JP2022153973A - 通信端末、受信機及びプログラム等 - Google Patents

通信端末、受信機及びプログラム等 Download PDF

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Abstract

【課題】速度取締に関する情報の報知に関してユーザにとって利便性の高い機能を提供する。【解決手段】通信端末20は。車両40に配置される車載装置30であって、外部の端末と通信して当該端末が有する機能に関する情報を表示する車載装置30と通信する通信部と、車両40に配置されて速度取締地点の存在を示す取締波を受信する受信機10から前記取締波の受信結果を示す信号を取得する処理、及び前記受信結果を示す信号に応じて、車両40と速度取締地点とが所定の接近関係を有することを報知するための報知信号を、車載装置30に出力する処理を実行する制御部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、通信端末、受信機及びプログラム等に関する。
特許文献1、2は、車両速度取締装置から発射されたマイクロ波を受信し、車両速度取締装置が存在することを検出した場合には警報を出力する電子機器を開示している。
特開2008-64588号公報 特開2017-96728号公報
本発明の目的の一つは、速度取締に関する情報の報知に関してユーザにとって利便性の高い機能を提供することである。
本願の発明の目的はこれに限定されず、本明細書および図面等に開示される構成の部分から奏する効果を得ることを目的とする構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」と記載した箇所を「~が課題である」と読み替えた課題が本明細書には開示されている。課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、各々の課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。課題が明細書の記載から黙示的に把握されるものであっても、本出願人は本明細書に記載の構成の一部を補正又は分割出願にて特許請求の範囲とする意思を有する。またこれら独立の課題を組み合わせた課題を解決する構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
(1)車両に配置される車載装置であって、外部の端末と通信して当該端末が有する機能に関する情報を表示する外部の車載装置と通信する通信部と、前記車両に配置されて速度取締地点の存在を示す取締波を受信する受信機から、前記取締波の受信結果を示す信号を取得する処理、及び前記受信結果を示す信号に応じて、前記車両と前記速度取締地点とが所定の接近関係を有することを報知する機能を実現するための報知信号を、前記車載装置に出力する処理を実行する制御部と、を有する通信端末が提供される。
このようにすると、スマートフォンに例示される通信端末と、車両に搭載されている車載装置とが連係して、速度取締に関する情報の報知に関してユーザにとって利便性の高い機能を提供することができる。受信機は、通信端末、及び車載装置と別体であるから、その設置の自由度が高く、車両において取締波を受信しやすい位置に配置しやすい。車両と速度取締地点とが所定の接近関係を有することの報知は、通信端末が車載装置を介して行うから、ユーザにとっては、通信端末の表示画面が小さいことでその情報を把握しにくいという問題を軽減できる。また、ユーザは、通信端末をダッシュボードに設置したホルダに固定させて、取締波の受信機として用いたり、モニターとして使用したりしなくてもよい。運転手が運転中に通信端末を使用する、いわゆる“ながら運転”をしているとの印象を、車両外部の人に与えてしまう可能性を低くすることができる。
(2)前記通信部は、前記受信機を介して前記車載装置と通信可能であり、前記制御部は、前記通信部を用いて前記報知信号を前記車載装置に出力するとよい。
このようにすると、通信端末が車載装置と直接接続しない場合でも、報知信号を車載装置に出力することができる。例えば、スマートフォンに例示される通信端末は、外部装置と通信可能に接続するための端子を1つしか有しないことがあるが、そのような場合でも、通信端末は受信機、及び車載装置のそれぞれとの間でデータの送受信等を行うことができる。
(3)前記受信機は、前記通信端末と有線で接続するための第1端子と、前記車載装置と有線で接続するための第2端子と、を有し、前記通信部は、前記第1端子と有線で接続するための第3端子を有し、前記制御部は、前記第3端子、前記第1端子及び前記第2端子を介して、前記報知信号を前記車載装置に出力するとよい。
このようにすると、例えば、スマートフォンに例示される通信端末は、外部装置と通信可能に接続するための端子を1つしか有しないことがあるが、そのような場合でも、通信端末は受信機、及び車載装置のそれぞれとの間で有線の通信路を介してデータの送受信等を行うことができる。
(4)前記受信機は、前記車両から電力の供給を受けて動作し、前記制御部は、前記受信機を介して前記電力の供給を受けて動作するとよい。
このようにすると、通信端末は受信機を介して車両からの電力の供給を受けて動作するので、車両の走行中にバッテリ切れとなって動作不能となってしまう可能性を低くすることができる。
(5)前記受信機として第1受信機と第2受信機とがあり、前記第1受信機及び前記第2受信機は、互いに異なる取締波を受信するとよい。
このようにすると、各取締波の受信に適した位置に受信機をしやすくなり、その結果、取締波の受信に応じた報知の精度を向上させることができ、ユーザの安全運転に資することができる。
(6)前記制御部は、前記車載装置と前記通信部が通信可能である場合には、前記車両側から取得した位置情報と、あらかじめデータベースに記憶された前記速度取締地点の位置情報とに基づいて、前記報知信号を出力するとよい。
このようにすると、通信端末が測位部を有しない場合や、測位部を有しているものの、その測位精度が良好でなかったり、測位のための信号を受信しにくい位置に配置されていたりする場合であっても、位置情報に応じた報知を精度良く行うことができる。例えば、車両側の測位部のほうが測位精度が高かったり、測位のための信号を受信しやすい位置に配置されていたりする場合もあるからである。
(7)自通信端末の位置を測定して位置情報を生成する測位部を備え、前記制御部は、前記車両側から取得した位置情報と、前記速度取締地点の位置情報とに基づいて、前記車両と前記速度取締地点とが所定の接近関係を有することを報知するための第1の報知信号を出力する処理、及び前記測位部が生成した位置情報と、前記速度取締地点の位置情報とに基づいて、前記車両と前記速度取締地点とが所定の接近関係を有することを報知するための第2の報知信号を出力する処理を実行するとよい。
このようにすると、通信端末の測位部が生成した位置情報と、車両側から取得した位置情報とを選択的に利用して、位置情報に応じた報知を精度良く行うことができる。例えば、通信端末の測位部と車両側の測位部とのうち、測位精度が高い一方を用いることもできる。
(8)前記制御部は、あらかじめデータベースに記憶された前記取締波を発する速度取締地点の位置を地図上に表示する処理を実行し、前記通信部が前記受信機と通信可能である場合には、前記地図とともに前記車両と前記速度取締地点とが所定の接近関係を有する旨の情報を表示させるための報知信号を出力するとよい。
このようにすると、受信機と接続されているか否かによらず車両と速度取締地点が所定の接近関係を有する場合に報知することができ。受信機と接続されている場合には、取締波を現に受信した場合も報知することができるので、より報知の精度を向上させることができる。
(9)入力されたユーザの音声を認識する音声認識部を有し、前記制御部は、前記ユーザの音声から所定のキーワードが認識された場合に、前記キーワードにより特定される所定の機能の状態が第1状態であった場合は第2状態に切り替え、前記機能の状態が前記第2状態であった場合は前記第1状態に切り替えるとよい。
このようにすると、ユーザの音声から同じキーワードを認識した場合でも、現在の状態に応じて状態の切り替える方向を変化させるので、そのキーワードとともに切り替える方向もユーザの音声から認識しなければならない場合に比べて、ユーザの意図する制御をより確実に行うことができる。また、車両の車室が比較的騒がしい環境下である場合があるから、認識すべきキーワードは短いほうが有利である。また、車載装置よりもスマートフォンに例示される通信端末のほうが音声認識機能の品質が良い場合がある。よって。ユーザの意図する制御をより確実に実行することができる。
(10)前記キーワードは、前記機能の実行に用いられる部品装置又は前記機能の名称を示すとよい。
このようにすると、ユーザは機能の実行に用いられる部品装置又は機能の名称を発することさえすればよく、その部品装置又は機能の名称とともに状態の切り替える方向もユーザの音声から認識しなければならない場合に比べて、ユーザの意図する制御をより確実に行うことができる。
(11)前記制御部は、前記取締波が受信されたときの前記車両の速度を記録する処理と、記録した前記車両の速度を表示する処理と、を実行するとよい。
このようにすれば、車両が速度取締地点に接近したときの速度を確認することができる。例えば速度取締地点に接近したときの速度が誤って測定されたような場合でも、実際の車両の速度をユーザは示すことができる。
(12)前記制御部は、前記車両が停止前の所定の期間の前記車両の速度を記録する処理と、記録した前記車両の速度を表示する処理と、を実行するとよい。
このようにすれば、車両が速度取締地点で停止させられた場合に、その停止前の所定の機関の車両の速度を確認することができる。例えば速度取締地点に接近したときの速度が誤って測定されたような場合でも、実際の車両の速度を示すことができる。
(13)前記記録する処理は、車速パルスを記録する処理であるとよい。
このようにすれば、記録した車両の速度の改ざんの可能性を低くすることができるので、より信頼性の高い車両の速度を表示することができる。
(14)前記車両の位置情報の変化に基づいて算出した車両の速度を記録するとよい。
このようにすれば、例えば、車速パルス等の車両側から車両の速度を特定する情報を取得できない場合であっても、例えば測位部が測位して生成した位置情報の変化に基づいて算出した車両の速度を記録し表示することができる。
(15)前記表示する処理は、記録した前記車両の速度の時間的な変化をアニメーションにより表示するとよい。
このようにすると、記録した車両の速度の時間的な変化を視覚的に把握しやすくすることができる。
(16)前記表示する処理は、前記車両の速度の時間的な変化をメータを用いたアニメーションにより表示するとよい。
このようにすれば、デジタルタコメータを模した表示により車両の速度の時間的な変化が表示されるから、その変化を視覚的に把握しやすくすることができる。
(17)車両に設けられ、前記車両の速度を測定するための取締波を受信する受信部と、外部の通信端末と有線で接続するための第1端子と、前記通信端末と通信して前記通信端末が有する機能に関する情報を表示する車載装置と有線で接続するための第2端子と、を有し、前記第1端子を介して前記通信端末に前記受信機における前記取締波の受信結果を示す信号を出力する処理、及び前記第1端子を介して前記通信端末から前記受信結果に応じて報知するための報知信号を受信すると、前記報知信号を前記第2端子を介して前記車載装置に出力する処理、を実行する制御部と、を有する受信機が提供される。
このようにすると、スマートフォンに例示される通信端末と、車両に搭載されている車載装置とが連係して、速度取締に関する情報の報知に関してユーザにとって利便性の高い機能を提供することができる。受信機は、通信端末、及び車載装置と別体であるから、その設置の自由度が高く、車両において取締波を受信しやすい位置に配置しやすい。車両と速度取締地点とが所定の接近関係を有することの報知は、通信端末が車載装置を介して行うから、ユーザにとっては、通信端末の表示画面が小さいことでその情報を把握しにくいという問題を軽減できる。また、ユーザは、通信端末をダッシュボードに設置したホルダに固定させて、取締波の受信機として用いたり、モニターとして使用したりしなくてもよい。運転手が運転中に通信端末を使用する、いわゆる“ながら運転”をしているとの印象を、車両外部の人に与えてしまう可能性を低くすることができる。
(18)前記車両から電力の供給を受け付ける第3端子と、前記第3端子に入力された電力を、前記通信端末の動作用の電圧に変換して、前記第1端子を介して前記通信端末に出力する電源管理部と、を有し、前記制御部は、前記第3端子を介して入力された電力を用いて動作するとよい。
このようにすると、通信端末は受信機を介して車両からの電力の供給を受けて動作するので、車両の走行中にバッテリ切れとなって動作不能となってしまう可能性を低くすることができる。
(19)上記いずれかのシステムの制御部の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。
上述した(1)から(19)に示した発明は、任意に組み合わせることができる。例えば、(1)に示した発明の全て又は一部の構成に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加える構成とするとよい。特に、(1)に示した発明に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加えた発明とするとよい。また、(1)から(19)に示した発明から任意の構成を抽出し、抽出された構成を組み合わせてもよい。本願の出願人は、これらの構成を含む発明について権利を取得する意思を有する。また「~の場合」「~のとき」という記載があったとしても、その場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらはよりよい構成の例を示しているものであって、これらの場合やときでない構成についても権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えたりした構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
本発明によれば、速度取締に関する情報の報知に関する技術を提供することができる。
本願の発明の効果はこれに限定されず、本明細書および図面等に開示される構成の部分から奏する効果についても開示されており、当該効果を奏する構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」と記載した箇所などは奏する効果を明示する記載であり、また「~できる」と記載がなくとも効果を示す部分が存在する。またこのような記載がなくとも当該構成よって把握される効果が存在する。
第1実施形態に係るシステムの全体構成を示す図である。 第1実施形態に係るシステムの機能の概要を示す図である。 第1実施形態に係る、受信機の電気的な構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る通信端末の電気的な構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るアプリケーションが実行されたときに車載装置の表示部に表示される画面の一例を示す図である。 第1実施形態に係る通信端末及び車載装置の動作を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る警報画面の一例を示す図である。 第1実施形態に係る通信端末及び車載装置の動作を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る警報画面の一例を示す図である。 第1実施形態に係る受信機の他の外観構成の一例である 第2実施形態に係る履歴表示機能の車両の速度の記録方法の説明図である。 第2実施形態に係る履歴表示機能の車両の速度の表示方法の説明図である。
以下、実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下に示す実施形態は本開示の実施形態の一例であって、本開示はこれらの実施形態に限定されるものではない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号又は類似の符号(数字の後にA、Bなどを付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、以下の説明で参照する各図において、各部材、各領域等を認識可能な大きさとするために、実際とは縮尺を異ならせている場合がある。以下、本開示のシステムを、車両に搭載されるシステムであって、速度取締装置を検出するシステムに適用した場合を説明する。車両は、自動車とするとよいが、4輪自動車に限らず、例えばバイク等の2輪車や4輪以上の大型輸送車等としてもよい。
[1.第1実施形態]
<1-1.構成>
図1は、第1実施形態に係るシステム1の全体構成を示す図である。図1には、車両40の車室において、後部座席の位置から前方側のダッシュボード41の周辺を見た様子が示されている。システム1は、受信機10と、通信端末20と、車載装置30と、を備える。受信機10と通信端末20とは、ケーブル50を用いて接続されている。受信機10と車載装置30とは、ケーブル60を用いて接続されている。ケーブル50及びケーブル60は、それぞれが有線の通信路として機能する。ケーブル50及びケーブル60は、各種信号を伝送する信号線のほか、電力を供給するための電源線を有してもよい。車載装置30は、車両40に搭載された端子43に接続されたケーブルを介して、外部の端末と通信することが可能である。端子43は、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格に対応している。
受信機10は、車両40に配置される受信機である。受信機10は、アンテナ部とも呼ばれる。受信機10は、本実施形態では、ダッシュボード41の上に配置されている。受信機10は、例えば直方体形状であるが、外観形状は問わない。受信機10は、速度測定装置90から発せられる取締波を受信する。取締波は、車両の速度の取締が行われる地点である速度取締地点の存在を示す電磁波である。受信機10は、例えばフロントガラス42を通過した取締波を受信する。速度測定装置90は、速度取締地点に設置され、取締波を発する。速度測定装置90には様々な方式のものがあり、例えば、レーダー方式、及びレーザー方式がある。レーダー方式の速度測定装置90は、取締波としてレーダー波を送信する。レーザー方式の速度測定装置90は、取締波としてレーザー光を送信する。レーザー光及びレーダー波は、車両の速度を測定するための測定波ということもできる。速度取締地点は、車両の走行状況(例えば、車両が速度を出しやすいこと)、交通事故の発生状況(例えば、事故の発生数が多い地点)等の状況を勘案して、決定される。速度取締地点の一例として、車両が走行する路線のうち、カーブ又はカーブの先の地点がある。
通信端末20は、ユーザが携帯する通信端末である。通信端末20は、本実施形態では、いわゆるレーダ/レーザー探知機たる専用品として製造されたものではなく、汎用の通信端末である。通信端末20は、例えばスマートフォンであるが、タブレット型コンピュータやウェアラブル型コンピュータ等でもよい。通信端末20は、受信機10、及び車載装置30と連係して警報機能を実現する。警報機能は、車両の速度取締地点に関する情報を報知する機能である。通信端末20は、受信機10により取締波が受信されると、車載装置30を介して警報を発するための信号である報知信号を、車載装置30へ出力する。警報機能は、通信端末20にインストールされたオペレーティングシステム(例えば、iOS(登録商標)又はAndroid(登録商標))上で動作するアプリケーションプログラム(後述するアプリケーション281)により実現される機能である。
車載装置30は、車両40に搭載された装置である。車載装置30は、車両40の出荷段階前にあらかじめ搭載された装置であるが、ユーザにより後付けされた装置でもよい。車載装置30は、通信端末20と通信(つまり、連係)して通信端末20が有する機能(例えば警報機能)に関する情報を報知する。車載装置30が通信端末20と連係して実現する機能は、Apple Carplay(登録商標)、Android Auto(登録商標)又はこれらに類する機能によって実現されるが、これに限られない。
車載装置30は、表示部31と、操作部32と、を有する。表示部31は、画像を表示する。表示部31は、例えば液晶ディスプレイである。操作部32は、ユーザの操作を受け付ける。操作部32は、例えば複数の物理ボタンを有するが、表示部31に重ねて配置されたタッチセンサや、その他の方法による操作手段を有してもよい。車載装置30は、通信端末20からの報知信号に応じて表示部31に警報に関する情報を表示したり、警報に関する音声を図示せぬスピーカから出力してもよい。車載装置30は、操作部32により受け付けた操作を示す操作信号を、通信端末20に出力する。
車載装置30は、これ以外にも、地図を表示して、その地図上に車両40の位置を表示したりルート案内したりする、ナビゲーション装置として機能してもよい。車載装置30のナビゲーション機能については、通信端末20と連係しなくても実現可能である。
車載装置30又は車両40は、車両40の現在位置を測定し、測定した位置を示す位置情報を生成する測位部を有する。測位部は、例えば、全球測位衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)であるGPS(Global Positioning System)、GLONASS(Global Navigation Satellite System)、Galileo、準天頂衛星(QZSS)等を利用して、測位信号を受信し、受信した測位信号に基づいて位置情報を生成する。位置情報は、例えば緯度情報及び経度情報により特定されるとよい。以下の説明にでは、車載装置30又は車両40で生成される位置情報を「車両40側の位置情報」と称することがある。
図2は、システム1の機能の概要を示す図である。受信機10は車両40のアクセサリ電源と接続されている。受信機10は、DC12Vの電力の供給を受けて動作する。受信機10は、取締波の受信結果を示すデータ(以下「受信結果データ」という。)を、ケーブル50を介して通信端末20に出力する。受信機10は、DC12Vの電圧をDC5Vの電圧に変換して、通信端末20に動作用の電力を出力する。通信端末20は、受信結果データに基づいて、警報機能に関する報知信号を、ケーブル60を介して車載装置30に出力する。通信端末20は、図示せぬ内部バッテリからの電力の供給、及び受信機10からのDC5Vの電力の供給を受けて動作する。車載装置30は、通信端末20からのデータに基づいて情報を表示する。例えば、このデータとして、警報を発するための報知信号がある。また、車載装置30は、操作部32に対して行われた操作を示す操作信号や位置情報等の信号を、ケーブル60を介して通信端末20に出力する。
図3は、受信機10の電気的な構成を示すブロック図である。制御部11は、受信機10の各部を制御する。制御部11は、例えば、演算処理回路、およびメモリを含むコンピュータである。演算処理回路は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はその他の演算処理回路を含む。メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)又はその他の揮発性のメモリを含む。演算処理回路は、メモリにデータを一時的に読み出して演算処理を行うことにより、各種の制御を行う。このデータには、制御部11が実行するプログラムが含まれる。
受光部12は、レーザー方式に対応した速度測定装置90からレーザー光を受信する受信部の一例である。レーザー光は、所定のパルス幅を有するパルスレーザーである。レーザー光は、例えば赤外光領域に属し、例えば850nm、905nm、950nm、1900nmのいずれかである。パルス幅は、例えば略20ns又は略15nsである。パルス間隔は、例えば、略80msである。「略」は、基準となる値と同一又はその値と実質的に同一とみなせる所定範囲内とするとよい。受光部12は、受信機10の車両の進行方向側に設けられた窓を介して入射した光を受光して、その受光した光に応じた信号を制御部11に出力する。窓には、可視光カットフィルタやレンズなどの光学部材が設けられるとよい。受光部12が出力する信号は、例えば受光部12の受光量に応じて変化する。受光部12は、例えば受光素子としてフォトダイオードを備えるが、フォトトランジスタ又はその他の受光素子であってもよい。受光部12は、少なくとも赤外光領域に感度を有する。受光部12は、受光素子からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路等を有してもよい。
レーダー受信部13は、レーダー方式に対応した速度測定装置90から、取締波としてのレーダー波を受信する。レーダー波としては、所定のマイクロ波、所定のステルス取締器が計測する瞬間だけ電波を発射するステルス波、通常レーダー波、Kバンド及びXバンドに対応する新型レーダー波、及びキャンセル告知がある。レーダー受信部13は、例えばアンテナ及び受信回路を有する。
無線受信部14は、所定の周波数の無線信号を受信する。この無線信号も、速度取締地点の存在を示す取締波の一例である。この無線信号として、例えば、取締無線、カーロケ無線、デジタル無線、特小無線、所轄系無線、警察電話、警察活動無線、レッカー無線、ヘリテレ無線、消防ヘリテレ無線、消防無線、救急無線、高速道路無線、警察無線等の周波数に属する無線信号がある。無線受信部14は、例えばアンテナ及び受信回路を有する。
第1端子15は、ケーブル50が接続される。第1端子15は、ケーブル50を介して通信端末20と接続される。第2端子16は、ケーブル60が接続される。第2端子16は、ケーブル60を介して車載装置30と接続される。第1端子15及び第2端子16は、例えば通信端末20の製造メーカの独自規格、又はUSB等の汎用的な規格に対応し、データの入出力を行うためのピンや、電力を伝送するためのピンを有するとよい。第1端子15は、通信端末20と通信する通信部の一例で、第2端子16は、車載装置30と通信する通信部の一例である。第3端子17は、車両40のアクセサリ電源と接続するためのケーブルが接続される端子を有する。電力管理部18は、第3端子17から入力された電力を、DC12VからDC5Vに変換するDC-DCコンバータを有する。制御部11は、第3端子17から電力管理部18に入力された電力に基づいて、受信機10の各部に電力を供給する。また、制御部11は、電力管理部18による電圧の変換後の電力を、第1端子15を介して通信端末20に出力する電源制御機能を実現する。
図4は、通信端末20の電気的な構成を示すブロック図である。制御部21は、通信端末20の各部を制御する。制御部21は、例えば、演算処理回路、およびメモリを含むコンピュータである。演算処理回路は、例えば、CPU、ASIC、FPGA、又はその他の演算処理回路を含む。メモリは、例えば、RAM又はその他の揮発性のメモリを含む。演算処理回路は、メモリにデータを一時的に読み出して演算処理を行うことにより、各種の制御を行う。このデータには、プログラムが含まれる。制御部21は、端子27から入力された電力に基づいて、通信端末20の各部に電力を供給する。このようにして、通信端末20は、受信機10を介して車両からの電力の供給を受けて動作するので、車両の走行中にバッテリ切れとなって動作不能となってしまう可能性を低くすることができる。さらに、制御部21は、音声認識機能を有する。音声認識機能は、マイクロホン25に入力されたユーザの音声を認識する。音声認識機能は、ユーザの音声を文字列(テキストコード)に変換する処理である。制御部21は、音声認識機能によりユーザからの音声指示を認識した場合は、音声指示に応じた制御を実行する。
表示部22は、表示領域に画像を表示する。表示部22は、例えば、液晶ディスプレイを備える。操作部23は、ユーザにより行われた操作を受け付ける。操作部23は、例えば、表示領域に重ねて設けられたタッチセンサや、物理ボタンを備える。無線通信部24は、移動通信網や公衆通信網に接続して、無線通信を行う。無線通信部24は、例えば、無線通信回路及びアンテナを備える。無線通信部24は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)又はその他の方式の無線通信を行ってもよい。マイクロホン25は、ユーザにより入力された音声を音声信号に変換して、制御部21に供給する。スピーカ26は、制御部21から供給された音声信号を音声に変換して出力する。
端子27は、ケーブル50が接続される第3端子の一例である。端子27は、ケーブル50を介して受信機10と接続される。端子27は、受信機10又は車載装置30と通信する通信部の一例である。
記憶部28は、データを記憶する。記憶部28は、例えば、制御部21が各種の制御を行うためのアプリケーション281を記憶する。制御部21は、記憶部28からメモリにアプリケーション281を読み出してこれを実行する。記憶部28は、警報対象物の位置情報を蓄積したデータベース282を記憶する。データベース282に蓄積される位置情報は、制御部21がアプリケーション281の機能に基づいて所定のサーバ装置からダウンロードしたものである。警報対象物は、速度取締地点を含む。より具体的には、警報対象物は、例えば、速度測定装置90(例えば、レーザー方式、レーダー方式、ループコイル式、Hシステム、LHシステム、光電管式、移動式等)である。警報対象物は、これ以外にも、居眠り運転事故地点、制限速度切替りポイント、取締エリア、検問エリア、駐禁監視エリア、Nシステム、交通監視システム、交差点監視ポイント、信号無視抑止システム、警察署、事故多発エリア、車上狙い多発エリア、急/連続カーブ(高速道)、分岐/合流ポイント(高速道)、ETCレーン事前案内(高速道)、サービスエリア(高速道)、パーキングエリア(高速道)、ハイウェイオアシス(高速道)、スマートインターチェンジ(高速道)、PA/SA内 ガソリンスタンド(高速道)、トンネル(高速道)、ハイウェイラジオ受信エリア(高速道)、県境告知、道の駅(登録商標)、ビューポイントパーキング等がある。データベース282は、これらの警報対象物の種別情報と、その位置を示す位置情報と、表示部22に表示する画像(例えば、模式図又は写真)のデータと、音声データとを対応付けて記憶するとよい。
なお、記憶部28は、データを永続的に記憶する記憶媒体を含むとよい。記憶部28は、例えば、光学式記録媒体、磁気記録媒体、および半導体記録媒体、又はその他の記録媒体を含んでもよい。記憶部28に記憶されるデータは、適宜、クラウドコンピューティングその他の外部記憶手段に記憶されてよい。
測位部29は、通信端末20の現在位置を測り、通信端末20の一を示す位置情報を生成する。測位部29は例えば、全球測位衛星システム(GNSS)であるGPS、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)等を利用して、測位信号を受信し、受信した測位信号に基づいて、位置情報を生成する。位置情報は、例えば緯度情報及び経度情報により特定されるとよい。
図5は、アプリケーション281が実行されたときに車載装置30の表示部31に表示される画面の一例を示す図である。通信端末20と車載装置30とが連係することにより、アプリケーション281に対応するアイコンI0を含む待受画面Gが表示される。例えば、車載装置30の操作部32の操作、又は通信端末20の操作部23の操作によりアイコンIが選択されると、制御部21はアプリケーション281を起動して、以下で説明する警報機能に関する各種制御を行う。警報機能は、第1の警報機能と、第2の警報機能と、に大別される。
<1-2.動作>
<1-2-1.第1の警報機能>
本実施形態の動作を説明する。図6は、通信端末20及び車載装置30の動作を示すフローチャートである。まず、ユーザの操作により又は通信端末20と車載装置30との接続により、通信端末20の警報機能と車載装置30の機能との連係が開始される(ステップS1)。
次に、通信端末20の動作を説明する。ステップS1の連係が開始されると、制御部21は、端子27を介して受信機10から受信結果データを取得する(ステップS2)。次に、制御部21は、取得した受信結果データに基づいて、受信機10により取締波が受信されたかどうかを判断する(ステップS3)。受信結果データは、少なくとも取締波の受信の有無を特定可能な信号とするとよく、特に、速度測定装置90の種類(方式)、及び取締波の強度の少なくとも一方を特定可能な信号であると尚良い。以下では、取締波の受信の有無、速度測定装置90の種類(方式)、及び取締波の強度を特定可能な場合を説明する。
ステップS3で「NO」と判定した場合、制御部21はステップS2の処理に戻す。ステップS3で「YES」と判定した場合、制御部21は、速度取締地点への接近を警報するための報知信号を、端子27を介して車載装置30へ出力する(ステップS4)。報知信号は、速度取締地点の存在を車載装置30の情報の報知によりユーザが認識できる方法により行うための信号とするとよく、例えば、警報画面の表示部31への表示を制御するための信号を少なくとも含む。制御部21は、速度取締地点の種類や、無線信号の周波数によって警報の内容が異ならせるように、報知信号を出力するとよい。
次に、制御部21は、図6の処理を終了するかどうかを判定する(ステップS5)。処理の終了の契機は特に問わないが、例えば、ユーザの操作により又は通信端末20と車載装置30との接続が解除されること等を契機とするとよい。ステップS5で「NO」と判定した場合、制御部21は、ステップS2の処理に戻して、上記処理を繰り返す。制御部21は、取締波が受信されなくなるとステップS3で「NO」と判定するため、報知信号の出力を停止する。ステップS5で「YES」と判定した場合、制御部21は、図6の処理を終了させる。
次に、車載装置30の動作を説明する。
ステップS1の連係が開始されると、車載装置30は、通信端末20から、報知信号を取得したかどうかを判断する(ステップS11)ステップS11で「NO」と判定した場合、車載装置30はステップS11の処理に戻す。ステップS11で「YES」と判定した場合、車載装置30は、報知信号に基づいて、速度取締地点への接近を警報する警報制御を行う(ステップS12)。警報制御は、報知信号に従って、速度取締地点の存在をユーザが認識できる方法により行われればよく、警報画面を表示部31に表示する制御を少なくとも含むとよい。警報は、表示だけでなく、光、音(警報音声)又はこれらの組み合わせ、その他人間が知覚可能な方法により警報する制御とするとよい。
図7は、警報画面の一例を示す図である。図7に示す警報画面は、マップ画面M1に、ウィンドウW1を重ねて配置した画面である。車載装置30は、地図Mに重ねてウィンドウW1を表示することにより警報を発する。地図Mは、地図データと、測位部29で生成された位置情報又は車両40側の位置情報とに基づいて特定される。地図M上には、車両40の位置(自車位置)を示すアイコンIが配置されている。自車位置は、車載装置30の測位部からの位置情報に基づいて特定される。地図Mは、報知信号に基づいて表示されてもよいが、車載装置30に搭載されているナビゲーション等に用いられている地図データが用いられると、報知信号の伝送量が減り、例えば警報を適時なタイミングで行いやすくなる。なお、本実施形態のアイコンは、文字、記号、図形、その他のオブジェクトに代えられてもよい。
図7(A)に示す例では、ウィンドウW1には、「速度取締地点です」という、速度取締地点の存在を示すメッセージが表示されている。また、車載装置30は、「速度取締地点です」という音声を、図示せぬスピーカから出力するとよい。車載装置30は、速度取締地点の種別(例えば、レーザー方式、レーダー方式、固定式、移動式)が判断できる場合は、速度取締装置の種別の報知を含む警報を発する制御を行うとよい。制御部11は、例えば、図7(B)に示すように、ウィンドウW2に表示した「レーダー方式の速度取締地点です」というメッセージにより報知してもよい。
<1-2-2.第2の警報機能>
図8は、通信端末20及び車載装置30の動作を示すフローチャートである。通信端末20及び車載装置30は、ステップS1の連係中は、以下で説明する処理を実行する。受信機10の動作の開始の契機は、<1-2-1.第1の警報機能>と同じでよい。
通信端末20において制御部21は、位置情報を取得する(ステップS21)。ここでは、制御部21は、車載装置30又は車両40で生成された車両40側の位置情報を、端子27を介して取得する。このようにすると、通信端末20が車両40のフロントガラス付近でない場所に置かれておらず、位置情報の受信感度が良くない場合や、測位部29の測位精度が車載装置30又は車両40よりも劣る場合であっても、精度の良い位置情報を得られるからである。
次に、制御部21は、データベース282に蓄積された位置情報と、ステップS21で取得した位置情報とを比較する(ステップS22)。次に、制御部21は、ステップS21で取得した位置情報と、データベース282に蓄積されたいずれかの位置情報とに基づいて、車両40と速度取締地点とが所定の接近関係にあるかどうかを判断する(ステップS23)。所定の接近関係は、例えば、速度取締地点の位置情報と、車両40の位置情報との距離が所定距離以下(例えば、1km以下)であることとするとよい。これ以外にも、所定の接近関係は、車両の進行方向に速度取締地点があること、車両の走行する道路に速度取締地点があること等の位置関係に基づいて判断されるとよい。
ステップS23で「YES」と判断した場合、制御部21は、速度取締地点への接近を警報するための報知信号を、端子27を介して車載装置30へ出力する(ステップS24)。報知信号は、ステップS4で送信される報知信号と同様でよいが、警報制御の内容は異ならせるものでもよい。
次に、制御部21は、図8の処理を終了するかどうかを判定する(ステップS25)。処理の終了の契機は特に問わないが、例えば、ユーザの操作により又は通信端末20と車載装置30との接続が解除されること等を契機とするとよい。ステップS25で「NO」と判定した場合、制御部21は、ステップS21の処理に戻して、上記処理を繰り返す。制御部21は、ステップS23で「NO」と判定し、速度取締地点と所定の接近関係にあると判定しなくなると、報知信号の出力を停止する。ステップS25で「YES」と判定した場合、制御部21は、図8の処理を終了させる。
次に、車載装置30の動作を説明する。
車載装置30は、車両40側の測位部で測定された位置を示す位置情報を、通信端末20へ送信する(ステップS31)。次に、車載装置30は、通信端末20から、報知信号を取得したかどうかを判断する(ステップS32)。ステップS32で「NO」と判定した場合、車載装置30はステップS31の処理に戻す。ステップS32で「YES」と判定した場合、車載装置30は警報制御を行う(ステップS33)。警報制御は、警報画面の表示を含むとよい。警報制御は、ステップS12の警報制御と同様でよいが、警報制御の内容は異なっていてもよい。
図9は、警報画面の一例を示す図である。図9に示す警報画面は、地図M上にウィンドウW3を重ねて配置した画面である。ウィンドウW3には、「登録された速度取締地点です」というメッセージが表示されている。また、車載装置30は、「登録された速度取締地点です」という音声を、スピーカから出力するとよい。このようにすれば、車両40の位置に基づいて、速度取締地点の存在を報知できるので、受信機10が取締波を受信しなくとも、その存在を報知することができる。
このように、Apple CarPlayに例示される連係機能を利用して、受信機10、通信端末20、及び車載装置30が連係することで、ユーザにとって利便性の高い警報機能を提供し、ユーザの安全運転に資することができるようになる。受信機10は、従来構成のレーダー探知機のように、液晶ディスプレイに例示される表示部や、タッチセンサに例にされる操作部を有しなくてよいので、コストダウンができ、また小型化の効果が期待できる。
また、通信端末20が車載装置30又は車両40から車載側から位置情報を取得できるので、仮に通信端末20が測位部29を有しない場合や、測位部を有しているものの、その測位精度が良好でなかったり、測位のための信号を受信しにくい位置に配置されていたりする場合であっても、位置情報に応じた報知を精度良く行うことができる。さらに、通信端末20がデータベース282を有しており、かつ無線通信部24の通信でデータベース282の情報を更新することができる。そのため、受信機10は、速度取締地点の更新データを取得するための通信機能やSDカードスロットを有さなくてもよい。さらに、受信機10は、アラーム音等の音声を出力するためのスピーカが不要であるし、動作用の電力は車両40のアクセサリ電源のON/OFFで供給されるので、スイッチ部品も不要であるから、受信機10においてはコストダウンとともに、穴と言う穴が無くなるというメリットがある(受信機10の穴は、例えば電源穴のみとなる)。そのため、受信機10で防水設計が簡単になるので、例えばオートバイ用の受信機としても使いやすくなる。例えば、従来構成のレーダー探知機に防水パッキンの有り無し程度の加工をすることで、これを開発できる可能性が高いと考えられる。
図10は、このように設計された受信機10の他の外観構成の一例である。図10(A)は受信機10を正面側から見た図であり、図10(B)は受信機10を背面側から見た図である。受信機10は、例えば両面テープを用いて、ダッシュボード上に設置される。受信機10の筐体は、樹脂又はその他の材料で形成されている。受信機10は、本体部101と、固定部102とに大別される。本体部101は、上下方向よりも左右方向に長く、かつ厚みが比較的短い直方体形状である。従来構成のモニター型のレーダー探知機とは異なり、正面側に液晶ディスプレイ等の表示部や、タッチセンサが設けられておらず、本体部101の正面側の開口部は不要である。本体部101の背面側には、速度測定装置90からのレーザー光を受光するための受光部12の集光レンズ121が設けられている。電源穴1011も、本体部101の背面側に設けられている。本体部101の内部には、これ以外にも、図2で説明した各種の構成が内蔵されてもよい。固定部102は、本体部101の下に設けられ、本体部101を所定の場所に固定させるための固定部材である。固定部102は、ブラケットとも呼ばれ、受信機10の台座として機能する。本体部101は、固定部102に装着された状態で、上下及び左右にその姿勢を変更可能である。
以上説明した実施形態によると、スマートフォンに例示される通信端末20と、車両40に搭載されている車載装置30とが連係して、速度取締に関する情報の報知に関してユーザにとって利便性の高い機能を提供することができる。受信機10は、通信端末20、及び車載装置30と別体であるから、その設置の自由度が高く、車両40において取締波を受信しやすい位置に配置しやすい。車両40と速度取締地点とが所定の接近関係を有することの報知は、通信端末20が車載装置30を介して行うから、ユーザにとっては、通信端末20の表示画面が小さいことでその情報を把握しにくいという問題を軽減できる。また、ユーザは、通信端末20をダッシュボード41に設置したホルダに固定させて、取締波の受信機として用いたり、モニターとして使用したりしなくてもよい。運転手が運転中に通信端末20を使用する、いわゆる“ながら運転”をしているとの印象を、車両40外部の人に与えてしまう可能性を低くすることができる。
<1-3.第1実施形態の変形例>
本開示は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
<1-3-1.他のアプリケーションとの連係機能>
上述した第1実施形態では、受信機10をハブとして、通信端末20と車載装置30は受信機10を介して電気的に接続されていた。これに代えて、通信端末20は、受信機10及び車載装置30のそれぞれと直接に接続されてもよい。例えば、スマートフォンに例示される通信端末20は、外部装置と通信可能に接続するための端子を1つしか有しないことがある。そのため、通信端末20は無線通信部24の無線通信により受信機10と接続されてもよい。この場合、制御部21は、無線通信部24を用いて受信機10から受信結果データを取得する。制御部21は、端子27を介して、受信機10を挟まずに車載装置30と通信するとよい。また、通信端末20は、Wi-Fiに例示される無線通信を用いて、車載装置30と通信してもよい。
<1-3-2.警報制御機能>
通信端末20の制御部21は、さらに警報制御機能を有してもよい。警報制御機能は、第1の警報機能と、第2の警報機能とのいずれを動作させるかを制御する機能である。例えば、警報制御機能は、受信機10と通信端末20が接続されていない場合は、第1の警報機能を実行せず、第2の警報機能を実行するとよい。警報制御機能は、受信機10と通信端末20が接続されている場合は、第1の警報機能、及び第2の警報機能を実行するとよい。また、警報制御機能は、ユーザの設定等に応じて、いずれか一方又は両方を実行するようにするとよい。また、第1の警報機能はアプリケーション281により実現され、第2の警報機能は通信端末20にインストールされたアプリケーション(例えば、ナビゲーション機能を有するアプリケーションで、マップアプリ等)により実現されてもよい。この場合、当該アプリケーションと、アプリケーション281が連係して、第1の警報機能及び第2の警報機能が実現される。第2の警報機能は車載装置30に搭載されたナビゲーション機能により実現されてもよい。
<1-3-3.測位部切替機能>
通信端末20の制御部21は、アプリケーション281に基づいて、測位部29及び車両40側の測位部のどちらを利用するかを設定(切替)可能な機能(測位部切替機能)を有してもよい。例えば、制御部21は、操作部23又は操作部32を用いたユーザの操作に応じて、いずれかに設定する。制御部21は、車両40側から取得した位置情報を用いる場合、その位置情報と速度取締地点の位置情報とに基づいて、車両40と速度取締地点とが所定の接近関係を有することを報知するための第1の報知信号を出力する。制御部21は、測位部29から取得した位置情報を用いる場合、その位置情報と速度取締地点の位置情報とに基づいて、車両40と速度取締地点とが所定の接近関係を有することを報知するための第2の報知信号を出力する。このようにすると、通信端末20の測位部29が生成した位置情報と、車両40側から取得した位置情報とを選択的に利用して、位置情報に応じた報知を精度良く行うことができる。例えば、通信端末20の測位部29と車両40側の測位部とのうち、測位精度が高い一方を用いることもできる。
<1-3-4.他のアプリケーションとの連係機能>
通信端末20の制御部21は、アプリケーション281をさらに他のアプリケーションとの連係させる連係機能を有してもよい。アプリケーション281は、さらに別のアプリケーションと連係してもよく、例えばSNS(Social Networking Service)機能を提供するアプリケーションと連係してもよい。この場合、通信端末20は、受信機10により取締波が受信された場合や、車両40が速度取締地点と所定の接近関係を有すると判定した場合には、所定のSNSに投稿するための投稿情報を、SNSサーバに送信(アップロード)してもよい。これは手動及び自動のどちらでもよい。通信端末20にはSNS機能を提供するアプリケーションがインストールされている場合も多いから、ユーザに強いられる投稿の手間は少ない。
<1-3-5.音声認識機能>
音声認識機能に関し、例えばSiri(登録商標)を使ってCarPlayで操作することができると、ユーザにとっては、車両40の走行中の操作が安全である。さらに、通信端末20自体の手動操作が不要であるし、運転中にスマホいじっていると思われないというメリットがある。通信端末20はこの音声認識機能においては、さらに、音声指示として所定のキーワードが認識された場合に、そのキーワードにより特定される所定の機能の状態を切り替える処理を行う。通信端末20は、この切り替えの際には、現在の状態が第1状態の場合は第2状態に切り替え、現在の状態が第2状態の場合は第1状態に切り替えるようにするとよい。例えば、制御部21は、音声指示として認識したキーワードが同じであっても、状態の切り替えについては、現在の状態とは異なる状態、例えば反対側の状態に切り替えるとよい。
キーワードは、例えば、音声指示により制御される機能の実行に用いられる部品装置又は機能の名称を示すとよい。例えば、部品装置として「モニター」(例えば、表示部31)を制御する場合を考える。通常、「モニターオン」、「モニターオフ」という音声指示(音声コマンド)があるが、本実施形態では、制御部21は、「モニター」というキーワードを認識して、現在の状態が「オン」なら「オフ」し、現在の状態が「オフ」なら「オン」する。例えば、機能の名称として「録音機能」を制御する場合を考える。通常、「ロクオンカイシ」、「ロクオンシュウリョウ」という音声指示があるが、本実施形態では、制御部21は、「ロクオン」というキーワードを認識して、現在の状態が「録音オン」(録音中)なら「録音オフ」(録音停止)し、現在の状態が「録音オフ」(録音停止)なら「録音オン」(録音開始)する。この際に、制御部21は、認識した場合にどのような制御を実行するのかを、例えば車載装置30を介して出力すればユーザにとって分かりやすい。制御部21は、例えば、「モニターオンします」、「モニターオフします」、「録音終了します」、「録音開始します」といった音声を出力するとよい。このようにして、制御部21は、あらかじめユーザが入力すべき音声(音声指示)を絞りこんでおくとともに、実行する制御を車載装置30等のスピーカから返すことで、音声指示の完了が分かるようにするとよい。
以上の音声指示と制御との関係は例示であり、例えば、システム1においてさらにドライブレコーダと連係する場合は、制御部21は、「ロクガ」(録画)という機能の名称を示すキーワードを認識して、現在の状態が「録画オン」(録画中)なら「録画オフ」(録画停止)し、現在の状態が「録画オフ」(録画停止)なら「録画オン」(録画開始)するとよい。
このように、音声認識機能において、機能のON/OFFの様な選択を無くして機能面(上述した部品装置名や機能の名称)だけのコマンドにして、現状設定と反対の設定が順次選択できるようにすれば、音声指示が短い方が認識し易くなるし、数が多いとユーザが忘れたりする場合があったり、コマンドが長い場合は、活舌が悪くなる可能性があるので音声認識がしづらいことがあるが、短いコマンドだと問題のない認識の率が高くなる。また、通信端末20の音声認識機能を利用して様々な音声指示ができるので、運転者による走行中の操作が安全である。例えば、通信端末20は高品質な音声認識機能を有していることもあるから、従来の車載機に比べて音声指示に応じた制御の精度向上も期待できる。
<1-3-6.受信機の構成>
上述した第1実施形態では、システム1は、受信機10を1つだけ有していたが、2つ以上有してもよい。例えば、受信機として第1受信機と第2受信機とがあり、第1受信機及び第2受信機は、互いに異なる取締波を受信するとよい。例えば、取締波として、レーダー波と、レーザー光と、無線信号と、測位信号とのそれぞれを受信する受信機を2つ以上に分離、独立した筐体で実現させてもよい。このようにすると、各取締波の受信に適した位置に受信機をしやすくなり、その結果、取締波の受信に応じた報知の精度を向上させることができ、ユーザの安全運転に資することができる。また、加速度センサやその他のセンサ類を、受信機に搭載してもよい。また、受信機は、ダッシュボードや台などの上面に配置されるものに限られず、フロントガラス等の車両40の所定のに取り付けられるものとしてもよい。
<1-3-7.受信機10以外の機器との連係>
システム1においては、受信機10に代えて又はこれに加えて、受信機10以外の機器との連係とすることも考えられる。このような機器として、様々な車載機器が考えられるが、例えばドライブレコーダがある。ドライブレコーダは、撮影する機能と、撮影した映像を記録する機能とを有し、さらに記録した映像を表示する機能を有する場合がある。ドライブレコーダの場合、通常、フロントガラスの上部に取り付けられるなど、本体がユーザから見て遠くにあるので、取り付けただけでその後と触らない様な人も多いと考えられる。そこで、ドライブレコーダの操作を、車載装置30の操作部32の操作で行えるようにすることで、ユーザはドライブレコーダを操作し易くなる。また、従来のドライブレコーダに無い新しい機能を提供し、その利用の促進が期待できる。例えば、制御部21は、車載装置30の表示部31にドライブしている映像を表示させるとともに、通信端末20に記憶された自分や助手席の人が好きな曲を被せて音声出力させてもよい。
[2.第2実施形態]
速度取締に関する情報の報知に関してユーザにとって利便性の高い機能を提供する実施形態として、以下の実施形態がある。
まず、本実施形態の着想の経緯を説明する。
上述した速度測定装置90を用いた車両の速度の測定においては、誤った速度が測定される可能性もありうる。そこで、運転者を保護するため、速度違反取締時に使用されるレーダー波や、レーザー光、Kバンド電波、その他の取締波を受信した場合に、レーダー/レーザー探知機に受信及び警報の履歴が記録され、ユーザが確認できる機能があれば、問題の発生を抑えられると考えた。例えば、警報制御時の車両40の速度及び位置情報などの状況が自分で確認できるため、自己防衛機能として有効である。一方で、デジタルタコメータと呼ばれる機器は、一般的に高額であり、ユーザにとっては導入が難しい場合がある。
以上の着想の経緯を踏まえ、通信端末20の制御部21は、上述した実施形態で説明した機能に代えてまたは加えて、履歴表示機能を有するように構成されてもよい。履歴表示機能は、以下のいずれかの方法により車両の速度を記録する機能と、記録した車両の速度を表示する機能と、を有する。
<2-1.履歴表示機能の記録方法・その1>
履歴表示機能は、取締波が受信されたときの車両の速度を記録する機能である。記録先は、受信機10の内部に設けたeMMC等の記憶装置としてもよいし、通信端末20の記憶部28としてもよい。車両の速度は、車速パルスとするとよい。車速パルスとすると、データの改ざんの可能性を低くすることができるので、速度取締地点に接近したときの車両の速度として信頼性の高い結果を得やすくすることができる。かかる機能を実現するために、受信機10は、さらにケーブル端子19を有するとよい。ケーブル端子19は、外部の接続ケーブルが接続される第4端子の一例である。例えば、接続ケーブルは、車両に実装されているOBD-IIコネクタに接続するケーブルである。OBD-IIコネクタは、故障診断コネクタとも称され、車両のECUに接続され、各種の車両情報が出力される。車両情報には車速パルスが含まれるものとする。通信端末20は、受信機10を経由して、車速パルスを取得する。
<2-2.履歴表示機能の記録方法・その2>
履歴表示機能は、車両40が停止させられたときの車両の速度、例えば、車両40が停止した時点から所定時間前まで遡った時点から、当該停車した時点までの期間とするとよい。制御部21は、車両40が停止したか否かは車速パルスに基づいて判定してもよいし、位置情報に基づき算出した車両40の速度に基づいて判定してもよい。特に後者の場合時速0kmになったことを停止と判定してもよいが、測位誤差を考慮して所定速度以下(例えば7km/h)になった場合は停車したと判定してもよい。速度取締地点に接近し取り締まり対象となった車両は、その後停車させられることになる。よって、履歴表示機能は、車両40が停止されたときの車両の速度を記録しておけば、後でこれを表示して、車両の速度の確認に利用できる。
図11は、履歴表示機能の車両の速度の記録方法の説明図である。図11の記録方法は、<履歴表示機能の記録方法・その1>及び<履歴表示機能の記録方法・その2>のいずれに適用されてもよい。図11に示すように、履歴表示機能は、車両の速度を例えば3分ぐらいの所定時間のアニメ―ションとして表示するための車両の速度を、例えば3~5回ぐらい分といった所定回数分だけ(図11では3回とする。)記録する。図11に示す丸囲みで示した数値「1」、「2」、「3」、「4」はそれぞれが異なる記録機会に対応し、数値が大きいほど新しい記録機会に対応する。以降、履歴表示機能は、古い車両の速度から順に上書きするようにする。このような仕様にすれば、大きな記憶容量はいらないのでよい。具体的な記録方法として、履歴表示機能は、図11(A)に示すように、車速の速度を逐次記録しておき、停車直前の最後の所定時間分を記録期間として車両40の速度を記録してもよい。記録したデータは、最新に近い所定回数分だけ残してある。又は、履歴表示機能は、図11(B)に示すように、予め別フォルダを設けておいて、停車直前の最後の所定時間分の車両40の速度を、最新に近い所定回数分だけ残すようにしてもよい。この場合、1データの時間調整ができれば3個以上のデータ数で残ることになることになる。
このような履歴表示機能は。車両40の速度の証明の他に、事故時の過失割合の判定などにも有効な効果が期待できる。事故の場合などを受信機10に搭載した衝撃を検知するセンサ(例えばGセンサ)で検知されるようにし、その場合、制御部21はさらに別のフォルダに映像を保存するとよい。さらに、記録した車両の速度に上書き記録できないと尚良い。
<2-3.履歴表示機能の表示方法>
履歴表示機能は、記録した車両40の速度を表示する場合、車両の速度の時間的な変化をアニメーションにより表示するとよい。例えば、履歴表示機能は、車両の速度の時間的な変化を、メータを用いたアニメーションにより表示するとよい。このようにすれば、デジタルタコメータを模した表示により、車両40の速度の変化を表示することができる。例えば図12に示すようなメータを配置した画面を表示して、図12に示す丸囲みで示した数値「1」で示したメータの画像を用いて、速度が表示されるとよい。メータの画像を用いた表示においては、履歴表示機能は、記録した車両の速度に応じて、針の位置を移動させて車両の速度を表示する。このようにすると、疑似的なデジタルタコメータを表示できる。
なお、本実施形態は、速度の誤測定に対する自己防衛機能に限らず、事故時の検証などに役立つ(過失割合算定とか)。また、車両40の運転ミス等のミス検証、煽り運転とか危険運転の状況の把握の用途にも展開しうる。
<2-4.第2実施形態の変形例>
本開示は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
<3-1>車速パルスを記録すると、上述したように、証拠採用などの信頼性の観点で望ましいが、制御部21は、測位部29又は車両40側から取得した位置情報に基づき算出した車両の速度を記録してもよい。この場合、OBD接続が不要であるメリットがある。
<3-2>車両40の停車時は毎回車両の速度が記録されてもよいが、ワンタッチボタンを追加し、ユーザの近くに配置できれば、ユーザの希望するときにだけ(例えば問題発生時だけ)に記録できるようにしてもよい。ワンタッチボタンは、操作部32としてもよいし、別途設けた操作装置としてもよい。
<3-3>履歴表示機能は、ワンタッチボタンの操作で記録した車両40の速度を表示してもよい。履歴表示機能は、時刻で検索して、その時刻に測定された車両40の速度を表示してもよい。
<3-4>履歴表示機能は、車両の速度の時間的な変化を、メータ以外の方法で表示してもよい。例えば、履歴表示機能は、グラフにより車両の速度を表示するようにしてもよい。この場合、例えば、グラフの横軸は時間軸、縦軸は速度とするとよい。
<3-5>履歴表示機能は、従来型のレーダー/レーザー探知機(専用機)で実現されてもよい。この場合、レーダー探知機に<3-2>で説明したワンタッチボタンを追加しても、機構的には大きな変更がなく履歴表示機能を実装できる。
<3-6>履歴表示機能は、車両の速度を特定できる別のデータを記録してもよい。例えば、履歴表示機能がドライブレコーダに搭載され、又はドライブレコーダと連係する装置に搭載され、取締波が受信されたときの速度又は車両が停車させられたときに撮影された映像を記録(イベント記録)してもよい。この場合、他のイベント記録された映像とはフォルダを分ける等して、記憶領域を別にするとよい。
[4.変形例]
本開示は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上述した実施形態では、取締波を受信として速度取締地点の存在を判定していたが、これに代えて、又はこれに加えて、撮像画像を用いた方法により判定してもよい。例えば通信端末20は、無線通信部24を介して、ドライブレコーダに例示される車両40に配置された撮像装置から撮像画像を取得する。撮像画像は、例えば、車両40の前方を撮像した画像である。撮そして、制御部21は、撮像画像を解析して、速度測定装置90や速度取締地点に設置される看板、警察車両等の速度取締地点の存在を示す画像が撮像画像に含まれるかどうかを判定する。解析のアルゴリズムは問わないが、例えば、深層学習を用いた方法、機械学習を用いた方法(パターンマッチング法等)の方法がある。制御部21は、撮像画像から速度取締地点の存在を示す画像を認識した場合は、速度取締地点が存在する場合の制御(例えば、報知信号の出力や、車両の速度の記録等)を行うとよい。
本発明の範囲は,明細書に明示的に説明された構成や限定されるものではなく,本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも,その範囲に含むものである。本発明のうち,特許を受けようとする構成を,添付の特許請求の範囲に特定したが,現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても,本明細書に開示される構成を,将来的に特許請求の範囲とする意思を有する。
なお、本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求の範囲とする意思を有する。
本願発明は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素又は発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正又は分割出願等において権利取得する意思を有する。「~の場合」「~のとき」という記載があったとしてもその場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらの場合やときでない構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えた構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
また、意匠登録出願への変更により、全体意匠又は部分意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが、全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと、部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては、装置の一部の部材としてもよいし、その部材の部分としてもよい。全体意匠はもちろんのこと、図面の実線部分のうち任意の部分を破線部分とした部分意匠を、権利化する意思を有する。また、装置の筐体の内部のモジュール・部材・部品等についても、図面に表示されているものは、いずれも独立して取引の対象となるものであって、同様に、意匠登録出願への変更を行って権利化を行う意思を有するものである。
1 :システム
10 :受信機
11 :制御部
12 :受光部
13 :レーダー受信部
14 :無線受信部
15 :第1端子
16 :第2端子
17 :第3端子
18 :電力管理部
19 :ケーブル端子
20 :通信端末
21 :制御部
22 :表示部
23 :操作部
24 :無線通信部
25 :マイクロホン
26 :スピーカ
27 :端子
28 :記憶部
29 :測位部
30 :車載装置
31 :表示部
32 :操作部
40 :車両
41 :ダッシュボード
42 :フロントガラス
43 :端子
50 :ケーブル
60 :ケーブル
90 :速度測定装置
101 :本体部
102 :固定部
121 :集光レンズ
281 :アプリケーション
282 :データベース
1011 :電源穴

Claims (19)

  1. 車両に配置される車載装置であって、外部の端末と通信して当該端末が有する機能に関する情報を表示する車載装置と通信する通信部と、
    前記車両に配置されて速度取締地点の存在を示す取締波を受信する外部の受信機から、前記取締波の受信結果を示す信号を取得する処理、及び
    前記受信結果を示す信号に応じて、前記車両と前記速度取締地点とが所定の接近関係を有することを報知するための報知信号を、前記車載装置に出力する処理を実行する制御部と、
    を有する通信端末。
  2. 前記通信部は、前記受信機を介して前記車載装置と通信可能であり、
    前記制御部は、前記通信部を用いて前記報知信号を前記車載装置に出力する
    請求項1に記載の通信端末。
  3. 前記受信機は、前記通信端末と有線で接続するための第1端子と、前記車載装置と有線で接続するための第2端子と、を有し、
    前記通信部は、前記第1端子と有線で接続するための第3端子を有し、
    前記制御部は、前記第3端子、前記第1端子及び前記第2端子を介して、前記報知信号を前記車載装置に出力する
    請求項2に記載の通信端末。
  4. 前記受信機は、前記車両から電力の供給を受けて動作し、
    前記制御部は、前記受信機を介して前記電力の供給を受けて動作する
    請求項1または2に記載の通信端末。
  5. 前記受信機として第1受信機と第2受信機とがあり、
    前記第1受信機及び前記第2受信機は、互いに異なる取締波を受信する
    請求項1から4のいずれか1項に記載の通信端末。
  6. 前記制御部は、
    前記車載装置と通信可能である場合には、前記車両側から取得した位置情報と、あらかじめデータベースに記憶された前記速度測定装置の位置情報とに基づいて、前記報知信号を出力する
    請求項1から5のいずれか1項に記載の通信端末。
  7. 自通信端末の位置を測定して、位置情報を生成する測位部を備え、
    前記制御部は、
    前記車両側から取得した位置情報と、前記速度取締地点の位置情報とに基づいて、前記車両と前記速度取締地点とが所定の接近関係を有することを報知するための第1の報知信号を出力する処理、及び
    前記測位部が生成した位置情報と、前記速度取締地点の位置情報とに基づいて、前記車両と前記速度取締地点とが所定の接近関係を有することを報知するための第2の報知信号を出力する処理を実行する
    請求項6に記載の通信端末。
  8. 前記制御部は、
    あらかじめデータベースに記憶された前記取締波を発する速度取締地点の位置を地図上に表示する処理を実行し、
    前記通信部が前記受信機と通信可能である場合には、前記地図とともに前記車両と前記速度取締地点とが所定の接近関係を有する旨の情報を表示させるための報知信号を出力する
    請求項6または7に記載の通信端末。
  9. 入力されたユーザの音声を認識する音声認識部を有し、
    前記制御部は、
    前記ユーザの音声から所定のキーワードが認識された場合に、前記キーワードにより特定される所定の機能の状態が第1状態であった場合は第2状態に切り替え、前記機能の状態が前記第2状態であった場合は前記第1状態に切り替える
    請求項1から8のいずれか1項に記載の通信端末。
  10. 前記キーワードは、前記機能の実行に用いられる部品装置又は前記機能の名称を示す
    請求項9に記載の通信端末。
  11. 前記制御部は、
    前記取締波が受信されたときの前記車両の速度を記録する処理と、記録した前記車両の速度を表示する処理と、を実行する
    請求項1から10のいずれか1項に記載の通信端末。
  12. 前記制御部は、
    前記車両が停止前の所定の期間の前記車両の速度を記録する処理と、記録した前記車両の速度を表示する処理と、を実行する
    請求項1から11のいずれか1項に記載の通信端末。
  13. 前記記録する処理は、車速パルスを記録する処理である
    請求項11又は12に記載の通信端末。
  14. 前記記録する処理は、前記車両の位置情報の変化に基づき算出した車両の速度を記録する
    請求項11又は12に記載の通信端末。
  15. 前記表示する処理は、
    記録した前記車両の速度の時間的な変化をアニメーションにより表示する
    請求項11から14のいずれか1項に記載の通信端末。
  16. 前記表示する処理は、
    記録した前記車両の速度の時間的な変化を、メータを用いたアニメーションにより表示する
    請求項11から15のいずれか1項に記載の通信端末。
  17. 車両に設けられ、前記車両の速度を測定するための取締波を受信する受信部と、
    外部の通信端末と有線で接続するための第1端子と、
    前記車載装置と有線で接続するための第2端子と、を有し、
    前記第1端子を介して前記通信端末に前記受信器における前記取締波の受信結果を示す信号を出力する処理、及び
    前記第1端子を介して前記通信端末から前記受信結果に応じて報知するための報知信号を受信すると、前記報知信号を前記第2端子を介して前記車載装置に出力する処理、を実行する制御部と、
    を有する受信機。
  18. 前記車両から電力の供給を受け付ける第4端子と、
    前記第4端子に入力された電力を、前記通信端末の動作用の電圧に変換して、前記第1端子を介して前記通信端末に出力する電源管理部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記第4端子を介して入力された電力を用いて動作する
    請求項17に記載の受信機。
  19. 通信端末のコンピュータを、請求項1から16のいずれか1項に記載の通信端末の制御部として機能させるためのプログラム。

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