JP2000227083A - ロータリ圧縮機 - Google Patents

ロータリ圧縮機

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JP2000227083A
JP2000227083A JP2734399A JP2734399A JP2000227083A JP 2000227083 A JP2000227083 A JP 2000227083A JP 2734399 A JP2734399 A JP 2734399A JP 2734399 A JP2734399 A JP 2734399A JP 2000227083 A JP2000227083 A JP 2000227083A
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JP
Japan
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shaft
eccentric portion
rotary compressor
compressor according
integrated
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JP2734399A
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English (en)
Inventor
Mototaka Ezumi
元隆 江住
Sukeyoshi Narita
傅良 成田
Yoshinobu Kojima
能宣 小嶋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストの上昇を招かず、十分な剛性と耐摩耗
性を発揮するシャフトの採用によって、信頼性の高いも
のにする。 【解決手段】 電動機のロータに連結固定され圧縮機構
内でベーンと摺接する偏心部6aを持ったシャフト6を
有し、このシャフト6が鋼管よりなるのに併せ、表面の
組織を好適には偏心部6aをも含めて、適当な度合いで
パーライトやマルテンサイトやベイナイトなどの耐摩耗
層6bとする熱処理が行われ、かつ、シャフト6と偏心
部6aとが一体化状態で研削などの最終仕上げ加工後、
表面処理としてリン酸マンガン処理および二硫化モリブ
テン処理の一方、またはリン酸マンガン処理および二硫
化モリブテン処理の双方が行われたものとして、上記の
目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として空調、冷
凍機器に用いられるロータリ圧縮機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ロータリ圧縮機は従来から知られ広く使
用されている。本発明の実施の形態を示す図1、図2を
参照して、密閉容器1内に圧縮機構3とこれを駆動する
電動機2とが内蔵されている。電動機2のロータ5に連
結固定されたシャフト6に、前記圧縮機構3のシリンダ
7内で偏心して回転する偏芯部6aを有し、ベーン10
と協働して冷媒を吸引して圧縮し、吐出することを繰り
返す。軸受構造にもよるが、シャフト6は偏心した偏心
部6aを持ち、しかも、ロータ5も固定されて回転する
ので、負荷が大きく剛性が不足し勝ちである。そこで従
来、ロータリ圧縮機のシャフト6は片状黒鉛鋳鉄または
球状黒鉛鋳鉄で製作されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシャフ
トは前記のような材料で形成されていても、場合により
剛性が不十分でギャップ音が発生することがある。また
電動機のステータの捲線数を多くしてモータ効率を上げ
ようとする場合も、ロータへの磁気吸引力が大きくなり
すぎ、前記シャフトのたわみが大きくなり、ギャップ音
が発生する場合もある。また、前記シャフトの摺動損失
を低減するためにシャフトの外径を小さくすれば、入力
を低減することができるのであるが、シャフトの剛性低
下を招いてギャップ音が発生するので、それにも限界が
ある。
【0004】本発明の目的は、コストの上昇を招かず、
十分な剛性と耐摩耗性を発揮するシャフトの採用によっ
て、信頼性の高いロータリ圧縮機を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明のロータリ圧縮機は、電動機のロー
タに連結固定されるとともに圧縮機構内でベーンと直接
または間接に摺接するローラを駆動する偏心部を持った
シャフトを有するものにおいて、前記シャフトが鋼管よ
りなり十分な剛性を確保できるようにするのに併せ、表
面の組織を、好適には偏心部をも含めて、適当な度合い
でパーライトやマルテンサイトやベイナイトなどの耐摩
耗組織とする熱処理が施され、かつ、シャフトと偏心部
とが一体化状態で研削などの最終仕上げ加工後、表面処
理としてリン酸マンガン処理および二硫化モリブテン処
理を施す一方、またはリン酸マンガン処理および二硫化
モリブテン処理の双方が施されたものとして、他の摺動
部が十分な耐摩耗性を有するものにする。偏心部は焼結
鉄、鋼の鍛造品とするのが好適である。
【0006】本発明のそれ以上の目的および特徴は以下
の詳細な説明、および図面の記載によって明らかにな
る。本発明の各特徴は、可能なかぎりにおいてそれ単独
で、または種々な組み合わせで複合して用いることがで
きる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図を参照しながらその実施例とともに詳細に説明し、本
発明の理解に供する。
【0008】本実施の形態は縦向きに設置されて空調や
冷凍機器に用いられる密閉型のロータリ圧縮機の場合の
一例である。しかし、本発明はこれに限られることはな
く、縦向き、横向きなど設置の向きや密閉型、非密閉型
などの別は特に問うものではないし、用途も限定され
ず、電動機のロータに転結固定されるとともに、圧縮機
構内で回転してベーンと協働し圧縮作用をする偏心部を
有したシャフトを持ったロータリ圧縮機一般に適用して
有効である。
【0009】本実施の形態のロータリ圧縮機は図1、図
2に示すように、密閉容器1内の下部に圧縮機構3を内
蔵し、その上部に電動機2が内蔵されている。電動機2
は密閉容器1内に焼きバメなどにより固定されたステー
タ4と、これに対応して設けられた回転体のロータ5と
で構成されている。圧縮機構3は密閉容器1内に溶接な
どして固定されたケースとしてのシリンダ7を有し、前
記ロータ5と連結固定されてそれと一体に回転するシャ
フト6に、シリンダ7内で偏心して回転する偏芯部6a
を有し、この偏心部6aによりローラ8を同心上で支持
している。シリンダ7には半径方向に形成した貫通溝9
に内側から出没できるように挿入されたベーン10が設
けられている。このベーン10はシャフト6の回転に従
い前記ローラ8と摺接して偏心部6aと協働し、シリン
ダ7内に冷媒を吸入して圧縮しそれを吐出することを繰
り返し、冷媒を圧縮して空調、冷凍機器に供給する。
【0010】シャフト6は、前記偏芯部6aと前記ロー
ラ8とを挟んでシリンダ7にボルト13によりボルト止
めされた上軸受11と下軸受12にて圧縮機構3の直近
でのみ軸受され、しかも、上軸受11と下軸受12の双
方を滑り軸受タイプのものとした簡略な軸受構造とされ
ている。このため、シャフト6は電動機2のステータ4
の捲線数を多くしたときのロータ5への磁気吸引力が強
くなることの影響を受けやすく、また、摺動摩擦を受け
る軸受構造といえる。もっとも、シャフト6の上端をも
別の軸受で軸受すると云ったこともできるし、軸受構造
を転がり軸受タイプに変更することもできる。また、ロ
ーラ8は偏心部6aの外周で回転してベーン10との接
触摩擦を軽減するものであるが、偏心部6aはローラ8
との間で摺動することになる。しかし、ローラ8も本発
明において特に必須とはならない。その場合、偏心部6
aはベーン10と直接摺動し合うことになる。
【0011】本実施の形態は、このような軸受構造およ
び摺動構造でも、シャフト6が低コストなままで、十分
な剛性と耐摩耗性とを発揮して、高信頼性のロータリ圧
縮機となるようにするもので、シャフト6が鋼管よりな
り十分な剛性、特に十分な曲げ剛性を確保できるように
するのに併せ、表面の組織を、好適には偏心部6aをも
含めて、図3〜図7に示すように適当な度合いでパーラ
イトやマルテンサイトやベイナイトなどの耐摩耗層6b
〜6fとする熱処理を施し、かつ、シャフト6と偏心部
6aとが一体化状態で研削などの最終仕上げ加工後、表
面処理としてリン酸マンガン処理および二硫化モリブテ
ン処理を施す一方、またはリン酸マンガン処理および二
硫化モリブテン処理の双方が施されたものとして、他と
の摺動部が十分な耐摩耗性を有するものにする。偏心部
6aは焼結鉄、鋼の鍛造品とするのが好適である。
【0012】具体的な組み合わせを設定した実施の形態
1では、シャフト6が鋼管よりなり、表面が浸炭焼き入
れ処理または浸炭窒化焼き入れ処理が施され、3.0m
mを越えない範囲で表面層がパーライト70%以上の組
織とされる。このような範囲の表面処理は表面処理によ
ってシャフト6の強靱性を特に損なわずに他との耐摩耗
性を向上することができる。
【0013】シャフト6は鋼管で剛性が高く上記のよう
な軸受構造においてステータ4の捲線数を多くしてモー
タ効率の高いものとし、ロータ5に大きな磁気吸引力が
働いてもこれによく耐え、従来のようなギャップ音が発
生するのを抑制することができるし、管であるため前記
必要な剛性を落とさずに材料の使用量を節減できるの
で、軽量化ができるとともにコスト上昇の原因にはなら
ない。しかも、シャフト6、およびシャフト6と同じよ
うな表面処理を施した偏心部6aは、上軸受11、下軸
受12、あるいはローラ8やベーン10など他との摺動
部での耐摩耗性が向上し、耐久性が向上する。従って、
メンテナンスフリーな使用がされる密閉型の圧縮機に特
に好適である。なお、シャフト6および偏心部6aの表
面処理は他との摺動部のみ行われればよいが、表面処理
において全面にしておく方が作業上などから好適なとき
は全面処理すればよい。
【0014】シャフト6は管材料を用いるのがコスト低
減の上で好適であり、図3〜図7に示すようにそれと別
体の偏心部6aに貫通して一体化される。シャフト6と
偏心部6aとの一体化は、シャフト6を偏心部6aの取
付け孔に嵌め合わせて行うのが簡単で確実であり、その
際圧入により嵌め合わせ部に応力が働くようにすると容
易に一体化できる。このような圧入を、シャフト6の偏
心部6aとの嵌め合わせ径、つまり取付け孔の内径より
も大きく拡張した部分で行えば、鋼管よりなるシャフト
6の弾性変形を利用して無理なく、かつ十分な結合力で
達成することができる。シャフト6と偏心部6aとはろ
う接や溶接により一体化することもできる。
【0015】シャフト6と別体の偏心部6aは、シャフ
トと異なった材料とすることができ、偏心部6aは例え
ば鋼の鍛造品で、シャフト6、あるいはこれと偏心部6
aは表面が浸炭焼き入れ処理または浸炭窒化焼き入れ処
理を施され、3.0mmを越えない範囲で表面層6bな
どがパーライト70%以上の組織とされる。
【0016】この場合、偏心部6aは焼結鉄で、シャフ
ト6、あるいはこれと偏心部6aは表面が浸炭焼き入れ
処理または浸炭窒化焼き入れ処理を施され、3.0mm
を越えない範囲で表面層がパーライト70%以上の組織
とされる。
【0017】また、偏心部6aは鋼の鍛造品で、70%
以上のパーライトを含む組織とされる。
【0018】また、別に、偏心部6aは焼結鉄で、70
%以上のパーライト70%を含む組織とされる。
【0019】上記各場合において、シャフト6と偏心部
6aとは一体化状態での研削など最終仕上げ加工を行う
ことによって、シャフト6および偏心部6aを互いに必
要な位置関係や寸法関係を満足したものに仕上げられ、
その後、リン酸マンガン処理または/および二硫化モリ
ブデン処理で最終に表面処理され、使用に供される。
【0020】実施の形態2では、シャフト6が鋼管より
なり、表面が高周波焼き入れ処理を施され、3.0mm
を越えない範囲で表面層がマルテンサイト70%以上の
組織とされる。この例でも、実施の形態1の場合同様に
シャフト6の剛性が向上する。また、表面処理した範囲
においてシャフト6および偏心部6aの他との摺動部で
の耐摩耗性が向上する。
【0021】また、偏心部6aは鋼の鍛造品であり、シ
ャフト6と偏心部6aは表面が高周波焼き入れ処理を施
され、3.0mmを越えない範囲で表面層がマルテンサ
イト70%以上の組織とされる。
【0022】また、別に偏心部6aは鋼の鍛造品であ
り、マルテンサイトを含む組織とされる。
【0023】さらに、偏心部6aは焼結鉄であり、マル
テンサイトまたはパーライトを含む組織とされる。
【0024】シャフト6と偏心部6aとの一体化の構造
は実施の形態1の場合と変わらない。また、最終の仕上
げ加工後に行う表面処理も同じである。
【0025】実施の形態3では、シャフト6が鋼管より
なり、少なくとも滑り軸受である上軸受11や下軸受1
2など他との摺動部の表面が浸炭焼き入れ処理または浸
炭窒化焼き入れ処理を施され、3.0mmを越えない範
囲で表面層がマルテンサイトの組織とされる。
【0026】これによっても、実施の形態1、2の場合
同様にシャフト6の剛性が向上する。また、表面処理を
施した範囲においてシャフト6および偏心部6aの他と
の摺動部での耐摩耗性が向上する。
【0027】また、偏心部6aは鋼の鍛造品であり、シ
ャフト6、あるいはこれと偏心部6aは高周波焼き入れ
処理を施され、3.0mmを越えない範囲で表面層がマ
ルテンサイトの組織とされる。
【0028】さらに、偏心部6aはマルテンサイトまた
はパーライトを含む焼結鉄とされる。
【0029】シャフト6と偏心部6aとの一体化およ
び、一体化状態での最終仕上げ加工の後の表面処理は、
実施の形態1、2の場合と共通している。
【0030】実施の形態4では、シャフト6が鋼管より
なり、表面が窒化処理または軟窒化処理を施され、3.
0mmを越えない範囲で表面層が窒化の化合物層(白
層)と窒素の拡散層にされている。
【0031】これによっても、実施の形態1〜3の場合
同様にシャフト6の剛性が向上する。また、表面処理し
た範囲においてシャフト6および偏心部6aの他との摺
動部での耐摩耗性が向上する。
【0032】また、シャフト6と偏心部6aは共に表面
が窒化処理または軟窒化処理を施され、3.0mmを越
えない範囲で表面層が窒化の化合物層と窒素の拡散層と
される。
【0033】また、偏心部6aは焼結鉄であり、シャフ
ト6、あるいはこれと偏心部6a表面が窒化処理または
軟窒化処理され、3.0mmを越えない範囲で表面層が
窒化の化合物層と窒素の拡散層にされる。
【0034】さらに、偏心部6aは鋼の鍛造品であり、
マルテンサイトを含む組織とされている。
【0035】また、別に、偏心部6aは焼結鉄であり、
マルテンサイトまたはパーライトを含む組織とされてい
る。
【0036】シャフト6と偏心部6aとの一体化およ
び、一体化状態での最終仕上げ加工の後の表面処理は、
実施の形態1、2の場合と共通している。
【0037】実施の形態5では、前記シャフト6が鋼管
よりなり、表面が浸炭しオーステンパー処理を施され、
3.0mmを越えない範囲で表面層がベイナイト組織と
される。
【0038】これによっても、実施の形態1〜4の場合
同様にシャフト6の剛性が向上する。また、表面処理を
施した範囲においてシャフト6および偏心部6aの他と
の摺動部での耐摩耗性が向上する。
【0039】また、シャフト6、あるいはこれと偏心部
6aは表面が浸炭しオーステンパー処理を施され、3.
0mmを越えない範囲で表面層がベイナイト組織とされ
る。
【0040】また、偏心部6aは焼結鉄であり、シャフ
ト6、あるいはこれと偏心部6aは表面が浸炭しオース
テンパー処理を施され、3.0mmを越えない範囲で表
面層がベイナイト組織とされている。
【0041】さらに、偏心部6aは鋼の鍛造品であり、
マルテンサイトを含む組織とされる。
【0042】また、別に偏心部6aは焼結鉄であり、マ
ルテンサイトまたはパーライトを含む組織とされる。
【0043】シャフト6と偏心部6aとの一体化およ
び、一体化状態での最終仕上げ加工の後の表面処理は、
実施の形態1、2の場合と共通している。
【0044】実施の形態6では、シャフト6が鋼管より
なり、その材質のカーボン量が0.25wt%から0.
8wt%で、焼き入れ、焼き戻しが施され、表面層がマ
ルテンサイトの組織とされる。
【0045】また、偏心部6aは鋼の鍛造品であり、シ
ャフト6、あるいはこれと偏心部6aは共にその材質の
カーボン量が0.25wt%から0.8wt%で、焼き
入れ、焼き戻しが施され、表面層がマルテンサイトの組
織とされる。
【0046】また、偏心部6aは焼結鉄であり、シャフ
ト6、あるいはこれと偏心部6aはその材質のカーボン
量が0.25wt%から0.8wt%で、焼き入れ、焼
き戻しが施され、表面層がマルテンサイトの組織とされ
る。
【0047】さらに、偏心部6aは鋼の鍛造品であり、
マルテンサイトまたはパーライトを含み、そのカーボン
量が0.25wt%から0.8wt%とされる。
【0048】また、別に、偏心部6aは焼結鉄であり、
フェライトとパーライトを含むか、またはカーボン量が
0.25wt%から0.8wt%でマルテンサイトの組
織とされる。
【0049】さらに詳しくは、図3に示す第1の実施例
では、前記シャフト6の材質が、鋼管で、かつSCM4
15で前記シャフト6の表面を浸炭処理し、表面部分の
3.0mmを越えない範囲で、パーライト90%以上の
組織の耐摩耗層6bにし、前記シャフト6の偏芯部6a
をC0.8%の焼結鉄とし、パーライトをほぼ90%含
む焼結材料とし、前記シャフト6と前記偏心部6aを圧
入させることで、前記シャフト6と前記偏心部6aを固
着させ、最終仕上げ加工後、前記シャフト6と前記偏心
部6aの一体ものを、リン酸マンガン処理し、さらに、
二硫化モリブデンの固体潤滑剤を、前記シャフト6と前
記偏心部6aの摺動面に塗布する。
【0050】前記シャフト6および前記偏心部6aは、
前記ロータ5によって回転させることによって、前記圧
縮機構3の上下を密閉し、前記シャフト6を回転自由に
支持する上軸受11と下軸受12の上下を密閉し、か
つ、前記ローラ8の内周面と摺動するが、パーライトを
多く含み、かつリン酸マンガンや二硫化モリブデン最終
表面処理により、焼き付きにくく、かつ、耐摩耗性も優
れる性質を有している。
【0051】かつ、シャフト6の材質も鋼であるため、
剛性も従来の鋳物に比べると1.6倍程向上し、曲がり
にくくなっている。
【0052】図4に示す第2の実施例では、シャフト6
の材質が、鋼管で、かつSCM415で前記シャフト6
の表面を浸炭焼き入れ処理をし、表面部分の3.0mm
を越えない範囲を、マルテンサイトの耐摩耗層6cにす
る。前記シャフト6の偏芯部6aはC0.8%の焼結鉄
としパーライトをほぼ90%含む焼結材料とする、また
は、前記シャフト6の偏芯部6aをマルテンサイトの組
織を有する鍛造品とする。前記シャフト6と前記偏心部
6aは圧入されている。前記シャフト6と前記偏心部6
aを固着させ、最終仕上げ加工後、前記シャフト6と前
記偏心部6aの一体ものを、リン酸マンガン処理し、さ
らに、二硫化モリブデンの固体潤滑剤を、前記シャフト
6と前記偏心部6aの摺動面に塗布する。
【0053】前記シャフト6および前記偏心部6aは、
前記ロータ5によって回転させることによって、前記圧
縮機構3の上下を密閉し、前記シャフト6を回転自由に
拘束する上軸受11と下軸受12の内周面と摺動し、か
つ前記ローラ8の内周面と摺動するが、マルテンサイト
またはパーライトを多く含み、リン酸マンガンや二硫化
モリブデンによる最終表面処理のため、焼き付きにく
く、かつ、耐摩耗性も優れる性質を有している。かつ、
シャフトの材質も鋼であるため、剛性も従来の鋳物に比
べると1.6倍程向上し、曲がりにくくなっている。
【0054】図5に示す第3の実施例では、シャフト6
は鋼管で、かつSCM415で、表面を高周波焼き入れ
した耐摩耗層6dとする。この焼き入れする範囲は他と
摺動する範囲でよい。つまり、上軸受11および下軸受
12と摺動する部分でよい。
【0055】シャフト6の偏芯部6aはC0.8%の焼
結鉄としパーライトをほぼ90%含む焼結材料とする。
これに代え、前記シャフト6の偏芯部6aをマルテンサ
イトの組織を有する鍛造品としてもよい。前記シャフト
6と前記偏心部6aは圧入されている。前記シャフト6
と前記偏心部6aを固着させ、最終仕上げ加工後、前記
シャフト6と前記偏心部6aの一体ものを、リン酸マン
ガン処理し、さらに、二硫化モリブデンの固体潤滑剤
を、前記シャフト6と前記偏心部6aの摺動面に塗布す
る。
【0056】前記シャフト6および前記偏心部6aは、
前記ロータ5によって回転させることによって、前記圧
縮機構3の上下を密閉し、前記シャフト6を回転自由に
支持する上軸受11と下軸受12の内周面と摺動し、か
つ、前記ローラ8の内周面と摺動するが、マルテンサイ
トまたはパーライトを多く含むため、焼き付きにくく、
かつ、耐摩耗性も優れる性質を有している。かつ、シャ
フト6の材質も鋼であるため、剛性も従来の鋳物に比べ
ると1.6倍程向上し、曲がりにくくなっている。
【0057】図6に示す第4の実施例では、前記シャフ
ト6の材質が、鋼管で、かつS45Cで前記シャフト6
の表面をガス軟窒化処理して耐摩耗層6eを形成する。
前記シャフト6の偏芯部6aはC0.8%の焼結鉄とし
パーライトをほぼ90%含む焼結材料とする。これに代
え、前記シャフト6の偏芯部6aをマルテンサイトの組
織を有する鍛造品とすることもできる。前記シャフト6
と前記偏心部6aは圧入されている。前記シャフト6と
前記偏心部6aを固着させ、最終仕上げ加工後、前記シ
ャフト6と前記偏心部6aの一体ものを、リン酸マンガ
ン処理し、さらに、二硫化モリブデンの固体潤滑剤を、
前記シャフト6と前記偏心部6aの摺動面に塗布する。
【0058】前記シャフト6および前記偏心部6aは、
前記ロータ5によって回転させることによって、前記圧
縮機構3の上下を密閉し、前記シャフト6を回転自由に
支持する上軸受11と下軸受12の内周面と摺動する
が、前記シャフト6の表面が、窒化の白層を持っている
ため、耐摩耗性や耐焼き付き性に非常に優れている。か
つ、前記シャフト6の偏芯部6aと前記ローラ8の内周
面と摺動するが、マルテンサイトまたはパーライトを多
く含み、リン酸マンガン処理や二硫化モリブデンにより
最終表面処理されているため、焼き付きにくく、かつ、
耐摩耗性も優れる性質を有している。かつ、シャフトの
材質も鋼であるため、剛性も従来の鋳物に比べると1.
6倍程向上し、曲がりにくくなっている。
【0059】図7に示す第5の実施例では、前記シャフ
ト6の材質が、鋼管で、かつ材質がS45Cで前記シャ
フト6を焼き入れ焼き戻し処理をしてある。前記シャフ
ト6の偏芯部6aはC0.8%の焼結鉄としパーライト
をほぼ90%含む焼結材料として耐摩耗層6fを形成す
る、または、前記シャフト6の偏芯部6aをマルテンサ
イトの組織を有する鍛造品としてある。前記シャフト6
と前記偏心部6aは圧入されている。前記シャフト6と
前記偏心部6aを固着させ、最終仕上げ加工後、前記シ
ャフト6と前記偏心部6aの一体ものを、リン酸マンガ
ン処理し、さらに、二硫化モリブデンの固体潤滑剤を、
前記シャフト6と前記偏心部6aの摺動面に塗布する。
【0060】前記シャフト6および前記偏心部6aは、
前記ロータ5によって回転させることによって、前記圧
縮機構3の上下を密閉し、前記シャフト6を回転自由に
支持する上軸受11と下軸受12の内周面と摺動する
が、前記シャフト6の材質が、マルテンサイトの組織で
あるため、耐摩耗性や耐焼き付き性に優れている。か
つ、前記シャフト6の偏芯部6aと前記ローラ8の内周
面と摺動するが、マルテンサイトまたはパーライトを多
く含み、かつ、リン酸マンガンや二硫化モリブデンによ
る最終表面処理のため、焼き付きにくく、かつ、耐摩耗
性も優れる性質を有している。かつ、シャフト6の材質
も鋼であるため、剛性も従来の鋳物に比べると1.6倍
程向上し、曲がりにくくなっている。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、上記の説明で明らかな
ように、電動機のロータに転結固定されるとともに圧縮
機構内でベーンと摺接する偏心部を一体に持ったシャフ
トを有するものにおいて、前記シャフトが剛性の高い鋼
管よりなり、表面の組織を偏心部をも含めて、適当な度
合いでパーライトやマルテンサイトやベイナイトなどの
耐摩耗組織とする熱処理が施され、かつ、最終仕上げ加
工後、表面処理としてリン酸マンガン処理および二硫化
モリブテンの表面処理の一方、またはリン酸マンガン処
理および二硫化モリブテンの表面処理の双方が施され耐
摩耗性が向上される。要するに、十分な剛性と耐摩耗性
を発揮するシャフトの採用によって、信頼性の高いロー
タリ圧縮機が得られる。しかも、シャフトは鋼管で必要
な剛性を損なうことなく材料の量が少なくできるので、
コスト上昇の原因にならないし、軽量化もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の密閉型の縦向き設置され
るロータリ圧縮機の1つの実施例を示す断面図である。
【図2】図1の圧縮機の圧縮機構部を示す断面図であ
る。
【図3】図1の実施の形態における圧縮機のシャフトお
よび偏心部の第1の実施例を示す断面図である。
【図4】図1の実施の形態における圧縮機のシャフトお
よび偏心部の第2の実施例を示す断面図である。
【図5】図1の実施の形態における圧縮機のシャフトお
よび偏心部の第3の実施例を示す断面図である。
【図6】図1の実施の形態における圧縮機のシャフトお
よび偏心部の第4の実施例を示す断面図である。
【図7】図1の実施の形態における圧縮機のシャフトお
よび偏心部の第5の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 電動機 3 圧縮機構 5 ロータ 6 シャフト 6a 偏心部 6b〜6f 耐摩耗層 7 シリンダ 8 ローラ 11 上軸受 12 下軸受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小嶋 能宣 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AA05 AB04 AC03 AD01 BD00 CA01 CE01

Claims (60)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機のロータに連結固定されるととも
    に圧縮機構内でベーンと直接または間接に摺接する偏心
    部を持ったシャフトを有するロータリ圧縮機において、 前記シャフトが鋼管よりなり、表面が浸炭焼き入れ処理
    または浸炭窒化焼き入れ処理され、3.0mmを越えな
    い範囲で表面層がパーライト70%以上の組織とされて
    いることを特徴とするロータリ圧縮機。
  2. 【請求項2】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通し
    て一体化されており、偏心部は鋼の鍛造品であり、シャ
    フトと偏心部は共に表面が浸炭焼き入れ処理または浸炭
    窒化焼き入れ処理され、3.0mmを越えない範囲で表
    面層がパーライト70%以上の組織とされていることを
    特徴とする請求項1に記載のロータリ圧縮機。
  3. 【請求項3】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通し
    て一体化されており、偏心部は焼結鉄であり、シャフト
    と偏心部は共に表面が浸炭焼き入れ処理または浸炭窒化
    焼き入れ処理され、3.0mmを越えない範囲で表面層
    がパーライト70%以上の組織とされていることを特徴
    とする請求項1に記載のロータリ圧縮機。
  4. 【請求項4】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通し
    て一体化されており、偏心部は鋼の鍛造品であり、70
    %以上のパーライトを含む組織とされていることを特徴
    とする請求項1に記載のロータリ圧縮機。
  5. 【請求項5】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通し
    て一体化されており、偏心部は焼結鉄であり、70%以
    上のパーライト70%を含む組織とされていることを特
    徴とする請求項1に記載のロータリ圧縮機。
  6. 【請求項6】 シャフトと偏心部とは圧入により一体化
    されている請求項1〜5のいずれか一項に記載のロータ
    リ圧縮機。
  7. 【請求項7】 シャフトは偏心部との嵌め合わせ径より
    も大きく拡張した部分で偏心部に圧入されている請求項
    6に記載のロータリ圧縮機。
  8. 【請求項8】 シャフトと偏心部とはろう接により一体
    化されている請求項1〜5のいずれか一項に記載のロー
    タリ圧縮機。
  9. 【請求項9】 シャフトと偏心部とは溶接により一体化
    されている請求項1〜5のいずれか一項に記載のロータ
    リ圧縮機。
  10. 【請求項10】 シャフトと偏心部とは一体化状態での
    最終仕上げ加工の後、リン酸マンガン処理または/およ
    び二硫化モリブデン処理で最終に表面処理されている請
    求項1〜9のいずれか一項に記載のロータリ圧縮機。
  11. 【請求項11】 電動機のロータに連結固定されるとと
    もに圧縮機構内でベーンと直接または間接に摺接する偏
    心部を持ったシャフトを有するロータリ圧縮機におい
    て、 前記シャフトが鋼管よりなり、表面が浸炭焼き入れ処理
    または浸炭窒化焼き入れ処理され、3.0mmを越えな
    い範囲で表面層がマルテンサイト70%以上の組織とさ
    れていることを特徴とするロータリ圧縮機。
  12. 【請求項12】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通
    して一体化されており、偏心部は鋼の鍛造品であり、シ
    ャフトと偏心部は共に表面が浸炭焼き入れ処理または浸
    炭窒化焼き入れ処理され、3.0mmを越えない範囲で
    表面層がマルテンサイト70%以上の組織とされている
    ことを特徴とする請求項11に記載のロータリ圧縮機。
  13. 【請求項13】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通
    して一体化されており、偏心部は焼結鉄であり、シャフ
    トと偏心部は共に表面が浸炭焼き入れ処理または浸炭窒
    化焼き入れ処理され、3.0mmを越えない範囲で表面
    層がマルテンサイト70%以上の組織とされていること
    を特徴とする請求項11に記載のロータリ圧縮機。
  14. 【請求項14】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通
    して一体化されており、偏心部は鋼の鍛造品であり、7
    0%以上のマルテンサイトを含む組織とされていること
    を特徴とする請求項11に記載のロータリ圧縮機。
  15. 【請求項15】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通
    して一体化されており、偏心部は焼結鉄であり、マルテ
    ンサイトまたはパーライトを含む組織とされていること
    を特徴とする請求項11に記載のロータリ圧縮機。
  16. 【請求項16】 シャフトと偏心部とは圧入により一体
    化されている請求項11〜15のいずれか一項に記載の
    ロータリ圧縮機。
  17. 【請求項17】 シャフトは偏心部との嵌め合わせ径よ
    りも大きく拡張した部分で偏心部に圧入されている請求
    項16に記載のロータリ圧縮機。
  18. 【請求項18】 シャフトと偏心部とはろう接により一
    体化されている請求項11〜15のいずれか一項に記載
    のロータリ圧縮機。
  19. 【請求項19】 シャフトと偏心部とは溶接により一体
    化されている請求項11〜15のいずれか一項に記載の
    ロータリ圧縮機。
  20. 【請求項20】 シャフトと偏心部とは一体化状態での
    最終仕上げ加工の後、リン酸マンガン処理または/およ
    び二硫化モリブデン処理で最終に表面処理されている請
    求項11〜19のいずれか一項に記載のロータリ圧縮
    機。
  21. 【請求項21】 電動機のロータに連結固定されるとと
    もに圧縮機構内でベーンと直接または間接に摺接する偏
    心部を持ったシャフトを有するロータリ圧縮機におい
    て、 前記シャフトが鋼管よりなり、少なくとも滑り軸受など
    他との摺動部の表面が高周波焼き入れ処理または浸炭窒
    化焼き入れ処理され、3.0mmを越えない範囲で表面
    層がマルテンサイトの組織とされていることを特徴とす
    るロータリ圧縮機。
  22. 【請求項22】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通
    して一体化されており、偏心部は鋼の鍛造品であり、シ
    ャフトと偏心部は共に高周波焼き入れ処理され、3.0
    mmを越えない範囲で表面層がマルテンサイトの組織と
    されていることを特徴とする請求項21に記載のロータ
    リ圧縮機。
  23. 【請求項23】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通
    して一体化されており、偏心部はマルテンサイトを含む
    鋼の鍛造品であることを特徴とする請求項21に記載の
    ロータリ圧縮機。
  24. 【請求項24】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通
    して一体化されており、偏心部はマルテンサイトまたは
    パーライトを含む焼結鉄であることを特徴とする請求項
    21に記載のロータリ圧縮機。
  25. 【請求項25】 シャフトは偏心部に貫通して一体化さ
    れていることを特徴とする請求項21〜24に記載のロ
    ータリ圧縮機。
  26. 【請求項26】 シャフトと偏心部とは圧入により一体
    化されている請求項21〜25のいずれか一項に記載の
    ロータリ圧縮機。
  27. 【請求項27】 鋼管のシャフトが偏心部との嵌め合わ
    せ径よりも大きく拡張した部分で偏心部に圧入されてい
    る請求項26に記載のロータリ圧縮機。
  28. 【請求項28】 シャフトと偏心部とはろう接により一
    体化されている請求項21〜25のいずれか一項に記載
    のロータリ圧縮機。
  29. 【請求項29】 シャフトと偏心部とは溶接により一体
    化されている請求項21〜25のいずれか一項に記載の
    ロータリ圧縮機。
  30. 【請求項30】 シャフトと偏心部は一体化された状態
    での最終仕上げ加工の後、リン酸マンガン処理または/
    および二硫化モリブデン処理されている請求項21〜2
    9のいずれか一項に記載のロータリ圧縮機。
  31. 【請求項31】 電動機のロータに連結固定されるとと
    もに圧縮機構内でベーンと直接または間接に摺接する偏
    心部を持ったシャフトを有するロータリ圧縮機におい
    て、 前記シャフトが鋼管よりなり、表面が窒化処理または軟
    窒化処理され、3.0mmを越えない範囲で表面層が窒
    化の化合物層と窒素の拡散層にされていることを特徴と
    するロータリ圧縮機。
  32. 【請求項32】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通
    して一体化されており、シャフトと偏心部は共に表面が
    窒化処理または軟窒化処理され、3.0mmを越えない
    範囲で表面層が窒化の化合物層と窒素の拡散層とされて
    いることを特徴とする請求項31に記載のロータリ圧縮
    機。
  33. 【請求項33】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通
    して一体化されており、偏心部は焼結鉄であり、シャフ
    トと偏心部は共に表面が窒化処理または軟窒化処理さ
    れ、3.0mmを越えない範囲で表面層が窒化の化合物
    層と窒素の拡散層にされていることを特徴とする請求項
    31に記載のロータリ圧縮機。
  34. 【請求項34】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通
    して一体化されており、偏心部は鋼の鍛造品であり、マ
    ルテンサイトを含む組織とされていることを特徴とする
    請求項31に記載のロータリ圧縮機。
  35. 【請求項35】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通
    して一体化されており、偏心部は焼結鉄であり、マルテ
    ンサイトまたはパーライトを含む組織とされていること
    を特徴とする請求項31に記載のロータリ圧縮機。
  36. 【請求項36】 シャフトと偏心部とは圧入により一体
    化されている請求項31〜35のいずれか一項に記載の
    ロータリ圧縮機。
  37. 【請求項37】 鋼管のシャフトが偏心部との嵌め合わ
    せ径よりも大きく拡張した部分で偏心部に圧入されてい
    る請求項36に記載のロータリ圧縮機。
  38. 【請求項38】 シャフトと偏心部とはろう接により一
    体化されている請求項31〜35のいずれか一項に記載
    のロータリ圧縮機。
  39. 【請求項39】 シャフトと偏心部とは溶接により一体
    化されている請求項31〜35のいずれか一項に記載の
    ロータリ圧縮機。
  40. 【請求項40】 シャフトと偏心部は一体化状態で最終
    仕上げ加工した後、リン酸マンガン処理または/および
    二硫化モリブデン処理されている請求項31〜39のい
    ずれか一項に記載のロータリ圧縮機。
  41. 【請求項41】 電動機のロータに連結固定されるとと
    もに圧縮機構内でベーンと直接または間接に摺接する偏
    心部を持ったシャフトを有するロータリ圧縮機におい
    て、 前記シャフトが鋼管よりなり、表面が浸炭しオーステン
    パー処理されている入れ処理され、3.0mmを越えな
    い範囲で表面層がベイナイト組織とされていることを特
    徴とするロータリ圧縮機。
  42. 【請求項42】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通
    して一体化されており、シャフトと偏心部は共に表面が
    浸炭しオーステンパー処理されている入れ処理され、
    3.0mmを越えない範囲で表面層がベイナイト組織と
    されていることを特徴とする請求項41に記載のロータ
    リ圧縮機。
  43. 【請求項43】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通
    して一体化されており、偏心部は焼結鉄であり、シャフ
    トと偏心部は共に表面が浸炭しオーステンパー処理され
    ている入れ処理され、3.0mmを越えない範囲で表面
    層がベイナイト組織とされていることを特徴とする請求
    項41に記載のロータリ圧縮機。
  44. 【請求項44】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通
    して一体化されており、偏心部は鋼の鍛造品であり、マ
    ルテンサイトを含む組織とされていることを特徴とする
    請求項41に記載のロータリ圧縮機。
  45. 【請求項45】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通
    して一体化されており、偏心部は焼結鉄であり、マルテ
    ンサイトまたはパーライトを含む組織とされていること
    を特徴とする請求項41に記載のロータリ圧縮機。
  46. 【請求項46】 シャフトと偏心部とは圧入により一体
    化されている請求項41〜45のいずれか一項に記載の
    ロータリ圧縮機。
  47. 【請求項47】 鋼管のシャフトが偏心部との嵌め合わ
    せ径よりも大きく拡張した部分で偏心部に圧入されてい
    る請求項46に記載のロータリ圧縮機。
  48. 【請求項48】 シャフトと偏心部とはろう接により一
    体化されている請求項41〜45のいずれか一項に記載
    のロータリ圧縮機。
  49. 【請求項49】 シャフトと偏心部とは溶接により一体
    化されている請求項41〜45のいずれか一項に記載の
    ロータリ圧縮機。
  50. 【請求項50】 シャフトと偏心部は一体化状態での最
    終仕上げ加工の後、リン酸マンガン処理または/および
    二硫化モリブデン処理で最終に表面処理されている請求
    項41〜49のいずれか一項に記載のロータリ圧縮機。
  51. 【請求項51】 電動機のロータに連結固定されるとと
    もに圧縮機構内でベーンと直接または間接に摺接する偏
    心部を持ったシャフトを有するロータリ圧縮機におい
    て、 前記シャフトが鋼管よりなり、その材質のカーボン量が
    0.25wt%から0.8wt%で、焼き入れ、焼き戻
    しが行われ、表面層がマルテンサイトの組織とされてい
    ることを特徴とするロータリ圧縮機。
  52. 【請求項52】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通
    して一体化されており、偏心部は鋼の鍛造品であり、シ
    ャフトと偏心部は共にその材質のカーボン量が0.25
    wt%から0.8wt%で、焼き入れ、焼き戻しが行わ
    れ、表面層がマルテンサイトの組織とされていることを
    特徴とする請求項51に記載のロータリ圧縮機。
  53. 【請求項53】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通
    して一体化されており、偏心部は焼結鉄であり、シャフ
    トと偏心部は共にその材質のカーボン量が0.25wt
    %から0.8wt%で、焼き入れ、焼き戻しが行われ、
    表面層がマルテンサイトの組織とされていることを特徴
    とする請求項51に記載のロータリ圧縮機。
  54. 【請求項54】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通
    して一体化されており、偏心部は鋼の鍛造品であり、マ
    ルテンサイトまたはパーライトを含み、そのカーボン量
    が0.25wt%から0.8wt%とされていることを
    特徴とする請求項51に記載のロータリ圧縮機。
  55. 【請求項55】 シャフトはこれと別体の偏心部に貫通
    してそれと一体化されており、偏心部は焼結鉄であり、
    フェライトとパーライトを含むか、またはカーボン量が
    0.25wt%から0.8wt%でマルテンサイトの組
    織とされていることを特徴とする請求項51に記載のロ
    ータリ圧縮機。
  56. 【請求項56】 シャフトと偏心部とは圧入により一体
    化されている請求項51〜55のいずれか一項に記載の
    ロータリ圧縮機。
  57. 【請求項57】 鋼管のシャフトが偏心部との嵌め合わ
    せ径よりも大きく拡張した部分で偏心部に圧入されてい
    る請求項56に記載のロータリ圧縮機。
  58. 【請求項58】 シャフトと偏心部とはろう接により一
    体化されている請求項51〜55のいずれか一項に記載
    のロータリ圧縮機。
  59. 【請求項59】 シャフトと偏心部とは溶接により一体
    化されている請求項51〜55のいずれか一項に記載の
    ロータリ圧縮機。
  60. 【請求項60】 シャフトと偏心部は一体化状態で最終
    仕上げ加工された後、リン酸マンガン処理または/およ
    び二硫化モリブデン処理で最終に表面処理されている請
    求項51〜59のいずれか一項に記載のロータリ圧縮
    機。
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