JP3317257B2 - 衛生設備機器の排水構造 - Google Patents

衛生設備機器の排水構造

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JP3317257B2
JP3317257B2 JP34109198A JP34109198A JP3317257B2 JP 3317257 B2 JP3317257 B2 JP 3317257B2 JP 34109198 A JP34109198 A JP 34109198A JP 34109198 A JP34109198 A JP 34109198A JP 3317257 B2 JP3317257 B2 JP 3317257B2
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裕紀 本田
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加呂 小西
毅 藪木
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寿明 平田
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東陶機器株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トイレにおいて便
器と離れた位置に手洗器、洗面器、汚物流し等の衛生設
備機器を設けた場合、それらの排水を便器の排水管に流
すための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トイレの中の手洗器などは、便器
の洗浄水タンクの上部に手洗器を構成したり、図14に
見られるように便器Aと離して別に設置している。手洗
器101などを別に設置した場合には、便器Aの排水管
100とは別に手洗器などの排水管104を建屋側に設
けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の洗浄水タンクの
上部に手洗器を構成した便器では、便器がじゃまになり
手洗いの行為に不便性があった。また、手洗いなどの行
為の利便性を向上するために便器とは別に手洗器などを
設置した場合は、便器の排水管とは別に手洗器などの排
水管を、特別に設けた建屋側の排水管と接続しなくては
ならない。
【0004】従って、トイレの中に排水管を2ヶ所設置
する必要があり、工事の手間がかかるという問題点があ
った。特に便器を取替えたり、新たに手洗器などを設置
するなどのリフォームの場合は、工事にかかる時間に制
約がある。便器を取替える場合は、国際公開番号WO9
5/27833号公報に見られるように、建屋側の便器
の排水管位置が様々であってもそのままの位置で設置が
可能な便器が提供されているので、便器の交換を限られ
た時間の中で簡単に行なえる。
【0005】しかし、手洗器などの排水管工事は、建屋
側の工事を伴うので、工事の費用が大きく、工事の時間
も長く、リフォームという費用と時間の制約の中で行な
うのに問題点があった。
【0006】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、本発明の目的は、便器と離して別に手洗器な
どを設置する場合、手洗器などの排水管を建屋側に新た
に設置することなく、手洗器などの排水管を便器に接続
することができる便器の構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した接続構造は、便器が便器本体
と、前記便器本体の排水口と前記便器本体外の排水管と
を接続して便器の排水通路を形成する接続装置とからな
り、衛生設備機器からの排出水の排水流路を、前記接続
装置が形成する便器の排水通路とは独立して形成した通
路であって前記接続装置と前記排水管との接続部まで延
在する通路を介して、前記排水管に連絡したことを特徴
とする構成とした。衛生設備機器からの排出水の排水流
路を便器の排水管に連絡することで、便器の排水管しか
敷設されていないトイレで、手洗器を便器とは別に設置
する場合、手洗器用の排水管敷設工事を別途行う必要が
なく、工事期間が短縮され工事費用も安価になる。衛生
設備機器からの排出水の排水流路を、便器と排水管とを
接続する接続装置が形成する便器の排水通路とは独立し
た通路を介して排水管に連絡することで、便器本体に前
記排水流路との接続構造を設ける必要がなく便器の成形
が容易になる。前記通路を前記接続装置と前記排水管と
の接続部まで延在させることで、便器のサイフォン作用
に伴う負圧による前記排水流路の封水切れを防ぎ、当該
封水切れによる下水側の臭いの衛生設備機器への逆流を
防ぐことが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明による便器と離して
別に設けた衛生設備機器である手洗器の排水管を便器に
接続した一実施形態を示す斜視図である。便器は、周囲
にスカート部105を有する便器本体Aと、便器本体A
に当接して設置した洗浄水を貯水する洗浄水タンクB
と、便器本体Aのスカート部105に内包されて床面に
配設された建屋側に埋設した便器本体Aの排水管100
とを接続する接続装置Cから成り、手洗器101の排水
流路である排水管102を便器に接続し、手洗器101
からの排水を便器本体Aの排水管100に排出するよう
にしている。なお、手洗器101の排水管102には、
便器からの臭気の逆流防止、サイフォン便器の場合にサ
イフォン作用に影響する空気が便器に混入するのを防止
するために、その途中にほぼU字状のトラップ103を
設けている。
【0009】
【実施例】(実施例1)図2は手洗器(図示しない)の
排水管102を便器本体Aのトラップ流路4に接続した
断面図である。便器本体Aは、汚物をうけるボール部1
と溜水部2と下水側と縁切りするためのほぼU字状のト
ラップ3が一体に形成され、そのトラップ3の下流側に
は、ほぼ逆U字状トラップ流路4と床面を向く側に排水
口5が設けられ、床との間に接続装置Cが収まる適切な
空間が形成されている。また、便器本体Aのボール部1
の上方には、そのボール部1に洗浄水を供給するための
給水室6とリム通水路7が設けられる。なお、便器本体
Aのトラップ流路4と排水口5の中間には、手洗い排水
がトラップ流路4と同一方向に合流するように、トラッ
プ流路4と直交する面8が形成されその面に円状の穴9
を設け、ゴム状の弾性体10を介して漏気、漏水がない
ように手洗器101の排水管102を接続している。手
洗い排水がトラップ流路4と同一方向に合流するように
することによって、便器を洗浄した時、トラップ内を流
れる汚水が手洗器の排水管102に逆流することを防止
する。
【0010】(実施例2)図3は便器本体Aのトラップ
流路4を便器本体Aとは別の樹脂製の別部材11で形成
し、その別部材11に手洗器(図示しない)の排水管1
02を接続した断面図である。便器本体Aは通常、陶器
製であるが、上記のように手洗器の排水管102の接続
部を陶器で形成するには、形状が複雑になり陶器製作上
の様々な制約を解決する必要があるが、別部材で樹脂製
とすることにより製作上の課題を容易に解決することが
できる。図2と同様に別部材11のトラップ流路4と排
水口5の中間には、手洗器からの排水がトラップ流路4
と同一方向に合流するように、トラップ流路4と直交す
る面8が形成されその面に円状の穴9を設け、ゴム状の
弾性体10を介して漏気、漏水がないように手洗器10
1の排水管102を接続している。
【0011】(実施例3)図4は便器本体Aと建屋側に
埋設した排水管100とを接続する接続装置Cに、手洗
器(図示しない)の排水管102を接続した断面図であ
る。便器の洗浄方法としてトラップ内のサイホン作用力
を利用する場合と利用しない場合があるが、利用しない
場合は図2や図3にあるようなトラップ流路の途中に手
洗器の排水を接続しても問題がない。しかし、便器の洗
浄方法としてトラップ内のサイホン力を利用する場合
は、便器を洗浄するとトラップ内に負圧が発生し、その
負圧により手洗器101の排水管102のトラップ10
3の水が下水側に流れてしまい、トラップ103の封水
がなくなり、下水側の臭いが手洗器に逆流する問題が発
生する。特に、図4に示す便器本体Aの排水口5と建屋
側に埋設した排水管100が比較的大きな寸法Lで接続
されるような場合、トラップ内のサイホン力による負圧
は接続装置Cの汚水通路13の中にも影響を及ぼすこと
がある。
【0012】このような場合、図4に示すように接続装
置Cに手洗器の排水管102が接続可能な分岐接続部1
2を設け、接続装置Cの中で便器の汚水通路13とは別
に独立して手洗器からの汚水の排水通路14を設け、ト
ラップ流路のサイホン力による負圧の影響を受けない建
屋側に埋設した排水管100に接続する面15に、前記
排水通路14の開口部16を設置すると手洗器の排水管
の封水切れを防ぐことが可能になる。
【0013】(実施例4)図5は、便器本体Aのボール
部1に洗浄水を供給するための給水室6に分岐接続部1
7を設け、その分岐接続部17に手洗器(図示しない)
の排水管102を接続した断面図である。この場合、手
洗器の排水は、排水管102から便器本体Aの給水室6
へ入り、リム通水室7を経て便器本体Aのボール部1に
流出する。なお、便器を洗浄する時、便器本体Aに当接
して設置した洗浄水タンクBから洗浄水が給水室6に流
れてくるが、洗浄水の水量、水勢や手洗器101を設置
する床面からの高さや給水室6の容積などから、手洗器
101の排水管102へ便器の洗浄水が逆流して手洗器
101から水が溢れたり、また、逆流することにより便
器の洗浄に必要な水勢などが不足することがある。
【0014】そうした場合は、図6に示すように、給水
室6に設けた分岐接続部17に逆流を防止する逆止弁1
8を設置すると効果がある。逆止弁は、従来から様々の
ものがあるが、ここではその一例としては、手洗器側の
通水路より便器側の通水路を大きくした段差18aを形
成し、更に段差18aの部位の上方に弁18bの上部に
設けられた軸18cが回転自由になるようガイドサポー
ト部18dを設けた通水路本体18eと弁18bより構
成される。そうすることにより、手洗器101から便器
本体Aの方向には、弁18bがガイドサポート部18d
に回転自由に挿入された軸18cを支点に手洗器101
の排水の流れで開弁し、手洗器101の排水が便器本体
Aに流れる。また、逆方向の便器本体Aから手洗器10
1の方向には、弁18bが前記通水路本体18eの段差
18aに当接し、動きが規制されているので、便器を洗
浄した時、洗浄水が給水室6に充填されても給水室6の
水が手洗器101の排水管102の方向へ流れることが
ない。
【0015】このような逆止弁18は、給水室6に充填
された水が手洗器101の方向へ流れることなくその勢
いをリム通水路へ効率よく流すのが目的であるから、弁
18bと通水路本体18eの段差18aのシール部はに
じみなどは許容され、完全なシール性を必要としない。
従って、通水路本体18eの段差18aと弁18bは特
別な形状を必要としない。通水路本体18eの段差18
aは通水路の全周に設けることなく周囲の一部にのみで
かまわない。また、弁18bの材質も成形が簡単な樹脂
などでなんら問題がない。このような逆止弁18を設置
する場所としては、手洗器101の排水管102の途中
の便器本体に近い所であれば、同様の効果を発揮する。
【0016】(実施例5)図7は、便器本体Aのボール
部1の上方に、給水室6とリム通水路7とは別に空間を
形成した排水室19を設け、一方がボール部1に臨んで
開口部20を有し、他方に分岐接続部21を備えて、そ
の分岐接続部21に手洗器(図示しない)の排水管10
2を接続した平面図である。この場合、手洗器からの排
水は排水管102から便器本体Aの排水室19へ入り便
器本体Aのボール部1に排出される。従って、図5で示
したリム通水路7につながる給水室6に手洗器の排水管
102を接続した時に必要であった図6などの逆止弁の
構成を必要としない。
【0017】以上のような図1から図7に示した例にあ
っては、洗浄水タンクBに貯水した洗浄水の位置エネル
ギーを利用して便器を洗浄する方式以外の洗浄水タンク
を備えていない他の方式、水道の水圧と水量のエネルギ
ーを利用したバルブ構造を備えたいわゆる水道直結式の
便器の場合も、図1から図3と図5から図7の構造を有
した便器本体Aに、また、図4の構造を有した便器本体
Aと建屋側に埋設した排水管とを接続する接続装置Cに
することによってそれぞれの目的を達成することが可能
である。
【0018】(実施例6)図8は便器を洗浄するための
洗浄水を貯水する洗浄水タンクBと便器本体Aの給水室
6の入水口22とを接続する通水接続部材23に分岐接
続部24を設け、その分岐接続部24に手洗器(図示し
ない)の排水管102を接続した断面図である。便器本
体Aの給水室6の入水口22の回りに少なくとも3ヶ所
以上の突起部25を設け、その突起部25に洗浄水タン
クBを当接するように2ヶ所の取付ボルト26で洗浄水
タンクBを便器本体Aに固定し、便器本体Aの入水口2
2の上面27と洗浄水タンクBの下面28の間に空間2
9を形成している。なお、空間29を形成するための突
起部は洗浄水タンクBに設けることも可能である。さら
に、その空間29には洗浄水タンクBから便器本体Aへ
流れる洗浄水の通水路30と上下面がそれぞれ洗浄水タ
ンクBの下面28と、便器本体Aの入水口22の上面2
7との間で漏水がないようひだ状のフィン31をそれぞ
れ少なくとも1ヶ全周に形成し、その通水路30の途中
に筒状の突起を有し、通水路30まで貫通した分岐接続
口24からなるゴムなどの弾性体で製作された通水接続
部材23が配置される。
【0019】(実施例7)図9は、洗浄水タンクBが便
器本体Aと離れた位置に設置され、洗浄水タンクBの洗
浄水を便器本体Aに供給する洗浄管32より成る構成に
おいて、洗浄管32の途中に内側と貫通した筒状の突起
を有した分岐接続口33を設けて、その分岐接続部33
に手洗器101の排水管102を接続している断面図で
ある。洗浄水タンクBを便器本体Aに当接するように設
置するのではなく、離れた位置に設置する例としては、
トイレ内に壁に対して一部または全部を埋設状態に、ま
たは壁の表面に取付ける場合、また、壁ではなく、専用
の架台や収納用に設置されたキャビネットなどに取付け
られたりなど様々な場合が考えられる。洗浄管32の途
中のどの位置に分岐接続部33を形成するかは、手洗器
101と便器本体Aと洗浄水タンクBのそれぞれの位置
によって最も適した位置を選べばよい。図9において
は、洗浄水タンクBと便器本体Aが近接し、洗浄管32
も短いので、その中間に分岐接続部を形成している。
【0020】(実施例8)次に便器を洗浄するための洗
浄水を貯水する洗浄水タンクBに手洗器101の排水管
102を接続した発明について、図10をもとにその実
施例を説明する。洗浄水タンクBは、貯水するための貯
水容器34と、所定の水量を貯水容器34に給水するた
めの水道に直結されたバルブ35、通常、バルブに設け
られた浮玉の浮力を利用してバルブの開閉を行なう、
と、便器を洗浄する際に洗浄ハンドル36の動きに連動
して貯水容器34の規定の水量を便器に供給する排水弁
37と、バルブなどの給水装置が万一故障した時に水が
容器から溢れることがないように便器に流すことを目的
としたオーバーフロー管38から構成される。さらに排
水弁37は、前記洗浄ハンドル36の動きに連動した開
閉弁39と、貯水容器内の水を規定の位置まで排水する
ためその浮力により開閉弁を「開」の状態で維持する浮
子40と、開閉弁39の開閉動作を支持し、「閉」の時
に開閉弁39と共に容器内の水をシールする機能を備
え、且つ、便器本体Aへとつながる排水通路41を形成
した排水本体42から成る。
【0021】図10に示す実施例は、貯水容器34とは
別部材で前記排水本体42を構成した洗浄水タンクBに
おいて、洗浄水タンクBの外側部分に排水本体42の排
水通路41の途中に外側から内側に貫通した穴を形成し
た分岐排水接続部43を形成し、手洗器の排水管102
を該分岐排水接続部43に接続している断面図である。
洗浄水タンクBの開閉弁39のシール部の外側に設置し
ているので、便器の洗浄動作とは、全く関連がなく、い
つ手洗器を使用してもその排水は排水管102から前記
分岐排水接続部43、排水本体42の排水通路41を経
て、便器本体Aへ流れていく。洗浄水タンクBと便器本
体Aは、ゴムなどの弾性体で製作された通水接続部材4
4で排水本体42と給水口6がつながっている。
【0022】(実施例8)図11に示す実施例は、洗浄
水タンクBの貯水容器34の内部に排水本体42の分岐
排水接続部43を形成し、手洗器の排水管102が貯水
容器34の一部を貫通し、該分岐排水接続部43に接続
されている。この時、手洗器の排水管102が貯水容器
34の貫通する部分には、貯水容器34が漏水しないよ
うシール部材45が必要なことはいうまでもない。
【0023】一方、便器の洗浄動作を行なうと洗浄水タ
ンクBの洗浄水は、前記排水本体42の排水通路41を
経て便器本体に流れていくが、この時、図5で述べたよ
うな問題点、すなわち、洗浄水の水量、水勢や手洗器1
01を設置する床面からの高さや給水室6の容積などか
ら、洗浄水タンクBの洗浄水が手洗器101の排水管1
02へ逆流が発生し、手洗器から水が溢れるなどの問題
点がある。この場合も、図6で述べたような構造の逆止
弁を分岐排水接続部43に設けることにより同じ効果を
得ることが可能である。
【0024】なお、図10から図11において貯水容器
と排水本体を一体に形成した場合も、同様の構成が可能
である。
【0025】(実施例9)図12に示す実施例は、洗浄
水タンクBの中の前記オーバーフロー管38に手洗器の
排水管102を接続した例である。この実施例における
効果としては、図10が洗浄水タンクBの外側に分岐排
水接続部43を形成するために便器本体Aと洗浄水タン
クBとの間にスペースの確保が必要であったのが、特に
スペースを必要としないので、図11などで示したよう
な洗浄水タンクBを便器本体Aに当接して設置すること
が可能になること。また、図11では、手洗器の排水管
102が貯水容器34の一部を貫通する形態でその貫通
部分にシール構造が必要であったのが、オーバーフロー
管38に接続することにより、貯水容器34の規定の水
位より高い位置に貫通穴46を設けることが可能で、そ
の貫通穴46にシール構造が不要であることはいうまで
もなく、通常、洗浄水タンクBには、前記所定の水量を
貯水容器34に給水するための水道に直結されたバルブ
35や操作ハンドル36が取り付け可能な複数の穴が設
置されているが、その一つを利用することにより、特別
に手洗器の排水管102を貯水容器34の中に配管する
ための洗浄水タンクBの貫通穴が不要であることなどが
挙げられる。図12は、トイレの給水配管位置により使
い分けるための洗浄水タンクBの左右両方に明けられた
バルブ取付穴の使われていない右側の貫通穴46を利用
し、洗浄水タンクBを貫通して、オーバーフロー管38
に分岐排水接続口47を形成し、手洗器の排水管102
を接続している。
【0026】このような図5から図12に示すような発
明の構成にあっては、便器のトラップ流路4の上流側に
手洗器101の排水を接続するのであるから、図1から
図4の例では必要であった手洗器101の排水管102
の途中に設けていた手洗器用のトラップ103が必要な
いことは言うまでもない。したがって、便器の洗浄方法
がサイホン力を利用するものでもそうでないものでも便
器との組合せに条件がなく自由である。
【0027】図13においては、洗浄水タンクBを隠蔽
するキャビネット48で便器と手洗器101の排水管1
02との接続部を併せて隠蔽し、更に、手洗カウンター
49で手洗器101の排水管102を収めた状態を示
す。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。便器本体と便器の洗浄水を貯水する洗浄水タンク
と便器本体の排出口と建屋側の排水管との接続装置より
なる便器と、便器と離して別に設けた手洗器などより成
るトイレにおいて、手洗器などの排水管を便器に接続し
たことで、建屋側の排水管を便器の排水の1つで対応で
き、新築の場合は、手洗器用の建屋側排水管の工事が不
要になる。特にリフォームの場合は、既設の便器の排水
管を使って手洗器などを設置でき、建屋側の工事が不要
となり、器具の取付けを少ない予算で限られた時間の中
で行なうことが可能になる。これは、洗浄水タンクを備
えていないバルブなどにより洗浄水を供給する便器にお
いても、同じ事がいえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】便器と離して別に設けた手洗器の排水管を便器
に接続した斜視図。
【図2】実施例1に係る便器の断面図である。
【図3】実施例2に係る便器の断面図である。
【図4】実施例3に係る便器の断面図である。
【図5】実施例4に係る便器の断面図である。
【図6】実施例4における分岐接続部の逆止弁を構成し
た拡大断面図である。
【図7】実施例5に係る便器の平面図である。
【図8】実施例6に係る洗浄水タンクと便器本体とを接
続する通水接続部材に手洗器の排水管を接続した断面図
である。
【図9】実施例7に係る洗浄水タンクと便器本体とを接
続する洗浄管に手洗器の排水管を接続した断面図であ
る。
【図10】実施例7に係る洗浄水タンクの外側で排水本
体に手洗器の排水管を接続した断面図である。
【図11】実施例8に係る洗浄水タンクの内側で排水本
体に手洗器の排水管を接続した断面図。
【図12】実施例8に係る洗浄水タンクのオーバーフロ
ー管に手洗器の排水管を接続した断面図である。
【図13】手洗器の排水管との接続部をキャビネットで
隠蔽した斜視図である。
【図14】トイレに手洗器を設置した従来例の斜視図で
ある。
【符号の説明】
A…便器本体 B…洗浄水タンク C…接続装置 1…ボール部 2…溜水部 3…トラップ 4…トラップ流路 5…排水口 6…給水室 7…リム通水路 8…トラップ流路と直交する面 9…円状の穴 10…ゴム状の弾性体 11…樹脂製の別部材 12…分岐接続部 13…汚水通路 14…手洗器用汚水の通路 15…排水管に接続する面 16…手洗器用汚水の通路の開口部 17…給水室の分岐接続部 18…逆止弁 18a…段差 18b…弁 18c…軸 18d…ガイドサポート部 18e…通水路本体 19…排水室 20…開口部 21…排水室の分岐接続部 22…入水口 23…通水接続部材 24…分岐接続部 25…突起部 26…取付ボルト 27…入水口の上面 28…ロータンク下面 29…空間 30…通水接続部材の通水路 31…フィン 32…洗浄管 33…分岐接続部 34…貯水容器 35…バルブ 36…洗浄ハンドル 37…排水弁 38…オーバーフロー管 39…開閉弁 40…浮子 41…排水通路 42…排水本体 43…分岐排水接続部 44…通水接続部材 45…シール部材 46…洗浄水タンク貫通部 47…分岐排水接続口 48…キャビネット 49…手洗カウンター 100…建屋側に埋設した排水管 101…手洗器 102…手洗器の排水管 103…手洗器の排水管のトラップ 104…建屋側に埋設した手洗器用排水管 105…スカート部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 合田 智一 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番 1号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 本田 裕紀 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番 1号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 谷村 嘉之 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番 1号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 小西 加呂 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番 1号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 藪木 毅 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番 1号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 佐藤 栄治 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番 1号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 平田 寿明 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番 1号 東陶機器株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−158296(JP,A) 実開 昭62−143785(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03D 11/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器が便器本体と、前記便器本体の排水
    口と前記便器本体外の排水管とを接続して便器の排水通
    路を形成する接続装置とからなり、衛生設備機器からの
    排出水の排水流路を、前記接続装置が形成する便器の排
    水通路とは独立して形成した通路であって前記接続装置
    と前記排水管との接続部まで延在する通路を介して、前
    記排水管に連絡したことを特徴とする衛生設備機器の排
    水構造。
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