JP4496222B2 - 無線受信装置 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、ダイバーシティ受信を行う無線受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車や携帯電話機等の移動体に搭載される無線受信装置では、フェージングによる受信品質の劣化を改善するため、中継局や基地局からの放送波を受信するためのアンテナを2個以上設けておき、受信電界強度が最高となったアンテナに切り替えて受信を行うダイバーシティ受信方式が採用されている。
【0003】
例えば、従来のダイバーシティ受信方式を採用した受信装置として、特開2003−134014号公報に開示された車載用テレビ受信機が知られている。
【0004】
この従来の無線受信装置は、同特許文献の図1に示されているように、4個のアンテナ(101)〜(104)と、アンテナ選択回路(11)と、同調受信とAGC制御及び検波等を行う受信手段(12)と、映像レベル差検出回路(13)、電界強度検出回路(14)、ヒステリシス回路(15)、記憶手段としてのテーブル(16)を有して形成されており、最高の受信電界強度が得られるアンテナを検出して切り替えるようになっている。
【0005】
すなわち、受信手段(12)が、アンテナ(101)〜(104)に生じる各々の受信信号をアンテナ選択回路(11)を介して入力し、同調受信による周波数変換によって各中間周波信号(IF信号)を生成し、更にAGC制御を施して検波等を行うことで、各映像信号を再生している。
【0006】
そして、電界強度検出回路(14)が、上述のAGC制御の際に受信手段(12)内で生成されるAGC制御信号のレベルに基づいて各ダイバーシティアンテナ(101)〜(104)毎の受信電界強度を検出し、更に、映像レベル差検出回路(12)が、各映像信号のペデスタルレベル(ALVL1)〜(ALVL4)を検出すると共に、その中で最大となるペデスタルレベルを最大値(ALVLMAX)として検出し、各々のレベル差│ALVL1-ALVLMAX│〜│ALVL4-ALVLMAX│を演算している。
【0007】
そして、ヒステリシス回路(15)が、各受信電界強度(ALVL1)〜(ALVL4)に対応するヒステリシスの値(AHIS)をテーブル(16)から検索し、レベル差│ALVL1-ALVLMAX│〜│ALVL4-ALVLMAX│の中でヒステリシスの値(AHIS)よりも大レベルとなったときのダイバーシティアンテナに切り替えるべく、アンテナ選択回路(11)に対して切り替え制御を行っている。
【0008】
【特許文献1】
特開2003−134014号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、上述の車載用テレビ受信装置のように、AGC制御信号と映像信号のレベルを検出し、それらのレベル検出結果のみに基づいて最高の受信電界強度が得られるアンテナを検出して切り替える従来の無線受信装置にあっては、弱電界の下では、受信品質の劣化を改善し得るアンテナを高精度で検出することが困難となる場合があり、受信品質が低下してしまうという問題があった。
【0010】
すなわち、全てのダイバーシティアンテナにおいて受信電界強度が低下する弱電界の下で、受信手段(12)がAGC制御と検波等を行うと、AGC制御信号と映像信号のS/Nが劣化することなるため、AGC制御信号と映像信号とのレベルのみに基づいて最高の受信電界強度が得られるアンテナを検出しようとしても、精度良く検出することができなくなる場合を招来する。その結果、例えば、不必要にアンテナ切り替えを繰り返す等の不安定な状況を招来し、受信品質が低下してしまうという問題があった。
【0011】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、弱電界の下でも安定性の高いダイバーシティ受信を実現し、受信品質の低下を未然に防止し得る無線受信装置を提供することを目的とする。
【0012】
また、アナログテレビ放送を受信する無線受信装置であって、弱電界の下でも安定性の高いダイバーシティ受信を実現し、受信品質の低下を未然に防止し得る無線受信装置を提供することを目的とする。
【0013】
また、地上ディジタル放送を受信する無線受信装置であって、弱電界の下でも安定性の高いダイバーシティ受信を実現し、受信品質の低下を未然に防止し得る無線受信装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、複数のアンテナの何れか1つを選択してアナログテレビ放送を受信する無線受信装置であって、前記複数のアンテナの何れか1つを選択するアンテナ選択手段と、前記選択されたアンテナより出力される受信信号から複合映像信号と複合同期信号を再生する受信手段と、前記複合同期信号の水平同期信号成分が水平ブランキング期間に同期し連続して第1の回数再生されていることを検出すると連続性有りと判断し、且つ該連続性を有している状態が1垂直走査期間内において第2の回数以上発生していることを検出すると連続性の頻度が高い状態と判断すると共に、更に、該連続性の頻度の高い状態が連続して第3の回数生じたことを検出すると、前記複合同期信号が時間的に高い頻度で連続して再生されていると判定して、補正指示を行わない旨の補正制御信号を発生し、前記連続性の頻度の高い状態が連続する回数が第3の回数未満であることを検出すると、前記複合同期信号が時間的に高い頻度で連続して再生されていないと判定して、補正指示を示す補正制御信号を発生する連続性判定手段と、前記アンテナ選択手段によって所定のタイミングで前記複数のアンテナが個々に選択されたときに前記受信手段で再生される各々の複合映像信号のレベルを検出し、各々のレベル検出信号を出力するレベル検出手段と、前記補正指示を示す補正制御信号が連続性判定手段から発生されているときに前記各々のレベル検出信号の最下位ビットから1又は複数ビットについて所定のバイナリデータで変更する補正処理を施すことにより、不安定性を除去した各々の補正検出信号を生成する補正手段と、前記各々の補正検出信号を比較し、最大の補正検出信号に対応する前記複数のアンテナの何れか1つを選択すべく前記アンテナ選択手段を制御するアンテナ切替制御手段と、を有することを特徴とする。
【0017】
本発明の実施の形態について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、アナログテレビ放送を受信する第1の実施形態としての無線受信装置の構成を表したブロック図、図2は、地上ディジタル放送を受信する第2の実施形態としての無線受信装置の構成を表したブロック図であり、これら2態様の無線受信装置について説明することとする。
【0018】
〈第1の実施形態〉
図1において、この無線受信装置1は、複数個(本実施形態では4個)のダイバーシティアンテナ2a,2b,2c,2dが接続されたアンテナ選択部3と、アンテナ選択部3で切り替えられた、何れか1つのダイバーシティアンテナからの受信信号Sinを入力する受信部4と、レベル検出部5、連続性判定部6、同期信号再生部7、補正部8、アンテナ切替制御部9を有して構成されている。
【0019】
アンテナ選択部3は、後述するアンテナ切替制御信号CHGの指示に従って、4個のダイバーシティアンテナ2a〜2dのうちの1つと受信部4とを接続する。
【0020】
受信部4は、ユーザによって選局されたアナログテレビ放送を受信すべく、受信信号Sinと所謂局発信号とを混合することで中間周波信号(IF信号)を生成し、そのIF信号に対して検波処理を施すことで複合映像信号(コンポジット信号)Cvdと複合同期信号Csyncを再生し、更に複合映像信号Cvdに対して復調処理を施すことで、スピーカ等に供給するための音声信号Sauと、ディスプレイ等に供給するための映像信号Svdを再生して出力する。
【0021】
レベル検出部5は、受信部4で生成される複合映像信号Cvdのうち、垂直ブランキング期間に同期して生じるペデスタルレベルを検出し、その検出結果をNビット(本実施形態では8ビット)のバイナリデータから成るレベル検出信号DLV(i)にアナログディジタル変換して、補正部8へ供給する。更に、レベル検出部5は、後述の同期信号再生部7から供給される垂直同期信号Vdに同期して、上述の垂直ブランキング期間に同期して生じるペデスタルレベルを検出する。
【0022】
なお、説明の便宜上、アンテナ選択部3がダイバーシティアンテナ2a,2b,2c,2d側の各接点a,b,c,bに切り替わったときに、レベル検出部5から出力される各々のレベル検出信号DLV(i)を、DLV(a),DLV(b),DLV(c),DLV(d)で表し、また、各々のレベル検出信号DLV(a),DLV(b),DLV(c),DLV(d)の総称をDLV(i)で表すこととする。
【0023】
補正部8は、低電界の下で受信した場合にレベル検出信号DLV(i)に生じる不安定性を取り除くための補正処理を、後述の連続性判定部6から供給される補正制御信号CMPの指示に従って行い、その補正を施した信号(以下「補正検出信号」と称する)DLVC(i)を出力する。
【0024】
より具体な補正処理方法として、本実施形態の補正部8では、補正制御信号CMPの指示に従って、レベル検出信号DLV(i)の最下位ビットを強制的に“0”にして出力、又はレベル検出信号DLV(i)をそのまま出力する。
【0025】
すなわち、補正制御信号CMPによって、レベル検出信号DLV(i)を補正すべき指示(以下「補正指示」と称する)がなされると、補正部8は、レベル検出信号DLV(i)の下位ビット、例えば最下位ビットのみを強制的に“0”にすることで、レベル検出信号DLV(i)について不安定性を補正した補正検出信号DLVC(i)を出力する。つまり、本実施形態の補正部8は、レベル検出部5から、例えば“00000111”で表されるレベル検出信号DLV(i)が供給された際に、補正制御信号CMPによって「補正指示」がなされていた場合には、“00000110”で表される階調度を低下させた補正検出信号DLVC(i)を生成して出力することにより、レベル検出信号DLV(i)における不安定性を補正することとしている。
【0026】
一方、補正制御信号CMPによって「補正指示」がなされないときには、補正部8は、レベル検出信号DLV(i)をそのまま補正検出信号DLVC(i)として出力する。つまり、補正部8は、レベル検出部5から、例えば“00000111”で表されるレベル検出信号DLV(i)が供給された際に、補正制御信号CMPによって「補正指示」がなされていない場合には、“00000111”で表される補正検出信号DLVC(i)を出力する。
【0027】
アンテナ切替制御部9は、後述の同期信号再生部7から供給される垂直同期信号Vdに同期して、垂直ブランキング期間から次の最初の水平走査期間に移行する前までの期間において、アンテナ切替制御信号CHGをアンテナ選択部3に供給し、最も良好な受信品質が得られるダイバーシティアンテナに切り替えさせる。
【0028】
すなわち、アンテナ切替制御部9は、まず、アンテナ切替制御信号CHGによってアンテナ選択部3を切替制御し、受信部4と各ダイバーシティアンテナ2a,2b,2c,2dとを接続させる。これにより、レベル検出部5からは、レベル検出信号DLV(a),DLV(b),DLV(c),DLV(d)が出力され、補正部8からは補正検出信号DLVC(a),DLVC(b),DLVC(c),DLVC(d)が出力される。次に、アンテナ切替制御部9は、これら補正検出信号DLVC(a),DLVC(b),DLVC(c),DLVC(d)の最大値を検出し、最大値に相当するダイバーシティアンテナを最も良好な受信品質が得られるダイバーシティアンテナであると判断する。そして、その判断したダイバーシティアンテナと受信部4とを接続させるべく、アンテナ切替制御信号CHGによってアンテナ選択部3を切り替え制御する。
【0029】
例えば、上述の最大値に相当するダイバーシティアンテナがダイバーシティアンテナ2aであった場合、アンテナ選択部3は、ダイバーシティアンテナ2aと受信部4とを接続させる。
【0030】
同期信号再生部7は、受信部4が複合映像信号Cvdから同期分離を行って出力する複合同期信号Csyncを入力し、その複合同期信号Csyncに含まれている水平同期信号成分と垂直同期信号成分を検出する。そして、検出した水平同期信号成分に同期し且つアナログテレビ放送の規格に準拠した所定の水平同期周波数(NTSC方式の場合は、約15.73kHzの周波数)となる水平同期信号Hwを発生すると共に、検出した垂直同期信号成分に同期し且つアナログテレビ放送の規格に準拠した所定の垂直同期周波数(NTSC方式の場合には、約60Hzの周波数)となる垂直同期信号Vdを発生する。
【0031】
連続性判定部6は、水平同期信号Hwに同期して、複合同期信号Csyncから水平同期信号成分を検出するための処理を行う。そして、その検出処理によって水平同期信号成分を検出することができたか否か、水平同期信号成分を連続して検出することができたか否か、連続して検出ことができた場合にはその連続性が所定の頻度で生じたか否かを調べることにより、低電界の下で受信中か否かの判定を行う。そして、低電界ではないと判定した場合には、補正部8に対して「補正指示」を行わない旨の補正制御信号CMPを出力し、低電界であると判定した場合には、補正部8に対して「補正指示」を示す補正制御信号CMPを出力する。
【0032】
より詳細に述べれば、連続性判定部6は、垂直同期信号Vdの各垂直走査期間(すなわち、1V期間)Tv内において、水平同期信号成分と水平同期信号Hwとの時間軸上での「一致性」と、「水平走査期間における連続性」と、「水平走査期間における連続性の頻度」との条件(以下「水平走査期間における条件」と称する)が満たされているか否か調べ、更に、「水平走査期間における条件」を満足する1V期間Tvが所定回数k連続する条件(以下「垂直走査期間における条件」と称する)が満たされているか否か調べる。そして、「水平走査期間における条件」と「垂直走査期間における条件」との両者共満たされている場合に、低電界ではないとする判定を行い、一方の条件でも満たされていない場合には、低電界であるとする判定を行って、各々の判定結果に応じた補正制御信号CMPを出力する。
【0033】
ここで、上述の「一致性」とは、1H期間(水平走査期間)Th毎の水平ブランキング期間において水平同期信号Hwが発生する時点で、水平同期信号成分が検出されたか否かを言う。したがって、連続性判定部6は、水平同期信号Hwの発生時点で水平同期信号成分が検出された場合には、「一致性」が有ると判断し、一方、水平同期信号Hwが発生する時点で、水平同期信号成分が検出されなかった場合(水平同期信号成分が欠落しているような場合)には、「一致性」が無いと判断する。
【0034】
上述の「連続性」とは、水平同期信号Hwとの「一致性」を有する水平同期信号成分が所定回数n(本実施形態では、3回)連続して検出されたか否かを言う。そして、連続性判定部6は、水平同期信号Hwとの「一致性」を有する水平同期信号成分が、少なくとも1H期間Thのn倍の期間(すなわち、nH期間)に亘って連続して検出された場合に、「連続性」が有ると判断し、一方、水平同期信号Hwとの「一致性」を有する水平同期信号成分が、1H期間Thのn倍未満の期間(すなわち、nH期間より短い期間)に亘って連続したとしても、「連続性」が無いと判断する。
【0035】
上述の「連続性の頻度」とは、1V期間Tv内において、「連続性」を有している状態が発生する回数を言う。そして、連続性判定部6は、1V期間Tv内において、「連続性」を有している状態が発生した回数mを計数し、その計数した回数mが所定回数u(本実施形態では、63回)以上発生した場合には、「連続性の頻度」が高いと判断し、一方、「連続性」を有している状態が1V期間Tv内においてu回未満の場合には、「連続性の頻度」が低いと判断する。
【0036】
このように、連続性判定部6は、「一致性」と、「連続性」と、「連続性の頻度」の高低とを調べ、「一致性」が無い場合、又は「連続性」が無い場合、又は「連続性の頻度」が低い場合には、「水平走査期間における条件」が満たされていないと判定する。一方、「一致性」及び「連続性」が有り且つ「連続性の頻度」が高い場合には、「水平走査期間における条件」が満たされていると判定する。
【0037】
次に、上述の「垂直走査期間における条件」とは、「水平走査期間における条件」を満足する1V期間Tvが所定回数k(本実施形態では、3回)連続することを言う。そして、連続性判定部6は、「水平走査期間における条件」を満足する1V期間Tvが所定回数k(すなわち、kV期間)連続したことを検出すると、「垂直走査期間における条件」が満足されていると判定する。そして、「水平走査期間における条件」と「垂直走査期間における条件」とが満足されていると判定すると、低電界ではないとする判定を行い、一方の条件でも満たされていない場合には、低電界であるとする判定を行って、各々の判定結果に応じた補正制御信号CMPを出力する。
【0038】
更に、連続性判定部6は、垂直ブランキング期間内において、「垂直走査期間における条件」が満足されているか否かの判定を完了し、次の1V期間Tv内において、その判定結果に応じて、「補正指示」を行う旨の補正制御信号CMP、又は「補正指示」を行わない補正制御信号CMPを出力する。
【0039】
以上説明したように、本実施形態の無線受信装置1では、連続性判定部6は、複合同期信号Csync中の水平同期信号成分について「水平走査期間における条件」と「垂直走査期間における条件」が満たされているか否か調べることによって、水平同期信号成分が時間的に高い頻度で連続して復調されているか否かを判定し、更に、水平同期信号成分が高い頻度で連続して復調されていると判定した場合に低電界ではないと判定する。したがって、単に水平同期信号成分のレベルを調べるだけで低電界の下で受信中か否かの判定をするのとは異なり、より高精度で低電界の下で受信中か否かの判定をすることができる。
【0040】
更に、連続性判定部6が、低電界か否かの判定結果に応じた補正制御信号CMPを補正部8に供給し、低電界でないときには、補正部8はレベル検出部5から供給されるレベル検出信号DLV(a),DLV(b),DLV(c),DLV(d)をそのまま補正検出信号DLVC(a),DLVC(b),DLVC(c),DLVC(d)としてアンテナ切替制御部9に供給し、低電界のときには、補正部8はレベル検出信号DLV(a),DLV(b),DLV(c),DLV(d)の最下位ビットを強制的に“0”にして、補正検出信号DLVC(a),DLVC(b),DLVC(c),DLVC(d)をアンテナ切替制御部9に供給して、ダイバーシティアンテナ2a〜2dを切り替えるための制御を行わせる。
【0041】
つまり、低電界の下で受信中のときには、レベル検出部5から出力されるレベル検出信号DLV(a),DLV(b),DLV(c),DLV(d)は、最下位ビットの値が不安定となり信頼性が無いことから、仮にアンテナ切替制御部9が、レベル検出信号DLV(a),DLV(b),DLV(c),DLV(d)を比較して、最大値となっているレベル検出信号に対応するダイバーシティアンテナを選択したのでは、精度の良い選択を行うことができなくなる。これに対し、本実施形態では、不安定で信頼性の無い最下位ビットを強制的に“0”に変更することで不安定性を除去した補正検出信号DLVC(a),DLVC(b),DLVC(c),DLVC(d)をアンテナ切替制御部9に供給し、アンテナ切替制御部9がかかる補正検出信号DLVC(a),DLVC(b),DLVC(c),DLVC(d)を比較して、最大値となっている補正検出信号に対応するダイバーシティアンテナを選択するので、最も良好な受信品質の得られるダイバーシティアンテナを精度良く且つ高い安定性をもって選択することができる。このため、低電界の下でのダイバーシティアンテナの切り替えが不安定とはならず、受信品質の向上を実現することが可能である。
【0042】
なお、本実施形態では、レベル検出信号DLV(a),DLV(b),DLV(c),DLV(d)の最下位ビットを強制的に“0”に変更することで不安定性を除去した補正検出信号DLVC(a),DLVC(b),DLVC(c),DLVC(d)を生成することとしているが、最下位ビットを強制的に“1”に変更しても良いし、最下位ビットから上位複数ビットについて、所定のバイナリデータで変更するようにしてもよい。すなわち、低電界の下で不安定となる最下位ビットから1又は複数ビットを予め決めておき、当該1又は複数ビットについて、所定のバイナリデータで変更するようにしてもよい。
【0043】
また、本実施形態では、連続性判定部6の判定結果、すなわち「補正指示」の有無に応じて、補正部8がレベル検出信号DLV(a),DLV(b),DLV(c),DLV(d)の所定ビットを他のビットデータに置換することで、低電界の下で受信した場合の不安定性を取り除くこととしているが、当該所定ビットを他のビットデータに置換する技法に限らず、レベル検出信号から不安定性を取り除く他の技法を講じるようにしてもよい。
【0044】
また、本実施形態では、水平同期信号成分が時間的に高い頻度で連続して復調されているか否かの判定、すなわち、受信品質の良い状態を判定することとしているが、かかる場合とは逆に、水平同期信号成分が復調されていない状態が時間的に高い頻度で連続しているか否かの判定、すなわち、受信品質の悪い状態を判定するようにしてもよい。
【0045】
すなわち、連続性判定部6は、水平同期信号成分が復調されていない状態が高い頻度で連続していると判定した場合に低電界であると判定して、補正部8に対して「補正指示」を示す補正制御信号CMPを供給し、水平同期信号成分が復調されていない状態が高い頻度で連続していないと判定した場合に低電界ではないと判定して、補正部8に対して「補正指示」を行わない旨の補正制御信号CMPを供給するようにしてもよい。
【0046】
また、水平同期信号成分や垂直同期信号成分に基づいて連続性の有無を検出する場合に限らず、復調された信号の他の信号成分に基づいて連続性の判断を行うようにしてもよい。
【0047】
〈第2の実施形態〉
次に、地上ディジタル放送を受信する無線受信装置について、図2を参照して説明する。なお、同図(a)は、本実施形態の無線受信装置の構成を表したブロック図、同図(b)は、地上ディジタル放送で採用されている多重符号化方式(MPEG-2システム)で規定されているトランスポートストリーム(TS:Transport Stream)の構成を模式的に表した図である。
【0048】
同図(a)において、この無線受信装置10は、複数個(本実施形態では2個)のダイバーシティアンテナ11x,11yが接続された2系統の受信部12x,12yと、受信部12x,12yに同じ局発信号LOを供給する局部発振器13と、連続性判定部14x,14yと、補正部15x,15y、合成部16、復号部17を有して構成されている。
【0049】
局部発振器13は、ユーザから指示される放送チャンネルCHに対応する同調周波数の局発信号LOを発生し、受信部12x,12yに供給する。
【0050】
受信部12xは、ダイバーシティアンテナ11xに生じる受信信号Sxinと局発信号LOとを混合することによって中間周波信号(IF信号)を生成し、更にそのIF信号をディジタルデータにアナログディジタル変換した後、同期処理とFFT(高速フーリエ変換)と復調処理と誤り訂正処理等の各処理を施すことにより、同図(b)に示すような構造から成るトランスポートストリームTSxxを生成して出力する。
【0051】
受信部12yも受信部12xと同様に、ダイバーシティアンテナ11yに生じる受信信号Syinと局発信号LOとを混合することによって中間周波信号(IF信号)を生成し、更にそのIF信号をディジタルデータにアナログディジタル変換した後、同期処理とFFTと復調処理と誤り訂正処理等の各処理を施すことにより、同図(b)に示すような構造から成るトランスポートストリームTSyyを生成して出力する。
【0052】
すなわち、トランスポートストリームTSxxとTSyyは、同図(b)に示すように、188バイトのトランスポートストリームパケット(TSパケット)TSPの集まりとして構成され、各TSパケットTSPは、トランスポートストリームヘッダ(TSヘッダ)とトランスポートストリームペイロード(TSペイロード)とで構成され、更に、TSペイロードは、エレメンタリストリームで構成されるようになっている。そして、エレメンタリストリームに、バイト単位の映像データや音声データが格納されて放送局側から送られてくるようになっている。
【0053】
連続性判定部14xは、受信部12xが上述の誤り訂正処理を行う際に出力する訂正数データDrxを入力する。すなわち、受信部12xがTSパケット単位でビタビ復号やリードソロモン復号による誤り訂正処理を行ってトランスポートストリームTSxxを生成する際に、上述の映像データや音声データについて訂正したバイト数を示す訂正数データDrxを出力し、この訂正数データDrxを連続性判定部14xが入力する。
【0054】
更に、連続性判定部14xは、受信部12xからTSパケット単位で出力される訂正数データDrxが所定バイト数r(本実施形態では、5バイト)訂正したことを示し、且つ所定個数s(本実施形態では、3個)のTSパケットについて連続していることを検出すると、エラー検知信号Exdを内部で発生する。更に、連続する所定個数T(本実施形態では、256個)分のTSパケットについての訂正数データDrxを入力する期間内に、そのエラー検知信号Exdの発生回数pを計数し、その発生回数pが所定回q(本実施形態では、31回)以上のときに不安定検出信号Exusを内部で発生する。そして更に、不安定検出信号Exusを所定回h(本実施形態では、3回)連続して発生することとなった場合に、次のT個のTSパケットの期間において、「補正指示」を示す補正制御信号CMPxを補正部15xに供給する。
【0055】
つまり、受信部12xが各TSパケットについて所定バイト数rの誤り訂正処理を行い、且つその訂正処理をs回連続して行った場合に、連続性判定部14xがエラー検知信号Exdを発生する。更に、受信部12xが連続する所定個数T分のTSパケットについて誤り訂正処理を行う期間内に、連続性判定部14xがエラー検知信号Exdの発生回数pを計数し、その発生回数pが所定回q以上となった場合に、不安定検出信号Exusを発生する。そして更に、連続性判定部14xは、不安定検出信号Exusを所定回h連続して発生することとなった場合に、次のT個のTSパケットの期間において、補正部15xに対して後述の補正処理を行わせるための「補正指示」を示す補正制御信号CMPxを出力する。
【0056】
このように、連続性判定部14xは、訂正数データDrxを調べることにより、誤り訂正処理の行われたTSパケット内のバイト数と、誤り訂正処理の行われたTSパケットの連続性と、所定個数T分のTSパケットの期間内におけるその連続性の発生頻度の高低を判断し、更にその発生頻度が高い状態が所定回h連続して発生することとなった場合に、低電界の下で受信していると判定して、「補正指示」を示す補正制御信号CMPxを出力する。一方、連続性判定部14xは、上述の発生頻度が高い状態が所定回h未満の場合には、低電界ではないと判定して、「補正指示」を行わない補正制御信号CMPxを出力する。
【0057】
補正部15xは、「補正指示」を示す補正制御信号CMPxが供給される期間において、受信部12xから出力されるTSパケット中のTSペイロード(より詳細には、エレメンタリストリーム)に対して、最下位ビットのデータを強制的に“0”にする低電界による悪影響を除く補正処理を行って出力する。例えば、最下位ビットのデータを強制的に“0”にすることで、TSペイロード内の音声データや映像データの階調度を低下させる。一方、「補正指示」行わない旨の補正制御信号CMPxが供給される期間では、受信部12xから出力されるTSパケット中のTSペイロードに対して、最下位ビットのデータを強制的に“0”にする補正処理を行うことなく、そのまま出力する。
【0058】
したがって、補正部15xは、補正制御信号CMPxの指示に従って、補正処理を行ったTSパケットのみの期間と補正処理を行わないTSパケットのみの期間との系列から成るトランスポートストリームTSxcを出力する。
【0059】
連続性判定部14yも連続性判定部14xと同様の処理を行って、補正制御信号CMPyを出力し、補正部15yも補正制御信号CMPyの指示に従って、補正部15xと同様の補正処理を行って、補正処理を行ったTSパケットのみの期間と補正処理を行わないTSパケットのみの期間との系列から成るトランスポートストリームTSycを出力する。
【0060】
すなわち、連続性判定部14yは、受信部12yからTSパケット単位で出力される訂正数データDryが所定バイト数r(本実施形態では、5バイト)訂正したことを示し、且つ所定個数s(本実施形態では、3個)のTSパケットについて連続していることを検出すると、エラー検知信号Eydを内部で発生する。更に、連続する所定個数T(本実施形態では、256個)分のTSパケットについての訂正数データDryを入力する期間内に、そのエラー検知信号Eydの発生回数pを計数し、その発生回数pが所定回q(本実施形態では、31回)以上のときに不安定検出信号Eyusを内部で発生する。そして更に、不安定検出信号Eyusを所定回h(本実施形態では、3回)連続して発生することとなった場合に、次の個数TのTSパケットの期間において、「補正指示」を示す補正制御信号CMPyを補正部15yに供給する。一方、連続性判定部14yは、上述の発生頻度が低い状態の場合(別言すれば、発生頻度が高い状態が所定回h未満の場合)には、「補正指示」を行わない補正制御信号CMPyを出力する。
【0061】
そして、補正部15yは、「補正指示」を示す補正制御信号CMPyが供給される期間において、受信部12yから出力されるTSパケット中のTSペイロード(より詳細には、エレメンタリストリーム)に対して、最下位ビットのデータを強制的に“0”にする補正処理を行って出力する。一方、「補正指示」を行わない旨の補正制御信号CMPyが供給される期間では、受信部12yから出力されるTSパケット中のTSペイロードに対して、最下位ビットのデータを強制的に“0”にする補正処理を行うことなく、そのまま出力する。
【0062】
合成部16は、トランスポートストリームTSxcとTSycを入力すると共に、受信部12xが上述の誤り訂正を行う際に出力するエラーレートを示すデータBERxと、受信部12yが上述の誤り訂正を行う際に出力するエラーレートを示すデータBERyを入力する。
そして、データBERxとBERyを比較し、データBERxの方が良好な受信品質を示しているときには、トランスポートストリームTSxcのTSパケットを出力し、データBERyの方が良好な受信品質を示しているときには、トランスポートストリームTSycのTSパケットを出力する。
【0063】
すなわち、合成部16は、データBERxとBERyに基づいて、トランスポートストリームTSxcとTSycの各TSパケットを切り替えることにより、より良好な受信品質の得られるトランスポートストリームTSxyを生成して出力する。
【0064】
復号部17は、トランスポートストリームTSxyを入力し、所定の音声符号化方式(MPEG-2 Audio)と映像符号化方式(MPEG-2 Video)に準拠した復号処理を施すことにより、放送局側から送られてきた音声信号Sauと映像信号Svdを再生して出力する。
【0065】
更に、復号部17は、放送局側と本無線受信装置10の基本クロックを合わせるためにトランスポートストリームTSxyに含めて送られてくることとなるPCR(Program Clock Reference)と呼ばれるクロック情報データを検出し、当該クロック情報データに合わせたタイミング信号Stmを生成して連続性判定部14xと14yに供給する。これにより、連続性判定部14x,14yは、各TSパケット毎の訂正数データDrx,Dryを、タイミング信号Stmに同期して入力することができるようになっている。
【0066】
以上に説明した本実施形態の無線受信装置10によれば、連続性判定部14x,14yが、訂正数データDrx,Dryを調べることにより、誤り訂正処理の行われたTSパケット内のバイト数と、誤り訂正処理の行われたTSパケットの連続性と、所定個数T分のTSパケットの期間内におけるその連続性の発生頻度の高低を判断し、更にその発生頻度が高い状態が所定回h連続して発生することとなった場合に、低電界の下で受信していると判定するので、単に受信部12x,12y内で生成されるIF信号等のレベルを調べるだけで低電界の下で受信しているか否かの判定をするのとは異なり、より高精度で低電界の下で受信しているか否かの判定をすることができる。
【0067】
そして、連続性判定部14x,14yが、低電界であると判定すると、「補正指示」を示す補正制御信号CMPx,CMPyを出力し、補正部15x,15yがその補正制御信号CMPx,CMPyの指示に従って、トランスポートストリームTSxx,TSyyに対して補正処理を行うことで、低電界の下で受信した場合に不安定となる映像データや音声データの最下位ビットを強制的に“0”に変更し、不安定性を除去したトランスポートストリームTSxc,TSycを合成部16側へ出力し、更に不安定性を除去したトランスポートストリームTSxc,TSycのうち、エラーレートに基づいてより良好な受信品質となっているTSパケットを復号部17において復号させるので、低電界の下で受信した場合でも、ダイバーシティアンテナ11x,11yの内でより良好な受信品質の得られるダイバーシティアンテナで受信した放送波に基づいて、より高品質の音声信号Sauと映像信号Svdを再生することができる。
【0068】
なお、本実施形態では、トランスポートストリームTSxx,TSyyに対して補正処理を行う際、低電界の下で受信した場合に不安定となる映像データや音声データの最下位ビットを強制的に“0”に変更(すなわち、置換)することで、不安定性を除去したトランスポートストリームTSxc,TSycを生成することとしているが、最下位ビットを強制的に“1”に変更しても良いし、最下位ビットから上位複数ビットについて、所定のバイナリデータで変更するようにしてもよい。すなわち、低電界の下で不安定となる最下位ビットから1又は複数ビットを予め決めておき、当該1又は複数ビットについて、所定のバイナリデータで変更するようにしてもよい。
【0069】
また、不安定性を除去したトランスポートストリームTSxc,TSycを生成する技法として、トランスポートストリームTSxc,TSycの所定ビットを他のビットデータに置換する技法に限らず、不安定性を取り除く他の技法を講じるようにしてもよい。
【0070】
また、本実施形態では、誤り訂正された回数の多いTSパケットが時間的に高い頻度で連続しているか否かの判定、すなわち、受信品質の悪い状態を判定することとしているが、かかる場合とは逆に、誤り訂正された回数の少ないTSパケットが時間的に高い頻度で連続しているか否かの判定、すなわち、受信品質の良い状態を判定するようにしてもよい。
【0071】
すなわち、連続性判定部14x,14yは、誤り訂正された回数の少ないTSパケットが時間的に高い頻度で連続していると判定した場合に低電界ではないと判定して、補正部8に対して「補正指示」を行わない補正制御信号CMPを供給し、誤り訂正された回数の少ないTSパケットが時間的に高い頻度で連続していないと判定した場合に低電界であると判定して、補正部8に対して「補正指示」を示す補正制御信号CMPを供給するようにしてもよい。
【実施例1】
【0072】
次に、図1に示した実施形態に係るより具体的な実施例の無線受信装置について、図3及び図4を参照して説明する。なお、図3は、本実施例の無線受信装置の構成を表したブロック図であり、図1と同一又は相当する部分を同一符号で示している。図4は、本実施例の無線受信装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0073】
図3において、この無線受信装置1は、図1に示した無線受信装置と同様に、4個のダイバーシティアンテナ2a,2b,2c,2dが接続されたアンテナ選択部3と、アンテナ選択部3で切り替えられた、何れか1つのダイバーシティアンテナからの受信信号Sinを入力する受信部4と、レベル検出部としてのA/D変換器5と、連続性判定部6、同期信号再生部7、補正部としての補正回路8と、アンテナ切替制御部9とを有する他、無線受信装置1全体を同期動作させるためのシステムクロックCKを発生するシステムクロック発生回路10を備えて構成されている。
【0074】
ここで、受信部4は、高周波数の受信信号Sinを増幅して、そのRF信号SRFを出力するRFアンプ部4aと、ユーザから指定された放送チャンネルCHに相当する同調周波数の局発信号LOを出力する局部発振器4cと、RF信号SRFと局発信号LOとを混合することにより中間周波信号(IF信号)SIFを生成して出力する周波数変換部4bと、IF信号SIFを増幅及び所定の周波数帯域で帯域制限することにより、所謂希望波としてのIF信号SIFWを出力するIFアンプ部4dと、IF信号SIFWを検波することで復合映像信号Cvdを生成する検波回路4eと、復合映像信号Cvdから復合同期信号Csyncを分離する同期分離回路4fを有して構成されている。また、図示していないが、受信部4には、復合映像信号Cvdから音声信号成分Cauと映像信号成分(符号略)を検出し、各々の信号成分について所定の復調処理を施すことで、スピーカ等に供給するための音声信号Sauと映像信号Svdを再生して出力する。
【0075】
A/D変換器5は、受信部4で生成される複合映像信号Cvdのうち、垂直ブランキング期間に同期して生じるペデスタルレベルを検出し、その検出結果を8ビットのバイナリデータから成るレベル検出信号DLV(i)にアナログディジタル変換して、補正回路8へ供給する。更に、A/D変換器5は、後述の同期信号再生部7から供給される垂直同期信号Vdに同期して、上述の垂直ブランキング期間に同期して生じるペデスタルレベルを検出するようになっている。
【0076】
補正回路8は、後述の連続性判定回路6bから供給される補正制御信号CMPの指示に従って、レベル検出信号DLV(i)の最下位ビットを強制的に“0”にして出力、又はレベル検出信号DLV(i)をそのまま出力する。
【0077】
すなわち、補正制御信号CMPによって、レベル検出信号DLV(i)の最下位ビットを強制的に“0”にすべき旨の指示(補正指示)がなされると、補正部8は、レベル検出信号DLV(i)の最下位ビットのみを強制的に“0”にする補正処理を施し、その強制的に“0”にしたレベル検出信号DLVC(i)を出力する。一方、補正制御信号CMPによって「補正指示」がなされないときには、レベル検出信号DLV(i)をそのままレベル検出信号DLVC(i)として出力する。
【0078】
なお、説明の便宜上、補正部8から出力されるレベル検出信号DLVC(i)を、「補正検出信号」と言うこととする。
【0079】
アンテナ切替制御部9は、比較回路9aとアンテナ切替回路9bを有して構成され、後述の垂直同期再生回路7aから供給される垂直同期信号Vdに同期して、垂直ブランキング期間から次の最初の水平走査期間に移行する前までの期間において、アンテナ切替制御信号CHGをアンテナ選択部3に供給し、最良の受信品質が得られるダイバーシティアンテナに切り替えさせる。
【0080】
すなわち、アンテナ切替回路9bが、まず、アンテナ切替制御信号CHGによってアンテナ選択部3を切替制御し、受信部4と各ダイバーシティアンテナ2a,2b,2c,2dとを接続させる。これにより、レベル検出部5からは、レベル検出信号DLV(a),DLV(b),DLV(c),DLV(d)が出力され、補正回路8からは補正検出信号DLVC(a),DLVC(b),DLVC(c),DLVC(d)が出力される。次に、比較回路9aが、これら補正検出信号DLVC(a),DLVC(b),DLVC(c),DLVC(d)の最大値を検出し、最大値に相当するダイバーシティアンテナを最良の受信品質が得られるダイバーシティアンテナであると判断する。そして、その判断したダイバーシティアンテナと受信部4とを接続させるべく、アンテナ切替回路9bに判断結果JDを供給し、切り替え制御信号CHGによってアンテナ選択部3を切り替え制御させる。
【0081】
同期信号再生部7は、垂直同期再生回路7aと水平同期再生回路7bを有して構成されている。そして、垂直同期再生回路7aが、複合同期信号Csyncに含まれている垂直同期信号成分を検出し、その検出した垂直同期信号成分に同期し且つ所定の垂直同期周波数(本実施例では、NTSC方式の規格に準拠した約60Hzの周波数)となる垂直同期信号Vdを発生する。更に、水平同期再生回路7bが、複合同期信号Csyncに含まれている水平同期信号成分を検出し、その検出した水平同期信号成分に同期し且つ所定の水平同期周波数(本実施例では、NTSC方式の規格に準拠した約15.73kHzの周波数)となる水平同期信号Hwを発生する。
【0082】
連続性判定部6は、水平同期検出回路6aと連続性判定回路6bとを有して構成されている。そして、水平同期検出回路6aが、水平同期信号Hwに同期して、複合同期信号Csyncから水平同期信号成分Hinを検出して連続性判定回路6bに供給する。更に、連続性判定回路6bが、水平同期信号成分Hinが検出されたか否か、水平同期信号成分Hinが連続して検出されたか否か、連続して検出された場合にはその連続性が所定の頻度で生じたか否かを調べることにより、受信品質が良好か否かの判定を行う。
【0083】
そして、連続性判定回路6bは、受信品質が良好であると判定した場合には、補正回路8に対して「補正指示」を行わない旨の補正制御信号CMPを出力し、受信品質が良好でないと判定した場合には、補正回路8に対して「補正指示」を示す補正制御信号CMPを出力する。
【0084】
つまり、連続性判定回路6bは、図1に示した実施形態における連続性判定部6と同様の処理を行い、「水平走査期間における条件」と「垂直走査期間における条件」とが満足されていると判定すると、弱電界の下で受信中ではないとする判定を行い、一方の条件でも満たされていない場合には、弱電界であるとする判定を行って、各々の判定結果に応じた補正制御信号CMPを出力する。
【0085】
更に、連続性判定回路6bは、垂直ブランキング期間内において、「垂直走査期間における条件」が満足されているか否かの判定を完了し、次の1V期間Tv内において、その判定結果に応じて、「補正指示」を示す補正制御信号CMP、又は「補正指示」を行わない補正制御信号CMPを出力する。
【0086】
次に、かかる構成を有する無線受信装置1の動作について、図4を参照して説明する。なお、図4(a)は、連続性判定回路6bが、主として「水平走査期間における条件」が満足されているか否かの判定を行う際の動作例を示したタイミングチャートである。図4(b)は、連続性判定回路6bが、主として「垂直走査期間における条件」が満足されているか否かの判定を行う際の動作例を示したタイミングチャートである。
【0087】
図4(a)において、受信部4が何れかのダイバーシティアンテナから出力される受信信号Sinを継続的に入力して受信動作を行っている際、水平同期検出回路6aが、1H期間Th毎に生じる水平同期信号Hwに同期して、複合同期信号Csyncから水平同期信号成分Hinを検出するための処理を行うと共に、連続性判定回路6bが、水平同期信号成分Hinと水平同期信号Hwとの時間軸上での「一致性」を調べる。そして、連続性判定回路6bは、水平同期信号成分Hinが検出されない場合には「一致性」が無いと判断し、水平同期信号成分Hinと水平同期信号Hwとが同時に生じた場合に「一致性」が有ると判断する。
【0088】
更に、連続性判定回路6bは、「一致性」の有る状態がn回(3回)連続して発生する毎に、水平同期信号成分Hinが適切に検出され且つ「連続性」が有ると判断して、論理“H”となる矩形波状の連続性検知信号Edを内部で生成すると共に、その1H期間Thにおいて生成した連続性検知信号Edの発生回数mを、垂直同期信号Vdで規定される1V期間Tvの間ずつ計数する。そして、図4(b)に例示するように、1V期間Tv内において、回数mが所定回数u(63回)以上となった場合には、「連続性の頻度」が高いと判断し、「水平走査期間における条件」が満たされていることを示す論理“H”となる矩形波状の安定検知信号Eusを内部で生成する。一方、回数mが1V期間Tv内においてu回未満の場合には、「連続性の頻度」が低いと判断し、「水平走査期間における条件」が満たされていないと判定する。
【0089】
そして更に、連続性判定回路6bは、上述の1V期間Tvにおいて生じる安定検知信号Eusを計数することによって、k回(3回)連続して生じたか否かを判断し、k回連続した場合には、「垂直走査期間における条件」が満たされており、弱電界でないと判断して、「補正指示」を行わないことを示す論理“H”となる補正制御信号CMPを出力する。一方、安定検知信号Eusの連続回数がk回未満のときには、「垂直走査期間における条件」が満たされず、弱電界で有ると判断して、「補正指示」を示す論理“L”となる補正制御信号CMPを出力する。
【0090】
こうして連続性判定回路6bから補正制御信号CMPが出力されるのと並行して、アンテナ切替回路9bが、1V期間Tv毎の周期に同期した各々のタイミングSLCTで、所定期間τ内において、各ダイバーシティアンテナ2a〜2bと受信部4とを接続させることにより、補正回路8が、A/D変換器5を介してレベル検出信号DLV(a)〜DLV(d)を入力する。
【0091】
そして、連続性判定回路6bから「補正指示」を行わない旨を示す論理“H”となる補正制御信号CMPが出力されているときには、補正回路8は、レベル検出信号DLV(a)〜DLV(d)をそのまま補正検出信号DLVC(a)〜DLVC(d)として比較器9aに供給し、一方、連続性判定回路6bから「補正指示」を示す論理“L”となる補正制御信号CMPが出力されているときには、補正回路8は、レベル検出信号DLV(a)〜DLV(d)の最下位ビットを“0”に変更する補正処理を施し、その変更した補正検出信号、別言すれば不安定性を除いた補正検出信号DLVC(a)〜DLVC(d)を比較器9aに供給する。
【0092】
そして、比較器9aは、レベル検出信号DLV(a)〜DLV(d)のままの補正検出信号DLVC(a)〜DLVC(d)が供給されると、それらの補正検出信号DLVC(a)〜DLVC(d)のうちで最大値となる補正検出信号を検出すると共に、当該検出した補正検出信号に相当するダイバーシティアンテナに切り替えるべく、アンテナ切替回路9bを通じて、アンテナ選択部3を制御する。
【0093】
一方、比較器9aは、最下位ビットが“0”に変更された補正検出信号DLVC(a)〜DLVC(d)が供給されると、それらの補正検出信号DLVC(a)〜DLVC(d)のうちで最大値となる補正検出信号を検出すると共に、当該検出した補正検出信号に相当するダイバーシティアンテナに切り替えるべく、アンテナ切替回路9bを通じて、アンテナ選択部3を制御する。
【0094】
したがって、受信部4が低電界の下で受信している場合のように受信品質が良くないときには、レベル検出信号DLV(a)〜DLV(d)が不安定となるが、比較回路9aは、最下位ビットが“0”に変更され不安定性が除去された補正検出信号DLVC(a)〜DLVC(d)に基づいて、最良の受信品質の得られるダイバーシティアンテナを検出することが可能となっている。
【0095】
以上説明したように、本実施例の無線受信装置1では、連続性判定回路6bが、複合同期信号Csync中の水平同期信号成分Hinについて「水平走査期間における条件」と「垂直走査期間における条件」が満たされているか否か調べることによって、水平同期信号成分Hinが時間的に継続して復調されているか否かを判定し、更に、水平同期信号成分Hinが継続して復調されていると判定した場合に受信品質が良好であると判定する。したがって、単に水平同期信号成分のレベルを調べるだけで弱電界の下で受信中か否かを判定するのとは異なり、より高精度で弱電界か否かを判定することができる。
【0096】
更に、連続性判定回路6bが、受信品質の良否判定結果に応じた補正制御信号CMPを補正回路8に供給し、受信品質の良いときには、補正回路8はA/D変換器5から供給されるレベル検出信号DLV(a),DLV(b),DLV(c),DLV(d)をそのまま補正検出信号DLVC(a),DLVC(b),DLVC(c),DLVC(d)として比較回路9aに供給し、低電界の下で放送波を受信している場合のように受信品質の良くないときには、補正回路8はレベル検出信号DLV(a),DLV(b),DLV(c),DLV(d)の最下位ビットを強制的に“0”にして、補正検出信号DLVC(a),DLVC(b),DLVC(c),DLVC(d)を比較回路9aに供給して、ダイバーシティアンテナ2a〜2dを切り替えるための制御を行わせる。
【0097】
つまり、受信品質の良くないときには、レベル検出信号DLV(a),DLV(b),DLV(c),DLV(d)は、最下位ビットの値が不安定となり信頼性が無いことから、仮に比較回路9aが、レベル検出信号DLV(a),DLV(b),DLV(c),DLV(d)を比較して、最大値となっているレベル検出信号に対応するダイバーシティアンテナを選択したのでは、精度の良い選択を行うことができなくなる。これに対し、本実施例では、不安定で信頼性の無い最下位ビットを強制的に“0”に変更することで不安定性を除去した補正検出信号DLVC(a),DLVC(b),DLVC(c),DLVC(d)を比較回路9aに供給し、比較回路9aがかかる補正検出信号DLVC(a),DLVC(b),DLVC(c),DLVC(d)を比較して、最大値となっている補正検出信号に対応するダイバーシティアンテナを選択するので、最も受信品質の良い1つのダイバーシティアンテナを精度良く且つ高い安定性をもって選択することができる。このため、低電界の下でのダイバーシティアンテナの切り替えが不安定とはならず、受信品質の向上を実現することが可能である。
【実施例2】
【0098】
次に、図2(a)に示した実施形態に係るより具体的な実施例の無線受信装置について、図5及び図6を参照して説明する。なお、図5は、本実施例の無線受信装置の構成を表したブロック図であり、図2(a)と同一又は相当する部分を同一符号で示している。図6は、本実施例の無線受信装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0099】
図5において、この無線受信装置10は、図2(a)に示した無線受信装置と同様に、2個のダイバーシティアンテナ11x,11yが接続された2系統の受信部12x,12yと、受信部12x,12yに同じ局発信号LOを供給する局部発振器13と、連続性判定部14x,14yと、補正部15x,15y、合成部16、復号部17を有して構成されている。
局部発振器13は、ユーザから指示される放送チャンネルCHに対応する同調周波数の局発信号LOを発生し、受信部12x,12yに供給する。
【0100】
受信部12xは、ダイバーシティアンテナ11xに生じる高周波数の受信信号Sxinを増幅して、そのRF信号SRFxを出力するRFアンプ部12xaと、RF信号SRFxと局発信号LOとを混合することにより中間周波信号(IF信号)SIFxを生成して出力する周波数変換部12xbと、IF信号SIFxを増幅及び所定の周波数帯域で帯域制限することにより、所謂希望波としてのIF信号SIFWxを出力するIFアンプ部12xcと、IF信号SIFWxをディジタルデータから成るIF信号DIFWxにアナログディジタル変換するA/D変換器12xdと、IF信号DIFWxに対して同調処理とFFTと復調処理等の各処理を施すことによって、図2(b)に示したようなトランスポートストリームTSxを生成する復調部12xeと、トランスポートストリームTSxの各TSパケット中のTSペイロード(より詳細には、エレメンタリストリーム)に対してビタビ復号やリードソロモン符号による誤り訂正を行って、その誤り訂正したトランスポートストリームTSxxを出力する誤り訂正部12xfを有して構成されている。
【0101】
更に、誤り訂正部12xfは、誤り訂正を行う際に、エレメンタリストリームを形成している映像データや音声データについて訂正したバイト数を示す訂正数データDrxを出力する。
【0102】
受信部12yも受信部12xと同様の構成を有し、ダイバーシティアンテナ11yに生じる高周波数の受信信号Syinを増幅して、そのRF信号SRFyを出力するRFアンプ部12yaと、RF信号SRFyと局発信号LOとを混合することにより中間周波信号(IF信号)SIFyを生成して出力する周波数変換部12ybと、IF信号SIFyを増幅及び所定の周波数帯域で帯域制限することにより、所謂希望波としてのIF信号SIFWyを出力するIFアンプ部12ycと、IF信号SIFWyをディジタルデータから成るIF信号DIFWyにアナログディジタル変換するA/D変換器12ydと、IF信号DIFWyに対して同調処理とFFTと復調処理等の各処理を施すことによって、図2(b)に示したようなトランスポートストリームTSyを生成する復調部12yeと、トランスポートストリームTSyの各TSパケット中のTSペイロードに対してビタビ復号やリードソロモン符号による誤り訂正を行って、その誤り訂正したトランスポートストリームTSyyを出力する誤り訂正部12yfを有して構成されている。
【0103】
更に、誤り訂正部12yfは、誤り訂正を行う際に、エレメンタリストリームを形成している映像データや音声データについて訂正したバイト数を示す訂正数データDryを出力する。
【0104】
そして、連続性判定部14x,14yと補正部15x,15yと合成部16及び復号部17は、図2(a)に示した無線受信装置と同様の構成となっている。
【0105】
次に、かかる構成を有する本実施例の無線受信装置10の動作について、図6を参照して説明する。なお、図6(a)は、連続性判定部14x,14yが、エラー検知信号Exd,Eydを発生する際の動作例を示したタイミングチャート、図6(b)は、連続性判定部14x,14yが、補正制御信号CMPx,CMPyを発生する際の動作例を示したタイミングチャートであり、便宜上、連続性判定部14x,14yの動作例を同じタイミングチャートで示している。
【0106】
図6(a)において、連続性判定部14x(14y)は、誤り訂正部12xf(12xf)から出力される訂正数データDrxを入力する。そして、TSパケット単位で出力される訂正数データDrx(Dry)が所定バイト数r(5バイト)訂正したことを示し、且つ所定個数s(3個)のTSパケットについて連続していることを検出すると、エラー検知信号Exd(Eyd)を内部で発生する。更に、連続する所定個数T(256個)分のTSパケットについての訂正数データDrx(Dry)を入力する期間内に、そのエラー検知信号Exd(Eyd)の発生回数pを計数し、その発生回数pが所定回q(31回)以上のときに不安定検出信号Exus(Eyus)を内部で発生する。そして更に、不安定検出信号Exus(Eyus)を所定回h(3回)連続して発生することとなった場合に、次のT個のTSパケットの期間において、「補正指示」を示す補正制御信号CMPx(CMPy)を補正部15x(15y)に供給する。
【0107】
つまり、受信部12x(12y)が各TSパケットについて所定バイト数rの誤り訂正処理を行い、且つその訂正処理をs回連続して行った場合に、連続性判定部14x(14y)がエラー検知信号Exd(Eyd)を発生する。更に、受信部12x(12y)が連続する所定個数T分のTSパケットについて誤り訂正処理を行う期間内に、連続性判定部14x(14y)がエラー検知信号Exd(Eyd)の発生回数pを計数し、その発生回数pが所定回q以上となった場合に、不安定検出信号Exus(Eyus)を発生する。そして更に、連続性判定部14x(14y)は、不安定検出信号Exus(Eyus)を所定回h連続して発生することとなった場合に、次の個数TのTSパケットの期間において、補正部15x(15y)に対して後述の補正処理を行わせるための「補正指示」を示す補正制御信号CMPx(CMPy)を出力する。
【0108】
このように、連続性判定部14x(14y)は、訂正数データDrx(Dry)を調べることにより、誤り訂正処理の行われたTSパケット内にバイト数と、誤り訂正処理の行われたTSパケットの連続性と、所定個数T分のTSパケットの期間内におけるその連続性の発生頻度の高低を判断し、更にその発生頻度が高い状態が所定回h連続して発生することとなった場合に、低電界の下で受信していると判定して、「補正指示」を示す補正制御信号CMPx(CMPy)を出力する。一方、連続性判定部14x(14y)は、上述の発生頻度が高い状態が所定回h未満の場合には、「補正指示」を行わない補正制御信号CMPx(CMPy)を出力する。
【0109】
補正部15xは、「補正指示」を示す補正制御信号CMPxが供給される期間において、受信部12xから出力されるTSパケット中のTSペイロードに対して、最下位ビットのデータを強制的に“0”にする補正処理を行って出力する。一方、「補正指示」行わない旨の補正制御信号CMPxが供給される期間では、受信部12xから出力されるTSパケット中のTSペイロードに対して、最下位ビットのデータを強制的に“0”にする補正処理を行うことなく、そのまま出力する。
【0110】
したがって、補正部15xは、補正制御信号CMPxの指示に従って、補正処理を行ったTSパケットのみの期間と補正処理を行わないTSパケットのみの期間との系列から成るトランスポートストリームTSxcを出力する。
【0111】
補正部15yも補正部15xと同様に、「補正指示」を示す補正制御信号CMPyが供給される期間において、受信部12yから出力されるTSパケット中のTSペイロードに対して、最下位ビットのデータを強制的に“0”にする補正処理を行って出力する。一方、「補正指示」行わない旨の補正制御信号CMPyが供給される期間では、受信部12yから出力されるTSパケット中のTSペイロードに対して、最下位ビットのデータを強制的に“0”にする補正処理を行うことなく、そのまま出力する。
【0112】
そして、合成部16が、トランスポートストリームTSxcとTSycを入力すると共に、受信部12xが上述の誤り訂正を行う際に出力するエラーレートを示すデータBERxと、受信部12yが上述の誤り訂正を行う際に出力するエラーレートを示すデータBERyを入力し、データBERxの方が良好な受信品質を示しているときには、トランスポートストリームTSxcのTSパケットを出力し、データBERyの方が良好な受信品質を示しているときには、トランスポートストリームTSycのTSパケットを出力する。
【0113】
すなわち、合成部16は、データBERxとBERyに基づいて、トランスポートストリームTSxcとTSycの各TSパケットを切り替えることにより、より良好な受信品質の得られるトランスポートストリームTSxyを生成して出力する。
【0114】
そして、復号部17が、トランスポートストリームTSxyを入力し、所定の音声符号化方式(MPEG-2 Audio)と映像符号化方式(MPEG-2 Video)に準拠した復号処理を施すことにより、放送局側から送られてきた音声信号Sauと映像信号Svdを再生して出力する。
【0115】
更に、復号部17は、放送局側と本無線受信装置10の基本クロックを合わせるためにトランスポートストリームTSxyに含めて送られてくることとなるPCRと呼ばれるクロック情報データを検出し、当該クロック情報データに合わせたタイミング信号Stmを生成して連続性判定部14xと14yに供給する。これにより、連続性判定部14x,14yは、各TSパケット毎に誤り訂正処理が成された訂正数データDrx,Dryを、タイミング信号Stmに同期して、入力することができるようになっている。
【0116】
以上に説明した本実施形態の無線受信装置10によれば、連続性判定部14x,14yが、訂正数データDrx,Dryを調べることにより、誤り訂正処理の行われたTSパケット内のバイト数と、誤り訂正処理の行われたTSパケットの連続性と、所定個数T分のTSパケットの期間内におけるその連続性の発生頻度の高低を判断し、更にその発生頻度が高い状態が所定回h連続して発生することとなった場合に、低電界の下で受信していると判定するので、単に受信部12x,12y内で生成されるIF信号等のレベルを調べるだけで低電界の下で受信しているか否かの判定をするのとは異なり、より高精度で低電界の下で受信しているか否かの判定をすることができる。
【0117】
そして、連続性判定部14x,14yが、低電界であると判定すると、「補正指示」を示す補正制御信号CMPx,CMPyを出力し、補正部15x,15yがその補正制御信号CMPx,CMPyの指示に従って、トランスポートストリームTSxx,TSyyに対して補正処理を行うことで、低電界の下で受信した場合に不安定となる映像データや音声データの最下位ビットを強制的に“0”に変更し、不安定性を除去したトランスポートストリームTSxc,TSycを合成部16側へ出力し、更に不安定性を除去したトランスポートストリームTSxc,TSycのうち、エラーレートに基づいてより良好な受信品質となっているTSパケットを復号部17において復号させるので、低電界の下で受信した場合でも、ダイバーシティアンテナ11x,11yの内でより良好な受信品質の得られるダイバーシティアンテナで受信した放送波に基づいて、より高品質の音声信号Sauと映像信号Svdを再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るアナログテレビ放送を受信する無線受信装置の構成を表したブロック図である。
【図2】 本発明の第2の実施形態に係る地上ディジタル放送を受信する無線受信装置の構成を表したブロック図である。
【図3】 図1に示した無線受信装置のより具体的な実施例の構成を表したブロック図である。
【図4】 図3に示した無線受信装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】 図2に示した無線受信装置のより具体的な実施例の構成を表したブロック図である。
【図6】 図5に示した無線受信装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。

Claims (1)

  1. 複数のアンテナの何れか1つを選択してアナログテレビ放送を受信する無線受信装置であって、
    前記複数のアンテナの何れか1つを選択するアンテナ選択手段と、
    前記選択されたアンテナより出力される受信信号から複合映像信号と複合同期信号を再生する受信手段と、
    前記複合同期信号の水平同期信号成分が水平ブランキング期間に同期し連続して第1の回数再生されていることを検出すると連続性有りと判断し、且つ該連続性を有している状態が1垂直走査期間内において第2の回数以上発生していることを検出すると連続性の頻度が高い状態と判断すると共に、更に、該連続性の頻度の高い状態が連続して第3の回数生じたことを検出すると、前記複合同期信号が時間的に高い頻度で連続して再生されていると判定して、補正指示を行わない旨の補正制御信号を発生し、前記連続性の頻度の高い状態が連続する回数が第3の回数未満であることを検出すると、前記複合同期信号が時間的に高い頻度で連続して再生されていないと判定して、補正指示を示す補正制御信号を発生する連続性判定手段と、
    前記アンテナ選択手段によって所定のタイミングで前記複数のアンテナが個々に選択されたときに前記受信手段で再生される各々の複合映像信号のレベルを検出し、各々のレベル検出信号を出力するレベル検出手段と、
    前記補正指示を示す補正制御信号が連続性判定手段から発生されているときに前記各々のレベル検出信号の最下位ビットから1又は複数ビットについて所定のバイナリデータで変更する補正処理を施すことにより、不安定性を除去した各々の補正検出信号を生成する補正手段と、
    前記各々の補正検出信号を比較し、最大の補正検出信号に対応する前記複数のアンテナの何れか1つを選択すべく前記アンテナ選択手段を制御するアンテナ切替制御手段と、
    を有することを特徴とする無線受信装置。
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