JP6716089B2 - 排出装置、この排出装置を備えたタンク装置、及び、このタンク装置を備えた水洗大便器 - Google Patents

排出装置、この排出装置を備えたタンク装置、及び、このタンク装置を備えた水洗大便器 Download PDF

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本発明は、タンクの内部に貯溜された水を、タンクの底部に設けられた排水口より便器に向けて排出させる排出装置、この排出装置を備えたタンク装置、及び、このタンク装置を備えた水洗大便器に関する。
排出装置として、フラッパ弁に空気室を設け、空気抜き弁により開閉することで、必要なフロートが1つで済み、タンク内でフロートの占めるスペースを少なくし得るとともに、操作手段への操作量の大小に影響されないで意図した大洗浄と小洗浄とを安定して行い得るものが知られている。この種の排出装置は、タンク内に設けた操作手段の一方向の回転によりフラッパ弁を直接引き上げて開弁させ、他方向の回転により空気抜き弁を介してフラッパ弁を引き上げて開弁させる。さらに、フラッパ弁は上方に突出した筒壁を有し、この筒壁内に空気抜き弁を収容した状態で筒壁上端の開口を閉止するガイド部が取り付けられている。
また、上述した排出装置として、ガイド部には係止爪が設けられ、この係止爪に対応する係止孔が筒壁には設けられており、ガイド部は下側を筒壁に内嵌状態に嵌め込み、そして係止爪を係止孔に係止させることで、筒壁に取り付けられているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−162924号公報
上述した従来の排出装置においては、空気抜き弁のシール部材は、例えば磨耗による劣化等によりメンテナンスや交換が必要となる可能性がある。そのメンテナンスの際等には、係止爪を内側へ向けて変形させることで係止孔から取り外す必要があるが、係止爪の材質によっては、係止爪が係止孔から抜け出る状態に変形させることができず、取り外せないことが考えられる。また、係止爪が係止孔から抜け出る状態に変形することができる場合も、変形を繰り返すことで係止爪の劣化や破損、及び、それに伴う排出装置の機能不全が生じる懸念がある。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、空気抜き弁を容易に取り外すことが可能な排出装置を提供することを目的とする。
本発明は、タンクの内部に貯溜された水を、前記タンクの底部に設けられた排水口より便器に向けて排出させる排出装置であって、前記排水口を開閉するフラッパ弁と、前記フラッパ弁に設けられ、内部に空気を保持する空気室と、上側への引上げ力で開弁し、前記空気室の空気を抜いて前記タンク内の水を流入させる空気抜き弁と、前記タンクの内部に設けられた操作手段と、前記操作手段に取り付けられ、前記操作手段の一方向の回転により、前記空気抜き弁を閉弁した状態で前記フラッパ弁を引き上げて開弁させ、他方向の回転により前記空気抜き弁を開弁させるとともに前記空気抜き弁を介して前記フラッパ弁を引き上げて開弁させる引上げ材と、前記引上げ材に取り付けられたフロートと、を備え、前記フラッパ弁は、上方に突出するとともに前記空気抜き弁を収容する筒部を有し、前記筒部には、前記引上げ材が挿通された状態で前記筒部の上端部に設けられた開口を覆うカバーが着脱可能に取り付けられ、前記カバーは、側方へ向けて突出する突出部を有し、前記筒部は、上端部の前記開口から下方に延び前記突出部を挿入可能な上下方向の第1スリットと、前記第1スリットと接続され周方向に延びた第2スリットと、を有し、前記第2スリットに前記突出部が挿入された排出装置である。
このように構成された本発明においては、カバーは、側方へ向けて突出する突出部を有し、筒部は、上端部の開口から下方に延び前記突出部を挿入可能な上下方向の第1スリットと、第1スリットと接続され周方向に延びた第2スリットと、を有し、第2スリットに突出部が挿入される。そのため、カバーに多大な変形を生じることなく容易に取り外すことができ、容易に空気抜き弁のメンテナンスや交換を行うことができる。
本発明は、さらに、前記突出部、前記第1スリット及び前記第2スリットは、複数設けられた構成としてもよい。
このように構成された本発明においては、カバーを取り外す必要がない際、より確実にカバーの取り付けられた状態を保持することができる。
本発明は、さらに、前記複数の突出部は、前記カバーの周方向に沿って所定のピッチをもって配置された構成としてもよい。
このように構成された本発明においては、カバーを取り外す必要がない際、より確実にカバーの取り付けられた状態を保持することができる。
また、本発明は、前記排出装置と、前記タンクと、を備えたタンク装置として構成してもよい。
このように構成された本発明においては、カバーに多大な変形を生じることなく容易に取り外すことができ、容易に空気抜き弁のメンテナンスや交換を行うことができる排出装置を備えたタンク装置を提供することができる。
また、本発明は、前記タンク装置を備えた水洗大便器として構成してもよい。
このように構成された本発明においては、カバーに多大な変形を生じることなく容易に取り外すことができ、容易に空気抜き弁のメンテナンスや交換を行うことができる排出装置を有したタンク装置を備えた水洗大便器を提供することができる。
また、本発明は、タンクの内部に貯溜された水を、前記タンクの底部に設けられた排水口より便器に向けて排出させる排出装置であって、前記排水口を開閉するフラッパ弁と、前記フラッパ弁に設けられ、内部に空気を保持する空気室と、上側への引上げ力で開弁し、前記空気室の空気を抜いて前記タンク内の水を流入させる空気抜き弁と、前記タンクの内部に設けられた操作手段と、前記操作手段に取り付けられ、前記操作手段の一方向の回転により、前記空気抜き弁を閉弁した状態で前記フラッパ弁を引き上げて開弁させ、他方向の回転により前記空気抜き弁を開弁させるとともに前記空気抜き弁を介して前記フラッパ弁を引き上げて開弁させる引上げ材と、前記引上げ材に取り付けられたフロートと、を備え、前記フラッパ弁は、上方に突出するとともに前記空気抜き弁を収容する筒部を有し、前記筒部には、前記引上げ材が挿通された状態で前記筒部の上端部に設けられた開口を覆うカバーが着脱可能に取り付けられ、前記筒部は、側方へ向けて突出する突出部を有し、前記カバーは、下端部の開口から上方に延び前記突出部を挿入可能な上下方向の第1スリットと、前記第1スリットと接続され周方向に延びた第2スリットと、を有し、前記第2スリットに前記突出部が挿入された排出装置である。
このように構成された本発明においては、筒部は、側方へ向けて突出する突出部を有し、カバーは、上端部の開口から下方に延び前記突出部を挿入可能な上下方向の第1スリットと、第1スリットと接続され周方向に延びた第2スリットと、を有し、第2スリットに突出部が挿入される。そのため、カバーに多大な変形を生じることなく容易に取り外すことができ、容易に空気抜き弁のメンテナンスや交換を行うことができる。
本発明の排出装置によれば、空気抜き弁を容易に取り外すことが可能となる。
本発明の一実施形態による排出装置が設けられたタンクの内部を示す断面図。 本発明の一実施形態による排出装置の一部を示す分解図。 図2の一部を示す斜視図。 図2のIV−IV断面図。 本発明の一実施形態による排出装置が設けられたタンク装置、及び、このタンク装置を備えた水洗大便器を示す部分側面断面図。 本発明の一実施形態による排出装置の変形例を示す分解斜視図。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による排出装置について説明する。
まず、図1〜図3により本発明の一実施形態による排出装置の構成について説明する。図1は本発明の一実施形態による排出装置が設けられたタンクの内部を示す断面図であり、図2は本発明の一実施形態による排出装置の一部を示す分解図であり、図3は図2の一部を示す斜視図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る排出装置1は、タンク10の内部に貯溜された水を、タンク10の底部に設けられた排水口20より排出させるものであり、排水口20を開閉するフラッパ弁22を備える。また、タンク10内部には排水口20に連通したオーバーフロー管24が立設され、タンク10内に延びる略L字状のレバーアーム92(操作手段)が設けられる。
図2及び図3に示すように、フラッパ弁22は、円板状の弁部28と、弁部28から延びた一対のアーム30と、弁部28から上方に突出した円筒状の筒壁56(筒部)を有している。弁部28は、閉弁時に排水口20をシールするシール部材26が取り付けられる。アーム30は、フック状に形成され、アーム30にてフラッパ弁22はオーバーフロー管24の下部に上下方向に回動可能に軸支され、上下方向に回動することによって排水口20の開閉動作を行う。
また、フラッパ弁22の弁部28の下部には、内部に空気を保持する空気室50を形成するための空気チャンバ48が設けられる。空気チャンバ48は上端よりも下端の断面積が小さい先細り形状、即ち、円筒に中空円錐を接続した形状に形成され、下端には開口が設けられる。
筒壁56内部の下端には、開口57が設けられ、開口57により空気室50と連通している。上端に設けられた開口55には、開口55を覆うカバー部材59(カバー)が着脱自在に挿入される。また、筒壁56内部には、開口57を開閉する空気抜き弁58が上下方向に摺動可能に収容される。さらに筒壁56には、その内外を連通させる水流入口72が貫設されている。
空気抜き弁58は、カバー部材59と一体に設けられ、カバー部材59が開口55に挿入された状態にて、上側への引上げ力で開弁し、空気室50の空気を抜いてタンク10内の水を空気室50へと流入させるものであり、円板状の弁部64と、コイルばね60とを有する。弁部64は、閉弁時に開口57をシールするシール部材62が取り付けられる。コイルばね60は、シール部材62が開口57をシールする方向、即ち、空気抜き弁58が閉弁する方向に空気抜き弁58を付勢する。
図1に示すように、レバーアーム92は、タンク10に設けられ、使用者により操作される洗浄ハンドル94に基端部が連結され、洗浄ハンドル94への操作に伴って回動する。レバーアーム92の先端部には、大洗浄用の玉鎖36(引き上げ材)及び小洗浄用の玉鎖70(引き上げ材)がそれぞれの基端部が取り付けられている。大洗浄用の玉鎖36の先端部は、弁部28に取り付けられ、小洗浄用の玉鎖70の先端部は、空気抜き弁58に取り付けられている。また、大洗浄用の玉鎖36及び小洗浄用の玉鎖70は、レバーアーム92の一方向の回転により、大洗浄用の玉鎖36が上方に引き上げられ、他方向の回転により小洗浄用の玉鎖70が上方に引き上げられるように構成されている。
なお、空気抜き弁58をコイルばね60の付勢力に抗して上向きに引き上げて開弁させるのに必要な力は、閉弁状態のフラッパ弁22をタンク10内の洗浄水の圧力に抗して引き上げ、開弁させるのに必要な力よりも小さく設定してある。そのため、小洗浄用の玉鎖70が引き上げられると、空気抜き弁58が引き上げられて開弁し、そして空気抜き弁58の開弁を介してフラッパ弁22が引き上げられる。
また、図1に示すように、小洗浄用の玉鎖70には、フロート84と、ストッパ90とが取り付けられている。フロート84は、内部に空気を保持しており、中心部には挿通孔(図示せず)を備える。挿通孔(図示せず)に小洗浄用の玉鎖70を挿通させた状態で、上下方向に移動可能に取り付けられている。ストッパ90は、位置を上下に調節可能な板状の部材であり、小洗浄用の玉鎖70が挿通される。
このような構成により、レバーアーム92の一方向の回転により、大洗浄用の玉鎖36は、空気抜き弁58を閉弁した状態でフラッパ弁22を引き上げて開弁させ、レバーアーム92の他方向の回転により空気抜き弁58を開弁させるとともに空気抜き弁58を介してフラッパ弁22を引き上げて開弁させる。これにより、空気抜き弁58が閉弁状態にあり、空気室50に空気が溜められた状態の下では、フラッパ弁22は開弁及び閉弁によって大洗浄、即ち便器に向けて洗浄水を比較的多く排出する大洗浄のための動作を行う。一方、空気抜き弁58を引き上げて開弁させると、水流入口72より筒壁56内部に洗浄水が流入し、更に開口57を通じて空気室50に入り込み、空気室50を水で埋めることで、フラッパ弁22は小洗浄、即ち便器に向けて洗浄水を大洗浄よりも少量排出する小洗浄のための動作を行う。
具体的には、大洗浄のための動作においては、洗浄ハンドル94を大洗浄側に回転させると、大洗浄用の玉鎖36が一定の距離だけ引き上げられ、フラッパ弁22が玉鎖36によって直接持ち上げられて開弁する。開弁したフラッパ弁22はストッパ(図示せず)によりさらなる回転が阻止され、水中に没した状態のフロート84による浮力と、空気チャンバ48による浮力とによって、開弁状態が維持される。開弁状態が維持されることで、タンク10内の洗浄水が排水口20から排出される。
タンク10内の洗浄水の排出に伴って、タンク内の水位は低下していき、フロート84の上端から所定距離だけ下側の位置にまで下がったところで、フロート84に作用する浮力とフロート84自体の重力とが釣り合った状態となり、フロート84は水位の降下に従って小洗浄用の玉鎖70に沿って下向きに移動して行く。このとき、空気チャンバ48の内部の空気室50は空気で満たされた状態にあり、空気チャンバ48に対し浮力が作用しているため、フラッパ弁22は依然として開弁状態に保持されたままである。
フロート84は、ストッパ90から離れて小洗浄用の玉鎖70に沿って下方向へ移動し、カバー部材59に当接することで、フロート84がカバー部材59を下向きに押す力が増大していき、この力が空気チャンバ48に対する浮力に打ち勝つことで、フラッパ弁22が閉弁していき、排水口20からの洗浄水の放出が停止する。
一方、小洗浄のための動作においては、洗浄ハンドル94を小洗浄側(大洗浄側とは逆側)に回転させると、小洗浄用の玉鎖70が一定の距離だけ引き上げられ、フラッパ弁22が閉弁した状態のまま、空気抜き弁58がコイルばね60の付勢力に抗して上向きに引き上げられて開弁する。この空気抜き弁58の開弁により、空気室50の上端の開口57が開放状態となって、水流入口72を通じ空気室50にタンク10内の水が流入して、空気室50を水で埋める。また、空気抜き弁58が、カバー部材59に当接すると、小洗浄用の玉鎖70による引上げ力が、カバー部材59が取り付けられたフラッパ弁22に及び、フラッパ弁22が開弁する。このとき、フラッパ弁22は、コイルばね60の付勢力で空気抜き弁58に対し相対的に上向き移動することで、空気抜き弁58が閉弁状態となる。フラッパ弁22が開弁状態となることで、タンク10内の洗浄水が排水口20から排出される。
タンク10内の洗浄水の排出に伴って、タンク内の水位は低下していき、フロート84に対する浮力とフロート84に対して下向きに加わる力とが釣り合った状態となり、水位の低下とともにフロート84が降下即ち下向きに移動し、これに伴ってフラッパ弁22は徐々に下降し閉弁状態となる。なお、空気チャンバ48に対して浮力は働いていないため、フロート84はストッパ90に当たった状態を維持したまま、即ちカバー部材59との間に一定距離を開けた状態を維持したまま、水位の低下とともに下方向に移動していく。そのため、この小洗浄時においては、フラッパ弁22が開弁してから閉弁開始するまでの時間が大洗浄時に較べて短い。
次に、図1〜図4により本発明の一実施形態によるカバーの取り付け構造について説明する。図4は図2のIV−IV断面図である。
図2及び図3に示すように、カバー部材59は、その外周壁に、側方へ向けて突出する突出部59aを有する。また、筒壁56は、その内周壁に、開口55から下方に延びた第1スリット56aと、第1スリット56aの下端から周方向に延びた第2スリット56bとを有する。
突出部59aは、カバー部材59の外表面から外側へ向けて突出しており、2つ設けられている。突出部59aは、カバー部材59の周方向の大きさが上下方向の大きさよりも大きい帯状に形成され、側面視にて周方向の一端は円弧状、他端は直線状となっている。さらに、2つの突出部59aは、カバー部材59の長手方向の中心軸を挟んで対称な位置になるよう配置されている。換言すると、2つの突出部59aは、カバー部材59の周方向に沿って所定のピッチをもって配置されている。 第1スリット56a、筒壁56の側方(内表面から外表面)へ向けて凹んでおり、突出部59aの周方向の大きさよりも大きい幅を周方向にて備え、2つ形成されている。また、第2スリット56bは、筒壁56の内表面から外表面へ向けて凹んでおり、突出部59aの上下方向の大きさよりも大きい幅を周方向にて備え、2つ形成されている。
このような構成により、カバー部材59(即ち、一体化された空気抜き弁58)を筒壁56に挿入する際は、突出部59aを第1スリット56aの上端から下方に向けて挿入した後、突出部59aをさらに第2スリット56bに挿入し、カバー部材59を回転する。従って、筒壁56からカバー部材59を取り外す際は、一度、周方向に回転させる必要があり、上下方向の移動のみでは取り外すことができない。
次に、図5により本発明の一実施形態による水洗大便器について説明する。図5は本発明の一実施形態による排出装置が設けられたタンク装置、及び、このタンク装置を備えた水洗大便器を示す部分側面断面図である。
図5に示すように、本発明の一実施形態に係る水洗大便器200は、サイホン作用により汚物を押し流す、いわゆる、サイホン式の水洗大便器であり、床面Fに載置される陶器製の便器本体2を備え、この便器本体2の上部の前方側にはボウル部4が形成され、便器本体2の中央後方側の下方にはボウル部4と連通する排水トラップ管路8が形成されている。また、ボウル部4の上部にはボウル部4内部に向けて洗浄水を吐水して、ボウル部4の表面を洗浄する吐水部11が設けられている。さらに、排水トラップ管路8の下流端には、排水トラップ管路8の下流端と建物躯体に設けられた床下排水配管12とを連通する排水ソケット9が設けられている。
また、本実施形態における水洗大便器200は、洗浄水源Sから給水弁5を介して供給された洗浄水を貯水するタンク10を有したタンク装置100を備える。タンク装置100は、さらに排出装置1を有する。
なお、本実施形態においては、洗浄ハンドル94への操作により排水口20から吐水部11に洗浄水が供給されるが、本発明はこのような形態に限定されるものではなく、例えば、リモコンのスイッチへの操作や、人体検知センサによる使用者の検知等の他の使用者の洗浄動作により吐水部へ洗浄水が供給されてもよい。
上述した本発明の一実施形態による排出装置1によれば、カバー部材59は、その外表面に外側へ向けて突出する突出部59aを有し、筒壁56は、その内表面に、上端部の開口55から下方に延び突出部59aを挿入可能な上下方向の第1スリット56aと、第1スリット56aと接続され周方向に延びた第2スリット56bとを有し、第2スリット56bに突出部59aが挿入される。そのため、カバー部材59に多大な変形を生じることなく容易に取り外すことができ、容易に空気抜き弁58のシール部材62等のメンテナンスや交換を行うことができる。
さらに、上述した本発明の一実施形態による排出装置1によれば、突出部59a、第1スリット56a及び第2スリット56bは、2つずつ設けられており、カバー部材59を取り外す必要がない際、より確実にカバー部材59が取り付けられた状態を保持することができる。
また、上述した本発明の一実施形態による排出装置1によれば、突出部59aは、カバー部材59の周方向に沿って所定のピッチをもって配置されている。そのため、カバー部材59を取り外す必要がない際、より確実にカバー部材59が取り付けられた状態を保持することができる。
なお、本実施形態においては、突出部59aを2つ設けているが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。例えば、突出部を1つのみ設けてもよく、3つ以上設けてもよい。また、第1スリット及び第2スリットの数も、突出部の数に対応していればよく、突出部が1つであれば1つ、突出部が3つ以上であれば3つ設けてもよい。
さらに、2つの突出部59aは、カバー部材59の長手方向の中心軸を挟んで対称な位置になるよう配置されているが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。例えば、カバー部材59の長手方向の中心軸を挟んで対称でない位置に2つの突出部を設けてもよいし、3つ以上の突出部を、カバー部材の周方向に沿って所定のピッチをもって配置してもよい。
なお、本実施形態においては、突出部59aをカバー部材59の外表面に設け、第1スリット56a及び第2スリット56bを筒壁の内表面に設けたが、本発明はこのような形態に限定されるものではなく、例えば、突出部59aをカバー部材59の内表面に設け、第1スリット56a及び第2スリット56bを筒壁の外表面に設ける構成としてもよい。また、突出部を筒壁の外表面又は内表面に設け、第1スリット及び第2スリットをカバーの内表面又は外表面に設ける構成としてもよい。例えば、図6により本発明の一実施形態による排出装置の変形例について説明する。図6は、本発明の一実施形態による排出装置の変形例を示す分解斜視図である。上述した本発明の一実施形態との相違点のみに限って説明する。
図6に示すように、この変形例においては、2つの突出部256aを筒壁256の内表面に設け、第1スリット259a及び第2スリット259bをカバー部材259の外表面に設けている。
上述した本発明の一実施形態の変形例によれば、カバー部材259に多大な変形を生じることなく容易に取り外すことができ、容易に空気抜き弁58のシール部材62等のメンテナンスや交換を行うことができる。
1 排出装置
2 便器本体
4 ボウル部
5 給水弁
8 排水トラップ管路
9 排水ソケット
10 タンク
11 吐水部
12 床下排水配管
20 排水口
22 フラッパ弁
24 オーバーフロー管
26 シール部材
28 弁部
30 アーム
36 大洗浄用の玉鎖(引き上げ材)
48 空気チャンバ
50 空気室
55 開口
56 筒壁(筒部)
56a 第1スリット
56b 第2スリット
57 開口
58 空気抜き弁
59 カバー部材(カバー)
59a 突出部
60 コイルばね
62 シール部材
64 弁部
70 小洗浄用の玉鎖(引き上げ材)
72 水流入口
84 フロート
90 ストッパ
92 レバーアーム(操作手段)
94 洗浄ハンドル
100 タンク装置
200 水洗大便器
256 筒壁
256a 突出部
259 カバー部材
259a 第1スリット
259b 第2スリット

Claims (6)

  1. タンクの内部に貯溜された水を、前記タンクの底部に設けられた排水口より便器に向けて排出させる排出装置であって、
    前記排水口を開閉するフラッパ弁と、
    前記フラッパ弁に設けられ、内部に空気を保持する空気室と、
    上側への引上げ力で開弁し、前記空気室の空気を抜いて前記タンク内の水を流入させる空気抜き弁と、
    前記タンクの内部に設けられた操作手段と、
    前記操作手段に取り付けられ、前記操作手段の一方向の回転により、前記空気抜き弁を閉弁した状態で前記フラッパ弁を引き上げて開弁させ、他方向の回転により前記空気抜き弁を開弁させるとともに前記空気抜き弁を介して前記フラッパ弁を引き上げて開弁させる引上げ材と、
    前記引上げ材に取り付けられたフロートと、
    を備え、
    前記フラッパ弁は、上方に突出するとともに前記空気抜き弁を収容する筒部を有し、
    前記筒部には、前記引上げ材が挿通された状態で前記筒部の上端部に設けられた開口を覆うカバーが着脱可能に取り付けられ、
    前記カバーは、側方へ向けて突出する突出部を有し、
    前記筒部は、上端部の前記開口から下方に延び前記突出部を挿入可能な上下方向の第1スリットと、前記第1スリットと接続され周方向に延びた第2スリットと、を有し、前記第2スリットに前記突出部が挿入された排出装置。
  2. 前記突出部、前記第1スリット及び前記第2スリットは、複数設けられた請求項1に記載の排出装置。
  3. 前記複数の突出部は、前記カバーの周方向に沿って所定のピッチをもって配置された請求項2に記載の排出装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の排出装置と、前記タンクと、を備えたタンク装置。
  5. 請求項4に記載のタンク装置を備えた水洗大便器。
  6. タンクの内部に貯溜された水を、前記タンクの底部に設けられた排水口より便器に向けて排出させる排出装置であって、
    前記排水口を開閉するフラッパ弁と、
    前記フラッパ弁に設けられ、内部に空気を保持する空気室と、
    上側への引上げ力で開弁し、前記空気室の空気を抜いて前記タンク内の水を流入させる空気抜き弁と、
    前記タンクの内部に設けられた操作手段と、
    前記操作手段に取り付けられ、前記操作手段の一方向の回転により、前記空気抜き弁を閉弁した状態で前記フラッパ弁を引き上げて開弁させ、他方向の回転により前記空気抜き弁を開弁させるとともに前記空気抜き弁を介して前記フラッパ弁を引き上げて開弁させる引上げ材と、
    前記引上げ材に取り付けられたフロートと、
    を備え、
    前記フラッパ弁は、上方に突出するとともに前記空気抜き弁を収容する筒部を有し、
    前記筒部には、前記引上げ材が挿通された状態で前記筒部の上端部に設けられた開口を覆うカバーが着脱可能に取り付けられ、
    前記筒部は、側方へ向けて突出する突出部を有し、
    前記カバーは、下端部の開口から上方に延び前記突出部を挿入可能な上下方向の第1スリットと、前記第1スリットと接続され周方向に延びた第2スリットと、を有し、前記第2スリットに前記突出部が挿入された排出装置。
JP2016034053A 2015-09-30 2016-02-25 排出装置、この排出装置を備えたタンク装置、及び、このタンク装置を備えた水洗大便器 Active JP6716089B2 (ja)

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