JP2012201877A - 粘着剤、及び粘着シート - Google Patents

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Abstract

【課題】被着体表面の極性の高低に関わらず十分な粘着力を有すると共に、高温環境下において、被着体として樹脂板を用いた際に樹脂板と粘着剤層との界面に発生する発泡を抑制し得る優れた耐久性を備え、十分な粘着力を維持することができ、更に、透明性に優れ、且つ、高温高湿度下で放置後常温常湿度下に戻した直後のヘイズ値と通常時のヘイズ値との差が小さく、光学特性の変化を抑制し得る粘着剤、及び粘着シートを提供する。
【解決手段】アクリル系ポリマー(A)、及び架橋剤(B)を含む粘着剤であって、アクリル系ポリマー(A)は、炭素数4〜20のアルキル基を有するアルキルアクリレートモノマー由来の構成単位(a1)を30〜77質量%、脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a2)を20〜60質量%、及び(メタ)アクリル酸由来の構成単位(a3)を0.1〜10.0質量%含む粘着剤、及びそれを用いた粘着シート。
【選択図】なし

Description

本発明は、粘着剤、及びこの粘着剤からなる粘着剤層を有する粘着シートに関する。
近年、携帯電話やタブレット型コンピュータ等の携帯端末機器は多機能化に伴い、操作の簡便性が求められ、タッチパネル(以下、「TP」ともいう)が普及するようになってきた。TP、液晶ディスプレイの表面や内部においては、部材の表面又は界面に微妙な凹凸状の欠陥があると、その部分で光が散乱、屈折して反射し、曇りを生じるために、視認性が低下するという問題があった。
このため、機器の表面を保護するために当該機器表面にハードコート(以下、「HC」ともいう)層を設けることや、HCフィルムを貼付することが一般的に行われている。HCフィルムの表面に塗布されているHC用組成物には、表面が平滑になるように、シリコーンやフッ素系樹脂等のレベリング剤が配合されている。レベリング剤は、HC用組成物の表面張力を低下させて、塗膜のレベリング性を向上させるものであるため、基材に設けられたHC層の表面は平滑になる反面、低極性となる。
携帯端末機器の構成部材としては、上記低極性表面を有する材料、ガラス等の極性表面を有する材料、透明な高分子基材やガラス上にスズを添加した酸化インジウム等の導電材料からなる透明導電膜が形成された積層体、ポリカーボネート系樹脂又はアクリル系樹脂材料等が挙げられる。
これらの部材を積層するためには低極性表面、高極性表面、透明導電膜のいずれに対しても高い粘着力を有する粘着剤が必要とされる。しかしながら、通常用いられる強粘着タイプの粘着剤は高極性のものが多いため、このような粘着剤では、低極性表面に対する粘着力の低下が問題となる。
また、被着体がポリカーボネート系樹脂やアクリル樹脂のような樹脂板の場合は、高温環境下において、樹脂板と粘着剤層との界面に発泡による欠陥が発生し、耐久性においての問題も有している。そのため、被着体が樹脂板の場合でも、発泡の発生を抑制し得る耐久性に優れた粘着剤が求められている。また、視認性を低下させないために、ヘイズ値等の光学特性の性能も要求される。
このような粘着剤の性能への要求に対し、様々な粘着剤が提案されている。
例えば、特許文献1には、極性の低い被着体に対しても高い粘着力を有する低極性材料用粘着剤の提供を目的として、原料モノマーとして、脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマー又は芳香環式基含有(メタ)アクリレートモノマーを9〜50質量%含む原料モノマーから共重合してなるポリマーを含有する低極性フィルム用粘着剤が開示されている。
また、特許文献2には、プラスチック基材に対する優れた粘着性、及び耐発泡性を有する粘着剤の提供を目的として、主成分である炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、カルボキシル基を有する不飽和モノマーとを特定割合で共重合させて得た重量平均分子量80万以上の樹脂を含む樹脂組成物と、主成分である炭素数1〜20のアルキル基を有するメタアクリル酸アルキルエステル等と、アミノ基を有する不飽和モノマーとを特定割合で共重合させて得た重量平均分子量10万以下の樹脂を含む樹脂組成物を所定の割合で含有した粘着剤組成物が開示されている。
さらに、特許文献3には、金属層の腐食を有効に防止しうる粘着シートの提供を目的として、アルキル(メタ)アクリレートとカルボキシル基含有モノマーとを共重合して得たアクリル系共重合体と、ベンゾトリアゾール及び/又はその誘導体と、前記カルボキシル基と反応し得る官能基を有するエポキシ架橋剤とを特定割合で含有した組成物から形成された粘着剤層を有する金属貼着用粘着シートが開示されている。
一方、近年は携帯情報端末機器を浴室等の高温高湿度下でも使用できるように、携帯情報端末機器に用いられる粘着剤に対し、防水性及び防湿性も求められている。
特開2005−53976号公報 特開平10−310754号公報 特開2006−45315号公報
しかしながら、特許文献1に記載の粘着剤は、高温高湿度下から常温常湿度下の状態に戻した直後のヘイズ値と通常時のへイズ値との差が大きいという問題がある。また、高温環境下において、被着体として樹脂板を用いた場合、樹脂板と粘着剤層との界面に発泡が発生し、浮きや剥がれが発生する可能性もある。
特許文献2に記載の粘着剤は、極性の高いカルボキシル基を含有する不飽和モノマーを配合しているため、低極性材料に対して高粘着力が得られないという問題がある。
特許文献3に記載の粘着剤組成物は、金属腐食防止効果を目的としてベンゾトリアゾールやその誘導体を粘着剤組成物の必須成分として配合しているが、金属腐食防止効果はあるものの、低極性材料に対して高い粘着力が得られないという問題がある。
また、上記の特許文献1〜3に記載の粘着剤をはじめとする通常の粘着剤は、浴室等の高温高湿度下に放置後、常温常湿度下に戻した場合、ヘイズ値が通常時(常温常湿度下)の値まで直ぐに低下せず、透明に戻るまでの時間が6時間程度とかなり長い。そのため、視認性を低下させないために、高温高湿度下から常温常湿度下の状態へ戻した直後のヘイズ値と通常時のへイズ値との差が小さいことも要求される。
本発明は、被着体表面の極性の高低に関わらず被着体に対して十分な粘着力を有すると共に、高温環境下において、被着体として樹脂板を用いた際に樹脂板と粘着剤層との界面に発生する発泡を抑制し得る優れた耐久性を備え、十分な粘着力を維持することができ、更に、透明性に優れ、且つ、高温高湿度下で放置後、常温常湿度下に戻した直後のヘイズ値と通常時のヘイズ値との差が小さく、光学特性の変化を抑制し得る粘着剤、及び粘着シートを提供することを目的とする。
本発明者らは、特定の構成単位を特定の割合で有するアクリル系ポリマー(A)と架橋剤(B)とを特定の割合で含む粘着剤が上記課題を解決しうることを見出した。
すなわち、本発明は、下記[1]〜[9]を提供するものである。
[1]アクリル系ポリマー(A)、及び架橋剤(B)を含む粘着剤であって、アクリル系ポリマー(A)は、炭素数4〜20のアルキル基を有するアルキルアクリレートモノマー由来の構成単位(a1)を30〜77質量%、脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a2)を20〜60質量%、及び(メタ)アクリル酸由来の構成単位(a3)を0.1〜10.0質量%含む、粘着剤。
[2]前記脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマーが、シクロヘキシル(メタ)アクリレートである、上記[1]に記載の粘着剤。
[3]前記アルキルアクリレートモノマーのアルキル基の炭素数が5〜16である、上記[1]又は[2]に記載の粘着剤。
[4]前記アルキルアクリレートモノマーが、2−エチルヘキシルアクリレートである、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の粘着剤。
[5]架橋剤(B)が、エポキシ系架橋剤、アルミキレート系架橋剤のうちから選ばれる1種以上の架橋剤である、上記[1]〜[4]のいずれかに記載の粘着剤。
[6]上記[1]〜[5]のいずれかに記載の粘着剤からなる粘着剤層を有する粘着シート。
[7]前記粘着剤層の両面に剥離シートが積層された、上記[6]に記載の粘着シート。
[8]基材の少なくとも一方の面上に前記粘着剤層を有する、上記[6]に記載の粘着シート。
[9]25℃における水に対する接触角が72°〜120°である低極性表面を有する被着体、ガラス、透明導電膜、樹脂板よりなる群から選ばれる互いに異なる2種の被着体との間に貼付される、[6]に記載の粘着シート。
[10]携帯情報端末機器に用いられる、上記[6]〜[9]のいずれかに記載の粘着シート。
本発明の粘着剤及び粘着シートは、被着体表面の極性の高低に関わらず被着体に対して十分な粘着力を有すると共に、高温環境下において、被着体として樹脂板を用いた際に樹脂板と粘着剤層との界面に発生する発泡を抑制し得る優れた耐久性を備え、十分な粘着力を維持することができ、更に、透明性に優れ、且つ、高温高湿度下で放置後、常温常湿度下に戻した直後のヘイズ値と通常時のヘイズ値との差が小さく、光学特性の変化を抑制し得る。
本発明の粘着シートの構成の第1の態様を示す断面図である。 本発明の粘着シートの構成の第2の態様を示す断面図である。 図1の本発明の粘着シートの使用態様を示す図である。
以下、本発明の粘着剤及び粘着シートの構成について説明する。
なお、以下の記載において「構成単位」とは、樹脂(ポリマー、共重合体)を構成するモノマー単位を意味する。また、「(メタ)アクリレート」とは、α位に水素原子が結合したアクリレート、もしくはα位にメチル基が結合したメタクリレートの一方又は両方を意味する。さらに、低極性表面とは、25℃における水に対する接触角が72°〜120°である表面を示すものとする。
本発明の粘着剤は、アクリル系ポリマー(A)及び架橋剤(B)を含む。
そして、アクリル系ポリマー(A)は、炭素数4〜20のアルキル基を有するアルキルアクリレートモノマー(以下、「モノマー(a1)」ともいう)由来の構成単位(a1)を30〜77質量%、脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマー(以下、「モノマー(a2)」ともいう)由来の構成単位(a2)を20〜60質量%、及び(メタ)アクリル酸(以下、「モノマー(a3)」ともいう)由来の構成単位(a3)を0.1〜10.0質量%含む。
〔アクリル系ポリマー(A)〕
本発明の粘着剤に含まれるアクリル系ポリマー(A)は、炭素数4〜20のアルキル基を有するアルキルアクリレートモノマー由来の構成単位(a1)、脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a2)、及び(メタ)アクリル酸由来の構成単位を含む共重合体である。また、これらのモノマー由来の構成単位(a1)〜(a3)以外の構成単位を含んでいてもよい。
なお、本発明の粘着剤において、上記アクリル系ポリマー(A)は、単独で又は2種以上併用して用いてもよい。
アクリル系ポリマー(A)の重量平均分子量は、好ましくは50万〜200万、より好ましくは60万〜180万、更に好ましくは70万〜150万、より更に好ましくは75万〜130万である。50万以上であると、粘着剤の耐久性が向上し、高温環境下での発泡が生じにくく、浮きや剥がれの発生を抑えて、優れた粘着力が得られる。一方、200万以下であれば、ポリマーを合成時の重合が容易となる。なお、本発明において、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法で測定される標準ポリスチレン換算値である(以下同じ)。
(構成単位(a1))
構成単位(a1)は、炭素数4〜20のアルキル基を有するアルキルアクリレートモノマー(モノマー(a1))由来の構成単位である。
モノマー(a1)のアルキル基の炭素数は4〜20であるが、好ましくは5〜16、より好ましくは6〜14、更に好ましくは8〜12である。アルキル基の炭素数が4未満、もしくはアルキル基の炭素数が20を超えると、適度な粘着力を発現できなくなるため好ましくない。
モノマー(a1)としては、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレート等が挙げられる。これらの中でも、低極性表面に対する粘着力を向上させる観点から、2−エチルヘキシルアクリレートが好ましい。
なお、これらのモノマー(a1)は、単独で又は2種以上併用して用いてもよい。
構成単位(a1)の含有量は、アクリル系ポリマー(A)の全構成単位中、30〜77質量%であるが、好ましくは35〜70質量%、より好ましくは40〜65質量%、更に好ましくは45〜63質量%である。30質量%未満であると、低極性表面に対する粘着力が劣る。また、77質量%を超えると、構成単位(a2)の含有量を十分に確保することができず、低極性表面に対する粘着力が劣るだけでなく、被着体として樹脂板を用いた場合に、樹脂板と粘着剤層との界面に発生する発泡を十分に抑制することができず、耐久性が劣り、結果として粘着力が劣るため好ましくない。
(構成単位(a2))
構成単位(a2)は、脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位である。ここでいう脂環式基とは、炭素原子が環状に結合した構造を持つ官能基であり、芳香族環を有する官能基を除くものである。また、脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマーは、単環式化合物であっても、多環式化合物であってもよい。
モノマー(a2)の脂環式基の炭素数としては、低極性表面に対する粘着力を向上させる観点から、好ましくは5〜20、より好ましくは6〜15、更に好ましくは6〜10である。
モノマー(a2)としては、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、トリシクロデカン(メタ)アクリレート等が好ましい。これらの中でも、低極性表面に対する粘着力向上の観点、及び、被着体が樹脂である場合に樹脂からの発泡を抑制する観点から、シクロヘキシル(メタ)アクリレートがより好ましい。
なお、これらのモノマー(a2)は、単独で又は2種以上併用して用いてもよい。
構成単位(a2)の含有量は、アクリル系ポリマー(A)の全構成単位中、20〜60質量%であるが、好ましくは25〜58質量%、より好ましくは30〜55質量%、更に好ましくは35〜50質量%である。20質量%未満であると、低極性表面に対する粘着力が劣り、また、被着体として樹脂板を用いた場合に、樹脂板と粘着剤層との界面に発生する発泡を十分に抑制することができず、粘着力が劣るため好ましくない。また、60質量%を超えると、構成単位(a1)の含有量を十分に確保することができず、結果として低極性表面に対する粘着力が劣るため好ましくない。
(構成単位(a3))
構成単位(a3)は、(メタ)アクリル酸(モノマー(a3))由来の構成単位であり、アクリル酸又はメタクリル酸由来の構成単位である。構成単位(a3)を含むことで、高温高湿度下で放置後、常温常湿度下に戻した直後のヘイズ値と通常時のヘイズ値との差を小さくすることができる。また、アクリルポリマー(A)の架橋起点となり得る。
モノマー(a3)としては、アクリル酸又はメタクリル酸のどちらか一方のみでもよく、両者を組み合わせて用いてもよいが、高温高湿度下で放置後、常温常湿度下に戻した直後のヘイズ値と通常時のヘイズ値との差を小さくし、光学特性の変化を抑制する観点から、アクリル酸が好ましい。
構成単位(a3)の含有量は、アクリル系ポリマー(A)の全構成単位中、0.1〜10.0質量%であるが、好ましくは0.3〜7.0質量%、より好ましくは0.7〜5.5質量%、更に好ましくは1.0〜4.5質量%である。
0.1質量%未満であると、高温高湿度下から常温常湿度下に戻した直後のヘイズ値が直ぐに元も戻らず、白化した状態が長時間(6時間程度)続くという問題がある。また、10.0質量%を超えると、粘着剤の粘度が高くなり、塗布ができなくなるため、好ましくない。
(その他の構成単位)
アクリル系ポリマー(A)の構成単位として、本発明の効果を損なわない範囲において、上述の構成単位(a1)〜(a3)以外の他の構成単位を有していてもよい。
その他の構成単位に係るモノマーとしては、炭素数1〜3のアルキル基を有するアルキルアクリレートモノマー、炭素数1〜18のアルキル基を有するアルキルメタクリレートモノマー、ビニル系モノマー、水酸基含有モノマー等が挙げられる。
炭素数1〜3のアルキル基を有するアルキルアクリレートモノマーとしては、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート等が挙げられる。
炭素数1〜18のアルキル基を有するアルキルメタクリレートモノマーとしては、例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート等が挙げられる。
ビニル系モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、アクリロニトリル、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等が挙げられる。
水酸基含有モノマーとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類;ビニルアルコール、アリルアルコール等の不飽和アルコール類が挙げられる。
これらの水酸基含有モノマーの中でも、低極性表面に対する粘着力向上の観点から、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類が好ましく、2−ヒドロキシエチルアクリレートがより好ましい。
これらのモノマー由来のその他の構成単位の含有量は、アクリル系ポリマー(A)の全構成単位中、好ましくは0〜10質量%、より好ましくは0〜5質量%、更に好ましくは0〜3質量%、より更に好ましくは実質0質量%である。10質量%以下であれば、得られる粘着剤は凝集力が低下せず、また、高温高湿度下で放置後常温常湿度下に戻した直後のヘイズ値と通常時のヘイズ値との差を小さくし、光学特性の変化を抑制し得る。
〔架橋剤(B)〕
架橋剤(B)は、アクリル系共重合体(A)を架橋するものである。
用いる架橋剤(B)としては、例えば、有機多価イソシアナート化合物、有機多価エポキシ化合物、有機多価イミン化合物、金属キレート化合物等が挙げられる。これらの中でも、入手し易さ等の観点から、有機多価イソシアナート化合物、有機多価エポキシ化合物、金属キレート化合物が好ましく、粘着力を向上させる観点から、有機多価エポキシ化合物及び/又は金属キレート化合物がより好ましい。
有機多価イソシアネート化合物としては、2,4−トリレンジイソシアナート、2,6−トリレンジイソシアナート、1,3−キシリレンジイソシアナート、1,4−キシリレンジイソシアナート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアナート、ジフェニルメタン−2,4’−ジイソシアナート、3−メチルジフェニルメタンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアナート、ジシクロヘキシルメタン−2,4’−ジイソシアナート、リジンイソシアナート等が挙げられる。
なお、これらの多価イソシアナート化合物の三量体、並びに、これらの多価イソシアナート化合物とポリオール化合物とを反応して得られる末端イソシアナートウレタンプレポリマー等も使用することができる。
有機多価エポキシ化合物としては、ビスフェノールA型エポキシ化合物、ビスフェノールF型エポキシ化合物、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)トルエン、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−4,4−ジアミノジフェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラグリシジルm−キシレンジアミン、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、1,6−ジグリシジルn−ヘキサン等が挙げられる。
有機多価イミン化合物としては、N,N’−ジフェニルメタン−4,4’−ビス(1−アジリジンカルボキシアミド)、トリメチロールプロパン−トリ−β−アジリジニルプロピオナート、テトラメチロールメタン−トリ−β−アジリジニルプロピオナート、N,N’−トルエン−2,4−ビス(1−アジリジンカルボキシアミド)トリエチレンメラミン等が挙げられる。
金属キレート化合物としては、トリスエチルアセトアセテートアルミニウム、エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート、トリスアセチルアセトナトアルミニウム等のアルミキレート系化合物等の多価金属の配位化合物等が挙げられる。これらの中でも、十分な粘着力を得る観点から、アルミキレート系化合物が好ましい。
なお、これらの架橋剤(B)は、単独で又は2種以上併用して用いてもよい。
架橋剤(B)の含有量は、アクリル系共重合体(A)100質量部(固形分)に対して、好ましくは0.001〜10質量部(固形分)、より好ましくは0.005〜5質量部(固形分)、更に好ましくは0.010〜1質量部(固形分)である。0.001質量部(固形分)以上であれば、十分な粘着剤の凝集力が得られることでせん断方向に加わる応力に対して十分な抵抗力が働き、10質量部(固形分)以下であれば、十分な粘着力が得られる。
〔その他の添加剤〕
また、本発明の粘着剤には、必要に応じて本発明の効果を損なわない程度で、他の添加剤を含有させてもよい。添加剤としては、従来から粘着剤に使用される、粘着付与剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、軟化剤(可塑剤)、充填剤、防錆剤、顔料、染料等が挙げられる。
粘着付与剤としては、公知の粘着付与剤が挙げられるが、水素化石油樹脂が好ましい。
水素化石油樹脂としては、例えば、水添テルペン系樹脂、水添ロジン及び水添ロジンエステル系樹脂、不均化ロジン、不均化ロジンエステル系樹脂、石油ナフサの熱分解で生成するペンテン、イソプレン、ピペリン、1.3−ペンタジエン等のC5留分を共重合して得られるC5系石油樹脂の水添加樹脂である水添ジシクロペンタジエン系樹脂、部分水添芳香族変性ジシクロペンタジエン系樹脂、石油ナフサの熱分解で生成するインデン、ビニルトルエン、α−又はβ−メチルスチレン等のC9留分を共重合して得られるC9系石油樹脂を水添した樹脂、上記したC5留分とC9留分の共重合石油樹脂を水添した樹脂等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、ヒンダードアミン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、オキサゾリアックアシッドアミド化合物、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤等が挙げられる。
酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤、ビタミン系酸化防止剤、ラクトン系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤等が挙げられる。
軟化剤(可塑剤)としては、液状ポリエーテル、グリコールエステル、液状ポリテルペン、液状ポリアクリレート、フタル酸エステル、トリメリット酸エステル等が挙げられる。
本発明の粘着剤には、塗布し易くするために、更に有機溶媒を含有させてもよい。有機溶媒としては、メチルエチルケトン、アセトン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、シクロヘキサン、n−ヘキサン、トルエン、キシレン、n−プロパノール、イソプロパノール等が挙げられる。これらの有機溶媒は、アクリル系共重合体(A)及び架橋剤(B)の調製時に使用された有機溶媒をそのまま用いてもよいし、粘着剤層を均一に塗布できるように、調製時に使用された有機溶媒以外の1種以上の有機溶媒を加えてもよい。
粘着剤の固形分濃度としては、好ましくは10〜60質量%、より好ましくは10〜50質量%、更に好ましくは15〜45質量%になるように有機溶媒を配合することが好ましい。10質量%以上であれば、溶剤の使用量としては十分であり、60質量%以下であれば、適度な粘度となり、塗布作業が容易となる。
〔粘着剤の物性〕
本発明の粘着剤のゲル分率は、好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上、更に好ましくは70%以上である。ゲル分率が50%以上であれば、被着体として樹脂板を用いた場合、樹脂板からの発生する発泡を抑制することができる。なお、ここでいうゲル分率は、実施例に記載の測定方法により得られた値を示す。
また、このゲル分率は、アクリル系ポリマー(A)の構成単位の種類及び含有量、アクリル系ポリマー(A)の重量平均分子量、架橋剤(B)の種類と含有量によって、適宜調整することができる。
本発明の粘着剤の80℃における貯蔵弾性率は、好ましくは0.010MPa以上、より好ましくは0.020MPa以上、更に好ましくは0.025MPa以上である。0.010MPa以上であれば、より効果的に発泡を抑制でき、高温高湿環境下での優れた耐久性を有する。
また、粘着剤の80℃における貯蔵弾性率は、特に限定されないが、好ましくは0.200MPa以下、より好ましくは0.150MPa以下、更に好ましくは0.120MPa以下である。なお、ここでいう貯蔵弾性率は、粘弾性測定装置を使用し、ねじりせん断法により、測定周波数1Hzにて測定した値をいう。
〔粘着シート〕
本発明の粘着シートは、上述の本発明の粘着剤からなる粘着剤層を有する。本発明の粘着シートの構成は、特に限定されないが、例えば図1〜3の態様の粘着シートが挙げられる。
図1の粘着シート1は、粘着剤層11の両面に剥離シート12a、12bが積層されたものであり、両面粘着シートとなり得る。
剥離シート12a、12bとしては、片面に剥離処理を施した剥離シートが用いられる。剥離シートは、剥離シート用基材の片面に剥離剤を塗布して得られる。
剥離シート用基材としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブデン、ポリブタジエン、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体、ポリブチレンテレフタレート、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体、ポリスチレン、ポリカーボネート、フッ素樹脂、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、トリアセチルセルロース等の樹脂フィルムや、上質紙、コート紙、グラシン紙、ラミネート紙等が挙げられる。
用いる剥離剤としては、例えば、シリコーン系樹脂、オレフィン系樹脂、イソプレン系樹脂、ブタジエン系樹脂等のゴム系エラストマー、長鎖アルキル系樹脂、アルキド系樹脂、フッ素系樹脂等が挙げられる。
剥離シートの厚さは、特に制限は無いが、好ましくは5〜300μm、より好ましくは10〜200μmである。なお、剥離シート用基材としてポリエチレンテレフタレート系フィルムを用いる場合は、好ましくは10〜100μmである。
図1のような両面粘着シートの形態とする場合、剥離シート12a、12bの剥離力に差をつけておくことが好ましい。剥離力に差をつけておけば、軽剥離シート側のみを剥がす際に、粘着剤層が重剥離シート側から浮くおそれや、双方の剥離シートから剥離しきれず粘着剤層が引き伸ばされて変形するおそれを防ぐことができる。
また、本発明の粘着シートは、図2のように、粘着剤層が基材の少なくとも一方の面に有するものでもよい。このような態様としては、図2(a)の基材13の片面上に粘着剤層11が形成された片面粘着シート2a、図2(b)の基材13a上に粘着剤層11が形成され、更に該粘着剤層11上に、基材13bが積層させている粘着シート2bが挙げられる。なお、図2(b)の粘着シート2bで用いられている基材13bは、基材13aと同じ基材でも異なる基材でもよく、また、剥離シートに置き換えてもよい。さらに、図2(c)のように、基材13の両面に粘着剤層11a、11bを有する両面粘着シート2cとしてもよい。
なお、粘着剤層11の一方の面を、両面剥離処理を施した剥離シートと積層し、巻回することにより粘着剤層11の他面を保護する形状としたものも同様の形態である。
基材13a、13bとしては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアラミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルフィド、ポリ(4−メチルペンテン−1)ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体、ポリスチレン、ポリカーボネート、フッ素樹脂、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、トリアセチルセルロース等の樹脂フィルム又はその積層体や発泡体、あるいは上質紙、コート紙、グラシン紙、ラミネート紙等の紙基材が挙げられる。
基材の厚さは、特に使用する材料によって適宜選択されるが、好ましくは5〜300μm、より好ましくは10〜100μmである。
両面粘着シート2cの製法としては、特に制限はないが、例えば、一方の剥離シートを剥離した2枚の両面粘着シート1を、基材の両面に貼り合わせて両面粘着シート2cとすることができる。もしくは、基材の両面に粘着剤含有組成物を直接塗布し、剥離シートを貼り合わせて両面粘着シート2cとしてもよいし、基材の一方の面に両面粘着シート1を貼り合わせ、他方の面に粘着剤含有組成物を直接塗布して両面粘着シート2cとしてもよい。
片面粘着シート2aの製法としては、特に制限はないが、例えば、基材の一方の面に両面粘着シートを貼り合わせて片面粘着シート2aとすることができる。もしくは、基材の一方の面に粘着剤含有組成物を直接塗布し、剥離シートを貼り合わせて片面粘着シート2aとしてもよい。
本発明の粘着剤を剥離シート又は基材に塗布する方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、グラビアコート法、バーコート法、スプレーコート法、スピンコート法、ロールコート法、ダイコート法、ナイフコート法、エアナイフコート法、カーテンコート法等が挙げられる。なお、粘着剤を塗布した後、溶剤や低沸点成分の残留を防ぐ観点から、80℃〜150℃程度の温度で、30秒〜5分間程度加熱することが好ましい。塗布装置としては、特に制限無く、公知のものを使用できる。
粘着シートの粘着剤層の厚みは、乾燥後において、好ましくは1〜300μm、より好ましくは3〜200μm、更に好ましくは5〜120μm、特に好ましくは10〜60μmである。1μm以上とすれば、十分な粘着性能が得られ、300μm以下とすれば、粘着剤層のはみ出しを防止できる。
また、本発明の粘着シートは、25℃における水に対する接触角が72°〜120°である低極性表面を有する被着体、ガラス、透明導電膜、及び樹脂板よりなる群から選ばれる互いに異なる2種の被着体との間に貼着される、粘着シートとして用いることもできる。
例えば、図3は、粘着シート1の使用形態を示す図であるが、図3では、低極性表面を有する被着体14と、ガラス板15との間に粘着剤層11を形成した粘着シート1の使用形態を表している。図3のように、低極性表面を有する被着体14と、ガラス板15のような高極性表面を有する被着体との間に粘着剤層11として形成した場合においても、被着体表面の極性の高低に関わらず被着体に対して十分な粘着力を有する。また、図3において、ガラス板15の代わりに、ポリカーボネート系樹脂やアクリル系樹脂等の樹脂板を被着体として用いた場合、本発明の粘着シートは、高温環境下において、被着体として用いた樹脂板と粘着剤層との界面に発生する発泡を抑制し得、優れた耐久性を有するため、十分な粘着力を維持することができる。
なお、本発明において、低極性表面とは、25℃における水に対する接触角が72°から120°である表面を意味する。
低極性表面を有する被着体としては、ポリテトラフルオロエチレン(108〜113°)、ポリプロピレン(95〜98°)、ポリエチレン(92〜96°)、ポリトリフルオロエチレン(92°)、ポリトリフルオロクロロエチレン(90°)、ポリスチレン(83〜87°)、ポリ塩化ビニル(83〜87°)、ポリ塩化ビニリデン(80°)、ポリエチレンテレフタレート(71〜81°)、ポリメチルメタクリレート(67〜74°)、ナイロン(ポリアミド)(63〜70°)等の樹脂材料からなる被着体が挙げられる(カッコ内は25℃における水に対する接触角を示す。参照:(株)シーエムシー出版、星埜由典著、「色材用ポリマー応用技術、色材用ポリマーの設計と応用(2002)」)。
また、低極性表面を有する被着体として、ハードコート(HC)フィルムも挙げられる。
HCフィルムは、例えば耐擦過性や防眩性を付与するために、厚さ30〜200μm程度の基材フィルムに、厚さ0.5〜30μm程度のHC層を塗布したフィルムである。
低極性表面を構成するHC層の組成物としては、電離放射線硬化型化合物を含有する硬化性組成物、及びその硬化物、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂溶液、熱硬化性樹脂を含有する硬化性組成物の硬化物等が挙げられるが、電離放射線硬化型化合物を含有する硬化性組成物が好ましい。
硬化のために照射される電離放射線は、種々の電離放射線発生装置から発生する電離放射線が用いられる。
電離放射線硬化型化合物としては、不飽和モノマー、オリゴマー、樹脂又はそれらを含む組成物等が好ましい。具体的には、多官能(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレートやポリエステル(メタ)アクリレート等の2官能基以上を有する多官能の電離放射線硬化型のアクリル系化合物が好ましく、多官能(メタ)アクリレートやウレタン(メタ)アクリレートがより好ましい。
多官能(メタ)アクリレートとしては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、トリアリル(メタ)アクリレート、ビスフェノールAエチレンオキシド変性ジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ウレタン(メタ)アクリレートとしては、例えばポリエーテルポリオールやポリエステルポリオールと、ポリイソシアネートの反応によって得られるポリウレタンオリゴマーの水酸基と(メタ)アクリル酸との反応でエステル化することにより得られる。
ポリエステル(メタ)アクリレートは、例えば多価カルボン酸と多価アルコールの縮合によって得られる両末端に水酸基を有するポリエステルオリゴマーの水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより、又は多価カルボン酸にアルキレンオキシドを付加して得られるオリゴマーの末端の水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得られる。電離放射線硬化型化合物は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
硬化性組成物には、シリカ(コロイド状シリカを含む)、シリコンパウダー、マイカ、ガラスビーズ、アクリル系微粉末、中空粒子等のフィラーを含ませてもよい。
また、硬化性組成物には、その他に、光安定剤、紫外線吸収剤、触媒、着色剤、帯電防止剤、滑剤、レベリング剤、消泡剤、重合促進剤、酸化防止剤、難燃剤、赤外線吸収剤、界面活性剤、表面改質剤等の添加成分を含ませることは任意である。
HCフィルムの基材としては、種々の樹脂シート、フィルムが使用できる。基材フィルムとしては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等のポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素系樹脂等の各種合成樹脂のフィルムが挙げられる。
本発明の粘着シートは、被着体表面の極性の高低に関わらず被着体に対して優れた粘着力を有すると共に、高温環境下において、被着体として樹脂板を用いた際に樹脂板と粘着剤層との界面に発生する発泡を抑制することができる。
また、本発明の粘着シートは、更に、優れた透明性を有し、且つ、高温高湿度下で放置後常温常湿度下に戻した直後のヘイズ値と通常時のヘイズ値との差が小さく、光学特性の変化を抑制しうる。
本発明の粘着シートの常温常湿度下のヘイズ値は、好ましくは5.0%以下、より好ましくは2.0%以下、更に好ましくは1.0%以下である。5.0%以下であれば、例えば、携帯情報端末機器のTP、液晶ディスプレイや光記録媒体の表面や内部においても使用することができる。なお、上記ヘイズ値は、JIS K 7136に準じて得られた値であり、具体的には実施例に記載の方法により測定した値である。
また、本発明の粘着シートは、高温高湿度下で放置後常温上湿度下に戻した直後のヘイズ値の低下速度が速く、常温常湿度下に戻した直後のヘイズ値と通常時のヘイズ値との差が小さい。
本発明の粘着シートの上記の常温常湿度下に戻した直後のヘイズ値は、好ましくは5.0%以下、より好ましくは2.0%以下、更に好ましくは1.0%以下である。
また、(高温高湿度下で放置後常温常湿度下に戻した直後のヘイズ値)−(通常時のヘイズ値)の差としては、好ましくは3.0%以下、より好ましくは1.5%以下、更に好ましくは1.0%以下である。
なお、本発明において「常温常湿度下に戻した直後のヘイズ値」とは、高温高湿度下で放置後、常温上湿度下に戻してから、30分後に測定したヘイズ値を意味する。
以上のように、本発明の粘着剤及び粘着シートは、上記のとおり、高温高湿度下で放置後常温常湿度下に戻した直後のヘイズ値と通常時のヘイズ値との差が小さく、光学特性の変化を抑制しうるため、例えば浴室等の高温高湿度下で使用する携帯情報端末機器等においても好適に用いることができる。
〔実施例1〕
アクリル系ポリマー(A)として、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)、シクロヘキシルアクリレート(CHA)、アクリル酸(AAc)からなるアクリル系ポリマー(2EHA/CHA/AAc=57.0/40.0/3.0(質量%)、重量平均分子量80万、固形分40%)を100質量部(固形分)、架橋剤(B)として、アルミキレート系架橋剤(綜研化学社製、商品名「M−5A」、固形分4.95%)0.06質量部(固形分)、及び有機多価エポキシ系架橋剤(三菱瓦斯化学社製、商品名「テトラッドC」をトルエンで固形分5%にしたもの)0.06質量部(固形分)を用い、混合し、メチルエチルケトンで希釈して固形分濃度40%の粘着剤塗布液を作製した。
この粘着剤塗布液を、ナイフコーターにて、重剥離フィルム(リンテック株式会社製、商品名「SP−PET382050」、厚み:38μm)の剥離処理面に、乾燥後の厚さが25μmとなるように塗布し、90℃で約1分間乾燥させた後、粘着剤層を形成した。そして、その粘着剤層に軽剥離フィルム(リンテック株式会社製、商品名「SP−PET381031」、厚み:38μm)の剥離処理面を貼合し、粘着剤層が2枚の剥離フィルムに挟持された両面粘着シート1を作製した。
また、粘着力測定用として、上記軽剥離フィルムの代わりに、基材としてポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績社製、商品名「コスモシャインA4100」、厚み:100μm)を用い、前記同様にして塗布及び乾燥した粘着剤層に、その基材の易接着処理面を貼合し、片面粘着シート2aを作製した。
〔実施例2〕
アクリル系ポリマー(A)の代わりに、2EHA/CHA/AAc=42.0/55.0/3.0(質量%)(重量平均分子量80万、固形分40%)と構成単位の含有量を変更した以外は、実施例1と同様にして、両面粘着シート1及び片面粘着シート2aを作製した。
〔実施例3〕
アクリル系ポリマー(A)の代わりに、2EHA/CHA/AAc=58.2/40.0/1.8(質量%)(重量平均分子量80万、固形分40%)と構成単位の含有量を変更した以外は、実施例1と同様にして、両面粘着シート1及び片面粘着シート2aを作製した。
〔実施例4〕
アクリル系ポリマー(A)の代わりに、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)、シクロヘキシルアクリレート(CHA)、アクリル酸(AAc)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)からなるアクリル系ポリマー(2EHA/CHA/AAc/HEA=56.5/40.0/0.5/3.0(質量%)、重量平均分子量80万、固形分40%)のアクリル系ポリマー100質量部(固形分)、及び、架橋剤(B)の代わりに、トリレンジイソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン社製、商品名「コロネートL」、固形分75%)0.47質量部(固形分)を用いた以外は、実施例1と同様にして、両面粘着シート1及び片面粘着シート2aを作製した。
〔実施例5〕
アクリル系ポリマー(A)の代わりに、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)、アクリル酸ブチル(BA)、シクロヘキシルアクリレート(CHA)、アクリル酸(AAc)からなるアクリル系ポリマー(2EHA/BA/CHA/AAc=44.0/23.0/30.0/3.0(質量%)、重量平均分子量80万、固形分40%)を用いた以外は、実施例1と同様にして、両面粘着シート1及び片面粘着シート2aを作製した。
〔比較例1〕
アクリル系ポリマー(A)の代わりに、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)、シクロヘキシルアクリレート(CHA)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)、ジメチルアミノエチルアクリレート(DMAEA)からなるアクリル系ポリマー(2EHA/CHA/HEA/DMAEA=59.5/40.0/0.3/0.2(質量%)、重量平均分子量80万、固形分40%)のアクリル系ポリマー100質量部(固形分)を用い、架橋剤(B)として、トリレンジイソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン社製、商品名「コロネートL」、固形分75%)0.47質量部(固形分)を用いた以外は、実施例1と同様にして、両面粘着シート1及び片面粘着シート2aを作製した。
〔比較例2〕
アクリル系ポリマー(A)の代わりに、2EHA/CHA/HEA/DMAEA=56.8/40.0/3.0/0.2(質量%)(重量平均分子量80万、固形分40%)のアクリル系ポリマーを用いた以外は、比較例1と同様にして、両面粘着シート1及び片面粘着シート2aを作製した。
〔比較例3〕
アクリル系ポリマー(A)の代わりに、2EHA/CHA/HEA/DMAEA=54.8/40.0/5.0/0.2(質量%)(重量平均分子量80万、固形分40%)のアクリル系ポリマーを用いた以外は、比較例1と同様にして、両面粘着シート1及び片面粘着シート2aを作製した。
〔比較例4〕
アクリル系ポリマー(A)の代わりに、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)、シクロヘキシルアクリレート(CHA)、4−ヒドロキシブチルアクリレート(4HBA)からなるアクリル系ポリマー(2EHA/CHA/4HBA=57.0/40.0/3.0(質量%)、重量平均分子量80万、固形分40%)を用いた以外は、比較例1と同様にして、両面粘着シート1及び片面粘着シート2aを作製した。
〔比較例5〕
アクリル系ポリマー(A)の代わりに、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)、シクロヘキシルアクリレート(CHA)、アクリル酸(AAc)からなるアクリル系ポリマー(2EHA/CHA/AAc=45.0/40.0/15.0(質量%)、重量平均分子量80万、固形分40%)を用いた以外は、比較例1と同様にして、粘着剤塗布液を作製した。そして、この粘着剤塗布液を用い、比較例1と同様にして、両面粘着シート1及び片面粘着シート2aを作製しようとしたが、塗布液の粘度が高く、剥離フィルムへの塗布ができなかった。
〔比較例6〕
アクリル系ポリマー(A)の代わりに、アクリル酸ブチル(BA)、アクリル酸メチル(MA)、アクリル酸(AAc)からなるアクリル系ポリマー(BA/MA/AAc=77.0/20.0/3.0(質量%)、重量平均分子量80万、固形分28%)のアクリル系ポリマー100質量部(固形分)を用い、架橋剤(B)の代わりに、トリレンジイソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン社製、商品名「コロネートL」、固形分75%)2.95質量部(固形分)を用いた以外は、比較例1と同様にして、両面粘着シート1及び片面粘着シート2aを作製した。
〔比較例7〕
アクリル系ポリマー(A)の代わりに、アクリル酸ブチル(BA)、アクリル酸(AAc)からなるアクリル系ポリマー(BA/AAc=90.0/10.0(質量%)、重量平均分子量60万、固形分30%)のアクリル系ポリマー100質量部(固形分)を用い、架橋剤(B)の代わりに、トリレンジイソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン社製、商品名「コロネートL」、固形分75%)2.50質量部(固形分)を用いた以外は、比較例1と同様にして、両面粘着シート1及び片面粘着シート2aを作製した。
以上の手順で作製した両面粘着シート1及び片面粘着シート2aについて、以下の方法により、ゲル分率、粘着力、耐久性、ヘイズ値を測定又は評価した。その結果を表1に示す。
(1)ゲル分率
上記各実施例及び比較例で作製した両面粘着シート1を23℃、相対湿度50%の条件下で塗布及び乾燥直後から1週間放置したもの、及び40℃の条件下で塗布及び乾燥直後から1週間放置したものを、剥離シートから粘着剤層のみを剥ぎ取り、粘着剤の質量を測定し、続いてソックスレー抽出器を用いて、酢酸エチルにて約16時間還流させて抽出を行った。
未溶解成分を風乾した後、100℃で10時間乾燥させ、23℃、相対湿度50%の条件下で3時間放置して調湿を行った後、その質量を測定して、以下の式によりゲル分率を計算した。
ゲル分率(質量%)=(乾燥・調湿後の未溶解成分の質量/抽出前の粘着剤の質量)×100
(2)粘着力
上記各実施例及び各比較例で作製した片面粘着シート2aを25mm×250mmサイズに裁断し、23℃、相対湿度50%の環境下で剥離シートを剥離して表出した粘着層の面を、下記の被着体に重さ2kgのローラーで1往復させて、それぞれ貼付(HCフィルムはE1面に貼付)した。その後、23℃、相対湿度50%の環境下で24時間放置した後、同環境下で、引張試験機(オリエンテック社製、商品名「テンシロン」)を用いて、剥離速度300mm/分、剥離角度180°の条件で測定した値(N/25mm)を粘着力とした。
粘着力の測定に用いた被着体は以下のとおりである。
・ガラス板(NSGプレシジョン社製、商品名「コーニングガラス イーグルXG」、水に対する接触角30°)
・HCフィルム(リンテック社製、商品名「CHC−PET188N1E1」、HC面としてE1面とN1面を有し、E1面の水に対する接触角80°)
・ITO膜(結晶性ITO膜)
(3)耐久性評価(発泡の有無)
上記各実施例及び各比較例で作製した両面粘着シート1の軽剥離フィルムを剥離し、HCフィルム(リンテック社製、製品名「CHC−PET188N1E1」、水に対する接触角80°)に貼付した。次いで、重剥離フィルムを剥離して表出した粘着剤層の面を、ポリカーボネート樹脂板に貼付して80℃ドライの環境下で240時間保管した後、発泡の有無を確認して以下の基準で耐久性を評価した。
○:発泡箇所が確認されない。
△:発泡箇所は確認されるが、1mm以上の発泡箇所は確認されない。
×:1mm以上の発泡箇所が確認される。
(4)ヘイズ値
ガラス板(NSGプレシジョン社製、商品名「コーニングガラス イーグルXG」、縦90mm×横50mm×厚み0.5mm)の表面に、紫外線硬化型インク(帝国インキ社製、商品名「POS−911墨」)で、スクリーン印刷にて、額縁状(外形、縦90mm×横50mm、幅5mm)に塗布厚みが8μmとなるように印刷し、80℃で15分間加熱硬化させ、印刷による段差を有するガラス板を作製した。
次に、上記各実施例及び比較例で作製した両面粘着シート1の剥離シートを取り除いて複数枚重ね合わせ、縦90mm×横50mm×厚さ175μmのシートサンプルを形成した。
上述の印刷による段差を有するガラス板の印刷面に、ラミネーター(フジプラ社製、製品名「LPD3214」)を用いて、額縁状の印刷全面を覆うように、上記シートサンプルをラミネートした。その後、印刷による段差を有するガラス板とは逆の粘着剤面に、印刷段差を有しないガラス板(NSGプレシジョン社製、製品名「コーニングガラス イーグルXG」、縦90mm×横50mm×厚み0.5mm)を同様にラミネートした。その後、オートクレーブ処理(60℃、0.6MPa、20分)を施し、シートサンプルが印刷段差を有するガラス板と有さないガラス板に挟持されたヘイズ値測定用サンプルを作製した。
作製したヘイズ値測定用サンプルを、JIS K7136(2000)に準じて、ヘイズメーター(日本電色工業社製、商品名「NDH−2000」)を用いてヘイズを測定し、これを初期ヘイズ値(通常時のヘイズ値)とした。
その後、ヘイズ値測定用サンプルを80℃相対湿度90%の環境下で240時間保管し、続いて23℃相対湿度50%の環境下に取り出した直後(該サンプル取出後30分)のヘイズ値測定用サンプルのヘイズ値を測定し、これを取出し直後ヘイズ値とした。
表1の結果から、実施例1〜5の粘着シートは、被着体表面の極性の高低に関わらず被着体に対して優れた粘着力を有する。また、高温環境下において樹脂板との界面に発生する発泡を抑制し得るため、耐久性も良好であった。さらに、ヘイズ値も初期値及び取出し直後ともに5%以下であり、優れた透明性を有すると共に、高温高湿度下で放置後、常温常湿度下に戻した直後のヘイズ値と通常時のヘイズ値との差が小さく、光学特性の変化を抑制し得ることがわかる。
一方、比較例1〜4の粘着シートでは、構成単位(a3)を含まないアクリル系ポリマーを用いたため、特に常温常湿度下に戻した直後のヘイズ値が高く、当該ヘイズ値と通常時のへイズ値との差が大きい結果となった。
また、比較例5の粘着シートでは、構成単位(a3)の含有量を所定の割合より多いアクリル系ポリマーを用いたため、粘度が高くなり過ぎてしまい、剥離フィルムへの塗布ができなかった。
さらに、比較例6、7の粘着シートでは、構成単位(a2)を含まないアクリル系ポリマーを用いたため、低極性表面の対する粘着力が十分でなく、高温環境下において樹脂板との界面に発泡が見られ、耐久性においても問題を有する結果となった。
本発明の粘着剤及び粘着シートは、被着体表面の極性の高低に関わらず被着体に対して十分な粘着力を有すると共に、高温環境下において、被着体として樹脂板を用いた際に樹脂板と粘着剤層との界面に発生する発泡を抑制し優れた耐久性を備え、十分な粘着力を維持することができ、更に、透明性に優れ、且つ、高温高湿度下で放置後常温常湿度下に戻した直後のヘイズ値と通常時のヘイズ値との差が小さく、光学特性の変化を抑制し得る。
そのため、例えば、携帯情報端末機器に用いるTP、液晶ディスプレイや光記録媒体の表面や内部において、部材の表面又は界面を平滑にするためのHCフィルムとポリカーボネート系樹脂やアクリル系樹脂よりなる樹脂板との間に積層し、該HCフィルムと該樹脂板とを接着する粘着剤及び粘着シートとして用いることができる。
また、本発明の粘着剤及び粘着シートは、上記効果を有するため、浴室等の高温高湿度下で使用する携帯情報端末機器等においても好適に用いることができる。
1、2a、2b、2c 粘着シート
11、11a、11b 粘着剤層
12a、12b 剥離シート
13、13a、13b 基材
14 低極性表面を有する被着体
15 ガラス板

Claims (10)

  1. アクリル系ポリマー(A)、及び架橋剤(B)を含む粘着剤であって、
    アクリル系ポリマー(A)は、炭素数4〜20のアルキル基を有するアルキルアクリレートモノマー由来の構成単位(a1)を30〜77質量%、脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマー由来の構成単位(a2)を20〜60質量%、及び(メタ)アクリル酸由来の構成単位(a3)を0.1〜10.0質量%含む、粘着剤。
  2. 前記脂環式基含有(メタ)アクリレートモノマーが、シクロヘキシル(メタ)アクリレートである、請求項1に記載の粘着剤。
  3. 前記アルキルアクリレートモノマーのアルキル基の炭素数が5〜16である、請求項1又は2に記載の粘着剤。
  4. 前記アルキルアクリレートモノマーが、2−エチルヘキシルアクリレートである、請求項1〜3のいずれかに記載の粘着剤。
  5. 架橋剤(B)が、エポキシ系架橋剤及び/又は金属キレート系架橋剤を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の粘着剤。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の粘着剤からなる粘着剤層を有する粘着シート。
  7. 前記粘着剤層の両面に剥離シートが積層された、請求項6に記載の粘着シート。
  8. 基材の少なくとも一方の面上に前記粘着剤層を有する、請求項6に記載の粘着シート。
  9. 25℃における水に対する接触角が72°〜120°である低極性表面を有する被着体、ガラス、透明導電膜、樹脂板よりなる群から選ばれる互いに異なる2種の被着体との間に貼付される、請求項6に記載の粘着シート。
  10. 携帯情報端末機器に用いられる、請求項6〜9のいずれかに記載の粘着シート。
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