JP6501062B2 - 排水弁装置、この排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器 - Google Patents

排水弁装置、この排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器 Download PDF

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Description

本発明は、排水弁装置、この排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器に係り、特に、便器を洗浄する洗浄水を貯える洗浄水タンクの排水弁装置、この排水弁装置を備えた洗浄水タンク、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器に関する。
従来から、使用者が便器洗浄を開始させるための操作レバーを引き上げる操作を行うことにより、操作レバーと物理的に連結された弁体が、引上げ動作に直接応じて、排水口上の弁座から引き上げられ、排水口が開放される直動式の排水弁装置が知られている。
このような直動式の排水弁装置は、特許文献1に示すように、大洗浄モードと小洗浄モードの二つの洗浄水量の異なる洗浄モードを実現するため、大洗浄モードの閉弁動作を開始させるように洗浄水タンク内の比較的低い位置に配置される大洗浄用フロートと、大洗浄用フロートと接続されて、弁体主軸の大洗浄用突起部と係合できるようになっている大洗浄用カム部材と、小洗浄モードの閉弁動作を開始させるように大洗浄用フロートよりも高い位置に配置される小洗浄用フロートと、比較的高い位置に配置されている小洗浄用フロートと接続され、且つ大洗浄用カム部材より上方に配置され、弁体主軸の小洗浄用突起部と係合できるようになっている小洗浄用カム部材と、を備えている。このような排水弁装置の弁体主軸には、大洗浄用カム部材と係合する大洗浄用突起部と、大洗浄用突起部よりも高い位置に設けられ且つ小洗浄用カム部材と係合する小洗浄用突起部と、の2つの突起部が設けられている。
このような直動式の排水弁装置においては、小洗浄モードのとき、弁体主軸の少ない引上げ量に応じて、上方の小洗浄用カム部材と小洗浄用突起部とが係合され、その後、小洗浄用フロートが下降すると、これらの係合が解除されて閉弁動作が開始される。また、大洗浄モードのとき、弁体主軸の大きな引上げ量に応じて、下方の大洗浄用カム部材と大洗浄用突起部とが係合され、その後、大洗浄用フロートが下降すると、これらの係合が解除されて閉弁動作が開始される。
特開2013−100668号公報
しかしながら、特許文献1に記載された排水弁装置では、弁体主軸に大洗浄用突起部と小洗浄用突起部とが、別々に設けられているので、弁体主軸の長さが長くなってしまうという問題があった。
また、少ない洗浄水量の水位の低下に対応する小洗浄用フロートは大洗浄用フロートよりも高い位置に配置されるため、小洗浄用フロートから延びる小洗浄用カム部材と係合するための小洗浄用突起部も、大洗浄用突起部よりも高い位置に配置されていた。従って、弁体主軸の長さが、小洗浄用突起部を配置する分だけ長くなって(高さが高くなって)しまうという問題があった。
このように、弁体主軸の長さが長くなると、弁体主軸を引上げ動作ができるようにしながら収納する排水弁装置の高さが高くなってしまうため、水洗大便器の低シルエット化の要請に対応することが難しいという問題があった。
そこで、本発明は、従来技術の問題や課題を解決するためになされたものであり、小洗浄用のカム係合部及び大洗浄用のカム係合部に対し、1つの共通突起部のみを有し、弁体主軸の長さを短くすることができ、排水弁装置の高さを低くして、比較的低いシルエットを有する便器に配置することができる排水弁装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、便器を洗浄する洗浄水を貯える洗浄水タンクの排水弁装置であって、上方に延びる弁体主軸を備え且つこの弁体主軸の引上げに応じて洗浄水タンクの底面に配置された排水口を開閉する弁体と、小洗浄用フロート機構であって、弁体主軸に係合可能に形成された小洗浄側カム係合部と、洗浄水タンク内の水位が所定の小洗浄水量を排出する水位まで低下するとき、水位と共に下降する小洗浄用フロートとを備え、小洗浄用フロートの下降により小洗浄側カム係合部と弁体主軸との係合が解除されるように形成されている小洗浄用フロート機構と、大洗浄用フロート機構であって、弁体主軸に係合可能に形成された大洗浄側カム係合部と、洗浄水タンク内の水位が所定の大洗浄水量を排出する水位まで低下するとき、水位と共に下降する大洗浄用フロートとを備え、大洗浄用フロートの下降により大洗浄側カム係合部と弁体主軸との係合が解除されるように形成されている大洗浄用フロート機構と、弁体及び弁体の上方に配置される小洗浄用フロートと大洗浄用フロートとを収容するケーシング部、とを有し、弁体の弁体主軸が、大洗浄モード用の引上げ量を引上げられたときに、大洗浄側カム係合部と係合し、小洗浄モード用の引上げ量を引上げられたときに小洗浄側カム係合部と係合する1つの共通突起部を備えていることを特徴とする。
このように構成された本発明においては、弁体の弁体主軸の1つの共通突起部が、大洗浄モード用の引上げ量を引上げられたときに、大洗浄側カム係合部と係合し、小洗浄モード用の引上げ量を引上げられたときに小洗浄側カム係合部と係合し、大洗浄モード及び小洗浄モードにおいて、弁体を引上げた状態で、洗浄水を洗浄水タンクの排水口から便器に排出する。小洗浄モードにおいては、洗浄水タンク内の水位が所定の小洗浄水量を排出する水位まで低下するとき、小洗浄用フロートが水位と共に下降することにより、小洗浄側カム係合部と弁体主軸の1つの共通突起部との係合が解除され、弁体が降下して排水口を閉止する。大洗浄モードにおいては、洗浄水タンク内の水位が所定の大洗浄水量を排出する水位まで低下するとき、大洗浄用フロートが水位と共に下降することにより、大洗浄側カム係合部と弁体主軸の1つの共通突起部との係合が解除され、弁体が降下して排水口を閉止する。このように、弁体主軸の1つの共通突起部を用いて、小洗浄モード及び大洗浄モードを行うことができる。従って、弁体主軸が、小洗浄側カム係合部及び大洗浄側カム係合部に対し、1つの共通突起部のみを有するので、弁体主軸の長さを短くすることができ、排水弁装置の高さを低くして、比較的低いシルエットを有する便器に配置することができる排水弁装置を提供することができる。
本発明において、好ましくは、小洗浄用フロート機構の小洗浄側カム係合部は、大洗浄用フロート機構の大洗浄側カム係合部よりも低い位置に配置されている。
このように構成された本発明においては、小洗浄側カム係合部は、大洗浄側カム係合部よりも低い位置に配置されている。弁体主軸の1つの共通突起部が、大洗浄側カム係合部の高さまで引上げられたときに、大洗浄側カム係合部と係合することができ、大洗浄側カム係合部の高さよりも低い位置に配置されている小洗浄側カム係合部の高さまで引上げられたときに、小洗浄側カム係合部と係合することができる。従って、従来のように小洗浄側カム係合部が大洗浄側カム係合部よりも高い位置に配置されていない。よって、従来のように大洗浄側カム係合部よりも高い位置に配置されている小洗浄側カム係合部に対応する小洗浄用突起部を弁体主軸に設ける必要をなくすことができる。従って、弁体主軸が、大洗浄側カム係合部よりも低い位置に配置されている小洗浄側カム係合部と係合する1つの共通突起部を有するので、弁体主軸の長さを短くすることができ、排水弁装置の高さを低くして、比較的低いシルエットを有する便器に配置することができる排水弁装置を提供することができる。
本発明において、好ましくは、小洗浄用フロート機構は、さらに、小洗浄用フロートを支持するフロート支持軸を備え、小洗浄側カム係合部は、フロート支持軸の下端部に連結されている。
このように構成された本発明においては、小洗浄側カム係合部は、フロート支持軸の下端部に連結されるので、比較的低い位置で1つの共通突起部と係合することができる。従って、弁体主軸が、比較的近い位置に1つの共通突起部を有するので、弁体主軸の長さを短くすることができ、排水弁装置の高さを低くして、比較的低いシルエットを有する便器に配置することができる排水弁装置を提供することができる。
本発明において、好ましくは、ケーシング部は、さらに、フロート支持軸を摺動可能な状態で側方から支持する支持部を備えている。
このように構成された本発明においては、ケーシング部の支持部がフロート支持軸を摺動可能な状態で側方から支持することができるので、従来のようにフロート支持軸の下端部をケーシングの底部から支持する底部支持部を設ける必要がなくなる。従って、フロート支持軸の下端部に小洗浄側カム係合部を連結することができ、小洗浄側カム係合部を、比較的低い位置に配置することができる。
本発明において、好ましくは、小洗浄用フロート機構のフロート支持軸は、外周面に小洗浄用フロートと螺合するネジ部が形成されている。
このように構成された本発明においては、フロート支持軸は、外面に小洗浄用フロートと螺合するネジ部が形成されている。よって、洗浄水タンク内の水位が所定の小洗浄水量を排出する水位まで低下するとき洗浄水タンク内の水位と共に下降を開始する小洗浄用フロートの高さ位置をフロート支持軸のネジ部に沿って微調整可能である。従って、洗浄水タンクから排出される所定の小洗浄水量を、従来のように段階的な調整によらずに、比較的高い精度で微調整することができ、例えば節水化の要請に伴い洗浄水タンク内の洗浄水量が低減される場合にも、この低減された洗浄水量のうちの所定の小洗浄水量を、比較的高い精度で微調整することができる。
また、本発明は、排水弁装置を備えている洗浄水タンク装置である。
このように構成された本発明においては、排水弁装置の高さを低くして、比較的低いシルエットを有する洗浄水タンク装置を提供することができる。
また、本発明は、洗浄水タンク装置を備えている水洗大便器である。
このように構成された本発明においては、排水弁装置の高さを低くして、比較的低いシルエットを有する水洗大便器を提供することができる。
本発明の排水弁装置、この排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器によれば、弁体主軸の長さを短くすることができ、排水弁装置の高さを低くして、比較的低いシルエットを有する便器に配置することができる。
本発明の一実施形態による排水弁装置が適用される水洗大便器の概略斜視図である。 図1のII−II線に沿って見た断面図である。 図1のIII−III線に沿って見た断面図である。 本発明の一実施形態による排水弁装置のケーシングの蓋部及び胴部を取り外した状態で内部構造を見た概略斜視図である。 図2のV−V線に沿って見た断面図である。 図2のVI−VI線に沿って見た断面図である。 図1のII−II線に沿って見た部分断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の小洗浄モードを開始するために弁体部を引上げた直後の状態を示す図である。 図1のIII−III線に沿って見た部分断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の小洗浄モードを開始するために弁体部を引上げた直後の状態を示す図である。 図1のII−II線に沿って見た部分断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の小洗浄モードにおいて、共通突起部が小洗浄側カム係合部と係合している排水途中の状態を示す図である。 図1のII−II線に沿って見た部分断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の小洗浄モードにおける排水終了時の状態を示す図である。 図1のII−II線に沿って見た部分断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の大洗浄モードを開始するために弁体部を引上げた直後の状態を示す図である。 図1のIII−III線に沿って見た部分断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の大洗浄モードを開始するために弁体部を引上げた直後の状態を示す図である。 図1のII−II線に沿って見た部分断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の大洗浄モードにおいて、共通突起部が大洗浄側カム係合部と係合している排水途中の状態を示す図である。 図1のII−II線に沿って見た部分断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の大洗浄モードにおける排水終了時の状態を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による排水弁装置が適用された水洗大便器について説明する。
まず、図1乃至図3を用いて、操作装置が取り付けられる前の状態の排水弁装置、この排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器について説明する。
図1は本発明の一実施形態による排水弁装置が適用される水洗大便器の概略斜視図であり、図2は図1のII−II線に沿って見た断面図であり、図3は図1のIII−III線に沿って見た断面図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態による排水弁装置が適用される洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器1は、汚物を受ける便器本体2と、この便器本体2の後方の上方に設けられた直方体状の洗浄水タンク装置4とを備えている。洗浄水タンク装置4は、便器を洗浄するための洗浄水を貯える貯水タンク6を備えている。また、この貯水タンク6の底部6aには、上下方向に貫く排水口10が設けられている。なお、本発明の一実施形態は、洗浄水タンク装置4と便器本体2とが別々に形成された水洗大便器であってもよく、また、洗浄水タンク装置4と便器本体2とが一体的に形成された、いわゆる、ワンピースの水洗大便器であってもよい。
この洗浄水タンク装置4の頂部には、貯水タンク6の上方の開口部分をほぼ全体的に覆うように、貯水タンク6の上縁に着脱自在に固定されている蓋8が設けられている。
この蓋8の上面には、詳細は後述する押しボタン式の手動操作装置18が設けられている。使用者が手動操作装置18の押しボタンを押下する操作を行うことによって、大洗浄モードの洗浄操作又は小洗浄モードの洗浄操作のいずれかの洗浄形態に応じた所定の流量の洗浄水が洗浄水タンク装置4から便器本体2に供給される。
洗浄水タンク装置4は、1.5リットル乃至6リットルの洗浄水量を便器本体2に供給できるようにされ、好ましくは、1.5リットル乃至3.8リットルの洗浄水量を便器本体2に供給して洗浄する、節水型の水洗大便器における洗浄水タンクとすることもできる。
水洗大便器1の便器本体2は、その前方側に設けられたボウル部12と、このボウル部12の上縁に形成されたリム部14とを備えている。
また、便器本体2のボウル部12の底部には、排水トラップ管路16の入口16aが開口し、この入口16aから後方の排水トラップ管路16は排水ソケット(図示せず)等を介して床下の排出管(図示せず)に接続されている。
本実施形態による水洗大便器1は、サイホン作用を利用してボウル部12内の汚物を吸い込んで排水トラップ管路16から一気に外部に排出する、いわゆる、サイホン式の水洗大便器であってもよく、他に、水洗大便器1としては、サイホン式の水洗大便器に限定されず、ボウル部内の水の落差による流水作用で汚物を押し流す、いわゆる、洗い落し式の水洗大便器等の他のタイプの水洗便器にも適用可能である。
つぎに、便器本体2は、貯水タンク6の排水口10から排出される洗浄水が流入する導水路20と、リム部14の前方から見て左側中央近傍に形成された第1リム吐水口22と、リム部14の前方から見て右側後方に形成された第2リム吐水口24(図1参照)とを備えている。
また、導水路20は、便器本体2の後方の中央から前方側に向かって延びた後、分岐されて第1リム吐水口22又は第2リム吐水口24まで延びる流路を形成している。貯水タンク6の排水口10から排出された洗浄水は、導水路20において便器本体2の後方の中央から前方側に向かって流れた後、分岐されて、第1リム吐水口22又は第2リム吐水口24に到達する。第1リム吐水口22及び第2リム吐水口24のそれぞれから吐水された洗浄水は、ボウル部12を洗浄し、汚物を排水トラップ管路16から排出するようになっている。
つぎに、図2及び図3により、本発明の一実施形態による排水弁装置が適用された水洗大便器の洗浄水タンクの内部構造について説明する。
図2および図3に示すように、洗浄水タンク装置4は、貯水タンク6内に洗浄水を供給する給水装置26と、使用者の手指等による操作により大洗浄モードの洗浄操作又は小洗浄モードの洗浄操作のいずれかの洗浄操作を開始させる手動操作装置18と、貯水タンク6に貯えられた洗浄水について排水口10を開放して便器本体2の導水路20に流出させる排水弁装置28と、を備えている。
また、給水装置26は、外部の給水源(図示せず)に接続され且つ貯水タンク6の底部から上方に延びるように設けられた給水管30と、この給水管30の上端部に取り付けられ、給水管30から給水される洗浄水の貯水タンク6内への吐水と止水を切り替える給水バルブ32と、貯水タンク6内の水位の変動に応じて上下動して給水バルブ32による吐水と止水を切り替えるフロート34とを備えている。
給水管30の外周側下端部には、複数の吐水口(図示せず)が形成され、給水バルブ32を通過した洗浄水が吐水口(図示せず)から貯水タンク6内に吐水されるようになっている。
また、給水装置26においては、排水弁装置28により、貯水タンク6内の洗浄水が便器に排水されると、洗浄水の水位が低下してフロート34が下降し、それにより給水バルブ32が開き、吐水口からの吐水が開始され、貯水タンク6の外部の給水源(図示せず)から貯水タンク6内への吐水が開始されるようになっている。さらに、吐水が継続されて貯水タンク6内の水位が上昇すると、フロート34が上昇し、それにより給水バルブ32が閉鎖され、吐水口からの吐水が止水されるようになっている。これにより、貯水タンク6内の洗浄水の水位が満水時の所定水位に維持されるようになっている。
なお、給水装置26は、本実施形態では説明を省略するが、リフィール管36等を備えており、このリフィール管36から流出する一部の洗浄水が、オーバーフロー管内に流れ込み、便器本体2の導水路20を経て補給水としてボウル部12内に供給されることができるようになっている。
手動操作装置18は、押しボタン式の手動操作装置である。手動操作装置18は、水洗大便器1の大洗浄モードの洗浄操作の開始を機械的に指令する大洗浄ボタン38と、水洗大便器1の小洗浄モードの洗浄操作の開始を機械的に指令する小洗浄ボタン40と、大洗浄ボタン38の下面側に固定され且つ下方に延びる大洗浄用棒部材42と、小洗浄ボタン40の下面側に固定され且つ下方に延びる小洗浄用棒部材44と、を備えている。
使用者が大洗浄ボタン38を押下する操作を行う場合には、大洗浄ボタン38とともに大洗浄用棒部材42が押し下げられ、大洗浄用棒部材42の先端部42aが後述する排水弁装置の大洗浄操作部84を押し下げるようになっている。
使用者が小洗浄ボタン40を押下する操作を行う場合には、小洗浄ボタン40とともに小洗浄用棒部材44が押し下げられ、小洗浄用棒部材44の先端部44aが後述する排水弁装置の小洗浄操作部86を押し下げるようになっている。
使用者がこの大洗浄ボタン38あるいは小洗浄ボタン40を押下する操作を行うことによって、排水弁装置28を大洗浄モードの洗浄操作又は小洗浄モードの洗浄操作のいずれかの洗浄操作に応じて駆動させることができるようになっている。
なお、本発明の一実施形態においては、手動操作装置18を、大洗浄ボタン38又は小洗浄ボタン40を手動で押し下げ操作することにより弁体の引き上げ操作が可能となる弁体の引き上げ機構の例について説明しているが、手動操作装置18を、操作ハンドル装置の操作ハンドルを手動で回転操作することによりワイヤ巻取り操作装置を操作し、操作ワイヤの引き上げ(巻き上げ)により弁体の引き上げ操作が可能となるような弁体の引き上げ機構により形成していてもよい。また、手動操作装置18は、電動で操作ワイヤを引き上げ(巻き上げ)ることにより弁体の引き上げ操作が可能となるような電動式のワイヤ巻取り操作装置に変更することもできる。
次に排水弁装置28について、図2乃至図7を用いて、更に詳細に説明する。
図4は本発明の一実施形態による排水弁装置のケーシングの蓋部及び胴部を取り外した状態で内部構造を見た概略斜視図であり、図5は図2のV−V線に沿って見た断面図であり、図6は図2のVI−VI線に沿って見た断面図であり、図7は図1のII−II線に沿って見た部分断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の小洗浄モードを開始するために弁体部を引上げた直後の状態を示す図である。
排水弁装置28は、排水弁装置28の外観を形成するケーシング46と、貯水タンク6の底面に配置された排水口10を開閉する弁体部48と、このケーシング46の外部からの操作により弁体部48を上方に引上げることができる引上げ機構50と、小洗浄モードにおける閉弁動作を開始させる樹脂製の小洗浄用フロート機構52と、大洗浄モードにおける閉弁動作を開始させる樹脂製の大洗浄用フロート機構54と、とを有している。
ケーシング46は、排水弁装置28の外観を形成する円筒形状に形成され、弁体部48、弁体部48の上方に配置される小洗浄用フロート機構52及び大洗浄用フロート機構54を、内部に収容し、これらの側方及び上方を覆うように形成されている。
ケーシング46は、ケーシング46の側部周面を形成する筒状の胴部56と、排水弁装置28の頂部を形成し、この胴部56の頂部の開口部分を概ね覆うように形成されている概ね円形の蓋部58と、貯水タンク6の排水口10に取り付けられる排水口部60と、を備えている。
蓋部58は、つめ等の係合により胴部56と比較的堅固に固定されるようになっている。なお、ケーシング46は、胴部56と、蓋部58とが当初から別体ではなく一体として形成されていてもよい。胴部56には、その側周面において洗浄水が通過可能な縦長のスリット56aが複数形成されている。
排水口部60は、貯水タンク6の排水口10に取り付けられる概ね円筒状の排水口部本体62と、この排水口部本体62の内側に位置し且つ下方に向かって縮径する縮径部64と、この縮径部64の上縁に沿って概ね円環状に形成されて上方に向けて突出している弁座66とを備えている。
さらに、排水口部60は、オーバーフロー管68の下方部分と排水口部本体62とを一体的に接続及び連通するオーバーフロー管接続部70を備えている。オーバーフロー管68は、貯水タンク6内の洗浄水がオーバーフロー管68の上端位置に相当する高さの規定水位を超えた場合に排水弁装置28へ流出させることができる。
さらに、図2乃至図4に示すように排水口10の弁座66よりも上方の領域には、周方向に複数の連通口72が形成されており、各連通口72の開口断面は、正面視において矩形状に形成されている。また、この連通口72は、図4に示すように、貯水タンク6内部と排水口部本体62の内部とを連通させ、貯水タンク6内の洗浄水を排水口10内に流入させることができる。
弁体部48は、図2乃至図4に示すように、排水口部60の弁座66上に当接(着座)することで排水口10を開閉する円盤状の弁体74と、弁体74の中央から上方に延びる柱状の弁体主軸76と、この弁体主軸76の上部から横方向にほぼ水平に延びる平板取付部78と、を備えている。
弁体部48は、この弁体主軸76の引上げに応じて貯水タンク6の底部6aに配置された排水口10を開閉する弁体74が引上げられるようになっている。弁体74は、排水口部60内で上下移動できるようになっている。弁体74は、最も下降した位置で弁座66上に着座され、最も上昇された位置で排水口部60の頂部60aの近傍に位置する。
また、弁体部48の弁体主軸76は、下端側に弁体74が接続されていると共に、上端側が大洗浄ボタン38および小洗浄ボタン40により操作される引上げ機構50と連結される平板取付部78と接続されている。
弁体部48の弁体主軸76は、その上下方向の中央付近において、大洗浄モード用の引上げ量(引上げ高さ)H2以上の高さに引上げられたときに、後述する大洗浄側カム係合部114と係合し、小洗浄モード用の引上げ量(引上げ高さ)H4以上の高さに引上げられたときに、後述する小洗浄側カム係合部94と係合する1つの共通突起部80を備えている。弁体主軸76が、1つの共通突起部80を備えることにより、後述するように、共通突起部80が小洗浄側カム係合部94と係合する位置は、これが大洗浄側カム係合部114と係合する位置よりも低い位置となる。従って、弁体主軸76は、大洗浄側カム係合部114と係合する1つの共通突起部80の高さまでの長さを少なくとも有すればよい。
共通突起部80は、弁体主軸76から外側且つ後述する小洗浄側フロート機構側に向かって突出するように形成されている。共通突起部80は、断面において、下辺80aが水平に形成され且つ上辺80bが外側に向かって下り傾斜している三角形状を形成している。外側に向かって突出する凸部の下辺80aが、爪部を形成し、下降時に、後述する係合凸部94b上に引っ掛るようにして係合することができる。また、下辺80aが、爪部を形成し、後述する係合凹部114c上に引っ掛るようにして係合することができる。
また、上辺80bが外側に向かう傾斜面を形成していることから、弁体部48が引上げられるときには、上辺80bが係合凸部94b及び/又は係合凹部114cと係合することなく、これらの部材よりも上方まで引上げられることができるようになっている。
平板取付部78は、弁体主軸76から側方に延びる直方体形状の平板の所定幅の中央近傍において取付孔82が形成されている。取付孔82は四角形状の開口部の中央の両腹が外側に向かる凸状に拡がるような開口として形成されている。
引上げ機構50は、上面がケーシング46の蓋部58の頂面に露出するように配置され且つ上下方向に摺動することができる大洗浄操作部84と、上面が蓋部58の頂面に露出するように配置され且つ上下方向に摺動することができる小洗浄操作部86と、大洗浄操作部84又は小洗浄操作部86が下方に押し込まれるとき、待機状態から回転軸を中心に回転するようになっている第1回転リンク88と、自身の上端が第1回転リンク88の一端に回転可能に取付けられ、第1回転リンク88の回転量に応じて、自身が上方に移動するようになっている第2リンク90と、を備えている。
第1回転リンク88は、大洗浄操作部84の比較的大きな押し込みの移動量に対応して、比較的大きな回転量まで回転されるようになっている。第1回転リンク88は、小洗浄操作部86の比較的小さな押し込みの移動量に対応して、比較的小さな回転量まで回転されるようになっている。
第2リンク90の下端部は、平板取付部78の取付孔82内に挿入された後、向きを変えて配置されていることにより、第2リンク90の上昇時に平板取付部78の下面と係合して、平板取付部78及び弁体部48全体を引上げることができる。
従って、大洗浄操作部84及び小洗浄操作部86が下方に押し込まれていない待機状態においては、第1回転リンク88が待機状態にあり、第1回転リンク88と連結されている第2リンク90の下端部が平板取付部78と係合しておらず、弁体部48は排水口10を閉鎖している状態となっている。
次に、使用者が大洗浄ボタン38を押し下げ操作して、大洗浄操作部84が下方に押し込まれて大洗浄モードの洗浄操作が開始される場合においては、第1回転リンク88が比較的大きな回転量だけ回転され、第2リンク90が上方に比較的大きな移動量引き上げられる。よって、第2リンク90の下端部が平板取付部78を比較的大きな移動量H2まで引上げ、弁体部48は排水口10を開き、大洗浄モードの洗浄操作が開始される。
次に、使用者が小洗浄ボタン40を押し下げ操作して、小洗浄操作部86が下方に押し込まれて小洗浄モードの洗浄操作が開始される場合においては、第1回転リンク88が比較的小さな回転量だけ回転され、第2リンク90が上方に比較的小さな移動量引き上げられる。よって、第2リンク90の下端部が平板取付部78を比較的小さな移動量H4まで引上げ、弁体部48は排水口10を開き、小洗浄モードの洗浄操作が開始される。
小洗浄用フロート機構52は、貯水タンク6内の水位が所定の小洗浄水量を排出する水位まで低下するときに貯水タンク6内の水位と共に下降する小洗浄用フロート部92と、弁体主軸76に係合可能に形成された小洗浄側カム係合部94と、を備え、小洗浄用フロート部92の下降により小洗浄側カム係合部94と弁体主軸76との係合が解除されるように形成されている。
小洗浄用フロート部92は、水の浮力作用により貯水タンク6内の水位上昇に応じて上昇され且つ貯水タンク6内の水位降下と共に下降する小洗浄用フロート96と、上下に伸びると共に小洗浄用フロート96を支持するフロート支持軸98と、を備えている。
小洗浄用フロート96は、水平断面形状が概ね半円から中央部が凹まされている形状であり且つ所定高さを有する柱状の部材である。小洗浄用フロート96の外周側近傍において、フロート支持軸98を挿通するための概ね円形の貫通孔100が縦方向に延びて形成されている。小洗浄用フロート96は、水からの浮力を受けて浮くような部材により形成されている。そして、この貫通孔100の内側面に雌ねじ100aが形成されている。
小洗浄用フロート96は、フロート支持軸98の軸方向(上下方向)の中間部分において取り付けられており、フロート支持軸98への小洗浄用フロート96の取付位置が軸方向に変更可能となっている。
フロート支持軸98は、概ね丸棒状の部材であり、上下端部を除いて外周面には雄ねじ98aが形成されている。フロート支持軸98は、弁体主軸76と概ね平行且つ縦方向に延びるように配置されている。そして、このフロート支持軸98の雄ねじ98aと小洗浄用フロート96の雌ねじ100aとは互いに螺合するように形成されている。よって、フロート支持軸98の雄ねじ98aと小洗浄用フロート96の雌ねじ100aとによりネジ部が形成される。小洗浄用フロート96に対してフロート支持軸98を回転させることにより、小洗浄用フロート96のフロート支持軸98に対する高さ(すなわち排水弁装置28内における小洗浄用フロート96の高さ)を非常に詳細に微調整することが可能となる。このようにネジ式で調整することにより小洗浄用フロート96の高さを無段階で微調整することが可能となっている。よって、小洗浄用フロート96の高さを微調整することができ、小洗浄用フロート96の高さにより決定される小洗浄モードにおける貯水タンク6からの排水量(便器の洗浄水量)を高い精度で規定することができる。例えば、近年の節水化の要請に伴い貯水タンク6に貯水される洗浄水量が比較的少量となる場合においても、貯水タンク6から便器洗浄に必要な小洗浄水量を高い精度で供給することができる。
また、フロート支持軸98の下端にはフロート支持軸98よりも直径の大きい円形の下端鍔102が形成されており、さらに、フロート支持軸98にはこの下端鍔102よりも上方でかつ雌ねじ100aよりも下方に下端鍔102と概ね同じ大きさの直径を有する下部上鍔104が形成されている。
また、ケーシング46は、フロート支持軸98の上端部98bを挿入することができるケーシング46の蓋部58における支持軸用取付孔部58aと、フロート支持軸98を摺動可能な状態で側方から支持する側方支持部106とを備えている。
支持軸用取付孔部58aは、鉛直方向下方に向かって開口され、フロート支持軸98の上端部98bを受け入れることができるように形成されている。支持軸用取付孔部58aは、フロート支持軸98を上下方向のみに摺動できるように支持している。
側方支持部106は、ケーシング46の側壁の内面から内側に向かって横向きに延びている。側方支持部106は、内側に向かって開口するC形状に形成され、2つに分かれた水平な支持腕の間にフロート支持軸98を挟み込むように配置している。側方支持部106は、フロート支持軸98を上下方向のみに摺動できるように、側方から支持している。側方支持部106は、フロート支持軸98の下端部98cよりも上方の位置で横からフロート支持軸98を支持できるので、フロート支持軸98の下端近傍に小洗浄側カム係合部94を取付けることが可能となる。
フロート支持軸98の下端部98cは、従来の下方から上方に立ち上がるような支持部により支持されていないので、従来よりも下方の、排水口部60の頂部60aの近傍の領域に位置することができる。従って、小洗浄側カム係合部94を大洗浄側カム係合部114よりも低い位置且つ排水口部60の頂部60aの近傍の比較的低い位置に配置することができる。このように、従来においては、フロート支持軸の下端を従来の支持部により支持する必要があったため、下端に小洗浄側カム係合部を取付けることがそもそも想定されておらず且つ取付けることが困難であったが、本発明においては、フロート支持軸の支持方法を工夫することにより、このような課題を解決している。
小洗浄側カム係合部94は、このフロート支持軸98の下端部98c近傍に連結され且つ弁体主軸76に係合可能に形成されている。小洗浄側カム係合部94は、小洗浄用フロート96の下方に配置される。小洗浄側カム係合部94は、上面視で概ねT字形状に形成されている。小洗浄側カム係合部94は、一端においてフロート支持軸98の下端鍔102と下部上鍔104との間に連結される連結部94aと、他端において弁体主軸76の共通突起部80と係合する係合凸部94bと、上面から見て、弁体主軸76近傍における小洗浄側カム係合部94のT字形の水平方向の両端部に形成され、小洗浄側カム係合部94を回転可能に支持している小洗浄カム回転軸94cと、を備えている。
連結部94aは、外側に向かって開口するC形状に形成され、2つに分かれた横向きの腕部の間に支持部材74を挟み込むように形成されている。連結部94aは、フロート支持軸98を挟み込むようにして、フロート支持軸98と連結される。よって、連結部94aは、フロート支持軸98の上下移動に合わせて、上下移動するようになっている。連結部94aは、フロート支持軸98の下端鍔102と下部上鍔104との間に連結されるため、上下方向の移動は、下端鍔102と下部上鍔104との間に制限されるようになっている。本実施形態においては、連結部94aは、フロート支持軸98の下端部近傍に連結されているが、小洗浄側カム係合部94が大洗浄側カム係合部114よりも下方に位置する限りにおいて、連結部94aがフロート支持軸98の下端部より上方の位置に連結されていてもよい。
係合凸部94bは、上方に突出する凸部を形成している。より具体的には、係合凸部94bは、側面視で、台形に形成され、且つ、弁体主軸側の長辺94dが、フロート支持軸側の短辺94eよりも上方に突出するように形成され、長辺94dの上端から短辺94eの上端に向かって斜めに傾斜する面を形成している。係合凸部94bは、上面視では、四角形状に形成されている。係合凸部94bは、小洗浄カム回転軸94cを中心に、連結部94aの上下移動に応じて、係合凸部94bの向きが回転され、すなわち、係合凸部94bの長辺94dの上端の位置が回転される。係合凸部94bは、連結部94a側が上昇した位置にある場合には、長辺94dの上端が弁体主軸側に近づくように回転され(傾けられ)た状態となる。係合凸部94bは、連結部94a側が下降した位置にある場合には、長辺94dの上端が弁体主軸側から離れるように回転され(傾けられ)た状態となる。
この小洗浄カム回転軸94cは排水口部60の頂部60aから上方に突出した軸受部108によって支持されている。小洗浄カム回転軸94cは、軸受部108に回動可能に取り付けられている。
大洗浄用フロート機構54は、貯水タンク6内の水位が所定の大洗浄水量を排出する水位まで低下するとき、水位と共に下降する大洗浄用フロート110と、大洗浄用フロート110を収容する内側制御貯水部112と、弁体主軸76に係合可能に形成された大洗浄側カム係合部114と、を備え、大洗浄用フロート110の下降により大洗浄側カム係合部114と弁体主軸76との係合が解除されるように形成されている。
この大洗浄用フロート110は、内側制御貯水部112内に収容されるようになっている。大洗浄用フロート110は、水平断面形状が概ね半円から中央部が凹まされている形状であり且つ所定高さを有する柱状の部材である。大洗浄用フロート110は、内側制御貯水部112内に大部分が配置され、内側制御貯水部112内の水位に応じて浮力を受けるようになっている。大洗浄用フロート110は、小洗浄用フロート96よりも低い高さの位置に配置されている。
大洗浄側カム係合部114は、この大洗浄用フロート110の両側の上端から、弁体主軸76の反対側まで斜め上方向に直線的に延びる一対のアーム部114aと、これらのアーム部114aの上端部から外側にそれぞれ突出するように形成された一対の大洗浄カム回転軸114bと、アーム部114aの上端部の中央から下方に所定長さ延びた先端部に形成され且つ弁体主軸76の共通突起部80と係合可能な係合凹部114cと、を備えている。
アーム部114aは、それぞれ、大洗浄用フロート110の両側の上端110aに接続されている。よって、大洗浄側カム係合部114のアーム部114aは、大洗浄用フロート110の上下移動に合わせて、上下移動するようになっている。アーム部114aは、それぞれ、大洗浄用フロート110の両側の上端110aから、弁体主軸76の両外側の領域を通り、弁体主軸76の反対側の上端部114dまで延びている。アーム部114aは、上面視で、コの字形状に形成され、上端部がアーム部114aの上端部114dを横断方向に接続するように形成されている。
大洗浄カム回転軸114bは、ケーシング46の胴部56の内壁に設けられた一対の軸受部(図示せず)に回動可能に取り付けられるようになっている。
係合凹部114cは、アーム部114aの上端部114dの中央から下方に延びた部材の先端部に形成されている。係合凹部114cは、側面視で、弁体主軸76に向かって凹形状に開口されて形成されている。係合凹部114cは、横向きの凹形状の下辺114eがフックのように共通突起部80と係合できるようになっている。係合凹部114cは、大洗浄カム回転軸114bを中心に、大洗浄用フロート110側のアーム部114aの上下移動に応じて、係合凹部114cの向きが回転され、すなわち、係合凹部114cの下辺114eの向きが回転される。
係合凹部114cは、アーム部114aの大洗浄用フロート110側が上昇した位置にある場合には、下辺114eが弁体主軸側に近づくように回転され且つ下辺114eが横向きの(又は横向きに近い)傾きを有している状態となる。係合凹部114cは、アーム部114aの大洗浄用フロート110側が下降した位置にある場合には、下辺114eが弁体主軸側から離れるように回転され且つ下辺114eが斜めに傾けられた状態となる。よって、この大洗浄側カム係合部114は、大洗浄用フロート110の下降により弁体主軸76の共通突起部80との係合が解除されるように形成されている。
内側制御貯水部112は、排水口部60の頂部60a上に取り付けられて、大洗浄モードにおいて、弁体部48の動きを制御するようになっている。内側制御貯水部112は、上部がケーシング46内上方に向かって開口され且つ下部に小孔112aが形成されている。内側制御貯水部112は、このような構造により、貯水タンク6から洗浄水を排水する時に、貯水タンク6内の水位の降下速度と異なるように、内側制御貯水部112内の水位の降下速度を制御することを可能にする。従って、後述するように、内側制御貯水部112は、大洗浄用フロート110の降下開始のタイミング(閉弁動作を開始させるタイミング)を独自に制御することを可能にしている。
内側制御貯水部112内に貯水された洗浄水による大洗浄用フロート110に対する上向きの浮力が大洗浄用フロート110の下向きの自重を上回った場合には、大洗浄用フロート110が内側制御貯水部112内で上昇する。大洗浄用フロート110の上向きの浮力が大洗浄用フロート110の下向きの自重を下回った場合には、大洗浄用フロート110が内側制御貯水部112内で下降するようになっている。
内側制御貯水部112内に大洗浄用フロート110が配置されることにより、内側制御貯水部112内の水位に応じて、大洗浄用フロート110の上下動、すなわち、大洗浄用フロート機構54の大洗浄カム回転軸114bを中心とする回動、を制御することができるようになっている。
内側制御貯水部112は、その側周壁部の下方において、内側制御貯水部112内の洗浄水を内側制御貯水部112の外部の貯水タンク6内に流出させる流量調整用の小孔112aが形成されている。小孔112aは、スリット状に形成され、孔の大きさを変更可能に形成されている。
内側制御貯水部112の貯水領域の水位の低下速度については、小孔112aの開口面積を調整して小さく設定する程、内側制御貯水部112の外部の水位の低下速度との速度差が大きくなり、弁体主軸76及び弁体74の下降動作(閉弁動作)が開始するタイミングが遅延され、排水終了時の貯水タンク6内の死水水位(DWL)が低くなり、大洗浄モード時に貯水タンク6から便器本体2に供給される洗浄水の総量が多く設定されるようになっている。
逆に、内側制御貯水部112の貯水領域の水位の低下速度については、小孔112aの開口面積を調整して大きく設定する程、内側制御貯水部112の外部の水位の低下速度との速度差が小さくなり、弁体主軸76及び弁体74の下降動作(閉弁動作)が開始するタイミングが早くされ、排水終了時の貯水タンク6内の死水水位(DWL)が高くなり、大洗浄モード時に貯水タンク6から便器本体2に供給される洗浄水の総量が少なく設定されるようになっている。
また、ケーシング46の胴部56には、小孔112aの近傍にケーシング開口(図示せず)が部分的に形成され、ケーシング46のケーシング開口により、貯水タンク6内と、内側制御貯水部112の内部とが連通可能となっている。よって、内側制御貯水部112内の洗浄水を小孔112aからケーシング46のケーシング開口を経て貯水タンク6内へ流出させることができるようになっている。
なお、本実施形態においては、大洗浄用フロート機構54は、内側制御貯水部112を備えているが、大洗浄用フロート機構54は内側制御貯水部112を備えていなくてもよい。このとき、大洗浄用フロート110は、貯水タンク6内の水位に応じて上下動されることとなる。
本発明においては、排水弁装置28の高さを低く形成するためには、引上げられる弁体部48の高さ(概ね弁体主軸76の高さ)を比較的低い高さに形成することが効果的であると考えられた。ここで、弁体部48は、弁体74から垂直に所定高さH1の高さまで立ち上がるように形成されている。ケーシング46は、少なくとも弁体部48の高さH1及び弁体74の引上げ高さH2の可動範囲を有するような、ケーシング46の蓋部58までの全体の高さH3を有する必要がある。
従来においては、小洗浄用フロート96が大洗浄用フロート110よりも高い位置に配置されるため、小洗浄用フロート96と連結される小洗浄側カム係合部が、大洗浄側カム係合部よりも高い位置に設けられていた。従って、従来においては、弁体部48の弁体主軸76は、大洗浄側カム係合部と係合する大洗浄用突起部より高い位置に、小洗浄側カム係合部と係合する小洗浄用突起部を設ける必要があった。
これに対し、本発明においては、弁体部48の弁体主軸76において、従来の小洗浄側カム係合部と係合する小洗浄用突起部が省略されていることにより、弁体主軸76の大洗浄用突起部より高い部分の長さを省略且つ短縮することができ、弁体部48を比較的低い高さに形成することができる。
このように、弁体部48の高さH1を比較的低い高さに形成することができることにより、ケーシング46の蓋部58までの全体の高さH3を比較的低い高さに形成することができる。排水弁装置28のケーシング46の高さを比較的低い高さに形成することができるため、排水弁装置28を収容する貯水タンク6の高さを低くすることができ、貯水タンク6が配置されている水洗大便器1の低シルエット化を実現することができる。
また、手動操作装置18が、押しボタン式の手動操作装置である場合には、排水弁装置28の内部に押しボタンの引上げ機構等を収容するため、排水弁装置28の高さが高くなりやすい構造であるが、本発明においては、排水弁装置28の高さを比較的低い高さに形成することができる。
また、排水弁装置28の高さを低くすることにより、排水弁装置28を形成する樹脂等の体積を低減してコストを安くすることもできる。
続いて、図2および図7乃至図14を用いて、本発明の実施形態による排水弁装置、この排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置、及び、この洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器の動作(作用)を説明する。
図8は図1のIII−III線に沿って見た部分断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の小洗浄モードを開始するために弁体部を引上げた直後の状態を示す図であり、図9は図1のII−II線に沿って見た部分断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の小洗浄モードにおいて、共通突起部が小洗浄側カム係合部と係合している排水途中の状態を示す図であり、図10は図1のII−II線に沿って見た部分断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の小洗浄モードにおける排水終了時の状態を示す図であり、図11は図1のII−II線に沿って見た部分断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の大洗浄モードを開始するために弁体部を引上げた直後の状態を示す図であり、図12は図1のIII−III線に沿って見た部分断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の大洗浄モードを開始するために弁体部を引上げた直後の状態を示す図であり、図13は図1のII−II線に沿って見た部分断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の大洗浄モードにおいて、共通突起部が大洗浄側カム係合部と係合している排水途中の状態を示す図であり、図14は図1のII−II線に沿って見た部分断面図であり、本発明の一実施形態による排水弁装置の大洗浄モードにおける排水終了時の状態を示す図である。
まず、図2、図3、図7乃至図10を用いて、本発明の実施形態による排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置により実行される2種類の洗浄モードのうちの小洗浄モードについて説明する。
図2に示すように、排水弁装置28の小洗浄モードにおける排水開始前の状態では、弁体74が弁座66に当接して排水口10が閉止され、貯水タンク6内の水位が満水時の止水水位Wfとなり、ケーシング46の外側に貯水されている貯水タンク6内の洗浄水がケーシング46の胴部56の形成されたスリット56aを経てケーシング46の内部に流入し、大洗浄用フロート110及び小洗浄用フロート96が水没している。
また、小洗浄側カム係合部94の係合凸部94bは弁体主軸76の共通突起部80よりも上方に位置し、両者が係合していない状態となっている。大洗浄側カム係合部114も弁体主軸76の共通突起部80よりも上方に位置しており、両者が係合していない状態となっている。
つぎに、図7および図8に示すように、排水弁装置28の小洗浄モードにおける開弁時の状態では、使用者が蓋8に形成された小洗浄ボタン40(図1等参照)を押下すると、この押下に応じて小洗浄操作部86が押し下げられる。小洗浄操作部86の押し下げにより、引上げ機構50の第1回転リンク88が比較的小さな回転量だけ回転され、第2リンク90が比較的小さな引上げ量H4だけ引上げられる。第2リンク90の下端部が平板取付部78を引上げ、弁体部48全体を引上げることができる。弁体部48の弁体主軸76が最高高さ位置よりも低い所定の高さ位置まで引き上げられ、排水口10が開放される。
このとき、弁座66に対する弁体74の上昇高さ(ストローク)Hが、大洗浄モードの最大の上昇高さH2よりも低いH4となり、貯水タンク6の排水弁装置28による水洗大便器1の便器本体2への小洗浄モードの排水が開始される。洗浄水が排水口10から排出され、貯水タンク6内の水位が水位W1に示すように低下を開始する。
弁体部48の弁体主軸76の共通突起部80は、小洗浄側カム係合部94の係合凸部94bより上方の位置まで引上げられている。小洗浄モードにおいては、共通突起部80は、大洗浄側カム係合部114の係合凹部114cよりも下方の位置にあるので、大洗浄側カム係合部114とは係合しない。
小洗浄用フロート96は、自身に働く浮力によりフロート支持軸98と一体になって上昇し、小洗浄側カム係合部94の連結部94aが上昇されている。小洗浄側カム係合部94は、小洗浄カム回転軸94cを中心に回転され、係合凸部94bの長辺94dの上端が弁体主軸側に近づくように回転され(傾けられ)た状態となっている。このように、共通突起部80は、小洗浄モード用の引上げ量H4を引上げられたときに、後述するように小洗浄側カム係合部94の係合凸部94bと係合できるような、係合凸部94bより上方の位置に位置している。
図9に示すように、弁体部48が自重により下降すると、弁体主軸76の共通突起部80が小洗浄側カム係合部94の係合凸部94bと係合している状態となり、弁体主軸76および弁体74の下降動作(閉弁動作)が拘束された状態となる。洗浄水が、開放された排水口10から便器本体2に供給される。
つぎに、図10に示すように、排水弁装置28の小洗浄モードにおける排水途中の状態では、排水口10から便器本体2への排水に伴って、貯水タンク6内の水位とケーシング46の内部の水位が、図9に示す水位W2よりも低い水位まで低下するため、この水位の低下に連動して小洗浄用フロート96の浮力が減少し、小洗浄用フロート96と係合しているフロート支持軸98と一体になって下降する。
小洗浄用フロート96は、貯水タンク6内の水位が所定の小洗浄水量を排出する水位まで低下するとき、水位と共に下降を開始するようになっており、小洗浄用フロート96が下降して、後述するように排水が終了するとき、死水水位W3となって、所定の小洗浄水量(およそ満水水位Wfから死水水位W3までに貯水タンク6から排水された洗浄水量)が便器本体2に供給される。
また、フロート支持軸98が下降すると、小洗浄側カム係合部94の連結部94aが下降される。小洗浄側カム係合部94は、小洗浄カム回転軸94cを中心に回転され、係合凸部94bの長辺94dの上端がフロート支持軸側に近づくように回転され(傾けられ)た状態となる。よって、共通突起部80と係合凸部94bとの44との係合が解除され、共通突起部80が係合凸部94bの長辺94dに沿って下降することとなる。このとき、弁体主軸76および弁体74が水位の低下と共に下降し、排水弁装置28の小洗浄モードにおける閉弁動作が開始される。
このとき、大洗浄用フロート機構54の大洗浄側カム係合部114は、共通突起部80よりも上方に位置しており、両者が係合していない状態となるため、弁体主軸76および弁体74の下降による閉弁動作が妨げられることはない。
つぎに、弁体主軸76および弁体74が水位の低下と共にさらに下降すると、図10に示すように、弁体74が弁座66に当接し、排水口10が閉止され、排水弁装置28の小洗浄モードにおける排水が終了する。
また、排水終了時の状態では、貯水タンク6内の水位とケーシング46の内部の水位が、図9に示す水位W1よりも低い水位W3まで低下し、死水水位(DWL)となる。この小洗浄モード時の死水水位W3(DWL)は、図14に示す大洗浄モード時の死水水位W7(DWL)よりも高くなる。
この後、給水装置26により、洗浄水を貯水タンク6内の水位Wfまで給水し、小洗浄モードにおける洗浄動作が終了する。洗浄水が貯水タンク6内の水位Wfまで給水された状態は、図2に示すように、排水弁装置28の小洗浄モードにおける排水開始前の状態となる。
次に、図11乃至図14を用いて、本発明の一実施形態による排水弁装置を備えた洗浄水タンク装置により実行される2種類の洗浄モードのうちの大洗浄モードについて説明する。
まず、図2に示されるような大洗浄モードにおける排水が開始される前の状態の排水弁装置28においては、上述した図2に示されている小洗浄モードの場合と同様であるため、説明は省略する。
つぎに、図11及び図12に示すように、排水弁装置28の大洗浄モードにおける開弁時の状態では、使用者が蓋8に形成された大洗浄ボタン38を押下すると、この押下に応じて大洗浄操作部84が押し下げられる。大洗浄操作部84の押し下げにより、引上げ機構50の第1回転リンク88が比較的大きな回転量だけ回転され、第2リンク90が比較的大きな引上げ量H2だけ引上げられる。第2リンク90の下端部が平板取付部78を引上げ、弁体部48全体を引上げることができる。弁体部48の弁体主軸76が最高高さ位置まで引き上げられ、排水口10が開放される。
このとき、弁座66に対する弁体74の上昇高さ(ストローク)Hが小洗浄モード時の引き上げ高さH4よりも高い最大高さ(最大ストローク)H2となり(H2>H4)、貯水タンク6の排水弁装置28による水洗大便器1の便器本体2への大洗浄モードの排水が開始される。
このとき、弁体部48の弁体主軸76の共通突起部80は、大洗浄側カム係合部114の係合凹部114cより上方の位置まで引上げられている。さらに、共通突起部80は、小洗浄側カム係合部94の係合凸部94bより上方の位置にも引上げられている。
大洗浄用フロート110は、内側制御貯水部112内において、自身に働く浮力により上昇され、大洗浄側カム係合部114のアーム部114aが上昇されている。大洗浄側カム係合部114は、大洗浄カム回転軸114bを中心に回転され、係合凹部114cの下辺114eが弁体主軸側に近づくように回転され(傾けられ)且つ下辺114eが横向きの(又は横向きに近い)傾きを有している状態となっている。
また、小洗浄用フロート96は、自身に働く浮力によりフロート支持軸98と一体になって上昇し、小洗浄側カム係合部94の連結部94aが上昇されている。小洗浄側カム係合部94は、小洗浄カム回転軸94cを中心に回転され、係合凸部94bの長辺94dの上端が弁体主軸側に近づくように回転され(傾けられ)た状態となっている。このように、共通突起部80は、大洗浄モード用の引上げ量H2を引上げられたときに、後述するように大洗浄側カム係合部114の係合凹部114cと係合できるような、係合凹部114cより上方の位置に位置している。
図13に示すように、弁体部48が自重により下降すると、弁体主軸76の共通突起部80が大洗浄側カム係合部114の係合凹部114cと係合している状態となり、弁体主軸76および弁体74の下降動作(閉弁動作)が拘束された状態となる。洗浄水が、開放された排水口10から便器本体2に供給される。ここで、共通突起部80が大洗浄側カム係合部114の係合凹部114cと係合しているので、小洗浄側カム係合部94とは係合していない状態である。
また、図13に示すように、排水弁装置28の大洗浄モードにおける開弁時の状態では、弁体74が弁座66に対して最大高さH2まで上昇して排水口10が開放されており、貯水タンク6内の水位が急激に低下した水位W5となる。貯水タンク6内の洗浄水とケーシング46内の洗浄水は、ケーシング46のスリット56a等によって連通しているため、ケーシング46内の洗浄水もW5の水位となる。このとき、内側制御貯水部112内の水位の低下速度は、貯水タンク6内の水位の低下速度と異なっている。内側制御貯水部112内には依然として水位W6まで洗浄水が溜まっている状態になっている。
つぎに、図13に示すように、内側制御貯水部112内の洗浄水は、その下部の小孔112aから徐々に流出するようになっている。内側制御貯水部112内の洗浄水の水位の低下速度と、外部の貯水タンク6内の水位の低下速度との速度差が生じ、大洗浄用フロート110が下降を開始するタイミングが遅延されている。このようにして、大洗浄用フロート110が下降を開始するタイミングを遅らせることで、図14に示すように、貯水タンク6内の洗浄水を大洗浄用フロート110より下方まで十分に排出させることができる。
図13に示すように、洗浄水の水位W5が内側制御貯水部112内の下部の位置にある状態においてもなお、内側制御貯水部112内の大洗浄用フロート110は水没した状態(水による浮力を受けている状態)となっている。大洗浄用フロート110は、自身に働く浮力により上昇され、大洗浄側カム係合部114のアーム部114aが上昇され、係合凹部114cの下辺114eが共通突起部80と係合した状態を維持している。
これに対し、小洗浄用フロート96は水位W5よりも上方に露出した状態となっている。よって、小洗浄用フロート96及びフロート支持軸98が下降している。フロート支持軸98が下降すると、小洗浄側カム係合部94の連結部94aが下降される。小洗浄側カム係合部94は、小洗浄カム回転軸94cを中心に回転され、係合凸部94bの長辺94dの上端がフロート支持軸側に近づくように回転され(傾けられ)た状態となる。従って、小洗浄側カム係合部94の係合凸部94bの長辺94dは、共通突起部80が下降してきても係合しないようになっている。
つぎに、図14に示すように、貯水タンク6内の水位がさらに低下した水位W7となり、内側制御貯水部112内の水位W8が低下すると、大洗浄用フロート110が下降する。大洗浄側カム係合部114のアーム部114aが下降され、大洗浄カム回転軸114bを中心に回転され、係合凹部114cの下辺114eが弁体主軸側から離れるように回転され(傾けられ)ている状態となる。よって、共通突起部80と係合凹部114cとの係合が解除され、共通突起部80が下降することとなる。このとき、上述するように、小洗浄用フロート96は、すでに下降した状態であり、係合凸部94bの長辺94dの上端がフロート支持軸側に近づくように回転され(傾けられ)た状態となっている。よって、共通突起部80と係合凸部94bとが係合することなく、共通突起部80が係合凸部94bの長辺94dに沿って下降することとなる。このようにして、弁体主軸76および弁体74が水位の低下と共に下降し、排水弁装置28の小洗浄モードにおける閉弁動作が開始される。
大洗浄用フロート110は、貯水タンク6内の水位が所定の大洗浄水量を排出する水位まで低下するとき、水位と共に下降を開始するようになっている。本実施形態においては、大洗浄用フロート110は、貯水タンク6内の水位が所定の水位まで低下するとき、内側制御貯水部112内の水位が低下する。内側制御貯水部112内の水位が水位W8まで低下すると、大洗浄用フロート110が下降して、上述するように排水が終了するとき、貯水タンク6内の水位が死水水位W7となって、所定の大洗浄水量(およそ満水水位Wfから死水水位W7までに貯水タンク6から排水された洗浄水量)が便器本体2に供給される。このように、貯水タンク6内の水位の低下より少し遅延している内側制御貯水部112内の水位の低下により貯水タンク6から排水される洗浄水量を決定することができる。
弁体主軸76および弁体74が、下降して弁座66に当接し、排水口10が閉止され、排水弁装置28の大洗浄モードにおける排水が終了する。
また、排水終了時の状態では、貯水タンク6内の水位とケーシング46の内部の水位が、図10に示す小洗浄モード時の死水水位W3よりも低い水位W7まで低下し、死水水位(DWL)となる。
この後、給水装置26により、洗浄水を貯水タンク6内の水位Wfまで給水し、大洗浄モードにおける洗浄動作が終了する。洗浄水が貯水タンク6内の水位Wfまで給水された状態は、図2に示すように、排水弁装置28の大洗浄モードにおける排水開始前の状態となる。
上述した本発明の実施形態による排水弁装置28によれば、弁体部48の弁体主軸76の1つの共通突起部80が、大洗浄モード用の引上げ量を引上げられたときに、大洗浄側カム係合部114と係合し、小洗浄モード用の引上げ量を引上げられたときに小洗浄側カム係合部94と係合し、大洗浄モード及び小洗浄モードにおいて、弁体を引上げた状態で、洗浄水を貯水タンク6の排水口10から便器本体2に排出する。
小洗浄モードにおいては、貯水タンク6内の水位が所定の小洗浄水量を排出する水位まで低下するとき、小洗浄用フロート96が水位と共に下降することにより、小洗浄側カム係合部94と弁体主軸76の1つの共通突起部80との係合が解除され、弁体74が降下して排水口10を閉止する。
大洗浄モードにおいては、貯水タンク6内の水位が所定の大洗浄水量を排出する水位まで低下するとき、大洗浄用フロート110が水位と共に下降することにより、大洗浄側カム係合部114と弁体主軸76の1つの共通突起部80との係合が解除され、弁体74が降下して排水口10を閉止する。
このように、弁体主軸76の1つの共通突起部80を用いて、小洗浄モード及び大洗浄モードを行うことができる。
従って、弁体主軸76が、小洗浄側カム係合部94及び大洗浄側カム係合部114に対し、1つの共通突起部80のみを有するので、弁体主軸76の長さを短くすることができ、排水弁装置28の高さを低くして、比較的低いシルエットを有する水洗大便器1に配置することができる排水弁装置28を提供することができる。
また、本実施形態による排水弁装置28によれば、小洗浄側カム係合部94は、大洗浄側カム係合部114よりも低い位置に配置されている。弁体主軸76の1つの共通突起部80が、大洗浄側カム係合部114の高さまで引上げられたときに、大洗浄側カム係合部114と係合することができ、大洗浄側カム係合部114の高さよりも低い位置に配置されている小洗浄側カム係合部94の高さまで引上げられたときに、小洗浄側カム係合部94と係合することができる。
従って、従来のように小洗浄側カム係合部94が大洗浄側カム係合部114よりも高い位置に配置されていない。よって、従来のように大洗浄側カム係合部よりも高い位置に配置されている小洗浄側カム係合部に対応する小洗浄用突起部を弁体主軸に設ける必要をなくすことができる。
従って、弁体主軸76が、大洗浄側カム係合部114よりも低い位置に配置されている小洗浄側カム係合部94と係合する1つの共通突起部80を有するので、弁体主軸76の長さを短くすることができ、排水弁装置28の高さを低くして、比較的低いシルエットを有する水洗大便器1に配置することができる排水弁装置28を提供することができる。
さらに、本実施形態による排水弁装置28によれば、小洗浄側カム係合部94は、フロート支持軸98の下端部98cに連結されるので、比較的低い位置で1つの共通突起部80と係合することができる。
従って、弁体主軸76が、比較的近い位置に1つの共通突起部80を有するので、弁体主軸76の長さを短くすることができ、排水弁装置28の高さを低くして、比較的低いシルエットを有する水洗大便器1に配置することができる排水弁装置28を提供することができる。
また、本実施形態による排水弁装置28によれば、ケーシング46の側方支持部106がフロート支持軸98を摺動可能な状態で側方から支持することができるので、従来のようにフロート支持軸の下端部をケーシングの底部から支持する底部支持部を設ける必要がなくなる。
従って、フロート支持軸98の下端部98cに小洗浄側カム係合部94を連結することができ、小洗浄側カム係合部94を、比較的低い位置に配置することができる。
さらに、本実施形態による排水弁装置28によれば、フロート支持軸98は、外面に小洗浄用フロート96と螺合する雄ねじ98aが形成されている。よって、貯水タンク6内の水位が所定の小洗浄水量を排出する水位まで低下するとき貯水タンク6内の水位と共に下降を開始する小洗浄用フロート96の高さ位置をフロート支持軸98の雄ねじ98aに沿って微調整可能である。従って、貯水タンク6から便器に排出される所定の小洗浄水量を、従来のように段階的な調整によらずに、比較的高い精度で微調整することができ、例えば節水化の要請に伴い貯水タンク6内の洗浄水量が低減される場合にも、この低減された洗浄水量のうちの所定の小洗浄水量を、比較的高い精度で微調整することができる。
さらに、本実施形態による洗浄水タンク装置4によれば、排水弁装置28の高さを低くして、比較的低いシルエットを有する洗浄水タンク装置4を提供することができる。
また、本実施形態による水洗大便器1によれば、排水弁装置28の高さを低くして、比較的低いシルエットを有する水洗大便器1を提供することができる。
1 水洗大便器
2 便器本体
4 洗浄水タンク装置
6 貯水タンク
6a 底部
8 蓋
10 排水口
12 ボウル部
14 リム部
16 排水トラップ管路
16a 入口
18 手動操作装置
20 導水路
22 第1リム吐水口
24 第2リム吐水口
26 給水装置
28 排水弁装置
30 給水管
32 給水バルブ
34 フロート
36 リフィール管
38 大洗浄ボタン
40 小洗浄ボタン
42 大洗浄用棒部材
42a 先端部
44 小洗浄用棒部材
44a 先端部
46 ケーシング
48 弁体部
50 引上げ機構
52 小洗浄用フロート機構
54 大洗浄用フロート機構
56 胴部
56a スリット
58 蓋部
58a 支持軸用取付孔部
60 排水口部
60a 頂部
62 排水口部本体
64 縮径部
66 弁座
68 オーバーフロー管
70 オーバーフロー管接続部
72 連通口
74 支持部材
74 弁体
76 弁体主軸
78 平板取付部
80 共通突起部
80a 下辺
80b 上辺
82 取付孔
84 大洗浄操作部
86 小洗浄操作部
88 回転リンク
90 第2リンク
92 小洗浄用フロート部
94 小洗浄側カム係合部
94a 連結部
94b 係合凸部
94c 小洗浄カム回転軸
94d 長辺
94e 短辺
96 小洗浄用フロート
98 フロート支持軸
98a 雄ねじ
98b 上端部
98c 下端部
100 貫通孔
100a 雌ねじ
102 下端鍔
104 下部上鍔
106 側方支持部
108 軸受部
110 大洗浄用フロート
110a 上端
112 内側制御貯水部
112a 小孔
114 大洗浄側カム係合部
114a アーム部
114b 大洗浄カム回転軸
114c 係合凹部
114d 上端部
114e 下辺
W1 水位
W2 水位
W3 水位
W5 水位
W6 水位
W7 水位
W8 水位
Wf 水位

Claims (7)

  1. 便器を洗浄する洗浄水を貯える洗浄水タンクの排水弁装置であって、
    上方に延びる弁体主軸を備え且つこの弁体主軸の引上げに応じて洗浄水タンクの底面に配置された排水口を開閉する弁体と、
    小洗浄用フロート機構であって、上記弁体主軸に係合可能に形成された小洗浄側カム係合部と、上記洗浄水タンク内の水位が所定の小洗浄水量を排出する水位まで低下するとき、水位と共に下降する小洗浄用フロートとを備え、上記小洗浄用フロートの下降により上記小洗浄側カム係合部と上記弁体主軸との係合が解除されるように形成されている上記小洗浄用フロート機構と、
    大洗浄用フロート機構であって、上記弁体主軸に係合可能に形成された大洗浄側カム係合部と、上記洗浄水タンク内の水位が所定の大洗浄水量を排出する水位まで低下するとき、水位と共に下降する大洗浄用フロートとを備え、上記大洗浄用フロートの下降により上記大洗浄側カム係合部と上記弁体主軸との係合が解除されるように形成されている上記大洗浄用フロート機構と、
    上記弁体及び上記弁体の上方に配置される上記小洗浄用フロートと上記大洗浄用フロートとを収容するケーシング部、とを有し、
    上記弁体の上記弁体主軸が、大洗浄モード用の引上げ量を引上げられたときに、上記大洗浄側カム係合部と係合し、小洗浄モード用の引上げ量を引上げられたときに上記小洗浄側カム係合部と係合する1つの共通突起部を備えていることを特徴とする排水弁装置。
  2. 上記小洗浄用フロート機構の上記小洗浄側カム係合部は、上記大洗浄用フロート機構の上記大洗浄側カム係合部よりも低い位置に配置されている請求項1記載の排水弁装置。
  3. 上記小洗浄用フロート機構は、さらに、上記小洗浄用フロートを支持するフロート支持軸を備え、
    上記小洗浄側カム係合部は、上記フロート支持軸の下端部に連結されている請求項1又は2に記載の排水弁装置。
  4. 上記ケーシング部は、さらに、上記フロート支持軸を摺動可能な状態で側方から支持する支持部を備えている請求項3に記載の排水弁装置。
  5. 上記小洗浄用フロート機構の上記フロート支持軸は、外周面に上記小洗浄用フロートと螺合するネジ部が形成されている請求項4に記載の排水弁装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の排水弁装置を備えたことを特徴とする洗浄水タンク装置。
  7. 上記請求項6記載の洗浄水タンク装置を備えたことを特徴とする水洗大便器。
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