JP4626807B2 - 水洗便器の排水ソケット - Google Patents
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Description
特許文献1に記載された水洗便器は、便器本体のボウル底部の排水口と床面の外部排水管と接続する排出口との間の排水管路を変形自在且つ移動自在になるように合成樹脂のような柔軟な材料で形成した蛇腹管で構成し、蛇腹管の中央部は管路支持部で支持されており駆動装置で管路支持部を上下に駆動できるようになっている。そして、通常時には逆U字状に蛇腹管を屈曲してトラップ部を形成している。そして、洗浄時にはボウルに洗浄水が供給されると蛇腹管内部が満水状態となりサイホン作用が発生し、サイホン作用終了直前に管路支持部を下方に移動して排水管路を水平にして蛇腹管内に残っている洗浄水を排出している。
また、下降管の下流側に設けた蛇腹管の先端部の全開放状態、または全閉塞状態の形成が簡易に構成できるため、水洗便器本体側の上昇管路、下降管路の形状が変動しても蛇腹管の先端部の開放状態、閉塞状態を調整することにより水洗便器に応じて最適なサイホン作用を誘発させることが可能となり、水洗便器の洗浄性能が確保できる。
また、仮に蛇腹管に亀裂が生じて漏水した場合、漏れた洗浄水は拡張空間内に流入して排水管接続管路部の流入口から外部の排水管に排水され、床面に漏水することはない。
弁体と他方端部との間の開口から洗浄水がトラップ排水路内の残留空気を巻き込みながら排水管に排出してサイホン作用を早期に誘発することができ、節水効果が得られる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る水洗便器の排水ソケットの第1の実施形態を説明する断面図で、床面に固定した排水ソケット1とサイホンゼット式の水洗便器10とを接続して配設した洗浄操作前の初期状態を示す図である。
水洗便器10は、ボウル部6と、ボウル部6の上部周縁に形成したリム部10aと、ボウル部6の底部に配設したジェット孔10bと、ボウル部6の底部から連設した上昇管路8a、下降管路8bとからなるトラップ排水路8を一体成形で構成している。W1はボウル部6及び上昇管路8a内の初期水位(封水位置)である。
そして、排出口収容部1a→流出口1b→蛇腹管2→排水管接続管路部流入口1d→排水管接続管路部1e経路で排水流路を構成している。他方端部2aの外周部は支持部材4と水密状に支持されている。
また、拡張空間形成部1cの内部には蛇腹管2が初期状態から回動する方向(図1では左側)に支持部材4の先端部の形状をした対向面部5を設けている。支持部材4の先端部と対向面部5との間は支持部材4がスムースに回動する微小間隔で対向して蛇腹管2の他方端部2aを閉塞する状態を形成するようにしている。また、蛇腹管2は合成樹脂材料で形成している。
図1の初期状態から洗浄操作を開始すると図2に示すように駆動装置3の駆動により回動アーム3aが時計方向に回動して、支持部材4の先端部全体が対向面部5と対面し、蛇腹管2の他方端部2aが塞がれた状態となる。
図4は、本発明に係る水洗便器の排水ソケットの第2の実施形態の説明図で
洗浄操作開始後の状態を示す図である。
この第2の実施形態では、排出口収容部1aと拡張空間形成部1cとを連通する連通孔1fを設け、この連通孔1fに一方端を連結し、他方端を水洗便器10のトラップ排水路8内の天井部8c近傍まで延設する通気管11を配設している。その他の構成、洗浄操作については第1の実施形態と同じであるので説明を省略する。
この実施形態の蛇腹管2は他方端部2aに弁体12を配設したもので、弁体12の一端13を弁体回転中心14を支点として回動し、常に、スプリング(図示しない)の付勢力によって蛇腹管2の他方端部2aに押し付けられた状態にしている。そして、押し付けられた状態で他方端部2aの一部が開口された開口部15を形成する形状をしている。また、スプリングの付勢力は、蛇腹管2内に汚物が搬送されて排水管に落下するのに抵抗とならない強さに設定している。
1a…排出口収容部
1b…流出口
1c…拡張空間形成部
1d…排水管接続管路部流入口
1e…排水管接続管路部
1f…連通孔
2…蛇腹管
2a…他方端部
3…駆動装置
3a…回動アーム
4…支持部材
5…対向面部
6…ボウル部
7…トラップ頂部
8…トラップ排水路
8a…上昇管路
8b…下降管路
8c…天井部
8d…排水口
9…排水管
10…水洗便器
10a…リム部
10b…ジェット孔
11…通気管
12…弁体
13…端部
14…弁体回転中心
15…開口部
16…攪拌された空気
17…汚物
Claims (3)
- トラップ排水路を構成する上昇管路とこの上昇管路と一体成形した下降管路を有する水洗便器と排水管とを接続する水洗便器の排水ソケットであって、
前記下降管路の排水口部を挿入して収容する排水口収容部と、
前記排水管と接続する排水管接続管路部と、
前記排水口収容部の流出口及び前記排水管接続管路部の流入口との間に設けた拡張空間部と、
前記拡張空間部内に配設されて一方端部を前記流出口と連結し、他方端部が前記流入口と対向して排水通路を構成する蛇腹管と、
前記拡張空間部内に配設され前記他方端部を支持し、前記一方端部を支点として前記蛇腹管を屈曲させる方向に回動可能な蛇腹管支持部材と、
前記蛇腹管支持部材を駆動する駆動装置と、を備え、
前記拡張空間部内に前記蛇腹管支持部材を所定角度回動した状態で前記他方端部を閉塞するために微小間隔を維持して前記他方端部と対面する対向面部を設け、前記対向面部は前記他方端部の移動軌跡に沿った形状をなして、前記他方端部は前記流入口と対向した位置では全開放状態を形成することを特徴とする水洗便器の排水ソケット。 - 前記排水口収容部の内側と前記拡張空間部の内部とを連通する連通孔を設け、この連通孔から前記排水口収容部の内側を経由して前記トラツプ排水路の天井部近傍まで延設する通気管を配設したことを特徴とする請求項1記載の水洗便器の排水ソケット。
- 前記他方端部にその一部を開口した状態で前記他方端部を塞ぐ弁体を配設し、前記弁体は常時前記他方端部側に付勢され、
前記他方端部が前記対向面部と対面している状態において、前記弁体は前記他方端部の一部を開口して前記他方端部を塞ぎ、
前記他方端部が前記流入口と対向した状態において、前記弁体は前記蛇腹管内の洗浄水及び/又は汚物の重量により前記他方端部から離脱することを特徴とする請求項1記載の水洗便器の排水ソケット。
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- 2005-07-08 JP JP2005199764A patent/JP4626807B2/ja not_active Expired - Fee Related
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