JP2012188056A - フロアマット - Google Patents
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Abstract
【課題】 場所を取らず、しかも表面に露出したマットシートの交換が簡単なフロアマットを提供すること。
【解決手段】 少なくとも2枚のマットシートからなるフロアマットであり、マットシート同士は磁力の作用により互いに連結しており、取り外したマットシートを、取り外した面とは反対面に、磁力の作用により再度連結可能なフロアマットである。そのため、表面又は裏面に露出したマットシートを取り外すことができ、しかもこの取り外したマットシートを取り外した面とは反対面に、磁力の作用により再度連結可能であるため、別のマットシートを表面に露出させることができるとともに、表面に露出していたマットシートをフロア側に収納することができる。したがって、別の場所に保管する必要がないとともに、マットシートの交換が簡単である。
【選択図】 図1
【解決手段】 少なくとも2枚のマットシートからなるフロアマットであり、マットシート同士は磁力の作用により互いに連結しており、取り外したマットシートを、取り外した面とは反対面に、磁力の作用により再度連結可能なフロアマットである。そのため、表面又は裏面に露出したマットシートを取り外すことができ、しかもこの取り外したマットシートを取り外した面とは反対面に、磁力の作用により再度連結可能であるため、別のマットシートを表面に露出させることができるとともに、表面に露出していたマットシートをフロア側に収納することができる。したがって、別の場所に保管する必要がないとともに、マットシートの交換が簡単である。
【選択図】 図1
Description
本発明はフロアマットに関する。
フロアマット、例えば、自動車用フロアマットとして、基材シート(例えば、ラバーシート、ポリ塩化ビニル樹脂シート)と表材繊維シート(例えば、カーペットシート)とからなる分離型フロアマットが公知である。
例えば、特許文献1には、ポリ塩化ビニル樹脂シート等の高分子シートとカーペットとを、スナップなどの係合治具により分離可能に結合される自動車用フロアマットが開示されている。また、特許文献2には、表材シートとベース部とを、凹凸型嵌合手段により結合させる分離型フロアマットが、特許文献3には、表材(インナーマット)と基材(フロアマットベース)とを、一対の面ファスナーで結合させる分離型自動車用フロアマットが、それぞれ、開示されている。
また、特許文献4には、カーペットマットとゴム台とからなり、ゴム台本体の周縁部に設けられた保持溝に、カーペットマットの周縁部を挿入させることができる分離型フロアマットが開示されている。特許文献5には、表材シートと、保持溝を周縁部に設けたベース部とからなり、表材シートの周縁部を前記保持溝に挿入させる分離型自動車用フロアマットが開示されている。
特許文献1〜5に記載のこれらの分離型フロアマットは、使用するシーンによって、上層の表材シートを取り外して、ベースのみで使用することを意図しており、その他の利点としては、廃棄時のリサイクル性の向上や、表材シートのみの交換が可能である点が挙げられる。しかしながら、これらの分離型フロアマットでは、取り外した表材シートを別の場所(例えば、トランクルーム)に保管しなければならない欠点があった。
この欠点を改良したフロアマットとして、本願出願人らは「任意の順序で重ね合わせて使用可能な2枚のマットシートからなるフロアマットであって、第1のマットシートに、一対の連結手段の一方の連結パートナーを有する連結パートナー担持キャリアと、貫通孔とが設けられ、第2のマットシートに、前記連結手段のもう一方の連結パートナーが設けられ、第2のマットシートの上に第1のマットシートを重ねてフロアマットとして使用する場合に、第2のマットシートに設けた前記連結パートナーと、前記キャリアに設けた前記連結パートナーとを、前記貫通孔を介して連結させることができるフロアマット」(特許文献6)を提案した。このフロアマットは確かに場所を取らないものであったが、貫通孔を介して連結させる連結作業は煩雑であった。
本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであり、場所を取らず、しかも表面に露出したマットシートの交換が簡単なフロアマットを提供することを目的とする。
本発明の請求項1にかかる発明は、「少なくとも2枚のマットシートからなるフロアマットであり、前記マットシート同士は磁力の作用により互いに連結しており、取り外したマットシートを、取り外した面とは反対面に、磁力の作用により再度連結可能であることを特徴とするフロアマット。」である。
本発明の請求項1にかかるフロアマットは、マットシート同士は磁力の作用により互いに連結しているため、表面に露出したマットシートを取り外すことができ、しかもこの取り外したマットシートを取り外した面とは反対面、つまり別のマットシートの裏面に、磁力の作用により再度連結可能である。または、裏面に露出したマットシートを取り外すことができ、しかもこの取り外したマットシートは取り外した面とは反対面、つまり別のマットシートの表面に、磁力の作用により再度連結可能である。そのため、表面に露出していないフロア側のマットシートを表面に露出させることができるとともに、表面に露出していたマットシートをフロア側に収納することができるため、別の場所(例えば、トランクルーム)に保管する必要がないとともに、表面に露出したマットシートの交換が簡単である。
本発明のフロアマットについて、添付図面に沿って説明する。
図1は、本発明のフロアマット100の一態様であって、樹脂マットシート10の上にカーペットマットシート20(露出マットシート)を重ねた状態のフロアマット100の、表面側(敷設時に目視できる側)の平面図である。図2は図1に示すA−A線部分断面図であり、図3は図2における表面に露出したカーペットマットシート20(露出マットシート)を、フロア側に位置する樹脂マットシート10から取り外した状態を示す部分断面図である。また、図4は図3における取り外したカーペットマットシート20(露出マットシート)を、樹脂マットシート10の裏面側に配置させた状態を示す部分断面図であり、図5は図4における取り外したカーペットマットシート20(露出マットシート)を、樹脂マットシート10に再度連結させた状態を示す部分断面図である。更に、図6は図5のフロアマット100を模式的に示す表面側平面図である。
図1〜図6に示すフロアマット100は樹脂マットシート10とカーペットマットシート20とからなる。樹脂マットシート10は、好ましくは弾性軟質の防水素材からなり、図3〜図5に示すように、カーペットマットシート20を載置可能な平坦部10cの周縁に沿って、立ち上がり部10b、及びそれに続く外周縁部10aを有する。このように、樹脂マットシート10は立ち上がり部10bを有するため、樹脂マットシート10は平坦部10cにカーペットマットシート20を保持し、水平方向への移動を防止することができる。また、砂、泥、ごみ、泥水やこぼれた飲料水などがフロアマット100からこぼれて床(例えば、車両床)を汚すことを防止することができる。
図1〜図6における樹脂マットシート10には、カーペットマットシート20と磁力の作用により連結できるように、円盤状の磁石11が6ヶ所に埋設されている。なお、磁石11としては、例えば、ネオジウム磁石、サマリウムコバルト磁石などの希土類磁石、フェライト磁石、アルミニウム・ニッケル・コバルト鋳造磁石などを使用することができる。また、図1〜図6における樹脂マットシート10において平坦部10cは、樹脂マットシート10の磁石11が埋設されている部分に段差がなく、平坦である。そのため、樹脂マットシート10とカーペットマットシート20とが連結しやすい。
一方で、カーペットマットシート20は樹脂マットシート10と磁力の作用により連結できるように、鉄、コバルト、ニッケル、ガドリニウムなどの強磁性体からなる太鼓状の連結具21が、カーペットマットシート20を樹脂マットシート10に重ねた際に、樹脂マットシート10の磁石11とそれぞれ一致する位置に、それぞれ設置されている。そのため、カーペットマットシート20を樹脂マットシート10に重ねた場合、図2に示すように、連結具21と磁石11とが磁力の作用により連結した状態にある。なお、連結具21の露出面は、磁石11の連結具21との対向面よりも若干小さい大きさを有する。
また、カーペットマットシート20にはピンを挿入できる固定用貫通孔22aが固定用鳩目22によって形成されている。また、カーペットマットシート20を樹脂マットシート10に積層した際に、固定用貫通孔22aと繋がる位置に、樹脂マットシート10には固定用貫通孔12a(図6参照)が形成されており、固定用貫通孔12aが拡大しないように、固定用貫通孔12aの周囲には他の平坦部10cよりも若干厚さの厚い補強部12が形成されている。そのため、フロアに固定したピンを樹脂マットシート10の固定用貫通孔12a、及びカーペットマットシート20の固定用貫通孔22aに挿入し、貫通させることによって、フロアマット100をフロアに固定し、フロアマット100の水平方向への移動を効果的に防止することができる。
このようなフロアマット100を図1、図2に示す状態で使用した場合、使用者はカーペットマットシート20を認識することができ、意匠性に優れていることから、快適に使用することができる。
図1に示すフロアマット100を、例えば、土砂、水や雪が多く存在する環境下で使用するなど、従来とは異なるシチュエーションで使用しようとする場合、図3に示すように、まず、カーペットマットシート20を表面方向上方(B方向)へ引張り、樹脂マットシート10からカーペットマットシート20を取り外し、樹脂マットシート10とカーペットマットシート20とを分離する。次いで、矢印Cで示すように、カーペットマットシート20を樹脂マットシート10の下側に移動させる(図4参照)。その後、図4に示すように、カーペットマットシート20の連結具21(強磁性体)と樹脂マットシート10の磁石11との磁力の作用により、再度、カーペットマットシート20と樹脂マットシート10とを連結し、カーペットマットシート20を樹脂マットシート10の下側に収納することができる(図5、図6)。このように、表面に露出したカーペットマットシート20を交換した場合であっても、カーペットマットシート20を樹脂マットシート10の下側に収納できるため、収納場所を取らない。また、上述のように、カーペットマットシート20を取り外し、樹脂マットシート10の下側に移動させるだけで表面に露出するマットシートを変えることができるため、交換作業性に優れている。
この図1〜図6のようなフロアマット100は、例えば、次のようにして製造することができる。まず、常法によりカーペットマットシート20を製造した後、強磁性体からなる連結具21を鳩目連結機などで設置する。また、樹脂マットシート10が熱硬化性樹脂からなる場合にはヒートプレス成形する際、また、樹脂マットシート10が熱可塑性樹脂からなる場合には予め加熱した後にコールドプレス成形する際に、磁石11を挿入して、磁石11を埋設した樹脂マットシート10を製造する。次いで、カーペットマットシート20と樹脂マットシート10とを磁力の作用により連結させることによって、フロアマット100を製造することができる。
なお、図1〜図6においては、表面側のカーペットマットシート20を樹脂マットシート10から取り外し、樹脂マットシート10の裏面側に再度連結させた場合であるが、表面側のマットシートを取り外すのではなく、裏面側のマットシートを取り外し、表面側で再度連結させる方法によっても、別のマットシートを表面に露出させることができるとともに、表面に露出していたマットシートをフロア側に収納することができる。このように、本発明においては、少なくとも1枚のマットシートが取り外し可能であれば良く、いずれのマットシートを取り外し可能であっても良い。
図1〜図6におけるフロアマット100はカーペットマットシート20と樹脂マットシート10の2枚のマットシートから構成されているが、2枚のマットシートから構成されている必要はなく、3枚以上であっても良い。マットシートの数が多ければ多いほど、シチュエーションに対応させて、マットシートを表面に露出させて使用することができる。
マットシートとしては、前述のようなカーペットマットシート20、樹脂マットシート10に限定されず、例えば、カーペットマットシート20と樹脂マットシートとの複合マットシートを使用することもできる。なお、カーペットマットシート20としては、例えば、天然繊維又は合成繊維からなるタフテッドカーペット、ニードルパンチカーペット、フックカーペット、又は織物基布を挙げることができ、樹脂マットシート10としては、例えば、天然ゴム若しくは合成ゴム(例えば、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、又はニトリル−ブタジエンゴム)、又は熱可塑性エラストマー(例えば、スチレン系、ポリオレフィン系、又はポリ塩化ビニル系の各熱可塑性エラストマー)からなる樹脂マットシート10を挙げることができる。本発明で用いるマットシートとしてカーペットマットシート20を含んでいると、意匠性に優れているため好適である。なお、マットシートとして樹脂マットシート10を含む場合、樹脂マットシート10の平坦部10cには、横滑りを防ぐために、デザイン上の観点、或いは使用者のズボンの裾を濡らすことがないように、各種凹凸模様を付することができる。また、カーペットマットシート20、樹脂マットシート10などのマットシートは、マットシートの耐久性を高めるために、踵が頻繁に接触する箇所にパッドを装着したり、前記箇所の厚さを厚くするのが好ましい。
図1〜図6におけるフロアマット100においては、樹脂マットシート10に磁石11を埋設し、カーペットマットシート20に強磁性体からなる連結具21を配設しているが、樹脂マットシート10に強磁性体を配設し、カーペットマットシート20に磁石11からなる連結具を配設しても良い。また、樹脂マットシート10とカーペットマットシート20のいずれも磁石とすることもできる。なお、樹脂マットシート10に磁石11を埋設しているが、埋設する必要はなく、樹脂マットシート10の片面又は両面に露出していても良い。同様に、図1〜図6におけるカーペットマットシート20においては、両面に連結具21が露出した状態にあるが、埋設した状態にあっても良いし、片面のみ露出した状態にあっても良い。
また、図1〜図6におけるフロアマット100においては、磁石11の対向面の方が連結具21の対向面よりも若干大きいが、同じ大きさであっても良いし、小さくても良い。また、磁石11の対向面と連結具21の対向面とは同じ形状である必要はない。更に、図1〜図6においては、樹脂マットシート10の平坦部10cは磁石11が存在する箇所においても平坦であり、また、カーペットマットシート20も連結具21が存在する箇所を含めて、表面、裏面のいずれも平坦であるが、いずれも平坦である必要はない。場合によっては、磁石11と連結具21とが物理的に勘合する形状を有していても良い。
図1〜図6におけるフロアマット100においては、6ヶ所に磁石11及び連結具21が配設され、磁力の作用により連結できるが、6ヶ所である必要はない。
なお、図1〜図6における樹脂マットシート10の平坦部10cの外周形状とカーペットマットシート20の外周形状とはほぼ同じ、かつほぼ同じ大きさであるが、外周形状、大きさともに同じである必要はない。しかしながら、樹脂マットシート10の平坦部10cの外周形状とカーペットマットシート20の外周形状とはほぼ同じ、かつほぼ同じ大きさであると、カーペットマットシート20の水平方向へのずれを効果的に防止することができる。
本発明のフロアマットは、例えば、自動車用フロアマットの用途に好適に適用することができる。
10 樹脂マットシート
10a 外周縁部
10b 立ち上がり部
10c 平坦部
11 磁石
12 補強部
12a 固定用貫通孔
20 カーペットマットシート
21 連結具
22 固定用鳩目
22a 固定用貫通孔
100 フロアマット
10a 外周縁部
10b 立ち上がり部
10c 平坦部
11 磁石
12 補強部
12a 固定用貫通孔
20 カーペットマットシート
21 連結具
22 固定用鳩目
22a 固定用貫通孔
100 フロアマット
Claims (1)
- 少なくとも2枚のマットシートからなるフロアマットであり、前記マットシート同士は磁力の作用により互いに連結しており、取り外したマットシートを、取り外した面とは反対面に、磁力の作用により再度連結可能であることを特徴とするフロアマット。
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JP2011055069A JP2012188056A (ja) | 2011-03-14 | 2011-03-14 | フロアマット |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011055069A JP2012188056A (ja) | 2011-03-14 | 2011-03-14 | フロアマット |
Publications (1)
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---|---|
JP2012188056A true JP2012188056A (ja) | 2012-10-04 |
Family
ID=47081686
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2011055069A Pending JP2012188056A (ja) | 2011-03-14 | 2011-03-14 | フロアマット |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2011
- 2011-03-14 JP JP2011055069A patent/JP2012188056A/ja active Pending
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