JP2012193779A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設計の自由度を拡げることを可能とする。
【解決手段】第1,第2の回転軸89、91、93と、リング・ギヤ95及びこのリング・ギヤ95に噛合い後輪側出力軸93のピニオン・ギヤ97とを備えたトランスファ1であって、第1の回転軸は、リング・ギヤ95を支持するアウター・スリーブ89及びこのアウター・スリーブ89内に同芯に配置されフロント・デファレンシャル装置のデフ・ケースからの入力を行うインナー・スリーブ91からなり、アウター・スリーブ89は、リング・ギヤ95の両側で軸受147,149によりトランスファ・ケース5に支持され、アウター・スリーブ89の支持部143に、断続用の可動体146を支持し、可動体146及び対向部161間に、可動体146の移動により結合を断続するドグ・クラッチ171を設け、可動体146を断続移動させるソレノイド・アクチュエータ173を設けたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車などに供される動力伝達装置に関する。
従来の動力伝達装置として、特許文献1に記載されたものがある。この動力伝達装置は、入力用の中空軸の外周にクラッチ・ハウジングが同芯状に設けられ、このクラッチ・ハウジンにリング・ギヤ及び断続用のクラッチが支持されている。クラッチ・ハウジングは、両端が軸受を介してケースに回転自在に支持されている。クラッチは、ケース側に設けられた油圧ピストンにより動作可能となっている。
リング・ギヤは、後輪側への出力軸に形成されたピニオン・ギヤに噛合っている。
したがって、油圧ピストンの駆動によりクラッチが動作すると、クラッチ・ハウジングが中空軸に接続され、中空軸から入力された動力が、クラッチ、クラッチ・ハウジング、リング・ギヤを介してピニオン・ギヤへ回転伝達され、出力軸から後輪側へ出力させることができる。
しかし、かかる構造では、リング・ギヤ及びクラッチが軸受間で隣接してクラッチ・ハウジングに支持されているため、クラッチに隣接するリング・ギヤがクラッチ側の制約を受けるため、径を小さくすることに限界を招き、設計の自由度を阻害するという問題があった。
特開2010−531760号公報
解決しようとする問題点は、クラッチに隣接するギヤの径を小さくすることに限界を招き、設計の自由度を阻害する点である。
本発明は、クラッチに隣接するギヤの径の大小の選択により、設計の自由度を拡げることを可能とするために、ケースに回転自在に支持され直交配置された第1,第2の回転軸と、前記第1の回転軸に設けられた第1のギヤ及びこの第1のギヤに噛合い前記第2の回転軸に設けられた第2のギヤとを備えた動力伝達装置であって、前記第1の回転軸は、前記第1のギヤを支持するアウター・スリーブ及びこのアウター・スリーブ内に同芯に配置され入力又は出力を行うインナー・スリーブからなり、前記アウター・スリーブは、前記第1のギヤの両側で軸受により前記ケースに支持され、前記アウター・スリーブの一端を前記軸受間外へ延長して支持部を設け、この支持部に、断続用の可動体を支持し、前記インナ―・スリーブに、前記可動体に対向する対向部を設け、前記可動体及び対向部間に、前記可動体の移動により結合を断続する断続部を設け、前記ケース側に、前記可動体を断続移動させるアクチュエータを設けたことを特徴とする。
本発明は、上記構成であるから、第1のギヤを断続用の可動体による制約から切り離し、第1のギヤの径を大小選択することが可能となり、設計の自由度を拡げることができる。
4輪駆動車のスケルトン平面図である。(実施例1) トランスファの横断面図である。(実施例1)
設計の自由度を拡げることを可能にするという目的を、ケースに回転自在に支持され直交配置された第1,第2の回転軸と、第1の回転軸に設けられたリング・ギヤ及びこのリング・ギヤに噛合い第2の回転軸に設けられたピニオン・ギヤとを備えた動力伝達装置であって、第1の回転軸は、リング・ギヤを支持するアウター・スリーブ及びこのアウター・スリーブ内に同芯に配置されフロント・デファレンシャル装置のデフ・ケースからの入力を行うインナー・スリーブからなっている。
アウター・スリーブは、リング・ギヤの両側で軸受によりケースに支持され、アウター・スリーブの一端を軸受間外へ延長して支持部を設けている。この支持部に、断続用の可動体を支持し、インナ―・スリーブに、可動体に対向する対向部を設け、可動体及び対向部間に、可動体の移動により結合を断続するクラッチを設け、ケース側に、可動体を断続移動させるアクチュエータを設けて実現した。
図1は、4輪駆動車のスケルトン平面図である。
図1のように、本発明実施例における動力伝達装置としてのトランスファ1は、前輪側の一方のフロント中間軸3の外周に配置されている。トランスファ1のケースであるトランスファ・ケース5は、トランスミッション7側のケースであるベル・ハウジング9に取り付けられている。
ベル・ハウジング9内には、フロント・デファレンシャル装置11が支持されている。フロント・デファレンシャル装置11は、駆動源であるエンジン13又は電動モータ14、トランスミッション7を介して駆動入力を受ける。この駆動入力は、リング・ギヤ15を介しフロント・デフ・ケース17に対して行われる。
フロント・デファレンシャル装置11の出力部である左右のサイド・ギヤ19,21には、フロント中間軸23,3がそれぞれ結合されている。この各フロント中間軸23,3が左右の前輪車軸25,27に結合され、フロント・デファレンシャル装置11と前輪車軸25,27との間を接続する。従って、フロント・デファレンシャル装置11は、前輪車軸25,27間に介設されている。
トランスファ1は、後述する第1のクラッチ24を備え、フロント・デファレンシャル装置11への駆動入力を後輪側へ選択的に分配出力するものである。トランスファ1のトランスファ・ケース5を貫通して前記フロント中間軸3が配置されている。前輪車軸25,27は、左右の前輪29,31にそれぞれ連動連結されている。
トランスファ1の出力側には、ユニバーサル・ジョイント33を介してプロペラ・シャフト35が結合されている。プロペラ・シャフト35には、ユニバーサル・ジョイント37、駆動制御用の動力伝達カップリング39介して終減速装置41側のドライブ・ピニオン・シャフト43が結合されている。動力伝達カップリング39は、駆動制御のための第3のクラッチ44を備えている。
ドライブ・ピニオン・シャフト43は、ドライブ・ピニオン・ギヤ45を備え、このドライブ・ピニオン・ギヤ45は、リヤ・デファレンシャル装置47のリング・ギヤ49に噛み合っている。
リヤ・デファレンシャル装置47は、キャリヤ・ケース51に回転自在に支持されている。
このリヤ・デファレンシャル装置47は、後輪車軸53,55間に介設され、リング・ギヤ49を取り付けたリヤ・デフ・ケース57を備えている。リヤ・デフ・ケース57に、ピニオン・シャフト59を介してピニオン・ギヤ61が回転自在に支持され、且つピニオン・ギヤ61に噛み合う左右のサイド・ギヤ63,65が回転自在に支持されている。
左右のサイド・ギヤ63,65には、左右一対で構成された出力軸としてのリヤ中間軸67,69が結合されている。リヤ中間軸67には、アクスル・ディス・コネクト装置71が設けられ、動力断続制御ができるようになっている。
アクスル・ディス・コネクト装置71は、シフト・スリーブ機構で構成された第2のクラッチ73を備えている。第2のクラッチ73は、一対のギヤ75,77に噛合うシフト・スリーブ79を備え、このシフト・スリーブ79をモータ・アクチュエータ81で軸方向移動制御させるようになっている。
シフト・スリーブ79が一対のギヤ75,77に噛合うとリヤ中間軸67,69への動力伝達が可能となり、シフト・スリーブ79が移動してギヤ75から噛合い離脱するとリヤ中間軸67,69への動力伝達が不能となる。
リヤ中間軸67,69には、後輪車軸53,55が結合され、後輪車軸53,55に、左右の後輪85,87が連動連結されている。
従って、第1,第2のクラッチ24,73がoff、第3のクラッチ44が非制御の状態であるとき、2WD状態となり、エンジン13又は電動モータ14、トランスミッション7を介してフロント・デファレンシャル装置11のリング・ギヤ15に動力が入力されると、フロント中間軸23,3及び前輪車軸25,27を介して左右の前輪29,31のみへ動力伝達が行われる。したがって、後述するアウター・スリーブ89からリヤ・デフ・ケース57までの駆動系路は、非回転状態が維持され、2WD状態での走行燃費が向上する。
第1,第2のクラッチ24,73がon、第3のクラッチ44が制御の状態であるとき、4WD状態となり、一方では、上記のように左右の前輪29,31へ動力伝達が行われ、他方では、フロント・デフ・ケース17、トランスファ1を介して後輪側へ動力伝達が行われる。
後輪側への出力により、ユニバーサル・ジョイント33、プロペラ・シャフト35、ユニバーサル・ジョイント37、第3のクラッチ44、ドライブ・ピニオン・シャフト43、ドライブ・ピニオン・ギヤ45を介して、リヤ・デファレンシャル装置47のリング・ギヤ49に動力伝達が行われる。リヤ・デファレンシャル装置47のリヤ中間軸69,71からは、左右の後輪車軸53,55を介して、左右の後輪85,87へ動力伝達が行われる。
したがって、第1,第2のクラッチ24,73のon,off、第3のクラッチ44の制御により、2WD、4WDを切り替えて走行することができる。
[トランスファ]
図2は、トランスファの横断面図である。
図2のように、トランスファ1は、トランスファ・ケース5に回転自在に支持され直交配置された第1,第2の回転軸としてアウター・スリーブ89及びインナー・スリーブ91と後輪側出力軸93と、第1の回転軸に設けられた第1のギヤであるリング・ギヤ95及びこのリング・ギヤ95に噛合い後輪側出力軸93に設けられた第2のギヤであるピニオン・ギヤ97と、前記第1のクラッチ24とを備えている。
トランスファ・ケース5は、本体部99と中間壁101とカバー103とを備えている。
本体部99は、第1の回転軸を支持する第1の部分105と第2の回転軸を支持する第2の部分106とからなっている。
第1の部分105には、一端側に軸受支持部107,109、シール支持部111が形成され、他端に中間壁101の第1の取付口113が形成されている。第2の部分106には、後輪側出力軸93支持用の第2の取付口115が形成されている。
中間壁101には、外周側の両側に嵌合部117,119が形成され、内周側に軸受支持部121、アクチュエータ支持部123が形成されている。
カバー103の一端部には、合わせ口125が形成され、同他端側内周に軸受支持部127、シール支持部129が形成されている。
中間壁101は、嵌合部117が第1の取付口113に嵌合して取り付けられ、嵌合部119に、カバー103の合わせ口125が嵌合して取り付けられている。本体部99と中間壁101とカバー103とは、ボルト131で共締め結合されている。嵌合部117に支持されたオーリング133は、第1の取付口113内周に密接し、嵌合部119に支持されたオーリング135は、カバー103の合わせ口125内周に密接している。
したがって、ケースであるトランスファ・ケース5は、後述する軸受の一方及びアクチュエータを支持する着脱自在な中間壁101を備えた構成となっている。
アウター・スリーブ89は、一端に軸受受け部137を備え、他端側に軸受受け部139を備えている。軸受受け部137,139間に、リング・ギヤ95用の支持フランジ141を備えている。アウター・スリーブ89の他端部は、軸受受け部139からさらに軸方向外側に延長形成され、軸受受け部139から中間壁101側へ突出する支持部143を備えている。支持部143には、スプライン145が形成され、この支持部143に、断続用の可動体146がスプライン嵌合により支持され、軸方向へ移動可能となっている。
このアウター・スリーブ89は、軸受受け部137,139が軸受147,149を介し軸受支持部107,121に支持され、支持フランジ141にリング・ギヤ95がボルト151により締結固定されている。
したがって、アウター・スリーブ89は、第1のギヤであるリング・ギヤ95の両側で軸受147,149によりケースであるトランスファ・ケース5に支持され、アウター・スリーブ89の一端を軸受147,149間外へ延長して支持部143を設けた構成となっている。
インナー・スリーブ91は、アウター・スリーブ89内に同芯に配置され、フロント・デフ・ケース17からの入力を行う構成となっている。このインナー・スリーブ91には、一端にスプライン153が形成され、このスプライン153が、フロント・デフ・ケース17(図1)にスプライン係合して前記入力が行われる。
スプライン153に隣接してシール受け部155、軸受受け部157が順次形成されている。インナー・スリーブ91の他端には、軸受受け部159が形成され、この軸受受け部159に隣接して対向部161が形成されている。
このインナー・スリーブ91は、軸受受け部157,159が軸受163,165を介し軸受支持部109,127に支持され、シール支持部111に支持されたシール167がシール受け部155に密接している。対向部161は、可動体146に軸方向で対向し、対向部161及び可動体146間に、可動体146の移動を押し戻すリターン・スプリング169が介設されている。
なお、インナー・スリーブ91の端部には、シールとしてXリング170が取り付けられ、カバー103のシール支持部129には、シール172が取り付けられ、それぞれフロント中間軸3の外周面に密接している。フロント中間軸3には、ダスト・カバー174が取り付けられ、シール172のリップが接している。
可動体146及び対向部161間には、可動体146の移動により結合を断続する断続部として第1のクラッチ24のドグ・クラッチ171が設けられている。ドグ・クラッチ171は、可動体146及び対向部161の対向面にそれぞれ形成されたドグ歯で構成されている。
中間壁101のアクチュエータ支持部123には、可動体146を断続移動させるアクチュエータとしてソレノイド・アクチュエータ173が支持されている。
ソレノイド・アクチュエータ173は、ソレノイド175とプランジャ177とを備え、可動体146を軸方向に駆動する。
ソレノイド175は、アクチュエータ支持部123に固定され、ハーネスを介してコントローラ側に接続されている。このソレノイド175は、電流制御に応じた電磁力を発生するもので、ヨーク179とコイル181とからなっている。
ヨーク179は、磁性体によりアウター・スリーブ89の軸芯周りに周回形状に形成された固定鉄心であり、アウター・スリーブ89と同心状に配置されている。このヨーク179には、吸引壁182が一体的に結合されて固定鉄心を構成している。この吸引壁182に、磁性体の吸引部183が形成されている。
プランジャ177は、周回形状に形成され、ヨーク179の内周側に配置され、可動体146側に軸方向移動可能に支持された可動鉄心である。このプランジャ177は、磁性体の磁力作用部185と非磁性体の連係作用部187とから成っている。連係作用部187は、磁力作用部185に溶接、或いは圧入等によって一体、又は一体的に形成されている。連係作用部187は、可動体146外周に摺動可能に嵌合支持され、可動体146と共に移動可能となっている。磁力作用部185端部外周には、吸引部183に対向する緩斜面のテーパ部が形成されている。
後輪側出力軸93は、円筒部189に回転自在に支持され、円筒部189は、本体部99の第2の部分106の第2の取付口115の内筒部に嵌合して取り付けられ、ボルト191により締結固定されている。円筒部189の内周面には、一対のテーパ・ローラ軸受98,100が設けられ、後輪側出力軸93を支持している。
円筒部189の筒部193には、オーリング195が支持され、第2の取付口115の内周に密接している。
後輪側出力軸93の端部には、フランジ部材197が取り付けられている。後輪側出力軸93にナット199が締結されることでフランジ部材197の抜け止めと軸受98,100へのプリ・ロード付与とが行われている。フランジ部材197が前記ユニバーサル・ジョイント33側に結合される。
フランジ部材197とベアリング・ケース193との間に、シール部材201が介設されている。シール部材201の軸方向外側及び外周側には、ダスト・カバー203,205が設けられている。
したがって、ソレノイド175に通電されると、ヨーク179、吸引壁182及びプランジャ177の磁力作用部185に渡って磁束が形成される。
この磁束形成により、磁力作用部185が吸引部183に吸引され、プランジャ177が軸方向に移動する。
このプランジャ177の移動によって、連係作用部187が可動体146を押圧移動させる。この押圧移動により可動体146がリターン・スプリング169の付勢力に抗して移動する。
なお、円筒部189は、本体部99と別体でボルト191により得連結固定されているが、円筒部189を本体部99に一体形成しても良い。また、軸受98,100のアウター・レースと円筒部189とを一体にしたユニット・ベアリングを用いても良い。
可動体146の移動によって、ドグ・クラッチ171が噛み合い、アウター・スリーブ89がインナー・スリーブ91に一体回転可能に結合される。この結合によって、フロント・デフ・ケース17からインナー・スリーブ91へ入力された動力は、アウター・スリーブ89、リング・ギヤ95、ピニオン・ギヤ97、後輪側出力軸93へと動力が伝達される。
この動力伝達により、前記のようにトランスファ1によって後輪側への動力分配がなされ、4WDでの走行が可能となる。
ソレノイド175への通電制御が停止されると、吸引部183による磁力作用部185の吸引がなくなり、リターン・スプリング169の付勢力によって可動体146が元の位置へ付勢され、ドグ・クラッチ171の噛み合いが解除される。
この噛合い解除により、アウター・スリーブ89がインナー・スリーブ91から切り離され、インナー・スリーブ91からアウター・スリーブ89への動力伝達は行われず、上記のように2WDでの走行が可能となる。
[実施例1の効果]
本発明実施例の動力伝達装置は、トランスファ・ケース5に回転自在に支持され直交配置された第1,第2の回転軸89、91、93と、第1の回転軸89に設けられたリング・ギヤ95及びこのリング・ギヤ95に噛合い第2の回転軸である後輪側出力軸93に設けられたピニオン・ギヤ97とを備えたトランスファ1であって、第1の回転軸は、リング・ギヤ95を支持するアウター・スリーブ89及びこのアウター・スリーブ89内に同芯に配置されフロント・デファレンシャル装置11のデフ・ケース17からの入力を行うインナー・スリーブ91からなっている。
アウター・スリーブ89は、リング・ギヤ95の両側で軸受147,149によりトランスファ・ケース5に支持され、アウター・スリーブ89の一端を軸受147,149間外へ延長して支持部143を設けている。この支持部143に、断続用の可動体146を支持し、インナ―・スリーブ91に、可動体146に対向する対向部161を設け、可動体146及び対向部161間に、可動体146の移動により結合を断続するドグ・クラッチ171を設け、トランスファ・ケース5側に、可動体146を断続移動させるソレノイド・アクチュエータ173を設けた。
このため、リング・ギヤ95を断続用の第1のクラッチ24の制約から切り離し、リング・ギヤ95の径を第1のクラッチ24に関係せずに大小選択することが可能となり、設計の自由度を拡げることができる。
また、軸受147,149は、リング・ギヤ95の両側でアウター・スリーブ89を支持すればよく、ベアリング・スパンも小さくすることができる。
断続部及びアクチュエータを備えない標準タイプの場合は、中間壁101を取り外し、カバー103に代えて軸受149を支持する軸受支持部を備えたカバーとし、カバーを第1の取付口113に直接固定するだけで良い。
このため、標準品との互換性を高めることができる。
[その他]
断続部は、アウター・スリーブ89及びインナ―・スリーブ91間の断続ができれば良く、ドグ・クラッチ171に限らず、スリーブ・ドグ・クラッチ、摩擦クラッチ、摩擦クラッチ及びドグ・クラッチの組み合わせなど、各種適用することができる。
アクチュエータは、断続部の断続ができれば良く、ソレノイド・アクチュエータ173に限らず、油圧アクチュエータ、空圧アクチュエータ、電動モータ・カム機構を備えたアクチュエータ等、各種適用することができる。
動力伝達装置としては、リヤ駆動を2WDのベースとしたFR、MR、RR駆動車の4WD車両におけるリヤ側に配置することもできる。
第2のクラッチ73は、アクスル・ディス・コネクト装置71を例示したが、プロペラ・ペラシャフト35から後輪85,87側への動力伝達の断続を行う装置であれば、他にフリー・ランニング・デファレンシャル装置やハブ・クラッチ装置を適用しても良く、クラッチ機構としては、ドグ・クラッチや摩擦クラッチを用いても良い。さらに、第2のクラッチに動力伝達を制御可能なクラッチを用いれば、第3のクラッチを設けなくともよい。
1 トランスファ(動力伝達装置)
5 トランスファ・ケース
89 アウター・スリーブ(第1の回転部材)
91 インナー・スリーブ(第1の回転部材)
93 後輪側出力軸(第2の回転部材)
95 リング・ギヤ(第1のギヤ)
97 ピニオン・ギヤ(第2のギヤ)
143 支持部
146 可動体
147,149 軸受
161 対向部
171 ドグ・クラッチ(断続部)
173 ソレノイド・アクチュエータ(アクチュエータ)

Claims (4)

  1. ケースに回転自在に支持され直交配置された第1,第2の回転軸と、
    前記第1の回転軸に設けられた第1のギヤ及びこの第1のギヤに噛合い前記第2の回転軸に設けられた第2のギヤと、
    を備えた動力伝達装置であって、
    前記第1の回転軸は、前記第1のギヤを支持するアウター・スリーブ及びこのアウター・スリーブ内に同芯に配置され入力又は出力を行うインナー・スリーブからなり、
    前記アウター・スリーブは、前記第1のギヤの両側で軸受により前記ケースに支持され、
    前記アウター・スリーブの端部を前記軸受間外へ延長して支持部を設け、
    この支持部に、断続用の可動体を支持し、
    前記インナ―・スリーブに、前記可動体に対向する対向部を設け、
    前記可動体及び対向部間に、前記可動体の移動により結合を断続する断続部を設け、
    前記ケース側に、前記可動体を断続移動させるアクチュエータを設けた、
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1記載の動力伝達装置であって、
    前記ケースは、前記軸受の一方及び前記アクチュエータを支持する着脱自在な中間壁を備えた、
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項1又は2記載の動力伝達装置であって、
    前記アクチュエータは、ソレノイド・アクチュエータである、
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の動力伝達装置であって、
    前記断続部は、ドグ・クラッチで構成された、
    ことを特徴とする動力伝達装置。
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