JPH08154214A - テレビ受信用ダイバーシティ受信システム - Google Patents
テレビ受信用ダイバーシティ受信システムInfo
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- JPH08154214A JPH08154214A JP6293406A JP29340694A JPH08154214A JP H08154214 A JPH08154214 A JP H08154214A JP 6293406 A JP6293406 A JP 6293406A JP 29340694 A JP29340694 A JP 29340694A JP H08154214 A JPH08154214 A JP H08154214A
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- JP
- Japan
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- signal
- circuit
- antenna
- operational amplifier
- sample
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】画質の向上。
【構成】受信信号をチューナー、映像中間周波増幅、映
像検波、映像増幅の順に信号処理し、映像検波器からの
信号をオートゲインコントロール回路により、映像中間
周波増幅器にフィードバックし、受信感度をオペアンプ
4等からなる判定回路により判定して、判定に基づいて
複数のアンテナのうち適正なアンテナを選択する際、判
定回路に不感帯を設けた。
像検波、映像増幅の順に信号処理し、映像検波器からの
信号をオートゲインコントロール回路により、映像中間
周波増幅器にフィードバックし、受信感度をオペアンプ
4等からなる判定回路により判定して、判定に基づいて
複数のアンテナのうち適正なアンテナを選択する際、判
定回路に不感帯を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はNTSC方式、PAL方
式等にかかるテレビ受信用ダイバーシティ受信システム
に関する。
式等にかかるテレビ受信用ダイバーシティ受信システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のような移動体での受信において
は、テレビ放送電波の到来方向が常に変化するため、受
信感度等の受信特性及びマルチパスノイズ特性の状況が
大きく変動し、テレビの映像が乱れる等の悪影響があ
る。
は、テレビ放送電波の到来方向が常に変化するため、受
信感度等の受信特性及びマルチパスノイズ特性の状況が
大きく変動し、テレビの映像が乱れる等の悪影響があ
る。
【0003】このテレビの映像の悪影響を排除すべく、
従来、指向性のバラツキを補完し合う複数のアンテナを
受信状況に応じて切り替えるダイバーシティ受信システ
ムが、広く利用されている。
従来、指向性のバラツキを補完し合う複数のアンテナを
受信状況に応じて切り替えるダイバーシティ受信システ
ムが、広く利用されている。
【0004】このダイバーシティ受信システムには、複
数のアンテナと同数の復調器を備えて、ベースバンド信
号で切り替える検波ダイバーシティ受信システムと、復
調器は1個のみで、復調する以前で信号を切り替えるア
ンテナダイバーシティ受信システムとがある。検波ダイ
バーシティ受信システムは常にすべてのアンテナの受信
状況をモニターできるというメリットがあるが、複数の
アンテナと同数の復調器を備えるため、生産性が悪く、
コンパクトにならない欠点がある。
数のアンテナと同数の復調器を備えて、ベースバンド信
号で切り替える検波ダイバーシティ受信システムと、復
調器は1個のみで、復調する以前で信号を切り替えるア
ンテナダイバーシティ受信システムとがある。検波ダイ
バーシティ受信システムは常にすべてのアンテナの受信
状況をモニターできるというメリットがあるが、複数の
アンテナと同数の復調器を備えるため、生産性が悪く、
コンパクトにならない欠点がある。
【0005】アンテナダイバーシティ受信システムにお
いては、受信状況の判定は以下のように行っている。垂
直帰線期間のあるタイミングで、現在接続されているア
ンテナを含む複数のアンテナを時分割で切り替える。こ
のときの映像中間周波信号(以下、IF信号という)を
それぞれサンプルホールド回路でホールドし、コンパレ
ーター回路で比較判定する。
いては、受信状況の判定は以下のように行っている。垂
直帰線期間のあるタイミングで、現在接続されているア
ンテナを含む複数のアンテナを時分割で切り替える。こ
のときの映像中間周波信号(以下、IF信号という)を
それぞれサンプルホールド回路でホールドし、コンパレ
ーター回路で比較判定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、テレビの受信
状態と画質には非線形な関係があり、受信感度等が良好
であり、受信状態がベストの状態に近づいたとき、それ
以上受信状態を良くしても画質改善は飽和し、さほど画
質は改善されない。
状態と画質には非線形な関係があり、受信感度等が良好
であり、受信状態がベストの状態に近づいたとき、それ
以上受信状態を良くしても画質改善は飽和し、さほど画
質は改善されない。
【0007】これとは反対に、受信感度等が充分でな
く、受信状態がベストの状態でない場合には、それ以上
受信状態を悪くすると急激に画質が劣化する。このよう
になる原因のほとんどは、映像信号処理が本質的に有し
ている非線形特性による。
く、受信状態がベストの状態でない場合には、それ以上
受信状態を悪くすると急激に画質が劣化する。このよう
になる原因のほとんどは、映像信号処理が本質的に有し
ている非線形特性による。
【0008】また、映像信号は振幅変調されて送信され
るため、オートゲインコントロール回路(以下、AGC
という)により、受信感度に影響される受信状態の変動
を補償している。このAGCが追従できない、すなわ
ち、AGC増幅利得が飽和(フルゲイン)している場
合、S/Nが非常に悪く、カラーバースト信号や、同期
信号が再生されず、色が消えたり同期が乱れるといった
著しい画質劣化に陥る。
るため、オートゲインコントロール回路(以下、AGC
という)により、受信感度に影響される受信状態の変動
を補償している。このAGCが追従できない、すなわ
ち、AGC増幅利得が飽和(フルゲイン)している場
合、S/Nが非常に悪く、カラーバースト信号や、同期
信号が再生されず、色が消えたり同期が乱れるといった
著しい画質劣化に陥る。
【0009】これらの現象は、受信感度レベル低下に伴
って徐々に起こるのではなく、ある閾値から急激に起こ
るものである。このような状況において、アンテナを切
り替えると、結果的に大きな画質変動を起こす。また、
IF信号のS/Nも悪いため、誤判定の確率が高まる。
って徐々に起こるのではなく、ある閾値から急激に起こ
るものである。このような状況において、アンテナを切
り替えると、結果的に大きな画質変動を起こす。また、
IF信号のS/Nも悪いため、誤判定の確率が高まる。
【0010】一方、理想的なダイバーシティ受信システ
ムでは、複数のアンテナのそれぞれが相互に他のアンテ
ナの指向性の不備を補って、かかるシステム全体で指向
性向上を達成する。しかし、様々な制約で実際には複数
のアンテナのそれぞれが相互に他のアンテナの指向性と
一致してしまうことがあり、そのため、特定の角度にお
いて、複数のアンテナの受信感度特性が一致、あるいは
相関してしまうことがある。その結果、放送電波の到来
方向によって、IF信号レベルが複数のアンテナでほぼ
等しくなる場合がある。
ムでは、複数のアンテナのそれぞれが相互に他のアンテ
ナの指向性の不備を補って、かかるシステム全体で指向
性向上を達成する。しかし、様々な制約で実際には複数
のアンテナのそれぞれが相互に他のアンテナの指向性と
一致してしまうことがあり、そのため、特定の角度にお
いて、複数のアンテナの受信感度特性が一致、あるいは
相関してしまうことがある。その結果、放送電波の到来
方向によって、IF信号レベルが複数のアンテナでほぼ
等しくなる場合がある。
【0011】図5はアンテナチャンネルが2つある場合
の従来の判定回路の回路図である。図5において、27
はIF信号入力、29はアンテナチャンネル1用サンプ
ルホールドパルス、30はアンテナチャンネル2用サン
プルホールドパルス、28はオペアンプであり、VO は
オペアンプ28の出力であって、アンテナチャンネルを
選択する基礎となる判定基礎信号である。
の従来の判定回路の回路図である。図5において、27
はIF信号入力、29はアンテナチャンネル1用サンプ
ルホールドパルス、30はアンテナチャンネル2用サン
プルホールドパルス、28はオペアンプであり、VO は
オペアンプ28の出力であって、アンテナチャンネルを
選択する基礎となる判定基礎信号である。
【0012】図5に示す従来の判定回路では、上述のよ
うにIF信号レベルが複数のアンテナでほぼ等しくなる
場合、すなわち、複数のアンテナの受信感度のレベルが
ほぼ等しくなる場合、複数のアンテナの切り替えの頻度
が激しくなることがある。
うにIF信号レベルが複数のアンテナでほぼ等しくなる
場合、すなわち、複数のアンテナの受信感度のレベルが
ほぼ等しくなる場合、複数のアンテナの切り替えの頻度
が激しくなることがある。
【0013】特に、自動車のリアーガラス板を利用した
ガラスアンテナにおいては、スペース及び配置の制約か
らヌル点(アンテナの受信感度が非常に低いポイント)
において相関してしまうことがあり、さらに、画質劣化
要素としてマルチパスによるゴーストが加わる。また、
複数のアンテナのヌル点以外の相関性が薄いほど、妨害
波の受信感度が異なることになって、ゴーストによる画
質劣化状況も急激に変動することになる。
ガラスアンテナにおいては、スペース及び配置の制約か
らヌル点(アンテナの受信感度が非常に低いポイント)
において相関してしまうことがあり、さらに、画質劣化
要素としてマルチパスによるゴーストが加わる。また、
複数のアンテナのヌル点以外の相関性が薄いほど、妨害
波の受信感度が異なることになって、ゴーストによる画
質劣化状況も急激に変動することになる。
【0014】このように、受信状況の正確な判定が期待
できない状況下では、IF信号レベルが複数のアンテナ
でほぼ等しくなる場合、複数のアンテナの切り替えの頻
度が必要以上に激しくなることがあり、ダイバーシティ
受信システムのアンテナ切り替え機能が、むしろ画質を
不安定にさせ、画質劣化を招く要因となっていた。
できない状況下では、IF信号レベルが複数のアンテナ
でほぼ等しくなる場合、複数のアンテナの切り替えの頻
度が必要以上に激しくなることがあり、ダイバーシティ
受信システムのアンテナ切り替え機能が、むしろ画質を
不安定にさせ、画質劣化を招く要因となっていた。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するためになされたものであり、受信信号をチュー
ナー、映像中間周波増幅、映像検波、映像増幅の順に信
号処理し、映像中間周波増幅器又は映像検波器からの信
号をオートゲインコントロール回路により、映像中間周
波増幅器にフィードバックし、受信感度の信号レベルを
判定回路により判定して、この判定に基づいて複数のア
ンテナを切り替え、適正なアンテナを選択し使用するテ
レビ受信用ダイバーシティ受信システムにおいて、判定
回路に不感帯を設けたことを特徴とするテレビ受信用ダ
イバーシティ受信システムを提供する。
解決するためになされたものであり、受信信号をチュー
ナー、映像中間周波増幅、映像検波、映像増幅の順に信
号処理し、映像中間周波増幅器又は映像検波器からの信
号をオートゲインコントロール回路により、映像中間周
波増幅器にフィードバックし、受信感度の信号レベルを
判定回路により判定して、この判定に基づいて複数のア
ンテナを切り替え、適正なアンテナを選択し使用するテ
レビ受信用ダイバーシティ受信システムにおいて、判定
回路に不感帯を設けたことを特徴とするテレビ受信用ダ
イバーシティ受信システムを提供する。
【0016】また、本発明は、判定回路に不感帯を設
け、受信感度の信号レベルに応じ不感帯の幅を調整する
ようにしたことを特徴とする上記テレビ受信用ダイバー
シティ受信システムを提供する。
け、受信感度の信号レベルに応じ不感帯の幅を調整する
ようにしたことを特徴とする上記テレビ受信用ダイバー
シティ受信システムを提供する。
【0017】また、本発明は、受信感度の信号レベルを
オートゲインコントロール回路の出力から検出したこと
を特徴とする上記テレビ受信用ダイバーシティ受信シス
テムを提供する。
オートゲインコントロール回路の出力から検出したこと
を特徴とする上記テレビ受信用ダイバーシティ受信シス
テムを提供する。
【0018】本発明は、アンテナからの受信信号をチュ
ーナー、映像中間周波増幅、映像検波、映像増幅の順に
信号処理し、映像中間周波増幅器又は映像検波器からの
信号をAGCにより適当に処理し、AGCから映像中間
周波増幅器にフィードバックし、受信感度の信号レベル
を判定回路により判定する受信システムにかかる発明で
ある。
ーナー、映像中間周波増幅、映像検波、映像増幅の順に
信号処理し、映像中間周波増幅器又は映像検波器からの
信号をAGCにより適当に処理し、AGCから映像中間
周波増幅器にフィードバックし、受信感度の信号レベル
を判定回路により判定する受信システムにかかる発明で
ある。
【0019】従来のダイバーシティ受信システムでは、
通常、判定回路の判定に基づいて複数のアンテナを切り
替えるが、本発明では、判定回路に不感帯(ヒステリシ
ス)を設けてあるために、複数のアンテナのアンテナの
切り替えの頻度が激しくなることがない。すなわち、受
信状況を判定する判定回路のコンパレーター回路に不感
帯を設けた。ただし、アンテナの受信感度が高い場合、
正確な判定が期待できるため不感帯を単に設けるのみで
は判定精度を低下させ望ましくない。そのため、不感帯
の幅は受信感度レベルに対応して調整することが望まし
い。
通常、判定回路の判定に基づいて複数のアンテナを切り
替えるが、本発明では、判定回路に不感帯(ヒステリシ
ス)を設けてあるために、複数のアンテナのアンテナの
切り替えの頻度が激しくなることがない。すなわち、受
信状況を判定する判定回路のコンパレーター回路に不感
帯を設けた。ただし、アンテナの受信感度が高い場合、
正確な判定が期待できるため不感帯を単に設けるのみで
は判定精度を低下させ望ましくない。そのため、不感帯
の幅は受信感度レベルに対応して調整することが望まし
い。
【0020】なお、AGCからのフィードバックについ
ては映像中間周波増幅器のみならず、チューナーにまで
行うことが画質向上の点で望ましい。また、AGCによ
り適当に処理する前の信号は、映像中間周波増幅器又は
映像検波器のどちらからの信号であってもよい。
ては映像中間周波増幅器のみならず、チューナーにまで
行うことが画質向上の点で望ましい。また、AGCによ
り適当に処理する前の信号は、映像中間周波増幅器又は
映像検波器のどちらからの信号であってもよい。
【0021】
【作用】本発明では、複数のアンテナの受信感度のレベ
ルがほぼ等しくなる場合であっても、受信状況を判定す
る判定回路のコンパレーター回路に不感帯を設けたた
め、複数のアンテナのアンテナの切り替えの頻度が激し
くなることがなく、画質が安定になり、画質劣化を招く
ことはほとんどない。
ルがほぼ等しくなる場合であっても、受信状況を判定す
る判定回路のコンパレーター回路に不感帯を設けたた
め、複数のアンテナのアンテナの切り替えの頻度が激し
くなることがなく、画質が安定になり、画質劣化を招く
ことはほとんどない。
【0022】
(実施例1)図1に実施例1にかかる回路図を示す。こ
れはアンテナチャンネル数nが2つのダイバーシティ受
信システムの例である。アンテナチャンネル数が3また
は4であっても、判定結果を組み合わせるロジック回路
が追加になるだけで、本発明の対象である判定手段につ
いては全く同様である。
れはアンテナチャンネル数nが2つのダイバーシティ受
信システムの例である。アンテナチャンネル数が3また
は4であっても、判定結果を組み合わせるロジック回路
が追加になるだけで、本発明の対象である判定手段につ
いては全く同様である。
【0023】図1において、1はIF信号入力、2、3
はサンプルホールド回路、4はオペアンプ、5はアナロ
グスイッチ、6、7、8は抵抗、12はアンテナチャン
ネル1用サンプルホールドパルス、13はアンテナチャ
ンネル2用サンプルホールドパルス、14は不感帯制御
信号、Va1はサンプルホールド回路2の出力、Va2はサ
ンプルホールド回路3の出力、VO はオペアンプ4の出
力であって、アンテナチャンネルを選択する基礎となる
判定基礎信号、VOLはアンテナチャンネルを選択する判
定信号、LP はラッチ回路のためのサンプルパルス、S
P1、SP2はセレクター回路(図1では単にセレクターと
表示)のためのサンプルパルス、SC はアンテナ制御パ
ルスである。なお、図1以外の図面において図1と同番
号又は同符号の部分は同名称とする。
はサンプルホールド回路、4はオペアンプ、5はアナロ
グスイッチ、6、7、8は抵抗、12はアンテナチャン
ネル1用サンプルホールドパルス、13はアンテナチャ
ンネル2用サンプルホールドパルス、14は不感帯制御
信号、Va1はサンプルホールド回路2の出力、Va2はサ
ンプルホールド回路3の出力、VO はオペアンプ4の出
力であって、アンテナチャンネルを選択する基礎となる
判定基礎信号、VOLはアンテナチャンネルを選択する判
定信号、LP はラッチ回路のためのサンプルパルス、S
P1、SP2はセレクター回路(図1では単にセレクターと
表示)のためのサンプルパルス、SC はアンテナ制御パ
ルスである。なお、図1以外の図面において図1と同番
号又は同符号の部分は同名称とする。
【0024】サンプルホールド回路2はアンテナチャン
ネル1で受信したIF信号をサンプリングし、サンプル
ホールド回路3はアンテナチャンネル2で受信したIF
信号をサンプリングする。サンプルホールド回路2、3
及びオペアンプ4等で実施例1にかかる判定回路を構成
する。
ネル1で受信したIF信号をサンプリングし、サンプル
ホールド回路3はアンテナチャンネル2で受信したIF
信号をサンプリングする。サンプルホールド回路2、3
及びオペアンプ4等で実施例1にかかる判定回路を構成
する。
【0025】図2は図1におけるセレクターの回路図を
示す。図2に示すセレクター回路では、オペアンプ4の
出力VO がHighレベル(以下、Hレベルという)の
ときSP2が選択され、オペアンプ4の出力VO がLow
レベル(以下、Lレベルという)のときSP1が選択され
る。
示す。図2に示すセレクター回路では、オペアンプ4の
出力VO がHighレベル(以下、Hレベルという)の
ときSP2が選択され、オペアンプ4の出力VO がLow
レベル(以下、Lレベルという)のときSP1が選択され
る。
【0026】また、実施例1にかかる判定回路では、こ
れらの出力Va1、Va2をオペアンプ4で比較し、選択す
べきアンテナを判定する。かかる判定に関し、図3にタ
イミング図を示す。
れらの出力Va1、Va2をオペアンプ4で比較し、選択す
べきアンテナを判定する。かかる判定に関し、図3にタ
イミング図を示す。
【0027】図3において、左側から右側に時間がた
ち、また、上がHレベル、下がLレベル、VD は垂直帰
線消去パルス、HP1はサンプルホールド回路2のアンテ
ナチャンネル1用サンプルホールドパルス12、HP2は
サンプルホールド回路3のアンテナチャンネル2用サン
プルホールドパルス13である。これらはすべて正論理
(図3におけるHレベル)でアナログスイッチをONさ
せる。
ち、また、上がHレベル、下がLレベル、VD は垂直帰
線消去パルス、HP1はサンプルホールド回路2のアンテ
ナチャンネル1用サンプルホールドパルス12、HP2は
サンプルホールド回路3のアンテナチャンネル2用サン
プルホールドパルス13である。これらはすべて正論理
(図3におけるHレベル)でアナログスイッチをONさ
せる。
【0028】また、図3において、アンテナ制御パルス
SC は、図3におけるHレベルにてアンテナチャンネル
1を選択し、Lレベルにてアンテナチャンネル2を選択
を選択する。図3では第1フィールドにおいてアンテナ
チャンネル1が選択されており、第2フィールドに到達
する手前でアンテナチャンネル2が選択される。このよ
うに、判定については1フィールドの時分割によって動
作させている。
SC は、図3におけるHレベルにてアンテナチャンネル
1を選択し、Lレベルにてアンテナチャンネル2を選択
を選択する。図3では第1フィールドにおいてアンテナ
チャンネル1が選択されており、第2フィールドに到達
する手前でアンテナチャンネル2が選択される。このよ
うに、判定については1フィールドの時分割によって動
作させている。
【0029】このようなタイミングで動作している図1
の判定回路において、AGCの出力電圧を特定の閾値で
2値化した不感帯制御信号14により、オペアンプ4の
帰還ループ内のアナログスイッチ5を制御する。受信感
度レベルが下がり、AGCの出力電圧が上記特定の閾値
を超えると、アナログスイッチ5がオンし、オペアンプ
4の出力VO の状態によって、オペアンプ4の非反転入
力端子電圧が変化して、オペアンプ4はヒステリシスを
有するコンパレーター回路として機能する。
の判定回路において、AGCの出力電圧を特定の閾値で
2値化した不感帯制御信号14により、オペアンプ4の
帰還ループ内のアナログスイッチ5を制御する。受信感
度レベルが下がり、AGCの出力電圧が上記特定の閾値
を超えると、アナログスイッチ5がオンし、オペアンプ
4の出力VO の状態によって、オペアンプ4の非反転入
力端子電圧が変化して、オペアンプ4はヒステリシスを
有するコンパレーター回路として機能する。
【0030】AGCの出力電圧が高いことはアンテナか
らの受信信号が小さいことを意味し、このとき、実施例
1では不感帯を設けた。これとは反対にAGCの出力電
圧が低い場合は、アンテナからの受信信号が大きいこと
を意味し、より正確な判定が期待できるから、不感帯を
なくした。このようにすることにより、不要なアンテナ
切り替えを抑制でき、常に最適なアンテナを選択できる
ようになる。
らの受信信号が小さいことを意味し、このとき、実施例
1では不感帯を設けた。これとは反対にAGCの出力電
圧が低い場合は、アンテナからの受信信号が大きいこと
を意味し、より正確な判定が期待できるから、不感帯を
なくした。このようにすることにより、不要なアンテナ
切り替えを抑制でき、常に最適なアンテナを選択できる
ようになる。
【0031】なお、図1においてアナログスイッチ5の
代わりに、FETを応用した電圧制御型可変抵抗素子等
を用いてもよい。また、映像検波器の出力信号は、映像
増幅等の映像信号処理される。
代わりに、FETを応用した電圧制御型可変抵抗素子等
を用いてもよい。また、映像検波器の出力信号は、映像
増幅等の映像信号処理される。
【0032】アナログスイッチ5がオンしている場合、
出力VO がHレベルであれば、オペアンプ4の非反転入
力端子はVa1より高くなり、出力VO がLレベルであれ
ばオペアンプ4の非反転入力端子はVa1より下がる。こ
の非反転入力端子の電圧変化が、不感帯に相当する。こ
の不感帯電圧幅Vhys は、Va1、Va2には依存しない。
不感帯電圧幅Vhys については、オペアンプ4の出力V
O の電圧振幅VS (出力VO のHレベル電圧と出力VO
のLレベル電圧との差の電圧)と、抵抗6の抵抗値をR
1 、抵抗7の抵抗値をR2 とすると以下の数1のように
決定される。
出力VO がHレベルであれば、オペアンプ4の非反転入
力端子はVa1より高くなり、出力VO がLレベルであれ
ばオペアンプ4の非反転入力端子はVa1より下がる。こ
の非反転入力端子の電圧変化が、不感帯に相当する。こ
の不感帯電圧幅Vhys は、Va1、Va2には依存しない。
不感帯電圧幅Vhys については、オペアンプ4の出力V
O の電圧振幅VS (出力VO のHレベル電圧と出力VO
のLレベル電圧との差の電圧)と、抵抗6の抵抗値をR
1 、抵抗7の抵抗値をR2 とすると以下の数1のように
決定される。
【0033】
【数1】
【0034】オペアンプの電源電圧を5V、VS を3.
5V、R1 、R2 をそれぞれ10KΩ、330Ωとし
た。この場合、不感帯電圧幅は、約110mVとなり、
これにより、受信信号の電圧45dBμV以下でのアン
テナチャンネル切り替え頻度は、約40%抑制でき、画
質は大幅に改善した。
5V、R1 、R2 をそれぞれ10KΩ、330Ωとし
た。この場合、不感帯電圧幅は、約110mVとなり、
これにより、受信信号の電圧45dBμV以下でのアン
テナチャンネル切り替え頻度は、約40%抑制でき、画
質は大幅に改善した。
【0035】なお、この不感帯電圧幅は、110mVで
ある必要はなく、受信機の性能、アンテナ指向特性など
の組み合わせにより、調整することが望ましい。
ある必要はなく、受信機の性能、アンテナ指向特性など
の組み合わせにより、調整することが望ましい。
【0036】(実施例2)図4に図1に示す回路のう
ち、オペアンプ4とコンパレーター回路の周辺回路の代
わりの機能を有する別の回路例を示す。図4では、正帰
還ループを2組用意し、コンパレーター回路19、20
でつくった2つの不感帯制御信号を用いて、不感帯電圧
幅を3段階に変えられるようにしている。ただし、正帰
還抵抗21は、正帰還抵抗22より大きく設定する必要
がある。23は基準電圧用ブリーダ抵抗であり、入力1
5にはVa1が入力され、入力16にはVa2が入力され
る。
ち、オペアンプ4とコンパレーター回路の周辺回路の代
わりの機能を有する別の回路例を示す。図4では、正帰
還ループを2組用意し、コンパレーター回路19、20
でつくった2つの不感帯制御信号を用いて、不感帯電圧
幅を3段階に変えられるようにしている。ただし、正帰
還抵抗21は、正帰還抵抗22より大きく設定する必要
がある。23は基準電圧用ブリーダ抵抗であり、入力1
5にはVa1が入力され、入力16にはVa2が入力され
る。
【0037】なお、図4においてアナログスイッチの代
わりに、FETを応用した電圧制御型可変抵抗素子等を
用いてもよい。
わりに、FETを応用した電圧制御型可変抵抗素子等を
用いてもよい。
【0038】入力18は2値化する前のAGCの出力電
圧を加える。これによって、不感帯電圧幅を受信感度レ
ベルに対してなだらかに可変させることができる。図1
に示す回路のうち、オペアンプ4とコンパレーター回路
の周辺回路の代わりに図4に示す回路を使用し、その他
の仕様については実施例1と全く同様とした。結果は実
施例1とほぼ同様となった。
圧を加える。これによって、不感帯電圧幅を受信感度レ
ベルに対してなだらかに可変させることができる。図1
に示す回路のうち、オペアンプ4とコンパレーター回路
の周辺回路の代わりに図4に示す回路を使用し、その他
の仕様については実施例1と全く同様とした。結果は実
施例1とほぼ同様となった。
【0039】
【発明の効果】本発明では、判定回路に不感帯を設けた
ため、複数のアンテナの受信感度のレベルがほぼ等しく
なる場合であっても、複数のアンテナのアンテナの切り
替えの頻度が激しくなることがなく、画質を安定にさせ
る。したがって、画質劣化を招くことはほとんどない。
ため、複数のアンテナの受信感度のレベルがほぼ等しく
なる場合であっても、複数のアンテナのアンテナの切り
替えの頻度が激しくなることがなく、画質を安定にさせ
る。したがって、画質劣化を招くことはほとんどない。
【図1】実施例1にかかる回路図
【図2】図1におけるセレクター回路の回路図
【図3】実施例1にかかるタイミング図
【図4】実施例2にかかる回路図
【図5】従来例にかかる回路図
1:IF信号入力 2、3:サンプルホールド回路 4:オペアンプ 5:アナログスイッチ 6、7、8:抵抗 12:アンテナチャンネル1用サンプルホールドパルス 13:アンテナチャンネル2用サンプルホールドパルス 14:不感帯制御信号 Va1:サンプルホールド回路2の出力 Va2:サンプルホールド回路3の出力 VO :判定基礎信号 VOL:判定信号 LP :ラッチ回路のためのサンプルパルス SP1、SP2:セレクター回路のためのサンプルパルス SC :アンテナ制御パルス
Claims (3)
- 【請求項1】受信信号をチューナー、映像中間周波増
幅、映像検波、映像増幅の順に信号処理し、映像中間周
波増幅器又は映像検波器からの信号をオートゲインコン
トロール回路により、映像中間周波増幅器にフィードバ
ックし、受信感度の信号レベルを判定回路により判定し
て、この判定に基づいて複数のアンテナを切り替え、適
正なアンテナを選択し使用するテレビ受信用ダイバーシ
ティ受信システムにおいて、判定回路に不感帯を設けた
ことを特徴とするテレビ受信用ダイバーシティ受信シス
テム。 - 【請求項2】判定回路に不感帯を設け、受信感度の信号
レベルに応じ不感帯の幅を調整するようにしたことを特
徴とする請求項1のテレビ受信用ダイバーシティ受信シ
ステム。 - 【請求項3】受信感度の信号レベルをオートゲインコン
トロール回路の出力から検出したことを特徴とする請求
項1又は2のテレビ受信用ダイバーシティ受信システ
ム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6293406A JPH08154214A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | テレビ受信用ダイバーシティ受信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6293406A JPH08154214A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | テレビ受信用ダイバーシティ受信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08154214A true JPH08154214A (ja) | 1996-06-11 |
Family
ID=17794364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6293406A Pending JPH08154214A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | テレビ受信用ダイバーシティ受信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08154214A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2006035753A1 (ja) * | 2004-09-29 | 2008-07-31 | パイオニア株式会社 | 無線受信装置 |
-
1994
- 1994-11-28 JP JP6293406A patent/JPH08154214A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2006035753A1 (ja) * | 2004-09-29 | 2008-07-31 | パイオニア株式会社 | 無線受信装置 |
JP4496222B2 (ja) * | 2004-09-29 | 2010-07-07 | パイオニア株式会社 | 無線受信装置 |
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