JP2012194151A - 電流検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コモンモードノイズの影響を低減し、環状コアの磁気回路についての非対称性を補正する。
【解決手段】分離位置Aを挟んでコア部11a,11bに巻回された第1コイル12および第2コイル13、並びに分離位置Bを挟んでコア部11a,11bに巻回された第3コイル14および第4コイル15を有して、電路4に流れる電流の電流値に応じて振幅が変化する検出電流I1を出力するセンサ部2と、検出電流I1を電圧に変換して検出電圧Voとして出力する差動増幅部3とを備え、センサ部2は、順極性で直列接続された各コイル12,14で構成される第1直列回路21、および順極性で直列接続された各コイル13,15で構成される第2直列回路22に生じる誘導電流のバランスを調整する各抵抗回路16,17を備え、一端21a,22aが基準電位Eに接続された両直列回路21,22の各他端21b,22bから検出電流I1を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コイルを巻回した分離可能な環状コアを有し、電路を流れる電流を検出する電流検出装置に関するものである。
この種の電流検出装置として、下記特許文献1に開示された漏洩電流検出用クランプテスタが知られている。この漏洩電流検出用クランプテスタは、コイルを巻回した分離可能な環状のコアを有し、活線の状態で回路の漏洩電流を測定することができるように構成されている。また、この漏洩電流検出用クランプテスタは、環状のコアのそれぞれに巻回した実質上2個ずつのコイルを直列または並列に接続した2組のコイルと、コアの磁気回路の非対称性を補正するために抵抗を用いた回路により2組のコイルの出力電流のアンバランスを調整すると共に、被測定電流の電流測定レンジに応じて2組のコイルの各出力電流の信号振幅をそれぞれ制限する回路およびこの回路の2つの出力電流を加算しその加算値に対応する電圧を出力する加算回路を備え、この加算回路より被測定電流に対応した電圧が得られるように構成されている。
この構成により、この漏洩電流検出用クランプテスタでは、回路規模を大きくすることなく、コアの磁気回路についての非対称性を補正可能であり、また測定電流について大きなダイナミックレンジを確保可能となっている。
特許第3441984号公報(第2−3頁、第1図)
ところが、上記の電流検出装置(漏洩電流検出用クランプテスタ)には、以下の解決すべき課題が存在している。すなわち、この電流検出装置では、2組のコイルの各出力電流の信号振幅を接地の電位に対して同極性の状態で発生させ、加算回路が各出力電流を加算する構成のため、各出力電流にコモンモードノイズが重畳しているときにはこのコモンモードノイズもまた加算される。したがって、この電流検出装置には、コモンモードノイズの影響を受け易いという解決すべき課題が存在している。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、コモンモードノイズの影響を低減しつつ、環状コアの磁気回路についての非対称性を容易に補正し得る電流検出装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の電流検出装置は、周方向に沿って離間した一対の分離位置で2つのコア部に分離可能な環状コア、前記一対の分離位置のうちの一方の分離位置を挟んで前記2つのコア部のうちの一方のコア部に巻回された第1コイルおよび当該2つのコア部のうちの他方のコア部に巻回された第2コイル、並びに前記一対の分離位置のうちの他方の分離位置を挟んで前記一方のコア部に巻回された第3コイルおよび前記他方のコア部に巻回された第4コイルを有して、電路に流れる電流の電流値に応じて振幅が変化する検出電流を出力するセンサ部と、前記検出電流を電圧に変換すると共に増幅して検出電圧として出力する差動増幅部とを備えた電流検出装置であって、前記第1コイルおよび前記第3コイルは、前記環状コアを一方向に巡る磁束によってそれぞれに生じる誘導電流の極性が順極性となる状態で直列接続されて第1直列回路に構成され、前記第2コイルおよび前記第4コイルは、前記磁束によってそれぞれに生じる誘導電流の極性が順極性となる状態で直列接続されて第2直列回路に構成され、前記センサ部は、前記第1直列回路および前記第2直列回路にそれぞれ生じる誘導電流のバランスを調整するためのバランス抵抗回路を備えると共に当該両直列回路における前記誘導電流の極性が異極となる一端がそれぞれ基準電位に接続されて、前記各誘導電流の合成電流を当該両直列回路の各他端から前記検出電流として出力する。
また、請求項2記載の電流検出装置は、周方向に沿って離間した一対の分離位置で2つのコア部に分離可能な環状コア、前記一対の分離位置のうちの一方の分離位置を挟んで前記2つのコア部のうちの一方のコア部に巻回された第1コイルおよび当該2つのコア部のうちの他方のコア部に巻回された第2コイル、並びに前記一対の分離位置のうちの他方の分離位置を挟んで前記一方のコア部に巻回された第3コイルおよび前記他方のコア部に巻回された第4コイルを有して、電路に流れる電流の電流値に応じて振幅が変化する検出電流を出力するセンサ部と、前記検出電流を電圧に変換すると共に増幅して検出電圧として出力する差動増幅部とを備えた電流検出装置であって、前記第1コイルおよび前記第2コイルは、前記環状コアを一方向に巡る磁束によってそれぞれに生じる誘導電流の極性が順極性となる状態で直列接続されて第1直列回路に構成され、前記第3コイルおよび前記第4コイルは、前記磁束によってそれぞれに生じる誘導電流の極性が順極性となる状態で直列接続されて第2直列回路に構成され、前記センサ部は、前記第1直列回路および前記第2直列回路にそれぞれ生じる誘導電流のバランスを調整するためのバランス抵抗回路を備えると共に当該両直列回路における前記誘導電流の極性が異極となる一端がそれぞれ基準電位に接続されて、前記各誘導電流の合成電流を当該両直列回路の各他端から前記検出電流として出力する。
また、請求項3記載の電流検出装置は、請求項1または2記載の電流検出装置において、前記差動増幅部は、前記両直列回路の前記各他端間に接続されて前記検出電流を前記電圧に変換するシャント抵抗と、非反転入力端子が第1抵抗を介して前記基準電位に接続されると共に第2抵抗を介して前記シャント抵抗の一端に接続され、かつ反転入力端子が第3抵抗を介して出力端子に接続されると共に第4抵抗を介して前記シャント抵抗の他端に接続されて前記シャント抵抗で変換された前記電圧を前記検出電圧に増幅して出力する演算増幅器とを備え、前記第1抵抗および前記第3抵抗のうちの少なくとも一方が可変抵抗で構成されている。
また、請求項4記載の電流検出装置は、請求項1または2記載の電流検出装置において、前記差動増幅部は、非反転入力端子が第1変換抵抗を介して前記基準電位に接続されると共に前記両直列回路の前記各他端の一方に接続され、かつ反転入力端子が第2変換抵抗を介して出力端子に接続されると共に前記両直列回路の前記各他端の他方に接続されて前記検出電流を前記検出電圧に変換して出力する演算増幅器とを備え、前記第1変換抵抗および前記第2変換抵抗のうちの少なくとも一方が可変抵抗で構成されている。
また、請求項5記載の電流検出装置は、請求項1または2記載の電流検出装置において、前記差動増幅部は、前記検出電流を前記検出電圧に変換して出力する第1増幅部および第2増幅部、並びに前記検出電流を前記第1増幅部および前記第2増幅部のうちの任意の一方に切り替えて出力する切替部を備え、前記第1増幅部は、前記切替部を介して前記両直列回路の前記各他端間に接続されて前記検出電流を前記電圧に変換するシャント抵抗と、非反転入力端子が第1抵抗を介して前記基準電位に接続されると共に第2抵抗を介して前記シャント抵抗の一端に接続され、かつ反転入力端子が第3抵抗を介して出力端子に接続されると共に第4抵抗を介して前記シャント抵抗の他端に接続されて前記シャント抵抗で変換された前記電圧を前記検出電圧に増幅して出力する演算増幅器とを備えて構成されると共に、前記第1抵抗および前記第3抵抗のうちの少なくとも一方が可変抵抗で構成され、前記第2増幅部は、非反転入力端子が第1変換抵抗を介して前記基準電位に接続されると共に前記切替部を介して前記両直列回路の前記各他端の一方に接続され、かつ反転入力端子が第2変換抵抗を介して出力端子に接続されると共に前記切替部を介して前記両直列回路の前記各他端の他方に接続されて前記検出電流を前記検出電圧に変換して出力する演算増幅器とを備えて構成されると共に、前記第1変換抵抗および前記第2変換抵抗のうちの少なくとも一方が可変抵抗で構成されている。
請求項1記載の電流検出装置では、第1コイル、第2コイル、第3コイルおよび第4コイルが環状コアの各コア部に巻回され、かつ第1コイルおよび第3コイルは順極性の状態で直列接続されて第1直列回路を構成すると共に、第2コイルおよび第4コイルは順極性の状態で直列接続されて第2直列回路を構成し、両直列回路の異極となる各一端は基準電位にそれぞれ接続されている。また、センサ部は、両直列回路にそれぞれ生じる誘導電流のバランスを調整するためのバランス抵抗回路を備えると共に、両直列回路にそれぞれ生じる誘導電流の合成電流を両直列回路の各他端から検出電流として出力する。また、差動増幅部は、この検出電流を電圧に変換すると共に差動増幅して検出電圧として出力する。
また、請求項2記載の電流検出装置では、第1コイル、第2コイル、第3コイルおよび第4コイルが環状コアの各コア部に巻回され、かつ第1コイルおよび第2コイルは順極性の状態で直列接続されて第1直列回路を構成すると共に、第3コイルおよび第4コイルは順極性の状態で直列接続されて第2直列回路を構成し、両直列回路の異極となる各一端は基準電位にそれぞれ接続されている。また、センサ部は、両直列回路にそれぞれ生じる誘導電流のバランスを調整するためのバランス抵抗回路を備えると共に、両直列回路にそれぞれ生じる誘導電流の合成電流を両直列回路の各他端から検出電流として出力する。また、差動増幅部は、この検出電流を電圧に変換すると共に差動増幅して検出電圧として出力する。
したがって、これらの電流検出装置によれば、バランス抵抗回路によって環状コアの磁気回路についての非対称性を補正することができるため、外部電流からの磁界の影響によって検出電流に生じる誤差を低減することができ、これにより、クランプした電路に流れる電流を高精度で検出して検出電圧を出力することができる。また、これらの電流検出装置によれば、差動増幅部が、検出電流を電圧に変換すると共に差動増幅して検出電圧として出力するため、例えば、センサ部と差動増幅部とを接続する一対の配線の引き回しに起因して、この一対の配線にコモンモードノイズが重畳した場合であっても、このコモンモードノイズを差動増幅部で除去することができる。
請求項3記載の電流検出装置によれば、両直列回路の各他端間に接続されて、検出電流を電圧に変換するシャント抵抗と、第1抵抗、第2抵抗、第3抵抗および第4抵抗と共に差動増幅回路を構成して、電圧を検出電圧に差動増幅して出力する演算増幅器とを備えたことにより、シャント抵抗の抵抗値を変えることで、電路に流れる電流を、電流値の小さなものから大きなものまで広い範囲に亘って検出することができる(つまり、大きなダイナミックレンジを確保することができる)。さらに、第1抵抗および第3抵抗のうちの少なくとも一方を可変抵抗とすることにより、バランス抵抗回路を使用したバランス調整だけではコモンモードノイズの電圧に相当する検出電圧をゼロにできないときにおいても、可変抵抗とした第1抵抗および第3抵抗のうちの少なくとも一方の抵抗値を調整することで、この検出電圧をゼロに調整することができる。
請求項4記載の電流検出装置によれば、差動型の電流電圧変換回路に構成された差動増幅部を備えたことにより、シャント抵抗を使用する構成と比較して、帰還抵抗として機能する第2変換抵抗の抵抗値を小さくすることに関して限界があるため、ダイナミックレンジは狭くなる(アンペアオーダーの大電流の検出には不向きである)ものの、差動増幅部が差動型の電流電圧変換回路で構成されているため、高S/N比で検出電圧を検出することができる。
請求項5記載の電流検出装置によれば、検出電流の電流値の大きさに応じて、第1増幅部および第2増幅部のうちの任意の一方で検出電圧を検出する構成を採用したことにより、大電流まで測定し得る広いダイナミックレンジを確保しつつ、小電流を高い精度で測定することができる。
電流検出装置1の構成図である。 電流検出装置1Aの構成図である。 電流検出装置1Bの構成図である。 電流検出装置1Cの構成図である。
以下、添付図面を参照して、電流検出装置1の実施の形態について説明する。
まず、電流検出装置1の構成について図1を参照して説明する。
電流検出装置1は、図1に示すように、センサ部2と差動増幅部3とを備え、センサ部2によってクランプされた電路4に流れる電流の電流値に応じて振幅が変化する検出電圧Voを出力する。
センサ部2は、環状コア11、第1コイル12、第2コイル13、第3コイル14、第4コイル15、第1抵抗回路16および第2抵抗回路17を備えて、一例として活線の状態で、環状コア11内に挿通された電路4(クランプされた電路4)を流れる電流(漏洩電流などの交流電流)を検出して、検出電流I1として出力可能に構成されている。
環状コア11は、一例として円環状の磁性コア(トロイダルコア)で構成されている。また、環状コア11は、周方向に沿って離間した一対の分離位置A,B(本例では一例として、環状コア11を1/2に分離する位置)で2つのコア部11a,11bに分離可能に構成されている。なお、トロイダルコアに代えて、UU型のコアやUI型(CI型)のコアを用いて環状コア11を構成することもできる。
第1コイル12および第2コイル13は、一対の分離位置A,Bのうちの一方の分離位置Aを挟んで、環状コア11に巻回されて形成されている。具体的には、第1コイル12は、環状コア11を構成する2つのコア部11a,11bのうちの一方のコア部11aにおける分離位置A寄りに形成されており、第2コイル13は、2つのコア部11a,11bのうちの他方のコア部11bにおける分離位置A寄りに形成されている。
第3コイル14および第4コイル15は、一対の分離位置A,Bのうちの他方の分離位置Bを挟んで、環状コア11に巻回されて形成されている。具体的には、第3コイル14は、一方のコア部11aにおける分離位置B寄りに形成されており、第4コイル15は、他方のコア部11bにおける分離位置B寄りに形成されている。また、各コイル12,13,14,15は、それぞれ同じターン数に形成されると共に、環状コア11の周方向に沿って等間隔に配設されている。なお、各コイル12,13,14,15は、それぞれ1つのコイルで構成してもよいし、複数のコイルを組み合わせて構成してもよい。
また、第1コイル12、第2コイル13、第3コイル14および第4コイル15は、図1に示すように、環状コア11に一方向に巡る磁束Cが生じた場合に、●を付した端部(巻き端)側が同じ極性(本例ではこの極性を一例として正極性とする)となる誘導電流が発生するように環状コア11にそれぞれ巻回されている。また、一方のコア部11aに巻回された第1コイル12および第3コイル14は、この磁束Cによって生じる誘導電流の極性が順極性となる状態(第1コイル12および第3コイル14の異極同士(本例では、第1コイル12の正極側と第3コイル14の負極側)が第1抵抗回路16を介して接続されて、それぞれに発生する誘導電流が加算される状態)で直列接続されて第1直列回路21を構成している。また、他方のコア部11bに巻回された第2コイル13および第4コイル15も同様にして、磁束Cによって生じる誘導電流の極性が順極性となる状態(第2コイル13および第4コイル15の異極同士(本例では、第2コイル13の負極側と第4コイル15の正極側)が第2抵抗回路17を介して接続されて、それぞれに発生する誘導電流が加算される状態)で直列接続されて第2直列回路22を構成している。
なお、電路4の電流は上記したように交流電流であるため、第1コイル12、第2コイル13、第3コイル14および第4コイル15にそれぞれ生じる誘導電流も交流電流となって、各コイル3,4,5,6の各端部に発生する極性も変化するが、電流検出装置1の構成を説明する際には、発明の理解を容易にするため、各コイル3,4,5,6および各直列回路21,22については、●を付した端部側が正極側であり、●を付していない端部側が負極側であるものとして説明する。
第1抵抗回路16は、バランス抵抗回路であって、本例では一例として可変抵抗器16aで構成されて、第1直列回路21を構成する第1コイル12および第3コイル14間に、第1コイル12および第3コイル14と直列に接続された状態で配設されている。第2抵抗回路17も同様にしてバランス抵抗回路であって、本例では一例として可変抵抗器16aと同じ仕様の可変抵抗器17aで構成されて、第2直列回路22を構成する第2コイル13および第4コイル15間に、第2コイル13および第4コイル15と直列に接続された状態で配設されている。また、可変抵抗器16aおよび可変抵抗器17aの各可動端子は、互いに接続(本例では一例として直接接続)されている。
また、このようにして、第1抵抗回路16が直列に接続された第1直列回路21、および第2抵抗回路17が直列に接続された第2直列回路22は、それぞれの一端21a,22aが電流検出装置1の基準電位E(装置の内部グランド)に接続されている。この場合、第1直列回路21の一端21aおよび第2直列回路22の一端22aは互いに異極となる端部であり、本例では一例として、第1直列回路21では、正極側の端部(第3コイル14の正極側の端部)が一端21aとして基準電位Eに接続され、第2直列回路22では、負極側の端部(第4コイル15の負極側の端部)が一端22aとして基準電位Eに接続されている。
差動増幅部3は、シャント抵抗31、第1抵抗32、第2抵抗33、第3抵抗34、第4抵抗35および演算増幅器36を備えている。シャント抵抗31は、第1直列回路21の他端21bおよび第2直列回路22の他端22b間に接続されて、検出電流I1を電圧V1に変換する。なお、シャント抵抗31としては、上記の構成に代えて、図1において破線で示すように、第1直列回路21の他端21bと基準電位Eとの間に接続されるシャント抵抗31aと、第2直列回路22の他端22bと基準電位Eとの間に接続されるシャント抵抗31bとで構成することもできる。
第1抵抗32は、一端が演算増幅器36の非反転入力端子に接続されると共に、他端が基準電位Eに接続されている。また、第1抵抗32は、一例として可変抵抗で構成されて、バランス抵抗回路として機能する。第2抵抗33は、一端が演算増幅器36の非反転入力端子に接続されると共に、他端がシャント抵抗31の一端(本例では、第2直列回路22の他端22bでもある)に接続されている。第3抵抗34は、一端が演算増幅器36の反転入力端子に接続されると共に、他端が演算増幅器36の出力端子に接続されて、演算増幅器36の帰還抵抗として機能する。また、第3抵抗34は、一例として第1抵抗32と同じ抵抗値の可変抵抗で構成されて、バランス抵抗回路としても機能する。第4抵抗35は、第2抵抗33と同じ抵抗値に規定されると共に、一端が演算増幅器36の反転入力端子に接続されると共に、他端がシャント抵抗31の他端(本例では、第1直列回路21の他端21bでもある)に接続されている。この構成により、演算増幅器36は、各抵抗32,33,34,35と共に差動増幅回路を形成し、シャント抵抗31の両端間に発生する電圧V1を入力して差動増幅することにより、検出電圧Voを出力する。
以上のように構成された電流検出装置1において、各コイル3,4,5,6が同一のターン数で形成され、かつコア部11a,11bが接合する各分離位置A,Bでの磁気抵抗にバラツキが存在していない理想状態のときには、環状コア11の外部に不図示の電路が存在した場合であっても、環状コア11内に電路4が存在していないときには、センサ部2から出力される検出電流I1はゼロになる。しかしながら、実際には、各コイル3,4,5,6を同一のターン数で形成しようとしても、それぞれのターン数には製造上の誤差に起因した若干のバラツキがあり、またコア部11a,11bが接合する各分離位置A,Bでの磁気抵抗にもバラツキがある。このため、この電流検出装置1では、環状コア11内に電路4が存在していないときであっても、環状コア11の外部に電路が存在しているときに、この外部の電路に流れる電流(外部電流)に起因して発生する磁界の影響を受けて、センサ部2から出力される検出電流I1がゼロにならないことがある。
この電流検出装置1では、このような外部電流からの磁界の影響によって検出電流I1に生じる誤差を低減するため、電路4に流れる電流の検出に先立ち(電路4をクランプする前に)、センサ部2に配設された第1抵抗回路16および第2抵抗回路17を操作して、各抵抗回路16,17の可動端子を移動させることにより、検出電圧Voがゼロになるように、第1直列回路21を構成する第1コイル12および第3コイル14、並びに第2直列回路22を構成する第2コイル13および第4コイル15に発生する誘導電流(外部磁界の影響によって発生する誘導電流)のバランスを調整する。また、この調整によっても検出電圧Voがゼロにならないときには、差動増幅部3に配設された第1抵抗32および第3抵抗34を操作して、第1直列回路21全体および第2直列回路22全体に発生する誘導電流のバランスを調整して、検出電圧Voをゼロにする。
次に、上記のようにしてバランス調整が完了した電流検出装置1の動作について図1を参照して説明する。なお、発明の理解を容易にするため、電流検出装置1がクランプしている電路4に流れる交流電流は、図1に示すように紙面の手前側から奥側に向かって電流値が増加しつつ流れており、この交流電流に起因して環状コア11には、同図において破線で示す一方向に磁束Cが、磁束密度の増加状態で発生しているものとする。
この状態において、電流検出装置1の第1直列回路21では、上記の磁束Cに起因して、第1コイル12および第3コイル14には、この磁束Cを打ち消す磁束が内部に発生する向きに誘導電流が流れる。これにより、本例では、両コイル12,14には、基準電位Eから第3コイル14に流入して(第1直列回路21の一端21aに流入して)、第3コイル14、第1抵抗回路16および第1コイル12を経由して、第1直列回路21の他端21bから流出する向きの誘導電流が流れる。また、第2直列回路22でも、この磁束Cに起因して、第2コイル13および第4コイル15には、この磁束Cを打ち消す磁束が内部に発生する向きに誘導電流が流れる。これにより、本例では、両コイル13,15には、第2直列回路22の他端22bに流入して、第2コイル13、第2抵抗回路17および第4コイル15を経由して、第2直列回路22の一端22aから基準電位Eに流出する向きの誘導電流が流れる。つまり、第2直列回路22には、基準電位Eを基準としたときに、第1直列回路21側に流れる誘導電流と逆位相の誘導電流が流れる。
したがって、センサ部2の電流出力端子として機能する第1直列回路21の他端21bおよび第2直列回路22の他端22bからは、第1直列回路21に流れる上記の誘導電流、およびこの誘導電流と逆位相となる第2直列回路22に流れる上記の誘導電流の差分(すなわち、両直列回路21,22のバランスが調整された状態では、直列回路21に流れる誘導電流の2倍の電流値となる合成電流)が検出電流I1として出力される。差動増幅部3では、シャント抵抗31がこの検出電流I1を電圧V1に変換し、演算増幅器36がこの電圧V1(シャント抵抗31の両端間電圧)を差動増幅して検出電圧Voとして出力する。
このように、この電流検出装置1では、上記した配置で第1コイル12、第2コイル13、第3コイル14および第4コイル15が環状コア11の各コア部11a,11bに巻回され、かつ第1コイル12および第3コイル14は順極性の状態で直列接続されて第1直列回路21を構成すると共に、第2コイル13および第4コイル15は順極性の状態で直列接続されて第2直列回路22を構成し、両直列回路21,22の異極となる一端21aおよび一端22aは基準電位Eにそれぞれ接続されている。また、センサ部2は、両直列回路21,22にそれぞれ生じる誘導電流のバランスを調整するための第1抵抗回路16および第2抵抗回路17を備えると共に、両直列回路21,22にそれぞれ生じる誘導電流の合成電流を両直列回路21,22の各他端21b,22bから検出電流I1として出力する。また、差動増幅部3は、この検出電流I1を電圧V1に変換すると共に差動増幅して検出電圧Voとして出力する。
したがって、この電流検出装置1によれば、バランス抵抗回路としての第1抵抗回路16および第2抵抗回路17を備えたことにより、環状コア11の磁気回路についての非対称性を補正することができるため、外部電流からの磁界の影響によって検出電流I1に生じる誤差を低減することができ、これにより、クランプした電路4に流れる電流を高精度で検出して検出電圧Voを出力することができる。また、この電流検出装置1によれば、差動増幅部3が、検出電流I1を電圧V1に変換すると共に差動増幅して検出電圧Voとして出力するため、例えば、センサ部2と差動増幅部3とを接続する一対の配線の引き回しに起因して、この一対の配線にコモンモードノイズが重畳した場合であっても、このコモンモードノイズを差動増幅部3で除去することができる。
また、この電流検出装置1によれば、両直列回路21,22の各他端21b,22b間に接続されて、検出電流I1を電圧V1に変換するシャント抵抗31と、各抵抗32,33,34,35と共に差動増幅回路を構成して、電圧V1を検出電圧Voに差動増幅して出力する演算増幅器36とを備えたことにより、シャント抵抗31の抵抗値を変えることで、電路4に流れる電流を、電流値の小さなものから大きなものまで広い範囲に亘って検出することができる(つまり、大きなダイナミックレンジを確保することができる)。さらに、上記したように、第1抵抗32および第3抵抗34を可変抵抗とすることにより、第1抵抗回路16および第2抵抗回路17を使用したバランス調整だけではコモンモードノイズの電圧に相当する検出電圧Voをゼロにできないときにおいても、第1抵抗32および第3抵抗34の抵抗値を調整することで、この検出電圧Voをゼロに調整することができる。
なお、上記の電流検出装置1のセンサ部2では、環状コア11の各分離位置A,Bで分離される一方のコア部11aに形成(巻回)される2つの第1コイル12および第3コイル14を直列に接続し、他方のコア部11bに形成される2つの第2コイル13および第4コイル15を直列に接続する構成を採用しているが、図2に示す電流検出装置1Aのセンサ部2Aように、一方の分離位置Aを挟んでコア部11a,11bのそれぞれに形成された第1コイル12および第2コイル13を直列に接続し、他方の分離位置Bを挟んでコア部11a,11bのそれぞれに形成された第3コイル14および第4コイル15を直列に接続する構成を採用することもできる。以下、この電流検出装置1Aについて説明する。なお、電流検出装置1と同一の構成要素については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
この電流検出装置1Aのセンサ部2Aは、図2に示すように、環状コア11、第1コイル12、第2コイル13、第3コイル14、第4コイル15、第1抵抗回路16および第2抵抗回路17を備えて、一例として活線の状態で、環状コア11内に挿通された電路4を流れる電流(漏洩電流などの交流電流)を検出して、検出電流I1として出力可能に構成されている。
このセンサ部2Aでは、一方の分離位置Aを挟んで互いに異なるコア部11a,11bに形成された第1コイル12と第2コイル13とが、順極性の状態(第1コイル12および第2コイル13の異極同士(本例では、第1コイル12の正極側と第2コイル13の負極側)が接続される状態)で直列接続されて第1直列回路21Aを構成している。また、他方の分離位置Bを挟んで互いに異なるコア部11a,11bに形成された第3コイル14と第4コイル15とが、順極性の状態(第3コイル14および第4コイル15の異極同士(本例では、第3コイル14の負極側と第4コイル15の正極側)が接続される状態)で直列接続されて第2直列回路22Aを構成している。
また、第1抵抗回路16は、第1直列回路21Aを構成する第1コイル12および第2コイル13間に接続され、第2抵抗回路17は、第2直列回路22Aを構成する第3コイル14および第4コイル15間に接続されている。また、第1直列回路21Aの一端21aとしての第2コイル13の端部と、第2直列回路22Aの一端22aとしての第4コイル15の端部は基準電位Eにそれぞれ接続されている。また、センサ部2Aの電流出力端子として、第1コイル12の他端21bおよび第3コイル14の他端22bがシャント抵抗31の各端部に接続されている。
この電流検出装置1Aにおいても、バランス抵抗回路としての第1抵抗回路16および第2抵抗回路17を備えたことにより、電流検出装置1と同様にして、環状コア11の磁気回路についての非対称性を補正することができるため、クランプした電路4に流れる電流を高精度で検出して検出電圧Voを出力することができる。また、この電流検出装置1Aにおいても、電流検出装置1と同様にして、差動増幅部3が検出電流I1を電圧V1に変換すると共に差動増幅して検出電圧Voとして出力する構成のため、コモンモードノイズを除去することができる。
また、上記の電流検出装置1,1Aでは、シャント抵抗31と、この両端間に発生する電圧V1を差動増幅して検出電圧Voとして出力する差動増幅回路(抵抗33〜35と演算増幅器36とで形成される回路)とで差動増幅部3を構成しているが、図3に示す電流検出装置1Bのように、電流電圧変換回路で構成された差動増幅部3Aを使用する構成を採用することもできる。以下、この電流検出装置1Bについて説明する。なお、電流検出装置1と同一の構成要素については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
この電流検出装置1Bは、センサ部2および差動増幅部3Aを備えている。この場合、差動増幅部3Aは、第1抵抗32A(第1変換抵抗)、第3抵抗34A(第2変換抵抗)および演算増幅器36Aを備えている。この差動増幅部3Aでは、第1抵抗32Aは、一端が演算増幅器36Aの非反転入力端子に接続されると共に、他端が基準電位Eに接続されている。また、第1抵抗32Aは、一例として可変抵抗で構成されて、バランス抵抗回路として機能する。第3抵抗34Aは、一端が演算増幅器36Aの反転入力端子に接続されると共に、他端が演算増幅器36Aの出力端子に接続されて、演算増幅器36Aの帰還抵抗として機能する。また、第3抵抗34Aは、一例として第1抵抗32Aと同じ抵抗値の可変抵抗で構成されて、バランス抵抗回路としても機能する。
この構成により、演算増幅器36Aは、第1抵抗32Aおよび第3抵抗34Aと共に差動型の電流電圧変換回路を形成し、センサ部2から出力される検出電流I1を検出電圧Voに変換して出力する。具体的には、センサ部2から出力される検出電流I1を、第1直列回路21側から出力される検出電流I1aと、第2直列回路22側から出力される検出電流I1bとに分けた場合、環状コア11内に電路4が存在しているときには、各コイル12,13,14,15には同じ方向に磁束Cが通過するため(図1参照)、各検出電流I1a,I1bは、図3に示すように逆位相で流れる。これにより、差動増幅部3Aでは、演算増幅器36Aが、検出電流I1bが第1抵抗32Aを流れることによって第1抵抗32Aに発生する電圧に、検出電流I1aが第3抵抗34Aを流れることによって第3抵抗34Aに発生する電圧を加算した電圧を検出電圧Voとして出力する。
この電流検出装置1Bにおいても、上記した電流検出装置1,1Aと同じセンサ部2を備えたことにより、バランス抵抗回路としての第1抵抗回路16および第2抵抗回路17を調整することで、環状コア11の磁気回路についての非対称性を補正して、外部電流からの磁界の影響によって検出電流I1に生じる誤差を低減することができ、これにより、クランプした電路4に流れる電流を高精度で検出して検出電圧Voを出力することができる。また、この電流検出装置1Bでは、差動増幅部3Aが、差動型の電流電圧変換回路で構成されているため、図3において破線で示すように、差動増幅部3Aに対して同一方向で流れ込むコモンモードノイズについては、第1抵抗32Aと第3抵抗34Aの抵抗値がほぼ同一に規定されている条件下において相殺される。したがって、この電流検出装置1Bにおいても、センサ部2の電流出力端子としての各他端21b,22bに誘起されるコモンモードノイズを除去することができる。
また、この電流検出装置1Bでは、差動型の電流電圧変換回路に構成された差動増幅部3Aを備えたことにより、シャント抵抗31を使用する構成と比較して、帰還抵抗として機能する第3抵抗34Aの抵抗値を小さくすることに関して限界があるため、ダイナミックレンジは狭くなる(アンペアオーダーの大電流の検出には不向きである)。一方、この電流検出装置1Bでは、差動増幅部3Aが差動型の電流電圧変換回路に構成されているため、高S/N比で検出電圧Voを検出することができる。
また、図4に示す電流検出装置1Cのように、上記した電流検出装置1,1Aの差動増幅回路として形成された差動増幅部3と、上記した電流検出装置1Bの電流電圧変換回路として形成された差動増幅部3Aの双方を有する差動増幅部3Bを備え、検出電流I1の電流値の大きさに応じて、差動増幅部3の構成および差動増幅部3Aの構成のうちのいずれか一方で検出電圧Voを検出する回路構成を採用することもできる。以下、この電流検出装置1Cについて説明する。なお、電流検出装置1,1A,1Bと同一の構成要素については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
この電流検出装置1Cは、センサ部2および差動増幅部3Bを備えている。この場合、差動増幅部3Bは、上記したように、差動増幅部3および差動増幅部3Aを備えると共に、センサ部2を差動増幅部3および差動増幅部3Aの任意の一方に選択的に接続するための切替スイッチ37,38と、差動増幅部3および差動増幅部3Aの任意の一方の出力を検出電圧Voとして出力するための切替スイッチ39とを備えている。この切替スイッチ37,38,39は、リレーや、MOSFETなどの半導体スイッチを使用して構成される。なお、センサ部2に代えてセンサ部2Aを備えて電流検出装置1Cを構成することもできる。
この電流検出装置1Cでは、各切替スイッチ37,38,39は、切替部として機能して、センサ部2によってクランプされる電路4に流れる電流がアンペアオーダーの大電流のときには差動増幅部3側に切り替えられ、電路4に流れる電流がアンペアオーダー未満の小電流のときには差動増幅部3A側に切り替えられる。上記したように、差動増幅部3は、S/N比では差動増幅部3Aに劣るものの、検出する電流に応じてシャント抵抗31の抵抗値を小さなものから大きなものまで任意に変更し得るため、電路4に流れる電流がアンペアオーダーの大電流のときでも確実に検出する。一方、差動増幅部3Aは、アンペアオーダー未満の小電流を高S/N比で精度よく測定する。
したがって、この電流検出装置1Cによれば、上記した電流検出装置1,1A,1Bと同じセンサ部2(または2A)を備えたことにより、電流検出装置1,1A,1Bと同様にして、環状コア11の磁気回路についての非対称性を補正することができ、クランプした電路4に流れる電流を高精度で検出して検出電圧Voを出力することができる。また、この電流検出装置1Cでは、差動増幅部3および差動増幅部3Aのうちの一方を使用して、検出電流I1を検出電圧Voに変換して出力するため、電流検出装置1,1A,1Bと同様にして、センサ部2(または2A)の電流出力端子としての各他端21b,22bに誘起されるコモンモードノイズを除去することができる。さらに、この電流検出装置1Cによれば、差動増幅部3および差動増幅部3Aを備えて、電路4に流れる電流の電流値に応じて差動増幅部3および差動増幅部3Aを切り替えて使用する構成のため、大電流まで測定し得る広いダイナミックレンジを確保しつつ、小電流を高い精度で測定することができる。
なお、上記した電流検出装置1,1A,1B,1Cでは、センサ部2やセンサ部2Aにおいて第1抵抗回路16および第2抵抗回路17をそれぞれ可変抵抗器としてバランスの調整範囲を広くしているが、いずれか一方のみを可変抵抗器とする構成であってもバランスの調整が可能であれば、他方を固定抵抗器とする構成を採用することもできる。具体例を挙げて説明すると、図1の電流検出装置1における第1抵抗回路16側を固定抵抗器で構成する場合には、同図において破線で示すように、固定抵抗器16b,16cの直列回路を可変抵抗器16aに代えて第1コイル12と第3コイル14との間に接続し、各固定抵抗器16b,16cの接続点を、第2直列回路22側の第2抵抗回路17の可動端子に接続する構成とする。また、同様にして、差動増幅部3を構成する第1抵抗32および第3抵抗34の一方を、可変抵抗器に代えて固定抵抗器とすることもできるし、差動増幅部3Aを構成する第1抵抗32Aおよび第3抵抗34Aの一方を、可変抵抗器に代えて固定抵抗器とすることもできる。
1 電流検出装置
2 センサ部
3 差動増幅部
4 電路
11 環状コア
11a,11b コア部
12 第1コイル
13 第2コイル
14 第3コイル
16 第1抵抗回路
17 第2抵抗回路
21 第1直列回路
22 第2直列回路
A,B 分離位置
I1 検出電流
Vo 検出電圧

Claims (5)

  1. 周方向に沿って離間した一対の分離位置で2つのコア部に分離可能な環状コア、前記一対の分離位置のうちの一方の分離位置を挟んで前記2つのコア部のうちの一方のコア部に巻回された第1コイルおよび当該2つのコア部のうちの他方のコア部に巻回された第2コイル、並びに前記一対の分離位置のうちの他方の分離位置を挟んで前記一方のコア部に巻回された第3コイルおよび前記他方のコア部に巻回された第4コイルを有して、電路に流れる電流の電流値に応じて振幅が変化する検出電流を出力するセンサ部と、前記検出電流を電圧に変換すると共に増幅して検出電圧として出力する差動増幅部とを備えた電流検出装置であって、
    前記第1コイルおよび前記第3コイルは、前記環状コアを一方向に巡る磁束によってそれぞれに生じる誘導電流の極性が順極性となる状態で直列接続されて第1直列回路に構成され、
    前記第2コイルおよび前記第4コイルは、前記磁束によってそれぞれに生じる誘導電流の極性が順極性となる状態で直列接続されて第2直列回路に構成され、
    前記センサ部は、前記第1直列回路および前記第2直列回路にそれぞれ生じる誘導電流のバランスを調整するためのバランス抵抗回路を備えると共に当該両直列回路における前記誘導電流の極性が異極となる一端がそれぞれ基準電位に接続されて、前記各誘導電流の合成電流を当該両直列回路の各他端から前記検出電流として出力する電流検出装置。
  2. 周方向に沿って離間した一対の分離位置で2つのコア部に分離可能な環状コア、前記一対の分離位置のうちの一方の分離位置を挟んで前記2つのコア部のうちの一方のコア部に巻回された第1コイルおよび当該2つのコア部のうちの他方のコア部に巻回された第2コイル、並びに前記一対の分離位置のうちの他方の分離位置を挟んで前記一方のコア部に巻回された第3コイルおよび前記他方のコア部に巻回された第4コイルを有して、電路に流れる電流の電流値に応じて振幅が変化する検出電流を出力するセンサ部と、前記検出電流を電圧に変換すると共に増幅して検出電圧として出力する差動増幅部とを備えた電流検出装置であって、
    前記第1コイルおよび前記第2コイルは、前記環状コアを一方向に巡る磁束によってそれぞれに生じる誘導電流の極性が順極性となる状態で直列接続されて第1直列回路に構成され、
    前記第3コイルおよび前記第4コイルは、前記磁束によってそれぞれに生じる誘導電流の極性が順極性となる状態で直列接続されて第2直列回路に構成され、
    前記センサ部は、前記第1直列回路および前記第2直列回路にそれぞれ生じる誘導電流のバランスを調整するためのバランス抵抗回路を備えると共に当該両直列回路における前記誘導電流の極性が異極となる一端がそれぞれ基準電位に接続されて、前記各誘導電流の合成電流を当該両直列回路の各他端から前記検出電流として出力する電流検出装置。
  3. 前記差動増幅部は、前記両直列回路の前記各他端間に接続されて前記検出電流を前記電圧に変換するシャント抵抗と、非反転入力端子が第1抵抗を介して前記基準電位に接続されると共に第2抵抗を介して前記シャント抵抗の一端に接続され、かつ反転入力端子が第3抵抗を介して出力端子に接続されると共に第4抵抗を介して前記シャント抵抗の他端に接続されて前記シャント抵抗で変換された前記電圧を前記検出電圧に増幅して出力する演算増幅器とを備え、前記第1抵抗および前記第3抵抗のうちの少なくとも一方が可変抵抗で構成されている請求項1または2記載の電流検出装置。
  4. 前記差動増幅部は、非反転入力端子が第1変換抵抗を介して前記基準電位に接続されると共に前記両直列回路の前記各他端の一方に接続され、かつ反転入力端子が第2変換抵抗を介して出力端子に接続されると共に前記両直列回路の前記各他端の他方に接続されて前記検出電流を前記検出電圧に変換して出力する演算増幅器とを備え、前記第1変換抵抗および前記第2変換抵抗のうちの少なくとも一方が可変抵抗で構成されている請求項1または2記載の電流検出装置。
  5. 前記差動増幅部は、前記検出電流を前記検出電圧に変換して出力する第1増幅部および第2増幅部、並びに前記検出電流を前記第1増幅部および前記第2増幅部のうちの任意の一方に切り替えて出力する切替部を備え、
    前記第1増幅部は、前記切替部を介して前記両直列回路の前記各他端間に接続されて前記検出電流を前記電圧に変換するシャント抵抗と、非反転入力端子が第1抵抗を介して前記基準電位に接続されると共に第2抵抗を介して前記シャント抵抗の一端に接続され、かつ反転入力端子が第3抵抗を介して出力端子に接続されると共に第4抵抗を介して前記シャント抵抗の他端に接続されて前記シャント抵抗で変換された前記電圧を前記検出電圧に増幅して出力する演算増幅器とを備えて構成されると共に、前記第1抵抗および前記第3抵抗のうちの少なくとも一方が可変抵抗で構成され、
    前記第2増幅部は、非反転入力端子が第1変換抵抗を介して前記基準電位に接続されると共に前記切替部を介して前記両直列回路の前記各他端の一方に接続され、かつ反転入力端子が第2変換抵抗を介して出力端子に接続されると共に前記切替部を介して前記両直列回路の前記各他端の他方に接続されて前記検出電流を前記検出電圧に変換して出力する演算増幅器とを備えて構成されると共に、前記第1変換抵抗および前記第2変換抵抗のうちの少なくとも一方が可変抵抗で構成されている請求項1または2記載の電流検出装置。
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