JP2012177257A - 便器洗浄タンク - Google Patents

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Abstract

【課題】製造性がよく、漏水を確実に防止することができる便器洗浄タンクを提供する。
【解決手段】便器洗浄タンクは、水洗式便器の便器本体1に供給する洗浄水を貯留する内タンク10と、この内タンク10を収納する外タンク20と、この外タンク20に内タンク10を固定する固定部材30とを備えている。内タンク10は外タンク20への固定に利用する排水部11を有し、外タンク20は、底部を貫通し、内タンク10の固定に利用する固定孔23と、この固定孔23とは別に底部を貫通した貫通孔21、22とを有しており、固定孔23及び排水部11を利用して固定部材30により内タンク10を外タンク20に固定することによって、貫通孔21、22の上端開口の周縁部の上面と内タンク10の底部の下面との間に水密状に挟持されるパッキン51、52を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は便器洗浄タンクに関する。
特許文献1には従来の便器洗浄タンクが開示されている。この便器洗浄タンクは水洗式便器の便器本体に取り付けるものである。また、この便器洗浄タンクは、便器本体に供給する洗浄水を貯留する内タンクと、この内タンクを収納する外タンクとを備えている。内タンクは、底部から下方に延び、下端が開口した円筒状の排水部を有している。外タンクは底部を貫通した固定孔を有している。固定孔は、内タンクの排水部を挿通し、内タンクの固定に利用されている。また、外タンクは固定孔とは別に底部を貫通した貫通孔を有している。貫通孔は内タンクに洗浄水を供給する給水管を挿通している。さらに、外タンクは貫通孔の上端開口の周縁部に上方に凸設した堰部を形成している。
この便器洗浄タンクは、内タンクの外表面に結露水が発生した場合、結露水が内タンクの外表面に伝わって、外タンクの底部の上面に流下する。外タンクの底部の上面に流下した結露水は、貫通孔の上端開口の周縁部に上方に凸設した堰部によって堰き止められ、貫通孔から外タンクの外部に流出しない。このため、この便器洗浄タンクは結露水の漏水を防止することができる。
特開2005−207049号公報
しかし、特許文献1の便器洗浄タンクでは、外タンク内で発生した漏水が堰部を乗り越えてしまうような流量である場合、貫通孔から外タンクの外部へ水が流出してしまう。また、外タンクを陶器で製造する場合、堰部を形成した部分で外タンクの底部の肉厚が部分的に厚くなるため、製造時の収縮変形により亀裂が生じる等、製造性が悪くなるおそれがある。また、製造時の収縮変形による亀裂等を生じ難くするために原料を変更する等、製造コストがアップするおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、製造性がよく、漏水を確実に防止することができる便器洗浄タンクを提供することを解決すべき課題としている。
本発明の便器洗浄タンクは、水洗式便器の便器本体に供給する洗浄水を貯留する内タンクと、この内タンクを収納する外タンクと、この外タンクに前記内タンクを固定する固定部材とを備えた便器洗浄タンクであって、
前記内タンクは前記外タンクへの固定に利用する固定部を有し、
前記外タンクは、底部を貫通し、前記内タンクの固定に利用する固定孔と、この固定孔とは別に前記底部を貫通した貫通孔とを有しており、
前記固定孔及び前記固定部を利用して前記固定部材により前記内タンクを前記外タンクに固定することによって前記貫通孔の上端開口の周縁部の上面と前記内タンクの底部の下面との間に水密状に挟持される止水部材を備えていることを特徴とする。
この便器洗浄タンクは、貫通孔の上端開口の周縁部の上面と内タンクの底部の下面との間に止水部材を水密状に挟持するため、貫通孔から外部へ水が流出することを確実に防止することができる。また、内タンクを外タンクに固定することによって、止水部材を貫通孔の上端開口の周縁部の上面と内タンクの底部の下面との間に水密状に挟持することができる。このため、止水部材のみを取り付ける手間を要しない。さらに、貫通孔の周囲の肉厚を厚くしなくてもよいため、外タンクを陶器で製造する場合でも、製造時の収縮変形による亀裂を抑制することができ、歩留まりを向上することができるとともに、通常の便器洗浄タンクと同様の原料を使用することができる。
したがって、本発明の便器洗浄タンクは、製造性がよく、漏水を確実に防止することができる。
前記貫通孔は前記内タンクに洗浄水を供給する給水管を挿通し得る。この場合、外タンクの上部から給水管が露出することなく、外タンクの底部から給水管が露出する。このため、すっきりとした外観を有した便器洗浄タンクにすることができるとともに、便器洗浄タンクからの漏水を確実に防止することができる。
前記外タンク内に収納した吸気装置を備えており、前記貫通孔はこの吸気装置と前記便器本体に設けられた便器排水路とを連通する吸気管を挿通し得る。この場合、外タンクの上部から吸気管が露出することなく、外タンクの底部から吸気管が露出する。このため、すっきりとした外観を有した便器洗浄タンクにすることができるとともに、便器洗浄タンクからの漏水を確実に防止することができる。また、便器排水路内の空気を吸気装置が吸引することによって、便器排水路内にサイホン作用を発生させることができ、少ない洗浄水で便器洗浄を良好に行うことができる。
前記内タンクは、前記貫通孔に連通し、垂直方向に貫通した挿通孔を有し得る。この場合、給水管、又は吸気管を貫通孔に挿通する際、挿通孔が給水管、又は吸気管を貫通孔に案内して容易に挿通することができる。
前記内タンクは、前記底部の下面を上方に凹設し、前記固定孔の内周面と前記固定部の外周面との隙間に連通する通水路を有し得る。この場合、外タンクの底部の上面に流下した結露水や漏水を通水路を介して、固定孔の内周面と固定部の外周面との隙間から便器本体の便鉢部等へ排水することができる。
前記内タンクは、底部の下面から下方に凸設し、前記止水部材を位置決めする凸部を有し得る。この場合、止水部材を凸部に合わせて内タンクの底部の下面の所定箇所に配置させることができ、内タンクを外タンクに固定する際に貫通孔の上端開口の周縁部の上面に止水部材を確実に当接させることができる。このため、貫通孔の上端開口の周縁部の上面と内タンクの底部の下面との間に止水部材を水密状に挟持することができる。よって、貫通孔から外部へ水が流出してしまうことを確実に防止することができる。
前記内タンクは、タンク本体と、このタンク本体の外周面を覆う防露材とから構成され得る。この場合、内タンクの外表面に結露水が発生することを防止することができる。
実施例1の便器洗浄タンクを示す正面断面図である。 実施例1の便器洗浄タンクを示す要部断面図である。 実施例1のタンク本体を示す斜視図である。 実施例1のタンク本体の切取り側面部を示す要部斜視図である。 実施例1のタンク本体の切取り側面部を切り取った状態を示す要部斜視図である。 実施例1の便器洗浄タンクを示す上面断面図である。 実施例1の便器洗浄タンクを示す左側面断面図である。 実施例1の便器洗浄タンクを示す右側面断面図である。 実施例1の防露材を示す斜視図である。 実施例2の便器洗浄タンクを示す正面断面図である。
本発明の便器洗浄タンクを具体化した実施例1及び2を図面を参照しつつ説明する。
<実施例1>
実施例1の便器洗浄タンクは、図1〜図9に示すように、樹脂製の内タンク10、陶器製の外タンク20、固定部材である締付けナット30、及び止水部材であるパッキン51、52を備えている。この便器洗浄タンクは水洗式便器の便器本体1の後部上面に載置して取り付けることができる。また、この便器洗浄タンクは、吐水具41が取り付けられ、外タンク20の上端開口を覆う手洗い鉢を有する蓋部材40を備えている。
内タンク10は、タンク本体10Aと、このタンク本体10Aの側面及び底面の外周面を覆う発泡ポリスチレン製の防露材10Bとから構成されている。防露材10Bの内周面は、一部分を除き、タンク本体10Aの外周面に沿った形状をしている。このため、タンク本体10Aと防露材10Bとは、防露材10Bの上端開口から防露材10B内にタンク本体10Aを挿入して一体化することができる。防露材10Bは、タンク本体10Aを挿入して一体化した状態で、上端部がタンク本体10Aに貯留される洗浄水の最高水位と略等しい高さに位置している。このため、内タンク10の外表面に結露水が発生することを防止することができる。
タンク本体10Aは、図1及び図2に示すように、底部の中央部に下方に延びて開口する略円筒状の排水部11を有している。排水部11は、外周面の下部にねじ山を形成しており、内タンク10を外タンク20に固定する固定部としても機能する。排水部11は、タンク本体10Aと防露材10Bとを一体化した状態で、防露材10Bの下面よりも下方に延びている。また、排水部11は、内タンク10を外タンク20に固定する際、外タンク20の底部の下面より下方に突出するように形成されている。
タンク本体10Aは、排水部11内に弁座部材61を収納している。弁座部材61は、排水部11内に収納された状態で、垂直方向に貫通する円筒状の流路を形成し、上端開口部に排水部11を開閉するフラッパー式の開閉弁60の弁座を形成している。開閉弁60は、第1球鎖62、及びフロート部材63Aを途中に連結した第2球鎖63の下端部を連結している。第1玉鎖62、及び第2玉鎖63の上端部は、外タンク20の右側面(図1において右側に示す側面)に回動自在に取り付けられた洗浄ハンドル64に連結した回動軸部材64Aに連結している。このため、この便器洗浄タンクは、洗浄ハンドル64の回動方向を変更することによって、開閉弁60の開度及び開放時間を変更することができ、大洗浄、又は小洗浄の便器洗浄を実行することができる。タンク本体10Aは、内部に立設し、排水部11に連通するオーバーフロー管65を有している。
タンク本体10Aは、図3及び図4に示すように、右側面の上端部に開口する切欠き部12を有している。この切欠き部12は、外タンク20の右側面に取り付けられた洗浄ハンドル64に連結した回動軸部材64Aを挿通するように形成されている。また、タンク本体10Aは、前側面の上端部の左右両側と左側面の上端部の前側に設けられ、切り取ることができる切取り側面部13A、13B、13Cを有している。これら切取り側面部13A、13B、13Cは、切り取り得る形状の外周に沿って、複数のスリット状の開口14を直列的に配置している。このため、開口14間を連結している連結部14Aを切断することによって、タンク本体10Aの前側面の上端部の右側、又は左側面の上端部の前側に開口する切欠き部を容易に設けることができる。
便器洗浄タンクの仕様によって、洗浄ハンドル64を外タンク20の前側面の左右どちらか一方、又は左側面に取り付けることがある。例えば、洗浄ハンドル64を外タンク20の左側面に取り付ける際には、タンク本体10Aの左側面の上端部に設けられた切取り側面部13Cを切り取る。これによって、図5に示すように、切欠き部15を形成し、この切欠き部15に洗浄ハンドル64の回転軸部材64Aを挿通することができる。また、同様に、洗浄ハンドル64を外タンク20の前側面の左右どちらか一方に取り付ける際には、タンク本体10Aの前側面の上端部に設けられた切取り側面部13A、13Bの対応する一方を切り取る。これによって形成した切欠き部に洗浄ハンドル64の回転軸部材64Aを挿通することができる。このように、このタンク本体10Aは、洗浄ハンドル64を外タンク20の前側面の左右どちらか一方、又は左側面に取り付ける便器洗浄タンクにも利用することができる。
仮に、洗浄ハンドル64の複数の取付位置に対応して、タンク本体10Aの前側面の上端部の左右両側、及び左側面の上端部の前側にも開口した切欠き部を設けた場合、地震等によって、便器洗浄タンクが揺れたり、傾いたりした際に、タンク本体10A内に貯留した洗浄水がそれら切欠き部から外タンク20内に流出してしまうおそれがある。これに対し、このタンク本体10Aは、切取り側面部13A、13B、13Cによって、切欠き部を閉鎖しているため、タンク本体10A内に貯留した洗浄水が外タンク20内に流出することを防止することができる。
タンク本体10Aは、図1、図6、及び図7に示すように、左側面部の上端部の後側にボールタップ70を取り付けている。ボールタップ70は上流側の接続部に給水管73を接続している。給水管73は、フレキシブルホースで形成されており、給水源Sに連通している。ボールタップ70はタンク本体10A内の洗浄水の水位の昇降によって上下動する浮玉71を有している。ボールタップ70は、便器洗浄の実行によって、タンク本体10A内の洗浄水の水位が下降するとともに、浮玉71が下降すると、開閉弁を開放し、吐水口72から洗浄水を吐水する。また、ボールタップ70は、便器洗浄が終了し、タンク本体10A内の洗浄水の水位が上昇するとともに、浮玉71が設定高さ以上に上昇すると、開閉弁を閉弁し、吐水口72からの洗浄水の吐水を停止する。
タンク本体10Aは、図1、図6、及び図8に示すように、吸気装置80を右側(図1において右側)の内部に収納している。吸気装置80は、下端部が開放した空洞のケース81、このケース81の上端に収納した図示しない弁機構、及び弁機構の上端部に接続した吸気管82を有している。吸気管82は、フレキシブルホースで形成されており、便器本体1に設けられた便鉢部の下流側に連通する便器排水路2に連通している。
この吸気装置80は、便器洗浄の実行によって、ケース81より外側のタンク本体10A内の洗浄水の水位が設定水位以下になると、弁機構がケース81内と吸気管82とを連通するように開弁する。これによって、吸気管82及び弁機構を介して、便器排水路2内の空気をケース81内に吸引するとともに、ケース81内の洗浄水の水位が下降する。このように、吸気装置80は、便器洗浄の開始後に、便器排水路2内の空気を吸引する。これよって、便器排水路2内にサイホン作用を確実に発生させることができる。このため、この吸気装置80を備えた便器洗浄タンクを取り付けた水洗式便器は、少ない洗浄水でサイホン作用を発生させ、便器洗浄を良好に行うことができる。
防露材10Bは、図1、図2、及び図7〜図9に示すように、後方の左右角部の下部に垂直方向に貫通した円筒状の第1挿通孔16及び第2挿通孔17を有している。第1挿通孔16は後述する外タンク20の第1貫通孔21に連通し、第2挿通孔17は後述する外タンク20の第2貫通孔22に連通している。
防露材10Bは、第1挿通孔16の下端開口の周縁部を下方に凸設した円環状の凸部16Aを有している。また、防露材10Bは、第2挿通孔17の下端開口の周縁部を下方に凸設した円環状の凸部17Aを有している。つまり、これら凸部16A、17Aは、タンク本体10Aと防露材10Bとから構成された内タンク10の底部の下面から下方に凸設し、後述するパッキン51、52に形成された中央孔51A、52Aに挿入され、パッキン51、52の位置決めをすることができる。
防露材10Bは、図9に示すように、底部にタンク本体10Aの排水部11を挿通する開口18が形成されている。防露材10Bは開口18の周縁部に沿って下方に突出する脚部18Aを形成している。脚部18Aは上方に凹設した通水路18Bを6か所に設けている。つまり、通水路18Bは、タンク本体10Aと防露材10Bとから構成された内タンク10の底部の下面を上方に凹設して形成されている。
防露材10Bは、図6及び図9に示すように、前側面(図6において右側に位置する側面)の左側(図6において下側)、及び後側面(図6において左側に位置する側面)の右側(図6において上側)に、上端から下端近傍まで延びた帯状の凸部19A、19Bを有している。タンク本体10Aと防露材10Bとから構成された内タンク10を外タンク20に固定する際、外タンク20の底部の下面より下方に突出した排水部11に対し、締付けナット30を締め付ける。このため、内タンク10に排水部11を中心として回転する力が加わるが、凸部19A、19Bが外タンク20の内面に当接するため、外タンク20内で内タンク10が回転することを規制することができる。このため、外タンク20に対して内タンク10の組み付け位置がずれることなく、洗浄ハンドル64、給水管73、及び吸気管82を良好に組み付けることができるため、組み付け部からの漏水を防止することができる。
また、凸部19A、19Bは、発泡ポリスチレン製の防露材10Bに一体に形成されているため、弾性を有している。このため、内タンク10を外タンク20へ挿入する際、凸部19A、19Bを外タンク20の内面に当接させながら挿入することができ、凸部19A、19Bを外タンク20の内面に確実に当接することができる。よって、内タンク10を外タンク20内の所定の位置に挿入することができるとともに、内タンク10の回転を確実に規制することができる。また、凸部19A、19Bが内タンク10の下端近傍まで延びて形成されている。これは、外タンク20が陶器製である場合、外タンク20の下部(底部近傍)が製造時の変形が少なく、その内面に凸部19A、19Bを確実に当接することができるためである。
外タンク20は、図1及び図2に示すように、底部の中央部を貫通する固定孔23を有している。固定孔23は、その開口形状を内タンク10の排水部11より僅かに大きい円形状に形成している。このため、内タンク10を外タンク20に固定した際、固定孔23の内周面と排水部11の外周面との間に隙間が形成される。また、外タンク20は、底部の後方の左右角部に垂直方向に貫設した第1貫通孔21及び第2貫通孔22を有している。
パッキン51、52は、図9に示すように、略四角形の平板状であり、中央部を貫設した中央孔51A、52Aを有している。パッキン51、52は、上述したように、中央孔51A、52Aに防露材10Bの円環状の凸部16A、17Aを挿入し、位置決めされ、防露材10B(内タンク10)の下面に貼付されている。このため、防露材10Bに形成された第1挿通孔16及び第2挿通孔17の夫々にパッキン51、52の中央孔51A、52Aが連通している。
このような構成を有する便器洗浄タンクは、内タンク10を外タンク20に固定する際、先ず、内タンク10の防露材10Bに形成した凸部19A、19Bを外タンク20の内面に当接させつつ、内タンク10を外タンク20の上方開口から挿入する。すると、内タンク10を外タンク20内の所定の位置に挿入することができるため、内タンク10の排水部11が外タンク20の固定孔23に挿通され、排水部11の下部を固定孔23の下端開口から下方に突出させることができる。また、内タンク10の第1挿通孔16及び第2挿通孔17の夫々に連通するように貼付されたパッキン51、52の中央孔51A、52Aの夫々を外タンク20の第1貫通孔21及び第2貫通孔22に連通する位置に配置することができる。
この状態で、外タンク20の固定孔23の下方に突出した内タンク10の排水部11の外周面に形成したねじ山に締付けナット30を締め付ける。これによって、内タンク10の底部と締付けナット30とが外タンク20の底部を挟み込み、内タンク10と外タンク20とを固定することができる。この際、外タンク20に貫設した第1貫通孔21及び第2貫通孔22の上端開口の周縁部の上面と、内タンク10の底部の下面(パッキン51、52が貼付された面)との間で、パッキン51、52が押しつぶされながら水密状に挟持される。このため、第1貫通孔21及び第2貫通孔22から外部へ水が流出することを確実に防止することができる。また、パッキン51、52のみを取り付ける手間を要しない。さらに、第1貫通孔21及び第2貫通孔22の周囲の肉厚を厚くしなくてもよいため、外タンク20を陶器で製造する場合でも、製造時の収縮変形による亀裂を抑制することができ、歩留まりを向上することができるとともに、通常の便器洗浄タンクと同様の原料を使用することができる。
したがって、実施例1の便器洗浄タンクは、製造性がよく、漏水を確実に防止することができる。
給水管73は、外タンク20内から第1挿通孔16及び第1貫通孔21を挿通して外タンク20の底部から露出している。この際、第1挿通孔16が第1貫通孔21より上方に延びて形成されているため、第1挿通孔16の上端開口に給水管73を挿入し易い。また、第1挿通孔16が給水管73を第1貫通孔21に案内するため、給水管73を第1貫通孔21に容易に挿通することができる。また、吸気管82は、外タンク20内から第2挿通孔17及び第2貫通孔22を挿通して外タンク20の底部から露出している。この際、第2挿通孔17も第2貫通孔22より上方に延びて形成されているため、第2挿通孔17の上端開口に吸気管82を挿入し易い。また、第2挿通孔17が吸気管82を第2貫通孔22に案内するため、吸気管82を第2貫通孔22に容易に挿通することができる。さらに、給水管73、及び吸気管82は、外タンク20の底部から露出しているため、すっきりとした外観を有した便器洗浄タンクにすることができるとともに、便器洗浄タンクからの漏水を確実に防止することができる。
また、第1挿通孔16及び第2挿通孔17の高さ(垂直方向の寸法)は、想定される外タンク20と内タンク10との間に生じる漏水の再大流量、つまり、ボールタップ70の給水流量が漏水した場合の外タンク20と内タンク10との間に一時的に貯留される水の水位より高くしている。このため、便器洗浄タンクからの漏水を確実に防止することができる。
内タンク10を外タンク20に固定した状態で、内タンク10の底部の下面に形成された脚部18Aが外タンク20の底部の上面に当接している。この脚部18Aに設けられた通水路18Bを通じて、外タンク20と内タンク10との間に生じた結露水や漏水を固定孔23の内周面と排水部11の外周面との間の隙間から外タンク20外へ排出することができる。この便器洗浄タンクは、便器本体1の後部上面に載置され、外タンク20の底部から下方に延びる2本のボルトBによって便器本体1に取り付けられる。この際、排水部11は、便器本体1の便鉢部に洗浄水を供給する分配管3の流入口に挿入される。このため、固定孔23の内周面と排水部11の外周面との間に隙間から外タンク20外へ排出される結露水や漏水は便鉢部へ排水することができる。
<実施例2>
実施例2の便器洗浄タンクは、図10に示すように、吸気装置を備えていない点で実施例1と相違する。吸気装置を備えていないため、外タンク120は底部の後方の左角部に第1貫通孔21が貫設されているのみである(底部の後方の右角部に第2貫通孔を貫設していない。)。他の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同一の構成は同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
この便器洗浄タンクも、外タンク20の固定孔23の下方に突出した内タンク10の排水部11の下部に締付けナット30を締め付けることによって、内タンク10を外タンク20に固定することができる。この際、外タンク20に貫設した第1貫通孔21の上端開口の周縁部の上面と、内タンク10の底部の下面(パッキン51が貼付された面)との間で、パッキン51が押しつぶされながら水密状に挟持される。このため、第1貫通孔21から外部へ水が流出することを確実に防止することができる。また、パッキン51のみを取り付ける手間を要しない。さらに、第1貫通孔21の周囲の肉厚を厚くしなくてもよいため、外タンク20を陶器で製造する場合でも、製造時の収縮変形による亀裂を抑制することができ、歩留まりを向上することができるとともに、通常の便器洗浄タンクと同様の原料を使用することができる。
したがって、実施例2の便器洗浄タンクも、製造性がよく、漏水を確実に防止することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例1及び2に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1及び2では、貫通孔に給水管や吸気管を挿通しているが、貫通孔は便器本体に便器洗浄タンクを取り付けるボルトを挿通するものであってもよい。この場合、パッキンに中央孔を設けたり、内タンクに挿通孔を設けたりしなくてよい。
(2)実施例1及び2では、通水路を内タンクの底部に設けたが、外タンクの底部に設けてもよい。
(3)実施例1及び2では、通水路を介して固定孔の内周面と固定部の外周面との隙間から結露水や漏水を排水したが、外タンクの底部に便鉢部に連通する排水孔を貫設する等、他の排水経路を設けてもよい。
(4)実施例1及び2では、内タンクの底部の下面にパッキンを位置決めする凸部を設けたが、他の構造でパッキンの位置決めをしてもよい。また、パッキンの位置決め構造を有しなくてもよい。
(5)実施例1及び2では、内タンクはタンク本体とタンク本体とは別体に形成した防露材とから構成されているが、他の防露構造を有するものであってもよい。
1…便器本体
10…内タンク
10A…タンク本体
10B…防露材
11…排水部(固定部)
16、17…挿通孔(16…第1挿通孔、17…第2挿通孔)
16A、17A…凸部
18B…通水路
20…外タンク
21、22…貫通孔(21…第1貫通孔、22…第2貫通孔)
23…固定孔
30…固定部材
51、52…パッキン(止水部材)
73…給水管
80…吸気装置
82…吸気管

Claims (7)

  1. 水洗式便器の便器本体に供給する洗浄水を貯留する内タンクと、この内タンクを収納する外タンクと、この外タンクに前記内タンクを固定する固定部材とを備えた便器洗浄タンクであって、
    前記内タンクは前記外タンクへの固定に利用する固定部を有し、
    前記外タンクは、底部を貫通し、前記内タンクの固定に利用する固定孔と、この固定孔とは別に前記底部を貫通した貫通孔とを有しており、
    前記固定孔及び前記固定部を利用して前記固定部材により前記内タンクを前記外タンクに固定することによって前記貫通孔の上端開口の周縁部の上面と前記内タンクの底部の下面との間に水密状に挟持される止水部材を備えていることを特徴とする便器洗浄タンク。
  2. 前記貫通孔は前記内タンクに洗浄水を供給する給水管を挿通していることを特徴とする請求項1記載の便器洗浄タンク。
  3. 前記外タンク内に収納した吸気装置を備えており、前記貫通孔はこの吸気装置と前記便器本体に設けられた便器排水路とを連通する吸気管を挿通していることを特徴とする請求項1記載の便器洗浄タンク。
  4. 前記内タンクは、前記貫通孔に連通し、垂直方向に貫通した挿通孔を有していることを特徴とする請求項2又は3記載の便器洗浄タンク。
  5. 前記内タンクは、前記底部の下面を上方に凹設し、前記固定孔の内周面と前記固定部の外周面との隙間に連通する通水路を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の便器洗浄タンク。
  6. 前記内タンクは、底部の下面から下方に凸設し、前記止水部材を位置決めする凸部を有していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の便器洗浄タンク。
  7. 前記内タンクは、タンク本体と、このタンク本体の外周面を覆う防露材とから構成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の便器洗浄タンク。
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