JP2005213906A - 便器用洗浄水タンク - Google Patents
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Abstract
【解決手段】便器への洗浄水を貯める便器用洗浄水タンクであって、この便器用洗浄水タンクへの洗浄水流路を開閉する弁を備えたボールタップと、このボールタップの弁の一次側と連通し、前記洗浄水タンク内に洗浄水を吐出するための分岐流路40aと、この分岐流路を開閉する流動バルブ40と、この流動バルブの一次側に配置された定流量手段とを備えた。なお、前記ボールタップにおける洗浄水流路を開閉する弁は、ダイヤフラムによって洗浄水流路を開閉するものとした。
【選択図】図12
Description
この特許文献1においては、通常の便器洗浄水を供給するボールタップから一旦タンク内に供給された洗浄水を便器へ流動させるものであるが、通常の便器洗浄水を供給するボールタップとは別の吐水手段から少量の洗浄水をタンク内に供給することにより、その供給された洗浄水をオーバーフロー管からオーバーフローさせることにより洗浄水を流動させるものもある(例えば、特許文献2参照。)。
一方、特許文献2の洗浄水の流動機構においては、便器洗浄水を供給するボールタップより上流側の別の吐出孔から少量の洗浄水をタンク内に供給するため、ボールタップを作動させることなく流動時の洗浄水を供給できる。従って、その作動音がしない点及び耐久性の面で優れている。しかし、流動水として吐出孔から供給される洗浄水は、洗浄水の供給量を制御するためのボールタップを介さずに吐出されるため、その洗浄水の量が給水圧が変動することにより変動してしまう。
図1は本発明に係わる便器用洗浄タンクを正面から見た状態における縦断面図であり、、図2は上方から見た状態における横断面図である。
樹脂タンク3の排水筒11の外周には円板ナット11aが一体成形されている。また、この円板ナット11aと樹脂タンク3の底面との間には補強リブ11bが複数条設けられている。陶器タンク2の底部から突出した排水筒11の外周に固定ナット13を螺着して締め込むと、この円板ナット11aと固定ナット11とで陶器タンク2を挟み込む。ここで、締込み荷重を円板ナット11aで受けることにより、排水弁10の着座部が変形することがなく水漏れが発生することを防止できる。また、円板ナット11aと陶器タンク2との間は面シール構造となり、またそこには平パッキン11cが介在しており、シール性に優れ、陶器タンク2内の底部に結露水等が溜まったとしても陶器タンク2の外に洩れ出ることを確実に防止できる。
また、樹脂タンクの底部には4本の脚部3bが突出形成されているが(図1参照)、この脚部3bの長さは樹脂タンク3の底部から円板ナット11aまでの距離よりも短く成形されており、樹脂タンク内に洗浄水が貯められて樹脂タンク3が撓むことにより、脚部3bと陶器タンク2とが当接するように設計されている。
固定ボルト14のボルト上部14aには弾性体からなるブッシュ14bが嵌め込まれている。ボルト上部14aの外形は四角形であり、ブッシュ14の四角孔14b1と相対回転不能に嵌め込まれている。そして、図7に示すように陶器タンク2の底部に設けられたボルト挿通孔14cは長円形状であり、ブッシュ14bの嵌め込み部14b2もこのボルト挿通孔14cと同形状に形成されている。従って、固定ボルト14をナット14dで締め込む際に、ボルト上部14aはブッシュ14bの四角孔14b1により回り止めが図られ、また、ブッシュ14bは陶器タンク2の長円形状により回り止めが図られ、ナット14dの回転によって固定ボルト14が共回りすることがなく、ナット14dを強固に締め込むことが可能となる。
給水継手22へ供給された洗浄水は定流量弁25によって、給水源の給水圧に関わらず12L/分程度の流量となるように制限される。この定流量弁の下流側には給水フィルタ26が設けられており、下方から円筒状の給水フィルタ26の内側に給水された洗浄水は、この給水フィルタ26の外側に向けて屈曲して流れる。給水フィルタ26の上方にはフィルタ蓋27が螺着されており、このフィルタ蓋27を外して給水フィルタ26を取り出して清掃することができる。なお、給水フィルタ26の下部は内側に折り返された形状であり、給水フィルタ26の内面に捕捉された異物はこの折り返し部にて保持されており、給水フィルタ26の取り出し時等に脱落し、定流量弁側に逆流してしまうことを防止している。
図11に示すように、一次側である下方から供給された洗浄水は、ボールタップ24を経て吐水口30から樹脂タンク3内に吐水される流路と、分岐流路40aを経て流動バルブ40へ向う流路とに分岐されている。
具体的には図12に示すように、給水フィルター26の側方には前記ボールタップ24へ向う流れとは別に洗浄水を流出可能な流動バルブ40が設けられている。この流動バルブ40の流入部には定流量弁41が設けられており、この定流量弁41によって1.5L/分程度の流量に制限される。
なお、こお定流量弁41よりも上流側に定流量弁25が設けられているが、この定流量弁25は12L/分程度と定流量弁41と比べて8倍程度の流量に調整するものであり、従って、調整誤差が大きい為、流動バルブ40への流入部にも定流量弁41を設け、流動時の流量を厳密に制限することを可能としている。
この便器用洗浄水タンク100においては、上記実施例において流動バルブ40が接続されていた流出口に塞ぎ蓋45を嵌め込んでいる。こうすることによって、流動バルブを設けない場合であっても、ボールタップ部の部品共通化を図ることができる。
具体的なボールタップ24と塞ぎ蓋45との接続構造を図14に示す。なお、図15は止め輪46a,46bの差込まれた接続状態における概略図である。
塞ぎ蓋45にはシール部材としてのOリング47が取付けられていると共に、こOリング47よりも大気開放側にくびれ部48が設けられている。そして、この塞ぎ蓋45をボールタップ24側に差込み後、ボールタップ24の両側の窓部49a,49bから、それぞれ止め輪46a,46bを差込み固定する。止め輪2ケで接続することによって、ボールタップの窓部49a,49bに発生する応力を2ケ所に分散でき、また、止め輪46a,46bについては、強度が必要のないくびれ部に引っかける部分46a1,46b1は、強度が必要となる窓部49a,49bと突き当たる部分の肉厚の半分とし、交互に逆に差し込むことによって重なり合って1ケ分の厚みとなるため、止め輪46a,46bをコンパクトに構成することが可能となる。
なお、この2ケの止め輪46a,46bを用いた接続構造は、ボールタップ24と塞ぎ蓋45との接続以外にも、ボールタップ24と流動バルブ40との接続にも用いることができるし、ボールタップと給水管との接続等に用いることが可能である。
この便器用洗浄水タンク200は、樹脂タンク内の洗浄水を排出し、且つ、フレキ管などの給水配管の洗浄水を排出して凍結を防止するものであるが、ボールタップ24のダイヤフラム弁に僅かに残った水が凍結し、ボールタップ24の動作が不能になることを防止するための凍結防止手段を備えている。具体的には、PTCヒータ50をダイヤフラム弁の上方に熱伝導可能に固定している。このPTCヒータ50へは内蓋3aの上面に取付けられた電源ヒューズ51を介して、電源プラグ52から商用電源供給される。PTCヒータはキュリー温度40℃のものが用いられており、自己温度制御機能を有する為、通電の制御手段を別途設ける必要がない。なお、PTCヒータ50は上方に屈曲された伝熱性に優れた金属板に固定されており、ダイヤフラム弁からの漏れた水がPTCヒータに伝わることを防止している。
2…陶器タンク
3…樹脂タンク
3a…内蓋
3a…脚部
4…防露層
5…手洗蓋
6…手洗金具
7…洗浄レバー
8…洗浄アーム
9…玉鎖
10…排水弁
11…排水筒
11a…円板ナット
11b…補強リブ
11c…平パッキン
12…弁フロート
13…固定ナット
13a…接続パッキン
14…固定ボルト
14a…ボルト上部
14b…ブッシュ
14c…ボルト挿通孔
14d…ナット
15…ワンタッチナット
16…オーバーフロー管
20…給水管孔
21…フレキ管
22…給水継手
23…フロート
24…ボールタップ
25…定流量弁
26…給水フィルタ
27…フィルタ蓋
28…ダイヤフラム弁
29…フロートアーム
30…吐水口
31…メッシュ
32…分岐口
33…分岐継手
34…リフィール管
35…手洗給水管
36…ホルダー
36a…フック
37a,37b…位置決めリブ
40…流動バルブ
40a…分岐流路
41…定流量弁
42…シリンダバルブ
43…流動アーム
44…流動水吐水口
45…塞ぎ蓋
46a,46b…止め輪
47…Oリング
48…くびれ部
49a,49b…窓部
50…PTCヒータ
51…温度ヒューズ
52…電源プラグ
Claims (3)
- 便器への洗浄水を貯める便器用洗浄水タンクであって、この便器用洗浄水タンクへの洗浄水流路を開閉する弁を備えたボールタップと、このボールタップの弁の一次側と連通し、前記洗浄水タンク内に洗浄水を吐出するための分岐流路と、この分岐流路を開閉する流動バルブと、この流動バルブの一次側に配置された定流量手段と、を備えたことを特徴とする便器用洗浄水タンク。
- 前記ボールタップにおける洗浄水流路を開閉する弁は、ダイヤフラムによって洗浄水流路を開閉することを特徴とする、請求項1記載の便器用洗浄水タンク。
- 前記流動バルブは回転することにより流路面積が変わるシリンダー方式であり、このシリンダーバルブを操作するレバーが便器用洗浄水タンク外部に突出していることを特徴とする、請求項1または2記載の便器用洗浄水タンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004023055A JP2005213906A (ja) | 2004-01-30 | 2004-01-30 | 便器用洗浄水タンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004023055A JP2005213906A (ja) | 2004-01-30 | 2004-01-30 | 便器用洗浄水タンク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005213906A true JP2005213906A (ja) | 2005-08-11 |
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ID=34906200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004023055A Pending JP2005213906A (ja) | 2004-01-30 | 2004-01-30 | 便器用洗浄水タンク |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011184907A (ja) * | 2010-03-06 | 2011-09-22 | Lixil Corp | ボールタップ装置 |
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CN109518776A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-03-26 | 严书才 | 一种新型进水阀 |
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2004
- 2004-01-30 JP JP2004023055A patent/JP2005213906A/ja active Pending
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CN109518776B (zh) * | 2018-12-28 | 2024-04-19 | 严书才 | 一种新型进水阀 |
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