JP2012193687A - 圧縮機 - Google Patents

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和之 甲田
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Abstract

【課題】軸部材の剛性を向上することによって、安定動作する圧縮機を、提供することにある。
【解決手段】
圧縮機は、ケーシング(11)と、電動機(21)と、圧縮要素(30)と、軸部材(22)とを、備える。電動機(21)は、ケーシングの内部に固定される固定子(50)と、ケーシングの内部で固定子に対向して回転する回転子(40)とを有する。圧縮要素(30)は、ケーシングに収納され、作動流体を圧縮する。軸部材(22)は、軸本体(22a)と筒状部材(22b)とを、有する。軸本体(22a)は、回転子と圧縮要素とが連結され且つケーシングの内部に回転自在に装着される。筒状部材(22b)は、表面処理が施されており、回転子と圧縮要素との間において軸本体に装着される。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機に関する。
従来の圧縮機は、ケーシングと、電動機と、圧縮要素としての圧縮機構と、駆動軸としてのシャフトとを、備えている(特許文献1を参照)。電動機は、固定子と回転子とから構成されている。固定子は、ケーシングの内部に固定されている。回転子は、固定子に対向してシャフトに装着されている。圧縮機構は、シャフトに設けられた偏心部を有している。圧縮機構では、偏心部が回転することによって、冷媒が圧縮される。このような圧縮機では、偏心部の回転によって、シャフトには遠心力が発生する。このため、シャフトの剛性を向上するために、シャフトを鋼管で形成している。また、シャフトの摺動性能を向上するために、シャフトの表面には、耐摩耗処理が施されている。
従来の圧縮機では、シャフトの剛性及び耐摩耗性を向上するために、シャフトを鋼管で形成し、且つシャフトの表面には耐摩耗処理が施されていた。しかしながら、シャフトは、低回転数から高回転数に至るまでの幅広い領域において回転する。このため、シャフトの長さ及び軸径や偏心力の大きさ等によっては、高回転域において、シャフトの剛性が不足するおそれがある。これにより、例えばシャフトの回転数が高くなると、シャフトに撓みが発生したり、シャフトの撓みに伴う振動音が発生したりするおそれがある。
本発明の課題は、軸部材の剛性を向上することによって、安定動作する圧縮機を、提供することにある。
第1観点に係る圧縮機は、ケーシングと、電動機と、圧縮要素と、軸部材とを、備えている。電動機は、固定子と回転子とを有している。固定子は、ケーシングの内部に固定される。回転子は、ケーシングの内部で固定子に対向して回転する。圧縮要素は、ケーシングに収納され、作動流体を圧縮する。軸部材は、軸本体と筒状部材とを、有している。軸本体には、回転子と圧縮要素とが連結されている。軸本体は、ケーシングの内部に回転自在に装着される。筒状部材は、回転子と圧縮要素との間において軸本体に装着される。筒状部材には、表面処理が施されている。
圧縮機では、軸本体には回転子と圧縮要素とが連結されているので、軸本体における回転子と圧縮要素との間の部分は、軸本体において回転子と圧縮要素とが連結された部分より、剛性が低くなっている。しかしながら、本圧縮機では、筒状部材を回転子と圧縮要素との間において軸本体に装着することによって、軸本体における回転子と圧縮要素との間の部分の剛性を向上することができる。すなわち、筒状部材を上記のように軸本体に装着することによって、軸部材に発生しうる撓みを抑制することができる。
また、本圧縮機では、軸部材において筒状部材を軸本体とは別体にし、軸本体に直接的に表面処理が施されるのではなく、筒状部材に対して表面処理が施されている。すなわち、軸本体より形状が単純な筒状部材に対して、表面処理が施されている。これにより、様々なタイプの表面処理を、軸部材に対して容易に施すことができる。
さらに、本圧縮機では、軸本体に装着された筒状部材を、電動機の回転子を軸本体に連結するときの位置決め部材として、用いることができるので、圧縮機の組み立てを容易に行うことができる。
第2観点に係る圧縮機では、第1観点に係る圧縮機において、筒状部材の材質が、金属である。金属製の筒状部材には、表面硬化処理及び表面滑化処理の少なくともいずれか一方の表面処理が、施されている。
この場合、筒状部材が金属で形成されているので、様々なタイプの表面処理を容易に施すことができる。また、金属製の筒状部材には、表面硬化処理及び表面滑化処理の少なくともいずれか一方の表面処理が、施されているので、軸部材の耐摩耗性及び耐疲労性を、向上することができる。
第3観点に係る圧縮機では、第2観点に係る圧縮機において、表面硬化処理が、物理的表面硬化処理及び化学的表面硬化処理を、含んでいる。
この場合、筒状部材が軸本体とは別体になっているので、筒状部材に対して、様々なタイプの表面処理、例えば物理的表面硬化処理や化学的表面硬化処理を、容易に施すことができる。詳細には、筒状部材の表面層を、物理的に容易に変化させたり化学的に容易に反応させたりすることができる。
第4観点に係る圧縮機では、第3観点に係る圧縮機において、化学的表面硬化処理が、浸炭処理、窒化処理、及び酸化処理を含んでいる。物理的表面硬化処理は、高周波焼入れ処理、ガス焼入れ処理、レーザ焼入れ処理、アーク放電焼入れ処理、及び溶融処理を、含んでいる。
ここでは、浸炭処理、ガス焼入れ処理、レーザ焼入れ処理、又は溶融処理が、表面硬化処理として用いられた場合、軸部材の耐摩耗性を向上することができる。また、窒化処理や高周波焼入れ処理が表面硬化処理として用いられた場合、軸部材の耐摩耗性及び耐疲労性を、向上することができる。また、酸化処理やアーク放電焼入れ処理が表面硬化処理として用いられた場合、耐摩耗性及び耐食性を向上することができる。
第5観点に係る圧縮機では、第2観点から第4観点のいずれかに係る圧縮機において、表面滑化処理が、浸硫処理を含んでいる。この場合、浸硫処理を表面滑化処理として用いることによって、摩擦係数が小さくなり、焼付きが起こりづらくなる。これにより、軸部材の耐摩耗性及び耐疲労性を向上することができる。
第6観点に係る圧縮機では、第1観点から第6観点のいずれかに係る圧縮機において、筒状部材が、締まり嵌めによって軸本体に装着されている。この場合、特別な部材を用いることなく、筒状部材を軸部材に密着させた状態で、筒状部材を軸部材に確実に装着することができる。これにより、筒状部材と軸部材とを確実に一体回転させることができる。
第7観点に係る圧縮機では、第6観点に係る圧縮機において、締まり嵌めが、筒状部材を加熱することによって軸本体に装着する焼き嵌めである。この場合、筒状部材が焼き嵌めによって軸本体に装着されているので、筒状部材を軸部材に確実に密着させることができる。また、焼き嵌めによって筒状部材を軸部材に密着させることによって、軸部材の剛性を向上することができる。
第1観点に係る圧縮機では、筒状部材を回転子と圧縮要素との間において軸本体に装着することによって、軸本体における回転子と圧縮要素との間の部分の剛性を向上することができる。すなわち、筒状部材を上記のように軸本体に装着することによって、軸部材に発生しうる撓みを抑制することができる。また、本圧縮機では、軸部材において筒状部材を軸本体とは別体にすることによって、様々なタイプの表面処理を、軸部材に対して容易に施すことができる。さらに、本圧縮機では、軸本体に装着された筒状部材を、電動機の回転子を軸本体に連結するときの位置決め部材として、用いることができるので、圧縮機の組み立てを容易に行うことができる。
第2観点に係る圧縮機では、筒状部材が金属で形成されているので、様々なタイプの表面処理を容易に施すことができる。また、金属製の筒状部材には、表面硬化処理及び表面滑化処理の少なくともいずれか一方の表面処理が、施されているので、軸部材の耐摩耗性、及び耐疲労性を、向上することができる。
第3観点に係る圧縮機では、筒状部材が軸本体とは別体になっているので、筒状部材に対して、様々なタイプの表面処理、例えば物理的表面硬化処理や化学的表面硬化処理を、容易に施すことができる。詳細には、筒状部材の表面層を、物理的に容易に変化させたり化学的に容易に反応させたりすることができる。
第4観点に係る圧縮機では、浸炭処理、窒化処理、及び酸化処理を含む化学的表面硬化処理や、高周波焼入れ処理、ガス焼入れ処理、レーザ焼入れ処理、アーク放電焼入れ処理、及び溶融処理を含む物理的表面硬化処理を、用いることによって、軸部材の耐摩耗性、耐疲労性、及び耐食性等を向上することができる。
第5観点に係る圧縮機では、浸硫処理を表面滑化処理として用いることによって、摩擦係数が小さくなり、焼付きが起こりづらくなる。これにより、軸部材の耐摩耗性を向上することができる。
第6観点に係る圧縮機では、筒状部材が締まり嵌めによって軸本体に装着されているので、特別な部材を用いることなく、筒状部材を軸部材に密着させた状態で、筒状部材を軸部材に確実に装着することができる。これにより、筒状部材と軸部材とを確実に一体回転させることができる。
第7観点に係る圧縮機では、筒状部材が焼き嵌めによって軸本体に装着されているので、筒状部材を軸部材に確実に密着させることができる。これにより、筒状部材と軸部材とを確実に一体回転させることができ、軸部材の剛性も向上することができる。
本発明の一実施形態に係るロータリー圧縮機の断面図である。 駆動軸の部分断面図である。 一変形例としてのロータリー圧縮機の断面図である。
(1)ロータリー圧縮機の構成
以下、図面に基づいて、本発明に係るロータリー圧縮機の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るロータリー圧縮機の断面図である。以下、本発明の一実施形態に係る電動機21を備えたロータリー圧縮機10について詳細に説明する。
ロータリー圧縮機10は、図1に示すように、1シリンダ型のロータリー圧縮機である。ロータリー圧縮機10は、密閉ケーシング11と、駆動機構20と、圧縮機構30(圧縮要素)とを、備えている。
このロータリー圧縮機10では、圧縮機構30が、密閉ケーシング11内に配置されている。詳細には、密閉ケーシング11内において、圧縮機構30が、駆動機構20の下側に配置されている。圧縮機構30は、低圧のガス冷媒を圧縮する。圧縮機構30は、ロータリー型の圧縮機構である。圧縮機構30は、主として、駆動軸22の軸受けとして機能するフロントヘッド部材31及びリアヘッド部材32と、シリンダ33と、ピストン34と、マフラ部材35とを有している。
フロントヘッド部材31は、電動機21に近い側でシリンダ33に装着されている。具体的には、フロントヘッド部材31は、シリンダ33の上面に装着されている。フロントヘッド部材31は、円筒状に形成された第1円筒部31aと、第1円筒部31aの一端から外方に延びた第1フランジ部31bとを、有している。第1円筒部31aには、駆動軸22が挿通される。第1フランジ部31bは、シリンダ33の上面に配置され、ボルトによりシリンダ33に固定される。
リアヘッド部材32は、電動機21から遠い側でシリンダ33に装着されている。具体的には、リアヘッド部材32は、シリンダ33の下面に装着されている。リアヘッド部材32は、円筒状に形成された第2円筒部32aと、第1円筒部31aの一端から外方に延びた第2フランジ部32bとを、有している。第2円筒部32aには、駆動軸22が挿通される。第2フランジ部32bは、シリンダ33の下面に配置され、図示しないボルトによりシリンダ33に固定される。
シリンダ33は、略円板状の金属製の鋳造部材である。シリンダ33には、吸入通路36とシリンダ室S1とが、形成されている。吸入通路36は、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒を吸入するための通路である。吸入通路36は、シリンダ33の外周面と内周面とを径方向に貫通するように形成されている。そして、吸入通路36は、内側端がシリンダ室S1に開口し、外側端がシリンダ33の外周部において開口している。
シリンダ室S1は、吸入通路36から吸入される冷媒が流入する空間である。シリンダ室S1には、ピストン34が収容されている。シリンダ室S1は、ピストン34によって、図示しない低圧室及び高圧室に、区画されている。低圧室には、吸入通路36の内側端が連通している。
ピストン34は、シリンダ室S1内に流入した冷媒を圧縮するためのものである。ピストン34は、シリンダ室S1の内部の冷媒を圧縮する円筒状のローラ部41を、有している。ローラ部41は、駆動軸22に設けられた偏心部23において、駆動軸22に回動自在に装着されている。このローラ部41は、シリンダ室S1の内部に配置される。
このような圧縮機構30では、吸入通路36から低圧室に吸入された冷媒が、高圧室において圧縮される。詳細には、圧縮機構30は、ピストン34をシリンダ室S1の内部において揺動させることによって、シリンダ室S1の容積を変化させている。これにより、冷媒が、高圧室において圧縮される。
駆動機構20は、図1に示すように、密閉ケーシング11内に配置されている。詳細には、駆動機構20は、密閉ケーシング11内の上部側に収容されている。駆動機構20は、圧縮機構30を駆動する。駆動機構20は、駆動源となる電動機21と、電動機21に取り付けられる駆動軸22(軸部材)とを有する。
電動機21は、駆動軸22を回転駆動するためのものである。電動機21は、主として、回転子40と、固定子50とを、有している。回転子40は、駆動軸22に固定される。具体的には、回転子40は、焼き嵌めによって駆動軸22(後述する軸本体22a)に固定されており、駆動軸22と共に回転する。回転子40は、回転子本体40aと、回転子本体に埋設された磁石(図示しない)とを、有している。固定子50は、回転子40の径方向外方に所定の空間を隔てて、密閉ケーシング11の内部に固定されている。固定子50は、円筒状の固定子本体51と、固定子本体に巻かれたコイル(図示しない)とを、有している。上記のような電動機21では、固定子50のコイルに電気が流されると、コイルの内側に回転磁界が発生し、回転子40が駆動軸22と共に回転する。なお、以下では、回転子本体40aを回転子40と同義で用い、固定子本体51を固定子50と同義で用いる場合がある。
駆動軸22は、密閉ケーシング11の内部に回転自在に装着されている。また、駆動軸22は、回転子40に挿嵌している。また、駆動軸22は、偏心部23を介して、ピストン34のローラ部41に挿通されている。これにより、駆動軸22が回転子40と共に回転すると、偏心部23が駆動軸22まわりに偏心しながら回転する。すると、ピストン34が揺動し、上記の圧縮機構30において説明したように、シリンダ室S1の冷媒が圧縮される。
駆動軸22は、軸本体22aと筒状部材22bとを有している。軸本体22aは、金属製の鋼管から構成されている。軸本体22aには、回転子40と圧縮機構30とが連結されている。軸本体22aは、密閉ケーシング11の内部に回転自在に装着されている。具体的には、軸本体22aは、フロントヘッド部材31、シリンダ33、及びリアヘッド部材32に挿通された状態で、密閉ケーシング11の内部に回転自在に装着されている。
筒状部材22bは、金属製である。例えば、筒状部材22bの材質としては、例えば、鋼材が用いられている。この筒状部材22bを軸本体22aに装着することによって、駆動軸22の剛性を、確実に向上することができる。
また、筒状部材22bには、表面処理例えば表面硬化処理が、施されている。ここでは、例えば、表面硬化処理として、化学的表面硬化処理又は物理的表面硬化処理が、用いられる。化学的表面硬化処理は、浸炭処理、窒化処理、及び酸化処理を含んでいる。また、物理的表面硬化処理は、高周波焼入れ処理、ガス焼入れ処理、レーザ焼入れ処理、アーク放電焼入れ処理、及び溶融処理を、含んでいる。
浸炭処理は、筒状部材22bの表面に炭素を浸透させた後に焼入れすることによって、筒状部材22bの表面を硬化させる処理である。窒化処理は、筒状部材22bの表面に窒素を浸透させることによって、筒状部材22bの表面を硬化させる処理である。この処理では、焼入れをする必要はない。酸化処理は、筒状部材22bの表面に酸化膜を形成することによって、筒状部材22bの表面を硬化させる処理である。酸化処理は、窒化処理と同時に行われることもあり、この処理は、酸窒化処理と呼ばれる。
高周波焼入れ処理は、高周波による表皮効果(スキン・エフェクト)を利用して筒状部材22bの表面だけを加熱することによって、筒状部材22bの表面を硬化させる処理である。ガス焼入れ処理は、ガス火炎を用いて筒状部材22bの表面を加熱することによって、筒状部材22bの表面を硬化させる処理である。レーザ焼入れ処理は、レーザ・ビームを用いて筒状部材22bの表面を線状の螺旋状あるいは縦線状に加熱することによって、筒状部材22bの表面を硬化させる処理である。アーク放電焼入れ処理は、アーク放電を用いて筒状部材22bの表面を加熱することによって、筒状部材22bの表面を硬化させる処理である。溶融処理は、火炎や高周波加熱によって筒状部材22bの表面を溶融することによって、筒状部材22bの表面を硬化させる処理である。筒状部材22bの外周面には、図2に破線で示すように、上記のような表面処理のいずれか1つが施される。
このように筒状部材22bに表面処理を施すことによって、筒状部材22bによる駆動軸22の剛性を向上した上で、少なくとも駆動軸22の耐摩耗性を向上することができる。また、この表面処理によって、耐疲労性及び耐食性等の少なくともいずれか1つを、耐摩耗性に加えて、さらに向上することができる。
上記のような筒状部材22bは、回転子40と圧縮機構30との間において軸本体22aに装着されている。筒状部材22bは、締まり嵌めによって軸本体22aに装着される。例えば、筒状部材22bは、焼き嵌めによって軸本体22aに装着される。すなわち、筒状部材22bを加熱することによって膨張させた状態で、筒状部材22bが軸本体22aに装着される。また、筒状部材22bは、フロントヘッド部材31の第1円筒部31aの内周面と、軸本体22aとの間に配置される。
このように筒状部材22bを軸本体22aに焼き嵌め装着することによって、本駆動軸22が、筒状部材22bを用いていない場合の駆動軸(従来タイプの駆動軸)と同径で同じ厚さに形成されたとしても、筒状部材22bを用いない場合の駆動軸より、剛性、耐摩耗性、耐疲労性、及び耐食性等の少なくともいずれか1つを、確実に向上することができる。
(2)特徴
本実施形態に係る圧縮機10では、筒状部材22bを回転子40と圧縮機構30との間において軸本体22aに装着することによって、軸本体22aにおける回転子40と圧縮機構30との間の部分の剛性を向上することができる。すなわち、筒状部材22bを上記のように軸本体22aに装着することによって、駆動軸22に発生しうる撓みを抑制することができる。また、本圧縮機10では、駆動軸22において筒状部材22bを軸本体22aとは別体にすることによって、様々なタイプの表面処理を、駆動軸22に対して容易に施すことができる。さらに、本圧縮機10では、軸本体22aに装着された筒状部材22bを、電動機21の回転子40を軸本体22aに連結するときの位置決め部材として、用いることができるので、圧縮機10の組み立てを容易に行うことができる。
また、本実施形態に係る圧縮機10では、筒状部材22bが金属で形成されているので、様々なタイプの表面処理を容易に施すことができ、駆動軸22の耐摩耗性、耐疲労性、及び耐食性等を、向上することができる。
さらに、本実施形態に係る圧縮機10では、筒状部材22bが締まり嵌め例えば焼き嵌めによって軸本体22aに装着されているので、特別な部材を用いることなく、筒状部材22bを駆動軸22に密着させた状態で、筒状部材22bを駆動軸22に確実に装着することができる。これにより、筒状部材22bと駆動軸22とを確実に一体回転させることができ、駆動軸22の剛性も向上することができる。
(3)変形例
以下に変形例を示す。以下の変形例では、上記実施形態に対応する部材や部分については、同じ符号を付している。
(3−1)
上記実施形態の圧縮機10では、筒状部材22cの外周面に表面硬化処理が施される場合の例を示したが、筒状部材22cの表面処理の形態については、上記実施形態に限定されず、どのようにしてもよい。例えば、筒状部材22cの外周面には、表面滑化処理が施されてもよい。ここで用いられる表面滑化処理には、浸硫処理が含まれている。浸硫処理を表面滑化処理として用いた場合、筒状部材22cを軸本体22aに装着した状態における駆動軸22の摩擦係数を小さくすることができ、焼付きを起こりづらくすることができる。これにより、駆動軸22の耐摩耗性を向上することができる。
(3−2)
上記実施形態の圧縮機10では、電動機21と圧縮機構30との間において、筒状部材22bをフロントヘッド部材31の第1円筒部31aの内周面と軸本体22aとの間に配置することによって、駆動軸22の剛性及び耐摩耗性を向上している。これに加えて、図3に示すように、リアヘッド部材32の第2円筒部32aの内周面と軸本体22aとの間にも、上記実施形態と同様の筒状部材22bを配置するようにしてもよい。すなわち、上記実施形態と同様の筒状部材22bを、軸本体22aの下端部に締まり嵌め例えば焼き嵌め固定してもよい。これにより、上記実施形態の効果に加えて、駆動軸22の耐摩耗性、耐疲労性、及び耐食性等を、さらに向上することができる。
11 密閉ケーシング(ケーシング)
21 電動機
22 駆動軸(軸部材)
22a 軸本体
22b,22c 筒状部材
30 圧縮機構(圧縮要素)
40 回転子
50 固定子
特開2000−227083号公報

Claims (7)

  1. ケーシング(11)と、
    前記ケーシングの内部に固定される固定子(50)と、前記ケーシングの内部で前記固定子に対向して回転する回転子(40)とを有する電動機(21)と、
    前記ケーシングに収納され、作動流体を圧縮する圧縮要素(30)と、
    前記回転子と前記圧縮要素とが連結され且つ前記ケーシングの内部に回転自在に装着される軸本体(22a)と、前記回転子と前記圧縮要素との間において前記軸本体に装着される、表面処理が施された筒状部材(22b)とを、有する軸部材(22)と、
    を備える圧縮機。
  2. 前記筒状部材の材質は、金属であり、
    金属製の前記筒状部材には、表面硬化処理及び表面滑化処理の少なくともいずれか一方の表面処理が、施されている、
    請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記表面硬化処理は、物理的表面硬化処理及び化学的表面硬化処理を、含んでいる、
    請求項2に記載の圧縮機。
  4. 前記化学的表面硬化処理は、浸炭処理、窒化処理、及び酸化処理を含み、
    前記物理的表面硬化処理は、高周波焼入れ処理、ガス焼入れ処理、レーザ焼入れ処理、アーク放電焼入れ処理、及び溶融処理を、含んでいる、
    請求項3に記載の圧縮機。
  5. 前記表面滑化処理は、浸硫処理を含んでいる、
    請求項2から4のいずれかに記載の圧縮機。
  6. 前記筒状部材は、締まり嵌めによって前記軸本体に装着されている、
    請求項1から5のいずれかに記載の圧縮機。
  7. 前記締まり嵌めは、前記筒状部材を加熱することによって前記軸本体に装着する焼き嵌めである、
    請求項6に記載の圧縮機。
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