JP2012178420A - コイル装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】巻線15が巻回されたボビン20と、このボビン20のフランジ22Aに設けられ取付方向を互いに異にした第1取付部25及び第2取付部30と、給電用電線Wに接続された給電側端子65が装着された給電側コネクタ60と、巻線15の引出端17と接続可能なコイル側端子44が装着されるとともに、このコイル側端子44と給電側端子65とを接続するべく給電側コネクタ60が嵌合される嵌合部42が設けられた中継コネクタ40と、この中継コネクタ40に設けられ第1取付部25及び第2取付部30と個別に結合可能な第1被取付部50及び第2被取付部55と、から構成されている。
【選択図】図5
Description
一方この種のコイル装置では、給電用電線の引き出し形態の相違等により、外部コネクタをコネクタ部に対して嵌合する方向が、例えばボビンの軸線方向に沿った方向とボビンの径方向に沿った方向の2方向が要求されることがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、給電用電線の引き出し方向が異なる複数種のコイル装置を製造するに当たってコスト低減を図るところにある。
(1)前記第1取付部と前記第2取付部のうち一方の取付方向が前記ボビンの軸線方向に沿った方向に、他方の取付方向が前記ボビンの径方向に沿った方向にそれぞれ設定されている。給電用電線の引き出し方向が、ボビンの軸線方向に沿った方向とボビンの径方向に沿った方向の2種類ある場合に適正に対応できる。
(2)前記第1取付部と前記第2取付部とは、前記ボビンの一方のフランジ上において周方向の異なった位置に設けられている。給電用電線の引き出し部分をボビンの一面側に纏めることができる。
(4)前記第1取付部と前記第2取付部は前記ボビンとは別体に形成され、前記ボビンの前記フランジに対して選択的に固定可能となっている。共通化されるボビン自体の形状がより単純化でき、金型費ひいては製造コストのさらなる低減を図ることが可能となる。
本発明の実施形態1を図1ないし図6に基づいて説明する。本実施形態に係るコイル装置は、例えば自動車の駆動系などに用いられるソレノイド装置の一部を構成するものである。
コイル装置は大まかには、図5に示すように、巻線15が巻回されるボビン20と、給電用電線Wの端末に接続された給電側コネクタ60と、ボビン20に取り付けられて給電側コネクタ60と嵌合接続される中継コネクタ40とから構成されている。
ボビン20における一方のフランジ22Aの外面には、図1に示すように、180度の角度間隔を開けた2つの配設箇所において、それぞれ第1取付部25と第2取付部30とが一体形成されている。
また、ハウジング41の上面における両レール56の中間位置には、第2取付部30に設けられたロック片32のロック孔33に嵌るロック突部59が形成されている。
ボビン20の本体21に対して巻線15が複数層に亘って巻回されることでコイル16が形成される。このとき、巻線15の両引出端17がコイル16の外周側に引き出された状態とされる。
ここで、給電用電線Wを、ボビン20の軸線方向に沿って引き出す場合は、図3及び図5に示すように、ボビン20に設けられた第1取付部25に中継コネクタ40を取り付ける。具体的には、中継コネクタ40に設けられた第1被取付部50を、第2取付部30に外嵌すると、取付片26が弾性撓みしつつ押し込まれて、正規位置まで押し込まれたところで取付片26のロック突部27がロック孔51に嵌って抜け止めされる。
以上により、給電用電線Wがボビン20の軸線方向に沿って引き出されたコイル装置10Aが形成される。
以上により、給電用電線Wがボビン20の径方向に沿って具体的には上方に向けて引き出されたコイル装置10Bが形成される。
この実施形態によれば、コイル側端子44が共通形状にできるとともに、最も大掛かりとなるボビン20を成形する金型が共通化できるから、トータルして製造コストの低減を図ることができる。
図2は、本発明の実施形態2を示す。
この実施形態2では、上記実施形態1に示したと同様の第1取付部25と第2取付部30とが、ボビン20Xの各フランジ22A,22Bの表面における円周方向の上部の所定位置に、それぞれ分かれて設けられている。その他の構造については、上記実施形態1と同様である。
給電用電線Wの両引き出し部分をボビン20Xにおける周方向の所定位置に纏めることが可能となる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、第1取付部と第2取付部とをボビンのフランジに一体形成した場合を例示したが、第1取付部と第2取付部はボビンとは別体に形成する一方、ボビンのフランジに共通の取付孔を形成して同取付孔に対して第1取付部と第2取付部とを選択的に固定できる構造としてもよい。
(2)上記実施形態1,2において、第1取付部と第2取付部の形成位置は、成形金型の抜き方向等の条件が合えば、ボビンのフランジにおける周方向の任意の位置に設定可能である。
(4)上記実施形態に例示したボビンに配設された第1取付部と第2取付部、並びに中継コネクタに形成された第1被取付部と第2被取付部の形状はあくまでも一例であって、第1取付部と第1被取付部同士、第2取付部と第2被取付部同士とが結合可能な形状であれば、任意形状に形成することができる。
15…巻線
16…コイル
17…(巻線15の)引出端
20,20X…ボビン
21…本体
22A,22B…フランジ
25…第1取付部
30…第2取付部
40…中継コネクタ
41…ハウジング
42…嵌合部
44…コイル側端子
46…固着部
50…第1被取付部
55…第2被取付部
60…給電側コネクタ
61…ハウジング
65…給電側端子
W…給電用電線
Claims (5)
- 巻線が巻回されたボビンと、
このボビンのフランジに設けられ取付方向を互いに異にした第1取付部及び第2取付部と、
給電用電線に接続された給電側端子が装着された給電側コネクタと、
前記巻線の引出端と接続可能なコイル側端子が装着されるとともに、このコイル側端子と前記給電側端子とを接続するべく前記給電側コネクタが嵌合される嵌合部が設けられた中継コネクタと、
この中継コネクタに設けられ前記第1取付部及び第2取付部と個別に結合可能な第1被取付部及び第2被取付部と、
からなることを特徴とするコイル装置。 - 前記第1取付部と前記第2取付部のうち一方の取付方向が前記ボビンの軸線方向に沿った方向に、他方の取付方向が前記ボビンの径方向に沿った方向にそれぞれ設定されていることを特徴とする請求項1記載のコイル装置。
- 前記第1取付部と前記第2取付部とは、前記ボビンの一方のフランジ上において周方向の異なった位置に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコイル装置。
- 前記第1取付部と前記第2取付部とは、前記ボビンの各フランジにそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコイル装置。
- 前記第1取付部と前記第2取付部は前記ボビンとは別体に形成され、前記ボビンの前記フランジに対して選択的に固定可能となっていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコイル装置。
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