JP2004208460A - 電磁駆動装置 - Google Patents

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Masaaki Fushiki
正明 伏木
Satoyuki Shimizu
聡之 清水
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Abstract

【課題】部品点数を少なくして、重量軽減を図ると共に、組み付け、部品管理を容易とする。
【解決手段】電圧制御に応じた電磁力を発生するソレノイド15と、ソレノイド15の電磁力に応じて移動するプランジャ17と、プランジャ17の移動に応じて位置を変化させるロック部材19とを備えた電磁駆動装置1において、ソレノイド15のインダクタンスに基づきロック部材19の位置を検出するコントローラ29を設け、コントローラ29は、ロック部材19の検出すべき位置でのソレノイド15の電圧制御に対してロック部材19の位置を変化させない程度の電圧を加え、検出すべき位置におけるソレノイド15の電流応答時間に基づき位置の検出を行うことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁石を用いてデフロック装置等を駆動し、ロック位置などを簡単な構造で検出することのできる電磁駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば自動車のデファレンシャル装置において、デフロック装置のロック位置、アンロック位置を検出できる駆動装置として、図7に示すようなものがある。この図7は、自動車のリヤデファレンシャル装置の断面図を示している。
【0003】
図7のように、リヤデファレンシャル装置101は、デフケース103内に左右のサイドギヤ105,107が回転自在に支持され、左右のサイドギヤ105,107は左右後輪側のアクスルシャフトに連動連結されている。左右のサイドギヤ105,107には、ピニオンシャフト109によって回転自在に支持されたピニオンギヤ111が噛み合っている。
【0004】
前記一方のサイドギヤ107の背面側には、ドライブカム113がデフケース103の回転軸芯方向へ移動自在に配置されている。ドライブカム113は、デフケース103に対し回転方向に係合している。ドライブカム113と前記サイドギヤ107との対向面には、ドグクラッチ115が設けられている。前記ドライブカム113とサイドギヤ107との間には、リターンスプリング117が介設されている。
【0005】
前記デフケース103には、スライドピン119がデフケース103の回転軸芯方向へ移動自在に配置されている。スライドピン119は、前記ドライブカム113の凸部121に係合している。前記スライドピン119は、アクチュエータ123によって回転軸芯方向へ動作される。前記スライドピン119の動作に応じて、ロアプレート125も移動し、ロアプレート125の移動をスイッチ127で検知できるようになっている。
【0006】
従って、図7のように、ドグクラッチ115が係合しておらず、リヤデファレンシャル装置101の差動がアンロック状態であるときは、ロアプレート125の位置が移動前の状態でスイッチ127によって検知され、該スイッチ127の信号によってリヤデファレンシャル装置101の差動がアンロック状態であると検出される。
【0007】
前記アクチュエータ123に圧縮空気が供給され、該アクチュエータ123の動作に応じて、スライドピン119がリターンスプリング117の付勢力に抗して回転軸芯方向へ移動すると、スライドピン119が凸部121に係合して、ドライブカム113が回転軸芯方向へ移動し、ドグクラッチ115が係合する。この係合によって、ドライブカム113を介し、サイドギヤ107のデフケース103に対する相対回転がロックされる。従って、ピニオンギヤ11を介し、両サイドギヤ105,107間の差動回転もロックされ、リヤデファレンシャル装置101の差動がロック状態となる。
【0008】
このとき、前記ロアプレート125は、図7において、左方へ移動しており、この移動位置をスイッチ127が検出し、リヤデファレンシャル装置101の差動がロック状態であると検出される(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開平10−96461号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構造では、リヤデファレンシャル装置101のロック状態及びアンロック状態を検出するために、ロアプレート125及びスイッチ127等を必要としていた。また、スイッチ127を必要とするために、デフキャリア側からの配線も必要となっていた。このため全体として部品点数が多く、組み付け、部品管理が煩雑であると共に、重量増を招いていた。さらに、スイッチ127を配置するために、デフキャリア側の加工も必要となり、コスト高となる虞れがあった。
【0011】
本発明は、検出用のスイッチを必要とすることなく、操作対象の位置を検出することのできる電磁駆動装置の提供を課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、電圧制御に応じた電磁力を発生する電磁石と、前記電磁石の電磁力に応じて移動する可動体と、前記可動体の移動に応じて位置を変化させる操作対象とを備えた電磁駆動装置において、前記電磁石のインダクタンスに基づき前記操作対象の位置を検出する位置検出手段を設けたことを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1記載の電磁駆動装置であって、前記位置検出手段は、前記操作対象の検出すべき位置での前記電磁石の制御電圧に対して前記操作対象の位置を変化させない程度の電圧を加え、前記検出すべき位置における前記電磁石の電流応答時間に基づき前記検出を行うことを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明は、請求項2記載の電磁駆動装置であって、前記操作対象の検出すべき位置は、前記操作対象の位置変化前後の2位置であることを特徴とする。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の電磁駆動装置であって、前記電磁石は、車体側に取り付けられたソレノイドであり、前記可動体は、前記ソレノイドに対して出没移動するプランジャであり、前記操作対象は、デファレンシャル装置の差動をロック及びアンロックするためのロック部材であり、前記位置検出手段は、前記ロック部材のロック位置及びアンロック位置を検出することを特徴とする。
【0016】
【発明の効果】
請求項1の発明では、電磁駆動装置において、電磁石の電圧制御を行って電磁力を発生させ、この電磁力に応じて可動体を移動させ、可動体の移動に応じて操作対象の位置を変化させることができる。
【0017】
そして、位置検出手段により、前記電磁石のインダクタンスに基づき、前記操作対象の位置を検出することができる。従って、位置検出用の特別なスイッチを設ける必要がなく、部品点数が少なくなり、重量軽減を図ることができると共に組み付け、部品管理を容易にすることができる。また、検出用の特別なスイッチを必要としないので、これを配置するための加工も不要となり、コストダウンを図ることができる。
【0018】
請求項2の発明では、請求項1の発明の効果に加え、前記位置検出手段は、前記操作対象の検出すべき位置での前記電磁石の制御電圧に対して、前記操作対象の位置を変化させない程度の電圧を加え、前記検出すべき位置における前記電磁石の電流応答時間に基づき前記検出を行うため、電磁石の電圧制御によって操作対象の位置を確実に変化させることができながら、その位置の検出を確実に行うことができる。
【0019】
請求項3の発明では、請求項2の発明の効果に加え、前記操作対象の検出すべき位置は、前記操作対象の位置変化前後の2位置であるため、電磁石の電圧制御によって操作対象の位置を2位置に確実に変化させながら、該2位置においてそれぞれ操作対象の位置を変化させない程度の電圧を加え、該2位置における電磁石の電流応答時間によりその位置を確実に検出することができる。
【0020】
請求項4の発明では、請求項1〜3の何れかの発明の効果に加え、前記電磁石は、車体側に取り付けられたソレノイドであり、前記可動体は前記ソレノイドに対して出没移動するプランジャであり、前記操作対象はデファレンシャル装置の差動ロック及びアンロックするためのロック部材であり、前記位置検出手段は前記ロック部材のロック位置及びアンロック位置を検出することができる。
【0021】
従って、ソレノイドの電圧制御によってプランジャを移動させ、ロック部材をロック位置及びアンロック位置に変化させることによりデファレンシャル装置をロック状態及びアンロック状態とすることができる。
【0022】
前記ロック部材のロック位置及びアンロック位置においては、ロック部材の位置を変化させない程度の電圧を加え、このロック位置及びアンロック位置におけるソレノイドの電流応答時間によって、ロック位置及びアンロック位置を確実に検出することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態に係る電磁駆動装置を適用したデファレンシャル装置の断面図、図2は要部拡大断面図である。なお、図1は、上半部と下半部との断面位置が90°異なっている。
【0024】
図1,図2のように、電磁駆動装置1は、デファレンシャル装置3の差動をロック及びアンロックするデフロック装置として構成されている。
【0025】
前記デファレンシャル装置3は、例えば左右後輪間のリヤデファレンシャル装置として構成され、デフケース5内に左右のサイドギヤ7,9が回転自在に設けられている。このサイドギヤ7,9は、前記デフケース5にピニオンシャフト11によって回転自在に支持されたピニオンギヤ13が噛み合っている。前記左右のサイドギヤ7,9には、左右後輪側のアクスルシャフトが連動連結されている。
【0026】
前記電磁駆動装置1は、電磁石としてのソレノイド15と、可動体としてのプランジャ17と、操作対象としてのロック部材19とを備えている。
【0027】
前記ソレノイド15は、電圧制御に応じた電磁力を発生するもので、フレーム21とコイル23とからなっている。フレーム21の径方向の内周面側には、プランジャ17のストッパ25が突設されている。ソレノイド15は、ハーネス27を介してコントローラ29側に接続されている。このソレノイド15は、内周側に円筒スライダ31が固定され、前記デフケース5に対し相対回転自在に嵌合配置されている。フレーム21と円筒スライダ31との間には、周回状の空間部33が形成されている。このソレノイド15は、図示はしないが、車体側であるデフキャリア側に固定的に取り付けられている。
【0028】
前記プランジャ17は、リング状に形成され、前記空間部33内で円筒スライダ31の外周面に嵌合支持されている。プランジャ17は、前記ソレノイド15の電磁力に応じてデフケース5の回転軸芯方向に移動する。図1,図2において、その移動方向は図示の状態から左方向のサイドギヤ9側へ向かう構成となっている。前記プランジャ17と前記ソレノイド15側の円筒スライダ31との間には、スプリング35が介設されている。スプリング35はプランジャ17を回転軸芯方向へ付勢し、前記ロック部材19に常時接するようにしている。
【0029】
前記ロック部材19は、前記プランジャ17の移動に応じて位置を変化させるもので、前記プランジャ17に押されて回転軸芯方向であるサイドギヤ9側へ移動する構成となっている。ロック部材19は、本体部19a側がリング状に形成され、該本体部19aの背面側で周方向4箇所程度に回転軸芯方向への凸部19bが設けられたものである。凸部19bには、前記プランジャ17に当接する当接部19cが設けられている。
【0030】
前記ロック部材19の本体部19aは、前記デフケース5に設けられた支持穴37に回転軸芯方向へ移動自在に支持されている。前記凸部19bは、前記デフケース5の支持穴37に対し、前記凸部19bに対応して周方向4箇所に設けられた貫通穴39内を回転軸芯方向へ貫通している。
【0031】
前記ロック部材19と前記サイドギヤ9との端面には、ドグクラッチ41のクラッチ歯41a,41bが各別に設けられている。前記ロック部材19の本体部19a内周側には、回転軸芯方向に貫通した係合溝19dが設けられている。この係合溝19dには、ばね受プレート43の足部43aが係合している。従って、ばね受プレート43は、前記ロック部材19に対し周方向に係合し、回転軸芯方向に移動自在となっている。
【0032】
前記ばね受プレートの受部43bは、前記サイドギヤ9に接触し、該受部43bと前記ロック部材19との間にリターンスプリング45が介設されている。このリターンスプリング45は、前記スプリング35よりもそのばね力が強く設定されている。
【0033】
前記コントローラ29は、本実施形態において前記ソレノイド15の電圧制御を行うものである。また、コントローラ29は、本実施形態において位置検出手段を構成し、前記ソレノイド15のインダクタンスに基づき、前記ロック部材19の位置としてロック位置及びアンロック位置を検出するものである。
【0034】
前記コントローラ29の内部には、図3のような電圧印加回路47が設けられている。電圧印加回路47はCPU49を備える他、R2抵抗51,R3抵抗53,検知抵抗55、TR1トランジスタ57,TR2トランジスタ59,TR3トランジスタ61を備えている。
【0035】
前記R2抵抗51は、例えば1Ω程度に設定され、前記ソレノイド15に高い電圧をかけるときのものである。前記R3抵抗51は、例えば50Ω程度に設定され、前記ソレノイド15に低い電圧をかけるときのものである。コイル23近傍に電圧モニタ▲1▼が設けられ、電圧値を測定するようになっている。前記検知抵抗55は、電流モニタ用であり、前記CPU49のポート▲2▼で、前記ソレノイド15の電流値を測定するようになっている。
【0036】
そして、電圧印加回路47の入力側に、デフロックスイッチ63が接続され、出力側にソレノイド15が接続されている。
【0037】
ここで、前記コントローラ29は、位置検出手段として、前記ソレノイド15のインダクタンスに基づきロック部材19の位置を検出するが、ロック部材19の位置に対応するプランジャ17のストロークと、インダクタンスの変化との関係を図4を用いて説明する。
【0038】
一般に、電線やコイルに電流を流すと周囲に磁束が発生し、その磁束の変化を妨げる方向に逆起電力が生じる。この逆起電力と電流の変化する速さとの比がインダクタンスである。すなわち、インダクタンスを検出するためには、電流応答時間を測定すればよいことになる。
【0039】
図4は横軸にプランジャストローク量(mm)、縦軸に電流の応答時間t(mmsec)を示している。前記コイル23に1V、6V、12Vの電圧をかけて、プランジャストローク量との関係を検証した。この図4の1Vをかけた場合の曲線63、6Vをかけた場合の曲線65、12Vをかけた場合の曲線67の何れを見ても、プランジャストロークに応じて応答時間が変化しており、応答時間tを検出することによってプランジャ位置を知ることができる。しかも、1Vをかけた場合の曲線63の変化が最も大きく、その検出を正確に行うことができる。
【0040】
次ぎに図5のタイムチャートを参照しながら作用を説明する。図5(a)はトランジスタ、デフロックスイッチ、ソレノイドの各変化を示すタイムチャート、図5(b)は電圧変化を示すタイムチャート、図5(c)は電流変化を示すタイムチャートである。
【0041】
前記デフロックスイッチ63がOFFの状態では、図5の時間T1まで、図5(a)3段のようにTR2トランジスタ59はOFFとなっており、その間、同4段のようにTR3トランジスタ61のON,OFFが繰り返される。これによって図5(b)のように、時間T1までR3抵抗53によりソレノイド15のコイル23に1V程度の電圧変化が加えられる。この電圧変化に応じて、前記ソレノイド23での図5(c)のような電流変化がCPU49に入力される。
【0042】
このとき前記リターンスプリング45の付勢力によって、ロック部材19を介しプランジャ17は押し戻された状態を維持し、図5(a)の最下段のように、ソレノイドストロークはアンロック位置(FREE)となっている。従って、前記ドグクラッチ41は噛み合わず、デファレンシャル装置3は差動が自由な状態となっている。
【0043】
時間T1において、デフロックスイッチ63が操作されてONになると、CPU49からの信号によりTR2トランジスタ59がONとなり、TR3トランジスタ61はOFFのまま維持され、TR1トランジスタ57がON,OFF制御される。これによって、R2抵抗51により、図5(b)のような高い電圧がソレノイド15のコイル23に加えられる。
【0044】
また、TR1トランジスタ57のON,0FF制御によって、高い電圧の状態で1V程度の電圧変化が加えられる。これに応じて、図5(c)のように、ソレノイド15の電流もプランジャ17の動作に必要な電流を越えて大きく立ち上がり、この駆動電流の状態で前記1V程度の電圧変化に応じた電流変化が起こる。
【0045】
前記高い電圧が加えられることによって、ソレノイド15のプランジャ17は移動してロック部材19を押圧し、ドグクラッチ41のクラッチ歯41a,41bが噛み合う。これによって、サイドギヤ9がデフケース5に対し相対回転不能となり、ピニオンギヤ13を介しサイドギヤ7,9間の相対回転もロックされる。これによって、デファレンシャル装置3はロック状態となる。
【0046】
このとき、前記図5(c)の電流変化は、検知抵抗55によってCPU49でモニタされている。
【0047】
このような電流変化において、電流の立ち上がり69,71の傾向は図6のようになっている。すなわち、TR1トランジスタ57やTR3トランジスタ61のON,OFF動作による、例えば1V程度の印加電圧の変化に対し、ソレノイド15には電流の立ち上がりを妨げる方向に起電力が発生し、電流の立ち上がりが図6のように印加電圧に対して遅れることになる。
【0048】
そして、図6の立ち上がりの中で63.2%までの立ち上がり応答時間tを検出することによって、インダクタンスの変化を検出し、プランジャ17のストローク位置を知ることができる。すなわち、プランジャ17がストロークしないアンロック位置での図5(c)の立ち上がり69における応答時間tは、プランジャ17がストロークしたロック位置での同立ち上がり71の応答時間tよりも、図4で説明したように短くなる。この応答時間tの相違によって、プランジャ17、換言すればロック部材19のロック位置及びアンロック位置を正確に検出することができる。
【0049】
従って、位置検出用の特別なスイッチを設ける必要がなく、部品点数が少なくなり、重量軽減を図ることができると共に組み付け、部品管理を容易にすることができる。また、検出用の特別なスイッチを必要としないので、これを配置するための加工も不要となり、コストダウンを図ることができる。
【0050】
なお、上記実施形態では、電磁駆動装置1をデフロック装置としてデファレンシャル装置3に適用したが、ソレノイドやその他の電磁石によって操作対象の位置を変化させる他の装置にも適用することができる。例えば、同軸的に互いに相対回転可能に配置された2部材間を断続するために軸方向に移動することにより軸方向位置が変化する部材又はこの部材と一体に移動する部材又はこの部材の移動を起動させるために軸方向に所定位置変化の移動が可能な部材をもつ装置や、1つの回転部材を静止部材に連結するために軸方向移動可能な部材をもつ装置などである。操作対象の位置検出は、位置変化前後の2位置に限らず、位置変化後あるいは位置変化前の単一の位置を検出する構成にすることもできる。また、位置変化前後の中間における位置を検出する構成にすることも可能である。これらの場合、変化前後の比較ではなく、予め実験により検出すべき位置でのインダクタンスを検出し、この検出値と比較することで単一の位置を検出することができる。
【0051】
ソレノイド及びプランジャの構成は、他の電磁石及び可動体として構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に適用したデファレンシャル装置の断面図である。
【図2】一実施形態に係り、要部の拡大断面図である。
【図3】一実施形態に係り、電圧印加回路である。
【図4】一実施形態に係り、プランジャストロークと電流応答時間との関係を示すグラフである。
【図5】タイムチャートであり、(a)はトランジスタ、デフロックスイッチ、ソレノイドの各変化を示すタイムチャート、(b)は電圧変化を示すタイムチャート、(c)は電流変化を示すタイムチャートである。
【図6】一実施形態に係り、電流立ち上がりの応答遅れを示すグラフである。
【図7】従来例のデファレンシャル装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電磁駆動装置
3 デファレンシャル装置
15 ソレノイド(電磁石)
17 プランジャ(可動体)
19 ロック部材(操作対象)
29 コントローラ(位置検出手段)

Claims (4)

  1. 電圧制御に応じた電磁力を発生する電磁石と、
    前記電磁石の電磁力に応じて移動する可動体と、
    前記可動体の移動に応じて位置を変化させる操作対象とを備えた電磁駆動装置において、
    前記電磁石のインダクタンスに基づき前記操作対象の位置を検出する位置検出手段を設けたことを特徴とする電磁駆動装置。
  2. 請求項1記載の電磁駆動装置であって、
    前記位置検出手段は、前記操作対象の検出すべき位置での前記電磁石の制御電圧に対して前記操作対象の位置を変化させない程度の電圧を加え、前記検出すべき位置における前記電磁石の電流応答時間に基づき前記検出を行うことを特徴とする電磁駆動装置。
  3. 請求項2記載の電磁駆動装置であって、
    前記操作対象の検出すべき位置は、前記操作対象の位置変化前後の2位置であることを特徴とする電磁駆動装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の電磁駆動装置であって、
    前記電磁石は、車体側に取り付けられたソレノイドであり、
    前記可動体は、前記ソレノイドに対して出没移動するプランジャであり、
    前記操作対象は、デファレンシャル装置の差動をロック及びアンロックするためのロック部材であり、
    前記位置検出手段は、前記ロック部材のロック位置及びアンロック位置を検出することを特徴とする電磁駆動装置。
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