JP2012193888A - 逆流防止換気装置と逆流防止換気方法 - Google Patents

逆流防止換気装置と逆流防止換気方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、床下に広い設置場所が必要でなく、床下での作業がなく室内側から施工とメンテナンスが行え、コンパクトな構造で取り付けが容易であり、家屋の改造が少なくて済み、逆止弁の動作が迅速で、その動作開始の圧力差が大きく、湿気が逆流したり虫が入ったりすることのない、安価な逆流防止換気装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、有底円筒状の本体を有し、流入口と逆止弁付の吐出口を備え、本体11の軸中心を垂直方向に向けて流入口7が収納室の開口に室内側から装着され、ファンの作用で収納室内の空気を床下に排気する逆流防止換気装置1であって、本体11の下端部の側面には楔状の凹み2が形成され、この凹み2には下側斜面部21と上側斜面部22が形成されると共に吐出口5が下側斜面部に設けられ、弁板6が吐出口5に揺動可能に軸支され、その回転軸4が上端側に偏った位置に配置されたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、室内の押入れや納戸などの収納室内の換気を行う押入れ逆流防止換気装置と、室内の押入れや納戸などの収納室内の換気を行うとき湿気や虫などが逆流しない逆流防止換気方法に関する。
押入れ等や納戸は閉じられたままの状態が多く、内部の空気は滞留し、湿気ってジメジメした環境になりやすい。とくに住宅の西側や北側に置かれた押入れは日当たりが悪く、内部にカビが生えてしまうことも多い。
しかし、これを防止するために引き戸を開けて自然換気するのでは、例えば2時間〜3時間換気しても内部は十分に乾燥しない。そこで、従来簀を敷いたり、通風させるために扇風機を利用したりしていることが多い。
このほか押入れ内部を居室空間または屋外空間と連通させ、送風手段によって空気を流通させる換気構造が(特許文献1)、(特許文献2)で提案されている。
また、押入れ内部の換気を行い、結露等を防止するとともに清浄化された空気を居室空間に供給するため、押入れに吸気孔と排気孔と換気扇とフィルターを設ける技術が提案されている(特許文献3)。
さらに、安価で、広い範囲に送風が可能な送風撹拌装置と、この送風撹拌装置を用いた建物用換気システムも提案されている(特許文献4)。この送風撹拌装置は、1個のモータ、このモータによって回転駆動される水車型ファン、およびこのファンの周りに配置された環状のファンケーシングが設けられるとともに、このファンケーシングの片側中央に空気吸い込み口を設け、周囲に空気排出口を設けて、空気吸い込み口にダクト接続用の吸い込み口接続部を設置し、この吸い込み口接続部にダクトを接続し、ファンの吸い込み空気の一部をダクトから吸引する。ダクト接続用の吸い込み口接続部には、逆止弁が設けられている。
実開昭55−40164号公報 実開昭56−119842号公報 特開平7−158918号公報 特開2002−48373号公報
以上説明したように、押入れ等は換気が不十分だと湿気ってカビが生えるようなことが起きる。しかし、自然換気したり扇風機を使って強制的に換気したりするのでは、十分な乾燥が得られないし、面倒になる。
そして、(特許文献1)、(特許文献2)、(特許文献3)、(特許文献4)のような従来技術の換気装置を設けるのでは、通風効果、除湿効果が十分確保できなかったり、施工が大変でかつ高価な装置となったりして、構造も大きくなってしまう。
そして天面から外部へ強制換気するのは、ダクトでの配管工事が必要で、設置に費用がかかる。この点、押入れの床面から床下へ強制換気するのは、天面を介しての換気と比べると、配管工事の規模は小さくてすむが、作業環境が悪い床下の作業は難儀な作業であり、床下から逆に湿気や空気の逆流が起きるし、虫が家の中へ入ってくることが発生する。
そこで、ダクト内に逆止弁を設けて、簡素な構成で自動的に逆流を防止しようとすれば(図9参照)、重力を利用するためどうしてもダクトを曲げて延ばす必要が生じる。これでは工事が大変になる。(特許文献4)のように逆止弁を遠心型ファンの吸い込み口に設けるのは複雑な構成となり高価になる。
そこで、本発明は、床下に広い設置場所が必要でなく、床下での作業がなく室内側から施工とメンテナンスが行え、コンパクトな構造で取り付けが容易であり、家屋の改造が少なくて済み、逆止弁の動作が迅速で、弁板背面側負圧発生時にはその開放動作を遅らせることができ、湿気が逆流したり虫が入ったりすることのない、安価な逆流防止換気装置と、逆流防止換気方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の逆流防止換気装置は、有底円筒状の本体を有し、流入口と逆止弁付の吐出口を備え、本体の軸中心を垂直方向に向けて流入口が収納室の開口に室内側から装着され、ファンの作用で収納室内の空気を床下に排気する逆流防止換気装置であって、本体の下端部の側面には、水平方向に楔状の凹みが形成され、この凹みには、重力の方向と鋭角で交わる下側斜面部とこれより更に大きな角度で交差する上側斜面部が形成されると共に吐出口が下側斜面部に設けられ、逆止弁の弁板が吐出口に揺動可能に軸支され、その回転軸は吐出口の中央より上端側に偏った位置に配置され、この回転軸を中心に上端側弁板と下端側弁板の各重力で弁開閉の双方向に向くモーメントを弁板に夫々作用させ、かつ空気の流れによって弁板を回動させ吐出口に第1及び第2の流路を形成し、該第1及び第2の流路を流れる各流れの運動量変化で弁開の方向に作用するモーメントを形成すると共に、各流れの圧力を該弁板の両面に夫々作用させ、非送風時には重力で吐出口を閉止する一方、送風時には流れで第1及び第2の流路を形成して吐出口を迅速に開放すると共に、弁板背面側負圧発生時には第2の流路の連通により逆止弁の開放動作を遅らせることを主な特徴とする。
また、本発明の逆流防止換気方法は、流入口と逆止弁付の吐出口を備え、有底円筒状の本体の軸中心を垂直方向に向けて流入口を収納室の開口に室内側から装着し、ファンの作用で収納室内の空気を床下に排気する逆流防止換気方法であって、本体の下端部の側面に水平方向に楔状の凹みを形成し、この凹みに重力の方向と鋭角で交わる下側斜面部を形成すると共に吐出口を下側斜面部に設け、逆止弁の弁板を吐出口に揺動可能に軸支し、その回転軸は吐出口の中央より上端側に偏った位置に配置し、この回転軸を中心に上端側弁板と下端側弁板の各重力で弁開閉の双方向に向くモーメントを弁板に夫々作用させ、かつ空気の流れによって弁板を回動させ吐出口に第1及び第2の流路を形成し、該第1及び第2の流路を流れる各流れの運動量変化で弁開の方向に作用するモーメントを形成すると共に、各流れの圧力を該弁板の両面に夫々作用させ、非送風時には重力で吐出口を閉止する一方、送風時には流れで第1及び第2の流路を形成して吐出口を迅速に開放すると共に、弁板背面側負圧発生時には第2の流路の連通により逆止弁の開放動作を遅らせることを主な特徴とする。
本発明の逆流防止換気装置によれば、床下に広い設置場所が必要でなく、床下での作業がなく室内側から施工とメンテナンスが行え、コンパクトな構造で取り付けが容易であり、家屋の改造が少なくて済み、逆止弁の動作が迅速で、弁板背面側負圧発生時にはその開放動作を遅らせることができ、湿気が逆流したり虫が入ったりすることのない、安価な逆流防止換気装置を提供することができる。
また、本発明の逆流防止換気方法によれば、床下に広い設置場所が必要でなく、床下での作業がなく室内側から施工とメンテナンスが行え、小さな設置面積で取り付けが容易であり、家屋の改造が少なくて済み、逆止弁の動作が迅速で、弁板背面側負圧発生時にはその開放動作を遅らせることができ、湿気が逆流したり虫が入ったりすることのない、逆流がない換気を実現することができる。
本発明の実施の形態1の逆流防止換気装置の全体説明図 本発明の実施の形態1の逆流防止換気装置の一部破砕断面図 本発明の実施の形態1の逆流防止換気装置の第1の本体構成部品の側面図 (a)は本発明の実施の形態1の逆流防止換気装置の第1の本体構成部品の断面図、(b)(a)の第1の本体構成部品の底面図 本発明の実施の形態1の逆流防止換気装置置の第2の本体構成部品の断面図 (a)本発明の実施の形態1の逆流防止換気装置の弁板の断面図、(b)(a)の弁板の正面図 比較例1の逆流防止換気装置の作用説明図 本発明の実施の形態1の逆流防止換気装置の作用説明図 比較例2の逆流防止換気装置の全体説明図 本発明の実施の形態2の逆流防止換気装置の構成図 本発明の実施の形態3の逆流防止換気装置の構成図
本発明の第1の発明は、有底円筒状の本体を有し、流入口と逆止弁付の吐出口を備え、本体の軸中心を垂直方向に向けて流入口が収納室の開口に室内側から装着され、ファンの作用で収納室内の空気を床下に排気する逆流防止換気装置であって、本体の下端部の側面には、水平方向に楔状の凹みが形成され、この凹みには、重力の方向と鋭角で交わる下側斜面部とこれより更に大きな角度で交差する上側斜面部が形成されると共に吐出口が下側斜面部に設けられ、逆止弁の弁板が吐出口に揺動可能に軸支され、その回転軸は吐出口の中央より上端側に偏った位置に配置され、この回転軸を中心に上端側弁板と下端側弁板の各重力で弁開閉の双方向に向くモーメントを弁板に夫々作用させ、かつ空気の流れによって弁板を回動させ吐出口に第1及び第2の流路を形成し、該第1及び第2の流路を流れる各流れの運動量変化で弁開の方向に作用するモーメントを形成すると共に、各流れの圧力を該弁板の両面に夫々作用させ、非送風時には重力で吐出口を閉止する一方、送風時には流れで第1及び第2の流路を形成して吐出口を迅速に開放すると共に、弁板背面側負圧発生時には第2の流路の連通により逆止弁の開放動作を遅らせることを特徴とする逆流防止換気装置である。この構成によって、床下に広い設置場所が必要でなく、床下での作業がなく室内側から施工とメンテナンスが行え、コンパクトな構造で取り付けが容易であり、家屋の改造が少なくて済み、逆止弁の動作が迅速で、弁板背面側負圧発生時にはその開放動作を遅らせることができ、湿気が逆流したり虫が入ったりすることのない、安価な逆流防止換気装置を提供することができる。
本発明の第2の発明は、第1の発明において、本体の流入口と吐出口上端との間に配設された軸流ファンを備え、該軸流ファンの吐出圧で弁板を開放させることを特徴とする逆流防止換気装置である。この構成によって、確実に湿気が逆流したり虫が入ったりすることのない、安価な逆流防止換気装置を提供することができる。
本発明の第3の発明は、第1の発明において、床下に配設された床下換気扇のファンが形成する負圧によって弁板を開放させることを特徴とする逆流防止換気装置である。この構成によって、床下換気扇の運転に換気を委ねることができ、換気扇を内蔵させる場合と比較してきわめて簡素で安価な構成にすることができる。通常の自然風では収納室に湿気が逆流したり、開いた部分から虫が入ったりすることがない。カビが生えることもない。押し入れや納戸などの換気装置として優れた逆流防止換気装置を提供することができる。
本発明の第4の発明は、第1の発明において、逆止弁の弁板の回転軸が、該弁板の揺動中心として吐出口の下流の圧力と室内の空気の圧力差が大きくなるのに対応して弁板の上端側に偏った位置に配置されると共に、圧力差が小さくなる場合には弁板の中央に近付いた位置に配置されることを特徴とする逆流防止換気装置である。この構成によって、逆止弁の応答性を変化させたり、弁板背面側負圧発生時にはその開放動作を遅らせることができ、設置場所ごとに確実に湿気が逆流したり虫が入ったりすることを避けることができる。
本発明の第5の発明は、第1の発明において、凹みの上側斜面部の内面は内部の空気の流れを一方側面から他方側面側に絞るガイド部を構成していることを特徴とする逆流防止換気装置である。この構成によって、弁板を回動させ吐出口に第1及び第2の流路を形成するのが容易で、コンパクトな円筒の中で円滑に第1の流路を流れる流れを90°近く曲げることができる。
本発明の第6の発明は、流入口と逆止弁付の吐出口を備え、有底円筒状の本体の軸中心を垂直方向に向けて流入口を収納室の開口に室内側から装着し、ファンの作用で収納室内の空気を床下に排気する逆流防止換気方法であって、本体の下端部の側面に水平方向に楔状の凹みを形成し、この凹みに重力の方向と鋭角で交わる下側斜面部を形成すると共に吐出口を下側斜面部に設け、逆止弁の弁板を吐出口に揺動可能に軸支し、その回転軸は吐出口の中央より上端側に偏った位置に配置し、この回転軸を中心に上端側弁板と下端側弁板の各重力で弁開閉の双方向に向くモーメントを弁板に夫々作用させ、かつ空気の流れによって弁板を回動させ吐出口に第1及び第2の流路を形成し、該第1及び第2の流路を流れる各流れの運動量変化で弁開の方向に作用するモーメントを形成すると共に、各流れの圧力を該弁板の両面に夫々作用させ、非送風時には重力で吐出口を閉止する一方、送風時には流れで第1及び第2の流路を形成して吐出口を迅速に開放すると共に、弁板背面側負圧発生時には第2の流路の連通により逆止弁の開放動作を遅らせることを特徴とする逆流防止換気方法である。この構成によって、床下に広い設置場所が必要でなく、床下での作業がなく室内側から施工とメンテナンスが行え、小さな設置面積で取り付けが容易であり、家屋の改造が少なくて済み、逆止弁の動作が迅速で、弁板背面側負圧発生時にはその開放動作を遅らせることができ、湿気が逆流したり虫が入ったりすることのない、逆流がない換気を実現することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1の逆流防止換気装置と逆流防止換気方法を図面により説明する。図1は家屋の押入れ等の床下に設置された逆流防止換気装置の全体説明図を示し、図2は逆流防止換気装置の一部破砕断面図を示し、図3は逆流防止換気装置の第1の本体の側面図、図4(a)は実施の形態1の逆流防止換気装置の第1の本体構成部品の断面図、図4(b)は(a)の第1の本体構成部品の底面図、図5(a)は実施の形態1の逆流防止換気装置の第2の本体構成部品の断面図、図5(b)は(a)の第2の本体構成部品の底面図、図6(a)は弁板の断面図、図6(b)は弁板の正面図である。さらに、図7は比較の逆流防止換気装置の作用説明図、図8は実施の形態1の逆流防止換気装置の作用説明図、図9は比較例の逆流防止換気装置の全体説明図である。
図1から図6において、家屋Aの押入れ等の収納室Bの床Fにあけた開口Cに室内側から装着された逆流防止換気装置1である。逆流防止換気装置1は流入口7と逆止弁3付の吐出口5が設けられた有底円筒状の本体11を有している。この有底円筒状の逆流防止換気装置1の本体11とは以下のような形状である。すなわち、円筒形状で長手方向の一方の端に流入口7となる開口が開けられ、長手方向の他端には底面12で閉止されており、吐出口5は底面12側の本体11の下端、側面に開けられている。逆流防止換気装置1は床Fに円筒軸を垂直になるように床下側から取り付けられる。流入口7は床Fの開口Cに同心状に取り付けられる。実施の形態1においては、底面12は流入口7と平行な面であるが、必ずしも必要でない。これは実施の形態2で説明する。カバー13は収納室B側に配設されて流入口7をカバーする。
ところで、本体11の側面の下端部には楔状の凹み2が形成されている。そして、この凹み2には主要部分が重力の方向と鋭角で交差する下側斜面部21とこの方向より更に大きな角度(言い換えると重力の方向と鈍角で交差する)の上側斜面部22が形成される。吐出口5はこの下側斜面部21に開口される。上側斜面部22は円筒の本体11内の流れを凹み2の吐出口5側から内部的に絞るガイド部をなしている。流入口7から吸い込まれた空気は上側斜面部22の傾斜によって一側へ絞られ、本体11の下端に向かって流れ、底面12で曲げられ、吐出口5から吐出される。
吐出口5には回転軸4によって下側斜面部21に軸支された弁板6が重力でこれを閉止するように設けられている。弁板6、回転軸4、軸受41、弁板側軸支持部42と吐出口5は排気する空気の逆止弁3を構成する。弁板6は下側斜面部21から凹み2側に一側に揺動自在に軸支される。
そして、その回転軸4は吐出口5の中央より吐出口5上端側に偏った位置に置かれて、吐出口5を閉止または開放でき、非送風時にはこの弁板6がその重力で吐出口5を閉止する。これに対し、送風時には回転軸4より弁板6の上部分(上端側弁板)が吐出口5を通って本体11内へ回動させられるとともに、下部分(下端側弁板)が吐出口5を開口する方向に回動させられる。これにより、空気の流れによって弁板6を回動させ吐出口5に主流路(第1の流路)と副流路(第2の流路)を形成し、この主副流路を流れる各流れの運動量変化で弁開の方向に作用するモーメントを形成し、各流れの圧力を弁板6の表裏両面に夫々作用させる。本体11内の空間内において内部を流れる主流路を流れる主流が曲げられ、この主流によって吐出口5の第1の開口部分5bを開放し、かつ分岐流により副流路の第2の開口部分5aを開放することができる。
ここで、実施の形態1の逆流換気防止装置1の場合、流入口7から少し本体11内部に位置するところに軸流ファン31とモータ32が配設されている。この軸流ファン31と周囲の本体11(ケーシング部分)とによっていわゆる換気扇を構成している。軸流ファン31の下流側に上側斜面部22の円筒の内周面が膨出しており、ガイド部となって、内部を流れる空気を一方側から絞り、狭くて短い円筒の空間内で凹み2側の吐出口5に向けて流れをほぼ90°円滑に曲げることができる。仮に円筒で吐出口が底面に設けられるような場合の逆止弁3は重力だけで閉止することはできないし、床下Dの地面に吹き付ける構成となってしまう。しかし、図9のように円筒形状の本体11をダクトでL字状に曲げた場合、床下Dに広い設置場所が必要となる。また、さらに作業環境が悪い床下での難儀な作業が必要になる。この点、実施の形態1の逆流換気防止装置1は、1個の円筒の内部の構成だけでほぼ90°円滑に流れを曲げることができる。
このように実施の形態1の逆流換気防止装置1は、凹み2を楔状の下側斜面部21と上側斜面部22とで構成し、吐出口5を下側斜面部21に設けて、弁板6によって覆い、逆止弁3を構成することで、逆流防止換気装置1を本体11の円筒だけのコンパクトな構造にすることができる。これにより、床下Dに広い設置場所の必要がなくなる。床Fに開口Cを開けるだけで足り、室内からだけの作業で設置でき、家屋の改造が少なくて済み、取り付けが容易である。排気流れを地面へ向けて噴流にせずに済み、流れは円滑に曲がるうえに、主副流路は吐出口5の第1の開口部分と第2の開口部分を使って排気するので開口全体を有効に利用できる。
図2〜図6から分かるように実施の形態1の逆流換気防止装置1は、本体構成部品1aと本体構成部品1b、さらには図6の弁板6、カバー13とから構成される。略半割円筒状の本体構成部品1aに弁板6を取り付け、これを本体構成部品1bに軸流ファン31とモータ32からなる換気扇本体を挟むように突き合わせて一体化し、最後に室内側から床の開口Cに装着してフランジ15で保持し、カバー13を取り付けて逆流換気防止装置1を完成する。装着後のメンテナンス時には、逆手順で、カバー13を外し、フランジ15を引き上げて、本体11から換気扇を取り除き、本体構成部品1aと本体構成部品1bを左右に分ければ分解できる。逆流換気防止装置1の装着とメンテナンスがいずれも室内側から行え、作業環境が悪い床下での作業が不要になる。
本体構成部品1aには、図3、図4に示すように下側斜面部21には受け止め領域8a、上側斜面部22にはストッパ8bが形成されており、凹み2の下端には円筒の外周にまで広がる傾斜部23が設けられている。傾斜部23は下側斜面部21の角度α(図2参照)が小さい場合に形成されるもので、角度αが大きくなると必ずしも必要なくなる。実施の形態1において凹み2が楔状というのは、こうした傾斜部23を含む断面略三角状の形状を意味する。フランジ15が開口Cに装着される。
本体構成部品1bと本体構成部品1aの対向部分には、図5で示すように雄雌の係止部からなる連結部材24,25が夫々に設けられており、この連結部材24,25を嵌合させることにより本体11を一体化する。
次に、逆止弁3の弁板6の揺動中心となる回転軸4を吐出口5の中央位置(中間点)よりその上端側に偏った位置に配置することの作用について説明する。図7は、比較例として、弁板6の回転軸4を吐出口4の上端に接配置させた場合である。図8は実施の形態1の回転軸4であり、中央位置より上端側に偏った位置に置いた逆止弁3の説明図である。回転軸4の位置により、弁板6は上端側弁板(回転軸4より上側部分)と下端側弁板(回転軸4より下側部分)とに二分される。
吐出口5が開口される下側斜面部21は、主要部分が図2、図3、図4に示すように重力の方向(垂直軸)から角度αだけ傾斜している。従って、回転軸4によって自在に回動軸支された弁板6は、図3、図4、図7、図8に示すように、非送風時には板の重量のみが作用するため重力のモーメントが作用して吐出口5は閉止される。
まず、図7の比較例1の場合を説明する。図7の比較例1は、図9の比較例2のようなダクト内設逆止弁を単純に本体11に設けた場合の換気装置である。
この場合、一端で軸支した弁板6の全体が回転軸4周りに回動(揺動)できる。流れの正確な解析は非線形で複雑であるから、以下、簡略化した概念を利用して比較例の場合の動作、作用のあらましを説明する。
図7の比較例1においては、非送風時には弁板6の表裏の面に作用する圧力差はなく(外部環境、室内ともは大気圧)、弁板の重力モーメントのみが作用して吐出口5は閉止される。
図7において、流れが形成されない状態では、時計回り(弁閉止方向であり、こちらの回転方向を正方向とする)のモーメントM=重力モーメントM3r=l・mg・sin(θ+α)/2が作用する。ここに、mは弁板6の単位長当たりの重量であり、lは弁板6の全長、gは重力加速度とする。
弁板6が下側斜面部2に接すると、面からの反力を受け、重量の分力とつりあい、この状態で弁板6は吐出口5を閉じる。なお、上述したように、回転を上側斜面部22の上端で係止するため、上側斜面部22にはストッパ8bを設けてもよいし、上側斜面部22そのものをストッパ8bにしてもよい。また、同様に、弁板6下端を下側斜面部21で受け止めるため、吐出口5の周縁には受け止め領域8aが設けられる。
しかし、比較例の送風時には、空気の流れの速度u、流量q、圧力p、大気圧p0r、差圧Δpとすると、重力モーメントのほかに、流れの運動量変化q・Δuによる力f、差圧Δpによる力が弁板6の表面全面に作用する。
図7に示すように、弁板6が角度αで傾斜した下側斜面部2の平面から反時計回り(弁開放方向であり、こちらの回転方向を負方向とする)に角度θほど回転したところでつり合ったとすると、反時計回りには、差圧ΔpによるモーメントM1r=∫Δp・ldl=Δp・l/2と、運動量変化に基づくモーメントM2r=kl・f・cos(θ+α)が作用することになる。ここで、kは本体11の円筒内で主流路を流れる主流が弁板6に作用する作用点の半径xの弁板6の全長lに対する比率を表す係数である。半径x=klになるものとする。弁板6の重力モーメントM3r=l・mg・sin(θ+α)/2は、時計周りに作用する。
従って、全体として、おおむねモーメントM=M3r−(M1r+M2r)=0が成り立つところで逆止弁3は開放されることになる。θ+α=90°ではΔp・l/2M=l・mg+Δp・l/2となるから、時計回りのモーメントが作用するようになるため、0<θ<(90°−α)のどこかでM=0、すなわちtan(θ+α)=mgl/2kf程度でつり合うことになる。
これに対し、図に示す実施の形態1の場合の逆止弁3には、更に別に反時計回りのモーメントが加わる。図7と同様に流れの詳細な解析は非線形で複雑なため、以下簡略した諸量を利用して分かり易く、動作、作用の傾向を説明する。
弁板6の全長をlとし、揺動中心となる回転軸4を基準として、回転軸4から吐出口5上端側までの弁板6の上側部分長さをa、回転軸4から吐出口5下端側までの下側部分長さをb(a<b、a+b=l)、圧力p、外部環境の大気圧p、差圧Δp、主流側の運動量変化による力f、分岐された流れの運動量変化による力fとすると、差圧ΔpによるモーメントMはM=Δp・l/2程度であるから、おおむねΔp≒0、M≒0となる。
運動量変化に基づくモーメントMは、弁板6の上側部分による反時計回りのモーメントM2bと、弁板下部分による反時計回りのモーメントM2aとが加算されることによって、M=M2a+M2b=k’b・f・cos(θ+α)+k’a・f・sin(θ+α)が作用する。また、弁板6の重力モーメントMとして、弁板6の上部分による反時計回りのモーメントM3aと、逆に、弁板下部分による時計回りのモーメントM3bとが加わり、重力モーメントM=M3b−M3a={(b−a)・mg・sin(θ+α)}/2が作用する。ここで分かり易くするために、k’を本体11の主流と分岐流が弁板6に作用する各作用点の各半径xの、上側部分長さをaと下側部分長さをbに対する比率を表す係数とする。なお、k’が腕の上側と下側とで異なる値の場合は、上側部分長さaと下側部分長さbにそれぞれのk’を掛ければ作用点までの各半径が得られる。
従って、全体としてモーメントMは、M=M−(M+M)=M3b−M3a−(M2a+M2b)=(b−a)・mg・sin(θ+α)/2−{k’b・f・cos(θ+α)+k’a・f・sin(θ+α)}となる。
ところで、時計回りの重力モーメントM={(b−a)・mg・sin(θ+α)}/2は、図7の比較例1の場合の重力モーメントM3rと比較すると、弁板6の上部分長さaの部分によるモーメント量の減殺によって、著しく小さな値に減少している。さらに、反時計回りの運動量変化に基づくモーメントMは、逆に弁板6の上部分長さaによる量が加算される。図7の比較例1がつり合うθの角度よりはかなり大きな角度まで回転してゆくことが分かる。
しかし、θ+α=90°付近では、M=(b−a)・mg/2−k’b・f程度になるから、aとbの長さを選択することで(例えばaを小さくすると)、図7の比較例1と同様に運動量変化による力fがほぼ0となり、全体としてモーメントMを時計回りの負のモーメントにすることができる。すなわち、0<θ<(90°−α)のどこかにつり合いの位置が存在することが分かる。
すなわち、図に示した実施の形態1の逆止弁3においては、同一流速、同一流量であれば、図7の逆止弁よりも大きな角度θで、弁板6を開放させることができ、逆にいうと、より小さな流速、より小流量で逆止弁3を開放することができる。これにより、軸流ファン31の換気扇の能力を小さなものにすることができ、モータ32のトルク、大きさを小さくすることができる。
さらに、重要なことは、非送風時(M=0)に床下Dに自然風が床下を流れ、弁板6の背面(凹み2付近)が負圧になったときに、図7の場合と比較して弁板6が容易に開かないことである。すなわち、非送風時(モータが停止中)に、床下Dに強い自然風が流れた場合、言い換えると弁板背面側負圧発生時には、凹み2付近が負圧pになり、室内は大気圧pの場合、Δp=p−p<0が作用する。図7の比較例1の場合、この差圧Δpが重力の作用と同様に弁板全面に作用し、この差圧ΔpによるモーメントMが重力モーメントMに勝った場合、弁板6が開いてしまう。
しかし、実施の形態1の逆止弁3においては、弁板背面側負圧発生時に弁板6が開放されようとすると直ちに、吐出口5の第1の開口部分5bだけでなく、第2の開口部分5aが本体11内と弁板6の背面側を連通し、Δp≒0、M≒0の状態に移行し、過渡応答を経て、重力モーメントMだけが作用するようになる。従って、背面が少し負圧になる程度では逆止弁3は開放されず、湿気や虫等が逆止弁3の吐出口5から逆流換気防止装置1、さらに室内に侵入する可能性ほとんどなくなる。
このように実施の形態1の逆流防止換気装置によれば、押し入れや納戸等の収納室の換気を行うときに、広い設置場所が必要でなく、床下での作業が必要でなく、室内側から施工とメンテナンスが行え、コンパクトな構造で取り付けが容易であり、本体の底面が平面であるため作り易く、家屋の改造が少なくて済み、吐出口全体を有効に利用でき、安価な逆流防止換気装置にすることができる。
また、逆流防止換気装置に設ける換気扇のモータも小さくて済み、これにより小電力で、小型な換気装置にすることができ、音も小さく、安価な逆流防止換気装置を提供することができる。
また、強い自然風が床下を流れる場合などに背面に負圧が生じ(逆転圧力が発生し)、逆止弁が開いたり、これによって収納室に湿気が逆流したり、虫が入ったりすることがない。換気扇による換気で強制換気するため換気が不十分ということはなく、湿気が逆流し室内に溜まったりして、カビが生えることもない。押し入れや納戸などの換気装置として優れた逆流防止換気装置を提供することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の逆流防止換気装置と逆流防止換気方法を図面により説明する。実施の形態2の逆流防止換気装置は本体の底面に、流れを吐出口に円滑に曲げるように傾斜面を設けたものである。従って、底面は流入口と平行な面でなく、一部傾斜している。図10は本発明の実施の形態2の逆流防止換気装置の構成図である。実施の形態2の逆流防止換気装置は基本的に実施の形態1と同様の構成を有するから、実施の形態2において実施の形態1と同一符号は特に説明しない限り同一構成を示すものであり、実施の形態1の説明と図1から図は実施の形態2においても参照する。
図10において、実施の形態2の逆流防止換気装置1の底面12には、流入口7と平行な面12のほかに、円筒の中で流れを吐出口に円滑に曲げるようにガイド面となる傾斜面14が設けられている。
実施の形態1のように、底面12が流入口7と平行な面だけだと、円筒の本体11の下端の隅の内部空間には、流れを吐出口5側へ曲げるために循環流れが形成されて、死領域となる。この循環流れを形成するため流体損失が大きくなり、無駄な電力を消費し、モータ32の能力を大きくしなければならない。
しかし、実施の形態2の逆流防止換気装置1は、図10のように傾斜面14を備えているため、不必要な循環流れを形成する必要がなく、無駄な電力を消費し、モータ32の能力は実施の形態1より小さくて済む。
このように実施の形態2の逆流防止換気装置によれば、換気扇のモータも小さくて済み、これにより小電力で、小型な換気装置にすることができ、音も小さく、安価な逆流防止換気装置を提供することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3の逆流防止換気装置と逆流防止換気方法を図面により説明する。実施の形態3の逆流防止換気装置は換気扇を内蔵せずに、床下換気扇を利用して換気の流れを形成する給気グリルである。従って、本体に軸流ファンは設けられない。図11は本発明の実施の形態3の逆流防止換気装置の構成図である。実施の形態3の逆流防止換気装置は基本的に実施の形態1,2と同様の構成を有するから、実施の形態3において実施の形態1,2と同一符号は特に説明しない限り同一構成を示すものであり、実施の形態1,2の説明と図1から図6は実施の形態2においても参照する。
図11において、実施の形態3の逆流防止換気装置1(給気グリル)の本体11には軸流ファン31は配置されておらず、本体11の側面の下端部に楔状の凹み2が形成されている。その余の構成は基本的に実施の形態1,2と同様である。
実施の形態1,2と同様、この凹み2には重力の方向と鋭角で交差する下側斜面部21と重力の方向と鈍角で交差する上側斜面部22が形成される。吐出口5はこの下側斜面部21に開口される。上側斜面部22は円筒の本体11内の流れを凹み2の吐出口5側から内部的に絞るガイド部をなしている。
床下換気扇9の作用によって流入口7から吸い込まれた空気は上側斜面部22の傾斜によって一側へ絞られ、本体11の下端に向かって流れ、底面12で曲げられ、吐出口5から吐出される。実施の形態2と同様に、傾斜面14を設けるのも好適である。
そして、実施の形態3の逆流防止換気装置1は、床下換気扇9の吸込口付近に配設される。床下換気扇9の吸込口が逆止弁3の弁板6と対向するように配置されるのが好適である。このとき、弁板6の背面(凹み2付近)が負圧になり、この負圧の作用で逆止弁3を開いて収納室内から空気を吸い出して換気する。弁板6の上部分長さaが設けられているため、圧力差による応答性、感度が良く、床下換気扇9の作用で強制排気が行える。
なお、運転ではなく、一時的な弁板背面側負圧発生時には、弁板6が開放されると、吐出口5の第1の開口部分5bだけでなく、第2の開口部分5aが本体11内と弁板6の背面側を連通し、おおむねΔp≒0、M≒0の状態となり、過渡応答を経て、実質的に重力モーメントMだけが作用する状態となる。これにより一時的な弁板背面側負圧発生時には逆止弁の開放動作を遅らせることができる。しかし、床下換気扇9のように強制的に負圧状態にすると、重力モーメントMと運動量変化に基づくモーメントMが弁板6に作用する状態になる。これにより床下換気扇9の作用で強制排気ができる。
床下換気扇9の吸込み能力は大きく、凹み2付近はかなりの負圧pになり、室内は大気圧pであるから、Δp=p−p<0はかなり大きく、強制換気される。床下換気扇9によって、強制換気を行うと同時に、虫等が逆止弁3から室内に侵入するのを避けることができる。ここで、揺動中心となる回転軸4を基準として、板6の上部分長さaと下部分長さbをどのような長さにするかが重要になる。弁板6の上部分長さaを、実施の形態1,2の場合よりも下部分長さbに近付け、b>aではあるが全長の1/2に近い長さ、弁板背面側負圧発生で過応答することなく強制換気は可能な適度な長さを選択するのが好適である。
実施の形態3の場合、本体11には回動部分となる軸流ファンが不要になり、逆流防止換気装置1の構造が簡素になるだけでなく(概ね本体11を2つ割にして弁板6とカバー13を設けるだけの構造)、逆流防止換気装置1を定期的に運転するシステム構成が不要となり、逆流防止換気装置1がきわめて簡素になる。逆流防止換気装置1の運転は、床下換気扇9の運転スケジュールに委ねて任せればよい。
このように実施の形態3の逆流防止換気装置によれば、押し入れや納戸等の収納室の換気を行うときに、広い設置場所が必要でなく、床下での作業がなく室内側から施工とメンテナンスが行え、コンパクトな構造で取り付けが容易であり、家屋の改造が少なくて済み、排気流れを地面に向かった噴流にせずに吐出口全体を有効に利用でき、安価な逆流防止換気装置にすることができる。
また、床下換気扇の運転に換気を委ねることができ、軸流ファンからなる換気扇を内蔵させる場合と比較して、簡素で安価な構成にすることができる。通常の自然風では収納室に湿気が逆流したり、開いた部分から虫が入ったりすることがない。カビが生えることもない。押し入れや納戸などの換気装置として優れた逆流防止換気装置を提供することができる。
本発明は、押し入れや納戸等の収納室の空気を床下に換気する逆流防止換気装置に適用できる。
1 逆流防止換気装置
1a 本体構成部品
1b 本体構成部品
2 凹み
3 逆止弁
4 回転軸
5 吐出口
5a 第2の開口部分
5b 第1の開口部分
6 弁板
7 流入口
8b ストッパ
8a 受け止め領域
床下換気扇9
11 本体
12 底面
13 カバー
14 傾斜面
15 フランジ
21 下側斜面部
22 上側斜面部
23 傾斜部
24,25 連結部材
31 軸流ファン
32 モータ
41 軸受
42 弁板側軸支持部
α 角度
θ 角度
負圧
差圧Δpによるモーメント
運動量変化に基づくモーメント
重力モーメント
A 家屋
B 収納室
C 開口
D 床下
F 床

Claims (6)

  1. 有底円筒状の本体を有し、流入口と逆止弁付の吐出口を備え、前記本体の軸中心を垂直方向に向けて前記流入口が収納室の開口に室内側から装着され、ファンの作用で前記収納室内の空気を床下に排気する逆流防止換気装置であって、
    前記本体の下端部の側面には、水平方向に楔状の凹みが形成され、この凹みには、重力の方向と鋭角で交わる下側斜面部とこれより更に大きな角度で交差する上側斜面部が形成されると共に前記吐出口が前記下側斜面部に設けられ、
    前記逆止弁の弁板が前記吐出口に揺動可能に軸支され、その回転軸は前記吐出口の中央より上端側に偏った位置に配置され、
    この回転軸を中心に上端側弁板と下端側弁板の各重力で弁開閉の双方向に向くモーメントを前記弁板に夫々作用させ、かつ空気の流れによって前記弁板を回動させ前記吐出口に第1及び第2の流路を形成し、該第1及び第2の流路を流れる各流れの運動量変化で弁開の方向に作用するモーメントを形成すると共に、前記各流れの圧力を該弁板の両面に夫々作用させ、
    非送風時には重力で前記吐出口を閉止する一方、送風時には流れで前記第1及び第2の流路を形成して前記吐出口を迅速に開放すると共に、弁板背面側負圧発生時には前記第2の流路の連通により前記逆止弁の開放動作を遅らせることを特徴とする逆流防止換気装置。
  2. 前記本体の前記流入口と前記吐出口上端との間に配設された軸流ファンを備え、該軸流ファンの吐出圧で前記弁板を開放させることを特徴とする請求項1記載の逆流防止換気装置。
  3. 床下に配設された床下換気扇のファンが形成する負圧によって前記弁板を開放させることを特徴とする請求項1記載の逆流防止換気装置。
  4. 前記逆止弁の弁板の回転軸が、該弁板の揺動中心として前記吐出口の下流の圧力と前記室内の空気の圧力差が大きくなるのに対応して前記弁板の前記上端側に偏った位置に配置されると共に、前記圧力差が小さくなる場合には前記弁板の前記中央に近付いた位置に配置されることを特徴とする請求項1記載の逆流防止換気装置。
  5. 前記凹みの上側斜面部の内面は内部の空気の流れを一方側面から他方側面側に絞るガイド部を構成していることを特徴とする請求項1記載の逆流防止換気装置。
  6. 流入口と逆止弁付の吐出口を備え、有底円筒状の本体の軸中心を垂直方向に向けて前記流入口を収納室の開口に室内側から装着し、ファンの作用で前記収納室内の空気を床下に排気する逆流防止換気方法であって、
    前記本体の下端部の側面に水平方向に楔状の凹みを形成し、この凹みに重力の方向と鋭角で交わる下側斜面部を形成すると共に前記吐出口を前記下側斜面部に設け、
    前記逆止弁の弁板を前記吐出口に揺動可能に軸支し、その回転軸は前記吐出口の中央より上端側に偏った位置に配置し、
    この回転軸を中心に上端側弁板と下端側弁板の各重力で弁開閉の双方向に向くモーメントを前記弁板に夫々作用させ、かつ空気の流れによって前記弁板を回動させ前記吐出口に第1及び第2の流路を形成し、該第1及び第2の流路を流れる各流れの運動量変化で弁開の方向に作用するモーメントを形成すると共に、前記各流れの圧力を該弁板の両面に夫々作用させ、
    非送風時には重力で前記吐出口を閉止する一方、送風時には流れで前記第1及び第2の流路を形成して前記吐出口を迅速に開放すると共に、弁板背面側負圧発生時には前記第2の流路の連通により前記逆止弁の開放動作を遅らせることを特徴とする逆流防止換気方法。
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