JP2012185626A - 車載情報記録装置、運転支援装置、ナビゲーション装置および情報記録方法 - Google Patents

車載情報記録装置、運転支援装置、ナビゲーション装置および情報記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】自車両以外の他の対象物に誘発されて発生する緊急状態を予測し、当該緊急状態の解析時に有用となる情報を記録する。
【解決手段】運転支援システムが運転支援情報を提供している運転支援区間を、車両が走行中であるか否か判定するサービス区間判定部31と、サービス区間判定部31において車両が運転支援区間を走行中であると判定された場合に、運転支援区間以外の通常区間走行時よりも短い記録周期で車両情報を記録する、または通常区間走行時に記録している車両情報に加えて運転支援システムのサービス種別に対応した車両情報または運転支援情報を追加して記録する記録制御部32とを備えた。
【選択図】図2

Description

この発明は、路車協調安全運転支援サービスと協調して車両状態情報を取得および記録する技術に関するものである。
従来より、後に車両の状態情報を解析および診断するために、車両の走行状態に関するデータなどを記録する情報記録装置が提案されている。例えば、車両用データ記録装置では、車両が何らかの緊急状態に陥った場合に、当該緊急状態を検出し、記録手段に走行データなどを記憶させ、後に車両用データ記録装置の記録手段に記録された走行データなどを解析することにより、緊急状態に至った車両の状況の調査あるいは診断(ダイアグノーシス解析)を行っている。
しかし、従来の車両用データ記録装置では、車両が何らかの緊急事態に陥る前の状況を、記録手段に記録させるデータ容量や記録処理時間を軽減させながら記録を行うことができないという問題点を有していた。すなわち、事後の詳細な解析や診断のためには、緊急状態に陥った後のデータもさることながら、緊急状態に陥る前のデータも必要となる。当該緊急状態に陥る前のデータを予め記録する構成では、大容量の記録領域を有した記録手段が必要となり、さらに記録するデータ量が膨大になると共に、記録処理に多大な時間を要するという問題点を有していた。
この対策として、特許文献1で開示された車両用データ記録装置では、車両の目標経路を演算し、演算した目標経路上で発生する車両挙動(横Gや前後Gなど)または作動する車両運転支援制御(ABS、VSCなど)を予測し、予測した車両挙動あるいは車両運転支援制御に対応する車両の走行状態に関する情報を記憶対象情報として記憶部に格納する構成とし、車両が何らかの緊急状態に陥る前の状況をデータ容量や記録処理時間を軽減しながら記憶するように構成している。
特開2010−9284号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された技術では、自車両の目標経路上の挙動を予測して緊急状態に陥る前に記憶対象情報を決定しているため、例えば他車両に誘発された事故などによる緊急状態に対しては、事故発生前に記録対象情報の決定を行うことができず、発生した緊急状態の解析に有用となる情報を記憶することができないという課題があった。さらに、事故発生前に事故形態に応じた記録対象情報の決定を行うことができず、事故の解析に必要となる各事故形態に特有な情報を記憶することができないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、自車両以外の他の対象物に誘発されて発生する緊急状態を予測し、当該緊急状態の解析時に有用となる情報を記録することができる車載情報記録装置を提供することを目的とする。
この発明に係る車載情報記録装置は、運転支援システムが運転支援情報を提供している運転支援区間を、車両が走行中であるか否か判定する区間判定部と、区間判定部において車両が運転支援区間を走行中であると判定された場合に、運転支援区間以外の通常区間走行時よりも短い記録周期で車両情報を記録する、または通常区間走行時に記録している車両情報に加えて運転支援システムのサービス種別に対応した車両情報または運転支援情報を追加して記録する記録制御部とを備えたものである。
この発明によれば、自車両以外の他の対象物により誘発されて発生する緊急状態を予測し、当該緊急状態の解析時に有用となる情報を記録することができる。
DSSSの概要を示す説明図である。 実施の形態1の車載情報記録装置およびDSSS車載機器の構成を示すブロック図である。 実施の形態1の車載情報記録装置の記録周期設定部における記録周期の設定を模式的に示した図である。 実施の形態1の車載情報記録装置およびDSSS車載機器の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態2による車載情報記録装置およびDSSS車載機器の構成を示すブロック図である。 実施の形態2による車載情報記録装置の記録情報決定部が有する記録データ参照テーブルを示す一例である。 実施の形態2の車載情報記録装置およびDSSS車載機器の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態2の車載情報記録装置およびDSSS車載機器のその他の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態2の車載情報記録装置およびDSSS車載機器のその他の構成を示すブロック図である。 実施の形態3の車載情報記録装置およびITS車載機器の構成を示すブロック図である。 実施の形態3の車載情報記録装置およびITS車載機器の処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態1から実施の形態3の車載情報記録装置を搭載したDSSS車載機器およびナビゲーション装置の構成を示す図である。
実施の形態1.
この実施の形態1による車載情報記録装置は、自車両が安全支援システム(DSSS:driving safety support systems)サービス実施区間(交通事故が多発する区間、見通しが悪い区間など)を走行中である旨の通知を受けると、通常区間走行時よりも多量のデータを記録し、事故発生時の解析に有用な情報を効率的に収集するものである。
まず始めに、安全運転支援システム(以下、DSSSと表記)について説明する。図1は、DSSSの概要を示す説明図である。
DSSSは、ドライバの安全運転を支援するシステムであり、感知器や光ビーコンなどを利用してドライバに情報を提供し、注意を促すシステムである。DSSSを構成するサブシステムとして、左折巻き込み情報提供システム、右折衝突情報提供システム、出会い頭衝突情報提供システム、対向車近接情報提供システム、速度情報提供システムおよび歩行者横断情報提供システムなどが存在する。
図1では、左折巻き込み情報提供システムにおいて特に二輪車巻き込み事故を防止するシステムを例に示している。図1において領域AはDSRC(dedicated short range communications)通信エリア(以下、DSRC通信エリアAと表記)を示し、領域Bは後述する画像センサの検知エリア(以下、検知エリアBと表記)を示している。路側に設置された画像センサ101は、検知エリアB内に存在する障害物(図1では二輪車102)を検出し、障害物の移動速度および位置などの情報を路側器103に送信する。路側器103は、画像センサ101から受信した障害物情報に加え、DSSSシステム設置交差点の形状データおよび交差点で稼動する交通信号の灯色情報などを含んだDSSSデータを、光ビーコンヘッダ104あるいはDSRC路側器105を介して車両106に送信する。
車両106に搭載されたDSSS車載機器10は、光ビーコンヘッダ104の下を通過する際あるいはDSRC通信エリアA内でDSSSデータを受信し、DSSSサービス実施区間であることを認識し、ドライバへの運転支援を行う。二輪車巻き込み事故を防止するシステムにおけるドライバへの運転支援としては、例えば、自車両の左ウィンカの点灯や自車両後方左側に二輪車が走行している旨の通知などを行う。
実施の形態1による車載情報記録装置1は、このDSSS車載機器10と通信接続され、DSSS車載機器10からDSSSサービスに関する情報を取得し、自車両が現在もDSSSサービス実施区間内を走行していると判定された場合に、通常区間走行時よりも短い記録周期で車両情報を記録する。具体的には、図1で示した二輪車巻き込み事故を防止するシステムが稼動している区間では、DSSS車載機器10から二輪車巻き込み事故防止のDSSSサービスに関する情報を取得し、車両106が現在も二輪車巻き込み事故防止システム稼動区間を走行している場合に、車両106のバックモニタ(不図示)の映像などを通常区間走行時より短い記録周期で記録し、より多くの映像データを記録する。
図2は、この発明の実施の形態1の車載情報記録装置および当該車載情報記録装置にDSSSサービス情報を提供するDSSS車載機器の構成を示すブロック図である。
DSSS車載機器10は、DSSSデータ受信部11、サービス区間検出部12、およびDSSSサービス情報出力部13で構成されている。
DSSS車載機器10のDSSSデータ受信部11は、光ビーコンヘッダ104あるいはDSRC路側器105から出力されるDSSSデータを受信する。サービス区間検出部12は、DSSSデータ受信部11が受信したDSSSデータに基づいて、自装置を搭載した車両106のDSSSサービス実施区間の進入および退出を検出する。
DSSSサービス実施区間進入の検出方法としては、DSSSデータを光ビーコンヘッダ104から受信した地点、あるいはDSSSデータをDSRCで受信し、受信したDSSSデータに含まれるサービス開始地点の条件に車両106の状態が合致した場合にDSSSサービス実施区間の開始とするなどが挙げられる。DSSSサービス実施区間退出の検出方法としては、DSSSデータに含まれる光ビーコンヘッダ104から交差点中心(図1における点O)までの距離または一時停止線(不図示)までの距離を利用して、光ビーコンヘッダ104から所定距離走行した地点をDSSSサービス実施区間の終了とする、あるいはDSSSデータに含まれる道路線形情報を利用して車両106が同情報に含まれる終端ノードを通過した時点をDSSSサービス実施区間の終了とするなどが挙げられる。
DSSSサービス情報出力部13は、サービス区間検出部12が検出したDSSSサービス区間進入退出情報をDSSSサービス情報として車載情報記録装置1側に出力する。
車載情報記録装置1は、DSSSサービス情報取得部2、制御部3、記録部4および車両情報取得部5で構成されている。また、制御部3は、サービス区間判定部31および記録周期設定部33を備えた記録制御部32で構成されている。
DSSSサービス情報取得部2は、DSSS車載機器10から出力されたDSSSサービス情報を取得し、DSSSサービス区間進入退出情報を制御部3に出力する。制御部3のサービス区間判定部31は、入力されたDSSSサービス区間進入退出情報を参照し、自車両がDSSSサービス区間内を走行しているか否か判定する。
記録制御部32の記録周期設定部33は、サービス区間判定部31において、自車両がDSSSサービス区間内を走行中であると判定された場合に、車両情報の取得周期を短く設定する。例えば、DSSSサービス区間内ではない通常区間を走行している場合には1sec毎に車両情報を取得するが、DSSSサービス区間内通過中には100msec毎に車両情報を取得するように設定する。記録制御部32は、記録周期設定部33において設定された記録周期毎に、車両情報取得部5から車両情報を取得し、記録部4に格納する。
図3は、この発明の実施の形態1の車載情報記録装置の記録周期設定部における記録周期の設定を模式的に示した図である。図3において、●は記録制御部32が車両情報を取得して記録する記録タイミングを示し、自車両が通常区間を走行している場合には当該記録タイミングの間隔を長く設定(例えば、1sec)する。一方、DSSSサービス区間の開始を検知すると、DSSSサービス区間が終了するまで、記録タイミングの間隔を短く設定(例えば、100msec)し、多くの車両情報を取得する。DSSSサービス区間が終了した後は、通常区間を走行する際の記録タイミングの間隔に復帰する。なお、通常区間での記録周期やDSSSサービス区間での記録周期はあらかじめ設定されているものとする。
記録部4は、車両情報取得部5において取得された種々の車両情報を格納する記憶領域である。事故発生時には、記録部4に格納された種々の車両情報を解析することにより発生した事故に関して有用な情報を収集することができる。車両情報取得部5は、自車両に設けられた種々の検出部およびセンサ(不図示)が検出した車両情報を車内ネットワークなどを介して取得する。車両情報としては、例えば、車両速度情報、ハンドル回転角情報、ブレーキ作動情報、アクセル開度情報、前後加速度情報、横方向加速度情報、バックモニタの映像データ、ウィンカ点灯情報およびリアカメラの映像データなどが挙げられる。なお、自車両が通常区間を走行している場合に、記録部4に記録させる車両情報はあらかじめ設定されているものとする。
自車両内に設けられたDSSS車載機器10と車載情報記録装置1はネットワーク(不図示)による接続や無線通信による接続など、種々の接続方法で接続可能である。
次に、動作について説明する。
図4は、実施の形態1の車載情報記録装置およびDSSS車載機器の処理動作を示すフローチャートである。
DSSS車載機器10を搭載した自車両がDSSSサービス区間に進入すると(ステップST1)、DSSS車載機器10のDSSSデータ受信部11がDSSSデータを受信する(ステップST2)。サービス区間検出部12は、ステップST2で受信されたDSSSデータから、自車両のDSSSサービス実施区間への進入、またはDSSSサービス実施区間からの退出を検出する(ステップST3)。DSSSサービス情報出力部13は、ステップST3で検出されたDSSSサービス区間進入退出情報をDSSSサービス情報として車載情報記録装置1側に出力する(ステップST4)。
車載情報記録装置1のDSSSサービス情報取得部2は、ステップST4で出力されたDSSSサービス情報を制御部3に出力し、制御部3のサービス区間判定部31がサービス区間進入退出情報を参照し、自車両がDSSSサービス区間内を走行中か否か判定を行う(ステップST5)。サービス区間判定部31が自車両はDSSSサービス区間内を走行中であると判定した場合(ステップST5;YES)、記録制御部32の記録周期設定部33はDSSSサービス区間走行時の記録周期、すなわち通常区間走行時のより短い記録周期を設定する(ステップST6)。
記録制御部32は、ステップST6で設定された記録周期を待機した後(ステップST7)、あらかじめ設定されている記録すべき車両情報を車両情報取得部5から取得して記録部4に格納する(ステップST8)。ステップST8の処理が終了するとフローチャートはステップST5の処理に戻り、ステップST5において自車両がDSSSサービス区間を外れたと判定されるまで上述の処理を繰り返す。一方、サービス区間判定部31が自車両はDSSSサービス区間を外れたと判定した場合(ステップST5;NO)、記録制御部32の記録周期設定部33は記録周期を通常区間走行時の周期に復帰させる(ステップST9)。その後フローチャートはステップST1の処理に戻り、上述した処理を繰り返し行う。
なお、図4で示したフローチャートでは、自車両がサービス区間内を走行中であると判定した場合に、全ての車両情報を通常区間走行時よりも短い周期で記録する構成を示したが、所定の車両情報は通常区間走行時よりも短い周期で記録し、残りの車両情報は通常区間走行時と同一の周期で記録するように構成してもよい。
以上のように、この実施の形態1によれば、自車両がDSSSサービス区間内を通過中であるか否か判定するサービス区間判定部31と、自車両がDSSSサービス区間内を通過中であると判定された場合に、車両情報取得部5から車両情報を取得する周期をより短く設定する記録周期設定部33とを備えるように構成したので、自車両がDSSSサービス区間内を通過中の場合、即ち事故発生が予測される区間内を通過している場合は、事故発生時の解析で有用となる情報をより多く収集することができる。
また、サービス区間判定部31を設けることにより、事故発生が予測される区間内を通過している場合にのみ車両情報の取得周期を短く設定することができ、後に必要となるデータを確実に記録すると共に、記録部4の記録容量および記録処理を抑制することができる。さらに、DSSSサービス区間外となった際には、迅速に車両情報の取得周期を通常の間隔に復帰させることができるので、記録部4の記録容量をより抑制することができる。
なお、上述した実施の形態1では、車両情報取得部5が取得した車両情報のみを記録部4に記録させる構成を示したが、DSSS車載機器10側で取得した情報をDSSSサービス情報出力部13およびDSSSサービス情報取得部2を介して記録部4に記録させるように構成してもよい。DSSS車載機器10側で取得した情報としては、例えば障害物の移動速度や位置情報、交通信号の灯色情報などが挙げられる。
実施の形態2.
この実施の形態2による車載情報記録装置1は、自車両がDSSSサービス実施区間内を走行している旨の通知を受信すると、通常区間走行時に記録するデータに加えて、走行中のDSSSサービス実施区間で発生しやすい事故に特有のデータを追加して記録する。
図5は、この発明の実施の形態2による車載情報記録装置および当該車載情報記録装置にDSSSサービス情報を提供するDSSS車載機器の構成を示すブロック図である。
図5に示す車載情報記録装置1は、上記実施の形態1で図1を用いて説明した車載情報記録装置1に提供情報格納部6および記録情報決定部34を追加し、DSSS車載機器10にサービス種別判定部14および提供情報抽出部15を追加して構成している。また、図5では記録制御部32に実施の形態1で説明した記録周期設定部33を設けない構成を示しているが、記録周期設定部33を設けて構成してもよい。
以下では、実施の形態1による車載情報記録装置1およびDSSS車載機器10の構成要素と同一または相当する部分には、実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
DSSS車載機器10のサービス種別判定部14は、DSSSデータ受信部11が受信したDSSSデータを参照して、DSSSサービスの種別(支援サービス種別)を判定する。ここで、DSSSサービスの種別とは、上述した左折巻き込み情報提供システムや右折衝突情報提供システム、出会い頭衝突情報提供システムなどの種別である。提供情報抽出部15は、DSSSデータ受信部11が受信したDSSSデータから、路側器103や路側に設置された画像センサ101が取得した障害物の移動速度や位置情報、交差点で稼動する交通信号の灯色情報などを抽出する。DSSSサービス情報出力部13は、サービス区間検出部12が検出したDSSSサービス区間進入退出情報、サービス種別判定部14が判定したサービス種別情報および提供情報抽出部15が抽出した障害物の移動速度や位置情報、交通信号の灯色情報などをDSSSサービス情報として車載情報記録装置1側に出力する。
車載情報記録装置1のDSSSサービス情報取得部2は、DSSS車載機器10から出力されたDSSSサービス情報を取得し、DSSSサービス情報のうちDSSSサービス区間進入退出情報およびサービス種別情報を制御部3に出力し、障害物の移動速度や位置情報、交通信号の灯色情報などのシステム提供情報を提供情報格納部6に格納する。
制御部3の記録情報決定部34は、入力されたサービス種別情報に記載された提供システムに応じて追加して記録すべきデータ(追加して記録する新たな車両情報、または追加して記録するシステム提供情報、または追加して記録する新たな車両情報とシステム提供情報とを組み合わせた情報)を決定する。記録情報決定部34は、図6に示すようなテーブルを予め記憶しており、当該テーブルを参照して追加して記録すべきデータを決定する。例えば、サービス種別が左折巻き込み情報提供システムであった場合には、DSSSシステムから提供される情報(以下、システム提供情報と表記)である「後方対象物の移動速度・位置情報」を追加して記録するデータとし、さらに車両情報取得部5が取得する情報のうち「ウィンカの点灯情報」、「バックモニタの映像データ」、「アクセル開度」、「ブレーキストローク」および「ステアリング角度」を追加して記録するデータとする。
記録制御部32は、サービス区間判定部31において、自車両がDSSSサービス区間内を通過中であると判定された場合に、記録情報決定部34において決定された追加して記録すべきデータを提供情報格納部6および車両情報取得部5から所定の周期で取得し、記録部4に格納する。また、通常区間走行時に記憶する車両情報やシステム提供情報はあらかじめ記録制御部32に設定されているものとする。また、記録制御部32が情報を取得する周期(例えば、1secなど)は、あらかじめ設定されているものとする。
次に、動作について説明する。
図7は、実施の形態2の車載情報記録装置およびDSSS車載機器の処理動作を示すフローチャートである。なお以下では、実施の形態1に係る車載情報記録装置およびDSSS車載機器と同一のステップには図4で使用した符号と同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。
ステップST2において、DSSS車載機器10のDSSSデータ受信部11がDSSSデータを受信すると、サービス区間検出部12は、ステップST2で受信したDSSSデータから、自車両がDSSSサービス実施区間に進入しているか、あるいはDSSSサービス実施区間を退出しているかを検出する(ステップST3)。サービス種別判定部14は、ステップST2で受信したDSSSデータからDSSSサービスの種別を検出する(ステップST11)。
提供情報抽出部15は、ステップST2で受信したDSSSデータ内に、路側器(図1における路側器103)や路側に設置されたセンサ(図1における画像センサ101)などが取得した情報が含まれている場合には、システム提供情報として抽出する(ステップST12)。ステップST3で検出されたDSSSサービス区間進入退出情報、ステップST11で検出されたDSSSサービス種別情報およびステップST12で抽出されたシステム提供情報は、DSSSサービス情報として車載情報記録装置1側に出力される(ステップST13)。
車載情報記録装置1のDSSSサービス情報取得部2は、ステップST13で出力されたDSSSサービス情報を受信すると、受信したDSSSサービス情報のうちシステム提供情報を提供情報格納部6に格納し、DSSSサービス区間進入退出情報およびDSSSサービス種別情報を制御部3に出力する(ステップST14)。制御部3の記録情報決定部34は、あらかじめ保有しているテーブルを参照して、ステップST14で入力されたサービス種別情報に応じて追加して記録すべき車両情報およびシステム提供情報を決定する(ステップST15)。
サービス区間判定部31は、ステップST14で入力されたサービス区間進入退出情報を参照し、自車両がDSSSサービス区間内を走行中か否か判定を行う(ステップST16)。サービス区間判定部31が自車両はDSSSサービス区間内を走行中であると判定した場合(ステップST16;YES)、記録制御部32に対して追加して記録すべき車両情報およびシステム提供情報を通知する(ステップST17)。
ステップST17で通知を受けた記録制御部32は、あらかじめ設定された記録周期を待機した後(ステップST18)、追加して記録すべき車両情報およびシステム提供情報と、通常区間走行時に記録する車両情報およびシステム提供情報とを提供情報格納部6および車両情報取得部5から取得して記録部4に格納する(ステップST19)。ステップST19の処理が終了するとフローチャートはステップST16の処理に戻り、ステップST16において自車両がDSSSサービス区間を外れたと判定されるまで上述の処理を繰り返す。
一方、サービス区間判定部31が自車両はDSSSサービス区間を外れたと判定した場合(ステップST16;NO)、記録制御部32が記録すべき車両情報およびシステム提供情報のデータ種別を、通常区間走行時の車両情報およびシステム提供情報のデータ種別にリセットする(ステップST20)。その後フローチャートはステップST1の処理に戻り、上述した処理を繰り返し行う。
なお、上述した説明では、記録制御部32にあらかじめ情報を取得する周期が設定されている構成を示したが、記録制御部32に実施の形態1で示した記録周期設定部33を設けて通常区間走行時とDSSSサービス区間走行時とで記録周期を変更するように構成してもよい。その場合の車載情報記録装置1およびDSSS車載機器10の処理動作は、図8に示すフローチャートとなる。以下、図8を参照しながら車載情報記録装置1の処理動作を説明する。
サービス区間判定部31が自車両はDSSSサービス区間内を走行中であると判定し(ステップST16;YES)、記録制御部32に対して追加して記録すべき車両情報およびシステム提供情報の記録を通知すると(ステップST17)、記録制御部32の記録周期設定部33がDSSSサービス区間走行時の記録周期、すなわち通常区間走行時より短い記録周期を設定する(ステップST6)。記録制御部32は、ステップST6で設定された記録周期を待機した後(ステップST7)、ステップST17において通知された追加して記録すべき車両情報およびシステム提供情報および通常区間走行時に記録する車両情報およびシステム提供情報を提供情報格納部6および車両情報取得部5から取得して記録部4に格納する(ステップST19)。ステップST19の処理が終了するとフローチャートはステップST16の処理に戻り、ステップST16において自車両がDSSSサービス区間を外れたと判定されるまで上述の処理を繰り返す。
一方、サービス区間判定部31が自車両はDSSSサービス区間を外れたと判定した場合(ステップST16;NO)、記録制御部32が記録すべき車両情報およびシステム提供情報のデータ種別を、通常区間走行時のデータ種別にリセットすると共に、記録周期設定部33が記録周期を通常区間走行時の周期に復帰させる(ステップST21)。その後フローチャートはステップST1の処理に戻り、上述した処理を繰り返し行う。
このように記録周期設定部33を追加して設けることにより、自車両がDSSSサービス区間を走行している場合には、サービス種別に応じた車両情報およびシステム提供情報を通常区間を走行している場合よりも短い間隔で記録することができる。これにより、走行中の区間で発生しやすい事故に特有のデータを効率的に収集することができる。
例えば図1の例では、左折二輪車巻き込み事故防止システムの区間では、車両106がDSRC通信エリアA内に位置している間、画像センサ101で検出される二輪車102の速度情報および位置情報などを、例えば100msecの周期間隔で記録部4に記録することができる(通常区間走行時にはこれらのデータを取得していないものとする)。車両106と二輪車102との間で事故が発生した場合に、二輪車102に関する情報(速度情報および位置情報など)が記録部4に記録されていることから事故原因の解明や事故の責任区分の判断などに利用することができる。
さらに、図9は、この発明の実施の形態2による車載情報記録装置1の異なる構成を示すブロック図であり、車載情報記録装置1の記録制御部32が、外部のリアカメラ51やフロントカメラ52の撮像データを取り込み、記録部4に記録させるように構成してもよい。図9の構成では、記録情報決定部34が、入力されたサービス種別情報に記載された提供システムに応じて記録すべき車両情報およびシステム提供情報を決定すると共に、記録すべき外部カメラ情報(リアカメラ51やフロントカメラ52)も決定する。これにより、リアカメラ51やフロントカメラ52などを後から自車両に取り付けた場合にも、これらの情報を記録部4に格納し、事故発生時のデータ解析に利用することができる。また、常時リアカメラ51やフロントカメラ52の撮像データを記録する必要がないため、記録部4の記憶容量を圧迫することなく、記録情報決定部34が記録する必要があると判断した場合にのみ効率的に収集することができる。
また、リアカメラ51やフロントカメラ52の撮像データが通常区間走行時の記録対象データとして設定されている場合は、DSSSサービス区間走行時にはリアカメラ51やフロントカメラ52の解像度を上げて撮影した撮像データを記録部4に記録するように制御してもよい。
以上のように、この実施の形態2によれば、DSSS車載機器10側から入力されるサービス種別情報に記載されたDSSSサービス種別に応じて追加して記録すべき車両情報およびシステム提供情報を定めたテーブルを有し、当該テーブルを参照して現在自車両が走行しているDSSSサービス区間で追加して記録すべきデータを決定する記録情報決定部34を備えるように構成したので、現在走行中の区間で発生しやすい事故に特有のデータを効率的に記録することができる。
また、この実施の形態2によれば、車載情報記録装置1の制御部3の記録制御部32に記録周期設定部33をさらに備え、通常走行区間走行時とDSSSサービス区間走行時とで記録周期を変更するように構成するように構成したので、有用な情報をより多く、且つ効率的に収集することができる。
また、この実施の形態2によれば、DSSSサービス種別に応じて追加して記録すべき車両情報とシステム提供情報とさらに外部カメラ情報を定めたテーブルを有し、当該テーブルを参照して、リアカメラ51やフロントカメラ52などの映像データを必要となる区間で取得するように構成したので、有用な情報を効率的に、且つ記録部4のデータ容量を圧迫することなく取得することができる。
なお、上述した実施の形態2では、DSSSサービスが提供するシステム提供情報を追加して記録する構成を示したが、DSSSサービスが提供する注意喚起情報(例えば、「後方二輪車注意」など)も合せて記録部4に記録させてもよい。
実施の形態3.
この実施の形態3による車載情報記録装置では、実施の形態1および実施の形態2で用いたDSSSサービスに替えて、同様の安全運転支援サービスであるスマートウェイのDSRCサービス(スポット通信サービス)を用いた構成を示す。
このDSRCサービスでは、道路上に設けられたDSRC路側器(図1のDSRC路側器105)と、自車両に搭載されたITS(高度道路交通システム:Intelligent Transportation Systems)車載器の双方向通信が行われる。
DSRCサービスによる情報提供サービスは、道路交通情報や安全運転支援情報を音声や画像でドライバに提供するものである。安全運転支援情報として、例えばドライバが視認できないカーブ先の渋滞末尾や停止車両のリアルタイムな情報をドライバに提供する「前方障害物情報提供」などの注意喚起情報がある。また、自車両前方の気象状況や交通状況などを静止画や音声情報などで提供される。気象状況としては降雪量や雨量、道路状況としては凍結や湿潤、冠水、積雪などの提供情報もある。
この実施の形態3による車載情報記録装置1では、ITS車載器が受信したこれらのDSRCサービスによる注意喚起情報および提供情報を、データ解析時の有用な情報として記録部4に記録する。
図10は、この発明の実施の形態3による車載情報記録装置および当該車載情報記録装置にDSRCサービス情報を提供するITS車載機器の構成を示すブロック図である。
以下では、実施の形態2による車載情報記録装置1の構成要素と同一または相当する部分には、実施の形態2で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
ITS車載機器20は、DSRCデータ受信部21、表示区間検出部22、提供情報抽出部23およびDSRCサービス情報出力部24で構成されている。この実施の形態3では、スマートウェイで提供されるDSRCデータである点で実施の形態2と異なるが、データ処理方法などは実施の形態2で示したDSSS車載機器10と同様である。
DSRCデータ受信部21は、DSRC路側器105から送信されるDSRCデータを受信する。表示区間検出部22は、DSRCデータ受信部21が受信したDSRCデータを参照してDSRCデータの表示区間を検出する。提供情報抽出部23は、DSRCデータ受信部21が受信したDSRCデータから、車載情報記録装置1に記録させる注意喚起情報および提供情報を抽出する。また、提供情報抽出部23は、DSRCデータ中に、抽出した注意喚起情報および提供情報を再生する位置を示す情報(例えば、安全支援情報を再生する地点の緯度および経度の座標)が記載されている場合には、当該再生位置情報も合せて抽出する。DSRCサービス情報出力部24は、表示区間検出部22が検出したDSRCデータの表示区間および提供情報抽出部23が抽出した情報をDSRCサービス情報として車載情報記録装置1側に出力する。
車載情報記録装置1は、DSRCサービス情報取得部2´、制御部3´、記録部4´、車両情報取得部5、地図データ記憶部7および自車位置情報取得部8で構成されている。また、制御部3´は、表示区間判定部35、再生位置検出部36および記録周期設定部33´を備えた記録制御部32´で構成されている。
DSRCサービス情報取得部2´は、ITS車載機器20から出力されたDSRCサービス情報を取得し、DSRCデータの表示区間情報を表示区間判定部35に出力し、注意喚起情報および提供情報を提供情報格納部6´に格納する。
制御部3´の表示区間判定部35は、入力されたDSRCデータ表示区間情報を参照し、自車両がDSRC表示区間内を通過中であるか否か判定を行う。再生位置検出部36は、DSRCデータに再生位置情報が記載されているか判定を行い、再生位置情報が記載されている場合には、地図データ記憶部7に記憶された地図データと自車位置情報取得部8が取得した自車位置情報とから自車両が再生位置あるいは再生位置周辺に到達したか判定する。
記録制御部32´の記録周期設定部33´は、表示区間判定部35において、自車両がDSRC区間内を通過中であると判定された場合、またDSRCデータに再生位置情報が記載されており、再生位置検出部36において自車両が再生位置あるいは再生位置周辺に到達したと判定された場合に、車両情報の取得周期を短く設定する。記録制御部32´は、記録周期設定部33´において設定された記録周期毎に、車両情報取得部5から車両情報を取得して記録部4´に格納する。また、DSRCデータ表示区間において提供された注意喚起情報および提供情報なども合せて記録部4´に格納する。なお、これら安全運転支援情報などは、記録周期毎に記録する必要はなく、表示区間判定部35において自車両がDSRC表示区間内を通過中であると判定した際に少なくとも1度記録部4´に記録させればよい。
次に、動作について説明する。
図11は、実施の形態3の車載情報記録装置およびITS車載機器の処理動作を示すフローチャートである。
ITS車載機器20を搭載した自車両がDSRCサービス区間に進入すると(ステップST31)、ITS車載機器20のDSRCデータ受信部21がDSRCデータを受信する(ステップST32)。表示区間検出部22は、ステップST32で受信されたDSRCデータから、DSRCデータの表示区間を検出する(ステップST33)。提供情報抽出部23は、ステップST32で受信されたDSRCデータから、システム提供情報を抽出する(ステップST34)。DSRCサービス情報出力部24は、ステップST33で検出されたDSRCデータの表示区間情報およびステップST34で抽出されたシステム提供情報をDSRCサービス情報として車載情報記録装置1側に出力する(ステップST35)。
車載情報記録装置1のDSRCサービス情報取得部2´は、ステップST35で出力されたDSRCサービス情報を受信すると、受信したDSRCサービス情報のうちシステム提供情報を提供情報格納部6´に格納し、DSRCデータの表示区間情報を制御部3´に出力する(ステップST36)。制御部3´の表示区間判定部35は、入力されたDSRCデータの表示区間情報を参照し、自車両がDSRCデータの表示区間内を走行中か否か判定を行う(ステップST37)。表示区間判定部35が自車両はDSRCデータの表示区間内を走行中であると判定した場合(ステップST37;YES)、再生位置検出部36がDSRCデータに再生位置情報が記載されているか判定を行い(ステップST38)、再生位置情報が記載されていないと判定された場合には(ステップST38;NO)、ステップST40の処理に進む。
一方、再生位置情報が記載されていると判定された場合には(ステップST38;YES)、さらに地図データと自車位置情報とから自車両が再生位置あるいは再生位置周辺に到達したか判定する(ステップST39)。再生位置検出部36が自車両は再生位置あるいは再生位置周辺に到達したと判定した場合(ステップST39;YES)、ステップST40の処理に進む。なお、ステップST39の判定処理は、自車両が再生位置あるいは再生位置周辺に到達したと判定されるまで繰り返し行われる。記録制御部32´の記録周期設定部33´はDSRCデータの表示区間走行時の記録周期、すなわち通常区間走行時よりも短い記録周期を設定する(ステップST40)。
記録制御部32´は、ステップST40で設定された記録周期を待機した後(ステップST41)、記録すべき車両情報を車両情報取得部5から取得して記録部4´に格納する(ステップST42)。また、現在走行中であるDSRCデータの表示区間に対して提供された注意喚起情報および提供情報を提供情報格納部6´から取得し、記録部4´に格納する(ステップST43)。ステップST43の処理が終了するとフローチャートはステップST37の処理に戻り、ステップST37において自車両がDSRCデータの表示区間を外れたと判定されるまで上述の処理を繰り返す。
一方、表示区間判定部35が、自車両はDSRCデータの表示区間を外れたと判定した場合(ステップST37;NO)、記録制御部32´の記録周期設定部33´は通常区間走行時の記録周期に復帰させる(ステップST44)。その後フローチャートはステップST31の処理に戻り、上述した処理を繰り返し行う。
なお、上述したステップST43のシステム提供情報の格納は、DSRCデータの表示区間内の走行に対して少なくとも1度記録させればよい。
また、上述したフローでは、DSRCデータの表示区間において記録周期を短く設定し、より多くのデータを記録させる構成を示したが、実施の形態2で示した記録情報決定部34を適用して通常区間走行時に記録するデータに加えて、DSRCデータの表示区間で発生しやすい事故に特有のデータの記録を決定する記録情報決定部34´を備え、記録制御部32´において決定したデータの記録を行うように構成してもよい。また、記録周期設定部33と´と記録情報決定部34´の両者を備えるように構成してもよい。
以上のように、この実施の形態3によれば、自車両がDSRCデータの表示区間内を走行中か否か判定を行う表示区間判定部35と、自車両がDSRCデータの表示区間を走行中であると判定された場合に、車両情報取得部5からの車両情報の取得周期を短く設定する記録周期設定部33´とを備えるように構成したので、自車両がDSRCデータの表示区間を走行中の場合に、事故発生時の解析で有用となる情報をより多く収集することができる。
また、この実施の形態3によれば、DSRCデータの表示区間で発生しやすい事故に特有のデータの記録を決定する記録情報決定部34´と、当該記録情報決定部34´で決定されたデータの記録を行う記録制御部32´とを備えるように構成したので、DSRCデータの表示区間で発生しやすい事故に特有のデータを効率的に記録することができる。
また、この実施の形態3によれば、DSRCデータに再生位置情報が記載されている場合には、地図データと自車位置情報とから自車両が再生位置あるいは再生位置周辺に到達したかを判断する再生位置検出部36を備えるように構成したので、DSRCデータの表示区間が現在位置より離れた場所である場合にも、再生位置あるいは再生位置周辺において注意喚起情報、提供情報の記録および車両情報の記録を行うことができる。
なお、上述した実施の形態1から実施の形態3で示した構成に加えて、車両106が図1で示したDSRC通信エリアA内に位置する際に、DSSS車載機器10に接続されたDSRC車載器(不図示)からDSRC路側器105に対して、車載情報記録装置1の記録部4または記録部4´に記録されたデータを出力する構成を追加してもよい。DSRC路側器105が受信したデータは路側器103に転送され、当該路側器103内の記憶領域などで記憶させる。これにより、車両106に事故が発生した場合に車載情報記録装置1が破壊されて記録部4あるいは記録部4´から記録データが読み取り不可能となった場合にも、路側器103から記録データをバックアップデータとして読み取りデータ解析に活用することができる。
なお、上述した実施の形態1から実施の形態3では、DSSSサービス実施区間あるいはDSRCデータ表示区間において、システム提供情報(注意喚起情報や提供情報も含む)および車両情報の記録周期を短くする、あるいは事故発生予測に合せた車両情報およびシステム提供情報を追加して取得する構成を示したが、映像データの解像度を上げるなど事故発生予測に基づいてデータ取得方法を変更して構成してよい。
なお、上述した実施の形態1から実施の形態3では、DSSSおよびスマートウェイの安全運転支援サービスと協調させて有用となる情報を記録する構成を示したが、これ以外にも、路車間通信システムまたは車車間通信システムを用いた安全運転支援サービスと協調させて有用となる情報を記録するように構成してもよい。
なお、上述した実施の形態1から実施の形態3では、車載情報記録装置1とDSSS車載機器10およびITS車載機器20とを分けて構成する例を示したが、車載情報記録装置1の機能および車載機器の機能を有する運転支援装置として構成することも可能である。例えば、DSSSデータを受信する通信部と、当該通信部が受信したDSSSデータから自装置で用いる情報を抽出して記録処理を行う車載情報記録装置とを備える運転支援装置とする(不図示)。このように車載情報記録装置1の機能および車載機器の機能を有する運転支援装置として構成した場合、コストの低減、運転支援装置の小型化および簡略化を実現することができる。
さらに図12に示すように、車載情報記録装置1を搭載したナビゲーション装置40として構成してもよい。ナビゲーション装置40は、例えば、実施の形態1と同様の機能を有するDSSSデータ受信部41、サービス区間検出部42およびDSSSサービス情報出力部43を備えると共に、ナビゲーション機能として、自車両の現在位置を取得する位置情報取得部44、地図データを記憶する地図データ記憶部45と、地図データを用いて自車両の経路を案内する経路案内部46と、案内する経路をユーザに提示する表示部47を備えている。車載情報記録装置1の記録制御部32が記録部4に記録させるデータ、すなわち記録周期を短く設定して記録する車両情報や、追加して記録する車両情報やシステム提供情報をナビゲーション装置40の表示部47に表示させることにより、経路案内に協調させてDSSSおよびスマートウェイの安全運転支援サービスを提供することができる。これにより自車両の走行安全性を高めることができる。
また、実施の形態2および実施の形態3の構成を図12に示すナビゲーション装置40に適用してもよい。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 車載情報記録装置、2 DSSSサービス情報取得部、2´ DSRCサービス情報取得部、3,3´ 制御部、4,4´ 記録部、5 車両情報取得部、6,6´ 提供情報格納部、7 地図データ記憶部、8,44 自車位置情報取得部、10 DSSS車載機器、11,41 DSSSデータ受信部、12,42 サービス区間検出部、13,43 DSSSサービス情報出力部、14 サービス種別判定部、15,23 提供情報抽出部、20 ITS車載機器、22 表示区間検出部、24 DSRCサービス情報出力部、31 サービス区間判定部、32,32´ 記録制御部、33,33´ 記録周期設定部、34 記録情報決定部、35 表示区間判定部、36 再生位置検出部、40 ナビゲーション装置、46 経路案内部、47 表示部、51 リアカメラ、52 フロントカメラ、101 画像センサ、102 障害物(二輪車)、103 路側器、104 光ビーコンヘッダ、105 DSRC路側器、106 車両、A DSRC通信エリア、B 検知エリア。

Claims (9)

  1. 車両の状態を表す車両情報を取得する車両情報取得部と、前記車両情報取得部が取得した車両情報を所定の周期で記録する記録制御部とを備えた車載情報記録装置において、
    運転支援システムが運転支援情報を提供している運転支援区間を、前記車両が走行中であるか否か判定する区間判定部を備え、
    前記記録制御部は、前記区間判定部において前記車両が前記運転支援区間を走行中であると判定された場合に、前記運転支援区間以外の通常区間走行時よりも短い記録周期で前記車両情報を記録する、または前記通常区間走行時に記録している車両情報に加えて前記運転支援システムのサービス種別に対応した車両情報または前記サービス種別に対応した運転支援情報を追加して記録することを特徴とする車載情報記録装置。
  2. 前記記録制御部は、前記区間判定部において前記車両が前記運転支援区間を走行中であると判定された場合に、前記車両情報の記録周期を、前記通常区間走行時の記録周期よりも短い周期に設定し、前記区間判定部において前記車両が支援情報提供区間を退出したと判定された場合に、前記車両情報の記録周期を前記通常区間走行時の周期に復帰させる記録周期設定部を備えたことを特徴とする請求項1記載の車載情報記録装置。
  3. 前記記録制御部は、前記区間判定部において前記車両が前記運転支援区間を走行中であると判定された場合に、前記通常区間走行時に記録している車両情報に加え、前記運転支援システムのサービス種別に対応した車両情報、または前記サービス種別に対応した運転支援情報、または前記サービス種別に対応した車両情報と前記運転支援情報とを組み合わせた情報を追加して記録することを特徴とする請求項1または請求項2記載の車載情報記録装置。
  4. 前記運転支援システムの支援サービス種別と、記録すべき車両情報および記録すべき運転支援情報とを予め対応付けたテーブルを有し、前記区間判定部において前記車両が前記運転支援区間を走行中であると判定された場合に、前記テーブルを参照して前記通常区間走行時よりも短い記録周期で記録する車両情報、または追加して記録する前記サービス種別に対応した車両情報、または追加して記録する前記サービス種別に対応した運転支援情報、または追加して記録する前記サービス種別に対応した車両情報と運転支援情報との組み合わせを決定する記録情報決定部を備えたことを特徴とする請求項2または請求項3記載の車載情報記録装置。
  5. 前記記録制御部は、前記運転支援情報に含まれる注意喚起情報を記録することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の車載情報記録装置。
  6. 前記運転支援システムは、DSSS(Driver Safety Support System)またはスマートウェイであることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の車載情報記録装置。
  7. 前記運転支援システムが提供する運転支援情報を用いて自車両の運転支援を行う運転支援装置において、
    前記運転支援システムが提供する運転支援情報を取得する通信部と、
    前記通信部が取得した運転支援情報を記録する請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の車載情報記録装置を備えたことを特徴とする運転支援装置。
  8. 請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の車載情報記録装置を搭載し、
    前記車両の現在位置を取得する位置情報取得部と、
    地図データを記憶する地図データ記憶部と、
    前記地図データ記憶部に格納された地図データおよび前記位置情報取得部で取得された前記車両の現在位置を用いて、前記車両の経路を案内する経路案内部と、
    前記経路案内部の経路案内を表示すると共に、前記車載情報記録装置が記録する前記車両情報および前記運転支援情報を表示する表示部とを備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
  9. 車両の状態を表す車両情報を所定の周期間隔で記録する情報記録方法において、
    区間判定部が、運転支援システムが運転支援情報を提供している運転支援区間を、前記車両が走行中であるか否か判定するステップと、
    記録制御部が、前記区間判定部において前記車両が前記運転支援区間を走行中であると判定された場合に、前記運転支援区間以外の通常区間走行時よりも短い記録周期で前記車両情報を記録する、または前記通常区間走行時に記録している車両情報に加えて前記運転支援システムのサービス種別に対応した車両情報または前記サービス種別に対応した運転支援情報を追加して記録するステップとを備えたことを特徴とする情報記録方法。
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