JP2017044274A - 電磁式アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】大型化を抑制し、付勢部材による可動部材の移動を規制することができる電磁式アクチュエータを提供する。【解決手段】相対回転可能に配置された一対の回転部材3,5と、一方の回転部材3に軸方向移動可能で一体回転可能に連結された断続部材7と、この断続部材7と他方の回転部材5との間に設けられ一対の回転部材3,5の動力伝達を断続する断続部9と、断続部材7を軸方向一側へ移動操作する可動部材11と、この可動部材11に軸方向に隣接して配置され可動部材11を断続部9の接続方向に付勢する付勢部材13と、励磁により可動部材11に磁束を透過させ発生する推力により可動部材11を断続部9の接続解除方向に移動させる電磁石15とを備えた電磁式アクチュエータ1において、可動部材11と電磁石15との間に、付勢部材13による可動部材11の断続部9の接続方向への移動を規制する規制部材17を設けた。【選択図】図3

Description

本発明は、車両に適用される電磁式アクチュエータに関する。
従来、電磁式アクチュエータとしては、相対回転可能に配置された一対の回転部材としてのアウタケースとインナケースと、アウタケースに軸方向移動可能で一体回転可能に連結された断続部材としてのクラッチ部材と、このクラッチ部材とインナケースとの間に設けられアウタケースとインナケースとの動力伝達を断続する断続部と、クラッチ部材を軸方向一側へ移動操作する可動部材としてのプランジャと、クラッチ部材を断続部の接続方向に付勢する付勢部材と、励磁によりプランジャに磁束を透過させ発生する推力によりプランジャを断続部の接続解除方向に移動させる電磁石とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この電磁式アクチュエータでは、プランジャにクラッチ部材と連結される連結部が一体に形成され、電磁石に通電することによりクラッチ部材を付勢部材の付勢力に抗して断続部の接続解除方向に移動させ、断続部の接続を解除させる。
特開2009−228840号公報
しかしながら、上記特許文献1のような電磁式アクチュエータでは、可動部材と一体に形成された連結部を断続部材に連結させているので、可動部材側と断続部材側とを独立して設計することができなかった。
これに対して、可動部材側と断続部材側とを独立させるために、付勢部材によって可動部材を断続部の接続方向に付勢させ、可動部材を介して断続部材を断続部の接続方向に移動させる構造がある。
このような構造では、可動部材を付勢部材によって断続部の接続方向に移動させるので、可動部材と断続部材とが当接していればよく、可動部材側を断続部材側から容易に取り外すことができ、可動部材側と断続部材側とを独立して設計することができる。
しかしながら、可動部材を付勢部材によって付勢する構成では、可動部材が付勢部材によって、常時、付勢されているので、可動部材側を断続部材側から取り外した状態で、可動部材が抜け落ちてしまう。
この付勢部材による可動部材の移動を規制するために、例えば、可動部材を挟んで電磁石と対向して配置される部材にスナップリングなどの規制部材を固定することが考えられるが、スナップリングなどの規制部材を固定する場合、電磁石と対向して配置される部材に規制部材と係合するための溝を設けなければならず、規制部材より大きく軸方向外側に張り出す部分ができ、大型化してしまう。
そこで、この発明は、大型化を抑制し、付勢部材による可動部材の移動を規制することができる電磁式アクチュエータの提供を目的としている。
本発明は、相対回転可能に配置された一対の回転部材と、この一対の回転部材のうち一方の回転部材に軸方向移動可能で一体回転可能に連結された断続部材と、この断続部材と他方の回転部材との間に設けられ前記一対の回転部材の動力伝達を断続する断続部と、前記断続部材を軸方向一側へ移動操作する可動部材と、この可動部材に軸方向に隣接して配置され前記可動部材を前記断続部の接続方向に付勢する付勢部材と、励磁により前記可動部材に磁束を透過させ発生する推力により前記可動部材を前記断続部の接続解除方向に移動させる電磁石とを備えた電磁式アクチュエータであって、前記可動部材と前記電磁石との間には、前記付勢部材による前記可動部材の前記断続部の接続方向への移動を規制する規制部材が設けられていることを特徴とする。
この電磁式アクチュエータでは、可動部材と電磁石との間に、付勢部材による可動部材の断続部の接続方向への移動を規制する規制部材が設けられているので、付勢部材による可動部材の移動を規制することができる。
また、規制部材は、可動部材と電磁石との間に設けられているので、可動部材を挟んで電磁石と対向して配置される部材に規制部材と係合する部分を設ける必要がなく、規制部材より大きく軸方向外側に張り出す部分がなく、大型化を抑制することができる。
従って、このような電磁式アクチュエータでは、大型化を抑制し、付勢部材による可動部材の移動を規制することができる。
本発明によれば、大型化を抑制し、付勢部材による可動部材の移動を規制することができる電磁式アクチュエータを提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る電磁式アクチュエータが適用される車両の動力系の一例を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る電磁式アクチュエータが適用される車両の動力系の他例を示す概略図である。 本発明の第1実施形態に係る電磁式アクチュエータが適用されたデファレンシャル装置の断面図である。 図3の要部拡大図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係る電磁式アクチュエータの断続部材側から見たときの側面図である。(b)図5(a)の反対側から見たときの側面図である。 (a)は図5(a)のA−A断面図である。(b)は図6(a)の要部拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る電磁式アクチュエータの断続部材側から見たときの側面図である。 (a)は図7のB−B断面図である。(b)は図8(a)の要部拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る電磁式アクチュエータに他例の規制部材を適用したときの断続部材側から見たときの側面図である。 (a)は図9のC−C断面図である。(b)は図10(a)の要部拡大図である。 本発明の第3実施形態に係る電磁式アクチュエータの断続部材側から見たときの側面図である。 図11のD−D断面図である。 本発明の第3実施形態に係る電磁式アクチュエータの規制部材の固定を変更したときの断面図である。 本発明の第3実施形態に係る電磁式アクチュエータに他例の規制部材を適用したときの断面図である。 本発明の第3実施形態に係る電磁式アクチュエータに他例の規制部材を適用したときの断面図である。 本発明の第4実施形態に係る電磁式アクチュエータの断続部材側から見たときの側面図である。 図16のE−E断面図である。 本発明の第4実施形態に係る電磁式アクチュエータに他例の規制部材を適用したときの断続部材側から見たときの側面図である。 図18のF−F断面図である。
まず、図1を用いて本発明の実施の形態に係る電磁式アクチュエータが適用される車両の動力系の一例について説明する。
図1に示すように、車両の動力系は、エンジンや電動モータなどからなる駆動源501と、変速機構としてのトランスミッション503と、トランスファ505と、後輪側プロペラシャフト507と、左右後輪の差動を許容するリヤデフ509と、後車軸511,511と、後輪513,513と、前輪側プロペラシャフト515と、左右前輪の差動を許容するフロントデフ517と、前車軸519,519と、前輪521,521などを備えている。
この車両の動力系では、駆動源501からの駆動力がトランスミッション503を介してトランスファ505に伝達され、常時、後輪側プロペラシャフト507を介してリヤデフ509に伝達され、後車軸511,511を介して後輪513,513に駆動力が配分される。
一方、トランスファ505に伝達された駆動力は、前輪側プロペラシャフト515を介してフロントデフ517に伝達され、フロントデフ517に適用された動力伝達を断続する断続装置が接続状態であると、前車軸519,519を介して前輪521,521に駆動力が配分され、車両が前後輪駆動の四輪駆動状態となる。
これに対して、フロントデフ517に適用された断続装置が接続解除状態であると、前輪側プロペラシャフト515からフロントデフ517への動力伝達が遮断され、前輪521,521側に駆動力が伝達されず、車両が後輪駆動の二輪駆動状態となる。
このようなフロントデフ517への動力伝達を断続する断続装置が適用されたフロントデフ517は、フリーランニングデフと称され、本発明の実施の形態に係る電磁式アクチュエータは、このようなフリーランニングデフの断続操作を行うアクチュエータとして適用される。
一方、左右車輪の差動を許容するリヤデフ509やフロントデフ517は、その差動をロック状態又はアンロック状態とするために、断続装置が適用されたものがある。
このようなリヤデフ509やフロントデフ517は、いわゆるデフロック機能を有するデファレンシャル装置となっており、本発明の実施の形態に係る電磁式アクチュエータは、このようなデフロック機能を有するデファレンシャル装置の断続操作を行うアクチュエータとしても適用される。
次に、図2を用いて本発明の実施の形態に係る電磁式アクチュエータが適用される車両の動力系の他例について説明する。
図2に示すように、車両の動力系は、モータジェネレータ、或いはエンジンなどからなる主駆動源601と、主駆動源601からの駆動力を減速させる減速機構603と、左右前輪の差動を許容するフロントデフ605と、前車軸607,607と、前輪609,609と、モータジェネレータなどからなる副駆動源611と、副駆動源611から駆動力を減速させる減速機構613と、左右後輪の差動を許容するリヤデフ615と、後車軸617,617と、後輪619,619などを備えている。
この車両の動力系では、主駆動源601が駆動源として機能している場合、主駆動源601からの駆動力が減速機構603を介してフロントデフ605に伝達され、前車軸607,607を介して前輪609,609に駆動力が配分される。
このとき、副駆動源611が駆動源として機能している場合には、副駆動源611からの駆動力が減速機構613を介してリヤデフ615に伝達され、後車軸617,617を介して後輪619,619に駆動力が配分されて車両が前後輪駆動の四輪駆動状態となる。
一方、主駆動源601が駆動源として機能し、副駆動源611が駆動源として機能していない場合には、車両が前輪駆動の二輪駆動状態となり、主駆動源601が駆動源として機能せず、副駆動源611が駆動源として機能している場合には、車両が後輪駆動の二輪駆動状態となる。
なお、主駆動源601や副駆動源611のモータジェネレータは、車両の減速時などにおけるブレーキエネルギーによって回生を行うと共に、ハイブリッド車両などのように駆動源としてエンジンとモータジェネレータとを用いる場合には、モータジェネレータをジェネレータとして機能させ、エンジンの作動によりモータジェネレータを介してバッテリなどに蓄電させる。
このような車両の動力系においても、フロントデフ605やリヤデフ615には、減速機構603,613からの動力伝達を断続する断続装置が適用され、フリーランニングデフとして機能しており、本発明の実施の形態に係る電磁式アクチュエータは、このようなフリーランニングデフの断続操作を行うアクチュエータとしても適用される。
なお、不図示ではあるが、上述したような前輪側に駆動源を配置し、主に後輪側を駆動するようなFRベース車両の他に、前輪側に駆動源を配置し、主に前輪側を駆動するようなFFベース車両の動力系において、前輪側と後輪側との間の動力伝達を断続する2−4切換機構のような断続装置に対しても、本発明の実施の形態に係る電磁式アクチュエータが適用されるなど、その他の動力伝達経路に配置された断続装置のアクチュエータとして、本発明の実施の形態に係る電磁式アクチュエータを適用することができる。
次に、図3,図4を用いて本発明の実施の形態に係る電磁式アクチュエータが適用されるデファレンシャル装置の一例について説明する。
図3,図4に示すように、デファレンシャル装置401は、アウタケース3と、インナケース5と、ピニオンシャフト403と、ピニオン405と、一対のサイドギヤ407,409とを備えている。
アウタケース3は、軸方向の両側に設けられたボス部411,413の外周でそれぞれベアリング(不図示)を介してキャリアなどの静止系部材(不図示)に回転可能に支持されている。
このアウタケース3には、リングギヤ(不図示)が固定されるフランジ部415が設けられ、リングギヤが、例えば、駆動源(図1,図2参照)などの入力側の機構からの駆動力を伝達する伝達ギヤ(不図示)と噛み合い、断続部9を介して内部に収容されたインナケース5に駆動力が伝達される。
インナケース5は、回転軸心がアウタケース3と平行に配置され、アウタケース3内にアウタケース3と相対回転可能に収容されている。
このインナケース5には、ピニオンシャフト403と、ピニオン405と、一対のサイドギヤ407,409とが収容され、インナケース5に入力された駆動力が伝達される。
ピニオンシャフト403は、2つの短尺のピニオンシャフトと長尺の1つのピニオンシャフトとからなり、短尺のピニオンシャフトの外端部をインナケース5に係合してピンで抜け止め及び回り止めされ、短尺のピニオンシャフトの内端部が長尺のピニオンシャフトの中間に設けられた孔に係合して長尺のピニオンシャフトの抜け止め及び回り止めがなされ、インナケース5と一体に回転駆動される。このピニオンシャフト403には、ピニオン405が支承されている。
ピニオン405は、インナケース5の周方向等間隔に4つ配置される4ピニオンタイプとなっており、それぞれ短尺の2つのピニオンシャフト403の外端側と長尺のピニオンシャフト403の両端側に支承されてインナケース5の回転によって公転する。
このピニオン405の背面側とインナケース5との径方向間には、ピニオン405の公転時に発生する径方向への移動を受ける球面ワッシャ417が配置されている。
このようなピニオン405は、一対のサイドギヤ407,409に駆動力を伝達すると共に、噛み合っている一対のサイドギヤ407,409に差回転が生じると回転駆動されるようにピニオンシャフト403に自転可能に支持されている。
一対のサイドギヤ407,409は、それぞれに形成されたボス部でアウタケース3に相対回転可能に支持され、ピニオン405と噛み合っている。また、サイドギヤ407,409とアウタケース3との軸方向間には、ピニオン405との噛み合い反力によるサイドギヤ407,409の軸方向への移動を受けるスラストワッシャ419,421がそれぞれ配置されている。
この一対のサイドギヤ407,409は、内周側にスプライン形状の連結部423,425がそれぞれ設けられ、例えば、左右車輪(図1,図2参照)などの出力側の機構に一体回転可能に連結された駆動軸(不図示)がそれぞれサイドギヤ407,409と一体回転可能に連結され、インナケース5に入力された駆動力を駆動軸を介して出力側の機構に出力する。
このようなインナケース5側に伝達される駆動力は、一対の回転部材としてのアウタケース3とインナケース5との間に設けられた断続部9によって断続される。なお、デファレンシャル装置401のように、アウタケース3とインナケース5との間に断続部9が配置された機構は、いわゆるフリーランニングデフとなっている。
このようなデファレンシャル装置401には、電磁式アクチュエータが適用されている。以下、図3〜図19を用いて本発明の実施の形態に係る電磁式アクチュエータについて説明する。
(第1実施形態)
図3〜図6を用いて第1実施形態について説明する。
本実施の形態に係る電磁式アクチュエータ1は、相対回転可能に配置された一対の回転部材としてのアウタケース3とインナケース5と、一方の回転部材としてのアウタケース3に軸方向移動可能で一体回転可能に連結された断続部材7と、この断続部材7と他方の回転部材としてのインナケース5との間に設けられアウタケース3とインナケース5との動力伝達を断続する断続部9と、断続部材7を軸方向一側へ移動操作する可動部材11と、この可動部材11に軸方向に隣接して配置され可動部材11を断続部9の接続方向に付勢する付勢部材13と、励磁により可動部材11に磁束を透過させ発生する推力により可動部材11を断続部9の接続解除方向に移動させる電磁石15とを備えている。
そして、可動部材11と電磁石15との間には、付勢部材13による可動部材11の断続部9の接続方向への移動を規制する規制部材17が設けられている。
また、可動部材11は、環状に形成されている。
さらに、規制部材17は、非磁性体からなる。
また、規制部材17は、電磁石15の断続部材7側の軸方向端面に設けられている。
さらに、可動部材11は、電磁石15と一体に設けられた支持部19に対して軸方向移動可能であって径方向に移動不能に支持されている。
また、可動部材11は、磁束透過部21と断続部材7の移動操作部23とを有して一体的に形成され、規制部材17は、磁束透過部21の移動を規制する。
さらに、規制部材17は、電磁石15に固定される固定部25と、この固定部25と一体的に形成され可動部材11の移動を規制する規制部27とを有する。
図3,図4に示すように、断続部材7は、環状に形成され、周方向に連続する一部材で形成された基部29がアウタケース3の壁部とインナケース5との軸方向間に軸方向移動可能に配置されている。
この断続部材7のアウタケース3の壁部側には、アウタケース3と一体回転可能に係合する係合部31が設けられ、断続部材7のインナケース5側には、断続部9が設けられている。
係合部31は、断続部材7の基部29に周方向等間隔に設けられた複数の凸部33と、アウタケース3の壁部に周方向等間隔に貫通して設けられた孔部35とからなる。
この凸部33と孔部35とが回転方向に係合することにより、断続部材7がアウタケース3に回り止めされ、断続部材7とアウタケース3とが一体回転可能となる。
この係合部31には、断続部材7を断続部9の接続方向に移動させるカムが設けられている。詳細には、凸部33と孔部35との周方向両側の対向面には、同一傾斜のカム面がそれぞれ形成されている。
このため、断続部材7が断続部9の接続方向に移動され、アウタケース3とインナケース5との間の断続部9に回転方向の噛み合い作用が生じたときに、アウタケース3の回転によってそれぞれのカム面が係合することにより、断続部材7をさらに断続部9の噛み合い方向に移動させ、断続部9の接続を強化させる。
断続部9は、断続部材7の基部29の係合部31と軸方向反対側の側面で断続部材7とインナケース5との軸方向間に設けられ、断続部材7とインナケース5とにそれぞれ周方向に複数形成されて互いに噛み合う噛み合い歯となっている。
この断続部9は、互いの噛み合い歯が噛み合うことにより、断続部材7とインナケース5とが一体可能に接続、すなわちアウタケース3とインナケース5とが一体回転可能に接続され、アウタケース3とインナケース5との間の動力伝達が可能となる。
このようなアウタケース3とインナケース5との間の動力伝達を断続する断続部9を構成する断続部材7には、凸部33の軸方向端面に断続部材7と一体に軸方向移動される連動部材37がボルトを介して固定されている。
連動部材37とアウタケース3の壁部との軸方向間には、連動部材37を軸方向他側としての断続部9の接続解除方向へ付勢し、断続部材7を、常時、断続部9の接続解除方向へ付勢するリターンスプリング39が配置されている。
リターンスプリング39は、断続部材7を断続部9の接続解除方向へ付勢することにより、電磁石15の励磁により可動部材11が移動されたときに、連動部材37を介して断続部材7を断続部9の接続解除方向へ移動させ、断続部9を接続解除状態とさせる。
図3〜図6に示すように、可動部材11は、電磁石15の内径側で電磁石15と一体的に設けられた非磁性材料からなる環状の支持部19の外周に軸方向移動可能に配置されると共に、径方向の移動が規制されるように支持部19に支持され、環状の磁束透過部21と、環状の移動操作部23とを備えている。
なお、支持部19の電磁石15と一体的に設けられる電磁石15側に向けて延設された径方向の壁部には、周方向等間隔に潤滑油が流通される複数の貫通孔41が設けられ、電磁式アクチュエータ1における可動部材11側の潤滑性が向上されている。
磁束透過部21は、磁性材料から環状に形成され、磁束が透過可能に設定された微小隙間であるエアギャップをもって電磁石15の内径側に配置されている。この磁束透過部21の内周には、移動操作部23が一体に固定されている。
移動操作部23は、非磁性材料から環状に形成され、磁束透過部21の内周側からアウタケース3側に磁束が漏れることを防止している。この移動操作部23は、支持部19の外周上に軸方向移動可能に配置されている。
このような移動操作部23の断続部材7側の端面は、連動部材37と当接可能に配置されており、移動操作部23と支持部19との軸方向間には、可動部材11を、常時、軸方向一側としての断続部9の接続方向へ付勢する付勢部材13が配置されている。
付勢部材13は、その付勢力がリターンスプリング39よりも大きく設定されており、電磁石15が励磁されていない状態で、可動部材11をリターンスプリング39の付勢力に抗して断続部9の断続方向へ移動させ、連動部材37を介して断続部材7を断続部9の接続方向へ移動させ、断続部9を接続状態とさせる。
この付勢部材13による断続部9の接続状態は、電磁石15の励磁による付勢部材13の付勢力に抗した可動部材11の断続部9の接続解除方向への移動によって解除される。
電磁石15は、支持部19を介してアウタケース3のボス部413の外周に配置され、キャリアなどの静止系部材に対して回り止めされ、電磁コイル43と、コア45とを備えている。
電磁コイル43は、環状に所定巻き数巻回されて樹脂でモールド成形されている。また、電磁コイル43には、リード線(不図示)が接続され、このリード線を介して通電を制御するコントローラ(不図示)に接続されている。この電磁コイル43の周囲には、コア45が配置されている。
コア45は、電磁コイル43への通電により磁界が形成されるように磁性材料から形成され、所定の磁路断面積を有している。このコア45は、内径側で可動部材11の磁束透過部21との間で磁束の受け渡しが可能なように電磁コイル43の周囲を覆っている。
この電磁石15は、電磁コイル43への通電によりコア45と可動部材11の磁束透過部21とを磁束が透過することによって自己完結型の磁束ループを形成し、可動部材11を付勢部材13の付勢力に抗して断続部9の接続解除方向へ移動させる。
なお、電磁石15は、アウタケース3のボス部413の外周に圧入固定された非磁性材料で環状に形成された位置決め部材47によって軸方向他側への位置決めがなされている。
このように構成された電磁式アクチュエータ1では、電磁石15の電磁コイル43に通電されていない状態で、可動部材11が付勢部材13によって断続部9の接続方向へ移動され、連動部材37を介して断続部材7をリターンスプリング39の付勢力に抗して断続部9の接続方向へ移動させる。
この断続部材7の断続部9の接続方向への移動により、断続部9が接続され、アウタケース3とインナケース5との間の動力伝達が可能となる。
一方、電磁式アクチュエータ1では、電磁石15の電磁コイル43への通電により、可動部材11が付勢部材13の付勢力に抗して断続部9の接続解除方向へ移動され、リターンスプリング39によって連動部材37を介して断続部材7が断続部9の接続解除方向へ移動される。
この断続部材7の断続部9の接続解除方向への移動により、断続部9の接続が解除され、アウタケース3とインナケース5との間の動力伝達が遮断される。
このように断続部材7と可動部材11とを連結部材などによって連結して一体的に移動しないように構成することにより、アウタケース3などを含む断続部材7側から電磁石15などを含む可動部材11側を容易に取り外すことができ、断続部材7側と可動部材11側とを独立して設計することができる。
ところで、可動部材11側においては、可動部材11が付勢部材13によって常に軸方向一側(ここでは断続部9の接続方向)に付勢されているので、可動部材11側を断続部材7側から取り外した状態で、可動部材11が電磁石15から脱落してしまう。
そこで、可動部材11と電磁石15との間には、付勢部材13による可動部材11の軸方向一側としての断続部9の接続方向への移動を規制する規制部材17が設けられている。
規制部材17は、非磁性材料から環状に形成され、電磁石15の軸方向の端面に隣接して配置され、固定部25と、規制部27とを備えている。
固定部25は、環状に周方向に連続する一部材で形成され、電磁石15の軸方向の端面に溶接や接着などの固定手段によって電磁石15のコア45と一体に固定される。この固定部25には、規制部27が一体的に設けられている。
規制部27は、固定部25と連続する一部材で電磁石15側から軸方向の外方に向けて突出された後、内径側に向けて延設され、固定部25の周方向等間隔に複数(ここでは3箇所)設けられている。
この規制部27は、付勢部材13によって可動部材11が断続部9の接続方向へ移動されたとき、可動部材11の磁束透過部21と当接し、可動部材11の移動を規制して可動部材11が電磁石15から脱落することを防止する。
このとき、規制部27は、磁束透過部21と当接するので、可動部材11の移動操作部23の軸方向端面と連動部材37との当接を規制部27が阻害することがなく、可動部材11の軸方向移動による断続部材7の移動操作を安定して行うことができる。
加えて、規制部材17は、非磁性材料からなるので、可動部材11の磁束透過部21と規制部27とが当接していても、電磁石15の励磁による磁束ループの形成に影響を与えることがなく、可動部材11を安定して移動させることができる。
ここで、可動部材11を支持する支持部19の外周に溝部を設け、この溝部にスナップリングなどを係合させて規制部材とすることが考えられるが、支持部19の溝部は、規制部材17の規制部27と軸方向の同じ位置に設けられることになる。
このように支持部19に溝部を設けてしまうと、支持部19に溝部から軸方向外側に大きく張り出す部分が必要となり、支持部19が軸方向に長大化してしまい、電磁式アクチュエータが大型化してしまう。
加えて、支持部19が長大化してしまうと、支持部19が配置されるアウタケース3の径方向の肉厚の確保や形状の設定が複雑化し、アウタケース3の強度の確保が難しくなってしまう。
さらには、支持部19にスナップリングなどの規制部材を設けてしまうと、可動部材11と連動部材37との当接が難しく、可動部材11と連動部材37との配置レイアウトの自由度が低下してしまう。
これに対して、規制部材17は、電磁石15の軸方向端面に設けられているので、規制部27から軸方向外側に大きく張り出す部分がなく、電磁式アクチュエータ1の大型化を抑制することができる。
加えて、電磁式アクチュエータ1の大型化が抑制されているので、アウタケース3の設計への影響も抑制することができ、アウタケース3の強度を確保することができる。
さらには、規制部材17は、電磁石15の軸方向端面に設けられ、規制部27が可動部材11の磁束透過部21と当接するので、可動部材11の移動操作部23と連動部材37との当接を可能とし、可動部材11と連動部材37との配置レイアウトの自由度を向上することができる。
このような電磁式アクチュエータ1では、可動部材11と電磁石15との間に、付勢部材13による可動部材11の断続部9の接続方向への移動を規制する規制部材17が設けられているので、付勢部材13による可動部材11の移動を規制することができる。
また、規制部材17は、可動部材11と電磁石15との間に設けられているので、可動部材11を挟んで電磁石15と対向して配置される部材としての支持部19に規制部材17と係合する部分を設ける必要がなく、規制部材17より大きく軸方向外側に張り出す部分がなく、大型化を抑制することができる。
従って、このような電磁式アクチュエータ1では、大型化を抑制し、付勢部材13による可動部材11の移動を規制することができる。
また、可動部材11は、環状に形成されているので、可動部材11の周方向の少なくとも1箇所を規制部材17によって移動を規制すればよく、規制部材17の大型化を抑制することができる。
さらに、規制部材17は、非磁性体からなるので、規制部材17が電磁石15の励磁による磁束の透過経路に影響を与えることがなく、可動部材11の作動を安定化することができ、断続部9の断続特性を安定化することができる。
また、規制部材17は、電磁石15の断続部材7側の軸方向端面に設けられているので、規制部材17を設けることによる軸方向外側への張り出しを抑制しつつ、可動部材11の設計に影響を与えることがない。
さらに、可動部材11は、電磁石15と一体に設けられた支持部19に対して軸方向移動可能であって径方向に移動不能に支持されているので、可動部材11側を断続部材7側から安定して取り外すことができ、容易に可動部材11側の設計変更を行うことができる。
また、可動部材11は、磁束透過部21と断続部材7の移動操作部23とを有して一体的に形成され、規制部材17は、磁束透過部21の移動を規制するので、規制部材17の配置が移動操作部23による断続部材7の移動操作に影響を与えることがない。
さらに、規制部材17は、電磁石15に固定される固定部25と、この固定部25と一体的に形成され可動部材11の移動を規制する規制部27とを有するので、部品点数の増加を抑制し、規制部材17と電磁石15とを独立して設計することができる。
(第2実施形態)
図7〜図10を用いて第2実施形態について説明する。
本実施の形態に係る電磁式アクチュエータ101は、規制部材103が、電磁石15の断続部材7側の軸方向端面から延設された延設部105に係合される。
なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
図7,図8に示すように、電磁石15の断続部材7(図3参照)側の軸方向端面には、電磁石15のコア45と連続する一部材で電磁石15側から軸方向の外方に向けて突出された後、内径側に向けて延設された環状の延設部105が設けられている。
この延設部105の端部は、付勢部材13による可動部材11の移動を規制する位置に配置され、延設部105の端部内周には、溝部が設けられ、規制部材103が係合されている。
規制部材103は、非磁性材料から環状に形成され、外周が延設部105の溝部に係合される係合部材となっている。
この規制部材103は、内周側が溝部内から突出し、付勢部材13によって可動部材11が断続部9(図3参照)の接続方向へ移動したときに、可動部材11の磁束透過部21と当接して可動部材11の移動を規制する。
ここで、規制部材は、図9,図10に示すように、電磁石15の断続部材7(図3参照)側の軸方向端面から延設された延設部105aに係合される規制部材103aとしてもよい。
詳細には、電磁石15の断続部材7側の軸方向端面には、電磁石15のコア45と連続する一部材で電磁石15側から軸方向の外方に向けて延設された環状の延設部105aが設けられている。この延設部105aの内周には、規制部材103aが係合されている。
規制部材103aは、非磁性材料から環状に形成され、外周が延設部105aの内周に圧入固定される係合部材となっている。
この規制部材103aは、内周側が可動部材11側に向けて突出し、付勢部材13によって可動部材11が断続部9(図3参照)の接続方向へ移動したときに、可動部材11の磁束透過部21と当接して可動部材11の移動を規制する。
このような電磁式アクチュエータ101では、規制部材103,103aが、電磁石15の断続部材7側の軸方向端面から延設された延設部105,105aに係合されるので、可動部材11の設計に影響を与えることなく、規制部材103,103aを容易に電磁石15に組付けることができ、簡易な構造で付勢部材13による可動部材11の移動を規制することができる。
(第3実施形態)
図11〜図15を用いて第3実施形態について説明する。
本実施の形態に係る電磁式アクチュエータ201は、規制部材203が、可動部材11の外周から電磁石15側に向けて突設されている。
また、規制部材203は、可動部材11の外周に係合される。
なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
図11,図12に示すように、規制部材203は、非磁性材料から環状に形成され、内周が可動部材11の磁束透過部21の外周に圧入固定される係合部材となっている。
この規制部材203は、外周側が電磁石15の内径側で軸方向に離間するコア45,45間に電磁石15側に向けて突出して配置され、付勢部材13によって可動部材11が断続部9(図3参照)の接続方向へ移動したときに、断続部材7(図3参照)側に位置するコア45に当接して可動部材11の移動を規制する。
なお、図13に示すように、規制部材203は、可動部材11の磁束透過部21の外周に圧入固定されずに、磁束透過部21の端部を電磁石15側に向けて突出させた突出部205を設け、規制部材203の軸方向位置が位置決めされる隙間ばめであってもよい。
ここで、規制部材は、図14に示すように、可動部材11の磁束透過部21の外周に設けられた溝部に係合される規制部材203aとしてもよい。
この規制部材203aは、非磁性材料から環状に形成され、内周が磁束透過部21の溝部に係合されるスナップリングなどの係合部材となっている。
この規制部材203aは、外周側が電磁石15の内径側で軸方向に離間するコア45,45間に電磁石15側に向けて突出して配置され、付勢部材13によって可動部材11が断続部9(図3参照)の接続方向へ移動したときに、断続部材7(図3参照)側に位置するコア45に当接して可動部材11の移動を規制する。
一方、規制部材は、図15に示すように、可動部材11の磁束透過部21の外周に周方向等間隔に複数(ここでは3箇所)突設された規制部材203bとしてもよい。
この規制部材203bは、非磁性材料からピンなどのように軸状に形成され、磁束透過部21側が磁束透過部21の外周に設けられた穴部に圧入固定される、或いは磁束透過部21側が磁束透過部21の外周に埋め込まれて固定される。
この規制部材203bは、電磁石15側が電磁石15の内径側で軸方向に離間するコア45,45間に電磁石15側に向けて突出して配置され、付勢部材13によって可動部材11が断続部9(図3参照)の接続方向へ移動したときに、断続部材7(図3参照)側に位置するコア45に当接して可動部材11の移動を規制する。
このような電磁式アクチュエータ201では、規制部材203,203a,203bが、可動部材11の外周から電磁石15側に向けて突設されているので、電磁石15の設計に影響を与えることなく、規制部材203,203a,203bを配置することができる。
また、規制部材203,203a,203bが、可動部材11の外周に係合されるので、規制部材203,203a,203bを容易に可動部材11に組付けることができ、簡易な構造で付勢部材13による可動部材11の移動を規制することができる。
(第4実施形態)
図16〜図19を用いて第4実施形態について説明する。
本実施の形態に係る電磁式アクチュエータ301は、規制部材303が、電磁石15と一体に設けられている。
なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、得られる効果は同一である。
図16,図17に示すように、規制部材303は、電磁石15の断続部材7(図3参照)側の軸方向端面からコア45と連続する一部材で電磁石15側から軸方向の外方に向けて突出された後、内径側に向けて延設されている。
この規制部材303は、電磁石15のコア45の周方向等間隔に複数(ここでは3箇所)設けられている。
このような規制部材303は、内径側に向けて延設された端部が電磁石15のコア45よりも内径側に向けて突出し、付勢部材13によって可動部材11が断続部9(図3参照)の接続方向へ移動したときに、可動部材11の磁束透過部21と当接して可動部材11の移動を規制する。
ここで、規制部材は、図18,図19に示すように、電磁石15の電磁コイル43を包囲する樹脂モールドから連続する一部材で電磁石15の外部に向けて突出された後、内径側に向けて延設された規制部材303aとしてもよい。
この規制部材303aは、電磁石15の周方向等間隔に複数(ここでは3箇所)設けられている。
このような規制部材303aは、内径側に向けて延設された端部が電磁石15のコア45よりも内径側に向けて突出し、付勢部材13によって可動部材11が断続部9(図3参照)の接続方向へ移動したときに、可動部材11の磁束透過部21と当接して可動部材11の移動を規制する。
このような電磁式アクチュエータ301では、規制部材303,303aが、電磁石15と一体に設けられているので、部品点数が増加することなく、規制部材303,303aによって付勢部材13による可動部材11の移動を規制することができる。
なお、本発明の実施の形態に係る電磁式アクチュエータでは、適用されるデファレンシャル装置がフリーランニングデフとなっているが、これに限らず、例えば、デフロック機能を有するデファレンシャル装置とし、その差動をロック状態又はアンロック状態とさせる構造に適用してもよい。
加えて、電磁式アクチュエータが適用される構造としては、一対の回転部材の動力伝達を断続する断続部を有する動力伝達装置であれば、どのような構造であってもよく、一対の回転部材の入出力の関係は、駆動力を入出力できる関係であればどちらであってもよい。
また、断続部は、軸方向に対向する対向歯の噛み合いクラッチとなっているが、これに限らず、軸方向移動可能なスリーブを有し、このスリーブとの径方向間に対向する対向歯の噛み合いクラッチ、或いは多板クラッチや単板クラッチなどからなる摩擦クラッチなど、一対の回転部材間の動力伝達を断続できるものであれば、断続部の形態はどのようなものであってもよい。
1,101,201,301…電磁式アクチュエータ
3…アウタケース
5…インナケース
7…断続部材
9…断続部
11…可動部材
13…付勢部材
15…電磁石
17,103,103a,203,203a,203b,303,303a…規制部材
19…支持部
21…磁束透過部
23…移動操作部
25…固定部
27…規制部

Claims (7)

  1. 相対回転可能に配置された一対の回転部材と、この一対の回転部材のうち一方の回転部材に軸方向移動可能で一体回転可能に連結された断続部材と、この断続部材と他方の回転部材との間に設けられ前記一対の回転部材の動力伝達を断続する断続部と、前記断続部材を軸方向一側へ移動操作する可動部材と、この可動部材に軸方向に隣接して配置され前記可動部材を前記断続部の接続方向に付勢する付勢部材と、励磁により前記可動部材に磁束を透過させ発生する推力により前記可動部材を前記断続部の接続解除方向に移動させる電磁石とを備えた電磁式アクチュエータであって、
    前記可動部材と前記電磁石との間には、前記付勢部材による前記可動部材の前記断続部の接続方向への移動を規制する規制部材が設けられていることを特徴とする電磁式アクチュエータ。
  2. 請求項1記載の電磁式アクチュエータであって、
    前記可動部材は、環状に形成されていることを特徴とする電磁式アクチュエータ。
  3. 請求項1又は2記載の電磁式アクチュエータであって、
    前記規制部材は、非磁性体からなることを特徴とする電磁式アクチュエータ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電磁式アクチュエータであって、
    前記規制部材は、前記電磁石の前記断続部材側の軸方向端面に設けられていることを特徴とする電磁式アクチュエータ。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電磁式アクチュエータであって、
    前記規制部材は、前記可動部材の外周から前記電磁石側に向けて突設されていることを特徴とする電磁式アクチュエータ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電磁式アクチュエータであって、
    前記可動部材は、前記電磁石と一体に設けられた支持部に対して軸方向移動可能であって径方向に移動不能に支持されていることを特徴とする電磁式アクチュエータ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電磁式アクチュエータであって、
    前記可動部材は、磁束透過部と前記断続部材の移動操作部とを有して一体的に形成され、前記規制部材は、前記磁束透過部の移動を規制することを特徴とする電磁式アクチュエータ。
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