取得手段としてのナビゲーション104によって現在の移動体受信機の位置が、放送タワーTの近傍か否か(放送タワーの近傍地域内か否か)を記憶部105に記憶した位置情報に基づいてアンテナアンプ102のゲインを増減させる前述の実施の形態において説明した動作と組み合わせてもよく、妨害信号のレベルが所定レベルに達しているか否か、あるいは、チューナー103によって選択されている信号が所定レベル以上であるか否か等の判断に基づいて、制御部106の制御に基づいてアンテナアンプ102のゲインの増減を判断してもよい。
【0056】
この場合において、記憶部105には、全国の放送タワーの位置情報と、該放送タワーによって送信される信号の送信周波数情報と、をあらかじめ格納する。
【0057】
この記憶部105に格納したデータに基づいて妨害信号の周波数がチューナー103によって選択されている信号の周波数近傍であるか否かを制御部106の制御に基づいて判断することが可能である。
【0058】
例えば、現在位置が放送タワーの近傍であって、チューナー103によって選択されている信号のレベルが所定のレベルに満たない場合において、妨害信号が検出されない場合に限り、アンテナアンプ102のゲインを増加させるよう制御してもよい。なお、この場合において相互変調妨害信号の周波数情報も記憶部105にあらかじめ格納しておいてもよい。
【0059】
さらに、チューナー103にて選択されて出力している信号が有する周波数と、妨害信号が有する周波数との差が所定値内であるか否かに基づいてゲインを調節することも可能である。妨害信号がチューナー103の受信帯域に入る程度にチューナー103にて選択されて出力している信号が有する第一周波数としての周波数の近傍であった場合であっても、周波数差があれば妨害の影響を受けることがない場合もあるからである。
【0060】
この差は、チューナー103の帯域フィルタ(セラミックフィルタ)の幅にもよるが、通常FMの場合は約±200KHz程度であり、テレビ周波数の場合は、映像は中心周波数から約+4MHz、約−1MHz、音声は約±200KHzなどである。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動体受信機の要部概略構成図である。
【図2】各種周波数とその強度を示す説明図である。
【図3】放送タワー近傍地域を示す説明図である。
【図4】実施の動作を示すフローチャートである。
【図5】実施の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 移動体受信機の要部
101 アンテナ
102 アンテナアンプ
102a ゲイン調節部
103 チューナー
104 ナビゲーション
105 記憶部
106 制御部
T 放送タワー
A 放送タワーから送信される一の周波数のサービスエリア
X 放送タワーの近傍地域
B 相互変調妨害周波数帯
SQ 弱電界の信号
ST 放送タワーTからの信号
SI 相互変調妨害信号

Claims (15)

  1. 信号を受信するためのアンテナと、調整部を有するアンテナアンプと、受信した種々の信号のうち出力を希望する信号を出力するためのチューナーとを有する移動体受信機において、
    現在地が特定の周波数を送信する放送タワーの近傍地域であるか否かを判断する位置情報取得手段を備え、
    前記調整部は、現在地が前記位置情報取得手段によって前記放送タワーの近傍地域であると判断された場合に、アンテナアンプのゲインを下げることを特徴とする移動体受信機。
  2. 請求項1に記載の移動体受信機において、
    前記放送タワーから発生する相互変調妨害信号近傍の相互変調妨害周波数帯域を受信しているか否かを検知する検知手段を備え、
    前記調整部は、前記検知手段によって前記相互変調妨害周波数帯を受信していると検知された場合に、アンテナアンプのゲインを下げることを特徴とする移動体受信機。
  3. 請求項2に記載の移動体受信機において、
    各地の放送タワーの位置情報と、該放送タワーによって送信される信号の送信周波数情報を記憶した記憶部を備え、
    前記位置情報取得手段は、前記位置情報に基づいて、現在地が前記放送タワーの近傍地域であるか否かを判断し、
    前記検知手段は、前記送信周波数情報に基づいて、前記放送タワーから発生する相互変調妨害信号近傍の相互変調妨害周波数帯域を受信しているか否かを検知することを特徴とする移動体受信機。
  4. 信号を受信するためのアンテナと、調整部を有するアンテナアンプと、受信した種々の信号のうち出力を希望する信号を出力するためのチューナーとを有する移動体受信機を制御するコンピュータを、
    現在地が特定の周波数を送信する放送タワーの近傍地域であるか否かを判断する位置情報取得手段として機能させるとともに、
    前記調整部は現在地が前記位置情報取得手段によって前記放送タワーの近傍地域であると判断された場合には、アンテナアンプのゲインを下げるように機能させることを特徴とする移動体受信処理用プログラム。
  5. 請求項4に記載の移動体受信処理用プログラムにおいて、
    前記コンピュータを、前記放送タワーから発生する相互変調妨害信号近傍の相互変調妨害周波数帯域を受信しているか否かを検知する検知手段として機能させるとともに、
    前記調整部は前記検知手段によって前記相互変調妨害周波数帯を受信していると検知された場合にはアンテナアンプのゲインを下げるように機能させることを特徴とする移動体受信処理用プログラム。
  6. 請求項5に記載の移動体受信処理用プログラムにおいて、
    前記コンピュータを、各地の放送タワーの位置情報と、該放送タワーによって送信される信号の送信周波数情報を記憶した記憶部として機能させ、
    前記位置情報取得手段は、前記位置情報に基づいて、現在地が前記放送タワーの近傍地域であるか否かを判断し、
    前記検知手段は、前記送信周波数情報に基づいて、前記放送タワーから発生する相互変調妨害信号近傍の相互変調妨害周波数帯域を受信しているか否かを検知するよう機能させることを特徴とする移動体受信処理用プログラム。
  7. 所望の第一周波数に同調して第一信号を受信する受信部と、
    前記第一信号の信号レベルを検出するレベル検出部と、
    前記信号レベルに応じて前記第一信号のゲインを調整する調整部と、
    前記第一周波数近傍の前記妨害信号の存在を検出する妨害検出部と、
    前記第一周波数近傍の前記妨害信号がなく、かつ、前記信号レベルが第一レベルに満たないとき、前記第一信号以外の妨害信号の有無に関わらず、前記第一信号の信号レベルが増加するように前記ゲインを調整する制御手段とを備えることを特徴とする移動体受信機。
  8. 請求項7に記載の移動体受信機であって、
    前記制御手段が、前記第一周波数近傍の前記妨害信号があり、かつ、前記信号レベルが前記第一レベルに満たないとき、前記第一信号の信号レベルが減少するように前記ゲインを調整することを特徴とする移動体受信機。
  9. 請求項7又は8に記載の移動体受信機であって、
    前記制御手段が、前記第一周波数近傍の前記妨害信号の有無に関わらず、前記信号レベルが所定レベル以上のとき、前記第一信号の信号レベルが減少するように前記ゲインを調整することを特徴とする移動体受信機。
  10. 請求項7乃至9に記載の移動体受信機であって、
    前記妨害信号とは、前記第一周波数以外の第二周波数の第二信号に起因する相互変調妨害信号であって、
    前記妨害検出部は、前記相互変調妨害信号の周波数が、前記第一周波数の近傍であり、且つ、前記相互変調妨害信号の信号レベルが第二レベル以上のとき、前記妨害信号を検出することを特徴とする移動体受信機。
  11. 請求項7乃至9に記載の移動体受信機であって、
    前記妨害検出部は、現在位置が所定エリア内にあるかを検出することにより、
    前記第一信号以外の妨害信号の存在を検出することを特徴とする移動体受信機。
  12. 請求項11に記載の移動体受信機であって、
    前記妨害検出部は、
    複数の所定エリアと前記所定エリアの各々に対応する第二周波数を対応付けて記憶する記憶手段と、
    現在位置がいずれの所定エリア内にあるか検出する現在位置検出手段と、
    前記現在位置が属する所定エリアに対応付けられた第二周波数に起因する相互変調妨害信号が、第一周波数近傍であるかを検出する周波数検出手段とを備えることを特徴とする移動体受信機。
  13. 請求項11に記載の移動体受信機であって、
    前記妨害検出部は、
    複数の所定エリアと前記所定エリアの各々に対応する第二周波数に起因する相互変調妨害信号の妨害周波数を対応付けて記憶する記憶手段と、
    現在位置がいずれの所定エリア内にあるか検出する現在位置検出手段と、
    前記現在位置が属する所定エリアに対応付けられた妨害周波数が、第一周波数近傍であるかを検出する周波数検出手段とを備えることを特徴とする移動体受信機。
  14. 請求項11に記載の移動体受信機であって、
    前記妨害検出部は、
    複数の所定エリアと前記所定エリアの各々に対応する第二周波数に起因する相互変調妨害信号の妨害周波数近傍の周波数を対応付けて記憶する記憶手段と、
    現在位置がいずれの所定エリア内にあるか検出する現在位置検出手段と、
    前記第一周波数が前記妨害周波数の近傍であるかを検出する周波数検出手段とを備えることを特徴とする移動体受信機。
  15. 所望の第一周波数に同調して第一信号を受信し、
    前記第一信号の信号レベルを検出し、
    妨害信号存在エリア内か否か検出し、
    前記妨害信号存在エリアであって、且つ、前記第一周波数に近傍の妨害信号が検出されずに、且つ、前記信号レベルが第一レベルに満たないとき、前記第一信号の信号レベルが増加するように前記ゲインを調整することを特徴とする移動体受信方法。
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