JPH0932082A - 便器洗浄用タンク装置 - Google Patents

便器洗浄用タンク装置

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JPH0932082A
JPH0932082A JP15734296A JP15734296A JPH0932082A JP H0932082 A JPH0932082 A JP H0932082A JP 15734296 A JP15734296 A JP 15734296A JP 15734296 A JP15734296 A JP 15734296A JP H0932082 A JPH0932082 A JP H0932082A
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JP
Japan
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tank
valve
toilet bowl
intrusion prevention
prevention member
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Application number
JP15734296A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yoshioka
隆 吉岡
Hiroshi Tanaka
弘志 田中
Yoshiki Oota
吉喜 太田
Masaaki Hayashi
雅章 林
Kuniharu Shigematsu
邦治 重松
Kazuo Matsui
一夫 松井
Tatsuo Tsukasaki
辰夫 司城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0932082A publication Critical patent/JPH0932082A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 排水弁を具備する便器洗浄用タンク装置に対
して、芳香洗浄剤の引っ掛かりを原因として発生する弁
体の作動不良を防止し得る手段を提供することを目的と
する。 【構成】 タンク内の底部に排水口を開設し、該排水口
に対して上方から弁体を開閉自在に着座せしめて排水弁
を構成して成る便器洗浄用タンク装置において、前記タ
ンク内の貯溜水位より下方位置に、前記排水口への芳香
等の機能を有する固形の洗浄剤の侵入を防止する侵入防
止部材を配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は便器洗浄用タンク
装置に関し、さらに詳しくは、タンク内の底部に排水弁
を具備する便器洗浄用タンク装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、便器の背部等に設置し、便器に対
して洗浄水を供給する便器洗浄用タンク装置は、タンク
内部の底部に開設した排水口に対して弁体を上方から着
座せしめて排水弁を構成したものがある。
【0003】図10にて示すものは、所謂フラッパー式
の排水弁を具備した便器洗浄用タンク装置の底部を示し
ている。
【0004】上記した排水弁は、便器洗浄用タンク装置
100の底面に排水口101を構成する管状部材10
1’を取付固定し、該管状部材101’にオーバーフロ
ー管102を接続して垂直に保持している。上記オーバ
ーフロー管102の下部には支持片103aを介して略
半球状の弁体103を上下回動自在に支持し、この弁体
103を上記排水口101に対して上方から着座せしめ
ることにより、開閉自在に構成してある。
【0005】また、排水弁の弁体103には鎖104を
接続してあり、この鎖104を便器洗浄用タンク装置1
00に設けた沿うさレバー(図示せず)の操作により引
き上げることで排水弁が開弁し、便器に対して洗浄水を
供給する。
【0006】上記したような便器洗浄用タンク装置に
は、固形の芳香洗浄剤を入れて使用することがある。多
くの場合、芳香洗浄剤は円形等のブロック状に形成さ
れ、タンク内の水によって徐々にとけながら芳香成分及
び洗浄成分等を混入する。
【0007】上記したような芳香洗浄剤は、タンクに投
入して5分程度で定着する成分を含んでいるので、正し
く使用すればタンク底面に定着する。したがって、排水
時においてタンク底面にて生じる水の流れにより移動す
るようなことは殆どない。しかし、芳香洗浄剤の投入直
後に排水操作を行った場合は、排水の流れにより芳香洗
浄剤が定着する前に移動することがあり、場合によって
は図10にて示すように排水口101の中に入り込ん
で、弁体103が閉弁しなくなることがある、その結
果、タンク100内に設置したボールタップ給水栓(図
示せず)からの給水が延々と行われることになる。
【0008】また、同様に、未定着の芳香洗浄剤が、図
11にて示すように、閉弁状態にある弁体103とオー
バーフロー管102の間にはまり込んでしまうと、排水
の際に鎖104によって弁体103を引き上げようとし
ても、上記芳香洗浄剤が弁体103の回動部分に引っか
かって開弁できなくなってしまう。
【0009】上記したような不具合は、図8及び図9に
て示すような閉弁遅延型の排水弁にも云える。
【0010】上記した排水弁は、タンク200内の底面
に開設した排水口201上の所定高さに制御筒203を
取付支持すると共に、上記制御筒203の軸芯部にオー
バーフロー管202を垂直に挿通させ、該オーバーフロ
ー管202の下部外周に取付固定した弁体204を上記
排水口201に対して上方から開閉自在に着座してあ
る。上記オーバーフロー管202の上部外周には支持片
205aを介してフロート205を取付支持し、該フロ
ート205を上記制御筒203の内部に形成した貯水室
203a内において浮き沈み可能に収納してある。
【0011】上記した排水弁は、排水時においてオーバ
ーフロー管202及び弁体204を引き上げた際、上記
フロート205により生じる浮力により開弁状態が維持
されるが、制御筒203の貯水室203a底面に開設し
た制御小孔206より貯水室203a内の水が所定時間
をかけて排水されることで、フロート205及び排水弁
が降下して閉弁するタイミングを遅延するように構成し
てある。
【0012】上記したような排水弁の場合、未定着の芳
香洗浄剤が排水口201と弁体204の間に入り込んで
しまうことがあり、これにより、弁体204が閉弁しな
くなってしまう。
【0013】また、図9にて示すように、閉弁状態の弁
体204の上に芳香洗浄剤が載って制御筒203の下端
との間に挟まってしまうと、排水の際にーバーフロー管
202及び弁体204を引き上げて完全に閉弁すること
が不可能となり、排水できなくなってしまうことがあ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題およびその作用・効果】
本発明は、上記した如き従来事情に鑑みなされてもので
あり、その目的とする処は、上記した如き排水弁を具備
する便器洗浄用タンク装置に対して、芳香洗浄剤の引っ
掛かりを原因として発生する弁体の作動不良を防止し得
る手段を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記した目的を達成するために、本発明は、タンク内の底
部に排水口を開設し、該排水口に対して上方から弁体を
開閉自在に着座せしめて排水弁を構成して成る便器洗浄
用タンク装置において、前記タンク内の貯溜水位より下
方位置に、前記排水口への芳香等の機能を有する固形の
洗浄剤の侵入を防止する侵入防止部材を配設してなるも
のである。
【0016】従って、侵入防止部材により芳香洗浄剤の
排水口への侵入が防止され、芳香洗浄剤を原因とした排
水弁の作動不良を確実に回避することが出来る。
【0017】また、上記タンクを合成樹脂により構成
し、侵入防止部材を該タンクの底壁または側壁に一体成
形したものにおいては、タンクを成形する際に侵入防止
部材をも同時に成形することが出来るので、部品点数及
び組立工程を削減することが出来る。
【0018】更に、侵入防止部材の周壁に、前記侵入防
止部材内の洗浄水を逃がす開口を穿設すれば、タンクを
小型化しても便器洗浄に必要な水量が十分確保できる。
【0019】また、侵入防止部材を、排水弁本体をタン
クに取付支持する支持部材として構成したものにおいて
は。排水弁本体の支持部材の他に別途侵入防止部材を設
ける必要がなくなり、部品点数及び組立工程を削減する
ことが出来る。
【0020】更に、侵入防止部材を、タンク内の底部に
設けられる排水弁を上方から被う被嵌部材にて構成し、
同被嵌部材に排水弁に接続されるオーバーフロー管を挿
通せしめる挿通孔を開設したものにおいては、排水弁に
接続されるオーバーフロー管に侵入防止部材の挿通孔を
挿通させるだけの簡単な作業で、侵入防止部材を装着す
ることができ、更に、上記侵入防止部材はタンク底面の
排水弁を上から被う形で装着されるので、芳香洗浄剤の
排水口への侵入を確実に防止することが出来る。
【0021】また、上記被嵌部材に開設した挿通孔と、
該挿通孔に挿通させるオーバーフロー管との間に、両部
材間の回り止めを行う回り止め防止手段を構成すれば、
排水弁を被うように装着した被嵌部材が所定の位置から
不要に回動することを防止することが出来、これによ
り、上記被嵌部材により構成した侵入防止部材が他の部
材と干渉する不具合を回避することが出来る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0023】図1乃至図2にて示す便器洗浄タンクA
は、洋式便器fの背部に設置するタイプのものであり、
陶器からなる化粧タンクb1の内部に実際の容器となる
樹脂製の内部タンクb2を内設し、該内部タンクb2に
排水弁aを設置して構成してある。
【0024】化粧タンクb1は、便器fの背部に設置さ
れる内部タンクb2を上からカバーするものであり、便
器f背部の接続口f1に対して上から被せて設置してあ
る。
【0025】上記化粧タンクb1の内部に収納される内
部タンクb2は、上部が開口する略箱形の容器であり、
便器fの背部上面に設置してある。また、内部タンクb
2はタンク内底面壁の中央部に排水口b3を開設し、該
排水口b3下端部を下面へ向けて突出させ、便器fの給
水口f2に接続してある。更に、内部タンクb2の内部
には排水弁aと、ボールタップ給水栓cを内設してあ
る。
【0026】ボールタップ給水栓cは、本体c1を内部
タンクb2の上部側壁に取付支持し、同内部タンクb2
の外側に突出する一次側接続口c4に対し、便器fを貫
通させて配管した給水管dを接続することにより、給水
源に連絡せしめてある。また、ボールタップ給水栓c本
体c1の二次側接続口c5には吐出口c6を接続し、上
記給水栓cから吐水された水が内部タンクb2の底部に
向けて吐水されるようになっている。
【0027】上記ボールタップ給水栓cは、本体c1の
内部にダイヤフラム弁(図示せず)を内設してあり、該
ダイヤフラム弁の開閉を制御する揺動アームc2を本体
c1から延出し、その先端に浮き子c3を設けて構成し
てある。
【0028】よって、排水に伴って内部タンクb2内の
水位が下がると、上記浮き子c3が降下し、本体c1内
のダイヤフラム弁が開弁して吐水が開始される。また、
ボールタップ給水栓cからの吐水により内部タンクb2
内の水位が満水付近まで上昇すると、浮き子c3の上昇
により本体c1内のダイヤフラム弁が閉弁し、行われて
いた吐水が停止する。
【0029】上記内部タンクb2内の底面中央部には排
水口b3を開設し、この排水口b3の上端面を弁座b4
として排水弁aを構成してある。排水弁aは閉弁時間を
遅延する機能を具備するものであり、上記排水口b3に
対して上方から着座する弁体1と、該弁体1を取付支持
するオーバーフロー管2と、該オーバーフロー管2を排
水口b3の直上にて上下動自在に支持する制御筒3と、
この制御筒3の内部に形成した貯水室3a内に収納する
フロート体4とから構成してある。
【0030】上記制御筒3は、フロート体4のフロート
40を収納する円筒形の容器であり、合成樹脂により一
体成形し、後述するストッパ体5aと掛止爪体5bを介
して、上記排水口b3直上における所定の高さにて取付
支持してある。
【0031】制御筒3は、円筒形の外筒31と、上記オ
ーバーフロー管2を挿通させる内筒32とを同芯させて
配置すると共に、この内外両筒32,31を底面壁によ
り一体に連絡することにより、制御筒3の内部に上面が
開口する円形の貯水室3aを形成してある。また、上記
貯水室3aの底面には制御小孔33を開設し、この制御
小孔33から貯水室3a内の水が所定の時間をかけて排
水されるように構成してある。
【0032】また、上記外筒31の下端部外周には平面
視四角形の係止片35を一体に突出形成し、該係止片3
5の四隅部分に後述する係止爪体5bを掛止する係止孔
34を開設してある。
【0033】上記制御筒3の内筒32の内部にはオーバ
ーフロー管2が垂直に貫挿してあり、該オーバーフロー
管2は、内部タンクb2内において垂直に立つ管状体で
あり、合成樹脂を用いて一体成形してある。また、オー
バーフロー管2は、制御筒3の内筒32の内部に対して
上下摺動自在に挿通し、その下端口を内部タンクb2の
底面壁の中央部に開設した排水口b3内に嵌挿してあ
る。
【0034】上記オーバーフロー管2の下部外周には鍔
片21を一体に周設し、該鍔片21と挟持片22との間
にゴムもしくは軟質合成樹脂からなる円板状の弁体1を
はめ込んで上記両部材21,22により挟持してある。
上記弁体1は、内部タンクb2の排水口b3に対して上
方から着座し、上記オーバーフロー管2の引き上げによ
り開弁する。
【0035】上記オーバーフロー管2の上端部には、排
水操作を行う操作ロッドeの屈曲部e1を係止する係止
部23を設けてあり、該係止部23は、オーバーフロー
管2の上端口からさらに上方へ突出する略コ形の片であ
り、オーバーフロー管2と一体に成形してある。上記係
止部23とオーバーフロー管2の上端口との間には環状
部が形成され、この環状部に便器洗浄用タンク装置の操
作ロッドe屈曲部e1を側方から挿入してある。
【0036】図1および図2にて示すように、操作ロッ
ドeは、内部タンクb2の両側壁間に水平に架設した状
態で回動可能に支持し、その中央部をくの字に屈曲させ
て屈曲部e1を突出形成してある。上記操作ロッドe
は、一端部を直角に屈曲させ、化粧タンクb1の側面に
取付けた操作レバーe2に接続してあり、該操作レバー
e2を回動させることにより、中央に突出する屈曲部e
1が上下方向に回動し、この回動により、係止部23お
よびオーバーフロー管2が引き上げられて弁体1が開弁
するように構成してある(図1)。
【0037】また、図3にて示すように、上記オーバー
フロー管2の上部寄りの外周面には2個のピン24を対
向させて設けると共に、同ピン24の下に段差部25を
周設し、フロート体4の取付部を構成してあり、該フロ
ート体4は、制御筒3の貯水室3a内に収納するフロー
ト40を具備している。
【0038】上記フロート40は、制御筒3の内筒32
の外周に遊嵌合する中筒部41と、制御筒3の外筒31
の内側に遊嵌合する外筒部42とを同芯させて配置する
と共に、上記中筒部41と外筒部42の間に形成される
空間の上部口を上壁面43により閉塞して構成してあ
る。
【0039】上記したように構成したフロート40の空
気室4aは下面が開口しているが、同空気室4aは上面
が閉塞する容器状に形成されるため、水が溜められた制
御筒3の貯水室3a内に上方から挿入すると、フロート
40の内部に密室が形成され、必要な浮力を発生するこ
とが出来る。
【0040】上記フロート40の中筒部41は上方へ向
けて延出し、その先端部にリング状の取付部44を一体
成形してあり、該取付部44は、フロート40を上記オ
ーバーフロー管2の外周部に対して取付固定するための
ものであり、オーバーフロー管2の取付部の外周に摺動
自在な範囲でぴったりと嵌合する内径に形成してある。
また、取付部44の外周面には、オーバーフロー管2外
周のピン24を掛止する略L形の掛止溝45を対向させ
て切り欠きしてある。
【0041】上記したフロート体4をオーバーフロー管
2に対して取付固定する際には、中筒部41をオーバー
フロー管2の上端から嵌装し、オーバーフロー管2の外
周に突出する2個のピン24を中筒部41の取付部44
の掛止溝45内に嵌合した後、取付部44を円周方向に
回して、ピン24を掛止溝45最奥部の抜け止め部45
aに掛止する。
【0042】以上の如く構成した排水弁の制御筒3は、
内部タンクb2の底面壁から突出する4本のストッパ体
5aと、4本の係止爪体5bとにより、内部タンクb2
の底面壁から所定の高さに取付支持されている。また、
上記した各ストッパ体5aと係止爪体5bとは、後述す
る柵杆5cと共に内部タンクb2の底面における排水口
b3の周囲に間隔を置いて立設することにより、後述す
るごとき芳香洗浄剤の侵入防止部材5を構成する。
【0043】上記ストッパ体5aは、内部タンクb2の
排水口b3周りの底面壁から突出する棒状体であり、内
部タンクb2の底面壁から一体に突出している。ストッ
パ体5aは、所定の高さ、即ち制御筒3の取付高さと対
応させてあり、同ストッパ体5aの上端に制御筒3下端
部外周に突出させた係止片35下面を載せることによ
り、上記内部タンクb2における貯水室3aの底面が、
内部タンクb2内の所定の高さに位置するように構成し
てある。上記ストッパ体5aは制御筒3の係止片35四
隅部分に対応させるため、排水口b3の周囲4箇所に設
けてある。
【0044】また、各係止爪体5bは、上記した各スト
ッパ体5aの隣にそれぞれ配置し、ストッパ体5aと同
様に内部タンクb2の底面壁から一体に突出形成してあ
る。上記係止爪体5bの上端部には、爪5b’が形成し
てある。爪5b’は、外側へ向けて形成され、制御筒3
の外筒31下端部に設けた係止片35の係止孔34に掛
止する。
【0045】前記したように、制御筒3の外筒31の下
端部外周には平面視四角形の係止片35を設け、その四
隅に係止孔34を開設してある。上記した各係止孔34
には係止爪体5bの先端を下から挿入し、爪5b’を上
記係止片35の上面に掛止する。よって、制御筒3の係
止片35の四隅は、夫々ストッパ体5aの上端と係止爪
体5bの爪5b’により上下から挟持される。これによ
り、制御筒3は内部タンクb2の底面から所定の高さに
て取付支持される。
【0046】上記係止爪体5bは適度に弾性変形し、爪
5b’を排水口b3側へ向けて押し込むことにより、上
記爪5b’が係止孔34から外れるように構成してある
ため、手でもって上記爪5b’の掛止を外すことによ
り、制御筒3を簡単に脱着することが出来る。
【0047】上記したように内部タンクb2の底面にお
ける排水口b3の周囲に立設するストッパ体5aと係止
爪体5bとは、排水口b3の周囲に形成する芳香洗浄剤
の侵入防止部材5の一部を構成している。上記侵入防止
部材5は、内部タンクb2内に入れた芳香洗浄剤が、排
水弁aの弁座b4となる排水口b3の範囲内に侵入する
のを防止して、排水弁aに作動不良が発生することを回
避するためものであり、上記したストッパ体5aと、係
止爪体5b、及び柵杆5cにより構成してある。
【0048】上記柵杆5cは、図3にて示すように、排
水口b3周りに間隔を置いて立設した各ストッパ体5a
の間、及び係止爪体5b同士の間に夫々立設してあり、
これにより、各柵杆5cとストッパ体5a、若しくは各
柵杆5cと係止爪体5bとの間隔が芳香洗浄剤の外径寸
法よりもさらに小さくなるように構成してある。尚、上
記実施例の場合、排水口b3の内径の約半分程の間隔と
している。
【0049】また、上記柵杆5cは、ストッパ体5aや
係止爪体5bと同様に、内部タンクb2の底面壁から一
体に突出形成してある。これにより、侵入防止部材5を
構成するストッパ体5a、係止爪体5b、柵杆5cの各
部材を内部タンクb2と同時に一体成形することが出
来、組立作業の手間を削減すると共に、部品点数を削減
することが出来る。
【0050】尚、上記した侵入防止部材5は、柵杆5c
と共に、制御筒3の支持部材を兼用するストッパ体5a
と係止爪体5bとを利用して構成したが、上記侵入防止
部材5は、柵杆5cだけで排水弁aを包囲するように構
成してもよい。この場合、制御筒3を支持する部材と柵
杆5cを別々に設ける必要がある。
【0051】また、上記した実施例は制御筒3の支持部
材となるストッパ体5aと係止爪体5bと共に柵杆5c
を立設することにより侵入防止部材5を構成したが、上
記した侵入防止部材5は、柵杆5cを設けずに、制御筒
3の支持部材となるストッパ体5aと係止爪体5bだけ
で構成してもよい。この場合は、上記した制御筒3の支
持部材を4本のストッパ体5aと4本の係止爪体5bで
構成するのではなく、制御筒3の係止片35を多角形状
に形成し、各角部に係止孔34を開設すると共に、同係
止孔34に対応する位置に係止爪体5bを配設し、同係
止爪体5bの隣にストッパ体5aを配設することによ
り、侵入防止部材5を構成することが可能である。
【0052】また、上記した柵杆5cやストッパ体5
a、係止爪体5bは内部タンクb2の底面壁から一体に
突出形成したが、上記した各部材は、内部タンクb2と
別体に形成し、内部タンクb2の底面壁に対して嵌装し
たり、接着する形で設置してもよい。
【0053】上記した如く構成した排水弁aを具備する
便器洗浄用タンク装置Aにおいては、操作レバーe2を
操作して操作ロッドeを回動させると、同操作ロッドe
の屈曲部e1が係止部23を介してオーバーフロー管2
およびフロート体4を引き上げ、排水口b3の弁座b4
に着座していた弁体1を開弁する。
【0054】上記排水弁aは、開弁時において、貯水室
3a内のフロート体4に生じる浮力によって弁体1が上
昇したままとなって開弁状態を維持するが、制御筒3の
貯水室3a底面に開設した制御小孔33から上記貯水室
3a内の水が所定の時間をかけて排水されることで、フ
ロート体4及び弁体1が降下して閉弁するタイミングを
所定時間遅延し、排水時に内部タンクb2内の水が殆ど
排水した時点に合わせて排水弁aが閉弁されるようにな
っている。
【0055】次に図4及び図5にて示す実施例を説明す
る。
【0056】図4は、フラッパー式の排水弁a2を具備
する便器洗浄用タンク装置Aの底面部を示してあり、排
水弁a2は、便器洗浄タンクb5の底面に開設した開口
b6に嵌合して取付固定した排水口部材16と、該排水
口部材16に対して上方から着座する弁体11とにより
構成してある。
【0057】上記排水口部材16は、内部に排水口b7
を構成した筒状の部材であり、上記タンクb5の底面に
設けた開口b6に対して上方から嵌合し、タンクb5下
面に突出した下端口外周にナット16aを螺嵌すること
により、締め付け固定してある。また、上記排水口部材
16からは接続口17を上方へ向けて突出させ、その先
端口にオーバーフロー管12の下端を接続してある。ま
た、上記排水口部材16の上端口は斜めに切断して弁座
b8を構成し、該弁座b8に対して弁体11を上方から
着座させてある。
【0058】上記弁体11は略半球形の中空体として構
成し、その外周部から突出させた支持片11aの先端
を、上記排水口部材16から突出形成したオーバーフロ
ー管12用の接続口17の外周部に対して軸支してあ
る。これにより、弁体11は上下回動自在に支持され、
弁座b8となる排水口部材16の上端口を開閉するよう
に取付支持してある。また、上記弁体11の上部にはタ
ンクb5の操作レバー(図示せず)に連結する鎖13を
接続し、排水の際には上記操作レバーの操作により、弁
体11を引き上げて、排水弁a2を開弁するように構成
してある。
【0059】上記した如く構成した排水弁a2の周囲に
も芳香洗浄剤の侵入を防止する侵入防止部材501が設
けてある。図5にて示すように、侵入防止部材501
は、タンクb5の底面に設置される排水弁a2を上方か
ら被嵌する被嵌部材50により構成してある。
【0060】上記被嵌部材50は、長円形の連結部52
と、該連結部52の外周部に沿って一体形成した数本の
柵杆51とから構成してあり、各柵杆51は、連結部5
2の外周に沿って間隔を置いて配置すると共に、下方へ
向けて延出させ、上記排水弁a2を包囲する侵入防止部
材501を構成している。尚、上記した各柵杆51は、
前記した実施例と同様に、芳香洗浄剤の外径寸法よりも
小さな間隔を置いて配置してある。
【0061】上記被嵌部材50の連結部52には2個の
挿通孔53,54を開設してあり、一方の挿通孔54に
鎖13を挿通させると共に、他方の挿通孔53に対して
オーバーフロー管12の先端を下から貫挿することによ
り、同被嵌部材50を排水弁a2の上から被せる形で装
着する。装着状態において、上記被嵌部材50は自重に
よってタンクb5の底面に定着する。これにより、各柵
杆51はタンクb5の底面に立設した状態となって、排
水弁a2を包囲する侵入防止部材501を構成する。
【0062】また、上記オーバーフロー管12中途部の
外周には爪12aを突出形成してあり、この爪12aを
上記挿通孔53の外周縁部に切り欠きした係止溝53a
に掛止することにより、上記したように装着した被嵌部
材50により構成した侵入防止部材501が定位置から
回転してずれることがないように保持している。
【0063】上記したように構成した便器洗浄用タンク
装置Aによれば、排水弁a2全体を侵入防止部材501
により囲んだ状態となるので、排水時にタンクb5底面
部に生じる水の流れにより未定着の芳香洗浄剤が排水口
b7へ向けて移動しても、上記侵入防止部材501によ
り排水弁a2の手前で止められ、排水口b7や弁体11
の回動部に入り込むことが防止される。
【0064】尚、上記した侵入防止部材501は、下面
が開口する容器形に形成し、その側周壁面に丸形や四角
形等の開口を多数開設して略かご形に形成してもよい。
【0065】また、上記した各実施例は、タンクの排水
口の周囲に侵入防止部材を配置したものであるが、図6
及び図7に示すように、排水弁と干渉しない位置に、芳
香洗浄剤を収容する侵入防止部材をタンク内の底面壁や
側面壁に一体に突出形成してもよい。
【0066】図6は、侵入防止部材502を、タンクb
9内の底面壁から一体に突出形成して構成したものであ
り、排水弁と干渉しない位置に配設している。また、上
記侵入防止部材502の周壁に、開口gを設けている。
【0067】図7は、侵入防止部材503を、タンクb
10内の貯溜水位より下方位置の側面壁から一体に突出
形成して構成したものであり、排水弁と干渉しない位置
及び大きさに形成している。また、上記侵入防止部材5
03の周壁や底壁に、開口hを設けている。
【0068】上記開口g,hは、排水時のタンクb9,
b10内の水位低下に追随できる程度で、かつ、未定着
の芳香洗浄剤が通り抜けられない程度の大きさであれば
よく、図示のようなスリットの他に丸孔や四角孔等、形
状は任意である。この開口g,hを設けることにより、
便器洗浄に必要な水量が確保できる。
【0069】尚、上述した各実施例においては、タンク
の排水口への侵入物として固形の芳香洗浄剤として説明
したが、上記侵入物は固形の芳香剤、若しくは固形の消
臭剤であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した排水弁を具備する便器洗浄用
タンク装置を示す縦断面図。
【図2】同タンク装置の横断平面図。
【図3】排水弁の分解斜視図。
【図4】フラッパー式の排水弁を具備する便器洗浄用タ
ンク装置の底面部を示す縦断面図。
【図5】侵入防止部材を示す斜視図。
【図6】侵入防止部材の他の実施例を示す斜視図。
【図7】侵入防止部材の他の実施例を示す斜視図。
【図8】従来の便器洗浄用タンク装置用排水弁で、排水
口内に芳香洗浄剤が入り込んだ状態を示す縦断面図。
【図9】従来の便器洗浄用タンク装置用排水弁で、弁体
の上に芳香洗浄剤が入り込んだ状態を示す縦断面図。
【図10】フラッパー式の排水弁を具備する従来の便器
洗浄用タンク装置用排水弁で、排水口内に芳香洗浄剤が
入り込んだ状態を示す縦断面図。
【図11】フラッパー式の排水弁を具備する従来の便器
洗浄用タンク装置用排水弁で、弁体の回動部分に芳香洗
浄剤が入り込んだ状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
A…便器洗浄用タンク装置 a,a2…排水弁 b2,b5,b9…内部タンク b3,b7…排水口 f…便器 g…開口 1,11…弁体 2,12…オーバーフロー管 3…制御筒 3a…貯水室 4…フロート体 5,501,502,503…侵入防止部材 5a…ストッパ体(支持部材) 5b…係止爪体(支持部材) 5c,51…柵杆 12a…爪 50…被嵌部材 53…挿通孔 53a…係止溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 雅章 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 重松 邦治 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 松井 一夫 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 司城 辰夫 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク内の底部に排水口を開設し、該排
    水口に対して上方から弁体を開閉自在に着座せしめて排
    水弁を構成して成る便器洗浄用タンク装置において、前
    記タンク内の貯溜水位より下方位置に、前記排水口への
    芳香等の機能を有する固形の洗浄剤の侵入を防止する侵
    入防止部材を配設してなる便器洗浄用タンク装置。
  2. 【請求項2】 タンクを合成樹脂により構成し、侵入防
    止部材を該タンクの底壁または側壁に一体成形して成る
    ことを特徴とする請求項1記載の便器洗浄用タンク装
    置。
  3. 【請求項3】 侵入防止部材の周壁に、前記侵入防止部
    材内の洗浄水を逃がす開口を穿設して成ることを特徴と
    する請求項1又は2記載の便器洗浄用タンク装置。
  4. 【請求項4】 侵入防止部材が排水弁本体をタンクに取
    付支持する支持部材であることを特徴とする請求項1又
    は2記載の便器洗浄用タンク装置。
  5. 【請求項5】 侵入防止部材をタンク内の底部に設けら
    れる排水弁を上方から被う被嵌部材にて構成し、同被嵌
    部材に排水弁に接続されるオーバーフロー管を挿通せし
    める挿通孔を開設してなることを特徴とする請求項1記
    載の便器洗浄用タンク装置。
  6. 【請求項6】 被嵌部材に開設した挿通孔と、該挿通孔
    に挿通させるオーバーフロー管との間に、両部材間の回
    り止めを行う回り止め防止手段を構成してなることを特
    徴とする請求項4記載の便器洗浄用タンク装置。
JP15734296A 1995-05-15 1996-05-14 便器洗浄用タンク装置 Pending JPH0932082A (ja)

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JP11571795 1995-05-15
JP7-115717 1995-05-15
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000144866A (ja) * 1998-11-12 2000-05-26 Toto Ltd 衛生設備機器の排水構造
CN104846984A (zh) * 2015-04-03 2015-08-19 厦门瑞尔特卫浴科技股份有限公司 排水阀的可脱控抬杆组件

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JP2000144866A (ja) * 1998-11-12 2000-05-26 Toto Ltd 衛生設備機器の排水構造
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