JPH11256652A - 節水型水洗便器兼用簡易水洗便器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 便皿が、簡易水洗時における流入水のオーバ
ーフロー機能と、水洗時における汚物搬送に必要な水量
を一気に流し得る搬送機能とを併せ持ち、節水型水洗便
器に変更可能である節水型水洗便器兼用簡易水洗便器を
提供すること。 【解決手段】 便器１のボウル面２底部の排便口８直下
に排便管９を鉛直状に連接し、この排便管９の上流側に
便皿１１を回転軸１２を支点として揺動して、皿部１３
で排便口８を開閉可能な態様に備えると共に、操作レバ
ー６の回動により給水弁７が開いてタンク内の洗浄水が
ボウル面２へ給水されるように連繋せしめ、閉じ状態の
便皿１１の磁性感応部材製錘１４と対向する下位に錘１
４を引き付けることで便皿１１を閉じ可能な磁石３０を
備え、磁石３０の磁力による便皿１１の閉じ状態がボウ
ル面２内の一定水量まで継続されて、ボウル面２内が一
定水量以上になると閉じ状態から開動し得るようにして
ある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は簡易水洗便器又は節
水型水洗便器のいずれにも使用可能な便器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の水洗便器は、便器内部に水封トラ
ップを設け、下部に連結した排水管からの臭気を遮断し
ており、用便時に水タンクの操作レバーが操作される
と、タンクからの水が便器ボウル面に流入し、ボウル面
の水位が上がることによってトラップの水封が破れ、サ
イフォン現象でボウル内の水が汚物ともども下流の排水
管へ流出するようになっている。近年節水が叫ばれ、節
水型便器も作られ、ＪＩＳ規格でも８リットル以下の節
水型を認定しているが、効果的な節水型便器は出現して
いない。これは、便器外に汚物を搬送する際に、ボウル
内に貯溜されて汚物と一緒に流れる水が少なく、操作レ
バーで給水弁を開弁操作した後の流水に頼って汚物を流
しているため、汚物の後押しをする水が効果的に使われ
ていない。例えば、サイフォン便器やサイフォンゼット
便器のように、ボウル内の３〜４リットルの貯溜水が一
度に流出しても、その後を押す水勢が弱い。因みに、Ｊ
ＩＳ規格では、水タンクからの１回の放流時間を節水型
でも８リットルの水を４〜６秒としており、ボウル内の
汚物を含む最初の貯溜水は２〜３秒で排水管へ排出され
るが、後の２〜３秒は後押しをする水勢の弱い水が流れ
るので、水勢の弱さを量でカバーすることになって、ど
うしても水量が多くなる。

【０００３】又、陶器製の水洗便器についてＪＩＳ規格
では、便器内部の排水路径を３８〜５３ｍｍの木球が通
る大きさに規定している。そして、業界で汚物搬送の一
応の基準とされている建設省ＢＬ規格（パイプ径：７５
ｍｍ、長さ：１０ｍ、勾配：１／１００）では、１回の
洗浄水量で流すには７リットル程度が限度になってい
る。しかしながら、一度に多量の水を流せるサイフォン
便器、サイフォンゼット便器にあっては、排水路のトラ
ップに加えて、サイフォン作用を起こさせて便器ボウル
面の水を一度に流すために、排水管路に様々な突起物や
抵抗体が設けられていて、結果として排水の流れの勢い
が弱まるのを避けられない。このように水洗便器の洗浄
力を高めて節水タイプに改良するには、上記の問題の解
決が必須である。

【０００４】かかる水洗便器及び節水便器に対して、簡
易水洗便器がある。この簡易水洗便器についてはＪＩＳ
規格及び建設大臣認定規則があって、公的に認められた
ものであり、便器ボウル面の排便口を皿状の遮蔽体で抑
え、排便口回りに少量の水を溜めて臭気遮断の水封をし
ており、垂直状の排便管路に防臭のためのトラップはな
い。そして、汚物は便器下部に設けられた便槽に排便管
を経て一気に落流して貯溜されるのもので、便槽の容量
を考え、洗浄水量はきわめて少なく、一回３００〜５０
０ｃｃにしている。したがつて、若し３００ｃｃの水を
増量して、ボウル面いっぱいに溜めて５リットルにした
場合には、弁皿を開くことによって一気に５リットルの
水が汚物とともに排便管内に流れ、大きな搬送力を発揮
することになる。又、現在各地で下水道化が進んでお
り、浄化槽や汲み取り便槽によるトイレが改造されてい
る。浄化槽に取り付けられた水洗便器はすぐに下水道に
転用できるが、汲み取り便所につけられた簡易水洗便器
はその外観が如何に良くてもそのままでは転用できず、
実公平６−３４４５５号公報や特開平１０−１９９３号
公報に開示されているように、簡易水洗便器における排
便口下側の遮蔽体ユニットを取り外して、水洗用トラッ
プと付け替えなければならなかった。これには、一度便
器を取り外して汚れた部分を清掃し、更には現場作業で
取り替えたトラップを水が漏らないように接続固定しな
ければならなかった。この付け替え作業は簡単なようで
現場ではなかなか困難な作業であった。

【０００５】本発明者は、デザインが良く耐久性があっ
て且つ少水量で優れた洗浄力と水封能力を持っている簡
易水洗便器に着目し、簡易水洗便器として使用している
ときは水量が少ないが、このボウル面の水量を多くし
て、下水道に接続すれば、ボウル面に溜めている汚物と
水を一気に放流し、しかも排便口の下流側に水勢を阻害
するトラップ部やサイフォンのための狭窄部が無いた
め、ボウル内の増量した４〜５リットルの水で十分に汚
物を所定距離搬送し得ることを知見し、そして、下水道
が整備されるまでは汲み取り便槽に接続させて簡易水洗
便器として使用し、下水道に接続する場合には、遮蔽体
ユニットを取り外してトラップ等と付け替えること無
く、一部部品の追加で、節水型水洗便器に変身させて連
続使用可能なものを完成したものである。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、第１には、便皿が、簡易水洗時における流入水のオ
ーバーフロー機能と、水洗時における汚物搬送に必要な
水量を一気に流し得る搬送機能とを併せ持ち、簡易水洗
便器又は節水型水洗便器に変更可能である節水型水洗便
器兼用簡易水洗便器を、第２には、さらに、洗浄水のみ
の供給と、洗浄水の供給および汚物の強制搬送とを使い
分け可能である節水型水洗便器兼用簡易水洗便器を、第
３には、さらに、給水弁を平板状弁からフロート弁に替
える作業だけで、簡易水洗便器から節水型水洗便器にな
る経済的な節水型水洗便器兼用簡易水洗便器を提供する
ことにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
達成するため、 便器のボウル面底部の排便口直下に排
便管を鉛直状に連接し、この排便管の上流側のロート状
部内に回転軸を境として一方に皿部を他方に磁性感応部
材製錘を有する便皿を前記回転軸を支点として揺動し
て、皿部で前記排便口を開閉可能な態様に備えると共
に、給水タンクの給水弁と操作レバーを、同レバーの回
動により給水弁が開いてタンク内の洗浄水がボウル面へ
給水されるように連繋せしめ、排便管における閉じ状態
の便皿の磁性感応部材製錘と対向する下位に磁石保持部
を設けて、この磁石保持部に前記錘を引き付けることで
便皿を閉じ可能な磁石を備え、磁石の磁力による便皿の
閉じ状態がボウル面内の一定水量まで継続されて、ボウ
ル面内が一定水量以上になると閉じ状態から開動し得る
ようにしてあることを特徴とする。また本発明では、前
記操作レバーと前記便皿を、同レバーの一方への回動に
より前記給水弁のみが開き、同レバーの他方への回動に
より前記給水弁が開いて且つ便皿が開動するように連繋
してあることを特徴とする。また本発明では、前記給水
弁が、付け替え可能な平板状弁又はフロート弁であるこ
とを特徴とする。本発明における磁石保持部と磁石との
関係は、埋め込みタイプ又は着脱タイプのいずれであっ
ても良い。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１乃至図６には本発明の節水型
水洗便器兼用簡易水洗便器の実施の１形態を例示してお
り、タンク密結タイプの便器１は陶器製又はプラスチッ
ク製で、ボウル面２における吐水口部３は給水管４を経
て給水タンク５が連通していて、操作レバー６により平
板状弁７が開弁されるのにともない給水タンク５内から
洗浄水が給水されるようにしている。

【０００９】ボウル面２底の排便口８下側を覆うように
連接して且つ下方の便槽（図示せず）へ至る垂直状の排
便管９における上部のロート状部１０内には便皿１１が
回転軸１２を支軸として揺動可能に備えられている。便
皿１１は、回転軸１２部分を境とする一方に皿部１３
を、他方に公知の磁性感応部材たとえば鉄板製錘１４を
埋設状に、それぞれ有しているプラスチック成形品で、
皿部１３は排便口８に対して接離することで同口を開閉
可能に、錘１４は、皿部１３が排便口８を閉じた状態
で、回転軸１２を中心にして、皿部１３に負荷されるあ
る程度の重量すなわち水封可能な水量（数百ｃｃ）の重
量と均衡した重さのものに、それぞれ形成している。こ
の便皿１１は排便口８に対してゴムパッキング１５を介
して接触して、同口を密着水封するようになっていると
共に、ロート状部１０外側に突出状の回転軸１２端に軸
着されて垂下している作動アーム１６とコントロールケ
ーブル１７を経て連動状の操作レバー６の開動操作にと
もない、強制的に開動されて排便口８を開き可能にして
ある。

【００１０】給水タンク５側方の操作レバー６は、図面
（図５参照）上で時計回りへまわすと便皿１１は開かず
に平板状弁７のみが開弁し、反時計回りへまわすと便皿
１１が開動して且つ平板状弁７が開弁するようになって
おり、この操作レバー６と一体回動状の回転軸１８は軸
受部１９に軸承されて、回転軸１８におけるタンク内の
軸端のアーム部２０には鎖２１を経て平板状弁７が連動
状に連繋していて、操作レバー６の簡易水洗便器時にお
ける給水操作方向すなわち時計回りの場合は、平板状弁
７が開弁して、洗浄水がボウル面２へ給水されるように
してある。この際、平板状弁７は浮上性が無いため、開
弁時に操作レバー６をニュートラルに戻すと直ちに閉弁
する。それと同時に便皿１１も閉じるため、水封水は２
００〜３００ｃｃと極めて少なく、防臭はするが、便器
ボウル面２に溜まらないため、使用者又は次の使用者が
操作レバー６を時計回りへ任意角度揺動させてボウル面
２の水を好みに応じて増すようにしている。

【００１１】筒状回転部２２は腕部２３に接続している
コントロールケーブル１７を経て便皿１１と一体連動状
に連繋している。そして、この筒状回転部２２は、簡易
水洗便器時に操作レバー６がニュートラルな状態から時
計回りへ回動された時には回転軸２２に従動せずに回転
しない一方で、反時計回りへ回動された時にのみ回転軸
２２に従動して回転するようにしてあり、操作レバー６
の時計回り方向への回動時には回転軸１８の突部２４が
筒状回転部２２の扇状溝部２５内を遊動するだけで回転
せず、便皿１１も開動しない一方で、操作レバー６の反
時計回り方向への回動時には回転軸１８の突部２４が筒
状回転部２２の扇状溝部２５一端のストッパー２６に当
接して押されることによって、一体連動状に回転して便
皿１１が開動するようにしてある。また、回転軸１８の
突部２４と筒状回転部２２の扇状溝部２５との関係は、
簡易水洗便器時又は節水便器時におけるボウル面２内の
水量との均衡が崩れた際の便皿１１の開動時に、筒状回
転部２２がコントロールケーブル１７に押されて時計回
りへ空転し得るようにしてある。

【００１２】そして、ロート状部１０内には、排便口８
を閉じた状態における便皿１１の磁性感応部材製錘１４
側が載乗可能な乗り部２７を形成してあると共に、この
乗り部２７裏の下側には保持部２８を着脱口部２９がロ
ート状部１０の外方へ覗き出た状態に配設してある。こ
の保持部２８は、磁石３０がロート状部１０の外側から
挿着可能な態様に形成してあり、保持部２８には磁石３
０を挿入して固着してある。この磁石３０は、磁性感応
部材製バランス錘１４を磁力で引き付けて皿部１３の閉
じ力を強めて働くもので、この磁石３０の磁力は、４〜
５リットル程度の洗浄水をボウル面２内に溜水させた状
態で皿部１３が閉じ状態に均衡して、それ以上の量（約
６リットル）になると均衡が崩れて、便皿１１が開動し
て、ボウル面２内の洗浄水が一気に排便管９へ落下し得
るバランス関係に設定してある。このバランスが崩れる
水量は、その水位をボウル面２の上縁から数センチ下に
設定してあるので、簡易水洗便器として使用する場合
は、余分な水がボウル面内に流入した場合に所定水位に
達すると開弁排水するので、ボウル面２にオーバーフロ
ー口が無くても、水が便器上縁から溢れ出ることが無
い。また節水型水洗便器として使用する場合には、所定
水位（約６リットル）に達すると便皿１１が自動的に開
弁するため、容量が７〜８リットル程度であるボウル面
２内の水量が６リットルになると、バランスが崩壊し
て、１回の洗浄でボウル面２内から汚物と溜水を流し去
り、平板状弁７の開弁によって給水タンク５内から所定
水量の６リットルが、操作レバー６の同時操作で汚物と
共に流れ去った溜水の変わりにボウル面２内に貯溜され
る。

【００１３】次に、前記した態様の節水型水洗便器兼用
簡易水洗便器を簡易水洗便器として使用する状態につい
て説明する。通常時には、排便口８が便皿１１で閉じら
れていて、数百ｃｃの洗浄水で水封されており、便槽か
らの臭気はカットされている。小便時には、操作レバー
６をニュートラル位置（図６のａ）から反時計回りに僅
かに回すと、便皿１１が開動して、ボウル面２内の汚水
は一気に排便管９へ落下し、便皿１１は瞬時に閉じ状態
に復動する。使用後に、操作レバー６をニュートラル位
置（図６のａ）から時計回りに小さく回す（図６のｂ）
と、平板状弁７が少し開弁して、少水量の洗浄水がボウ
ル面２へ給水され、ボウル面２に水が溜まって排便口８
は水封される。大便時には、操作レバー６をニュートラ
ル位置（図６のａ）から反時計回りに大きく回す（図６
のｄ）と、便皿１１が開動して、ボウル面２内の汚水及
び汚物は一気に排便管９へ落下し、便皿１１は瞬時に閉
じ状態に復動する。使用後に、操作レバー６をニュート
ラル位置（図６のａ）から時計回りに大きく回す（図６
のｃ）と、平板状弁７が大きく開弁して、大水量の洗浄
水がボウル面２へ給水され、ボウル面２は再度水封され
る。簡易水洗便器用の平板状弁７は、フロート弁と違
い、操作レバー６の作動で浮き上がることはなく、操作
レバー６をニュートラルの位置に戻すと、平板状弁７は
水圧によって吸引されて直ちに閉弁し、その間の水量し
かボウル面２に吐水しない。また、この平板状弁７の開
弁角度を操作レバー６の揺動角度でコントロールして任
意の水量をボウル面２へ給水し得る。

【００１４】図７及び図８には前記の図１の態様の節水
型水洗便器兼用簡易水洗便器を用いて節水便器化した実
施の１形態を例示しており、平板状弁７をフロート弁３
１に付け替えて構成してある。

【００１５】次に、前記した態様の節水便器としての使
用状態について説明する。通常時には、排便口８が便皿
１１で閉じられていて、４〜５リットルの洗浄水で水封
されており、排便管９からの臭気はカットされている。
用便後に、操作レバー６をニュートラル位置（図８の
ａ）から反時計回りに大きく回す（図８のｄ）と、フロ
ート弁３１と便皿１１が同時に開弁する。便皿１１は汚
物及び溜水を流出させると瞬時に閉まり、それ以後の給
水をボウル面２内に貯溜する。フロート弁３１は、給水
タンク５内から設定水量の６リットルが流れ出るまで閉
まらないので、ボウル面２には５リットルの洗浄水が次
回の使用に備えて貯溜される。又、前記した使用状態は
一例を挙げているだけで、図７の態様の節水型水洗便器
の他の使用例として、例えば、操作レバー６による操作
を時計回りの給水操作に限定して使用するようにしても
良い。この場合でも、ボウル面２内における流水量が約
６リットル程度になると、磁石３０による閉じ関係が崩
落して便皿１１が自動的に開動することにより、溜水が
溢れ出すようなことが無いし、便皿１１は自動的に復動
して磁石の磁力によって閉じ状態に復帰する。

【００１６】

【発明の効果】Ａ．請求項１により、便皿の磁性感応部
材製錘を引き付け、ボウル面の容量に合わせて所定水量
を保持する磁石を有しているので、簡易水洗として使用
する場合は、流入水のオーバーフロー機能として、又、
下水道に接続する場合には汚物搬送必要水量を一度に流
す機能として働き、下水道接続可能便器を実現する。 Ｂ．同項により、排便口直下に排便管を鉛直状に接続し
ているため、便器内の管路抵抗は極めて少なく且つ大口
径（約７０ｍｍ径）の便皿開口部を開弁させて放流させ
るため、管路搬送性能が極めて高い。ＢＬ規格テストの
結果では、１０回中全て６リットルの洗浄水でクリアー
した。 Ｃ．請求項２により、さらに、操作レバーの揺動方向に
よって、洗浄水のみを自由に供給操作し得るし、洗浄水
の給水と便皿の開動を同時操作し得る。 Ｄ．請求項３により、さらに、給水弁を平板状弁からフ
ロート弁に替える作業だけで、簡易水洗便器から節水型
水洗便器になるので、極めて経済的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の節水型水洗便器兼用簡易水洗便器に
よる簡易水洗便器としての実施の１形態を例示している
縦断正面図。

【図２】 縦断側面図。

【図３】 便皿周りの部分拡大縦断正面図。

【図４】 操作レバー周りの部分拡大側面図。

【図５】 操作レバーと便皿及び給水弁との関係を示す
部分拡大図で一部切欠している。

【図６】 操作レバーによる給水操作状態を示す部分拡
大図で一部切欠している。

【図７】 本発明の節水型水洗便器兼用簡易水洗便器に
よる節水便器としての実施の１形態を例示している縦断
正面図。

【図８】 操作レバーによる給水操作状態を示す部分拡
大図で一部切欠している。

【符号の説明】

１ 便器 ２ ボウル面 ３ 吐水口部 ４ 給水管 ５ 給水タンク ６ 操作レバー ７ 平板状弁（給水弁） ８ 排便口 ９ 排便管 １０ ロート状部 １１ 便皿 １２ 回転軸 １３ 皿部 １４ 鉄板製錘（磁性感応部材製錘） １５ ゴムパッキング １６ 作動アーム １７ コントロールケーブル １８ 回転軸 １９ 軸受部 ２０ アーム部 ２１ 鎖 ２２ 筒状回転部 ２３ 腕部 ２４ 突部 ２５ 扇状溝部 ２６ ストッパー ２７ 乗り部 ２８ 保持部 ２９ 着脱口部 ３０ 磁石 ３１ フロート弁（給水弁）

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 便器のボウル面底部の排便口直下に排便
   管を鉛直状に連接し、この排便管の上流側に回転軸を境
   として一方に皿部を他方に磁性感応部材製錘を有する便
   皿を前記回転軸を支点として揺動して、皿部で前記排便
   口を開閉可能な態様に備えると共に、給水タンクの給水
   弁と操作レバーを、同レバーの回動により給水弁が開い
   てタンク内の洗浄水がボウル面へ給水されるように連繋
   せしめ、排便管における閉じ状態の便皿の磁性感応部材
   製錘と対向する下位に磁石保持部を設けて、この磁石保
   持部に前記錘を引き付けることで便皿を閉じ可能な磁石
   を備え、磁石の磁力による便皿の閉じ状態がボウル面内
   の一定水量まで継続されて、ボウル面内が一定水量以上
   になると閉じ状態から開動し得るようにしてあることを
   特徴とする節水型水洗便器兼用簡易水洗便器。
2. 【請求項２】 前記操作レバーと前記便皿を、同レバー
   の一方への回動により前記給水弁のみが開き、同レバー
   の他方への回動により前記給水弁が開いて且つ便皿が開
   動するように連繋してあることを特徴とする請求項１記
   載の節水型水洗便器兼用簡易水洗便器。
3. 【請求項３】 前記給水弁が、付け替え可能な平板状弁
   又はフロート弁であることを特徴とする請求項１又は２
   記載の節水型水洗便器兼用簡易水洗便器。