JP2009049954A - 受信装置および受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】受信処理を行う放送電波を第1の放送電波から第2の放送電波に所定の条件で切り換える際に、第2の放送電波の上側および下側のヘテロダイン方式のうち良好な方に選択的に切り換える場合に、音質劣化を抑えることができる受信装置を提供する。
【解決手段】 受信機1は、例えば、RDS放送受信機であり、AFサーチ中のミュート動作に特徴を有している。チューナ2は、LOW−IFのワンチップタイプのチューナであり、RDSのAFサーチはAFの受信環境により、適切なヘテロダイン方式を選択する。上側ヘテロダイン方式の受信環境情報の取得動作と、下側ヘテロダイン方式の受信環境情報の取得動作との間に、ミュート解除を行い、元の局の放送電波を受信処理する。これにより、AFサーチに伴うミュート時間を短縮し、音質劣化を抑えることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、受信処理を行う受信電波を受信環境に応じて切り換える受信装置および受信方法に関するものである。
音声信号とRDS(Radio Data System)用信号とが多重化した信号を受信して処理するラジオ受信機がある。
RDS は、欧州で普及した車載ラジオの標準機能であり、放送局名や歌の情報など、ユーザーが聴いているラジオ番組に関する情報を提供し、必要に応じて交通情報やニュースなどの番組へ自動的に切り替えることができる。
上述したラジオ受信機が使用される環境では、複数の放送局が同一番組を放送している。ラジオ受信機は、例えば、自動車等で移動中に、選曲中の放送局からの放送電波の電界強度が低下すると、同じ番組を放送中の他の放送局を探索する。そして、同じ番組の放送電波が所定の電界強度の放送局を特定すると、その放送局からの放送電波に自動的に切り換える。この動作は、AF(Alternative Frequency)サーチと呼ばれている。
上述したラジオ受信機では、他の放送局からの電波を常時チェックしており、選曲中の番組を放送している他の放送局から所定の電界強度以上の放送電波を検出すると、ミュート動作を行って、当該他の放送局からの番組の放送電波(切り換え候補先の放送電波)に一時的に切り換える。そして、当該ラジオ受信機は、この切り換えている間に当該他の放送局からの放送電波の受信環境(電界強度、ノイズ等の信号品質、及びIFカウント)を確認する。このとき、上述したラジオ受信機では、AFサーチにおける上記ミュート動作の間に、切り換え候補先の放送電波を上側ヘテロダインして得た中間周波数信号についてのみ、その受信環境を確認している。
特開平9−294081号公報
ところで、近年、上述したRDSのラジオ受信機において、中間周波数として通常の10.7MHzに比べて大幅に低い150kHZを採用したLOW−IFチューナが用いられることがある。このようなLOW−IFチューナを用いた場合に、イメージ周波数がFMバンド帯域内に存在するイメージ妨害が発生しやすいという問題がある。
そのため、切り換え候補先の放送電波を上側ヘテロダイン方式にて得た中間周波数信号だけでなく、下側ヘテロダイン方式にて得た中間周波数信号についても受信環境を確認し、より良好なヘテロダイン方式に切り換えを行うということが考えられている。
しかしながら、この場合に、上側および下側のヘテロダイン方式にて得た双方の中間周波数信号についての受信環境を一括取得して判断しようとすると、連続したミュート時間が長くなる。すなわち、放送電波に応じた音声出力が行われない連続時間が長くなる。そのため、音の途切れが聴覚的に認識され易くなり、それが音質劣化の要因となるという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、受信処理を行う受信電波を第1の受信電波から第2の受信電波の上側および下側のヘテロダイン方式のうち良好な方に所定の条件で切り換える場合に、連続したミュート時間を短縮して音が途切れることによる音質劣化を抑制することができる受信装置および受信方法を提供することにある。
本発明の受信装置は、上述した従来技術の問題点を解決し、上述した目的を達成するために、受信処理を行う受信電波を第1の受信電波から第2の受信電波に所定の条件で切り換える受信装置であって、受信電波からヘテロダイン方式にて中間周波数信号を生成する周波数変換手段と、前記周波数変換手段が生成した前記中間周波数信号に応じた音声出力を行う音声出力手段と、前記音声出力手段にミュート動作を行わせている間に前記周波数変換手段が生成した前記第2の受信電波の前記中間周波数信号を基に前記第2の受信電波の受信環境を評価する評価動作を行い、当該評価動作の結果に基づいて、前記第2の受信電波へ切り換えるか否かを判断する制御手段とを有する。
ここで、前記制御手段は、前記第2の受信電波から上側ヘテロダイン方式にて得た前記中間周波数信号についての第1の前記評価動作と、前記第2の受信電波から下側ヘテロダイン方式にて得た前記中間周波数信号についての第2の前記評価動作とを、前記ミュート動作を解除して前記第1の受信電波に対応した前記中間周波数信号に応じた音声出力を行わせるミュート解除期間を間に設けて個別に行い、前記第1の評価動作および前記第2の評価動作の結果に基づいて前記第2の受信電波へ切り換えるか否かを判断し、前記第2の受信電波に切り換えると判断した場合に、前記第2の受信電波から前記上側ヘテロダイン方式にて得た前記中間周波数信号と前記第2の受信電波から前記下側ヘテロダイン方式にて得た前記中間周波数信号とのうち評価が良好な前記中間周波数信号が前記音声出力手段に出力されるように制御する手段である。
本発明の受信装置では、制御手段が、受信処理を行う受信電波を第1の受信電波から第2の受信電波に切り換える際に、ミュート動作を行わせ、その間に前記第2の受信電波から上側ヘテロダイン方式にて得た前記中間周波数信号についての第1の前記評価動作を行う。
また、前記制御手段が、ミュート動作を行わせている間に、前記第2の受信電波から下側ヘテロダインにて得た前記中間周波数信号についての第2の前記評価動作を行う。
このとき、前記制御手段は、前記第1の評価動作と前記第2の評価動作との間に、前記ミュート動作を解除して前記第1の受信電波に対応した前記中間周波数信号に応じた音声出力を行わせるミュート解除期間を設ける。
そして、前記制御手段が、前記第1の評価動作および前記第2の評価動作の結果に基づいて、前記第2の受信電波へ切り換えるか否かを判断する。
本発明の受信装置では、前記第1の評価動作と前記第2の評価動作との間にミュート動作の解除期間を設けることで、これらの動作を連続して行う場合に比べて、連続したミュート時間を短縮できる。これにより、受信電波に応じた音声出力が連続して行われない時間を短くでき、音の途切れが聴覚的に認識され難くなり、音質を向上できる。
好適には、本発明の受信装置の前記制御手段は、前記第1の受信電波の受信環境が第1の所定の基準より低い場合に、前記第1の評価動作と前記第2の評価動作とを、前記ミュート動作を解除せずに連続して行う手段である。
これより、第1の受信電波から第2の受信電波に切り換えるまでの時間を短縮でき、受信状態が不良の第1の受信電波を受信処理する時間を短縮できる。
好適には、本発明の受信装置の前記制御手段は、前記第1の評価動作および前記第2の評価動作のうち先に実行した一方の前記評価動作において前記評価動作の結果が第2の所定の基準を満たさない場合に、他方の前記評価動作を行わずに、再び前記一方の評価動作に戻る手段である。
これにより、不要な評価動作を少なくでき、処理時間を短縮できる。
本発明の受信方法は、受信処理を行う受信電波を第1の受信電波から第2の受信電波に所定の条件で切り換える受信方法であって、受信電波からヘテロダイン方式で中間周波数信号を生成する周波数変換工程と、前記周波数変換工程で生成した前記中間周波数信号に応じた音声出力を行う音声出力工程と、前記音声出力においてミュート動作を行わせている間に前記周波数変換工程で生成した前記第2の受信電波の前記中間周波数信号を基に前記第2の受信電波の受信環境を評価する評価動作を行い、当該評価動作の結果に基づいて、前記第2の受信電波へ切り換えるか否かを判断する制御工程とを有する。
こおで、前記制御工程は、前記第2の受信電波から上側ヘテロダイン方式にて得た前記中間周波数信号についての第1の前記評価動作と、前記第2の受信電波から下側ヘテロダインにて得た前記中間周波数信号についての第2の前記評価動作とを、前記ミュート動作を解除して前記第1の受信電波に対応した前記中間周波数信号に応じた音声出力を行わせるミュート解除期間を間に設けて個別に行い、前記第1の評価動作および前記第2の評価動作の結果に基づいて、前記第2の受信電波へ切り換えるか否かを判断し、前記第2の受信電波に切り換えると判断した場合に、前記第2の受信電波から前記上側ヘテロダイン方式にて得た前記中間周波数信号と前記第2の受信電波から前記下側ヘテロダインにて得た前記中間周波数信号とのうち評価が良好な前記中間周波数信号に応じて前記音声出力が行われるように制御する工程である。
本発明の受信方法では、前述した本発明の受信装置と同様に、前記第1の評価動作と前記第2の評価動作との間にミュート動作の解除期間を設けることで、これらの動作を連続して行う場合に比べて、1回のミュート時間を短縮できる。
本発明によれば、受信処理を行う受信電波を第1の受信電波から第2の受信電波の上側および下側のヘテロダイン方式のうち良好な方に所定の条件で切り換える場合に、連続したミュート時間を短縮して音が途切れることによる音質劣化を抑制することができる受信装置および受信方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る受信機について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る受信機1の構成図である。
図1に示すように、受信機1は、例えば、チューナ2、スピーカ4およびマイクロコンピュータ6を有する。
受信機1では、チューナ2がマイクロコンピュータ6からの制御に基づいて、AF(Alternative Frequency)サーチ動作を行う。
受信機1は、例えば、RDS(Radio Data System)放送用受信機であり、AFサーチ中のミュート動作に特徴を有している。チューナ2は、LOW−IF(Intermediate Frequency)のワンチップタイプであり、RDSのAFサーチにおいて、その受信環境に応じて上側ヘテロダイン方式および下側ヘテロダイン方式のうち適切なヘテロダイン方式を選択する。
このとき、AFサーチのミュート時間内に、上側および下側のヘテロダイン方式にて得た中間周波数信号に基づいて受信環境情報を取得する必要があるが、受信機1では、上側ヘテロダイン方式についての受信環境情報の取得動作と、下側ヘテロダイン方式についての受信環境情報の取得動作との間に、ミュート解除期間を設けている。そして、このミュート解除期間内に、元の放送局の放送電波を受信処理する。これにより、AFサーチに伴う1回のミュート動作の時間を短縮し、可聴される音質劣化を抑えている。
図1に示すように、チューナ2は、例えば、周波数変換回路11、局発振回路13、中間周波数増幅回路15、検波回路17、デコーダ19、電界強度回路21、ミューティング回路29および制御回路31を有する。
チューナ2は、上述したように、LOW−IFのワンチップタイプであり、少ない部品点数で構成される。
図1に示す周波数変換回路11が本発明の周波数変換手段の一例であり、中間周波増幅回路15、検波回路17およびデコーダ19が本発明の音声出力手段の一例であり、制御回路31が本発明の制御手段の一例である。
周波数変換回路11は、アンテナ9で受信した放送電波(RF信号)S9と、局発振回路13からの同調(局発振)周波数信号S13とを混合して中間周波数信号S11を生成し、これを中間周波数増幅回路15に出力する。
なお、周波数変換回路11で生成された中間周波数信号S11を基にその値がカウントされ、中間周波数カウント値IFCとなる。ここで、この中間周波数カウント値IFCは、受信した放送電波S9と同調周波数信号S13との誤差を示している。
局発振回路13は、例えば,PLL(Phase-locked loop)回路、ローパスフィルタ、VCO(Voltage Controlled Oscillator)などを有し、制御回路31からの制御信号S31bに基づいて、所望の放送局の周波数に応じた同調周波数信号S13を生成する。局発振回路13は、同調周波数信号S13を周波数変換回路11に出力する。
中間周波数増幅回路15は、周波数変換回路11から入力した中間周波数信号S11を増幅して中間周波数信号S15を生成し、これを検波回路17に出力する。
検波回路17は、ダイオードやコンデンサなどを組み合わせて構成され、中間周波数増幅回路15からの中間周波数信号S15の高周波電流成分から低周波電流成分を取り出すことにより、可聴周波数信号およびRDS変調信号を検波して検波信号S17を生成する。検波回路17は、検波信号S17をデコーダ19に出力する。
デコーダ19は、検波回路17から入力した検波信号S17をデコードして音声出力信号S19aを生成し、これをスピーカ4に出力する。
このとき、デコーダ19は、検波信号S17に含まれるRDS変調信号をデコードし、そのデコード結果を示すRDS信号S19bを制御回路31に出力する。
電界強度回路21は、中間周波数増幅回路15からの中間周波数信号S15をピーク検波して受信電界強度を検出し、検出結果を示す受信電界強度信号S21を制御回路31に出力する。
ミューティング回路29は、制御回路31からのミュート動作指示信号S31aに基づいてミュート動作を行う。ミューティング回路29は、ミュート動作時に、ミュート信号S29をスピーカ4に出力する。
制御回路31は、取得した受信環境情報S31cをマイクロコンピュータ6に出力する。また、制御回路31は、マイクロコンピュータ6からの制御信号S6に基づいて、チューナ2の全体動作を統括的に制御する。
すなわち、制御回路31は、以下に示すように、AFサーチの動作を制御する。
以下、制御回路31の処理と関連付けて受信機1のAFサーチ動作の一例を説明する。
図2〜図4は、受信機1のAFサーチ動作例を説明するためのフローチャートである。
受信機1によるAFサーチ動作は、受信状態が比較的良い場合に採用される分割取得モードと、受信状態が悪い場合に採用される一括取得モードとがある。
分割取得モードは、上側ヘテロダイン方式についての受信環境評価動作と下側ヘテロダイン方式についての受信環境評価動作との間にミュート解除期間を設けるモードである。分割取得モードは、ある程度良好な受信環境において1回のミュート期間を短縮して音質劣化を抑制する場合に有効である。
一方、一括取得モードは、上側ヘテロダイン方式についての受信環境評価動作と下側ヘテロダイン方式についての受信環境評価動作との間にミュート解除期間を設けずに、これらの動作を連続して行うモードである。一括取得モードは、不良な受信環境において、より早いタイミングで他の放送局からの放送電波に切り換える必要がある場合に有効である。
ステップST13(図2)〜ステップST29(図3)が分割取得モードに対応している。また、ステップST31〜ST40(図4)が一括取得モードに対応している。
制御回路31は、例えば、電界強度回路21からの受信電界強度信号S21が示す受信電界強度をマイクロコンピュータ6に出力する。
マイクロコンピュータ6は、制御回路31から入力した受信電界強度に基づいて、現在使用している放送電波(RF信号)の受信環境が、同調周波数切り換えのための受信環境条件を満たしているかを判断する(ステップST11)。
ここで、当該受信環境条件は、例えば、受信した放送電波の品質が、適切な音声出力が困難な程度に悪いことを判断する指標となる各種の項目を基に予め決定されている。当該各種の項目としては、電界強度、SQ(Signal Quality)、中間周波数カウント値IFCについては、予め決められたしきい値との比較結果が用いられる。
マイクロコンピュータ6は、上記同調周波数切り換えのための受信環境条件を満たしていると判断した場合に、分割取得モードと一括取得モードとのいずれを選択するかを判断する(ステップST12)。
マイクロコンピュータ6は、現在の受信環境が、所定の基準より良い場合に分割取得モードを選択し、悪い場合に一括取得モードを選択する。当該所定の基準としては、予め実験により、分割取得モードと一括取得モードとの何れで切り換えを行うことが適しているかを受信強度等を基に決定した基準を用いる。
マイクロコンピュータ6は、分割取得モードを選択した場合にステップST13に進み、一括取得モードを選択した場合に図4に示すステップST31に進む(ステップST12)。
以下、分割取得モードが選択された場合の動作例を説明する。
マイクロコンピュータ6は、制御回路31を介して、ミューティング回路29にミュート動作指示信号S31aを出力する。ミューティング回路29は、当該ミュート動作指示信号S31aにより、ミュート信号S29を生成し、これをスピーカ4に出力する(ステップST13)。
また、マイクロコンピュータ6は、制御回路31を介して、局発振回路13を制御して、切り換え候補先の局の放送電波の上側ヘテロダイン方式の同調周波数への切り換え指示を出力する(ステップST13)。
局発振回路13は、上記切り替え指示に基づいて、切り換え候補先の局の放送電波の上側ヘテロダイン方式の同調周波数信号S13を生成し、これを周波数変換回路11に出力する。
これにより、周波数変換回路11が、切り換え候補先の局の放送電波の上側ヘテロダイン方式にて中間周波数信号S11を生成する。
制御回路31は、上記上側ヘテロダイン方式にて得た中間周波数信号S11に基づいて、切り換え候補先の局の放送電波の受信環境情報を取得する(ステップST14)。
具体的には、制御回路31は、例えば、周波数変換回路11が出力する中間周波数信号S11に基づいて、そのSQ(Signal Quality)や、中間周波数カウント値(IFC)等の情報を上記受信環境情報として生成あるいは取得する。
また、制御回路31は、電界強度回路21から入力した受信電界強度信号S21が示す受信電界強度を上記受信環境情報として取得する。
制御回路31は、マイクロコンピュータ6からの要求に応じて、切り換え候補先の局の放送電波の上記上側ヘテロダイン方式にて取得した受信環境情報S31cをマイクロコンピュータ6に出力する(ステップST14)。
マイクロコンピュータ6は、制御回路31から入力した受信環境情報に基づいて、局切り換えのための所定基準を満たすか否かを判断する(ステップST15)。
当該所定基準は、例えば、切り換え候補先の局の放送電波の上記上側ヘテロダイン方式にて得た信号が、次の下側ヘテロダイン方式にて得た信号を確認する価値がある程度の品質等を有しているかを判断する各種の項目を示している。当該項目としては、電界強度について予め決められたしきい値との比較結果などが用いられる。なお、電界強度以外に、SQ(Signal Quality)や、中間周波数カウント値(IFC)等についてのしきい値との比較結果を用いる場合もある。
マイクロコンピュータ6は、上記所定の基準を満たさないと判断した場合に、元の周波数に切り換えて、ミュートを解除する(ステップST41)。その後、ステップST13に戻る。
一方、マイクロコンピュータ6は、上記所定の基準を満たすと判断した場合に、制御回路31を介して、元の局の放送電波のヘテロダイン方式の同調周波数への切り替え指示を周波数変換回路11に出力する(ステップST16)。
局発振回路13は、上記切り替え指示に基づいて、元の局の放送電波のヘテロダイン方式の同調周波数信号S13を生成し、これを周波数変換回路11に出力する。
これにより、周波数変換回路11が、元の局の放送電波のヘテロダイン方式にて中間周波数信号S11を生成する。
また、マイクロコンピュータ6は、制御回路31を介してミューティング回路29にミュート解除指示を出力する(ステップST16)。これにより、元の局の中間周波数信号S11に対応してデコーダ19で生成された音声信号S19aに応じた音声出力がスピーカ4でなされる。
マイクロコンピュータ6は、一定時間が経過すると(ステップST17)、切り換え候補先の局の放送電波の下側ヘテロダイン方式について、上述した上側ヘテロダイン方式と同様の処理を開始する。
このように、受信機1では、切り換え候補先の局の放送電波の下側ヘテロダイン方式により得た中間周波数信号を基にした適格性の評価と、切り換え候補先の局の放送電波の下側ヘテロダイン方式により得た中間周波数信号を基に下適格性の評価とを連続して行うのではなく、これらの間にミュート解除期間を設けている。これにより、1回のミュート時間を短縮している。
マイクロコンピュータ6は、上記一定時間が経過すると、制御回路31を介して、ミューティング回路29にミュート動作指示信号S31aを出力する。ミューティング回路29は、当該ミュート動作指示信号S31aにより、ミュート信号S29を生成し、これをスピーカ4に出力する(ステップST18)。
また、マイクロコンピュータ6は、制御回路31を介して、局発振回路13を制御して、切り換え候補先の局の放送電波の下側ヘテロダイン方式の同調周波数への切り換え指示を出力する(ステップST18)。
局発振回路13は、上記切り替え指示に基づいて、切り換え候補先の局の放送電波の下側ヘテロダイン方式の同調周波数信号S13を生成し、これを周波数変換回路11に出力する。
これにより、周波数変換回路11が、切り換え候補先の局の放送電波の下側ヘテロダイン方式にて中間周波数信号S11を生成する。
制御回路31は、上記下側ヘテロダイン方式にて得た中間周波数信号S11に基づいて、切り換え候補先の局の放送電波の受信環境情報を取得する(ステップST19)。
制御回路31は、マイクロコンピュータ6からの要求に応じて、切り換え候補先の局の放送電波の上記下側ヘテロダイン方式にて取得した受信環境情報S31cをマイクロコンピュータ6に出力する(ステップST19)。
マイクロコンピュータ6は、制御回路31から入力した受信環境情報S31cに基づいて、局切り換えのための所定基準を満たすか否かを判断する(ステップST20)。
当該所定基準は、例えば、切り換え候補先の局の放送電波の上記下側ヘテロダイン方式にて得た信号が、音声出力した場合にある程度の品質等を有しているかを判断する各種の項目を示している。ステップST20で用いる所定基準は、例えば、ステップST15で用いる所定基準と同じでよい。
マイクロコンピュータ6は、上記所定の基準を満たさないと判断した場合に、元の周波数に切り換えて、ミュートを解除する(ステップST41)。その後、ステップST13に戻る。
一方、マイクロコンピュータ6は、上記所定の基準を満たすと判断した場合に、制御回路31を介して、元の局の放送電波のヘテロダイン方式の同調周波数への切り替え指示を周波数変換回路11に出力する(ステップST21)。
局発振回路13は、上記切り替え指示に基づいて、元の局の放送電波のヘテロダイン方式の同調周波数信号S13を生成し、これを周波数変換回路11に出力する。
これにより、周波数変換回路11が、元の局の放送電波のヘテロダイン方式にて中間周波数信号S11を生成する。
また、マイクロコンピュータ6は、制御回路31を介してミューティング回路29にミュート解除指示を出力する(ステップST21)。これにより、元の局の中間周波数信号S11に対応してデコーダ19で生成された音声信号S19aに応じた音声出力がスピーカ4でなされる。
マイクロコンピュータ6は、一定時間経過後に(ステップST22)、ステップST14で制御回路31から入力した切り換え候補先の局の放送電波の上側ヘテロダイン方式についての受信環境情報と、ステップST19で制御回路31から入力した切り換え候補先の局の放送電波の下側ヘテロダイン方式についての受信環境情報とを比較して良い方の受信環境情報を選択して記憶(保持)する(ステップST23)。
マイクロコンピュータ6は、ステップST23で選択した受信環境情報が、局切り換えのための所定基準を満たすか否かを判断する(ステップST24)。当該所定基準は、例えば、ステップST15,ST20で用いる所定基準より厳しい基準を用いる。
マイクロコンピュータ6は、上記所定基準を満たさないと判断した場合に、元の周波数に切り換えて、ミュートを解除する(ステップST41)。その後、ステップST13に戻る。
マイクロコンピュータ6は、上記所定基準を満たすと判断した場合に、一定時間が経過すると(ステップST25)、制御回路31を介して、ミューティング回路29にミュート動作を行わせる。そして、マイクロコンピュータ6は、ステップST23で選択した受信環境情報に対応した切り換え候補先の局の放送電波のヘテロダイン方式に切り換えて、再度、受信環境情報を取得する(ステップST26)。
マイクロコンピュータ6は、ステップST26で取得した受信環境情報が、局切り換えのための所定基準を満たすか否かを判断する(ステップST27)。当該所定基準は、例えば、ステップST25と同じものを用いる。
マイクロコンピュータ6は、上記所定基準を満たさないと判断した場合に、元の周波数に切り換えて、ミュートを解除する(ステップST41)。その後、ステップST13に戻る。このようにステップST23で選択した受信環境情報に対応した切り換え候補先の局の放送電波のヘテロダイン方式について再度、受信環境を評価することで、受信電波の切り換えをより高い信頼性で行うことができる。
一方、マイクロコンピュータ6は、上記所定基準を満たすと判断した場合に、PIサーチ、PTYサーチ、交通情報待機モード、AF切り換えモード等に必要なRDS情報を取得できたか否かを判断する(ステップST28)。また、マイクロコンピュータ6は、例えば、受信局と同一ネットワークか否かの判断も行ってもよい。
マイクロコンピュータ6は、必要なRDS情報を取得できたと判断すると、ステップST26で切り換えた後の放送電波を継続して受信し、ミュートを解除する(ステップST29)。これより、ステップST26で切り換えた後の放送電波のヘテロダイン方式により得られた中間周波数信号に応じた音声出力が行われる。
一方、マイクロコンピュータ6は、AF切り換えモード等に必要なRDS情報を取得できなかったと判断すると、元の周波数に切り換えて、ミュートを解除する(ステップST41)。
以下、図2に示すステップST12で、図4に示すステップST31に移動した場合(一括取得モードが選択された場合)を説明する。
マイクロコンピュータ6は、制御回路31を介して、ミューティング回路29にミュート動作指示信号S31aを出力する。ミューティング回路29は、当該ミュート動作指示信号S31aにより、ミュート信号S29を生成し、これをスピーカ4に出力する(ステップST31)。
また、マイクロコンピュータ6は、制御回路31を介して、局発振回路13を制御して、切り換え候補先の局の放送電波の上側ヘテロダイン方式の同調周波数への切り換え指示を出力する(ステップST31)。
局発振回路13は、上記切り替え指示に基づいて、切り換え候補先の局の放送電波の上側ヘテロダイン方式の同調周波数信号S13を生成し、これを周波数変換回路11に出力する。これにより、周波数変換回路11が、切り換え候補先の局の放送電波の上側ヘテロダイン方式にて中間周波数信号S11を生成する。
制御回路31は、上記上側ヘテロダイン方式にて得た中間周波数信号S11に基づいて、切り換え候補先の局の放送電波の受信環境情報を取得する(ステップST31)。
次に、マイクロコンピュータ6は、制御回路31を介して、局発振回路13を制御して、切り換え候補先の局の放送電波の下側ヘテロダイン方式の同調周波数への切り換え指示を出力する(ステップST31)。このように、一括取得モードでは、切り換え候補先の局の放送電波の下側ヘテロダイン方式についての適格性の評価と、切り換え候補先の局の放送電波の下側ヘテロダイン方式についての適格性の評価とを連続して行い、これらの間にミュート解除期間を設けない。これにより、切り換え時間を短縮している。
局発振回路13は、上記切り替え指示に基づいて、切り換え候補先の局の放送電波の下側ヘテロダイン方式の同調周波数信号S13を生成し、これを周波数変換回路11に出力する。これにより、周波数変換回路11が、切り換え候補先の局の放送電波の下側ヘテロダイン方式にて中間周波数信号S11を生成する。制御回路31は、上記下側ヘテロダイン方式にて得た中間周波数信号S11に基づいて、切り換え候補先の局の放送電波の受信環境情報を取得する(ステップST31)。
制御回路31は、マイクロコンピュータ6からの要求に応じて、切り換え候補先の局の放送電波の上記上側ヘテロダイン方式および下側ヘテロダイン方式にて取得した受信環境情報S31cをマイクロコンピュータ6に出力する(ステップST31)。
マイクロコンピュータ6は、制御回路31から入力した受信環境情報S31cに基づいて、局切り換えのための所定基準を満たすか否かを判断する(ステップST32)。当該所定基準としては、例えば、ステップST24で用いたものが用いられる。
マイクロコンピュータ6は、上記所定の基準を満たさないと判断した場合に、元の周波数に切り換えて、ミュートを解除する(ステップST51)。その後、ステップST31に戻る。
一方、マイクロコンピュータ6は、上記所定の基準を満たしたと判断した場合に、元の周波数に切り換えて、ミュートを解除する(ステップST33)。
マイクロコンピュータ6は、その後、一定時間経過後(ステップST34)、再びステップS35,ST36において、前述したステップST31,ST32と同様の処理を繰り返す。
そして、マイクロコンピュータ6は、上記所定の基準を満たさないと判断した場合に、元の周波数に切り換えて、ミュートを解除する(ステップST51)。その後、ステップST31に戻る。
マイクロコンピュータ6は、上記所定の基準を満たしたと判断すると、PIサーチ、PTYサーチ、交通情報待機モード、AF切り換えモード等に必要なRDS情報を取得できたか否かを判断する(ステップST37)。
マイクロコンピュータ6は、必要なRDS情報を取得できたと判断すると、ステップST35で最適と判断した放送電波を継続して受信し、ミュートを解除する(ステップS38)。これより、ステップST35で最適と判断した後の放送電波のヘテロダイン方式により得られた中間周波数信号に応じた音声出力が行われる。
一方、マイクロコンピュータ6は、AF切り換えモード等に必要なRDS情報を取得できなかったと判断すると、元の周波数に切り換えて、ミュートを解除する(ステップST51)。
以下、タイミングチャートを用いて、受信機1におけるARサーチ時の動作例を説明する。
図5および図6は、受信機1におけるARサーチ動作の一例を説明するためのタイミングチャートを示す図である。
図5および図6では、受信機1において、A局からの放送電波を受信中に、切り換え候補先であるB局からの放送電波の受信環境を確認した後に、C局からの放送電波の受信環境を確認して当該C局からの放送電波の上側ヘテロダイン方式に切り換える場合を示している。
図5(A),図6(A)は局発振回路13が周波数変換回路11に出力する同調周波数信号S13を示し、図5(B),図6(B)は制御回路31とマイクロコンピュータ6との間で入出力されるデータを示し、図5(C),図6(C)は制御回路31からミューティング回路29に出力されるミュート指示信号S31aを示し、図5(D),図6(D)はスピーカ4からの音声出力を示している。
図5に示すように、マイクロコンピュータ6が制御回路31に、ミュート動作、並びに切り換え候補先のB局の放送電波の上側ヘテロダイン方式への切り換えを指示する制御信号S6を出力する(タイミングt11〜t12、図2に示すステップST13)。
そして、制御回路31が、マイクロコンピュータ6からの制御信号S6に基づいてミュート指示信号S31aをローレベルに切り換える(タイミングt12)。これにより、ミューティング回路29が、ミュート信号をスピーカ4に出力し、ミュート動作が開始する。
また、制御回路31が、制御信号S6に基づいて、B局の放送電波の上側ヘテロダイン方式への切り換えを指示する制御信号S31bを局発振回路13に出力する。局発振回路13は、制御信号S31bに基づいて、B局の放送電波の上側ヘテロダイン方式に対応した同調周波数信号S13を周波数変換回路11に出力させる。これにより、周波数変換回路11において、上側ヘテロダイン方式の中間周波数信号S11が生成される(タイミングt13〜t14)。
この間に、制御回路31が、当該B局の上側ヘテロダイン方式にて得た中間周波数信号について、受信電界強度、SQ、IFC等の受信環境情報を取得する(タイミングt13〜t14、ステップST14)。
制御回路31は、一定時間(例えば、6ms)経過後に、元のA局の放送電波への切り換えを指示する制御信号31bを局発振回路13に出力する。これにより、局発振回路13が、元のA局の放送電波に対応した同調周波数信号S13を周波数変換回路11に出力し、その中間周波数信号S11が生成される(タイミングt14〜)。このときミュート動作は継続している。
次に、マイクロコンピュータ6が受信環境情報を制御回路31に要求する(タイミングt15)。
制御回路31は、当該要求に応じて、B局の放送電波の上側ヘテロダイン方式にて上記取得した受信環境情報をマイクロコンピュータ6に出力する(タイミングt16)。
図5に示す例では、マイクロコンピュータ6は、B局の放送電波の上側ヘテロダイン方式にて上記取得した受信環境情報を基に、B局が局切り換えのための所定基準を満たしていないと判断し(図2に示すステップST15)、元の周波数に切り換える(ステップST41)。また、制御回路31が、ミュート指示信号S31aをハイレベルに切り換える(タイミングt17)。これにより、ミュート動作が解除され、A局の放送電波に対応してデコーダ19から入力した音声出力信号S19に応じた音声がスピーカ4から出力される(タイミングt18〜t22)。
マイクロコンピュータ6は、例えば、図5に示すタイミングt18(A局の放送電波による音声出力を開始して)から約500ms経過後に、マイクロコンピュータ6が制御回路31に、ミュート動作、並びに切り換え候補先のC局の放送電波の上側ヘテロダイン方式への切り換えを指示する制御信号S6を出力する(タイミングt21〜t22、ST13)。
そして、制御回路31が、制御信号S6に基づいてミュート指示信号S31aをローレベルに切り換える(タイミングt22)。これにより、ミューティング回路29が、ミュート信号をスピーカ4に出力し、ミュート動作が開始する。
また、制御回路31が、制御信号S6に基づいて、C局の放送電波の上側ヘテロダイン方式への切り換えを指示する制御信号S31bを局発振回路13に出力する。局発振回路13は、制御信号S31bに基づいて、C局の放送電波の上側ヘテロダイン方式に対応した同調周波数信号S13を周波数変換回路11に出力させる。これにより、周波数変換回路11において、C局の上側ヘテロダイン方式にて中間周波数信号S11が生成される(タイミングt23〜t24)。
この間に、制御回路31が、当該C局の上側ヘテロダイン方式について、受信電界強度、SQ、IFC等の受信環境情報を取得する(タイミングt23〜t24、ステップST14)。
制御回路31は、一定時間(例えば、6ms)経過後に、元のA局の放送電波への切り換えを指示する制御信号31bを局発振回路13に出力する。これにより、局発振回路13が、元のA局の放送電波に対応した同調周波数信号S13を周波数変換回路11に出力し、その中間周波数信号S11が生成される(タイミングt24〜)。このときミュート動作は継続している。
次に、マイクロコンピュータ6が受信環境情報を制御回路31に要求する(タイミングt25)。
制御回路31は、当該要求に応じて、C局の放送電波の上側ヘテロダイン方式にて上記取得した受信環境情報をマイクロコンピュータ6に出力する(タイミングt26)。
図5に示す例では、マイクロコンピュータ6は、C局の放送電波の上側ヘテロダイン方式にて上記取得した受信環境情報を基に、C局が局切り換えのための所定基準を満たしていると判断し(図2に示すステップST15)、元の周波数に切り換える(ステップST16)。また、制御回路31が、ミュート指示信号S31aをハイレベルに切り換える(タイミングt27)。これにより、ミュート動作が解除され、A局の放送電波に対応してデコーダ19から入力した音声出力信号S19に応じた音声がスピーカ4から出力される(タイミングt28〜t32)。
マイクロコンピュータ6は、例えば、図5に示すタイミングt28(A局の放送電波による音声出力を開始して)から一定時間経過後に、マイクロコンピュータ6が制御回路31に、ミュート動作、並びに切り換え候補先のC局の放送電波の下側ヘテロダイン方式への切り換えを指示する制御信号S6を出力する(タイミングt31〜t32、ST18)。
そして、制御回路31が、制御信号S6に基づいてミュート指示信号S31aをローレベルに切り換える(タイミングt32)。これにより、ミューティング回路29が、ミュート信号をスピーカ4に出力し、ミュート動作が開始する。
また、制御回路31が、制御信号S6に基づいて、C局の放送電波の下側ヘテロダイン方式への切り換えを指示する制御信号S31bを局発振回路13に出力する。局発振回路13は、制御信号S31bに基づいて、C局の放送電波の下側ヘテロダイン方式に対応した同調周波数信号S13を周波数変換回路11に出力させる。これにより、周波数変換回路11において、C局の下側ヘテロダイン方式にて得た中間周波数信号S11が生成される(タイミングt33〜t34)。
この間に、制御回路31が、当該C局の下側ヘテロダイン方式にて、受信電界強度、SQ、IFC等の受信環境情報を取得する(タイミングt33〜t34、ステップST19)。
制御回路31は、一定時間経過後に、元のA局の放送電波への切り換えを指示する制御信号31bを局発振回路13に出力する。これにより、局発振回路13が、元のA局の放送電波に対応した同調周波数信号S13を周波数変換回路11に出力し、その中間周波数信号S11が生成される(タイミングt34〜)。このときミュート動作は継続している。
次に、マイクロコンピュータ6が受信環境情報を制御回路31に要求する(タイミングt35)。
制御回路31は、当該要求に応じて、C局の放送電波の下側ヘテロダイン方式にて上記取得した受信環境情報をマイクロコンピュータ6に出力する(タイミングt36)。
図5に示す例では、マイクロコンピュータ6は、C局の放送電波の下側ヘテロダイン方式にて上記取得した受信環境情報を基に、C局が局切り換えのための所定基準を満たしていると判断し(図2に示すステップST20)、元の周波数に切り換える(ステップST21)。また、制御回路31が、ミュート指示信号S31aをハイレベルに切り換える(タイミングt37)。これにより、ミュート動作が解除され、A局の放送電波に対応してデコーダ19から入力した音声出力信号S19に応じた音声がスピーカ4から出力される(タイミングt38〜t42)。
その後、マイクロコンピュータ6は、C局の放送電波についてステップST14で取得した上側ヘテロダインの受信環境情報と、ステップST19で受信した下側ヘテロダインの受信環境情報とを比較して良い方を選択して保持する(図3に示すステップST23)。
そして、本実施形態では、マイクロコンピュータ6は、上記選択した受信環境情報が、所定基準を満たしていると判断する(ステップST24)。
マイクロコンピュータ6は、制御回路31のキャッチュフラグをチェックし、周波数切り換えモード判断を行う(タイミングt40)。
マイクロコンピュータ6は、例えば、図5に示すタイミングt38(A局の放送電波による音声出力を開始して)から一定時間経過後に、マイクロコンピュータ6が制御回路31に、ミュート動作、並びにステップST23で選択した切り換え候補先のC局の放送電波の選択したヘテロダイン方式への切り換えを指示する制御信号S6を出力する(タイミングt41〜t42、ステップST26)。
そして、制御回路31が、制御信号S6に基づいてミュート指示信号S31aをローレベルに切り換える(タイミングt42)。これにより、ミューティング回路29が、ミュート信号をスピーカ4に出力し、ミュート動作が開始する。
また、制御回路31が、制御信号S6に基づいて、C局の放送電波の選択したヘテロダイン方式への切り換えを指示する制御信号S31bを局発振回路13に出力する。局発振回路13は、制御信号S31bに基づいて、C局の放送電波の選択したヘテロダイン方式に対応した同調周波数信号S13を周波数変換回路11に出力させる。これにより、周波数変換回路11において、C局の選択したヘテロダイン方式にて中間周波数信号S11が生成される(タイミングt43〜)。
この間に、制御回路31が、当該C局の選択したヘテロダイン方式について、受信電界強度、SQ、IFC等の受信環境情報を取得する(ステップST26)。
次に、マイクロコンピュータ6が受信環境情報を制御回路31に要求する(タイミングt44,t46)。
制御回路31は、当該要求に応じて、C局の放送電波の選択したヘテロダイン方式について上記取得した受信環境情報をマイクロコンピュータ6に出力する(タイミングt45,t47)。
図6に示す例では、マイクロコンピュータ6は、C局の放送電波の選択したヘテロダイン方式について上記取得した受信環境情報を基に、C局が局切り換えのための所定基準を満たしていると判断し(図2に示すステップST27)、そのままC局の放送電波の選択したヘテロダイン方式の周波数の中間周波数信号S11を生成する。
また、制御回路31が、ミュート指示信号S31aをハイレベルに切り換える(タイミングt27)。これにより、ミュート動作が解除され、C局の放送電波の選択したヘテロダイン方式に対応してデコーダ19から入力した音声出力信号S19に応じた音声がスピーカ4から出力される(タイミングt50〜)。
上述したように、図5および図6に示す例では、受信機1は、A局の受信処理を行っているときに、AFサーチを行い、B局の放送電波の上側ヘテロダイン方式についての受信環境を評価して不適切と判断する。続いて、受信機1は、ミュート解除期間を経て、C局の放送電波を評価する。このとき、受信機1は、C局の放送電波の上側ヘテロダイン方式と下側ヘテロダイン方式について受信環境の取得および評価を、ミュート解除期間を介して順次行い、最終的に例えば下側ヘテロダイン方式に切り換えている。
以上説明したように、受信機1では、図2および図3に示すように、放送電波の受信状態が比較的良好な場合に選択される分割取得モードにおいて、切り換え候補先の放送電波の上側ヘテロダインの受信環境情報の取得と、下側ヘテロダイン方式の受信環境情報の取得との間にミュート解除期間を設ける。これより、これらの動作を一括して行う場合に比べて連続したミュート時間を短縮でき、音が途切れることによる音質劣化を抑制することができる。
具体的には、上記動作を一括して行うと最大約13msあったミュート時間が、受信機1では、最大7msとなり、大幅に短縮できる。
また、受信機1では、図2および図4に示すように、放送電波の受信状態が不良な場合に選択される一括取得モードにおいて、切り換え候補先の放送電波の上側ヘテロダイン方式の受信環境情報の取得と下側ヘテロダイン方式の受信環境情報の取得とを、ミュート解除期間を設けないで連続して実行する。これより、適切な放送電波への切り換えを分割取得モードに比べて短時間で行うことができ、受信状態が不良な放送電波を受信処理する期間を短くできる
また、受信機1では、上側ヘテロダイン方式だけでなく、上側および下側の双方のヘテロダイン方式の受信環境情報を取得し、最適な方を選択するため、150kHzと低い中間周波数のLOW−IFを採用したチューナ2を用いた場合でも、イメージ妨害の影響を殆ど無くすことができる。
本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
上述した実施形態では、図2に示すように、上側ヘテロダイン方式の受信環境確認の後に下側ヘテロダイン方式の受信環境確認を行ったが、これらを逆の順序で行ってもよい。
また、上述した実施形態では、図2のステップST12に示すように、現在の受信環境が、所定の基準より良い場合に分割取得モードを選択し、悪い場合に一括取得モードを選択する場合を例示したが、分割取得モードのみを採用する場合にも本発明は適用可能である。
また、上述した実施形態では、図3に示すように、良い方のヘテロダイン方式の受信環境情報を再度取得して評価する(ステップST26,ST27)場合を例示したが、この処理を行わずに、良い方のヘテロダイン方式に無条件に切り換えるようにしてもよい。
また、受信機1は、図2に示すステップST13〜ST21の処理を2回以上繰り返すようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、RDS対応の受信機1を例示したが、受信処理する放送電波を受信環境に応じて自動的に切り換えるものであれば、RDS対応のものに特に限定されるものではない。
また、上述した実施形態では、制御回路31をチューナ2内の設け、マイクロコンピュータ6をチューナ2外に設けた場合を例示したが、制御回路31およびマイクロコンピュータ6の双方をチューナ2内に設けてもよいし、あるいは制御回路31およびマイクロコンピュータ6の双方をチューナ2外に設けてもよい。
なお、マイクロコンピュータ6を上記のように動作させるためのプログラムは、記録媒体から読みとられてマイクロコンピュータ6に取り込まれてもよいし、通信ネットワークを介して伝送されてマイクロコンピュータ6に取り込まれてもよい。さらには、制御回路31の機能をプログラムによりコンピュータに実現させるようにしてもよい。このプログラムは、同様に記録媒体から読みとられてコンピュータに取り込まれてもよいし、通信ネットワークを介して伝送されてコンピュータに取り込まれてもよい。
本発明は、受信処理を行う放送電波を受信環境に応じて切り換えるシステムに適用可能である。
本発明の実施形態に係る受信機の構成図である。 図1に示す受信機のAFサーチ動作例を説明するためのフローチャートである。 図1に示す受信機のAFサーチ動作例を説明するための図2の続きのフローチャートである。 図1に示す受信機のAFサーチ動作例を説明するための図2の続きのフローチャートである。 図1に示す受信機におけるARサーチ時の動作例を説明するためのタイミングチャートを示す図である。 図1に示す受信機におけるARサーチ時の動作例を説明するための図5の続きのタイミングチャートを示す図である。
符号の説明
1…受信機
2…チューナ
9…アンテナ
11…周波数変換回路
13…局発振回路
15…中間周波数増幅回路
17…検波回路
19…デコーダ
21…電界強度回路
29…ミューティング回路
31…制御回路
4…スピーカ
6…マイクロコンピュータ


Claims (4)

  1. 受信処理を行う受信電波を第1の受信電波から第2の受信電波に所定の条件で切り換える受信装置において、
    受信電波からヘテロダイン方式にて中間周波数信号を生成する周波数変換手段と、
    前記周波数変換手段が生成した前記中間周波数信号に応じた音声出力を行う音声出力手段と、
    前記音声出力手段にミュート動作を行わせている間に前記周波数変換手段が生成した前記第2の受信電波の前記中間周波数信号を基に前記第2の受信電波の受信環境を評価する評価動作を行い、当該評価動作の結果に基づいて、前記第2の受信電波へ切り換えるか否かを判断する制御手段と
    を有し、
    前記制御手段は、前記第2の受信電波から上側ヘテロダイン方式にて得た前記中間周波数信号についての第1の前記評価動作と、前記第2の受信電波から下側ヘテロダイン方式にて得た前記中間周波数信号についての第2の前記評価動作とを、前記ミュート動作を解除して前記第1の受信電波に対応した前記中間周波数信号に応じた音声出力を行わせるミュート解除期間を間に設けて個別に行い、前記第1の評価動作および前記第2の評価動作の結果に基づいて前記第2の受信電波へ切り換えるか否かを判断し、前記第2の受信電波に切り換えると判断した場合に、前記第2の受信電波から前記上側ヘテロダイン方式にて得た前記中間周波数信号と前記第2の受信電波から前記下側ヘテロダイン方式にて得た前記中間周波数信号とのうち評価が良好な前記中間周波数信号が前記音声出力手段に出力されるように制御する手段である、
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記第1の受信電波の受信環境が第1の所定の基準より低い場合に、
    前記第1の評価動作と前記第2の評価動作とを、前記ミュート動作を解除せずに連続して行う手段である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記第1の評価動作および前記第2の評価動作のうち先に実行した一方の前記評価動作において前記評価動作の結果が第2の所定の基準を満たさない場合に、他方の前記評価動作を行わずに、再び前記一方の評価動作に戻る手段である、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の受信装置。
  4. 受信処理を行う受信電波を第1の受信電波から第2の受信電波に所定の条件で切り換える受信方法において、
    受信電波からヘテロダイン方式で中間周波数信号を生成する周波数変換工程と、
    前記周波数変換工程で生成した前記中間周波数信号に応じた音声出力を行う音声出力工程と、
    前記音声出力においてミュート動作を行わせている間に前記周波数変換工程で生成した前記第2の受信電波の前記中間周波数信号を基に前記第2の受信電波の受信環境を評価する評価動作を行い、当該評価動作の結果に基づいて、前記第2の受信電波へ切り換えるか否かを判断する制御工程と
    を有し、
    前記制御工程は、前記第2の受信電波から上側ヘテロダイン方式にて得た前記中間周波数信号についての第1の前記評価動作と、前記第2の受信電波から下側ヘテロダインにて得た前記中間周波数信号についての第2の前記評価動作とを、前記ミュート動作を解除して前記第1の受信電波に対応した前記中間周波数信号に応じた音声出力を行わせるミュート解除期間を間に設けて個別に行い、前記第1の評価動作および前記第2の評価動作の結果に基づいて、前記第2の受信電波へ切り換えるか否かを判断し、前記第2の受信電波に切り換えると判断した場合に、前記第2の受信電波から前記上側ヘテロダイン方式にて得た前記中間周波数信号と前記第2の受信電波から前記下側ヘテロダインにて得た前記中間周波数信号とのうち評価が良好な前記中間周波数信号に応じて前記音声出力が行われるように制御する工程である、
    ことを特徴とする受信方法。
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