JP2012204413A - 白色発光装置及びこれを用いた照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】LEDを用いた白色発光装置において、照射光の黄色光成分を低減し、且つ十分な光束を得ることができるものとする。
【解決手段】白色発光装置1は、LED21と、LED21の発光面側に設けられ、特定波長の透過を減少させる光学フィルタ5と、LED2と光学フィルタ5との間に設けられた波長変換部材6と、を備える。波長変換部材6は、LED21からの光を波長630〜680nmにピークを有する光に変換する第1の蛍光体61と、波長500〜550nmにピーク波長を有する光に変換する第2の蛍光体62と、を有し、第1の蛍光体61及び第2の蛍光体62から放射される光強度が、互いに同程度となるように構成され、光学フィルタ5は波長560〜620nmの光の透過を減少させる。この構成によれば、照射光に含まれる黄色光成分が少ないので、この波長域を制限する光学フィルタを用いても、光束の減少を抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、LED等の固体発光素子の光により蛍光体を励起して発光する発光装置に関する。
従来から、スーパーマーケット等に設置され、陳列棚に並べられた食肉等の照射体を照明する照明器具として、蛍光灯等の光源に、所定波長の光をカットする光学フィルタを被覆することにより、商品を鮮明に見せるために適した光を照射するものが用いられている。近年は、蛍光灯等に換えて、低電力で高輝度の発光が可能なLEDを光源に用いた照明器具が普及しており、例えば、白色光を出射するLEDに光学フィルタを用いて、商品を鮮明に見せるために適した光を照射できるようにした照明器具が用いられている。
白色光を出射するLEDとしては、近紫外光又は紫光、若しくは青光を出射するLEDと、このLEDからの光の波長を変換する複数の蛍光体とを組み合わせ、これら複数の蛍光体によって波長変換された光を混色させて白色光を作り出す、いわゆる白色LEDが知られている。また、この種のLEDに、所定の波長の光の透過を減少させるフィルタを備えた白色発光装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、食肉を照射する光のスペクトルとしては、黄色光成分の強度が相対的に低く、緑色及び赤色光成分が強調されたものが好ましい。このようなスペクトルを有する光を用いることにより、食肉がくすんで見えることなく、鮮明に演出することができる。つまり、黄色光成分の波長をカットすることができる光学フィルタをLEDに被覆した発光装置を用いれば、食肉等の照射体を鮮明に演出することができる。
特開2008−311532号公報
しかしながら、昼白色の光を出射するLEDのスペクトルは、図6(a)に示すように、一般的に黄色光成分が最大ピーク強度であり、この波長域の光成分が多い。そのため、この波長域の光の透過を制限する光学フィルタを用いると、LEDの出射光の大部分をカットすることになり、十分な光束が得られない虞がある。また、電球色の光を出射するLEDに、上述した光学フィルタを用いると、図6(b)に示すように、透過光における緑色光成分と赤色光成分とのバランスが悪くなり、周囲に対して違和感のある光となる虞がある。そこで更に、赤色光成分の一部をカットし、周囲に対して違和感のない光にすることも可能であるが、その際には光束が十分に得られないことがある。
本発明は、上記問題を解決するものであり、照射光に含まれる黄色光成分を低減し、且つ十分な光束を得ることができる白色発光装置及びこれを用いた照明器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の発光装置は、10〜550nmの波長領域に含まれる光を発する固体発光素子と、前記固体発光素子の発光面側に設けられ、特定の波長の光の透過を減少させる光学フィルタと、前記固体発光素子と前記光学フィルタとの間に設けられた波長変換部材と、を備え、前記波長変換部材は、前記固体発光素子からの光によって励起され、630〜680nmの波長領域内にピーク波長を有する光に変換する第1の蛍光体と、500〜550nmの波長領域内にピーク波長を有する光に変換する第2の蛍光体と、を有し、前記第1の蛍光体及び前記第2の蛍光体から放射される光強度が、互いに同程度となるように構成され、前記光学フィルタは、560〜620nmの波長領域の光の透過を減少させることを特徴とする。
上記白色発光装置において、前記光学フィルタは、580〜600nmの波長領域の光の透過を減少させることが好ましい。
上記白色発光装置において、前記光学フィルタの透過率は、50%以下であることが好ましい。
上記白色発光装置は、照明器具に用いられることが好ましい。
本発明の白色発光装置によれば、固体発光素子からの光を、630〜680nm及び500〜550nmの波長領域内にピーク波長を有する光に変換する第1及び第2の蛍光体を用いている。従って、波長変換部材から放射される光に含まれる黄色光成分を少なくすることができ、この波長領域を含む560〜620nmの波長領域の光の透過を減少させる光学フィルタを用いても、光束の減少を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る白色発光装置の側断面図。 (a)(b)同白色発光装置に用いられる光源部の例を示す側断面図。 同光源部の波長変換部材に用いられる第1及び第2の蛍光体からの光の各分光スペクトルを示す図。 同白色発光装置の出射光の分光スペクトルを示す図。 食肉の分光反射特性図。 (a)は昼白色光を出射するLEDに黄色光成分をカットする光学フィルタを用いた場合における分光スペクトルを示す図、(b)は電球色光を出射するLEDに黄色光成分をカットする光学フィルタを用いた場合における分光スペクトルを示す図。
本発明の一実施形態に係る白色発光装置について、図1乃至図5を参照して説明する。本実施形態の白色発光装置1は、図1に示すように、複数の光源部2と、これら光源部2が搭載される配線基板3と、この配線基板3の周縁部に沿って設けられ、光源部2からの光を所定方向に配光する反射枠4と、を備える。また、白色発光装置1は、光源部2の光出射方向に設けられ、光源部2からの光のうち特定の波長の光の透過を減少させる光学フィルタ5を備える。この光学フィルタ5は、光源部2と一定の間隔で保持されるように、反射枠4の開口縁に固定される。
光源部2は、図2(a)(b)に示すように、固体発光素子(以下、LED)21と、このLED21を実装する実装基板22と、LED21の光出射方向に設けられ、LED21からの光の波長を変換する波長変換部材6と、を備える。光源部2は、例えば、図2(a)に示すように、実装基板22が、LED21を囲うように形成された枠体を備え、波長変換部材6が枠体の開口縁に配置される。また、枠体内に適宜に封止材等が充填されてもよく、この充填材に波長変換部材6とは別種の蛍光体が含有されてもよく、更に光拡散材や紫外線吸収剤等が添加されてもよい。また、光源部2は、図2(b)に示すように、実装基板22が矩形板状部材であってもよく、この場合、波長変換部材6はLED21の光出射面を被覆するように設けられる。また、光源部2は、例えば、図2(a)に示すように、実装基板22が、LED21を囲うように形成された枠体を備えており、波長変換部材6が枠体の開口縁と、LED21の光出射面を被覆するように配置されたものでもよい。
LED21には、10〜500nmのいずれかの帯域の波長を含む光を発する固体発光素子(LEDチップ)が用いられる。具体的には、紫外光(ピーク波長10〜350nm)、紫色光(ピーク波長350〜430nm)、青色光(ピーク波長430〜470nm)、緑色光(ピーク波長470〜550nm)を放射するLEDチップが挙げられる。なお、本実施形態においては、430〜470nmの青色光を放射するLEDチップを用いるものとする。この波長域は、後述する蛍光体との組み合わせにより、自然な白色光を生成し易く、また、紫外光を含まないので、蛍光体やその他樹脂材料にダメージを与え難いというメリットがある。
LED21は、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂、ガラス等の透明材料(不図示)で封止されていてもよく、透明レンズ体で被覆されていてもよい。透明部材でLED21を覆った状態の形状は、特に限定されず、例えば、砲弾型や半円球状等として集光レンズ機能を持たせてもよい。また、バインダ中に拡散材(酸化アルミニウム、シリカ等の無機材料、フッ素系樹脂等の有機材料から成る粒子)や顔料等を適宜に分散させてもよい。なお、後述する蛍光体が分散されたバインダで成形体を形成し、この成形体によりLED21を覆ってもよい。また、LED21は、発光部に有機材料を用いたOLEDであってもよい。
実装基板22は、ガラスエポキシ等から形成された汎用の基板であり、その平面外形は、LED21の形状に応じた形状、例えば矩形状であり、LED21と電気的に接続される各種の導電パターン(不図示)が形成されている。また、実装基板22には、スルーホール(不図示)が形成され、LED21のアノード・カソード電極から取出されたリード線は、このスルーホールを挿通されて、配線基板3に形成された配線パターンに電気的に接続される。
波長変換部材6は、LED21から放射された500nm以下の光によって励起し、630〜680nmの波長領域内にピーク波長を有する光に変換する第1の蛍光体61と、500〜550nmの波長領域内にピーク波長を有する光に変換する第2の蛍光体62と、を有する。これら第1の蛍光体61及び第2の蛍光体62は、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の透明材料から成るバインダ60中に分散されて保持されている。また、このバインダ60には、適宜に拡散材(酸化アルミニウム、シリカ等の無機材料、フッ素系樹脂等の有機材料から成る粒子等の拡散材)や、顔料等が分散されてもよい。
図3は、第1の蛍光体61及び第2の蛍光体62の分光スペクトルの例を示す。本例において、第1の蛍光体61の分光スペクトルは、650nm付近に極大値を有し、第2の蛍光体62の分光スペクトルは、530nm付近に極大値を有する。また、第1の蛍光体61及び第2の蛍光体62には、各分光スペクトルにおけるピーク波長の半値幅が小さな光を放射するものが好適に用いられる。こうすれば、光源部2からの出射光において、被照射物(特に食肉)の演出性を維持しながら、自然な白色光とすることができる。
また、波長変換部材6は、これら第1の蛍光体61及び第2の蛍光体62から放射される光強度が、互いに同程度となるように構成される。こうすれば、白色発光装置1の照射光において、各蛍光体からの放射光がバランスよく含まれるので、より自然な白色光を得ることができる。第1の蛍光体61及び第2の蛍光体62には、それらの材料自体の光強度が同程度であるものが好ましい。仮に、第1の蛍光体61自体の光強度が、第2の蛍光体62自体の光強度よりも強い場合、バインダに分散される第1の蛍光体61の濃度を、第2の蛍光体62より低いようにすればよい。第2の蛍光体62自体の光強度が強い場合も、上記と同様に、第2の蛍光体62の濃度を低くすればよい。
配線基板3は、電気絶縁性を有し、且つ熱伝導率の高い基板であり、例えば、酸化アルミニウム(Al)や窒化アルミニウム(AlN)等の金属酸化物(セラミックスを含む)、金属窒化物、又は金属、樹脂等の材料から構成される。配線基板3の一表面には、金(Au)又は銀(Ag)等の導電性金属から成る配線パターンが設けられ、この配線パターンが光源部2と電気的に接続される。配線パターンの一端側には、Au、半田等の金属材料から成るバンプ(不図示)を介して接合される素子端子部(不図示)が形成され、他端側に外部接続用端子部が形成される。また、配線パターンは、素子端子部及び外部接続用端子部を除き、絶縁層によって覆われている。
反射枠4は、光源部2に対向する面が反射性を有する円錐筒形状にの構造部材である。こののもとしては、例えば、ABS樹脂やアクリル樹脂、ポリスチレン樹脂等のプラスチック材料を所定形状に形成し、その表面に金属反射膜又は反射性塗料等を被覆したものや、アルミニウム等の金属材料を形成したもの等が用いられる。
光学フィルタ5は、560〜620nmの波長領域の光の透過を減少させるものであり、例えば、光吸収フィルタ又は光反射フィルタが用いられる。光吸収フィルタとしては、ガラスやプラスチック等の透明材料に、特定の染料や色素、顔料等の添加剤を単独又は複数種を組合せて含有した材料や、特定の波長の光のみを吸収するような金属イオンをドープした材料を、平板状に加工したもの等が挙げられる。光反射フィルタとしては、板状のガラスやプラスチック表面にコーティング膜を形成したものが挙げられ、このコーティング膜は単一の材料で形成されていてもよく、又は複数の材料で複数層形成されてもよい。
本実施形態においては、光学フィルタ5として、酸化チタン等の高屈折率材料と、酸化ケイ素等の低屈折材料とを積層させた光学多層膜が好適に用いられる。この光学多層膜は、高屈折率材料と低屈折材料とを、所定の膜厚で、且つ所定の積層数とすることにより、特定の波長の光を干渉させて、その波長の光の透過を選択的に減少させることができる。
次に、上記のように構成された白色発光装置1の動作について説明する。LED21のアノード・カソード電極間に電圧が印加されると、LED21は、430〜470nmの青色光を放射する。波長変換部材6に含有される第1の蛍光体61及び第2の蛍光体62は、LED21からの光によって励起し、夫々630〜680nm及び500〜550nmの波長領域内にピーク波長を有する光を放射する。これら430〜470nm、630〜680nm及び500〜550nmの各色光は、波長変換部材6に混光され、波長変換部材6の表面から白色光として出射される。この白色光は、光学フィルタ5によって、580〜600nmの波長領域の光の透過が制限されて、光学フィルタ5の表面から出射される。
図4は、上述のようにして構成された白色発光装置1の照射光の分光スペクトルを示す。この分光スペクトルに見られる430〜470nmの波長領域内のピーク波長は、LED21の放射光に起因するものである。また、630〜680nm波長領域内のピーク波長は第1の蛍光体61に、500〜550nmの波長領域内のピーク波長は第2の蛍光体62に起因するものである。これら第1の蛍光体61及び第2の蛍光体62は、放射される光の半値幅が小さくなるものが好ましく、特に、550〜630nmの波長域における光強度が小さくなるものが特に好ましい。こうすれば、黄色光成分の光強度が少なくなる一方で、赤色光成分及び緑色成分の光強度が強くなるので、被照射物である食品の赤みを強調することができる。また、本例においては、光学フィルタ5には、580〜600nmの波長領域の光の透過を減少させるように構成されたものを用いている。
また、図5は、肉の分光反射特性の例を示す。この分光反射特性に示されるように、食肉の分光反射率のピークは、600nmより長い波長領域にあり、600nmより短い波長領域(例えば黄色光領域等)では、急激に分光反射率が低下するようになる。
すなわち、図4に示した分光スペクトルの照射光によれば、食品(特に食肉)の分光反射率が高い波長域である630〜680nmを中心とする赤色光成分を取出すことにより、被照射物である食品の赤みを強調することができる。また、580〜600nmを中心とする黄色光成分を減少させることにより、被照射物である食品を、くすませずに見せることができ、食品を演出する効果をより向上させることができる。更に、500〜550nmを中心とする緑色光成分を取出すことにより、自然な白色光を実現することができる。
光学フィルタ5は、上述したように、560〜620nmの波長領域の光の透過を減少させるものであればよい。ただし、光の透過を減少させる波長領域が広い場合、光源部2からの光の多くをカットしてしまい、光束を大幅に減少させる虞がある。従って、この場合は、光学フィルタ5の透過率は、50%程度であることが好ましい。こうすれば、光束の大幅な減少を抑制し、且つ照射光の黄色光成分を減少させ、被照射物である食品をくすませずに見せる効果が得られる。
これに対して、上記図4における580〜600nmのように、光の透過を減少させる波長領域が狭い場合、光学フィルタ5の透過率は、50%以上であることが好ましい。580〜600nmの波長領域は、くすみの原因となる黄色光成分を含んでいる。従って、この波長領域の光の透過を選択的に制限することにより、照射光における黄色光成分を集中的に抑制することができ、更に食品を演出する効果を向上させることができる。また、この分光スペクトルの照射光によれば、狭い波長領域を選択的に制限するので、光束を大幅に減少させることがなく、被照射物を高照度で照明することができる。
(実施例1)
ピーク波長が450nmの青色光を放射するLED21を実装基板22に実装した。そして、ピーク波長が650nmであるの赤色光を放射する第1の蛍光体61と、ピーク波長が530nmの緑色光を放射する第2の蛍光体62とを、シリコーン樹脂中に分散して成る波長変換部材6を、LED21の表面に被覆した。更に、その出射面側に、波長580〜600nmの透過率が50%である光学フィルタ5を設置して、実施例1の白色発光装置1を作製した。
(比較例1)
色温度が2700Kの電球色のLEDを所定の配線基板に実装し、その出射面側に波長580〜600nmの透過率が50%である光学フィルタ5を設置して、比較例1の発光装置を作製した。なお、比較例1の発光装置により照射される分光スペクトルは、上述した図6(b)の例に参照される。
(照射光の評価)
まず、上述のようにして作製された実施例1及び比較例1の白色発光装置の照射光における光束を、汎用される全光束測定装置を用いて測定した。また、各発光装置からの光により食品を照射した際に、好ましく見えるかどうかの評価指標として、彩度評価に適したメトリッククロマ値(C ab)で評価した。メトリッククロマ値の評価では、照射体への照明の際、その値が大きいほど、彩度が高くなり、照射体をより好ましく演出できることになる。このメトリッククロマ値は、照射光の分光分布と被照射体である食肉の分光反射率から、CIEL色空間(CIE1976L表色系で表される均等色空間)の色度座標を算出し、a、bの値から下式により算出する。下式におけるa、bは、CIEL色空間における知覚色度指数である。
[数1]
ab=(a*2十b*21/2
上述のようにして測定された光束及びメトリッククロマ値を下記の表1に示す。なお、光束は、比較例を100としたときの比で示した。
Figure 2012204413
実施例1及び比較例1においては、同様の光学フィルタ5が用いられ、夫々の黄色光成分が好適に制限されるので、いずれも大きなメトリッククロマ値が得られることが示された。一方、実施例1における光束は、比較例1の1.3倍であった。すなわち、波長変換部材6に、ピーク波長が650nmであるの赤色光を放射する第1の蛍光体61と、ピーク波長が530nmの緑色光を放射する第2の蛍光体62とを選択的に用いている。そのため、実施例1の光源部2からの白色光は、比較例1の電球色光に比べて、黄色光成分の光強度を小さくすることができる。従って、実施例1においては、光学フィルタ5による黄色光成分の減少量が、比較例1よるも少なくなるので、光束を減らすことなく、高いメトリッククロマ値を得ることができる。
なお、本発明は、上記の実施形態の構成に限られず、発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、波長変換部材6は、LED21と光学フィルタ5との間に設けられていればよく、上述した光源部2として構成されていなくてもよい。また、LED21と光学フィルタ5との間には、波長変換部材6の他に、光分散材等を含む透明部材が設けられてよい。また、波長変換部材6は、第1の蛍光体61と第2の蛍光体62とを別々のバインダに含有させ、それらを積層させることによって作製されてもよい。また、白色発光装置1は、第1の蛍光体61のみを含む波長変換部材6を備えた光源部2と、第2の蛍光体62のみを含む波長変換部材6を備えた光源部2とを、夫々複数個、配線基板3上に配置して、これら光源部2の光を混光させるものであってもよい。なお、白色発光装置1を用いた照明器具は、照射光を食品(特に食肉)へ照射するに限らず、食品以外の衣料品等の各種展示商品にも適用することができる。
1 発光装置
21 LED(固体発光素子)
5 光学フィルタ
6 波長変換部材
61 第1の蛍光体
62 第2の蛍光体

Claims (4)

  1. 10〜550nmの波長領域に含まれる光を発する固体発光素子と、前記固体発光素子の発光面側に設けられ、特定の波長の光の透過を減少させる光学フィルタと、前記固体発光素子と前記光学フィルタとの間に設けられた波長変換部材と、を備え、
    前記波長変換部材は、前記固体発光素子からの光によって励起され、630〜680nmの波長領域内にピーク波長を有する光に変換する第1の蛍光体と、500〜550nmの波長領域内にピーク波長を有する光に変換する第2の蛍光体と、を有し、
    前記第1の蛍光体及び前記第2の蛍光体から放射される光強度が、互いに同程度となるように構成され、
    前記光学フィルタは、560〜620nmの波長領域の光の透過を減少させることを特徴とする白色発光装置。
  2. 前記光学フィルタは、580〜600nmの波長領域の光の透過を減少させることを特徴とする請求項1に記載の白色発光装置。
  3. 前記光学フィルタの透過率は、50%以下であることを特徴とする請求項2に記載の白色発光装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の白色発光装置を用いたことを特徴とする照明器具。
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