JP3982240B2 - 空気調和機の室外装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばマンション、ビル等の建築物内の冷暖房を行う空気調和機の室外装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
セパレート型の空気調和機が、例えばマンション内の一つの居室を空調するために設置される場合、通常、室外機はベランダに据付けられる。したがってこの場合でも、室外機が大気雰囲気中に設置されることを前提にして所定の送風量が得られる通常仕様の室外ファンが、室外機に内装されている。
【0003】
ところで、外壁面から張り出す上記のようなベランダを設けることなく、外壁面を上下平坦にしたマンション構造も考えられる。これにより、外壁面内側の居住空間が広くなり、また外壁に面する居室への日当たりもより良好になる。このようなマンションにおいても、各住戸、各居室毎の空調設備が不可欠であることから、ベランダに替わる室外機設置スペースが必要であり、これを外壁面の内側に設けたマンション構造の一例を図9に示している。
【0004】
同図において51はマンションの外壁面であり、この外壁面51の内側に、各階フロアーを上下に貫通する例えば断面角形の中空部52が設けられている。さらにこの中空部52が隔壁53によって区画され、内側が、後述するように排気流路領域として機能する排気シャフト54、外側が室外機設置スペース領域55として形成されている。なお、上記中空部52と外壁面51との間が居住空間56である。
【0005】
室外機設置スペース領域55(以下、給気シャフト部ともいう)には、図10に示すように、各階のフロア面に対応する各高さ位置に、それぞれ多孔板から成るメンテナンスデッキ(以下、グレーティングという)57が設けられている。空気調和機の室外機58は、このグレーティング57上に、排気の吹出口を隔壁53に形成された排気放出孔53aに向けて据付けられる。なお、給気シャフト部55は、適当階毎に床面を通して外壁面の外側に連通しており、したがってこの給気シャフト部55内の圧力は全体にわたってほぼ大気圧で維持される。一方、排気シャフト54については、いずれのフロアにも外壁面の外側への連通路は設けられておらず、これにより、室外機58から排気シャフト54内に流入した排気は、この排気シャフト54内を上昇してマンション屋上へと排気されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような排気シャフト54に臨ませて設置される室外機58では、従来の大気圧下の設置環境を前提とした通常仕様のものでは空調性能が低下するおそれが生じることが考えられる。つまり、より高層化したマンションで排気シャフト54の長さが長くなり、また、一つの排気シャフト54の周囲に設置される室外機58の台数が多くなると、この排気シャフト54内の静圧変動が大きくなって、大気圧下とは異なる環境下での運転状態になることが予想される。このように排気放出側の静圧が高くなると、室外ファンを所定の回転数で駆動しても所望の送風量が得られなくなり、また、室外機58からの排気の一部が排気シャフト54内まで達せずに側方へ流れて、これが再び室外機58内に吸込まれるようなショートサーキット現象が生じてしまう。この結果、室外機58に内装されている室外熱交換器において、この熱交換器を流れる冷媒と外気との熱交換量が低下する等、運転状態が不安定なものになってしまう。
【0007】
この発明は上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、室外機が、その吹出口側で大気圧よりも圧力が大きくなるような環境下に設置された場合でも、安定した空調運転を維持し得る空気調和機の室外装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1の空気調和機の室外装置は、室外熱交換器5と室外ファン4とが内装された室外機1を設けて成り、室外ファン4の作動時における室外機1からの排気の排出方向下流側に、室外ファン4の送風量と同等以上の送風性能を有する補助ファン6を設け、室外機1からの排気がさらに補助ファン6を通して外部放出されるように構成し、室外機1と補助ファン6との間の空間を囲うダクト部材2を設けると共に、ダクト部材2に、室外ファン4と補助ファン6との送風量の差に略相当する量の大気をダクト部材2内に取り入れるための開口7を設けた空気調和機の室外装置であって、室外機1周辺の温度を検出する温度センサと、室外ファン4の作動時に上記温度センサでの検出温度が設定温度範囲から逸脱したときに補助ファン6を駆動する補助ファン駆動制御手段を設けていることを特徴としている。
【0009】
このように構成された室外装置においては、室外機1からの排気は補助ファン6によって加圧され放出される。したがって、排気放出先の圧力が例えば前述した排気シャフトのように変動する場合でも、室外機1自体はこのような環境に対応した特別仕様のものとしなくとも、室外熱交換器5を通過する風量を確保することができる。この結果、全体的な製作費をより安価なものとして、上記のような設置環境下でも、排気のショートサーキットやシステム異常を生じさせることなく安定した運転状態が維持されるものとすることが可能になる。また、このように、室外機1と補助ファン6との間をダクト部材2で囲うことで、室外機1からの排気全体に補助ファン6の吸引力が確実に作用する。これにより、室外機1からの排気が側方に広がってその一部が補助ファン6に達する前に側方に流れ出てしまうようなことがなくなるので、ショートサーキットがより確実に防止され、これによってさらに安定した運転状態が維持される。さらに、この構成においては、補助ファン6での送風量が室外ファン4の送風量を超える場合でも、その差に略相当する量の大気がダクト部材2内に取り込まれることで、室外機1を通過する風量は室外ファン4の作動に応じた量に維持される。つまり、補助ファン6の吸引力が室外機1内にまで作用してこの室外機1を通過する風量が過大になることが抑えられる。したがって、これによっても安定した運転状態が維持される。そして、温度センサと、補助ファン駆動制御手段とを設けて上記制御を行う構成とすれば、経済性が向上した装置とすることができる。つまり、前述したように圧力変動が生じる排気シャフトに室外機からの排気を放出する場合、排気シャフト内の静圧が高くないときには、室外ファン4のみの運転で所定の送風量が確保される。一方、排気シャフト内の静圧が高くなると室外ファン4による送風量が低下し、また、排気の一部が排気シャフト内へと放出されずに前記したショートサーキットを生じて、室外機1の周辺温度が次第に上昇する。そこで、室外機1の周辺温度を検出するセンサ、例えば室外機1における吸込温度を検出するセンサ、或いは吹出温度を検出するセンサを設けて、これらセンサでの検出温度が正常運転時に許容しうる設定温度幅から逸脱したことが判別されたときに、補助ファン6を駆動する。これにより、補助ファン6の駆動に伴う電力消費がさらに低減され、経済性がさらに向上した装置とすることができる。
【0010】
請求項2の空気調和機の室外装置は、室外熱交換器5と室外ファン4とが内装された室外機1を設けて成り、室外ファン4の作動時における室外機1からの排気の排出方向下流側に、室外ファン4の送風量と同等以上の送風性能を有する補助ファン6を設け、室外機1からの排気がさらに補助ファン6を通して外部放出されるように構成し、室外機1と補助ファン6との間の空間を囲うダクト部材2を設けると共に、ダクト部材2に、室外ファン4と補助ファン6との送風量の差に略相当する量の大気をダクト部材2内に取り入れるための開口7を設けた空気調和機の室外装置であって、室外機1周辺の圧力を検出する圧力センサと、室外ファン4の作動時に上記圧力センサでの検出圧力が設定圧力範囲から逸脱したときに補助ファン6を駆動する補助ファン駆動制御手段を設けていることを特徴としている。
【0011】
このように構成された室外装置においては、室外機1からの排気は補助ファン6によって加圧され放出される。したがって、排気放出先の圧力が例えば前述した排気シャフトのように変動する場合でも、室外機1自体はこのような環境に対応した特別仕様のものとしなくとも、室外熱交換器5を通過する風量を確保することができる。この結果、全体的な製作費をより安価なものとして、上記のような設置環境下でも、排気のショートサーキットやシステム異常を生じさせることなく安定した運転状態が維持されるものとすることが可能になる。また、このように、室外機1と補助ファン6との間をダクト部材2で囲うことで、室外機1からの排気全体に補助ファン6の吸引力が確実に作用する。これにより、室外機1からの排気が側方に広がってその一部が補助ファン6に達する前に側方に流れ出てしまうようなことがなくなるので、ショートサーキットがより確実に防止され、これによってさらに安定した運転状態が維持される。さらに、この構成においては、補助ファン6での送風量が室外ファン4の送風量を超える場合でも、その差に略相当する量の大気がダクト部材2内に取り込まれることで、室外機1を通過する風量は室外ファン4の作動に応じた量に維持される。つまり、補助ファン6の吸引力が室外機1内にまで作用してこの室外機1を通過する風量が過大になることが抑えられる。したがって、これによっても安定した運転状態が維持される。また請求項2では、前記した室外機1周辺の温度を検出する構成に代えて、室外機1周辺の圧力を検出する構成としたものであり、これによって、排気シャフト等での圧力変動に応じた変化をより直接的に検出することができる。したがって、この検出圧力に基づいて補助ファン6の駆動を制御することで、前記同様に補助ファン6の駆動に伴う電力消費がさらに低減されて経済性が向上する。
【0014】
請求項3の空気調和機の室外装置は、請求項1または2の装置において、ダクト部材2の内外圧力差に応じて上記開口7を開閉するダンパー20を設けていることを特徴としている。
【0015】
このような構成においても、補助ファン6での送風量が室外ファン4の送風量を超えてダクト部材内の圧力が低下したときにダンパー20によって開口7が開かれることで、送風量の差に略相当する量の大気がダクト部材2内に取り込まれる。これによって前記同様に、室外機1を通過する風量が過大になることが抑えられて、安定した運転状態が維持される。
【0016】
請求項4の空気調和機の室外装置は、請求項3の装置において、上記ダクト部材2を、複数の個別ダクト2aと、これら個別ダクト2aの各先端が各々接続された集合ダクト2bとを設けて形成し、各個別ダクト2aの基端側にそれぞれ室外機1が設置されていることを特徴としている。
【0017】
この構成によれば、複数の空気調和機の各室外機からの排気が、例えば前述した排気シャフト内に放出されるようにする場合に、排気シャフトを区画形成する隔壁を貫通させて取付ける作業は集合ダクト2bについてだけ行えば、これに個別ダクト2aと室外機1とを順次接続するだけで良いので、施工作業が容易になる。また、複数の室外機1が設けられる場合でも全体的な構成がより簡素なものになり、さらに全体が占める専有面積もより小さなものとすることができる。
【0018】
請求項5の空気調和機の室外装置は、請求項4の装置において、集合ダクト2bへの各個別ダクト2aの接続部よりも排気の排出方向下流側に補助ファン6を設けていることを特徴としている。
【0019】
この場合、複数の室外機1に対して補助ファン6が1基のみ設けられる構成であるので、全体の製作費をより安価なものとすることができる。
【0020】
請求項6の空気調和機の室外装置は、請求項1から5のいずれかの装置において、補助ファン6よりも排気の排出方向下流側に、室外ファン4と補助ファン6との停止時に排気の排出方向下流側から室外機1に向かう大気の逆流を防止するシャッター8を設けていることを特徴としている。
【0021】
このようなシャッター8が設けられていれば、例えば前述した排気シャフトに隣接する給気シャフト部内に複数の室外機が設置されている場合に、排気シャフト内の大気が運転停止中の室外機を通して給気シャフト部へと流入することが上記シャッター8で阻止される。これによって、他の運転中の室外機に対し、これに排気シャフト内の大気が吸込まれて空調性能が低下するというような悪影響が生じることが防止される。
【0032】
【発明の実施の形態】
〔実施形態1〕
次に、この発明の空気調和機の室外装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態に係る空気調和機の室外装置は、図2に示すように、室外機1にダクト部材2を付設して構成される。室外機1は、大気圧下の設置環境を前提とした一般的な仕様で製作されているもので、室外機1における略直方体形状のケーシング3には、図において右斜下側の垂直面(以下、前面3aという)に略円形の排気吹出口(以下、吹出口と略記する)3bが形成され、左斜上側の垂直面(以下、後面という)と、左側の側面3cとに吸込口3dが形成されている。
【0033】
内部には、例えばプロペラファンより成る室外ファン4(図1参照)が設けられている。また、後面と側面3cとに沿って、平面視で略L字状に形成されたプレートフィン型の室外熱交換器5が配置されている。室外ファン4を作動すると、外気が吸込口3dを通してケーシング3内に吸込まれ、これが、室外熱交換器5を通過した後、吹出口3bを通して排気されるように構成されている。これにより、室外熱交換器5を流れる冷媒と外気との間に熱交換が生じて、冷媒の凝縮(冷房運転時)や蒸発(暖房運転時)が室外熱交換器5で生じるようになっている。
【0034】
なお、ケーシング3内における図2において右斜上側は機械室として形成され、この機械室内に、図示してはいないが、圧縮機等の機器類や、マイコン等を設けて構成された運転制御装置などを収納する電装品箱が設置されている。この室外機1を、室内に据付けられる室内機(図示せず)に連絡配管や連絡配線を介して接続することによって空気調和機が構成される。
【0035】
上記室外機1の吹出口3b側、したがって室外機1からの排気の排出方向下流側に設置される前記ダクト部材2は、室外機1の吹出口3bの形状よりもやや断面積の大きな略矩形断面の筒状に形成されている。内部には、例えばプロペラファンより成る補助ファン(以下、ブースターファンという)6が設けられている。また、このダクト部材2の上下左右の各壁面には、ブースターファン6の取付位置よりも室外機1側の位置に、矩形状の大気導入用の開口7・7がそれぞれ形成されている。さらに、このダクト部材2には、その前面開口を開閉するシャッター8が取付けられている。
【0036】
図1に、[従来の技術]の欄で説明したと同様に、外壁面の内側に設けられている排気シャフト(排気通路領域)9と、これを囲う給気シャフト部(室外機設置スペース)10とを有する高層マンション等の建築物に、上記構成の室外装置が据付けられた状態を示している。ダクト部材2は、室外機1からの排気の排出方向下流側(以下、前面側ともいう)を、排気シャフト9と給気シャフト部10とを区画する隔壁11に形成されている排気放出孔11a内に貫通させ、この排気放出孔11aとの間の隙間を埋めた状態で固定されている。室外機1は、前記した吹出口3bが形成されている前面3aを上記ダクト部材2の後端面に密着させた状態で、給気シャフト部10内の各フロアー毎に設けられたグレーティング12上に据付けられている。
【0037】
空調運転時に、室外機1内の室外ファン4が作動されると、給気シャフト部10内の大気が前述したように室外機1内に吸込まれ、吹出口3bを通してダクト部材2内に排気される。このとき、補助ファン駆動制御手段としての機能も兼用する前記運転制御装置により、上記室外ファン4に連動させて、この室外ファン4の作動とほぼ同時にブースターファン6も駆動される。これにより、室外機1からの排気は、ブースターファン6によってさらに加圧されてこのダクト部材2から排気シャフト9内へと外部放出される。なお、前記シャッター8は、上記のように室外ファン4やブースターファン6が作動されたときの排気シャフト9内に向かう排気の風圧によって、図示のように自動的に開状態になる。
【0038】
ここでブースターファン6としては、送風量や送風の圧力が室外ファン4と同等以上の送風性能を有するものが選定されている。図3に、室外ファン4の定格風量が3000m3/hの場合に設けられるブースターファン6について、その特性曲線を示している。機外静圧が10mmAq以下の範囲で、室外ファン4の定格風量を超える送風性能を備えており、例えば図中破線で示すように7mmAqのレベルのとき、このブースターファン6での風量は約3600m3/hである。したがって、このブースターファン6が作動されると、室外機1からの排気量とブースターファン6による送風量の差に略相当する量の大気が、前記した大気導入用の開口7を通してダクト部材2の周囲からこのダクト部材2内に吸込まれ、これが不足分ΔQとして室外機1からの排気量に加味されてブースターファン6を通過し、排気シャフト9へと放出される。
【0039】
すなわち、ブースターファン6として、上記のように例えば機外静圧が10mmAqまでは室外ファン4の定格風量よりも大きな送風性能を有するファンが設けられていることによって、排気シャフト9内の静圧が10mmAqに達するような変動が生じても、室外機1からの排気はダクト部材2内で滞留等を生じることなく、その全体が排気シャフト9へと排出される。またこの場合に、室外ファン4とブースターファン6との送風量の差に相当する大気が、大気導入用開口7を通してダクト部材2内に吸引されるので、ブースターファン6の吸引力が室外機1内に及ぶこともない。これによって、前記した室外熱交換器5を通過する風量は、室外ファン4の作動に応じた量で保持される。この結果、排気シャフト9内の圧力が変動しても、室外機1を通過する風量は室外ファン4の制御回転数に応じた風量に保持され、安定した空調運転が維持される。
【0040】
以上のように、本実施形態の空気調和機の室外装置においては、室外ファン4の送風量と同等以上の送風性能を有するブースターファン6が設けられ、このブースターファン6を通して室外機1からの排気が外部放出されるように構成されているので、排気放出領域の圧力が上記排気シャフト9のように変動する場合でも、室外機1自体はこのような据付け環境に対応した特別仕様のものとしなくとも、通常仕様で製作されたものを用いることが可能である。これによって、全体的な製作費をより安価なものとして、排気のショートサーキットやシステム異常を生じさせることなく安定した運転状態を維持することができる。
【0041】
また本実施形態のように、室外機1と排気シャフト9との間にダクト部材2を設け、このダクト部材2内にブースターファン6を設けた構成とすることによって、室外機1の吹出口3b前方は、周囲の空間からダクト部材2によって区画されているので、室外機1からの排気全体にブースターファン6の吸引力が確実に作用する。これにより、室外機1からの排気が側方に広がってその一部がブースターファン6に達する前に側方に流れ出てしまうことはなく、したがって、ショートサーキットがさらに確実に防止されるので、これによっても安定した運転状態が維持される。
【0042】
また本実施形態では、上記のようなダクト部材2を設けるに当たり、前記したように、室外ファン4とブースターファン6との送風量の差に略相当する量の大気をダクト部材2内に取り入れるための開口7がダクト部材2に設けられているので、ブースターファン6の吸引力が室外機1内まで作用してこの室外機1を通過する風量が過大になることが抑えられる。したがって、これによっても安定した運転状態が維持される。
【0043】
また本実施形態では、排気シャフト9に臨むダクト部材2の先端開口は、運転の停止時にシャッター8によって閉じられるので、排気シャフト9内の大気がこの運転停止中の室外機1を通して給気シャフト部10内へと流入することもない。したがって、給気シャフト部10に据付けられている他の室外機に対し、これら室外機に、排気シャフト9内の大気が停止中の室外機1を介して吸込まれ空調性能が低下するというような悪影響が生じることが防止される。
【0044】
さらに本実施形態では、ブースターファン6の駆動は、室外ファン4の作動に連動させてこれと同時に行われるようになっているので、空調運転の停止時にブースターファン6のみが無用に運転されているということはなく、したがって電力消費が抑えられて経済性が向上する。
【0045】
なお、上記形態においてダクト部材2に形成した大気導入用開口7については、ダクト部材2の壁面にこのような開口7を形成することなく、例えば室外機1の前面3aとダクト部材2の後端面との間に所定の隙間をあけてこのダクト部材2を設置し、この隙間を、室外ファン4とブースターファン6との送風量の差に略相当する量の大気をダクト部材2内に取り入れるための開口7として機能させる構成等とすることが可能である。
【0046】
一方、上記では室外ファン4の作動とほぼ同時にブースターファン6を駆動する制御構成を採用した例を示したが、運転開始当初は室外ファン4のみの作動状態を継続し、この場合に、例えば室外機1の周辺温度が継続して所定温度範囲内で保持されているときは、ブースターファン6を停止したままで保持するような制御構成とすることも可能である。すなわち、排気シャフト9内の静圧が高くないときには、室外ファン4のみで所定の送風量が確保され、このときはブースターファン6を停止状態で保持する。一方、排気シャフト9内の静圧が高くなって室外ファン4による送風量が低下し、また、排気の一部が排気シャフト9内へと放出されずに大気導入用開口7などを通して側方に漏れてショートサーキット等が生じた状態になると、室外機1の周辺温度が次第に上昇する。
【0047】
そこで、室外機1の周辺温度を検出するセンサ、例えば室外機1における前記吸込口3dに吸込温度検出センサを設け、或いは室外機1の前記吹出口3bに吹出温度検出センサを設けて、これらセンサでの検出温度が正常運転時に許容しうる設定温度幅から逸脱したことが判別されたときに、ブースターファン6の駆動を開始する。このような制御構成とすることにより、ブースターファン6の駆動に伴う電力消費がさらに低減され、経済性がより向上した装置とすることができる。
【0048】
さらに、上記のような室外機1の周辺温度に基づく制御に代えて、室外機1の周辺圧力を検出し、この検出圧力が設定圧力幅から逸脱したときにブースターファン6を駆動するような制御構成とすることも可能である。すなわち、排気シャフト9内の静圧が高くなって室外ファン4のみによる送風では所定の送風量が得られない状態では、室外機1の吹出口3bから排気シャフト9に至るダクト部材2内の圧力も正常な送風状態のときよりも高くなる。そこでこの間に圧力センサを設け、このセンサでの検出圧力に基づいてブースターファン6を駆動する。このような構成によっても、上記同様にブースターファン6の駆動が必要最小限に抑えられ、経済性が向上した装置とすることができる。
【0049】
なお、この場合の圧力センサについては、さらに排気シャフト9内の圧力を直接的に検出するようにすることも可能であり、また、排気シャフト9内と給気シャフト部10内との圧力差を検出するようなセンサを設けて構成することも可能である。
【0050】
〔実施形態2〕
次に、この発明の他の実施形態について図4および図5を参照して説明する。なお説明の便宜上、上記実施形態1についての各説明図に挙げた部材と同一の機能を有する部材に同一の符号を付記して、その詳細な説明を省略する。後述するさらに他の実施形態においても同様とする。
【0051】
本実施形態における空気調和機の室外装置では、図4しているようなダクト部材2を設けて構成される。このダクト部材2には、前記同様にブースターファン6が内装され、また、前端側にシャッター8が取付けられている。但し、ダクト部材2の後端側には、前述の大気導入用の開口7が一つの壁面にのみ形成され、そしてこの開口7を開閉するための開閉蓋20aを備えるダンパー20がこのダクト部材2に設けられている。このダンパー20は、図示例では、ダクト部材2の内外圧力差に応じて自動開閉するように、例えば開閉蓋20aを閉位置に付勢するバネ(図示せず)をこの開閉蓋20aに取付けて構成されている。
【0052】
このようなダクト部材2を、図5に示すように、前記実施形態1と同様に室外機1の前面に固定して、本実施形態における空気調和機の室外装置が構成されている。この構成では、室外ファン4とブースターファン6とが作動されると開閉蓋20aが開き、開口7を通して、このときの室外ファン4とブースターファン6との送風量の差に略相当する量の大気がダクト部材2内に吸込まれる。
【0053】
すなわち、室外ファン4とブースターファン6との駆動開始時に開閉蓋20aが閉じたままの状態では、ブースターファン6による送風量の方が室外ファン4を通しての排気量よりも大きいことから、ダクト部材2内の圧力が低下する。このときの内外圧力差によって開閉蓋20aが上記したバネのバネ力に抗して開方向に押動される。この結果、大気導入用開口7を通して大気がダクト部材2内に吸込まれ、これが、前記実施形態1と同様に室外機1からの排気量に加味されてブースターファン6を通過し、排気シャフト9へと放出される。したがって、この場合も室外熱交換器5を通過する風量は、室外ファン4の制御回転数に応じた風量に保持され、安定した空調運転が維持される。
【0054】
なお、上記形態におけるダンパー20については、これをダクト部材2内に生じる負圧によって開閉蓋20aが自動開閉する構成を例に挙げたが、例えば、開閉蓋20aを開閉駆動するモータ、或いはソレノイドなどの駆動機器が開閉蓋20aに連結された構造のダンパーを設け、また、ダクト部材2内の圧力を検出する圧力センサや、室外機1を通過する風量センサ等を付設して、これらセンサでの検出信号に基づき、開閉蓋20aの開閉、さらにはその開度を制御するような構成にすることも可能である。このような構成によって、室外ファン4とブースターファン6との送風量の差が排気シャフト9内の機外静圧の変動等に応じて変化する場合でも、よりきめの細かい制御が可能になる。この結果、室外機1を通過する風量変動をより小さくして、さらに空調能力の安定した運転を行わせることができる。
【0055】
〔実施形態3〕
図6に示すさらに他の実施形態での室外装置においては、前記したような大気導入用開口7はダクト部材2に形成されておらず、代わりに、室外機1内の前記した運転制御装置に、このダクト部材2内に配置されているブースターファン6の回転数を制御するためのインバータ装置(図示せず)が設けられ、また、例えば室外機1における吹出口3bの近傍に、圧力センサ21を設けて構成されている。
【0056】
運転の開始当初には室外ファン4のみが作動され、このとき、排気シャフト9内の静圧が高い場合には、この排気シャフト9内への室外機1からの排気の放出がスムーズに生じなくなり、これに伴って室外ファン4の排気側の圧力が上昇する。この圧力が上記圧力センサ21で検出され、この検出圧力に応じて、上記運転制御装置でブースターファン6の駆動回転数が設定されて、ブースターファン6が駆動される。この結果、室外機1からの排気が排気シャフト9内の静圧に抗してこの排気シャフト9内に放出され、室外機1を通過する風量が室外ファン4の制御回転数に応じた量に保持されて、安定した空調運転状態が維持される。
【0057】
なお上記では、ブースターファン6を圧力センサ21での検出圧力に基づいてインバータ制御する例を挙げたが、例えばダクト部材2内に風量センサを設け、このセンサでの検出風量に基づいて制御するように構成しても良い。
【0058】
〔実施形態4〕
図7には、例えば1つの住戸内における複数の部屋毎に空気調和機が設けられる場合を前提とした構成を示している。この場合のダクト部材2は、複数(図の場合には4本)の個別ダクト2a・2aと、これら個別ダクト2a・2aの各先端が各々接続された集合ダクト2bとを設けて形成され、各個別ダクト2a・2aの基端側にそれぞれ室外機1・1が設置されている。そして集合ダクト2bに、この集合ダクト2bへの各個別ダクト2a・2aの接続部よりも排気シャフト9側にブースターファン6が設けられている。このブースターファン6は、各室外機1・1内の室外ファンによる各送風量を合算した量よりも大きな送風性能を有するものが選定されている。
【0059】
このような構成により、前記同様に、各室外機1・1からの排気を排気シャフト9内に確実に放出させることができ、各空気調和機での安定した運転状態を維持することができる。しかも、隔壁11を貫通させて取付ける作業は集合ダクト2bについてだけ行えば、これに個別ダクト2a・2aと室外機1・1とを順次接続する作業は給気シャフト部10内で行うことができるので施工作業が容易になり、また、複数の室外機1・1が設けられる場合でも全体的な構成がより簡素なものになり、さらに全体が占める専有面積もより小さなものとすることができる。さらに上記ではブースターファン6を1基のみ設けて、これで複数の室外機1に対応させた構成であるので、全体の製作費もより安価なものとすることができる。
【0060】
なお、各室外機1・1の室外ファンとブースターファン6との風量バランスを図る点については、前記した大気導入用開口7やダンパー20を例えば集合ダクト2bに前記同様に設けておけば良い。またブースターファン6に対し、複数の室外機1のうち、運転されている台数に応じて回転数を切替えるための電力供給切替タップを制御装置に設けた構成、さらには回転数を前記したインバータ制御する構成とすれば、全体的な電力消費量が極力少なくなるようにすることができ、経済性が向上する。
【0061】
〔実施形態5〕
図8に示す実施形態での空気調和機の室外装置は、室外機1が、排気シャフト9内での静圧変動幅に合わせた仕様で製作されている。すなわち、この室外機1内の室外ファンとしては、特に圧力特性(風圧)が従来よりも大きな送風性能を有するものが選定されている。
【0062】
この場合も図のように、室外機1前面の吹出口と隔壁11に形成されている排気放出孔11aとの間の空間を囲うダクト部材2を設けて構成とすることで、室外機1からの排気を確実に排気シャフト9内に放出させることができ、この排気の一部が給気シャフト部10内へと流れてショートサーキットを生じることが防止されるので、安定した運転状態を維持することができる。また、上記のようなダクト部材2に前記同様のシャッター8を設けることで、運転停止中に排気シャフト9内の大気がこのダクト部材2および室外機1を通して給気シャフト部10内へと流入することもない。したがって、給気シャフト部10に据付けられている他の室外機に対して悪影響が生じることが防止される。
【0063】
以上にこの発明の具体的な実施形態について説明したが、この発明は上記各形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更することが可能である。例えば上記各形態では、外壁面の内側に排気シャフトと室外機設置スペースとが設けられたマンションを例に挙げて説明したが、室外機設置スペースよりも圧力が高くなるような排気通路領域を設けて形成される他の建築物、或いは同様の環境下に室外機設置される空気調和機に、この発明を適用することが可能である。
【0064】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の空気調和機の室外装置においては、室外機からの排気の排出方向下流側に、室外ファンの送風量と同等以上の送風性能を有する補助ファンが設けられているので、排気放出先の圧力が例えば前述した排気シャフト内のように変動する場合でも、室外機自体はこのような設置環境に対応した特別仕様のものとしなくとも、室外熱交換器を通過する風量を確保することができる。この結果、全体的な製作費をより安価なものとして、上記のような設置環境下でも、排気のショートサーキット等を生じさせることなく安定した運転状態を維持することが可能になる。また、室外機と補助ファンとの間の空間を囲うダクト部材が設けられているので、室外機からの排気全体に補助ファンの吸引力が確実に作用する。この結果、ショートサーキットがより確実に防止され、これによってさらに安定した運転状態が維持される。さらに、ダクト部材に、室外ファンと補助ファンとの送風量の差に略相当する量の大気をダクト部材内に取り入れるための開口が設けられているので、補助ファンの吸引力が室外機内にまで作用してこの室外機を通過する風量が過大になることが抑えられる。したがって、これによっても安定した運転状態が維持される。また、室外機周辺の温度を検出する温度センサでの検出温度に基づいて補助ファンが駆動されるので、経済性が向上した装置とすることができる。
【0065】
請求項2の空気調和機の室外装置においては、室外機からの排気の排出方向下流側に、室外ファンの送風量と同等以上の送風性能を有する補助ファンが設けられているので、排気放出先の圧力が例えば前述した排気シャフト内のように変動する場合でも、室外機自体はこのような設置環境に対応した特別仕様のものとしなくとも、室外熱交換器を通過する風量を確保することができる。この結果、全体的な製作費をより安価なものとして、上記のような設置環境下でも、排気のショートサーキット等を生じさせることなく安定した運転状態を維持することが可能になる。また、室外機と補助ファンとの間の空間を囲うダクト部材が設けられているので、室外機からの排気全体に補助ファンの吸引力が確実に作用する。この結果、ショートサーキットがより確実に防止され、これによってさらに安定した運転状態が維持される。さらに、ダクト部材に、室外ファンと補助ファンとの送風量の差に略相当する量の大気をダクト部材内に取り入れるための開口が設けられているので、補助ファンの吸引力が室外機内にまで作用してこの室外機を通過する風量が過大になることが抑えられる。したがって、これによっても安定した運転状態が維持される。また、室外機周辺の圧力を検出する圧力センサでの検出圧力に基づいて補助ファンが駆動されるので、この場合も補助ファンの駆動に伴う電力消費が低減されて経済性が向上する。
【0067】
請求項3の空気調和機の室外装置においては、ダクト部材の内外圧力差に応じて上記開口を開閉するダンパーが設けられているので、補助ファンでの送風量が室外ファンの送風量を超えてダクト部材内の圧力が低下したときにダンパーの開口が開かれることで、上記同様に室外機を通過する風量が過大になることが抑えられて、安定した運転状態が維持される。
【0068】
請求項4の空気調和機の室外装置においては、集合ダクトに複数の室外機が個別ダクトを介して接続されるので、これら複数の室外機からの排気が、例えば前述した排気シャフト内に放出されるようにする場合でも、排気シャフトを区画形成する隔壁を貫通させて取付ける作業は集合ダクトについてだけ行えば良いので、施工作業が容易になる。また、複数の室外機が設けられる場合でも全体的な構成がより簡素なものになり、さらに全体が占める専有面積もより小さなものとすることができる。
【0069】
請求項5の空気調和機の室外装置においては、集合ダクトへの各個別ダクトの接続部よりも排気の排出方向下流側に補助ファンが設けられる構成であり、このように複数の室外機に対して補助ファンを1基のみ設けた構成とすることで、全体の製作費をより安価なものとすることができる。
【0070】
請求項6の空気調和機の室外装置においては、補助ファンよりも排気の排出方向下流側にシャッター8が設けられているので、例えば前述した排気シャフトに隣接する給気シャフト部内に複数の室外機が設置されている場合に、排気シャフト内の大気が運転停止中の室外機を通して給気シャフト部へと流入することが上記シャッターで阻止される。これによって、他の運転中の室外機に対し、これに排気シャフト内の大気が吸込まれて空調性能が低下するというような悪影響が生じることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における空気調和機の室外装置の一部切欠断面図である。
【図2】上記室外装置を構成する室外機とダクト部材との斜視図である。
【図3】上記ダクト部材に設けられているブースターファンの特性を示すグラフである。
【図4】この発明の他の実施形態における空気調和機の室外装置に設けられているダクト部材の斜視図である。
【図5】図4のダクト部材を設けて構成された室外装置の一部切欠断面図である。
【図6】この発明のさらに他の実施形態における空気調和機の室外装置の一部切欠断面図である。
【図7】この発明のさらに他の実施形態における空気調和機の室外装置の平断面図である。
【図8】この発明のさらに他の実施形態における空気調和機の室外装置の一部切欠断面図である。
【図9】外壁面の内側に室外機設置スペースが設けられている建築物の構造を模式的に示す部分平断面図である。
【図10】図9の建築物における室外機設置スペースの近傍領域を模式的に示す部分縦断面図である。
【符号の説明】
1 室外機
2 ダクト部材
2a 個別ダクト
2b 集合ダクト
3 吹出口(排気吹出口)
4 室外ファン
5 室外熱交換器
6 ブースターファン(補助ファン)
7 開口
8 シャッター
9 排気シャフト(排気通路領域)
10 給気シャフト部(室外機設置スペース)
11 隔壁
11a 排気放出孔
20 ダンパー
Claims (6)
- 室外熱交換器(5)と室外ファン(4)とが内装された室外機(1)を設けて成り、室外ファン(4)の作動時における室外機(1)からの排気の排出方向下流側に、室外ファン(4)の送風量と同等以上の送風性能を有する補助ファン(6)を設け、室外機(1)からの排気がさらに補助ファン(6)を通して外部放出されるように構成し、室外機(1)と補助ファン(6)との間の空間を囲うダクト部材(2)を設けると共に、ダクト部材(2)に、室外ファン(4)と補助ファン(6)との送風量の差に略相当する量の大気をダクト部材(2)内に取り入れるための開口(7)を設けた空気調和機の室外装置であって、室外機(1)周辺の温度を検出する温度センサと、室外ファン(4)の作動時に上記温度センサでの検出温度が設定温度範囲から逸脱したときに補助ファン(6)を駆動する補助ファン駆動制御手段を設けていることを特徴とする空気調和機の室外装置。
- 室外熱交換器(5)と室外ファン(4)とが内装された室外機(1)を設けて成り、室外ファン(4)の作動時における室外機(1)からの排気の排出方向下流側に、室外ファン(4)の送風量と同等以上の送風性能を有する補助ファン(6)を設け、室外機(1)からの排気がさらに補助ファン(6)を通して外部放出されるように構成し、室外機(1)と補助ファン(6)との間の空間を囲うダクト部材(2)を設けると共に、ダクト部材(2)に、室外ファン(4)と補助ファン(6)との送風量の差に略相当する量の大気をダクト部材(2)内に取り入れるための開口(7)を設けた空気調和機の室外装置であって、室外機(1)周辺の圧力を検出する圧力センサと、室外ファン(4)の作動時に上記圧力センサでの検出圧力が設定圧力範囲から逸脱したときに補助ファン(6)を駆動する補助ファン駆動制御手段を設けていることを特徴とする空気調和機の室外装置。
- ダクト部材(2)の内外圧力差に応じて上記開口(7)を開閉するダンパー(20)を設けていることを特徴とする請求項1または請求項2の空気調和機の室外装置。
- 上記ダクト部材(2)を、複数の個別ダクト(2a)と、これら個別ダクト(2a)の各先端が各々接続された集合ダクト(2b)とを設けて形成し、各個別ダクト(2a)の基端側にそれぞれ室外機(1)が設置されていることを特徴とする請求項3の空気調和機の室外装置。
- 集合ダクト(2b)への各個別ダクト(2a)の接続部よりも排気の排出方向下流側に補助ファン(6)を設けていることを特徴とする請求項4の空気調和機の室外装置。
- 補助ファン(6)よりも排気の排出方向下流側に、室外ファン(4)と補助ファン(6)との停止時に排気の排出方向下流側から室外機(1)に向かう大気の逆流を防止するシャッター(8)を設けていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの空気調和機の室外装置。
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