JPH0993509A - テレビジョン放送受信機 - Google Patents

テレビジョン放送受信機

Info

Publication number
JPH0993509A
JPH0993509A JP24305395A JP24305395A JPH0993509A JP H0993509 A JPH0993509 A JP H0993509A JP 24305395 A JP24305395 A JP 24305395A JP 24305395 A JP24305395 A JP 24305395A JP H0993509 A JPH0993509 A JP H0993509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
frequency
intermediate frequency
agc
frequency characteristic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24305395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3505295B2 (ja
Inventor
Hideji Sugawara
秀二 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP24305395A priority Critical patent/JP3505295B2/ja
Publication of JPH0993509A publication Critical patent/JPH0993509A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3505295B2 publication Critical patent/JP3505295B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Receiver Circuits (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体用テレビジョン放送受信機において、
マルチパス妨害対策のための中間周波増幅段の周波数特
性補正によって中間周波信号出力が増加する場合に、R
F−AGCによってS/N比が低下するのを避ける。 【解決手段】 周波数特性補正回路30を動作させる受
信状態検出回路29の出力がコンパレータ36の基準電
圧を越えるときに、AGC検波回路28の出力に応じて
高周波増幅回路23にAGC電圧を供給するコンパレー
タ31のしきい値をE2→E3に変化させ、RF−AG
Cの動作開始点を受信入力レベルが大きい側に移行さ
せ、周波数特性補正の影響でS/N比が低下しないよう
にする。また周波数特性補正回路30を挿入損失の大き
い帯域制限フィルタ42と中間周波増幅回路26との間
に挿入することによって、ダイナミックレンジを確保す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの移動
体に搭載されて、振幅変調方式で伝送される地上波テレ
ビジョン放送を受信するためのテレビジョン放送受信機
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車などの移動体でVHFまたはUH
Fの地上波のテレビジョン放送を受信する場合、受信す
る場所によって受信電界強度の変動が大きい。特に市街
地では、ビルディングなどの構造物からの反射によって
生ずるマルチパス妨害を受けやすい。マルチパス妨害
は、放送局の送信アンテナなどから直接届く電波と市街
地のビルなどの構造物からの反射波とが逆相になる場合
に影響が大きい。妨害の程度は、移動体の移動に伴って
変化する。また周波数変調方式の音声信号よりも、振幅
変調方式で周波数帯域の広い映像信号の方がその影響を
受けやすく、さらにまた逆相となる周波数は広い映像周
波数帯域の中で受信位置の変化に応じて様々に変化す
る。受信画像に現れる妨害の影響も逆相になる周波数に
よって変化する。たとえば映像搬送周波数付近で逆相に
なった場合には同期乱れや色相の変化が発生し、また色
副搬送周波数付近で逆相になった場合には色消え、すな
わち白黒化が発生する。
【0003】従来から、伝送による映像信号の減衰や画
像に対する雑音の影響を防ぐための技術が提案されてい
る。たとえば、特開平4−51293号には、長距離伝
送による画像信号の減衰を補正する先行技術が開示され
ている。この先行技術によれば、画像信号の送信側に同
期信号とキャリア信号との付加手段が設けられ、受信側
に設けられる検出手段によって同期信号とキャリア信号
とを検出している。検出されるそれぞれの信号レベルに
応じて直流利得と高域特性とをそれぞれ補正することに
よって、伝送された画像信号が補正されている。また特
開平6−070203号には、映像信号の自動利得制御
(以下、「AGC」と略称する)の増幅度が増したとき
の信号対雑音比(以下、「S/N比」と略称する)の劣
化に対する先行技術が開示されている。この先行技術に
よれば、映像信号の増幅段に対してAGC回路から出力
される増幅度増減検出信号を利用し、周波数特性補正回
路によって映像信号の高い周波数帯を補正する。これに
よって、増幅度が増したときにおいても雑音がめだたな
くなるように対策される。
【0004】マルチパス妨害に対する典型的な対策とし
ては、いわゆるダイバシティ受信方式が用いられてい
る。ダイバシティ受信方式は、複数の受信アンテナを移
動体上に相互に離間するように配置し、アンテナを切換
えて受信状態が最良のアンテナによる受信信号を再生す
る。ノイズが表示画面に表れないように、垂直帰線期間
付近の信号をもとにして各アンテナ毎の受信状態を判定
し、垂直帰線期間である1/60秒毎の該期間内に切り
換えが行われる。
【0005】図4は、本件出願人が特願平6−1306
98号によって提案しているマルチパス妨害の影響を防
ぐための構成の一例を示す。この構成では、実際に再生
されるべき映像信号の水平同期信号に基づいて受信状態
を検出することによって、画像表示期間中においてもマ
ルチパス妨害を検出し、受信機のアンテナ入力から検波
までの伝送路の伝送特性を補正する。スーパーヘテロダ
イン方式のテレビジョン放送受信機1は、車両などに搭
載され、VHFおよびUHFの地上波のテレビジョン放
送を受信するために用いられる。アンテナ2で受信され
る高周波信号は、高周波増幅回路3で増幅されて混合回
路4に入力され、混合回路4で局部発振回路5からの発
振出力と混合されて中間周波信号となる。中間周波信号
は、中間周波増幅回路6で増幅されてから検波回路7で
検波されて映像信号出力となる。AGC検波回路8によ
って中間周波増幅回路6の出力から検出されるAGC電
圧は、中間周波増幅回路6の利得を調整するIF−AG
Cとして中間周波増幅回路6に供給されるとともに、R
F−AGCとして高周波増幅回路3にも供給され、利得
に対応して変化する電圧値を有する。
【0006】図5(A)は、入力電圧に対する中間周波
増幅回路6の利得の変化を示す。図5(B)は、中間周
波増幅回路6の入力電圧に対する出力の変化を示す。中
間周波増幅回路6の利得は、入力電圧が小さいときに最
大で、入力電圧が増大するにつれて減少する。すなわ
ち、AGC動作開始点を越える入力電圧に対しては、中
間周波増幅回路6からの出力は増加しない。IF−AG
Cは,広い範囲の入力レベルに対して一定の中間周波信
号出力を保つように動作する。
【0007】図4の受信状態検出回路9は、検波回路7
で復調される映像信号のマルチパス妨害による乱れの検
出、すなわち映像搬送波や色副搬送波など映像信号帯域
内でのどの部分の受信状態が低下して乱れているかを検
出している。検出回路9の検出結果は、周波数特性補正
回路10に入力され、周波数特性補正回路10で映像信
号帯域中で低下している部分の伝送特性が補正される。
中間周波増幅段の伝送特性が改善されることによって、
マルチパス妨害の影響による映像の乱れを防止すること
ができる。
【0008】AGC検波回路8からのAGC電圧は、コ
ンパレータ11の非反転入力側に入力される。AGC電
圧がコンパレータ11の反転入力側に与えられる動作基
準電圧値Eを越えると、高周波増幅回路3に供給されて
高周波増幅回路3の利得を低下させるRF−AGCの制
御が行われる。コンパレータ11の動作基準電圧値Eは
定電流源12の出力電流Iと半固定抵抗器13の抵抗値
Rとの積、すなわち E=I×R …(1) として表される第1式で定まる。アンテナ入力が小さい
場合に高周増幅回路3の利得が低下すると、高周波信号
のS/N比が低下し、映像信号のS/N比が下がって表
示される画質が悪くなる。RF−AGCの方が、IF−
AGCが動作を開始するアンテナ入力レベルよりも高い
入力レベルで動作を開始するように、コンパレータ11
の動作基準電圧値Eが定められている。高周波増幅回路
3の入力電圧に対する利得特性の変化を表すグラフを図
5(C)に示す。このようなRF−AGCおよびIF−
AGCの二重の動作によって、アンテナ2の受信高周波
信号に強弱の変動があっても常に安定したS/N比の高
い映像検波出力を得ることができる。なお、RF−AG
Cの動作開始レベルは、図5(A)に示す中間周波増幅
回路の利得が傾斜して入力電圧の増大に対応して低下す
る調整可能な範囲内に設定して、動作上の余裕を設けて
おくことが一般的である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開平4−51
293号の先行技術のような、映像信号の伝送による減
衰に対して同期信号やキャリア信号を送信側で付加する
方法は、テレビジョン放送の受信側には応用することが
できない。また、特開平6−70203号のような映像
信号増幅段での増幅度の増減による周波数特性の補正
は、高周波信号や中間周波信号のS/Nの改善には役立
たない。ダイバシティ受信方式では、受信状態の判定が
映像信号の垂直帰線期間中に行われるため、実際に再生
されるべき映像信号での判定が行われず、マルチパス妨
害による色副搬送波の落込みで発生する前記白黒化には
効果がない。
【0010】図4に示すテレビジョン放送受信機は、高
周波増幅段と中間周波増幅段とにAGCを備えるスーパ
ーヘテロダイン方式であるため、受信電界強度が大きく
変動しても映像出力の安定を図ることができる。また映
像信号の水平帰線期間中に受信状態を検出するので、実
際に再生されるべき映像信号による受信状態の判定が行
われて、検出される受信状態に対応する伝送路の伝送特
性の補正がなされている。たとえば受信状態検出回路9
によって映像搬送波信号の低下が検出されると、低下し
ている映像搬送波信号の伝送特性を約15dB程度高め
るように周波数特性補正回路10の周波数特性が補正さ
れる。このような周波数特性の補正によってマルチパス
妨害による影響を防ぐことができる。しかしながら、周
波数特性が補正されることによって中間周波増幅回路6
への入力が増加するため、中間周波増幅回路6の利得が
低下するようにAGC検波回路8の出力が減少するとと
もに、コンパレータ11への入力も減少して、高周波増
幅回路3の利得も低下することになる。受信機の入力段
である高周波増幅回路3の利得が低下すると高周波信号
のS/N比が下がり、検波回路7で復調される映像出力
のS/N比が低下する。映像出力のS/N比が低下する
と、画面は雑音による細かいちらつきによって見にくく
なる。伝送路の周波数特性が補正されることによってマ
ルチパス妨害による画像の乱れが改善されても、補正に
よる中間周波増幅段の状態の変化が高周波増幅回路3の
AGCに影響を及ぼし、結果として画質を劣化させてし
まう。
【0011】本発明の目的は、マルチパス妨害に対する
対策として中間周波増幅段の伝送特性を変えても、その
対策の結果が高周波増幅回路の自動利得調整に影響を及
ぼして映像出力のS/N比が低下し、画質が劣化してし
まうことを防止することができるテレビジョン放送受信
機を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動利得調整
手段を備える高周波増幅段と中間周波増幅段とを有し、
マルチパス妨害改善のために中間周波増幅段の周波数特
性補正手段を備えるスーパーヘテロダイン方式のテレビ
ジョン放送受信機において、周波数特性補正手段を動作
させるための受信状態の検出手段を含み、自動利得調整
手段は、検出手段からの出力に応答し、高周波増幅段の
利得制御の開始点を、中間周波増幅段の周波数特性補正
手段の動作時には受信入力レベルが大きい側に移行する
ように制御することを特徴とするテレビジョン放送受信
機である。 本発明に従えば、映像信号出力を検出して中間周波増幅
段の周波数特性を補正する動作に関連して、高周波増幅
段の自動利得調整の開始状態を調整する。マルチパス妨
害の影響を防ぐために周波数特性の補正を行うことによ
って、中間周波増幅段の出力が増し、結果として自動利
得調整のための出力が増加しても、高周波増幅段の自動
利得調整の開始点を受信入力レベルが大きい側に移行す
るように調整することによって、高周波増幅段の利得が
低下して発生するS/N比の低下を防止し、画質の劣化
を防止することができる。
【0013】また本発明の前記中間周波増幅段の周波数
特性補正手段は、中間周波信号の帯域を制限する帯域制
限フィルタと中間周波増幅段との間に挿入されることを
特徴とする。 本発明に従えば、周波数特性補正回路を帯域制限フィル
タの出力側に配置して、帯域制限フィルタの挿入損失に
よって減衰される中間周波信号に対する周波数特性補正
を行っている。補正利得によって信号の周波数帯域の一
部が増幅されても、挿入損失分の余裕があるので、充分
なダイナミックレンジを確保することができ、良好な画
質を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施一形態によ
るテレビジョン放送受信機21の電気的構成を簡略化し
て示す。このテレビジョン放送受信機21は、車両など
の移動体に搭載され、VHFまたはUHFで放送される
テレビジョン放送の地上波をスーパーヘテロダイン方式
で受信するために用いられる。アンテナ22で受信され
る高周波信号は、高周波増幅回路23によって増幅され
て混合回路24に入力され、局部発振回路25からの発
振出力と混合されて中間周波信号となる。中間周波信号
は、中間周波増幅回路26によって増幅され、検波回路
27で復調されて映像信号となる。AGC検波回路28
によって中間周波増幅回路26から検出されるAGC電
圧は、IF−AGCのためのAGC電圧として中間周波
増幅回路26に供給される。受信状態検出回路29は、
検波回路27で復調された映像信号からマルチパス妨害
による受信状態の変化を検出し、その出力は混合回路2
4と中間周波増幅回路26との間に介在される周波数特
性補正回路30に供給される。周波数特性補正回路30
は、入力される受信状態の変化に応じてマルチパス妨害
の影響を除くように中間周波増幅回路26の周波数特性
を補正する。受信状態検出回路29および周波数特性補
正回路30の構成および動作は、図4に示す受信状態検
出回路9および周波数補正回路10と基本的に同一であ
る。
【0015】AGC検波回路28からのAGC電圧は、
RF−AGCのためにコンパレータ31の非反転入力側
に与えられる。コンパレータ31の非反転入力側の入力
電圧が反転入力側を越えると、コンパレータ31から高
周波増幅回路23にAGC電圧が供給される。コンパレ
ータ31の反転入力側には、定電流源32から一定の電
流Iが供給され、接地との間に抵抗33と、抵抗34お
よびトランジスタ35のコレクタ・エミッタ間とが並列
に接続される。トランジスタ35のベースには、コンパ
レータ36の出力電圧を分圧する抵抗37と抵抗38の
接続点から取り出される電圧が入力される。
【0016】受信状態検出回路29の出力は、同時にコ
ンパレータ36の非反転側にも入力される。入力電圧が
コンパレータ36の反転入力側に与えられる動作開始電
圧E1を越えると、トランジスタ35のコレクタ・エミ
ッタ間がスイッチオンの状態になる。トランジスタ35
がスイッチオフの通常の状態では、RF−AGCの動作
点であるコンパレータ31の反転入力側に与えられるし
きい値としての動作開始電圧は、定電流源32から得ら
れる電流Iと、半固定抵抗器で実現される抵抗33の抵
抗値R2との積として、次の第2式で定まる値E2に設
定される。
【0017】 E2 = I × R2 …(2) トランジスタ35がスイッチオン状態になると、半固定
抵抗器で実現される抵抗34にも電流Iの一部が分流さ
れるので、コンパレータ31の反転入力側に与えられる
動作開始電圧は次の第3式に示すようなE3に低下す
る。
【0018】 E3 = I × 1/(1/R1+1/R2) …(3) コンパレータ36の動作開始電圧がE2からE3に低下
することによって、RF−AGCの動作開始点は変わ
り、AGC電圧が一定でも高周波増幅回路3の利得の減
少を抑え、アンテナ入力に対する利得をを高周波増幅回
路23により多く配分するように制御される。このと
き、中間周波増幅回路26は、図5(A)と(C)とに
示す利得の余裕分を利用して動作することになる。
【0019】図2(A)は、中間周波増幅回路26の入
力に対する利得の変化を示す。中間周波増幅回路26へ
の入力が大きくなってAGC検波回路28の出力が低下
すると、IF−AGCの電圧低下に伴って中間周波増幅
回路26の利得も低下する。たとえば、中間周波増幅回
路26の入力が(a)の状態から(b)の状態に変化す
ると、利得は傾斜に沿って減少する。
【0020】図2(B)は、高周波増幅回路23へのア
ンテナ22からの入力に対する利得の変化を示す。中間
周波増幅回路26の周波数特性が補正され、結果として
AGC検波回路28の出力が低下して、コンパレータ3
1の非反転入力側の入力レベルが小さくなるときに、コ
ンパレータ31のしきい値である動作開始電圧E2をE
3に低下させて、高周波増幅回路23の利得をAGCに
よって低下させないように調節することができる。これ
によって、高周波増幅段のS/Nを低下させることなく
中間周波増幅段の周波数特性を補正してマルチパス妨害
の影響による画像の乱れを防ぐことができる。また、中
間周波増幅段の周波数特性の補正手段の多様化に対応し
て、コンパレータ31の反転入力側に接続する等価的な
抵抗をを連続的に変化させたり、定電流源32から供給
する電流Iを連続的に変化させることによって、コンパ
レータ31の動作開始電圧を連続的に変化させることも
可能である。
【0021】図3は、本発明の実施の他の形態によるテ
レビジョン放送受信機41の電気的構成の概要を示す。
説明の便宜上、図1の実施形態に対応する部分には同一
の参照符を付す。図3の実施形態で図1の実施形態と異
なる点は、混合回路24と周波数補正回路30との間
に、中間周波信号の周波数帯域を決定する帯域制限フィ
ルタ42を挿入していることである。周波数特性の補正
手段である周波数特性補正回路30は、特定の周波数帯
域に周波数特性補正利得を有するので、その出力はダイ
ナミックレンジで制限される。帯域制限フィルタ42
は、たとえば表面弾性波(SAW)フィルタなどによっ
て実現され、約20dBの挿入損失を有する。周波数補
正回路30を先にして、ダイナミックレンジで上限が制
限された信号を減衰させるよりも、先に減衰させた信号
を増幅させる方が、ダイナミックレンジを広く取ること
ができる。
【0022】以上説明した実施形態では、AGCとして
AGC電圧が増大すると利得の低下量が減少するリバー
ス方式を用いているけれども、AGC電圧の増大に対応
して利得の低下量も増大するホワード方式を用いること
もできる。この場合は、コンパレータ31のしきい値を
周波数補正に従って増大させればよい。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高周波増
幅段と中間周波増幅段との自動利得調整手段を備えるス
ーパーヘテロダイン方式のテレビジョン放送受信機にお
いて、マルチパス妨害による受信状態の変化を検出して
中間周波増幅段の周波数特性を補正すると同時に、高周
波増幅段の自動利得調整の開始状態を変化させている。
マルチパス妨害の影響を防ぐために中間周波増幅段の周
波数特性を補正することによって、中間周波増幅段の入
力および出力が増大して自動利得調整のための出力が増
大しても、高周波増幅段の自動利得調整の開始状態を大
入力側に変化させることによって、復調信号のS/N比
が低下して画質が劣化することがないようにしている。
移動体に搭載されるテレビジョン放送受信機に不可避な
マルチパス妨害の影響を、S/N比の低下を招くことな
く、画質を保ちながら防ぐことができる。
【0024】また本発明によれば、中間周波増幅段の周
波数特性補正手段を中間周波信号の周波数帯域を制限す
る帯域制限フィルタと中間周波増幅段との間に挿入する
ことによって、マルチパス妨害の影響を防ぐための中間
周波増幅段の周波数特性補正を行っても、ダイナミック
レンジを確保し、画質の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態によるテレビジョン放送
受信機の電気的構成の概略を示すブロック図である。
【図2】図1の中間周波増幅回路および高周波増幅回路
への入力に対する利得とAGC電圧の変化を示すグラフ
である。
【図3】本発明の実施の他の形態によるテレビジョン放
送受信機の電気的構成の概略を示すブロック図である。
【図4】従来のテレビジョン放送受信機の電気的構成の
概略を示すブロック図である。
【図5】図4の中間周波増幅回路のAGC電圧に対する
利得の変化、中間周波増幅回路の入力に対する出力の変
化、および高周波増幅回路のAGC電圧に対する利得の
変化をそれぞれ示すグラフである。
【符号の説明】
21、41 テレビジョン放送受信機 22 アンテナ 23 高周波増幅回路 24 混合回路 25 局部発振回路 26 中間周波増幅回路 27 検波回路 28 AGC検波回路 29 受信状態検出回路 30 周波数特性補正回路 31,36 コンパレータ 33,34 抵抗 35 トランジスタ 42 帯域制限フィルタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動利得調整手段を備える高周波増幅段
    と中間周波増幅段とを有し、マルチパス妨害改善のため
    に中間周波増幅段の周波数特性補正手段を備えるスーパ
    ーヘテロダイン方式のテレビジョン放送受信機におい
    て、 周波数特性補正手段を動作させるための受信状態の検出
    手段を含み、 自動利得調整手段は、検出手段からの出力に応答し、高
    周波増幅段の利得制御の開始点を、中間周波増幅段の周
    波数特性補正手段の動作時には受信入力レベルが大きい
    側に移行するように制御することを特徴とするテレビジ
    ョン放送受信機。
  2. 【請求項2】 前記中間周波増幅段の周波数特性補正手
    段は、中間周波信号の帯域を制限する帯域制限フィルタ
    と中間周波増幅段との間に挿入されることを特徴とする
    請求項1記載のテレビジョン放送受信機。
JP24305395A 1995-09-21 1995-09-21 テレビジョン放送受信機 Expired - Fee Related JP3505295B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24305395A JP3505295B2 (ja) 1995-09-21 1995-09-21 テレビジョン放送受信機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24305395A JP3505295B2 (ja) 1995-09-21 1995-09-21 テレビジョン放送受信機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0993509A true JPH0993509A (ja) 1997-04-04
JP3505295B2 JP3505295B2 (ja) 2004-03-08

Family

ID=17098115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24305395A Expired - Fee Related JP3505295B2 (ja) 1995-09-21 1995-09-21 テレビジョン放送受信機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3505295B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6771719B1 (en) 1999-02-22 2004-08-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Automatic gain control method and its system
WO2006117894A1 (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Niigata Seimitsu Co., Ltd. 自動利得制御装置
US7679687B2 (en) 2005-01-17 2010-03-16 Funai Electric Co., Ltd. Digital terrestrial TV broadcast signal receiving system and digital terrestrial TV broadcast signal receiver

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6771719B1 (en) 1999-02-22 2004-08-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Automatic gain control method and its system
US7679687B2 (en) 2005-01-17 2010-03-16 Funai Electric Co., Ltd. Digital terrestrial TV broadcast signal receiving system and digital terrestrial TV broadcast signal receiver
WO2006117894A1 (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Niigata Seimitsu Co., Ltd. 自動利得制御装置
GB2441065A (en) * 2005-04-27 2008-02-20 Niigata Seimitsu Co Ltd Automatic gain control apparatus
US7991371B2 (en) 2005-04-27 2011-08-02 Ricoh Co., Ltd. Automatic gain control apparatus for wireless communication apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP3505295B2 (ja) 2004-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5940143A (en) High-definition television signal receiving apparatus and gain control circuit thereof
EP0829133B1 (en) Agc circuit arrangement for a tuner
EP0512374B1 (en) Audio level equalization of television sound, broadcast FM and national weather service FM radio signals
EP0470481B1 (en) Stereo FM radio receiver in a television receiver
JPH0544209B2 (ja)
EP0470504B1 (en) Fixed RF AGC of a television tuner for FM reception in a television receiver
EP1354400A2 (en) Method for optimizing the level of rf signals by comparing quality of the rf signals under different operation modes
JP3505295B2 (ja) テレビジョン放送受信機
JP2001217735A (ja) 放送受信装置
US7317493B1 (en) Method and apparatus for providing dual automatic gain control delay settings in a television receiver
KR100211620B1 (ko) 텔레비젼 수상기의 fm 라디오에 사용된 고정된 제2하프-if 트랩을 갖는 제1 if 필터
KR100211411B1 (ko) 중앙 주파수 정보의 합성으로 fm 정보 라디오를 수신하는 텔레비젼 시스템
JPH09163265A (ja) テレビジョン信号受信装置及びその自動利得制御回路
EP1197080B1 (en) Method and apparatus for providing dual automatic gain control delay settings in a television receiver
US7081926B2 (en) Automatic gain control apparatus for video signal and adjusting method thereof
JP4557057B2 (ja) 受信装置及び受信方法
JP3463359B2 (ja) アンテナ制御装置
JP3560427B2 (ja) テレビジョン放送受信装置
KR100994939B1 (ko) 광대역 증폭기의 동작 상태의 자동 설정
JP3435794B2 (ja) テレビチューナ
JPH0534782U (ja) テレビ信号受信装置
JP2509964Y2 (ja) 車載用テレビのダイバシティ―受信機
JPS6238886B2 (ja)
WO2010038417A1 (ja) 受信装置およびそれを用いた電子機器
JPS6282812A (ja) 自動選局装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20031209

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031215

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071219

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081219

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091219

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees