JP2012180111A - 紙箱等のシート状体製容器 - Google Patents
紙箱等のシート状体製容器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012180111A JP2012180111A JP2011044706A JP2011044706A JP2012180111A JP 2012180111 A JP2012180111 A JP 2012180111A JP 2011044706 A JP2011044706 A JP 2011044706A JP 2011044706 A JP2011044706 A JP 2011044706A JP 2012180111 A JP2012180111 A JP 2012180111A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cut
- container
- separation
- band
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000000926 separation method Methods 0.000 claims description 120
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 claims description 25
- 238000000576 coating method Methods 0.000 claims description 25
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 25
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 25
- 239000000123 paper Substances 0.000 description 20
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 16
- 239000003292 glue Substances 0.000 description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 description 5
- 238000004026 adhesive bonding Methods 0.000 description 4
- 230000032798 delamination Effects 0.000 description 4
- 239000002390 adhesive tape Substances 0.000 description 3
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 3
- 238000007790 scraping Methods 0.000 description 3
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 3
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 2
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 2
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 2
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 2
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 1
- 239000003599 detergent Substances 0.000 description 1
- 239000011888 foil Substances 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 1
- 238000009751 slip forming Methods 0.000 description 1
- 238000005303 weighing Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Cartons (AREA)
Abstract
【解決手段】ハーフカット帯p1により開口を形成するようにしたシート製の容器である。ハーフカット帯p1は、左右に並行して伸びる表ハーフカット81と裏ハーフカット82とを備える。表ハーフカット81はシート状体の表側から裏側に向けて形成され裏面に達していない。裏ハーフカット82はシート状体の裏側から表側に向けて形成され表面に達していない。この表ハーフカット81と裏ハーフカット82とが繋がるように剥がれがシート状体に生じる。このハーフカット帯p1は、その伸びる方向に第1帯部分paと交差部分pxと第2帯部分pbとを備え、交差部分pxで第1帯部分paと第2帯部分pbとが交差し、第1帯部分paと第2帯部分pbとで表ハーフカットと81裏ハーフカット82の左右が逆になる。
【選択図】図12
Description
上記開口部はハーフカット帯によって規定され、
上記ハーフカット帯は、実質的に左右に並行して伸びる表ハーフカットと裏ハーフカットとを備え、
上記表ハーフカットは上記シート状体の表側から裏側に向けて形成され裏面に達していないものであり、
上記裏ハーフカットは上記シート状体の裏側から表側に向けて形成され表面に達していないものであり、
力が加えられることにより、上記表ハーフカットと裏ハーフカットとが繋がるように剥がれがシート状体に生じて、上記ハーフカット帯が開封されるものであり、
上記ハーフカット帯は、その伸びる方向に第1帯部分と交差部分と第2帯部分とを備え、上記表ハーフカットと上記裏ハーフカットとが上記交差部分で交差することによって、上記第1帯部分と上記第2帯部分とで上記表ハーフカットと上記裏ハーフカットの左右が逆になることを特徴とする容器を提供することより、上記の課題を解決する。
上記容器は上記シート状体を折り曲げる折り目線を備え、上記折り目線上に上記交差部分が配置されたものとして実施することができる。
また、上記の容器本体は、上面部と、この上面部から折り目を介して連設された前面部とを備えるものであり、上記開口部は、上記上面部と上記前面部とにかけて形成されるものであり、
上記上面部及び上記前面部は、上記ハーフカット体によって容器本体側に残る残存部と、容器本体側から分離する分離部とに区分され、上記ハーフカット体が開封されることにより、容器本体側から分離部が分離されることによって上記開口部が形成され、上記分離部は、上面部に形成される本体上分離部と、前面部に形成される本体前分離部とを備え、上記第1帯部分によって上記本体上分離部が規定され、上記第2帯部分pbによって上記本体前分離部が規定され、上記本体前分離部を容器内に押し込むことにより、上記第2帯部分を開封し、開封された上記本体前分離部を上記本体上分離部の裏面に重ねて引き上げることにより、上記第1帯部分を開封することを特徴としたものとして実施することができる。
特に、折り目線上に交差部分を配置することで、折り目線を介して連続する2面(例えば、上面と前面)における開封方向を異なるものとすることができる。
また、上記分離部を、上面部に形成される上分離部と、前面部に形成される前分離部とを備えたものとし、上記第1帯部分によって上記上分離部が規定され、上記第2帯部分pbによって上記前分離部が規定され、上記前分離部を容器内に押し込むことにより上記第2帯部分を開封し、開封された上記前分離部を上記上分離部の裏面に重ねて引き上げることにより上記第1帯部分を開封するようにすることによって、開封を2段階で行なうことができるようにし、不用意に全部が開封されてしまうことを防止できる容器を提供することができたものである。
さらに、前被覆分離部は上記前分離部の表面側に配位され、前被覆分離部を表面側に引くことで開封し、この開封部分から上記前分離部が表れるものであり、表れた上記前分離部を容器内に押し込むことにより、上記第2帯部分を開封するようにしたことで、不用意に前分離部が開封されてしまうことを防止できる容器を提供することができたものである。
この容器は、紙、合成樹脂、紙と合成樹脂、さらにこれらと金属箔等の折り曲げ可能なシートを折り曲て組み立てられるようにしたもので、図4に示すように、容器の前面と上面と下面と後面とを構成する、上面部31、前面部41、下面部51、後面部61、上被覆部11、前被覆部21が折り目線を介して連設されていおり、計量スプーン用の台紙101が、上面部31に切り目線135を介して連設されている。
まず、計量スプーン用の台紙101によって組み立てられる計量スプーンから説明する。この計量スプーンは、図1の展開図の状態から、図2の斜視図に示すような立体的な形状に組み立てて使用されるものである。
この計量スプーンは、人に摘まれるための把手部103と、この把手部103の先端側に設けられた掬い部102を備える。
まず把手部103について説明する。この把手部103は、略長方形の台紙101の中央の前後方向に設けられた把手折り目線111を挟んで形成された左右の摘まみ壁112を備える。この把手折り目線111は、中央に1本のみを設ければよいが、中央に2本平行に設けるなど、左右の摘まみ壁112同士を重ねて摘めるものであれば、適宜変更して実施し得る。
左右の摘まみ壁112の一方(図1では左方)には折り曲げ片113が形成され、他方(図1では右方)には凹部114が形成されている。把手折り目線111を折り曲げて左右の摘まみ壁112同士を重ね合わせると共に、折り曲げ片113を折り曲げて凹部114に嵌め込んで係止することで、掬い部102及び把手部103は立体的な形状を維持する。把手部103の後端下部は、切り目115で斜めにカットされており、これによって、スプーンの掬い操作時に、紙箱等にスプーンの端が接触することを防止している。
この底部121は、左右の傾斜底部分124と、先端底部分125とを備える。左右の傾斜底部分124は、前後方向に設けられた中央折り目線126によって、底部121の基端寄りを左右に区画することによって形成されたものである。この例では、前記の把手折り目線111と連続して形成することもできるが、この例では、把手折り目線111の先端と中央折り目線126の基端との間に折り目線を形成しない部分を設けている。
この側部折り目線123は、基端から先端まで1本の直線として実施することもできるが、この例では、側部折り目線123は、基端側から先端側に向けて連続して形成された基端側区間131と中間区間132と先端側区間133とを備える。基端側区間131は、把手折り目線111から先端先端に向かうに従って漸次左右方向に伸びるもので、台紙101の前後方向の中央折り目線126に対して傾斜して伸びる。中間区間132は、基端側区間131に比して緩やか傾斜して伸びるものであり、基端側区間131に比して中央折り目線126に対する角度が小さい。先端側区間133は、中間区間132に比して急峻に傾斜して伸びるものであり、中間区間132に比して中央折り目線126に対する角度が大きい。前述の先端折り目線127は、中間区間132と先端側区間133との境界付近に配位されたものである。よって、先端底部分125は、先端折り目線127と先端側区間133とで規定される。また傾斜底部分124は、先端折り目線127と中央折り目線126と基端側区間131と中間区間132とで規定される。
なお、これらの基端側区間131、中間区間132、先端側区間133は、直線と曲線の組合せの他、曲線のみで構成したり、直線のみで構成することもできる。
ここで、図3を参照しつつ、中央折り目線126の有無による掬い部102の容量の差を説明する。図3(A)は上記の実施の形態のとおり中央折り目線126を設けた計量スプーンの組立状態の側面図例であり、(B)は中央折り目線126を設けない計量スプーンの組立状態の側面図例である。
次に、図4〜図12を参照して、容器の全体について説明する。説明の便宜上、図4の紙を主体とするシート状体からなる容器(紙箱)の展開平面図において、fはシートの前方を示し、bはシートの後方を示し、lはシート左方を示し、rはシートの右方を示す。また、図5〜図11において、Fは容器の前方を示し、Bは容器の後方を示し、Uは容器の上方を示し、Sは容器の下方を示し、Lは容器の左方を示し、Rは容器の右方を示す。尚、展開状態のシートについての上記の各方向b,f,l,r,u,sは、専ら図4の説明において用いるものであり、組み立て状態の容器の上記の各方向B,F,L,R,U,Sとは、直接関係はない。
尚、図4は、容器の表面を構成するシートの表面を示すものとし、当該表面と反対側の面がシートの裏面として説明する。
上面部31は、ハーフカット帯p1にて区画された、上分離部84と上面残存部31aとを備えており、上分離部84に前記の計量スプーン用の台紙101が延設されている。
上被覆部11は、第2分離線p2にて左右に区画された上被覆分離部13と上被覆残存部12とを備える。上被覆分離部13には把持部201が形成されている。この把持部201は、図12(B)に示すように、切り目線202と折り目線203とによって規定され、切り目線202を切り取り、折り目線203から折り曲げ起立させることで使用する。
この上被覆分離部13は、把持部201以外の裏面が上面部31の上分離部84に接着される。上被覆残存部12は、その裏面が上面部31の上面残存部31aに接着される。
前被覆部21は、第5折り目m5を挟んで上被覆部11の上記上被覆分離部13の先端から前方へ延設された前被覆分離部23と、第5折り目線m5を挟んで上被覆部11の上記上被覆残存部12の先端から前方へ延設された前被覆残存部22を、第2分離線p2から延長された第3分離線p3を介して備える。この実施の形態では、上被覆分離部13の左右に、上被覆残存部12,12が、夫々第2分離線p2,p2を介して配設されており、前被覆分離部23の左右に、前被覆残存部22,22が、夫々第3分離線p3,p3を介して配設されている。
ガイド部95の左右の幅は、幅狭部97の左右の幅よりも、大きく、ガイド部95の、上記幅狭部97よりも左右に入り張り出した部位が、差込部96,96を構成する。
ガイド部95の中央前端には、凹部95aが形成されている。
ガイド部95は、第6折り目線m6が山折りされて、その裏面が幅狭部97の裏面へ接着されるものである。この実施の形態において、第6折り目m6は、左右方向の中央に設けられたスリット99によって左右に分断されている。
左右の被係止用部98の間は、開放部分98aとなっている。この開放部分98aは、前述のガイド部95の中央前端に形成された凹部95aと一連の凹みを形成する。
カイド部構成片22b,22bの表面は、夫々、前面部41の表面に接着されるが、この開放部分98aに該当するは接着されない。
なお、本願では、糊付けとは、接着と同義語として使用し、両面接着テープ若しくは片面接着テープなどでの接着も、糊付けに含まれるものとする。
この右後面フラップ78の、折り目線n(nd)に対向する縁辺が、重なり辺78aである。この重なり辺78aは、折り目線n(nd)に対して平行であり、かつ、折り目線nから相対的に近い位置にある第1辺78a1と、また、折り目線n(nd)に対して平行であり、かつ、折り目線n(nd)から相対的に遠い位置にある第3辺78a3と、また、第1辺78a1、第3辺78a3のそれぞれに対して直交するものであって、第1辺78a1と第3辺78a3とを連結する第2辺78a2とを有する。本例では、この重なり辺78aのうち、第1辺78a1と第2辺78a2とによって、右後面フラップ78の角部がともに切り欠かれた形態とされている。
右重ね合わせフラップ72zの前端縁も、上記右上面フラップ72の第1迂回部72dと対応する形状を備える。
図5へ示す状態から、折り目線na,naにて左右上面フラップ71,72を折り、折り目線nc,ncにて左右下面フラップ75,76を折り、更に、折り目線ne,neにて、重ね合わせフラップ72z,72zを折ることによって、シートを図6の状態とする。
図6に示す状態から、第4折り目線m4にて、被覆部10bを、上面部31側へ折り込む。このとき、上記の重ね合わせフラップ72z,72zの夫々は、左右の上面フラップ71,72の低位部に接着される。そして、折り目線nd,ndにて左右の後面フラップ77,78を折り込むことにより、上面フラップ71,72へ接着された重ね合わせフラップ72z,72z及び上面フラップ71,72の中位部へ、当該左右の後面フラップ77,78を重ねて接着する。
左右の後面フラップ77,78を重ねて接着した後、左右の前面フラップ73,74を折り目線nb,nbにて折り込むことにより、左右の前面フラップ73,74を、左右の後面フラップ77,78の表面及び左右の上面フラップ71,72の高位部の上に、重ねて接着する(図7(A)参照)。上記において、左右の前面フラップ73,74の接着のみを行い、重ね合わせフラップ72z,72zや、左右の後面フラップ77,78の糊付けは行わずに実施することもできる。
右後面フラップ78角部についての他の形状を例示すると、角部を円形に切り欠いたもの、端辺に四角形状の切り込みを形成したもの、端辺に三角形状の切り込みを形成したもの、端辺に半円形状の切り込みを形成したもの、直線状の辺が繰り返し形成されたもの、湾曲した辺が波線状に繰り返し形成されたものがあげられる。左後面フラップ77、左上面フラップ71や左下面フラップ75についても上記と同様である。
このハーフカット帯p1は、実質的に左右に並行して伸びる表ハーフカット81と裏ハーフカット82とを備え、表ハーフカット81は容器の内側から紙の中間部分までの深さに形成されたもので、裏ハーフカット82は容器の外側から紙の中間部分までの深さに形成されている。表ハーフカット81と裏ハーフカット82とは、開口部を明ける際に、紙の中間部分で紙の層間剥離によって繋がることにより、開口されるもので、開口した際には、図9に示すように、層間剥離部分83が開口部の周縁に形成されることとなる。
このハーフカット帯p1は、その伸びる方向に第1帯部分paと交差部分pxと第2帯部分pbとを備える。この例では、第1帯部分paは上面部31に形成され、第2帯部分pbは前面部41に形成され、交差部分pxとは第2帯部分pb上面部31と前面部41との境の折り目である第1折り目線m1上に形成されている。
詳しくは、第1帯部分paは、上面部31の左右両辺寄りに2本が形成されている。これら2本の第1帯部分pa、前後に伸びるように対称に形成され、上面部31の前端にて第1折り目線m1に沿って、互いに近づくように横方向に伸びる。この第1帯部分paでは、表ハーフカット81は裏ハーフカット82の外側に形成されている。
左右の第1帯部分paの両端は、交差部分pxを介して、第2帯部分pbにつながる。この第2帯部分pbは、左右の交差部分pxをつなぐように、前面部41に湾曲して形成されている。この第1帯部分pbでは、表ハーフカット81は裏ハーフカット82の内側に形成されている。即ち、表ハーフカット81と裏ハーフカット82とは、交差部分pxで交差することによって、上記第1帯部分と上記第2帯部分とで上記表ハーフカットと上記裏ハーフカットの左右(外側と内側)が逆になっている。
上記の第1帯部分paによって規定された部分が、上面部31に形成される上分離部84であり、これにより、上面部31は上分離部84と上面残存部31aとに区分される。また、第2帯部分pbによって規定された部分が、前面部41に形成される前分離部85であり、これにより、前面部41は前分離部85と前面残存部41aとに区分される。
上分離部84と前分離部85とを併せて分離部86と呼ぶ。この分離部86が開口部を開閉することとなる。
前分離部85は、表ハーフカット81が裏ハーフカット82の内側に形成された第2帯部分pbによって規定されているため、前分離部85を容器内部側に押し込み、シート状体の表側から裏側に向けて力を加えた場合、内側の表ハーフカット81から外方への剥離が生じて、外側の裏ハーフカット82につながり、開口する。
次に、押し込んだ前分離部85を上分離部84の裏側に重ねて引き上げることにより、上分離部84が開口する。この上分離部84では、裏ハーフカット82が表ハーフカット81の内側に形成された第1帯部分paによって規定されているため、上分離部84を、容器から引き上げるように、シート状体の裏側から表側に向けて力を加えた場合、内側の裏ハーフカット82から外方への剥離が生じて、外側の表ハーフカット81につながり、開口する。
このハーフカットを採用することによって、容器の紙の表裏に貫かれた部分を設けることなく分離が可能となるため、密閉性の向上と開口の容易性とを両立させることができる。なお、この例では、開口部は、上面部31と、上面部31に連設された前面部41に形成されるものであるが、前面部41には形成せずに上面部31にのみ形成するようにしてもよい。
なお、表ハーフカット81、裏ハーフカット82は直線のものを示したが、これに限らず、表ハーフカット81を波線にすることによって、表ハーフカット81の端部で人が手を切ると言った恐怖感を少なくすることができる。このように、表ハーフカット81や裏ハーフカット82の具体的形状は、適宜変更し得る。
次に、この図5に示す状態から、図6へ示すように、第6折り目線m6及び第7折り目m7にて、台部22b及びガイド部95を、その裏面が押さえ片構成片部22a及び幅狭部97の裏面へ重なるように折り込む。
このとき、ガイド部95は、幅狭部97の裏面と糊付けされる。また、台部22bは、差込部96,96を避けて、押さえ片構成片部22aと糊付けしても良く、また、単に折り込むだけで糊付けしないものとしても良い。
但し、差込部96,96は、何れにも接着しない。
上記の通りガイド部95の左右の幅は、重ねられる被覆分離部93の上記幅狭部97より大きく形成されているので、二つ折りにされた状態で、上記の差込部96,96が、幅狭部97より左右へはみ出す。この例では、差込部96,96は、左右対称に、ガイド部95の左右両端に、それぞれ形成される。
幅狭部97より左右にはみ出した差込部96,96は、台部22b,22bと共に、押さえ片22a,22aへ重ねられるのであるが、上記の通り、差込部96,96は、押さえ片22a,22aに接着はされないのである。
被覆残存部92(上被覆残存部12と前被覆残存部22)は、容器本体部、即ち、上面部31及び前面部41に接着される。
以上のように構成されたこの実施の形態の容器は、夫々の折り目線が折られて各部が必要に応じて糊付けされることによって、図7(A)に示す容器が完成される。
(開封第1工程)
この容器を開封するに際しては、図7(A)に示す幅狭部97の下端(先端97a)から、その裏側に位置するガイド部95に指を差し込み、幅狭部97と一体になっているガイド部95を手前上方に引き上げる(図8)。
このとき、ガイド部95が、第4分離線p4にて台部22bから切り離され、幅狭部97が、第3分離線p3にて押さえ片22aから切り離される。これにて、第8折り目線m8を中心にして、ガイド部95と幅狭部97とは、下方から前方へ立ち上がる。ここで前述のように、前被覆分離部23(前分離本体部23a、幅狭部97、ガイド部95)は前分離部85に単に重ねられるに止まり、接着されない、上記の立ち上げにより前分離部85が露出する。
特許文献1の容器では、開封第1工程に引き続き、ガイド部95と幅狭部97とを引き上げ続けると、一気に開封がなされて、蓋体100が形成されたが、本願発明では、次の開封第2工程がなされる。
この開封第2工程は、開封第1工程により露出した前分離部85(図8参照)を、容器の内部側へ押し込む工程である。前述のように、前分離部85を容器内部側に押し込み、シート状体の表側から裏側に向けて力を加えることにより、内側の表ハーフカット81から外方への剥離が生じて、外側の裏ハーフカット82につながり、第2帯部分pbが開く。
(開封第3工程)
押し込んだ前分離部85を上分離部84の裏側に重ねて引き上げる(図9参照)。これにより、上分離部84が開口する。この上分離部84では、裏ハーフカット82が表ハーフカット81の内側に形成された第1帯部分paによって規定されているため、上分離部84を、容器から引き上げるように、シート状体の裏側から表側に向けて力を加えた場合、内側の裏ハーフカット82から外方への剥離が生じて、外側の表ハーフカット81につながり、開口する。
より詳しくは、上記の引き上げ動作によって、被覆分離部93と、これに接着された分離部86とが、第2分離線p2、ハーフカット帯p1に沿って開かれる。これにより、蓋体100が形成され、この蓋体100はヒンジ用折り目線である第4折り目線m4を中心として回動して開閉するものとなる。この蓋体100は、上分離部84と上被覆分離部13とが接着された上面蓋部と、前分離部85と前被覆分離部23とが接着された前面蓋部とを備えるものとなる。
図10(A)及び図11へ示す通り、幅狭部97の先端を下方に向けて、左右の押さえ部22a,22aの間へ降下させる。このとき、差込部96,96は、一旦、台部22b,22bの被係止用部98に乗り上げて、台部22bの被係止用部98表面(前面)と、押さえ片22a,22aの裏面(後面)との間に、差し込まれる。そして、台部22bの被係止用部98裏面(前面)に沿って、更に幅狭部97を降下させると、差込部96,96は、台部22bの被係止用部98を乗り越えて後方Bへ移動し、差込部96,96は、容器本体の前面部41と押さえ片22aの裏面(後面)との間に差し込まれる。このように後方Bへ移動するのは、差込部96は、押さえ片22aの弾性によって、後方Bに向けて、付勢されているからである。そして、幅狭部97を更に降下させようとすると、差込部96,96が、台部22bと押さえ片22aとを繋ぐ折り目(第7折り目線m7)と当接して、それ以上、幅狭部97を降下させることができなくなる。このようにして、図10(B)へ示す通り、容器の正面視において、両押さえ片22a,22aの間に、幅狭部97が配置される。そして、このように幅狭部97が位置された状態において、図7(B)へ示す通り、差込部96は、押さえ片22aの裏面と、容器の前面部41との間に挟まれる。この状態において、差込部96,96の上端96a,96aが、台部22aの被係止用部98の下端22c,22cと当接する。言い換えると、差込部96が、被係止用部98に係止されることにより、幅狭部97は、上方へ後退することが困難になる。このようにして、ガイド部95は、開封後の開口部の閉鎖にて、図7(A)に示す開封前の状態に戻り、容器本体の前面(前面部41表面)と当接する。
この例では、差込部96がガイド部95の左右両側に設けられており、被差込部もこれに応じて、左右両側に設けられるが、差込部96、被差込部を左右いずれか一方のみに設けるようにしてもよい。
図示はしないが、例えば、開口部を上面(或いは前面)のみに設けるものとし、これに対応して、蓋体100を上面(或いは前面)のみに設けるものとして実施することができる。
この場合、被覆部において、前被覆部は不要となるが、シートには、前被覆分離部23に相当する部位を設けておく。このような分離部を設けて第5折り目線m5を備えておくことによって、当該第5折り目線m5にて、蓋を屈伸させることができ、差込部の被差込部への挿入を円滑に行うことができるからである。
また、この場合、蓋体100は、ヒンジ用折り目線に対して、垂直方向に切り取られるようにしても良いし、斜め方向に切り取られるようにしても良い。
更にまた、上記に説明した例では、上面部31に対して被覆部10bが重ね合わされるものであったが、それ以外に、上面部31を省略し、上被覆部11のみで容器の上面を構成するものとしても良い。
台紙101は、蓋体100の裏面(より詳しくは上分離部84)に沿って配置される。これによって、開封時に使用者が蓋体100を開封すると、蓋体100の裏面に台紙101がくっついた状態で表れ、使用者にとって使い勝手のよいものになる。
81 表ハーフカット
82 裏ハーフカット
pa 第1帯部分
pb 第2帯部分
px 交差部分
Claims (4)
- シートの一部分を手で破り開くことによって開口部を形成するようにしたシート製の容器において、
上記開口部はハーフカット帯によって規定され、
上記ハーフカット帯は、実質的に左右に並行して伸びる表ハーフカットと裏ハーフカットとを備え、
上記表ハーフカットは上記シート状体の表側から裏側に向けて形成され裏面に達していないものであり、
上記裏ハーフカットは上記シート状体の裏側から表側に向けて形成され表面に達していないものであり、
力が加えられることにより、上記表ハーフカットと裏ハーフカットとが繋がるように剥がれがシート状体に生じて、上記ハーフカット帯が開封されるものであり、
上記ハーフカット帯は、その伸びる方向に第1帯部分と交差部分と第2帯部分とを備え、上記表ハーフカットと上記裏ハーフカットとが上記交差部分で交差することによって、上記第1帯部分と上記第2帯部分とで上記表ハーフカットと上記裏ハーフカットの左右が逆になることを特徴とする容器。 - 上記容器は上記シート状体を折り曲げる折り目線を備え、上記折り目線上に上記交差部分が配置されたことを特徴とする請求項1記載の容器。
- 上記の容器本体は、上面部と、この上面部から折り目を介して連設された前面部とを備えるものであり、
上記開口部は、上記上面部と上記前面部とにかけて形成されるものであり、
上記上面部及び上記前面部は、上記ハーフカット体によって容器本体側に残る残存部と、容器本体側から分離する分離部とに区分され、
上記ハーフカット体が開封されることにより、容器本体側から分離部が分離されることによって上記開口部が形成され、
上記分離部は、上面部に形成される上分離部と、前面部に形成される前分離部とを備え、
上記第1帯部分によって上記上分離部が規定され、上記第2帯部分pbによって上記前分離部が規定され、
上記前分離部を容器内に押し込むことにより、上記第2帯部分を開封し、
開封された上記前分離部を上記上分離部の裏面に重ねて引き上げることにより、上記第1帯部分を開封することを特徴とする請求項2記載の容器。 - 上記の容器本体は、前面部の表面側に被せられる前被覆部を備え、
前被覆部は、破断可能な分離線によって容器本体側に残る前被覆残存部と、容器本体側から分離する前被覆分離部とに区分され、
前被覆分離部は上記前分離部の表面側に配位され、前被覆分離部を表面側に引くことで開封し、この開封部分から上記前分離部が表れるものであり、表れた上記前分離部を容器内に押し込むことにより、上記第2帯部分を開封することを特徴とする請求項3記載の容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011044706A JP5580231B2 (ja) | 2011-03-02 | 2011-03-02 | 紙箱等のシート状体製容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011044706A JP5580231B2 (ja) | 2011-03-02 | 2011-03-02 | 紙箱等のシート状体製容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012180111A true JP2012180111A (ja) | 2012-09-20 |
JP5580231B2 JP5580231B2 (ja) | 2014-08-27 |
Family
ID=47011686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011044706A Active JP5580231B2 (ja) | 2011-03-02 | 2011-03-02 | 紙箱等のシート状体製容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5580231B2 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4833982A (ja) * | 1971-09-04 | 1973-05-15 | ||
JPS5010631U (ja) * | 1973-05-31 | 1975-02-03 | ||
JPS5097823U (ja) * | 1973-12-27 | 1975-08-14 | ||
JPS51132339U (ja) * | 1975-04-16 | 1976-10-25 | ||
JPS5628922U (ja) * | 1979-08-13 | 1981-03-18 | ||
JP2009179352A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-13 | Fuji Hoso Shiki Kk | 容器及び容器を形成するシート状体 |
-
2011
- 2011-03-02 JP JP2011044706A patent/JP5580231B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4833982A (ja) * | 1971-09-04 | 1973-05-15 | ||
JPS5010631U (ja) * | 1973-05-31 | 1975-02-03 | ||
JPS5097823U (ja) * | 1973-12-27 | 1975-08-14 | ||
JPS51132339U (ja) * | 1975-04-16 | 1976-10-25 | ||
JPS5628922U (ja) * | 1979-08-13 | 1981-03-18 | ||
JP2009179352A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-13 | Fuji Hoso Shiki Kk | 容器及び容器を形成するシート状体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5580231B2 (ja) | 2014-08-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6503883B2 (ja) | 包装箱 | |
JP6891064B2 (ja) | 包装箱 | |
JP2017511775A (ja) | シガレットパック | |
JP5836101B2 (ja) | 包装用箱 | |
JP2007153444A (ja) | 包装箱 | |
JP4775560B2 (ja) | 紙カートン | |
JP5288327B2 (ja) | 紙カートン | |
JPH0221378Y2 (ja) | ||
JP5580231B2 (ja) | 紙箱等のシート状体製容器 | |
JP4490490B2 (ja) | シート状体からなる容器 | |
JP6217255B2 (ja) | 包装箱及びそれを形成するためのブランク板 | |
JP5266283B2 (ja) | 計量スプーン付きの紙箱 | |
JP3164749U (ja) | 包装箱 | |
JP5676403B2 (ja) | 包装箱 | |
JP5533517B2 (ja) | 包装容器および包装用袋体 | |
JP5041270B2 (ja) | 紙カートン | |
JP4807616B2 (ja) | 紙カートン | |
JP7470573B2 (ja) | 包装箱 | |
JP7463703B2 (ja) | 包装箱 | |
JP3231754U (ja) | 袋 | |
JP3196642U (ja) | 再封可能な包装箱 | |
KR940011294B1 (ko) | 보드로 만든 팩 | |
JP2004189237A (ja) | 容器 | |
JP4893713B2 (ja) | 包装容器 | |
JPH09278029A (ja) | カートン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130311 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131226 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20140108 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20140116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140121 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140310 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140610 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140710 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5580231 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |