JP2012198343A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プリント待機時間を短縮しても高画質プリントが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】給紙装置20内に、同内に収納されている記録材8の温度を検出する温度検出手段13a、13bと、記録材を加熱する加熱手段15a、15bを設け、温度検出手段で検出された記録材の温度T1が、高品位の画質を得られる基準温度T2に到達していない場合、予め記憶されている複数の印刷モードの中から検出された温度T1で高品位の画質で印刷可能な印刷モードを制御手段30で判断して印刷可能とする。
【選択図】図1
【解決手段】給紙装置20内に、同内に収納されている記録材8の温度を検出する温度検出手段13a、13bと、記録材を加熱する加熱手段15a、15bを設け、温度検出手段で検出された記録材の温度T1が、高品位の画質を得られる基準温度T2に到達していない場合、予め記憶されている複数の印刷モードの中から検出された温度T1で高品位の画質で印刷可能な印刷モードを制御手段30で判断して印刷可能とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これら複数の機能を備えた複合機などの画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる記録材は、低温状態で定着した際に高品位の画質を得られないことが知られている。その防止策として、記録材の温度を給紙トレイで検出して低温時に加熱する技術や、記録材が定着装置を通過する際に吸収する熱量を見越して予め定着温度を加減する技術が知られている。
給紙トレイで記録材を加熱する場合、複数の給紙トレイを有する画像形成装置においては給紙トレイ毎に記録材の温度を検出するセンサと加熱装置を搭載する必要があるが、設置コストや設置スペースの制約から、効率よく記録材を加熱することが出来る容量の加熱装置を搭載することが困難であった。そのため、搭載できる加熱装置は比較的容量が小さく、高品位の画質を得られる温度に到達するまで、長時間待たなければ印刷を実行できないという課題があった。
特許文献1には、定着不良を防止する目的で、給紙装置にある記録材の温度に応じて定着装置の温度を加減する制御や記録材自体を定着装置の廃熱や専用の加熱装置を用いて加熱する構成が開示されている。
給紙トレイで記録材を加熱する場合、複数の給紙トレイを有する画像形成装置においては給紙トレイ毎に記録材の温度を検出するセンサと加熱装置を搭載する必要があるが、設置コストや設置スペースの制約から、効率よく記録材を加熱することが出来る容量の加熱装置を搭載することが困難であった。そのため、搭載できる加熱装置は比較的容量が小さく、高品位の画質を得られる温度に到達するまで、長時間待たなければ印刷を実行できないという課題があった。
特許文献1には、定着不良を防止する目的で、給紙装置にある記録材の温度に応じて定着装置の温度を加減する制御や記録材自体を定着装置の廃熱や専用の加熱装置を用いて加熱する構成が開示されている。
特許文献1の構成であっても、複数の給紙トレイを有する場合、給紙トレイ毎に記録材の温度を検出するセンサと加熱装置を搭載する必要があるため、設置コストや設置スペースの制約から、効率よく記録材を加熱することが出来る容量の加熱装置を搭載することは困難である。そのため、搭載できる加熱装置は比較的容量が小さく、高品位の画質を得られる温度に到達するまで、長時間待たなければ印刷を実行できないというという課題は解消することはできない。
本発明は、プリント待機時間を短縮しても高画質プリントが可能な画像形成装置を提供することを、その目的とする。
本発明は、プリント待機時間を短縮しても高画質プリントが可能な画像形成装置を提供することを、その目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、給紙装置内の記録材の温度を検出する温度検出手段と、給紙装置内の記録材を加熱する加熱手段と、温度検出手段で検出された記録材の温度が、高品位の画質を得られる基準温度に到達していない場合、予め記憶されている複数の印刷モードの中から検出された温度により高品位の画質で印刷可能な印刷モードを判断する制御手段を有している。
本発明に係る画像形成装置において、予め記憶されている複数の印刷モードは、記録材と記録材の間隔を広げる間引きモードを含んでいて、制御手段は、間引きモードに対応させて設定された温度と温度検出手段で検出された記録材の温度とを比較し、記録材の温度が、間引きモードに対応させて設定された温度に到達している場合には、間引きモードによる印刷を可能とすることを特徴としている。
本発明に係る画像形成装置において、予め記憶されている複数の印刷モードは、印刷速度を減速する減速度モードを含んでいて、制御手段は、減速度モードに対応させて設定された温度と温度検出手段で検出された記録材の温度とを比較し、記録材の温度が、減速度モードに対応させて設定された温度に到達している場合には、減速度モードによる印刷を可能とすることを特徴としている。
本発明に係る画像形成装置において、予め記憶された複数の印刷モードは、種別の異なる記録材に変更する種別印刷モードを含んでいて、制御手段は、種別印刷モードに対応させて設定された温度と温度検出手段で検出された記録材の温度とを比較し、記録材の温度が、種別印刷モードに対応させて設定された温度に到達している場合には、種別印刷モードによる印刷を可能とすることを特徴としている。
本発明に係る画像形成装置において、予め記憶された複数の印刷モードは、連量の異なる記録材に変更する連量変更モードを含んでいて、制御手段は、連量変更モードに対応させて設定された温度と温度検出手段で検出された記録材の温度とを比較し、記録材の温度が、連量変更モードに対応させて設定された温度に到達している場合には、連量変更モードによる印刷を可能とすることを特徴としている。
本発明に係る画像形成装置において、予め記憶された複数の印刷モードは、サイズの異なる記録材に変更するサイズ変更モードを含んでいて、制御手段は、サイズ変更モードに対応させて設定された温度と温度検出手段で検出された記録材の温度とを比較し、記録材の温度が、サイズ変更モードに対応させて設定された温度に到達している場合には、サイズ変更モードによる印刷を可能とすることを特徴としている。
本発明に係る画像形成装置において、制御手段による印刷モードの切換え制御を行うか否かを設定する印刷モード切換設定手段を備え、制御手段は印刷モード切換設定手段により切換え制御の実行が設定されている場合に、印刷モードの切換え制御を実行することを特徴としている。
本発明に係る画像形成装置において、印刷モードを表示する表示手段を備え、制御手段は、温度検出手段で検出された記録材の温度が、高品位の画質を得られる基準温度に到達していない場合に、印刷可能な印刷モードを表示手段に表示することを特徴としている。
本発明によれば、温度検出手段で検出された記録材の温度が、高品位の画質を得られる基準温度に到達していない場合でも、予め記憶されている複数の印刷モードの中から高品位の画質で印刷可能な印刷モードを選択して、選択した印刷モードによる印刷を可能とするので、従来のように、記録材の温度上昇を待つ必要がなく、印刷時間を短縮して生産性の向上を図れるとともに、加熱装置の作動を低減により低電力化を図ることができる。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を用いて説明する。
本発明に係る画像形成装置は、電子写真方式の画像形成装置において、給紙装置内に収納されている記録材の温度が、予め設定された複数の印刷モードのうち、どの印刷モードならば高品質の画質を得られる温度に到達しているのか判断し、到達している印刷モードによる印刷を可能にするものである。すなわち、本発明は、印刷モード主導による高画質印刷ではなく、現在の記録材の温度主導による高画質印刷を達成しようとするものである。
本発明に係る画像形成装置は、電子写真方式の画像形成装置において、給紙装置内に収納されている記録材の温度が、予め設定された複数の印刷モードのうち、どの印刷モードならば高品質の画質を得られる温度に到達しているのか判断し、到達している印刷モードによる印刷を可能にするものである。すなわち、本発明は、印刷モード主導による高画質印刷ではなく、現在の記録材の温度主導による高画質印刷を達成しようとするものである。
画像形成ユニット1a,1b,1c,1dはY,M,C,K色のトナー像を各感光体表面にそれぞれ形成する。フルカラー印刷の場合には、各色のトナー像をそれぞれ1次転写器6a〜6dの作用によって中間転写ベルト10上に重ね合わせて転写して4色のフルカラー画像が形成する。単色の印刷の場合には、何れかの色のトナー像を中間転写ベルト10上に何れかの1次転写器の作用によって転写する。
中間転写ベルト10に転写された画像は、中間転写ベルト10を巻き掛けている複数のローラのうちの1つのローラ14と対向配置された2次転写器9によって、給紙装置20から給紙される記録材となる用紙8に転写され、定着装置11へと搬送される。
定着装置11は加熱ドラム11a、加圧ドラム11b、定着ベルト11c、転向ローラ11dを備えた周知の構成であり、熱と圧力を画像が転写された用紙8に与えることで、用紙8に画像を定着する。
給紙装置20は、複数の給紙トレイ16a,16bを備えている。各給紙トレイには、異なるサイズの用紙8が積載されて収納可能である。本形態では、異なる種別で異なるサイズの用紙8が給紙トレイ16aと給紙トレイ16bに収納されているものとする。各給紙トレイに収納された用紙8は、図示しない周知の給紙ローラと分離ローラによって1枚に分離されて2次転写器9とローラ14との間の2次転写部へと給紙され、ここで画像転写がなされる。
画像形成装置は、印刷速度を任意に設定する印刷速度選択機能と、用紙の種別となる材質を任意に設定する用紙種別選択機能と、用紙サイズを任意に選択する用紙サイズ選択機能と、用紙の連量を任意に設定する用紙連量選択機能を備えていて、それぞれ印刷速度情報、用紙種別情報、用紙連量情報、用紙サイズ情報を出力する。画像形成装置は、印刷モード切替設定手段31と、表示手段32を備えている。
給紙装置20は、給紙トレイ16a,16bに収納されている用紙8の温度を検出する温度検出手段となる温度センサ13a,13bと、給紙トレイ16a,16b内で用紙8を加熱する加熱装置15a,15bを備えている。給紙トレイ16a,16b内部に設置された温度センサ13a,13bは、各給紙トレイに収納された用紙8の現在の温度T1をそれぞれ検出する。各給紙トレイ内の用紙温度は、さまざまな要件で高低差が発生する。例えば、各給紙トレイに収納された状態では、用紙温度は画像形成装置の設置環境の温度に近いが、画像形成装置が作動すると装置内の温度上昇により用紙温度が設置環境の温度よりも上昇する。また、各給紙トレイへ用紙8を補給したばかりだと、用紙温度は用紙8の保管されていた場所の温度に依存する。このように各給紙トレイ内の用紙温度には幅があるとともに、用紙温度が適温でなければ高品質な印刷ができない場合もある。高品質な印刷とは、用紙8に印刷される画像に擦れなどがなく、判読可能な状態を指す。
加熱装置15a,15bは、各給紙トレイ内の用紙を、高品質な印刷が可能となる基準温度としての高品質基準温度T2まで昇温させるもので、その温度制御は制御手段30によってコントロールされている。
制御手段30は、中央演算部、記憶部、タイマなどを備えた周知のコンピュータで構成されていて、温度制御用に個別に設ける形態、あるいは画像形成プロセスを制御する制御手段に組み込む形態の何れであっても良い。
制御手段30には、温度センサ13a,13、加熱装置15a,15b、印刷モード切替設定手段31、表示手段32が信号線で接続されているとともに、画像形成プロセスに関わる構成要素100が接続されている。制御手段30には、温度センサ13a,13bからの温度T1の情報と、印刷モード切替設定手段31で設定された印刷モードの切替制御を行うか否かの判定信号と、プリントスタート信号と、用紙連量信号と、印刷速度信号と、用紙サイズ信号と、用紙種別信号が入力される。
制御手段30が備えている記憶部には、複数の印刷モードが、印刷速度、用紙種別、用紙サイズ、用紙連量などに対応させて設定されていて、高品質な画像が得られる温度(本形態では温度T3〜T7)がそれぞれ記憶されている。本形態において、印刷モードは、用紙8と次の用紙との給紙間隔を広げて印刷する間引きモード、印刷速度を低減して印刷する減速度印刷モード、用紙8の種別を変更して印刷する種別変更モードと、用紙8の連量を変更して印刷する連量変更モードと、用紙8のサイズを変更して印刷するサイズ変更モードがある。制御手段30は、これら各印刷モードと当該印刷モードに高品位な印刷が可能な温度とが1対1の関係で設定されている。すなわち、間引きモードに対応した温度T3、減速度印刷モードに対応した温度T4、種別変更モードに対応した温度T5、連量変更モードに対応したT6、サイズ変更モードに対応した温度T7が制御手段30の記憶部に記憶されている。
制御手段30では、プリント枚数が設定されてプリントスタート信号が入力されると、基本的には、給紙すべき用紙8が収納されている給紙トレイ16aまたは給紙トレイ16bに設けられた温度センサ13aまたは温度センサ13bで用紙8の温度T1を検出し、検出された温度T1が高品位の画質を得られる高品質基準温度T2よりも低い場合は給紙せず、給紙トレイ内に設置された加熱装置15aまたは加熱装置15bで用紙8が高品質基準温度T2に到達するまで用紙8を加熱(昇温)したのち後、印刷を開始する。しかし、本形態では、より印刷の幅を広げて印刷の待機時間を短縮するために、検出された用紙8の温度T1が高品質基準温度T2よりも低い場合であっても、モードによっては画質が保障できる印刷モードがある場合には、該当する印刷モードによる印刷を実行可能、すなわち許可する機能を備えている。
図2は、制御手段30による切替制御の第1の実施形態を示すフローチャートである。この形態は、記録材8の温度を温度センサ13a、13bで検出した結果が高品位の画質を得られる温度に到達していなくても、その検出した温度T1が、記録材8と次の記録材8との間隔を空けた印刷モードとなる「間引きモード」ならば画質が保障できる温度T3に到達しているのであれば、間引きモードの印刷を許可する制御内容について説明する。この制御は、制御手段30によって実行される。
図2に示す制御処理では、ステップST1で給紙トレイ16a、16b内に設置した温度センサ13a、13bにより記録材8の温度T1を検出する。ステップST2では、検出した温度T1が高品位の画質を得られる高品質基準温度T2か否かを判断する。ここでT≧T1の場合にはステップST3に進んで、予め設定された全ての印刷モードでの印刷を許可する。つまり、オペレータは全ての印刷モードによる印刷を選択することができる。
一方、ステップST2においてT≧T1でなければ、すなわちT<T1の場合には、従来は印刷許可をしないで停止状態としていたが、本形態ではステップST4に進んで、間引きモードによる印刷が可能であるか否かを判断する。具体的には、検出した温度T1と間引きモードを達成可能な温度T3とを比較する。そしてT≧T3の場合には間引きモードによる印刷を許可し、T≧T3でなければこの制御を終えて、加熱装置15a、15bを作動して用紙8を昇温する従来の処理を実行する。
本形態では、現在の印刷間隔による印刷を行うには用紙8の温度が低く、定着装置11に対する温度負荷が大きいが、次の印刷までに時間を要し、定着装置11に対する温度負荷が少なく定着温度を保持できて高品質な画像を保障できるものとして、間引きモードでの印刷を許可する。具体的には、現在の用紙8と次の用紙8に対する印刷間隔が広くなるように切替える。印刷間隔を広げる手法としては、印刷速度全体を低速にし、低速のまま所定印刷枚数まで印刷する場合と、1枚の印刷に対する印刷速度をその都度変更する場合とが想定されるが、本形態における間引きモードでは後者の印刷制御を行う。
つまり、本形態の場合、用紙8の温度Tを検出し、現在の印刷速度(印刷間隔)で不具合がない場合には、そのままの印刷を許可し、印刷中に用紙8の温度T1が高品質基準温度T2を下回っても、温度T3以上の場合には、その時点から印刷の間隔を広くする。例えば印刷速度が60枚/1分に設定されていて、1枚目から10枚目までの印刷時の用紙8の温度T1がT≧T1の場合、10枚目までは60枚/1分による印刷が行われる。11枚目の印刷に際し、用紙8の温度T1が温度T2を下回るが、温度T3以上の満たす場合、40枚/1分の印刷を許可する。
図3は、制御手段30による切替制御の第2の実施形態を示すフローチャートである。本形態は、記録材8の温度を温度センサ13a、13bで検出した結果が高品位の画質を得られる温度T1に到達していなくても、その検出した温度T1が、記録材8の搬送速度を下げた「減速度モード」ならば画質が保障できる温度T4に到達しているのであれば、減速度モードの印刷を許可する制御内容について説明する。この制御は、制御手段30によって実行される。
図3に示す制御処理では、ステップST11で給紙トレイ16a、16b内に設置した温度センサ13a、13bにより記録材8の温度T1を検出する。ステップST12では、検出した温度T1が高品位の画質を得られる高品質基準温度T2か否かを判断する。ここでT≧T1の場合にはステップST13に進んで、予め設定された全ての印刷モードでの印刷を許可する。つまり、オペレータは全ての印刷モードによる印刷を選択することができる。
一方、ステップST12においてT≧T1でなければ、すなわちT<T1の場合には、従来は印刷許可をしないで停止状態としていたが、本形態ではステップST14に進んで、記録材8の搬送速度を下げた減速度モードによる印刷が可能であるか否かを判断する。具体的には、検出した温度T1と減速度モードを達成可能な温度T4とを比較する。そしてT≧T4の場合には減速度モードによる印刷を許可し、T≧T4でなければこの制御を終えて、加熱装置15a、15bを作動して用紙8を昇温する従来の処理を実行する。
本形態の場合、用紙8の温度Tを検出し、当該温度T1が高品質基準温度T2を下回っている場合には、現在設定されている印刷速度よりも低速の印刷速度による印刷を許可し、許可された印刷速度による印刷で印刷を行う。
図4は、制御手段30による切替制御の第3の実施形態を示すフローチャートである。本形態は、記録材8の温度を温度センサ13a、13bで検出した結果が高品位の画質を得られる温度T1に到達していなくても、その検出した温度T1が、記録材8の種別によっては画質が保障できる種別変更モードならば画質が保障できる温度T5に到達しているのであれば、種別変更モードの印刷を許可する制御内容について説明する。この制御は、制御手段30によって実行される。
図4に示す制御処理では、ステップST21で給紙トレイ16a、16b内に設置した温度センサ13a、13bにより記録材8の温度T1を検出する。ステップST22では、検出した温度T1が高品位の画質を得られる高品質基準温度T2か否かを判断する。ここでT≧T1の場合にはステップST23に進んで、予め設定された全ての印刷モードでの印刷を許可する。つまり、オペレータは全ての印刷モードによる印刷を選択することができる。
一方、ステップST22においてT≧T1でなければ、すなわちT<T1の場合には、従来は印刷許可をしないで停止状態としていたが、本形態ではステップST24に進んで、記録材8の種別を代えた種別変更モードによる印刷が可能であるか否かを判断する。具体的には、検出した温度T1と種別変更モードを達成可能な温度T5とを比較する。そしてT≧T5の場合には種別変更モードによる印刷を許可し、T≧T5でなければこの制御を終えて、加熱装置15a、15bを作動して用紙8を昇温する従来の処理を実行する。
例えば光沢紙のような画像定着に熱容量を必要とする用紙8に対する印刷は無理であるが、光沢紙に比べて画像定着に熱容量が少なくて済む普通紙が用紙8として給紙トレイ16a、16bにセットされている場合には、加熱装置15a、15bを作動して用紙8を昇温しなくても高品質な画像が種別印刷モードで保障できるものとして、現在セットされている用紙種類に対する印刷を許可する。具体的には、種別印刷モード以外の印刷モードが既に設定されている場合に種別印刷モードに自動的に切替える、または種別印刷モードに切替えることを促す、あるいは種別印刷モードでの印刷しかできないことをオペレータに知らせることになる。
図5は、制御手段30による切替制御の第4の実施形態を示すフローチャートである。本形態は、記録材8の温度を温度センサ13a、13bで検出した結果が高品位の画質を得られる温度T1に到達していなくても、その検出した温度T1が、記録材8の連量によっては画質が保障できる「連量変更モード」ならば画質が保障できる温度T6に到達しているのであれば、連量変更モードの印刷を許可する制御内容について説明する。この制御は、制御手段30によって実行される。
図5に示す制御処理では、ステップST31で給紙トレイ16a、16b内に設置した温度センサ13a、13bにより記録材8の温度T1を検出する。ステップST32では、検出した温度T1が高品位の画質を得られる高品質基準温度T2か否かを判断する。ここでT≧T1の場合にはステップST33に進んで、予め設定された全ての印刷モードでの印刷を許可する。つまり、オペレータは全ての印刷モードによる印刷を選択することができる。
一方、ステップST32においてT≧T1でなければ、すなわちT<T1の場合には、従来は印刷許可をしないで停止状態としていたが、本形態ではステップST34に進んで、記録材8の連量を代えた「連量変更モード」による印刷が可能であるか否かを判断する。具体的には、検出した温度T1と連量変更モードを達成可能な温度T6とを比較する。そしてT≧T6の場合には連量変更モードによる印刷を許可し、T≧T6でなければこの制御を終えて、加熱装置15a、15bを作動して用紙8を昇温する従来の処理を実行する。
例えば給紙トレイ16aまたは給紙トレイ16bに用紙連量(重さ)の異なる用紙として厚い用紙と薄い用紙が設定されている場合、厚い用紙8は薄い用紙8に比べて熱負荷が大きく、画像定着に必要な熱量が不足気味になるが、薄い用紙8の場合は、厚い用紙8に比べて熱伝導がよいので、加熱装置を作動して用紙8を昇温しなくても画質が保障できるものとして、薄い用紙8による印刷を許可する。具体的には、連量変更モードの印刷モードが既に設定されている場合に連量変更モードに自動的に切替えるか、連量変更モードに切替えることを促す、あるいは連量変更モードでの印刷しかできないことをオペレータに知らせることになる。あるいは、選択された用紙8が給紙トレイにセットされている場合には、印刷に使用する用紙8を選択された用紙に自動的に切替える、または印刷に使用する用紙を、選択された用紙へと切替えることを促す、あるいは選択された用紙でしか印刷できないことをオペレータに知らせることになる。
図6は、制御手段30による切替制御の第5の実施形態を示すフローチャートである。本形態は、記録材8の温度を温度センサ13a、13bで検出した結果が高品位の画質を得られる温度T1に到達していなくても、その検出した温度T1が、記録材8のサイズによっては画質が保障できる「サイズ変更モード」ならば画質が保障できる温度T7に到達しているのであれば、サイズ変更モードの印刷を許可する制御内容について説明する。この制御は、制御手段30によって実行される。
図6に示す制御処理では、ステップST41で給紙トレイ16a、16b内に設置した温度センサ13a、13bにより記録材8の温度T1を検出する。ステップST42では、検出した温度T1が高品位の画質を得られる高品質基準温度T2か否かを判断する。ここでT≧T1の場合にはステップST43に進んで、予め設定された全ての印刷モードでの印刷を許可する。つまり、オペレータは全ての印刷モードによる印刷を選択することができる。
一方、ステップST42においてT≧T1でなければ、すなわちT<T1の場合には、従来は印刷許可をしないで停止状態としていたが、本形態ではステップST44に進んで、記録材8のサイズを代えた「サイズ変更モード」による印刷が可能であるか否かを判断する。具体的には、検出した温度T1とサイズ変更モードを達成可能な温度T7とを比較する。そしてT≧T6の場合にはサイズ変更モードによる印刷を許可し、T≧T7でなければこの制御を終えて、加熱装置15a、15bを作動して用紙8を昇温する従来の処理を実行する。
例えば、短い用紙サイズは、定着装置11で1枚あたりに必要な熱量が少ないが、長い用紙サイズは定着装置11で1枚あたりに必要な熱量が多くなる。デフォルトの設定がA4の場合、A3用紙の場合には熱量不足となり、加熱装置による昇温が必要なる。本形態では、用紙サイズに対応した温度T7が設定されているので、用紙8の温度Tが当該温度T7に到達している場合には、加熱装置15a、15bを作動して用紙8を昇温しなくても画質は保障できるサイズ変更モードとして、現在の用紙サイズでの印刷を許可する。なお、温度T7は、各用紙サイズに応じて異なる温度T7a,T7b・・であるが、本形態では用紙サイズに対応した温度の総称として温度T7と記載している。
このように、図2〜図6に示す制御形態においては、用紙8の温度Tの検出結果が高品質基準温度T1に到達していなくても、当該温度Tが印刷間隔類、印刷速度用紙種別、用紙連量、用紙サイズに適し、高品位な印刷が可能な温度(温度条件T3〜T7)を満たしている場合には、印刷を中止することなく温度条件を満たす印刷間隔類、印刷速度用紙種別、用紙連量、用紙サイズによる印刷を可能とすることで、加熱装置15a,15bを作動して用紙8の温度上昇を待つ必要がなく、印刷時間の短縮を図ることができ生産性を向上することができる。また、加熱装置5a,15bの作動を従来に比べて低減することができるため、低電力の装置構成となり、環境負荷の軽減につながる。
図7は、制御手段30による切替制御の第6の実施形態を示すフローチャートである。本形態は、記録材8の温度を温度センサ13aまたは温度センサ13bで検出した結果が高品位の画質を得られる温度T1に到達していなくても、一定条件での印刷を許可する機能の有効・無効を選択するとともに、条件を満たす印刷モードを選択検索して、検索された印刷モードにする印刷を許可する。
ここで一定条件とは、図1に示した印刷モード切換設定手段31により切換え制御の実行が設定されている場合であり、本形態では設定が「有効」に設定されている場合を指す。この制御は、制御手段30によって実行される。
図7に示す制御処理では、ステップST51で給紙トレイ16a、16b内に設置した温度センサ13a、13bにより記録材8の温度T1を検出する。ステップST52では、検出した温度T1が高品位の画質を得られる高品質基準温度T2か否かを判断する。ここでT≧T1の場合にはステップST53に進んで、予め設定された全ての印刷モードでの印刷を許可する。つまり、オペレータは全ての印刷モードによる印刷を選択することができる。
一方、ステップST52においてT≧T1でなければ、すなわちT<T1の場合には、従来は印刷許可をしないで停止状態としていたが、本形態ではステップST54に進んで、一定条件で印刷できる機能、すなわち、切替制御の設定が有効か否かを印刷モード切換設定手段31から出力される判定信号の有無で判断する。そして、有効に設定されている場合には、ステップST55に進んで、印刷可能な印刷モードの検束処理を実行し、ステップST56に進んで、検束された印刷モードによる印刷を許可する。つまり、ステップST55とステップST56では、図2〜図6に示したステップST4,ST5、ステップST14,ST15、ステップST24,ST25、ステップST34,ST32、ステップST44,ST45、の処理を実行する。
このため、図7に示す制御においては、用紙8の温度Tの検出結果が高品質基準温度T1に到達していなくても、当該温度Tで印刷可能な印刷モードを検索して、検索された印刷モードでの印刷を可能とするので、加熱装置15a,15bを作動して用8の温度上昇を待つ必要がなく、印刷時間の短縮を図ることができ生産性を向上することができる。また、加熱装置15a,15bの作動を従来に比べて低減することができるため、低電力の装置構成となり、環境負荷の軽減につながる。
図8は、制御手段30による切替制御の第7の実施形態を示すフローチャートである。本形態は、温度センサ13aまたは温度センサ13bで検出した用紙8の温度Tが高品質基準温度T1に到達していなくても記録材8の温度を検出した結果が高品位の画質を得られる温度に到達していない場合、現在印刷が可能な印刷モードを表示する制御内容について説明する。この制御は、制御手段30によって実行される。
図8に示す制御処理では、ステップST61で給紙トレイ16a、16b内に設置した温度センサ13a、13bにより記録材8の温度T1を検出する。ステップST62では、検出した温度T1が高品位の画質を得られる高品質基準温度T2か否かを判断する。ここでT≧T1の場合にはステップST63に進んで、予め設定された全ての印刷モードでの印刷を許可する。つまり、オペレータは全ての印刷モードによる印刷を選択することができる。
一方、ステップST62においてT≧T1でなければ、すなわちT<T1の場合には、従来は印刷許可をしないで停止状態としていたが、本形態ではステップST64に進んで、印刷可能な印刷モードを検索する。ステップST64の内容は、図7のステップST55と同様の処理内容である。印刷可能な印刷モードが検索されると、ステップST65において現在の用紙8の温度Tで印刷可能な印刷モードを表示手段32に表示する。
このように現在の用紙8の温度Tで印刷可能な印刷モードが表示手段32に表示されると、オペレータは、加熱装置による用紙8への昇温処理をしなくても印刷可能な印刷モードの中から、任意に印刷モードを選択することができるので、低電力で印刷時間の短縮を図りつつも好みの条件で印刷を実行することができる。
8 記録材
13a、13b 温度検出手段
15a、15b 加熱手段
20 給紙装置
30 制御手段
31 印刷モード切換設定手段
32 印刷モード
13a、13b 温度検出手段
15a、15b 加熱手段
20 給紙装置
30 制御手段
31 印刷モード切換設定手段
32 印刷モード
Claims (8)
- 給紙装置内の記録材の温度を検出する温度検出手段と、
前記給紙装置内の記録材を加熱する加熱手段を具備した画像形成装置において、
前記温度検出手段で検出された記録材の温度が、高品位の画質を得られる基準温度に到達していない場合、予め記憶されている複数の印刷モードの中から前記検出された温度により高品位の画質で印刷可能な印刷モードを判断する制御手段を特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記予め記憶されている複数の印刷モードは、記録材と記録材の間隔を広げる間引きモードを含んでいて、
前記制御手段は、前記間引きモードに対応させて設定された温度と前記温度検出手段で検出された記録材の温度とを比較し、前記記録材の温度が、前記間引きモードに対応させて設定された温度に到達している場合には、前記間引きモードによる印刷を可能とすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記予め記憶されている複数の印刷モードは、印刷速度を減速する減速度モードを含んでいて、
前記制御手段は、前記減速度モードに対応させて設定された温度と前記温度検出手段で検出された記録材の温度とを比較し、前記記録材の温度が、前記減速度モードに対応させて設定された温度に到達している場合には、前記減速度モードによる印刷を可能とすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし3の何れか1つに記載の画像形成装置において、
前記予め記憶された複数の印刷モードは、種別の異なる記録材に変更する種別印刷モードを含んでいて、
前記制御手段は、前記種別印刷モードに対応させて設定された温度と前記温度検出手段で検出された記録材の温度とを比較し、前記記録材の温度が、前記種別印刷モードに対応させて設定された温度に到達している場合には、前記種別印刷モードによる印刷を可能とすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし3の何れか1つに記載の画像形成装置において、
前記予め記憶された複数の印刷モードは、連量の異なる記録材に変更する連量変更モードを含んでいて、
前記制御手段は、前記連量変更モードに対応させて設定された温度と前記温度検出手段で検出された記録材の温度とを比較し、前記記録材の温度が、前記連量変更モードに対応させて設定された温度に到達している場合には、前記連量変更モードによる印刷を可能とすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし3の何れか1つに記載の画像形成装置において、
前記予め記憶された複数の印刷モードは、サイズの異なる記録材に変更するサイズ変更モードを含んでいて、
前記制御手段は、前記サイズ変更モードに対応させて設定された温度と前記温度検出手段で検出された記録材の温度とを比較し、前記記録材の温度が、前記サイズ変更モードに対応させて設定された温度に到達している場合には、前記サイズ変更モードによる印刷を可能とすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし6の何れか1つに記載の画像形成装置において、
前記制御手段による印刷モードの切換え制御を行うか否かを設定する印刷モード切換設定手段を備え、
前記制御手段は前記印刷モード切換設定手段により切換え制御の実行が設定されている場合に、前記印刷モードの切換え制御を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし7の何れか1つに記載の画像形成装置において、
印刷モードを表示する表示手段を備え、
前記制御手段は、前記温度検出手段で検出された記録材の温度が、高品位の画質を得られる基準温度に到達していない場合に、印刷可能な印刷モードを前記表示手段に表示することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011061689A JP2012198343A (ja) | 2011-03-18 | 2011-03-18 | 画像形成装置 |
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JP2011061689A JP2012198343A (ja) | 2011-03-18 | 2011-03-18 | 画像形成装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2012198343A true JP2012198343A (ja) | 2012-10-18 |
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JP2011061689A Withdrawn JP2012198343A (ja) | 2011-03-18 | 2011-03-18 | 画像形成装置 |
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JP (1) | JP2012198343A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018116188A (ja) * | 2017-01-19 | 2018-07-26 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
-
2011
- 2011-03-18 JP JP2011061689A patent/JP2012198343A/ja not_active Withdrawn
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