JP2012205565A - 脱穀装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】扱胴の下方に沿って配備された受網が、扱胴の回転軸芯方向に沿って分割された複数の受網構成体17A,17Bにて構成されるとともに、装置枠体に対して着脱自在に支持され、複数の受網構成体17A,17Bのうち回転軸芯方向一端側に位置する一端側の受網構成体17Aと回転軸芯方向他端側に位置する他端側の受網構成体17Bとの間に、それらの隙間を埋める隙間埋め部材63が装置枠体に固定される状態で設けられている。
【選択図】図7
Description
これに対して、第1特徴構成によれば、隙間埋め部材が装置枠体に固定されるので、隙間埋め部材の径方向内方側端部を受網の内周側端縁と略面一になるように設けることが可能であり、ワラ屑が入り込むおそれが少ないものになる。
図1には、稲や麦などを収穫対象とする全稈投入形コンバインの全体側面が示されており、このコンバインは、車体フレーム1にエンジン2や図外の変速装置などを搭載し、車体フレーム1の下部に、変速装置などを介して伝達されるエンジン2からの動力で駆動される左右一対のクローラ式走行装置3を装備し、車体フレーム1の前部に、収穫対象の植立穀稈を刈り取って後方に向けて搬送する刈取搬送装置4を昇降揺動可能に連結し、車体フレーム1の左半部に、刈取搬送装置4からの刈取穀稈に対して脱穀処理を施すとともに、その脱穀処理で得られた処理物に対して選別処理を施す脱穀装置5を搭載し、車体フレーム1の右半部に、脱穀装置5からの穀粒を貯留するとともにその貯留した穀粒の袋詰めを可能にする袋詰装置6を搭載し、車体フレーム1における袋詰装置6の前方箇所に搭乗運転部7を備えて構成されている。
受網17の下方には、受網17から漏下した処理物の選別を行う揺動選別機構19、選別用の風を送風する唐箕20、揺動選別機構19にて選別された穀粒を回収する一番回収部21、枝梗付き穀粒やワラ屑などの混在物である二番物を回収する二番回収部22等が備えられ、揺動選別機構19の機体後方側には吹き飛ばされた細かなワラ屑等を機外に排出するための排出口23が形成されている。
このように構成することで、多くの穀粒が着粒状態となっている搬送始端側では間隔を広めにして扱歯48の個数をできるだけ少なくして、構成の簡素化並びに駆動負荷の軽減を図りながら、多くの穀粒が既に脱粒している搬送終端側では、扱歯48の間隔を狭くして扱歯48による打撃作用の頻度を高めて、脱粒茎稈等の処理物の間にササリ込む穀粒を分離させて良好な脱穀作用を発揮できるようにしている。
このように構成することで、揺動端側が予め少し斜め上方に位置するように構成されており、側部カバー50を閉じるときに、枢支部分のガタや自重による片持ち荷重に起因して揺動端側が少し下方に傾斜することを防止して、適正な位置で閉じることができるようになっている。
4個の受網構成体17A,17B,17C,17Dは同一形状であり、図6に示すように、円周方向の両側部に設けられた断面略L字形の基枠53Aに、帯状板からなる複数の縦桟53Bを、扱胴16の周方向に一定間隔を隔てる状態で前後向きに整列配備し、円弧状に湾曲形成した帯状板からなる複数の第1横桟53Cを、扱胴16の支軸方向となる前後方向に所定間隔を隔てる状態で左右向きに整列配備し、円弧状に湾曲形成した丸棒の線材からなる複数の第2横桟53Dを、隣接する第1横桟53Cの間において、前後方向に一定間隔を隔てる状態で左右向きに整列配備して、その網目が、扱胴16の周方向に沿う方向の長さが前後方向に沿う方向の長さよりも長くなる横長の矩形に形成されている。
図7に示すように、受網17の機体前部側箇所には、供給口25を備えるとともに受網17と揺動選別機構19との間の隙間を覆うように構成された前部側仕切り板56が、左右両側の第1支持フレーム51及び第2支持フレーム54に亘って連結される状態で備えられており、この前部側仕切り板56に複数のガイドレール52のうちの機体前部側の受網支持用のガイドレール52Aが溶接固定されている。
又、奥側の受網構成体17A,17Bの縦桟53Bが、中継用支持体58の上側水平面部58Bの上面部に載置支持されており、手前側の受網構成体17C,17Dにおける基枠53Aの外方延設部分の先端が、中継用支持体58の下側水平面部58Cの上面部に載置支持される構成となっている。
そして、奥側の隙間埋め部材63Aの開口側端部が中継用支持体58の断面形状に沿うように切欠形成されており、その端縁が縦板部58Aと上側水平面部58Bとに接当する状態で支持されている。又、手前側の隙間埋め部材63Bも同様に、奥側の端縁が縦板部58Aと下側水平面部58Cとに接当する状態で支持されている。
又、隙間埋め部材63は、扱胴16の軸芯方向視(前後方向視)で後部側仕切り板57と同じような形状となっており、外周側は複数の直線部分からなる折れ線形状に構成されている。
(1)上記実施形態では、手前側の受網構成体17C,17D、奥側の受網構成体17A,17B、及び、中継用支持体58がボルトBoにて共締め連結する構成としたが、手前側の受網構成体17C,17Dと奥側の受網構成体17A,17Bとを各別に中継用支持体58に連結するようにしてもよい。
16 扱胴
17 受網
17A,17C 一端側の受網構成体
17B,17D 他端側の受網構成体
17A,17B 奥側の受網構成体
17C,17D 手前側の受網構成体
50 側部カバー
51 第1支持フレーム
52 ガイドレール
54 第2支持フレーム
56 一端部側仕切り板(前部側仕切り板)
57 他端部側仕切り板(後部側仕切り板)
58 中継用支持体
62 装置枠体
63 隙間埋め部材
Bo 締結手段(ボルト)
K 開口
Claims (6)
- 扱胴の下方に沿って配備された受網が、扱胴の回転軸芯方向に沿って分割された複数の受網構成体にて構成されるとともに、装置枠体に対して着脱自在に支持されている脱穀装置であって、
前記複数の受網構成体のうち前記回転軸芯方向一端側に位置する一端側の受網構成体と前記回転軸芯方向他端側に位置する他端側の受網構成体との間に、それらの隙間を埋める隙間埋め部材が前記装置枠体に固定される状態で設けられている脱穀装置。 - 前記隙間埋め部材が前記受網の周方向に全域又は略全域にわたって設けられている請求項1記載の脱穀装置。
- 扱室の横一側箇所に点検用の開口が形成され、
前記一端側の受網構成体と前記他端側の受網構成体の夫々が、周方向に沿って前記開口に近い側に位置する手前側の受網構成体と前記開口から遠い側に位置する奥側の受網構成体とに分割されるとともに、前記開口を通して着脱可能に設けられている請求項1又は2記載の脱穀装置。 - 前記装置枠体が、前記扱胴の前記開口形成側に位置して前記回転軸芯方向に沿って延びる第1支持フレームと、前記扱胴の前記開口形成側とは反対側に位置して前記回転軸芯方向に沿って延びる第2支持フレームとを備えて構成され、
前記回転軸芯方向一端側において前記第1支持フレームと前記第2支持フレームとにわたって連結される一端部側仕切り板と、前記回転軸芯方向他端側において前記第1支持フレームと前記第2支持フレームとにわたって連結される他端部側仕切り板と、前記一端部側仕切り板と前記他端部側仕切り板とにわたって連結される中継用支持体と、前記第2支持フレームと前記中継用支持体とにわたって連結支持される円弧状のガイドレールとが備えられ、
前記奥側の受網構成体が前記ガイドレールにて支持され、
前記手前側の受網構成体の一端部が前記中継用支持体に着脱自在に連結されるとともに、前記手前側の受網構成体の他端部が前記第1支持フレームに着脱自在に連結され、
前記隙間埋め部材が、前記第1支持フレーム及び前記第2支持フレームに夫々固定されている請求項3記載の脱穀装置。 - 前記手前側の受網構成体、前記奥側の受網構成体、及び、前記中継用支持体の夫々が、取り外し可能な締結手段にて共締め連結されている請求項4記載の脱穀装置。
- 前記開口を閉じる側部カバーが、前記回転軸芯方向一端側の縦軸芯周りで揺動開閉自在に前記装置枠体に支持されている請求項3〜5のいずれか1項に記載の脱穀装置。
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