JP4968554B2 - 洗浄水タンク装置 - Google Patents
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Description
このように構成された本発明においては、排水弁が排水口を閉止した直後の筒体の外方の水位が、筒体の開口部より鉛直方向上方に位置しているので、筒体の開口部へ流入する洗浄水はヘッド圧が高く、水勢の強いものとすることが出来る。従って、排水が終了するまで、水勢の強い洗浄水を便器へ供給することが出来る。その結果、より少ない洗浄水量で確実に洗浄を行うことが出来、さらなる節水化を達成することが出来る。
このように構成された本発明においては、弁体下降動作制御手段は、筒体の開口の反対側に設けられているので、弁体下降動作制御手段は、筒体の外方から開口部を介して筒体の内方に流入する勢いの強い洗浄水の影響を受けることを抑制して、弁体の下降動作を安定させることが出来る。従って、弁体の閉弁タイミングも安定し、より確実に、節水化を達成することが出来る。
このように構成された本発明においては、弁体下降動作制御手段は、制御筒の側面に設けられているので、開口部から筒体の内方に流入する勢いの強い洗浄水の影響をより受けにくくして、より確実に、弁体の下降動作を安定させることが出来る。
このように構成された本発明においては、節水化を達成した水洗大便器を提供することが出来る。特に、水洗大便器が洗い落とし式大便器の場合、水洗開始時から終了時まで水勢のある洗浄水が提供されるので、より確実に洗浄効果を得ることが出来る。
先ず、図1により、本発明の実施形態による洗浄水タンク装置が適用された水洗便器を説明する。図1は、本発明の実施形態による洗浄水タンク装置が適用された水洗便器の断面図である。
この蓋体24の下方には、吐水口24bから流入する水を、後述する排水装置70の制御筒78の外方に導く導水部材25が設けられている。
操作装置46は、操作レバー48と、モータ50と、このモータ50に接続される操作ボタン52(図2にのみ図示)と、を備える。操作ボタン52は、後述する大洗浄用、小洗浄用、エコ小洗浄用の3つの操作ボタンを備えている。
図3は、本発明の実施形態による洗浄水タンク装置の排水装置の分解斜視図であり、図4は、本発明の実施形態による洗浄水タンク装置の排水装置の断面図であり、図5は、本発明の実施形態による洗浄水タンク装置の排水装置の制御筒の斜視図であり、図6は、本発明の実施形態による洗浄水タンク装置の排水装置の斜視図である。
先ず、弁体72は、図2及び図4に示すように、オーバーフロー管74の下端部に形成された断面コ字状の弁体保持部74aにはめ込まれ、オーバーフロー管74と共に上下動して、排水口22aを開閉する排水弁として機能する。また、オーバーフロー管74の側面には、その上下方向の中間部に、固定部材82を保持するための凹部74bが一周にわたって延びるように形成されている。
このような構成により、オーバーフロー管74が回転しながら鉛直方向上方に移動することを防ぐことができ、排水装置70の開弁動作を安定させることができる。
先ず、図3及び図6に示すように、筒体76は、その横断面形状がほぼ矩形状に形成され、4辺の上縁部76aを有し、上方が開放されている。また、筒体76は、矩形状に形成された筒体76の4つの側面のうち、1つの側面76bにのみ、開口部76cが1つだけ形成されている。開口部76cは、矩形状に形成されている。
先ず、図7乃至図9により、本発明の実施形態による洗浄水タンク装置により実行される3種類の洗浄モードのうち、大洗浄モードを説明する。
図7は、本発明の実施形態による洗浄水タンク装置の大洗浄モードにおける排水開始時の状態を示す概略断面図であり、図8は、本発明の実施形態による洗浄水タンク装置の大洗浄モードにおける排水途中の状態を示す概略断面図であり、図9は、本発明の実施形態による洗浄水タンク装置の大洗浄モードにおける排水終了後の状態を示す概略断面図である。
なお、このとき、第2の引き上げ部材58は揺動されないので、筒体76の開口部76cを開閉する各切替弁90、92は、図7に示すように、開口部76cから離間した位置のままである。従って、筒体76の開口部76cは全開であり、その開口断面積も変わらない。
このように、閉弁直後の筒体76の外方の水位(WL1)が、開口部76cの上縁より上方に位置するようにすることで、開口部76cへ流入する洗浄水をヘッド圧が高いものとなり、洗浄が終了するまで水勢の強い洗浄水が排水される。
図10は、本発明の実施形態による洗浄水タンク装置の小洗浄モードにおける排水開始時の状態を示す概略断面図であり、図11は、本発明の実施形態による洗浄水タンク装置の小洗浄モードにおける排水開始直後の状態を示す概略断面図であり、図12は、小洗浄モードの排水途中における第1切替弁の保持状態を説明するための要部拡大断面図であり、図13は、本発明の実施形態による洗浄水タンク装置の小洗浄モードにおける排水途中の状態を示す概略断面図であり、図14は、本発明の実施形態による洗浄水タンク装置の小洗浄モードにおける排水途中の状態を示す概略断面図であり、図15は、本発明の実施形態による洗浄水タンク装置の小洗浄モードにおける排水終了後の状態を示す概略断面図である。
図12に示すように、排水開始後、筒体76の内方を流れる洗浄水の流速が、筒体76の外方を流れる洗浄水の流速より相対的に大きくなる。これは、筒体76の内方の流路面積が、第1切替弁90の連通口90bの流路面積より大きいためである。そして、筒体76の内方を流れる洗浄水の流速が、筒体76の外方を流れる洗浄水の流速より相対的に大きくなると、図12に示すように、第1切替弁90の内外で差圧が生じ、第1切替弁90には、図12に示すような力が加わって、閉じた状態に保持される。
このように、閉弁直後の筒体76の外方の水位(WL2)が、開口部76cの上縁より上方に位置するようにすることで、開口部76cへ流入する洗浄水をヘッド圧が高いものとなり、大洗浄モードと同様に、小洗浄モードでも、洗浄が終了するまで水勢の強い洗浄水が排水される。
図16は、本発明の実施形態による洗浄水タンク装置のエコ小洗浄モードにおける排水開始時の状態を示す概略断面図であり、図17は、本発明の実施形態による洗浄水タンク装置のエコ小洗浄モードにおける排水開始直後の状態を示す概略断面図であり、図18は、本発明の実施形態による洗浄水タンク装置のエコ小洗浄モードにおける排水途中の状態を示す概略断面図であり、図19は、本発明の実施形態による洗浄水タンク装置のエコ小洗浄モードにおける排水終了直前の状態を示す概略断面図であり、図20は、本発明の実施形態による洗浄水タンク装置のエコ小洗浄モードにおける排水終了後の状態を示す概略断面図である。
また、これに伴い、貯水筒78d内の洗浄水も、小穴78e、78fから流出する流量に応じて所定の速度で低下し始める。ここで、このエコ洗浄モードでは、オーバーフロー管74及び弁体72が保持(ホールド)されているので、大洗浄モード及び小洗浄モードと異なり、図19に示すように、貯水筒78d内の水位の低下に伴ってフロート80のみが下降する。
なお、保持を解除するタイミングは、オーバーフロー管74及び弁体72が、上述した所定の速度で下降し、オーバーフロー管74に固定された固定部材82がフロート80の上面に当接した時点と、貯水筒78d内の洗浄水の水位がフロート80に浮力を与えない水位まで低下した時点と、がほぼ同時となるように設定しても良い。
このように構成された本発明においては、節水化を達成した水洗大便器を提供することが出来る。特に、水洗大便器が洗い落とし式大便器の場合、水洗開始時から終了時まで水勢のある洗浄水が提供されるので、より確実に洗浄効果を得ることが出来る。
6 導水路
20 外装タンク
22 貯水タンク
22a 排水口
24 蓋体
34 洗浄水給水装置
46 操作装置
48 操作レバー
52 操作ボタン
54 回転伝達部材
56 第1の引き上げ部材
58 第2の引き上げ部材
60 第1玉鎖
62 第2玉鎖
70 排水装置
72 弁体
74 オーバーフロー管
74a 弁体保持部
74b 固定部材保持用凹部
76 筒体
76a 筒体の上縁部
76b 筒体の一側面
76c 筒体の開口部
78 制御筒
78d 貯水筒
78e、78f 小穴、流出口
78 流入口
80 フロート
82 固定部材
86 スライド部材
90 第1切替弁
92 第2切替弁
92 突出部
94 軸体
Claims (4)
- 水洗大便器を洗浄する洗浄水を貯水する洗浄水タンク装置であって、
洗浄水が貯水され、底面に排水口が形成された貯水タンクと、
上記排水口を開閉して水洗大便器への洗浄水の供給を行う排水弁と、
上記排水口を取り囲むように上記貯水タンクの底面から鉛直方向上方に延びる側面を有し、上方が開放されると共に上記側面に開口部が形成された筒体と、
上記筒体の開口部を開閉する切替弁と、を有し、
上記切替弁が上記筒体の開口部を開いて洗浄水を上記開口部から上記貯水タンクの排水口を経て上記水洗大便器へ所定の洗浄水量を供給したとき、上記排水弁が上記排水口を閉止し、これにより、上記排水弁が排水口を閉止した直後の上記筒体の外方の水位が、上記筒体の開口部より鉛直方向上方に位置するようになっていることを特徴とする洗浄水タンク装置。 - 上記排水弁は、上記筒体の内方に配置された制御筒と、この制御筒内に配置されるフロートと、このフロートの下降に連動して下降し上記排水口を閉止するよう構成された弁体と、上記制御筒に設けられ上記弁体の下降動作を制御する弁体下降動作制御手段と、を有し、上記弁体下降動作制御手段は、上記筒体の開口の反対側に設けられている請求項1に記載の洗浄水タンク装置。
- 上記弁体下降動作制御手段は、上記制御筒の側面に設けられている請求項2に記載の洗浄水タンク装置。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器。
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