JP2012185537A - 移動体に搭載される運行管理装置、携帯情報端末、運行管理サーバ、コンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】運行管理機能を有する携帯情報端末20を装着するためのホルダ10aが凹状に形成されており、このホルダ10aと電子機器部品を収容する収容筐体10cとをアーム10bで連結してクレードル10を構成する。ディスプレイは携帯情報端末20のものを用いる。収容筐体10cには、携帯情報端末20に含まれない計測器あるいは携帯情報端末20よりも精度の高い計測器から成るセンサ部と、このセンサ部の検出結果を、運行管理のための補完用情報として携帯情報端末20へ近距離無線通信により伝達するデータ通信インタフェース等の通信手段を備えている。
【選択図】図4
Description
このような運行情報を解析することで、交通事故が発生した場合の事故原因の特定や、運転者による車両の操作傾向、例えば、急加速が多い、ブレーキをかけ始めるのが遅い、ふらつきがある等、何度も繰り返される当該運転者特有の癖等を把握することが可能となり、運転者に安全運転を促したりすることができる。
例えば、特許文献1に開示された携帯情報端末は、ビデオ録画機能を内蔵している携帯情報端末を専用設置台に搭載させて常に録画状態を維持させ、突然起る交通事故の衝撃をセンサで感知して、その衝撃の発生前後一定時間の映像を記録する。これにより、事故原因の解明や保険交渉の判定に貢献している。
また、特許文献2に開示されているドライブレコーダでは、車両の運行状況はこのドライブレコーダで収集され、携帯情報端末が備える通信機能やディスプレイを利用するにとどまるため、ドライブレコーダ自体のコスト削減に寄与しないという課題が残る。
本発明の携帯情報端末は、移動体の挙動、並びに、当該挙動の発生時の時刻、位置、映像を含む当該移動体の運行情報を検出する第1センサ部と、前記移動体の挙動を前記第1センサ部よりも高精度に検出する第2センサ部を備えた運行管理装置との間で、近距離無線通信を行う近距離通信手段と、前記第2センサ部の検出結果を前記近距離通信手段を通じて前記運行管理装置より取得する情報取得手段と、前記第1センサ部の検出結果を、取得した前記第2センサ部の検出結果で補完し、補完された運行情報が所定の条件に適合するかどうかを判別し、適合する場合は当該補完された運行情報をイベント情報として所定の記録領域に記録する運行管理手段と、を有する携帯情報端末である。
このように構成される携帯情報端末では、挙動に関しては、第1センサ部ではなく、より精度の高い第2センサ部の検出結果を用いるので、条件に適合するかどうかの判別が、より正確なものとなる。
このように構成される運行管理装置は、携帯情報端末における第1センサ部の検出結果、特に移動体の挙動の検出結果の精度を高めることができる。また、メモリ媒体に第2センサ部の検出結果が記録されるため、運行終了後の運行解析が可能になる。
これにより、メモリ媒体に記録される情報の前記移動体の保有者又は運転者による改竄等を抑制することができる。さらに、例えば車両が加入している自動車損害賠償保険会社毎に指定された暗号ロジックが異なり、この車両を運転する運転者も固定化されていない場合や、一人の運転者が運転する車両が一日に何回も変わる場合であっても、使用する暗号ロジックの切り替えが柔軟かつ迅速にできる。
これにより、携帯情報端末が正常に動作できる環境か否かを判別することができる。
本発明の運行管理装置は、上記のように携帯情報端末と連動して運行管理機能を実現することができる。そのため、例えばドライブレコーダとして動作させる上で必要な機能や構成部品のうち、携帯情報端末が備えるものについては、省略することができ、コスト上昇を抑制することができる。
図2は、本実施形態によるクレードルの機能構成図である。
クレードル10は、センサ部11(図1では第2センサ部)と、データ通信I/F(インタフェース)12、情報送信部13、情報受信部14、媒体収容機構15、主制御部16を主として備え、携帯情報端末20と連動するドライブレコーダの構成部品として動作する。
また、主制御部16は、近距離無線通信を行う携帯情報端末20の通信設定情報や個人情報をメモリ媒体40に設定し通信環境を整えたり、携帯情報端末20との近距離無線通信のタイミング等を制御したりする。この設定及びその変更は、後述する携帯情報端末20から近距離無線通信を通じて行うことができる。さらに、主制御部16は、情報記録手段としてメモリ媒体40への各種情報の記録を制御したりする。
加速度計102は、車両の前後・横・上下方向の加速度(アクセル加速度、ブレーキ加速度、旋回の横加速度等)を検出する。これにより得られる加速度データにより、衝撃やブレーキ/アクセル操作時における車両の挙動を検出することができる。
GPSレシーバ103は、車両の現在の緯度・経度・速度・方位・時刻等を表すGPSデータを受信する。
環境検出センサ104は、クレードル10が設置された環境、すなわち、携帯情報端末20が設置された環境がどのような状態にあるか、例えば携帯情報端末20が設置された付近の周辺温度を検出するものである。より簡易な構成にするには、上記周辺温度を検出するための既存の温度計を用いることができる。検出された結果は環境情報として携帯情報端末20に伝達される。
外部スイッチ105は、例えば運転者によりON(オン)操作されることで、運行情報の強制的な記録を指示するデータを出力する。
Network)通信網と接続して車両の移動速度や燃料消費量などのデータを外部から受信するためのレシーバ等を備え、これらにより検出された情報を運行情報の一部として用いても良い。
セキュリティレベルは、デフォルトでは0レベル、すなわち誰もが読み取り可能なレベルである。あるセキュリティレベルでは、メモリ媒体40を発行する者が鍵を持つ暗号ロジック等によって、記録される情報を車両の保有者又は運転者が解読できないデータ構造に変換する。以下、このデータ構造の変換を本明細書では「暗号化」と称することがある。これにより、車両を運転する運転者、並びに、車両の保有者(例えば運転者の管理者)等による情報の改竄を防止することができる。
また、車両毎又は運転者毎に異なる暗号ロジック等を適用させることもできる。この場合、例えばメモリ媒体40を発行する者は、使用する特定の暗号ロジック等をメモリ媒体40の管理データ領域にそれぞれ記録させておいたり、予め複数の暗号ロジック等をメモリ媒体40の管理データ領域に記録させておき、暗号化情報で使用する暗号ロジックを車両毎又は運転者毎に特定したりする。
次に、クレードル10の外観、並びに、形状の例について、図4を用いて説明する。
図4(a)は、クレードル10の正面図、図4(b)は、その側面図であり、それぞれ携帯情報端末20を保持している状態を示している。クレードル10には、携帯情報端末20を装着するためのホルダ10aが凹状に形成されており、このホルダ10aと、上述したコンピュータ装置等の電子機器部品を収容する収容筐体10cとを連結するアーム10bを含んだ構成となっている。
次に、携帯情報端末20について詳細に説明する。携帯情報端末20には、上述した多機能携帯電話を用いることができる。この多機能携帯電話に本発明のコンピュータプログラムをインストールし、且つ、この多機能携帯電話に標準的に備えられている計器類、コンピュータ装置及びメモリ、通信機構、ディスプレイを用いて、クレードル10と連動してドライブレコーダの機能を実現する場合の例を説明する。
GPSレシーバ202は、車両の現在の緯度・経度・速度・方位等を検出する。
集音マイク203は、携帯情報端末20の周囲の音を収集する。
カメラ204は、車両の前方の様子を撮影する。このような計器等により、運行により生じる車両の挙動などの運行情報を検出することができる。
但し、加速度計201とGPSレシーバ202で検出されるデータは、携帯情報端末20単独でドライブレコーダとして機能させる場合に用いられ、本実施形態のようにクレードル10を装備する場合には、クレードル10の精度の高いセンサ部11で検出された情報で補完される。情報の補完については後述詳細に説明する。
(1)通信環境及び自端末への各種情報の設定
近距離無線通信を行う相手となるクレードル10の通信情報や個人情報の設定のほか、車両の挙動を特定挙動と判定するための挙動条件を含む各種条件設定を行う。この設定はディスプレイ29(タッチパネル)を通じて行う。設定された情報は、メモリ26に記録される。
クレードル10と近距離無線通信のための通信路を確立した後、ディスプレイ29(タッチパネル)を用いて、クレードル10に設定すべき各種情報を、その保存先(クレードル10に装着されたメモリ媒体40の管理データ領域)を指定して設定する。設定した内容の確認や変更についても同様である。
情報の補完とは、不十分な部分を補って、より完全な情報にすることをいう。例えば、クレードル10の角速度計101や環境検出センサ104の検出結果を用いることにより、センサ部21に角速度計等を備えなくとも、あたかも備えているように扱うことができる。また、センサ部21の加速度計201に代えて、より高精度のセンサ部11の加速度計101の検出結果を用い、その検出結果と角速度計の検出結果とを併用することで、検出精度をセンサ部21単体の場合よりも格段に高めることができる。このように、補完された運行情報により携帯情報端末20における運行管理をより緻密且つ正確に行うことができる。
また、GPSレシーバ103,202を併用して双方の検出結果にずれがあるときには、確認を促す警告情報を出力するような処理も、この情報の補完によって可能となる。
運行管理部25は、補完された運行情報が所定の条件に適合するかどうかを常時判別する。ここで「イベント」なる用語は、本明細書では、例えば検出したい特定の挙動として定めた事象という意味で使用している。「条件」は、そのようなイベントが発生したかどうかを判別するための挙動条件である。本例では、目的に応じて,以下の「一般挙動」、「危険挙動」、「事故挙動」の3種に分類するが、特定の挙動は、必ずしもこのような分類に限定されるものではない。
運行管理部25は、補完された運行情報が上述した挙動条件に適合すると判別した場合は、当該イベントの発生時の補完された運行情報をイベント情報として生成する。イベント情報は、イベントの種別及び当該イベントの発生に関わる情報をいう。イベントの種別は、例えば当該イベントがどのような種類の挙動かを識別するための識別情報であり、ファイル名に付される文字や記号等で区別される。イベントの発生に関わる情報は、例えば発生日時、発生場所(位置情報)、発生時の運行情報(映像/音声を含む)である。
イベント情報は、メモリ26に記録されると共に、メモリ26に記録されたイベント情報は、その記録指示と共に、バックアップのためにクレードル10にも伝達され、メモリ媒体40の検出データ領域に記録される。また、必要に応じて、運行管理サーバ30へも伝達される。運行管理サーバ30に伝達するための送信アドレスは、例えばメモリ媒体40の管理データ領域に事前に記録される。この送信アドレスを使用した自動送信により、イベントが発生したことを、運行管理サーバ30の運営者等にいち早く通知することができる。
運行管理部25は、メモリ26に記録されたイベント情報の再生及び運行解析を行う。運行解析は、具体的には、運転者による車両の操作傾向の解析等である。操作傾向は、例えば、その運転者は急加速が多い、ブレーキをかけ始めるのが遅い、ふらつきがある等、何度も繰り返される当該運転者特有の癖や傾向をいい、その解析は、例えば、イベントとそのようなイベントを生じさせた運転者の操作(運転)がどのような内容であったかを、グラフ表示や、イベント毎に分類された発生回数、基準情報との相対比較等を通じて数値化することをいう。後者は、運転診断表という名称で帳票出力される場合がある。予め定めた優良パターンとの比較により点数やランキング評価することも、操作傾向の解析の一種である。
運行管理部25は、携帯情報端末20の操作者の選択により、車両の操作傾向の解析その他の運行管理の結果を携帯情報端末20の表示領域20aに表示させる。例えば、図7(a)、(b)は、運転者の操作傾向を表す運転診断表であり、携帯情報端末20の表示領域20aの画面を切り替えて表示することができる。
図中、「ブレーキ」の要素は、速度が0になる直前の挙動がブレーキであるとして、加速度データの解析により判明する減速の開始後、速度が0になるまでに要した時間を基準時間との比較で定量化したものである。この時間が短いほど急ブレーキであり、ブレーキをかけるタイミングが適切でない傾向があるということになる。
「ハンドル」は、角速度データの解析により判明するハンドル操作のうち、一定時間内のふらつきの回数およびその度合いを基準情報との比較で定量化したものである。
「停止」は、定速走行後、速度が0になるまでの間に加速度データの変化(減速)がどの程度あったかを定量化し、これにより、例えばポンピングブレーキをどの位行う傾向があるかを表すようにしたものである。
「右左折」は、角速度データにより明らかになる左折又は右折の際の速度がどの程度であったかを基準速度との比較によって定量化したものである。
「スムーズ」は、加速度データから明らかになる所定加速の開始後定速になるまでの時間、あるいは、定速後所定の減速になるまでの時間が基準時間との比較によって定量化したものである。
運行管理部25は、携帯情報端末20の動作に影響を与える環境情報を近距離無線通信によってクレードル10から取得し、取得した環境情報が予め設定された許容範囲内かどうかを判別し、許容範囲を逸脱する場合は、その都度、警告情報を生成し、この警告情報をディスプレイ29に出力する。ここにいう「環境情報」とは、クレードル10のセンサ部11が有する環境検出センサ104の検出結果である。環境検出センサ104が温度計の場合は温度データであり、環境情報は、クレードル10の周辺温度、すなわち、ホルダ10aに設置された携帯情報端末20の周辺温度がどの位の値であるかを表すものとなる。この許容範囲は、携帯情報端末20の使用環境として推奨されている範囲である。また、この生成された警告情報の出力は、運転者が認識可能なものであれば音や点滅光などであっても良い。
さらに、例えば携帯情報端末20の使用環境として推奨されている範囲を超えていれば、本来であればイベントが発生していないにも関わらず、携帯情報端末20の誤動作によりイベント情報が生成されてしまうおそれもある。この不正確なイベント情報の利用を防ぐため、運行管理部25は、クレードル10から伝達された温度データが、予め定めた許容範囲を逸脱している状態であれば、運行管理サーバ30に向けた自動送信の設定を解除したり、メモリ26、メモリ媒体40へのイベント情報の記録を制限したりすることもできる。
次に、上記のように構成されるクレードル10及び携帯情報端末20をドライブレコーダとして動作させる場合の運用形態例を説明する。運用に際しては、まず、携帯情報端末20への基本情報、挙動条件、環境情報の許容範囲、運行管理サーバ30の送信アドレス、クレードル10との通信環境その他の設定を行う。
画面20aには、運転者の「氏名」を入力する入力領域111、運転手の部署等の「所属」先を入力する入力領域112、運転者の「住所」を入力する入力領域113、運転者の連絡先である「電話番号」を入力する入力領域114、運転者の「メールアドレス」を入力する入力領域115がそれぞれのフィールドに設けられている。また、運転者の緊急連絡先(例えば、家族宛や会社宛のメールアドレス)を入力する「連絡先1」(116)、「連絡先2」(117)の各入力領域がそれぞれのフィールドに設けられている。さらに、クレードル10を搭載した車両が加入している自動車損害賠償保険の「保険会社名」を入力する入力領域118、この車両が加入している保険の「契約番号」を入力する入力領域119、保険会社の連絡先となる電話番号やメールアドレス等の「送信アドレス」を入力する入力領域120、携帯情報端末20を一意に判別できる固有の「識別情報」を入力する入力領域121が、それぞれのフィールドに設けられている。
各入力領域111〜121にデータが入力されたときは、「保存」を選択することにより、その記録先を指定することができる。本例では、メモリ26とする。これにより、メモリ26に個人情報が記録される。このとき、クレードル10との近距離無線通信による通信環境の設定を終えていれば、メモリ媒体40の管理データ領域をも指定することで、上記の入力情報をメモリ媒体40にも記録することができる。
また、挙動条件として、危険挙動の発生を検出するためのトリガ設定閾値X(車両の横方向の加速度の閾値)の入力領域134、トリガ設定閾値Y(車両の前後方向の加速度の閾値)の入力領域135、トリガ設定閾値Z(車両の上下方向の加速度の閾値)の入力領域136と、危険挙動まではいかないが警報を出力するための警報閾値X(車両の横方向の加速度の閾値、トリガ設定閾値X未満)の入力領域137及び警報閾値Y(車両の前後方向の加速度の閾値、トリガ設定閾値Y未満)の入力領域138、・・・がそれぞれのフィールドに設けられている。一般挙動の発生を検出するための閾値のセットや、事故信号の発生を検出するための閾値のセットも同様にして、入力領域が設けられる。
なお、事故挙動の発生の検出には、外部からの事故信号の入力を契機にすることを設定するようにしても良い。
さらに、メモリ媒体40へ記録する際に使用される暗号ロジックを特定するための暗号化情報の入力領域139が設けられている。
運転者が車両のエンジンを始動すると、車両からクレードル10に電力が供給され、この電力の供給を契機に、クレードル10のセンサ部11と携帯情報端末20のセンサ部21による挙動の検出が開始する。
クレードル10は、例えば図10に示す手順で動作する。すなわち、電力の供給開始を契機に(ステップS100)、データ通信I/F12を通じて、携帯情報端末20との近距離無線通信を開始するとともに、通信状態を常時監視する(ステップS101)。また、センサ部11の検出結果である運行情報の読み込みを開始する(ステップS102)。角速度計101等の各センサの記録周期、例えば1秒周期の終期に達したかどうかを判断し、達したときは(ステップS103:Yes)、ステップS104に進む。終期に達していなければ(ステップS103:No)、ステップS106に進む。
次に、図11を参照して、携帯情報端末20の主たる動作手順について説明する。前提として、運転者(操作者)が携帯情報端末20の運行管理機能を起動させているものとする(ステップS200)。その際、センサ部21の加速度計201及びGPSレシーバ202に代えて、より高精度のセンサ部11の角速度計101、加速度計102及びGPSレシーバ103を補完用情報の出力元センサとして用いることを、予め設定しておく。
そのため、基本的に人間が操作することを目的とするために比較的精度や感度が低いものが選択されているセンサ部21を有する携帯情報端末20を用いた場合であっても、クレードル10と連動させることにより、高精度の運行管理機能、例えばドライブレコーダ機能を実現することができる。
クレードル10についてみれば、ドライブレコーダ機能を実現する上で必要となる構成部品や機能部分を携帯情報端末20に多く持たせることで、自らの製造コストを低くすることができるようになる。
本実施形態は以上の通りであるが、本発明は上述した実施の形態例に限ることなく、種々の形態での実施が可能である。例えば、本実施形態では、図3に示した外観、形状のクレードル10を例に挙げて説明したが、クレードル10のホルダ10aは、収容筺体10cと一体であっても良い。この場合、アーム10bは不要となる。
クレードル10及び携帯情報端末20は、上記のようにドライブレコーダとして使用することができるものであるが、携帯情報端末20の公衆通信機能を活かして、運行管理サーバ30を運転者間のコミュニケーションシステムとして実施することもできる。
すなわち、図13に示すように、運行管理サーバ30に、携帯情報端末20が有するものと同様のデータ通信I/F31、情報送信部32、情報受信部33の機能と、評価部34の機能とを形成するとともに、この運行管理サーバ30に大容量記憶装置を設置し、この大容量記憶装置に、運行情報/診断結果情報DB(データベースの略、以下同じ)36と、評価結果情報DB37とを構築する。データ通信I/F31,情報受信部33及び主制御部35により、情報取得手段を構成する。
診断結果情報の場合は、その評価基準を標準化するため、携帯情報端末20の操作者は、運行環境を表す分類コード、すなわち、クレードル10を用いて情報を補完したかどうかを識別するための識別コード、車両の運行時間帯を表す時間帯コード、運行地域を表す地域コードその他の分類コードを添えてアップロードする。
アップロードした携帯情報端末20の操作者は、随時、共有アクセス領域にアクセスして、これらの情報を随時閲覧することができる。
Claims (8)
- 移動体の挙動、並びに、当該挙動の発生時の時刻、位置、映像を含む当該移動体の運行情報を検出する第1センサ部と、
前記移動体の挙動を前記第1センサ部よりも高精度に検出する第2センサ部を備えた運行管理装置との間で、近距離無線通信を行う近距離通信手段と、
前記第2センサ部の検出結果を前記近距離通信手段を通じて前記運行管理装置より取得する情報取得手段と、
前記第1センサ部の検出結果を、取得した前記第2センサ部の検出結果で補完し、補完された運行情報が所定の条件に適合するかどうかを判別し、適合する場合は当該補完された運行情報をイベント情報として所定の記録領域に記録する運行管理手段と、
を有する携帯情報端末。 - 公衆通信を行う公衆通信手段と、
前記記録領域に記録されているイベント情報を前記公衆通信手段を通じて指定された通信相手先へ伝達する通信制御手段と、をさらに有する、
請求項1記載の携帯情報端末。 - ディスプレイを備えており、
前記運行管理手段は、前記携帯情報端末の動作に影響を与える環境情報を前記近距離通信手段を通じて前記運行管理装置より取得し、取得した当該環境情報が予め設定された許容範囲内かどうかを判別し、許容範囲を逸脱する場合は警告情報を生成し、当該警告情報を前記ディスプレイに出力する、
請求項1又は2記載の携帯情報端末。 - 移動体の挙動、並びに、当該挙動の発生時の時刻、位置、映像を含む当該移動体の運行情報を検出する第1センサ部を備え、当該移動体の運行管理を行う携帯情報端末を、当該移動体の所定部位に固定するためのホルダと、
前記携帯情報端末との間で、近距離無線通信を可能にする近距離通信手段と、
前記移動体の挙動を前記第1センサ部よりも高精度に検出する第2センサ部と、
前記第2センサ部の検出結果を前記携帯情報端末へ前記近距離通信手段を通じて伝達し、これにより当該携帯情報端末による前記運行管理の補完を可能にする情報伝達手段と、
前記第2センサ部の検出結果を前記移動体毎又は前記移動体を運転する運転者毎に分類されたメモリ媒体に記録するための情報記録手段と、
前記メモリ媒体を収容するための媒体収容機構と、
を有する、移動体に搭載される運行管理装置。 - 前記情報記録手段は、暗号化情報により特定された暗号ロジックに従い前記第2センサ部の検出結果を前記移動体の保有者又は運転者が解読できないデータ構造に変換するとともに、変換した情報を前記メモリ媒体に記録する、
請求項4記載の運行管理装置。 - 前記第2センサ部は、前記ホルダに固定された前記携帯情報端末の設置環境を計測するための環境検出センサを備えており、
前記情報伝達手段は、前記環境検出センサによる計測値を環境情報として前記近距離通信手段を通じて前記携帯情報端末へ伝達する、
請求項4又は5記載の運行管理装置。 - 請求項4乃至6のいずれかの項記載の運行管理装置と近距離無線通信を行う請求項3記載の携帯情報端末が公衆通信を通じて閲覧可能な共有アクセス領域を有する運行管理サーバであって、
各携帯情報端末から前記運行情報を取得する情報取得手段と、
取得した運行情報を運行環境毎に分類し、分類した運行情報のランキング評価を行う評価手段と、
前記ランキング評価の結果情報を前記共有アクセス領域に掲載する管理手段と、
を備えて成る、
運行管理サーバ。 - 移動体の挙動、並びに、当該挙動の発生時の時刻、位置、映像を含む当該移動体の運行情報を検出する第1センサ部と、通信相手と近距離無線通信を行う通信機能と、コンピュータとを有する携帯情報端末が読み取り可能なコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記移動体の挙動を前記第1センサ部よりも高精度に検出する第2センサ部を備えた運行管理装置から当該第2センサ部の検出結果を近距離無線通信により取得する情報取得手段、
前記第1センサ部の検出結果を、取得した前記第2センサ部の検出結果で補完し、補完された運行情報が所定の条件に適合するかどうかを判別し、適合する場合は当該補完された運行情報をイベント情報として所定の記録領域に記録する運行管理手段、
として機能させる、コンピュータプログラム。
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