JP2012185218A - 楽音制御装置及び楽音制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】入力装置の操作領域の全ての領域を有効に活用する楽音制御装置及び楽音制御プログラムを提供する。
【解決手段】ジョイスティックのレバーの操作領域内に第1操作領域42,43,44及び第2操作領域45,46,47を設ける。第1操作領域42,43,44及び第2操作領域45,46,47に楽音の発生態様を制御する第1パラメータ及び第2パラメータをそれぞれ割り当てる。第1設定手段は、レバーによる指定位置の第1操作領域42,43,44への操作に応じて、第1パラメータの値を設定する。第2設定手段は、前記指定位置の第2操作領域45,46,47への操作に応じて、第2パラメータの値を設定する。第3設定手段は、前記指定位置の第1操作領域42,43,44から第2操作領域45,46,47への操作に応じて、第1パラメータを設定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、楽音を発生する装置に適用されて、楽音の発生態様を制御する楽音制御装置及び楽音制御プログラムに関する。
従来から、例えば、下記特許文献1に示されているように、楽音の発生態様を制御するための入力装置としてのジョイスティックは知られている。このジョイスティックにおいては、レバーのX方向及びY方向への傾き量(X軸回りの回転角度及びY軸回りの回転角度)にそれぞれ1つずつ楽音制御パラメータを割り当てている。
特開平06−110574
ジョイスティックにおいては、操作レバーを斜めに倒すとX方向及びY方向への傾き量にそれぞれ割り当てた楽音制御パラメータが同時に制御されるが、あまりこのような制御は必要ではなかった。すなわち、ジョイスティックの操作領域のうち、一部の操作領域しか活用されず、大部分の操作領域が有効に活用されていなかった。本発明は上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、1つの入力装置の操作領域の全ての領域を有効に活用するようにした楽音制御装置及び楽音制御プログラムを提供することにある。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の各構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、楽音の発生態様を制御する第1パラメータ及び第2パラメータをそれぞれ割り当てた互いに重複しない第1操作領域(42,43,44,57,58)及び第2操作領域(45,46,47,61)内の位置であって、演奏者によって指定された位置を指定位置として検出する位置検出器を有する入力装置(23,50,52)と、前記指定位置の前記第1操作領域への操作に応じて、前記第1パラメータの値を設定する第1設定手段(S36,S110)と、前記指定位置の前記第2操作領域への操作に応じて、前記第2パラメータの値を設定する第2設定手段(S40,S114,S116)と、前記指定位置の前記第1操作領域から前記第2操作領域への操作に応じて、前記第1パラメータの値を設定する第3設定手段(S48)とを備えたことにある。この場合、前記第2設定手段は、前記指定位置の移動速度に応じて、前記第2パラメータの値を設定するとよい。また、この場合、前記第2設定手段は、前記指定位置の軌跡に応じて、前記第2パラメータの値を設定してもよい。
上記のように構成した楽音制御装置において、上記従来のジョイスティックの前後方向又は左右方向の操作領域は第1操作領域に対応し、斜め方向の操作領域は第2操作領域に対応する。これによれば、次に述べるように、従来活用されていなかった第2操作領域を有効に活用できる。すなわち、上記のように構成した楽音制御装置においては、第1操作領域から第2操作領域に指定位置を移動させたとき、第3設定手段が、前記指定位置の移動操作に応じて、第1パラメータの値を設定する。そして、移動後の第2操作領域内における指定位置の操作は、第1パラメータの制御に影響を与えない。言い換えれば、第2パラメータを第1パラメータとは独立して制御できる。したがって、第1パラメータに加えて、第2パラメータを制御できるので、入力装置の操作領域を有効に活用することができる。
例えば、第1設定手段が、第1パラメータの値を、第1操作領域における指定位置に応じて設定する場合、第3設定手段は、移動前の指定位置に応じて第1パラメータの値を設定するとよい。これによれば、第2操作領域において、指定位置を操作して第2パラメータを制御している間、第1パラメータの値を保持することができる。第1操作領域から第2操作領域に指定位置を移動させたとき、第1パラメータの値が、第2操作領域における指定位置の操作に応じて変化してしまうと演奏者の意図した演奏とは異なる演奏となることがある。また、第1操作領域から第2操作領域に指定位置を移動させたとき、第1パラメータの値が所定の値(例えば初期値)に固定されてしまうと、演奏が不自然になることが考えられる。そこで、上記のように、第1パラメータの値が保持されるようにしておけば、演奏者は意図した通りに演奏でき、演奏が不自然になるのを防止できる。また、上記のように、第1パラメータの値が保持されるようにしておけば、演奏者は、第2操作領域における指定位置の操作に専念できるので、演奏し易い。
また、第1設定手段は、第1パラメータの値を、第1操作領域への指定位置の操作に応じて設定するようにした。すなわち、第1パラメータの種類(例えば、音高に関するパラメータ、音色に関するパラメータ、所定の機能をオンにするパラメータ、所定の機能をオフにするパラメータなど)に応じて、第1パラメータの値と指定位置の操作を対応させることができる。この指定位置の操作とは、例えば、初期位置からの距離、指定位置の移動速度、指定位置の加速度、指定位置の軌跡などである。これによれば、演奏者は、入力装置を直感的に操作して、楽音の発生態様の変化量を制御出来る。例えば、指定位置の初期位置からの距離が大きくなるに従って、楽音の発生態様の変化量が大きくなるように、
設定すれば、演奏者は、入力装置を直感的に操作して、楽音の発生態様の変化量を制御出来る。また、例えば、指定位置の移動方向が所定の方向であるとき、指定位置の移動速度又は加速度の大きさが大きくなるに従って、楽音の発生態様の変化量が大きくなるように、第1パラメータの値を設定してもよい。また、例えば、指定位置の軌跡の形状、前記軌跡の形状の大きさなどに応じて第1パラメータの値を設定するようにしてもよい。これらのように構成した場合も、演奏者は、入力装置を直感的に操作して、第1パラメータの値を制御できる。
第2設定手段も、第2パラメータの値を、第2操作領域への指定位置の操作に応じて設定するようにしたので、上記第1パラメータと同様に、演奏者は、入力装置を直感的に操作して、第2パラメータの値を制御できる。
また、入力装置の操作領域に第1操作領域及び第2操作領域を設けて、第1操作領域及び第2操作領域にそれぞれ異なる種類の楽音制御パラメータを割り当てればよい。したがって、レバーの傾きを指定位置として検出可能なジョイスティック、タッチ位置を指定位置として検出可能なタッチパネル、ボタンの操作位置を指定位置として検出可能なマウスなど、既存の入力装置を採用できる。すなわち、専用の入力装置を用いる必要はないので、コストを抑えることができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、楽音制御装置の発明に限定されることなく、同装置に適用されるコンピュータプログラムの発明としても実施し得るものである。
本発明の第1実施形態に係る楽音制御装置が適用された電子楽器の全体ブロック図である。 図1のジョイスティックの斜視図である。 図1のジョイスティックのレバーの回転角度とレバーの先端の写像の関係を説明する説明図である。 図3Aのレバーの写像のX座標の計算方法を説明する説明図である。 図3Aのレバーの写像のY座標の計算方法を説明する説明図である。 不感帯、第1操作領域及び第2操作領域の配置図である。 初期化プログラムのフローチャートである。 ノートオンプログラムのフローチャートである。 楽音発生態様制御プログラムのフローチャートである。 図7の第1楽音制御ルーチンのフローチャートである。 図7の第2楽音制御ルーチンのフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る楽音発生態様制御プログラムのフローチャートである。 本発明の変形例に係り、位置指定装置としてタッチパネルを採用した楽音制御装置が適用された電子楽器の全体ブロック図である。 タッチパネルのカーソル位置更新プログラムのフローチャートである。 本発明の他の変形例に係り、位置指定装置としてマウスを採用した楽音制御装置が適用された電子楽器の全体ブロック図である。 マウスのカーソル位置更新プログラムのフローチャートである。 本発明の他の変形例に係り、第2操作領域の配置図である。 本発明の他の変形例に係り、第2操作領域における操作量を説明する説明図である。 図16の操作量を用いた場合の第2楽音制御プログラムのフローチャートである。 本発明の他の変形例に係り、第2操作領域における操作量を説明する説明図である。 図16及び図17の例に係り、第2操作領域と不感帯の配置図である。 本発明の他の変形例に係り、2つの第1操作領域の一部を重複させた場合の、不感帯、第1操作領域及び第2操作領域の配置図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る楽音制御装置を適用した電子楽器の全体構成について図1を用いて説明する。この電子楽器は、鍵盤10及び操作パネル20を備えている。鍵盤10は、それぞれ発生させる楽音信号の音高を指定するとともに楽音信号の発生及び停止を指示する複数の白鍵及び黒鍵からなる。操作パネル20には、表示器21、設定操作子22及びジョイスティック23が配置されている。表示器21は、液晶ディスプレイ(LCD)によって構成され、表示画面上に文字、図形などを表示する。この表示器21の表示は、表示制御回路24によって制御される。表示制御回路24は、バス27を介して、後述のコンピュータ部28から表示器21に表示するデータを入力する。
設定操作子22は、発生される楽音信号の音色、音量、効果などの楽音特性を設定するとともに、電子楽器全体の動作を設定するためのものである。ジョイスティック23は、所定の操作領域内の1つの位置を指定する位置指定装置である。ジョイスティック23は、鍵盤10と同様に演奏として操作される。
鍵盤10、設定操作子22及びジョイスティック23は、操作子インターフェース回路26に接続されている。操作子インターフェース回路26は、鍵盤10、設定操作子22及びジョイスティック23の操作に関する各種データを、バス27を介して、コンピュータ部28に供給する。
コンピュータ部28は、CPU28a、タイマ28b、ROM28c及びRAM28dからなる。CPU28aは、各種プログラムを実行して電子楽器を制御する。タイマ28bは、予めCPU28aによって設定された周期で、割り込み信号をCPU28aに出力する。
ROM28cは、この電子楽器に予め組み込まれている半導体メモリ、及びハードディスク、並びにこの電子楽器に装着可能なHDD、FDD、CD−ROM、MO、DVDなどの大容量の不揮発性記録媒体と、同各記録媒体に対応するドライブユニットを含むものであり、各種プログラム及び各種データを記憶する。この各種データには、楽音の発生態様を制御する楽音制御パラメータの初期値、同楽音制御パラメータの値を表示器21に表示させるための表示データなどが含まれる。また、これらの各種プログラム及び各種データは予め各記録媒体に記録されていてもよいし、後述する外部インターフェース回路31を介して外部から取り込んでもよい。RAM28dは、各種プログラムの実行に必要なデータを一時的に記憶する。
また、バス27には、音源回路29が接続されている。音源回路29は、CPU28aから供給された演奏情報(キーオン信号、キーオフ信号、ノート番号、ベロシティなど)に基づいて、楽音信号を発生する。この楽音信号の発生において、CPU28aから供給される楽音制御パラメータによって、同楽音信号の音色、音量、効果などの楽音要素を含む楽音の発生態様が制御される。音源回路29にて発生された楽音信号は、サウンドシステム30に供給される。サウンドシステム30は、アンプ、スピーカなどからなり、供給された楽音信号を音響信号に変換して放音する。
また、バス27には、外部インターフェース回路31が接続されている。外部インターフェース回路31は、MIDIインターフェース回路及び通信インターフェース回路からなり、この電子楽器を他の電子音楽装置、パーソナルコンピュータなどのMIDI対応の外部機器に接続可能にするとともに、インターネットなどの通信ネットワークに接続可能にしている。
つぎに、ジョイスティック23について説明する。ジョイスティック23は、棒状のレバー23aを備えている。レバー23aは、軸23b及び軸23c回りに回転可能に支持されている。軸23b及び軸23cは、直交している。以下、軸23bの延設方向をX軸と呼び、軸23cの延設方向をY軸方向と呼ぶ。X軸方向は、鍵の並び方向に平行であり、Y軸方向は、鍵の長手方向に平行である。レバー23aは、バネによって付勢され、非操作状態においては、レバー23aが垂直方向を向くように構成されている。レバー23aの下部を取り囲むようにして、方形状のフレームFRが設けられていて、レバー23aをX軸回り及びY軸回りに回転させると、レバー23aがフレームFRに当接して、レバー23aの回転が規制される。すなわち、ユーザは、レバー23aを前後左右のいずれの方向にも傾けることができるが、その傾き角度は所定の範囲に規制されている。
軸23b及び軸23cは、それぞれ回転式可変抵抗器VR1及び回転式可変抵抗器VR2の駆動軸に組み付けられている。ジョイスティック23は、レバー23aのX軸回りの回転角度θx及びY軸回りの回転角度θyに相当する、回転式可変抵抗器VR1及び回転式可変抵抗器VR2のそれぞれの抵抗値(すなわち、回転式可変抵抗器VR1及び可変抵抗器VR2にかかる電圧値)を出力する。ただし、以下の説明においては、図3A乃至図3Cに示すように、X軸及びY軸を直交座標系とする平面Hへのレバー23aの先端の射影の位置を用いて操作量を表し、前記射影の位置を操作位置という。ここで、レバー23aの長さをLとすると、操作位置の座標PのX軸成分pxは、px=L・sin(θy)/√(1+cos(θy)・tan(θx))と計算でき、座標PのY軸成分pyは、py=L・sin(θx)/√(1+cos(θx)・tan(θy))と計算できる。上記のように、ジョイスティック23の非操作状態においては、レバー23aは垂直方向を向いており、レバー23aの射影は、フレームFRの中央に位置する。したがって、以下の説明においては、ジョイスティック23の非操作状態における操作位置を平面Hの原点Oとする。すなわち、X軸とY軸の交点が原点Oである。また、上記のように、レバー23aのX軸回り及びY軸回りの回転は規制されているので、前記射影の移動範囲も所定の範囲内に規制されている。具体的には、レバー23aを左側に倒してレバー23aがフレームFRに当接したとき、座標PのX軸成分pxが最小となり、この最小値を−pxmaxとする。一方、レバー23aを右側に倒してレバー23aがフレームFRに当接したとき、X軸成分pxが最大となり、この最大値を+pxmaxとする。また、レバー23aを前側に倒してレバー23aがフレームFRに当接したとき、Y軸成分pyが最小となり、この最小値を「−pymax」とする。一方、レバー23aを後側に倒してレバー23aがフレームFRに当接したとき、Y軸成分pyが最大となり、この最大値を「+pymax」とする。平面Hにおいて、X座標が「−pxmax」〜「+pxmax」であり、かつY座標が「−pymax」〜「+pymax」である矩形の領域をレバー23aの操作領域という。
レバー23aの操作領域は、図4に示すように、複数の領域に分割されている。この操作領域の分割の設定は、ROM28cに初期設定として記憶されている。不感帯41は、X座標が「−px」〜「+px」であり、かつY座標が「−py」〜「+py」である領域である。この不感帯41には、楽音制御パラメータが割り当てられていない。すなわち、不感帯41は、原点O付近の小さな領域であって、非操作状態から少しレバー23aに触れただけで楽音の発生態様が変化してしまうことを防止している。第1操作領域42は、X座標が「+px」〜「+pxmax」であり、かつY座標が「−py」〜「+py」である矩形の領域である。第1操作領域42には、楽音制御パラメータとして「ピッチベンドアップ量」が割り当てられており、レバー23aの操作位置のX座標が大きくなるに従って、音高が高くなるように設定されている。
第1操作領域43は、X座標が「−pxmax」〜「−px」であり、かつY座標が「−py」〜「+py」である矩形の領域である。第1操作領域43には、楽音制御パラメータとして「ピッチベンドダウン量」が割り当てられており、レバー23aの操作位置のX座標が小さくなるに従って、楽音の音高が低くなるように設定されている。
また、第1操作領域44は、X座標が「−px」〜「+px」であり、かつY座標が「+py」〜「+pymax」である矩形の領域である。第1操作領域44には、楽音制御パラメータとして「ビブラート量」が割り当てられている。レバー23aの操作位置のY座標が大きくなるに従って、楽音の音高の周期的変化が大きくなるように設定されている。
第2操作領域45は、X座標が「+px」〜「+pxmax」であり、かつY座標が「+py」〜「+pymax」である矩形の領域である。第2操作領域45には、楽音制御パラメータとして「特殊効果オン」が割り当てられていて、楽音に特殊効果を付与するスイッチとして機能する。特殊効果とは、例えば、フォール奏法を模擬する効果である。なお、音源回路29は、特殊効果を付与している途中に、CPU28aから特殊効果オンと指示されたとしても、2重に特殊効果をオンしないように構成されている。すなわち、操作位置が第2操作領域45に留まっていたとしても、連続して繰り返し同じ特殊効果が付与されないように構成されている。
第2操作領域46は、X座標が「−pxmax」〜「−px」であり、かつY座標が「+py」〜「+pymax」である矩形の領域である。第2操作領域46には、楽音制御パラメータとして「特殊効果オフ」が割り当てられていて、楽音に付与されている特殊効果を中断するスイッチとして機能する。また、第2操作領域47は、X座標が「−pxmax」〜「+pxmax」であり、かつY座標が「−pymax」〜「+py」である矩形の領域である。第2操作領域47には、楽音制御パラメータとして「特殊効果オン/オフ反転」が割り当てられている。すなわち、発生中の楽音信号に特殊効果が付与されていなければ、特殊効果を付与し、特殊効果が付与されていれば、その特殊効果を中断するスイッチとして機能する。
つぎに、上記のように構成した電子楽器の動作について説明する。演奏者が、この電子楽器の図示しない電源スイッチをオンにすると、CPU28aは、図5の初期化プログラムを実行する。CPU28aは、ステップS10にて初期化処理を開始すると、ステップS12にて、この電子楽器の各回路を初期状態に設定する。すなわち、鍵盤10に割り当てられる音色のデータ、表示器21に表示する表示データなどをROM28cから読み出して、それぞれの初期値として設定する。詳しくは後述するように、本実施形態においては、第1操作領域における最終の操作位置を操作位置LP1としてRAM28dに記憶し、第2操作領域における最終の操作位置を操作位置LP2としてRAM28dに記憶するようにしているが、ステップS12にて、これらの操作位置LP1及び操作位置LP2を初期位置に設定する。操作位置LP1の初期位置においては、ベンドアップ量、ベンドダウン量及びビブラート量が「0」に設定され、操作位置LP2の初期位置とは、特殊効果がオフに設定される。また、ジョイスティック23の各操作領域を上記のように設定する。つぎに、ステップS14にて、タイマ28bを作動開始させ、10ミリ秒ごとにタイマ割り込みを発生させるよう設定する。つぎに、ステップS16にて、操作子インターフェース回路26からの割り込み及びタイマ回路28bからの割り込みを許可し、ステップS18に進み、初期化処理を終了する。
操作子インターフェース回路26は、鍵盤10のいずれかの鍵が押鍵されたことを検出すると、CPU28aに、割り込み信号を出力するとともに、押された鍵の鍵音高を表すノート番号NN及び押鍵強さを表すベロシティVELを出力する。CPU28aは、操作子インターフェース回路26から前記割り込み信号を入力すると、図6に示すノートオンプログラムを実行する。CPU28aは、ステップS20にて、ノートオン処理を開始すると、ステップS22にて、操作子インターフェース回路26からノート番号NN及びベロシティVELを取得する。つぎに、ステップS24にて、前記取得したノート番号NN及びベロシティVEL、並びに鍵盤に割り当てられている演奏パートに対応する楽音制御パラメータをROM28cから読み出して音源回路29に供給し、ステップS26にて、ノートオン処理を終了する。音源回路29はCPU28aから供給された楽音制御パラメータによって規定される楽音信号を生成して、サウンドシステム30へ供給する。また、いずれかの鍵が離鍵された場合の動作は、上記の押鍵時の動作とほぼ同様である。すなわち、操作子インターフェース回路26は、CPU28aに、割り込み信号を出力するとともに、離鍵された鍵の鍵音高を表すノート番号NNを出力する。CPU28aは、操作子インターフェース回路26から前記割り込み信号を入力すると、図示しないノートオフプログラムを実行する。具体的には、CPU28aは、操作子インターフェース回路26からノート番号NNを取得して、前記鍵盤に割り当てられた演奏パートの楽音信号であって、前記取得したノート番号NNに対応する楽音信号を消音するよう、音源回路29に指示する。
また、CPU28aは、タイマ割り込みが発生するごとに、図7に示す楽音発生態様制御プログラムを実行する。CPU28aは、ステップS30にて、楽音発生態様制御処理を開始すると、ステップS32にて、レバー23aの操作位置を取得する。つぎに、ステップS34にて、レバー23aの操作位置によって処理を分岐させる。レバー23aの操作位置が、第1操作領域42,43,44のいずれかの領域内にあればステップS36に進み、図8に示す第1楽音制御プログラムを実行する。CPU28aは、ステップS60にて、第1楽音制御処理を開始すると、ステップS62にて、レバー23aの操作位置に応じて、処理を分岐させる。すなわち、レバー23aの操作位置が、第1操作領域42にあれば、ステップS64に進み、ベンドアップ処理を実行する。ベンドアップ処理は、レバー23aの操作位置に応じて、音高を表すパラメータの値を大きくする処理である。すなわち、ノート番号NNに対応した基準音高値にレバー23aのX座標を用いて計算したベンドアップ量を加算して、音高を表すパラメータとして出力する。ベンドアップ量は、レバー34aの操作位置のX座標が大きくなるに従って大きくなる。
また、レバー23aの操作位置が、第1操作領域43にあれば、ステップS66に進み、ベンドダウン処理を実行する。ベンドダウン処理は、レバー23aの操作位置に応じて、音高を表すパラメータの値を小さくする処理である。すなわち、基準音高値からレバー23aのX座標を用いて計算したベンドダウン量を減算して、音高を表すパラメータとして出力する。ベンドダウン量は、レバー34aの操作位置のX座標が小さくなるに従って大きくなる。
また、レバー23aの操作位置が、第1操作領域44にあれば、ステップS68に進み、ビブラート処理を実行する。ビブラート処理は、レバー23aの操作位置に応じて、音高を表すパラメータの値を周期的に変化させる処理である。すなわち、基準音高値を、レバー23aのY座標を用いて計算したビブラート量に応じて周期的に増減させる。具体的には、レバー23aの操作位置のY座標に応じて、最高の音程と最低の音程との差を増減させる。すなわち、レバー23aの操作位置のY座標が大きくなるに従って、最高の音程と最低の音程との差を大きくする。また、音高の変化の周期を増減させてもよい。すなわち、レバー23aの操作位置のY座標が大きくなるに従って、音高の変化の周期を速くしてもよい。そして、CPU28aは、ステップS70にて、第1楽音制御処理を終了し、図7の楽音発生態様制御処理に戻り、ステップS38にて、レバー23aの操作位置を第1操作領域における最終の操作位置LP1としてRAM28dに記憶する。そして、CPU28aは、処理を後述するステップS46に進める。
また、図7の楽音発生態様制御処理のステップS34において、レバー23aの操作位置が、第2操作領域45,46,47のいずれかの領域にあれば、ステップS40に進み、図9に示す第2楽音制御プログラムを実行する。CPU28aは、ステップS80にて、第2楽音制御処理を開始すると、ステップS82にて、レバー23aの操作位置に応じて、処理を分岐させる。すなわち、レバー23aの操作位置が、第2操作領域45にあれば、ステップS84に進み、特殊効果オン処理を実行する。特殊効果オン処理は、発生中の楽音に特殊効果を付与する処理である。例えば、特殊効果としてフォール効果が割り当てられていれば、音高を表すパラメータを徐々に小さくする。なお、フォール奏法による演奏をサンプリングしておき、前記サンプリングした波形を読み出して再生するようにしてもよい。
また、レバー23aの操作位置が、第2操作領域46にあれば、ステップS86に進み、特殊効果オフ処理を実行する。特殊効果オフ処理は、付与されている特殊効果を中断する処理である。例えば、特殊効果としてのフォール奏法を模擬するために、音高を表すパラメータを徐々に小さくしている途中であれば、音高を元の音高に戻す。なお、この場合、消音してもよい。また、楽音に特殊効果が付与されていなければ、楽音の発生態様を変化させない。
また、レバー23aの操作位置が、第2操作領域47にあれば、ステップS88に進み、特殊効果オン/オフ反転処理を実行する。特殊効果オン/オフ反転処理は、特殊効果が付与されているときには、特殊効果を中断し、特殊効果が付与されていないときには、特殊効果を付与する処理である。そして、ステップS90にて、第2楽音制御処理を終了し、図7の楽音発生態様制御処理に戻り、ステップS42にて、レバー23aの操作位置を第2操作領域における最終の操作位置LP2としてRAM28dに記憶する。そして、CPU28aは、処理を後述するステップS46に進める。
また、図7のステップS34において、レバー23aの操作位置が不感帯41内にあれば、ステップS44に進み、ベンドアップ量、ベンドダウン量及びビブラート量を「0」に設定して音源回路29に供給するとともに、操作位置LP1を初期位置に設定する。なお、ステップS44においては、特殊効果のオン/オフ状態を変更せず、操作位置LP2も変更しない。第2操作領域45,46,47に割り当てたパラメータは特殊効果をオン/オフするスイッチとして機能するものであるが、上記のように構成しておけば、操作位置が不感帯41に移動した場合及び不感帯41を通って第1操作領域42,43,44に移動した場合であっても、特殊効果のオン/オフ状態が保たれる。そして、ステップS50にて、楽音発生態様制御処理を終了する。
また、上記のように、CPU28aは、ステップS38の処理を終了すると、ステップS46に進み、RAM28dから第2操作領域における最終の操作位置LP2を読み出して、前記読み出した操作位置LP2を用いて、上記の第2楽音制御処理と同様の処理を実行する。ただし、操作位置LP2が初期位置である場合、特殊効果のオン/オフ状態を変更しない。これにより、第2操作領域45,46,47のいずれかの領域から第1操作領域42,43,44のいずれかの領域に移動したとき、移動前の操作位置に応じて設定したパラメータの値が保持される。そして、CPU28aは、ステップS50にて、楽音発生態様制御処理を終了する。また、上記のように、CPU28aは、ステップS42の処理を終了すると、ステップS48にて、RAM28dから第1操作領域における最終の操作位置LP1を読み出して、前記読み出した操作位置LP1を用いて、上記の第1楽音制御処理と同様の処理を実行する。ただし、操作位置LP1が初期位置である場合、ベンドアップ量、ベンドダウン量及びビブラート量を「0」に設定する。これにより、第1操作領域42,43,44のいずれかの領域から第2操作領域45,46,47のいずれかの領域に移動したとき、第1操作領域42,43,44の操作位置に応じて設定したパラメータの値が保持される。そして、CPU28aは、ステップS50にて、楽音発生態様制御処理を終了する。
上記のように構成した本発明の第1実施形態に係る楽音制御装置によれば、第1操作領域42,43,44及び第2操作領域45,46,47に割り当てたパラメータが独立して制御される。
また、例えば、レバー23aを右方向に倒して第1操作領域42に操作位置を移動させてベンドアップし、その状態からレバー23aを上方向に倒して第2操作領域45に操作位置を移動させてフォール効果を付与したとき、ベンドアップした状態は保持されている。すなわち、そのベンドアップした音程から徐々に音程を下降させる効果を付与することができる。このとき、第2操作領域45内で左右方向に操作位置を移動させても、楽音の音程に影響を与えない。このように、操作位置が、第1操作領域42,43,44のいずれかの領域と第2操作領域45,46,47のいずれかの領域との境界を跨ぐように移動しても、移動元の操作領域において設定したパラメータの値が保持されるので、第2操作領域45,46,47に割り当てた特殊効果のオン/オフを制御しやすい。したがって、従来のジョイスティックではあまり有効に活用されていなかった第2操作領域45,46,47を有効に活用できる。また、演奏者の意図通りに演奏でき、演奏が不自然になるのを防止できる。また、ジョイスティック23は、レバー23aの傾きを検出可能であればよいので、既存のジョイスティックを採用でき、コストを抑えることができる。
(第2実施形態)
つぎに、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の構成は、第1実施形態と同様であるが、取得したレバー23aの操作位置を一時的にRAM28dに記憶しておき、操作位置の移動速度を計算し、前記計算した移動速度を用いて特殊効果のオン/オフ状態を制御するようにしている。
つぎに、本発明の第2実施形態に係る楽音制御装置を適用した電子楽器の動作を説明する。まず、上記の第1実施形態に係る楽音制御装置を適用した電子楽器と同様に、図5の初期化処理を実行する。詳しくは後述するように、本実施形態においては、タイマ割り込みが発生するごとに、現在の操作位置を取得するようにし、取得した操作位置を前回の操作位置として記憶するようにしている。そこで、この初期化処理においては、取得したレバー23aの操作位置を記憶しておく記憶領域をRAM18d内に確保し、前記確保した記憶領域に、原点Oの座標を書き込んでおく。ノートオン処理は、第1実施形態と同様である。
また、CPU28aは、タイマ割り込みが発生するごとに、図10に示す楽音発生態様制御プログラムを実行する。CPU28aは、ステップS100にて、楽音発生態様制御処理を開始すると、ステップS102にて、前回、楽音発生態様制御処理を実行して取得したレバー23aの操作位置であって、RAM28dに記憶されている前回の操作位置を読み出す。この電子楽器の電源投入直後においては、上記の初期化処理によって、前回の操作位置が原点Oに初期化されている。したがって、初めてステップS102を実行したときの前回の操作位置は、原点Oである。つぎに、ステップS104にて、レバー23aの現在の操作位置を取得する。つぎに、ステップS106にて、前回の操作位置と現在の操作位置とを用いて、操作位置の移動速度(向き及び速さ)を計算する。
つぎに、ステップS108にて、レバー23aの操作位置に応じて処理を分岐させる。レバー23aの操作位置が第1操作領域42,43,44のうちのいずれかの領域にあれば、ステップS110に進み、第1実施形態と同様に、図8の第1楽音制御処理を実行する。つぎに、ステップS112にて、現在の操作位置を、第1操作領域における最終の操作位置LP1として、RAM18dに記憶する。つぎに、ステップS114にて、前回の操作位置に応じて処理を分岐させる。前回の操作位置が不感帯41又は第1操作領域42,43,44のいずれかの領域にあれば、後述のステップS124に進む。一方、前回の操作位置が第2操作領域45,46,47のいずれかの領域にあれば、ステップS116に進み、前記計算した移動速度が所定の条件を満たすか否か判定する。この所定の条件とは、操作位置が下向きに移動し、かつ移動の速さが所定の速さ以上の速さであることである。なお、第2操作領域45、第2操作領域46及び第2操作領域47について、それぞれ異なる条件を設けてもよいし、いずれか2つの領域の条件は同一とし、残りの1つの領域の条件を他の領域の条件とは異なるようにしてもよい。前記所定の条件を満たさない場合は、「No」と判定して、後述のステップS124に進む。例えば、操作位置が、不感帯41、第1操作領域42及び第1操作領域44のうちのいずれかの領域から第2操作領域45に移動したとき、操作位置は下向きに移動していないのでないので、「No」と判定する。一方、前記所定の条件を満たす場合は、「Yes」と判定して、ステップS118に進む。そして、ステップS118にて、図8の第2楽音制御処理を実行する。
また、ステップS108において、現在の操作位置が、第2操作領域45,46,47のいずれかの領域にあれば、ステップS120にて、操作位置LP1を用いて、第1楽音制御処理と同様の処理を実行する。ただし、操作位置LP1が初期位置である場合は、ピッチベンド量、ピッチベンドダウン量及びビブラート量を「0」に設定する。そして、上記のステップS116に進む。一方、ステップS108において、現在の操作位置が、不感帯41にあれば、ステップS122に進み、ベンドアップ量、ベンドダウン量及びビブラート量を「0」に設定するとともに、操作位置LP1を初期位置に設定する。そして、ステップS124にて、前回の操作位置を現在の操作位置に更新し、ステップS126にて、楽音発生態様制御処理を終了する。
上記のように構成した本発明の第2実施形態に係る楽音制御装置においても、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。また、第2実施形態においては、操作位置の移動速度に応じて、第2楽音制御処理を実行するか否かを決定するようにした。例えば、移動方向が下方向であって、かつ移動の速さが所定の速さ以上であるときに、フォール効果を楽音に付与するように設定することができる。さらに、この場合、移動の速さに応じて音程の下降する速さを制御してもよい。このように、下方向にレバー23aを操作すると音程が下降するフォール効果を楽音に付与するように設定すれば、演奏者は直感的にレバー23aを操作でき、演奏し易くなる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
上記実施形態においては、タイマ割り込みが発生するごとに、楽音発生態様制御プログラムを実行するようにしたが、レバー23aの操作位置が所定の微小距離だけ移動したときに、操作子インターフェース回路26がCPU28aに割り込み信号を出力するようにしておき、この割り込み信号をトリガとして、楽音発生態様制御プログラムを実行するようにしてもよい。これによれば、レバー23aを操作しなければ、楽音発生態様制御プログラムを実行しなくてよいので、CPU28aの負荷を軽減できる。
また、上記第2実施形態においては、前回の操作位置と現在の操作位置とを用いて操作位置の移動速度を計算するようにしたが、移動加速度を計算して、移動加速度に応じて楽音の発生態様を制御してもよい。また、前回だけでなくさらに過去の操作位置まで記憶するようにしておき、これらの複数の操作位置を用いて移動速度又は移動加速度を計算するようにしてもよい。また、これらの複数の操作位置を用いて操作位置の移動の軌跡を検出し、前記検出した軌跡に応じて楽音の発生態様を制御するようにしてもよい。例えば、第2操作領域45において、操作位置の軌跡が円を描いたとき、楽音に特殊効果を付与するようにしてもよい。これによっても、第2実施形態と同様にレバー23aを直感的に操作できる。
また、上記実施形態においては、レバー23aの先端の射影の位置を用いて操作量を表すようにした。上記のように、操作位置の座標は、回転式抵抗器VR1及び回転式抵抗器VR2の回転角度θx及び回転角度θyの関数として表すことができる。したがって、レバー23aの操作量を回転式抵抗器VR1及び回転式抵抗器VR2のそれぞれの抵抗値(すなわち、回転式抵抗器VR1及び回転式抵抗器VR2にかかる電圧値)を用いて、レバー23aの操作量を表すようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、位置指定装置としてジョイスティック23を採用しているが、これに代えて、スライド式可変抵抗器を直角に組み合わせても同様の効果が得られる。また、ジョイスティック23に代えて、図11に示すように、タッチパネル50を採用してもよい。そして、タッチ位置を操作位置として、楽音の発生態様を制御すればよい。この場合、表示器21に各操作領域の配置と各操作領域に割り当てた楽音制御パラメータを表示すると良い。そして、現在の操作位置を表すカーソルを表示すればよい。すなわち、CPU28aは、前記タイマ割り込みが発生するごとに、図12に示すカーソル表示更新プログラムを実行する。CPU28aは、ステップS130にて、カーソル表示更新処理を開始すると、ステップS132にて、タッチパネル50がタッチされているか判定し、タッチされていれば「Yes」と判定して、ステップS134に進み、タッチ位置にカーソルを移動させて表示する。一方、タッチパネル50がタッチされていなければ「No」と判定して、ステップS136に進み、カーソル位置を原点Oに移動させて表示する。そして、ステップS138にて、カーソル表示更新処理を終了する。
また、ジョイスティック23に代えて、図13に示すように、マウス52を採用してもよい。そして、マウス52のドラッグ位置を操作位置として、楽音の発生態様を制御すればよい。この場合も、表示器21に各操作領域の配置と各操作領域に割り当てたパラメータを表示すると良い。そして、現在の操作位置を表すカーソルを表示すればよい。すなわち、CPU28aは、タイマ割り込みが発生するごとに、図14に示すカーソル表示更新プログラムを実行する。CPU28aは、ステップS140にて、カーソル表示更新処理を開始すると、ステップS142にて、マウス52がドラッグされているか判定し、ドラッグされていれば「Yes」と判定して、ステップS144に進み、ドラッグ位置にカーソルを移動させて表示する。一方、マウス52がドラッグされていなければ「No」と判定して、ステップS146に進み、カーソル位置を原点Oに移動させて表示する。そして、ステップS148にて、カーソル表示更新処理を終了する。
なお、タッチパネル50及びマウス52によってカーソルを移動させる際に、楽音制御パラメータの値を、移動前のカーソル位置に対応した値から、移動後のカーソル位置に対応した値へ徐々に変化させるようにしてもよい。さらに、このとき、カーソルの表示位置を、楽音制御パラメータの値の変化に対応させて、目標位置まで徐々に変化させるようにしてもよい。これによれば、楽音の発生態様を滑らかに変化させることができる。
また、位置指定装置は、ジョイスティック23、タッチパネル50及びマウス52のように、操作方向が2方向に構成されていなくてもよい。たとえば、操作方向が一方向のみであるリボンコントローラ、フットペダルなどでもよい。この場合、例えば、不感帯41、第1操作領域42,43,44及び第2操作領域45,46,47を直線上に配置すればよい。これらのように構成しても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
また、図15に示すように、第2操作領域45,46,47を近接させて設けても良い。この場合、各第2操作領域45,46,47の間に不感帯41と同様の不感帯55(図示斜線の領域)を設けてもよい。
また、上記実施形態においては、第2操作領域45、第2操作領域46及び第2操作領域47にそれぞれ特殊効果オン、特殊効果オフ及び特殊効果オン/オフ反転を割り当てた。そして、操作位置(座標)が、第2操作領域45、第2操作領域46及び第2操作領域47のいずれかにあるとき、それぞれの領域に割り当てられた機能を発揮するように設定するようにした。しかし、第2操作領域45及び第2操作領域46に、楽音制御パラメータとして、「カットオフ周波数」を割り当ててもよい。そして、図16に示すように、原点Oから操作位置Aまでの距離Dに応じて、カットオフ周波数を変更してもよい。また、第2操作領域47には、「レゾナンス量」を割り当てておき、原点Oから操作位置までの距離Dに応じて、レゾナンス量を変更してもよい。この変形例においては、操作位置(座標自体)ではなく、原点Oからの距離Dを用いるという点が第1実施形態及び第2実施形態とは異なる。
上記のように構成した楽音制御装置を適用した電子楽器の動作について説明する。この変形例においても、初期化処理、発音処理及び消音処理は、第1実施形態と同様である。また、CPU28aは、タイマ割り込みが発生するごとに、図7に示す楽音発生態様制御プログラムを実行するが、ステップS40においては、図9の第2楽音制御処理に代えて、図17の第2楽音制御処理を実行する。CPU28aは、ステップS150にて、第2楽音制御処理を開始すると、ステップS152にて、原点Oから操作位置Aまでの距離Dを計算する。つぎに、ステップS154にて、レバー23aの操作位置に応じて、処理を分岐させる。すなわち、レバー23aの操作位置が、第2操作領域45にあれば、ステップS156に進み、カットオフ周波数アップ処理を実行する。カットオフ周波数アップ処理は、距離Dに応じて、フィルタのカットオフ周波数を高くする処理である。具体的には、ノートオン処理において音源回路29に出力した、カットオフ周波数の基準値を規定する基準カットオフ周波数に、距離Dが大きくなるに従って大きくなるカットオフ周波数オフセット量を加算する。
また、レバー23aの操作位置が、第2操作領域46にあれば、ステップS158に進み、カットオフ周波数ダウン処理を実行する。カットオフ周波数ダウン処理は、距離Dに応じて、フィルタのカットオフ周波数を低くする処理である。具体的には、基準カットオフ周波数から、距離Dが大きくなるに従って大きくなるカットオフ周波数オフセット量を減算する。
また、レバー23aの操作位置が、第2操作領域47にあれば、ステップS160に進み、レゾナンス量アップ処理を実行する。レゾナンス量アップ処理は、距離Dに応じて、フィルタのレゾナンス量を大きくする処理である。具体的には、ノートオン処理において音源回路に出力した、レゾナンス量の基準値を規定する基準レゾナンス量の値に、距離Dが大きくなるにしたって大きくなるレゾナンスオフセット量を加算する。そして、ステップS162にて、第2楽音制御処理を終了する。
また、ステップS44においては、ベンドアップ量、ベンドダウン量、ビブラート量、カットオフ周波数オフセット量及びレゾナンスオフセット量を「0」に設定するとともに、操作位置LP1及び操作位置LP2を初期位置に設定する。そして、ステップS46においては、操作位置LP2が初期位置である場合、カットオフ周波数オフセット量及びレゾナンスオフセット量を「0」に設定する。上記のように構成すれば、レバー23aの操作位置が第1操作領域42,43,44のいずれかの領域から第2操作領域45,46,47のいずれかの領域に移動したとき、
第2操作領域45,46,47に移動する直前のベンドアップ量、ベンドダウン量又はビブラート量が保持される。一方、レバー23aの操作位置が第2操作領域45,46,47のいずれかの領域から第1操作領域42,43,44のいずれかの領域に移動したとき、
第1操作領域42,43,44に移動する直前のカットオフ周波数オフセット量又はレゾナンスオフセット量が保持される。また、不感帯41に移動したときには、ベンドアップ量、ベンドダウン量、ビブラート量、カットオフ周波数オフセット量及びレゾナンスオフセット量が「0」に設定される。したがって、1つの入力装置を用いて、音程及び音色を独立して制御できる。
この場合、図18に示すように、原点Oから斜め方向に基準軸を設定し、原点Oから、操作位置Aの前記基準軸への射影の位置Bまでの距離Dを用いてカットオフ周波数を制御しても良い。また、図19に示すように、第2操作領域45を斜めに延設しておき、その周囲に不感帯56(図示斜線の領域)を設けても良い。これらのように構成しても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
また、上記実施形態及びそれらの変形例においては、原点Oを操作範囲の中央に設定した。しかし、原点Oの位置はこれに限られず、例えば、図20に示すように左下に設定しても良い。この場合も、非操作状態において、操作位置が原点Oに復帰するように構成すれば良い。また、上記実施形態及びその変形例においては、第1操作領域42,43,44は互いに重複しないようにしたが、図20に示すように、第1操作領域57と第1操作領域58の一部が重複するようにしてもよい。すなわち、不感帯59は、X座標が「0」〜「+px」であり、Y座標が「0」〜「+py」の領域である。また、第1操作領域57は、X座標が「+px」〜「+pxmax」であり、Y座標が「0」〜「+py」の領域である。また、第1操作領域58は、X座標が「0」〜「px」であり、Y座標が「+py」〜「+pymax」の領域である。
すなわち、X座標が「+px」〜「+px」であり、かつY座標が「+py」〜「+py」の領域が、第1操作領域57と第1操作領域58が重複する領域60である。また、第2操作領域61は、X座標が「+px」〜「+pxmax」であり、Y座標が「+py」〜「+pymax」の領域である。なお、「+px」、「+px」及び「+pxmax」の値並びに「+py」、「+py」及び「+pymax」の値はそれぞれこの順に大きくなるものとする。そして、例えば、第1操作領域57及び第1操作領域58にそれぞれピッチベンドアップ及びビブラートを割り当てた場合、レバー23aの操作位置が、領域60にあるときにおいては、その位置に応じて発生させる楽音にビッチベンドアップとビブラートの効果を同時に付与するようにすればよい。なお、第2操作領域61には、特殊効果オン、カットオフ周波数アップ量、カットオフ周波数ダウン量、レゾナンス量などを割り当てておき、上記実施形態と同様に楽音の発生態様を制御すればよい。これによれば、より多様な効果を楽音に付与できる。
また、各操作領域の形状は矩形に限られず、どんな形状であっても良い。例えば、円形であってもよい。また、各操作領域に割り当てる楽音制御パラメータは、上記の形態に限られず、どのようなパラメータを割り当てても良い。例えば、自動演奏装置のスタート/ストップ、音響効果(例えば、リバーブ、エコーなど)のオン/オフ、前記音響効果の量、ダンパーペダル効果のオン/オフ、音色の切り替え、各操作領域の大きさや形状の切り替えなどを割り当てても良い。
また、上記実施形態の電子楽器の音源回路29に供給する楽音制御パラメータを、
他のMIDI機器の音源を制御する情報(コントロールチェンジ情報)として、MIDIインターフェース回路などから出力するようにしても良い。この場合、上記電子楽器の音源回路29を省略すれば、他のMIDI機器をコントロールするためのコントローラ単体として構成出来る。
23・・・ジョイスティック、28・・・コンピュータ部、41,55,56,59・・・不感帯、42,43,44,57,58・・・第1操作領域、45,46,47,61・・・第2操作領域、50・・・タッチパネル、52・・・マウス

Claims (4)

  1. 楽音の発生態様を制御する第1パラメータ及び第2パラメータをそれぞれ割り当てた互いに重複しない第1操作領域及び第2操作領域内の位置であって、演奏者によって指定された位置を指定位置として検出する位置検出器を有する入力装置と、
    前記指定位置の前記第1操作領域への操作に応じて、前記第1パラメータの値を設定する第1設定手段と、
    前記指定位置の前記第2操作領域への操作に応じて、前記第2パラメータの値を設定する第2設定手段と、
    前記指定位置の前記第1操作領域から前記第2操作領域への操作に応じて、前記第1パラメータの値を設定する第3設定手段とを備えたことを特徴とする楽音制御装置。
  2. 請求項1に記載の楽音制御装置において、
    前記第2設定手段は、前記指定位置の移動速度に応じて、前記第2パラメータの値を設定することを特徴とする楽音制御装置。
  3. 請求項1に記載の楽音制御装置において、
    前記第2設定手段は、前記指定位置の軌跡に応じて、前記第2パラメータの値を設定することを特徴とする楽音制御装置。
  4. 楽音の発生態様を制御する楽音制御装置に適用され、前記楽音制御装置が備えるコンピュータに、
    前記楽音の発生態様を制御する第1パラメータ及び第2パラメータをそれぞれ割り当てた互いに重複しない第1操作領域及び第2操作領域内の位置であって、演奏者によって指定された位置を指定位置として検出する位置検出機能と、
    前記指定位置の前記第1操作領域への操作に応じて、前記第1パラメータの値を設定する第1設定機能と、
    前記指定位置の前記第2操作領域への操作に応じて、前記第2パラメータの値を設定する第2設定機能と、
    前記指定位置の前記第1操作領域から前記第2操作領域への操作に応じて、前記第1パラメータの値を設定する第3設定機能とを実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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