JPH10159147A - 排水管路の臭気止め装置 - Google Patents

排水管路の臭気止め装置

Info

Publication number
JPH10159147A
JPH10159147A JP33486596A JP33486596A JPH10159147A JP H10159147 A JPH10159147 A JP H10159147A JP 33486596 A JP33486596 A JP 33486596A JP 33486596 A JP33486596 A JP 33486596A JP H10159147 A JPH10159147 A JP H10159147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
drainage
hole
sealing
water passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33486596A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Ikeda
浩二 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Hoxan Inc
Original Assignee
Daido Hoxan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daido Hoxan Inc filed Critical Daido Hoxan Inc
Priority to JP33486596A priority Critical patent/JPH10159147A/ja
Publication of JPH10159147A publication Critical patent/JPH10159147A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建造物の浴槽排水等を流す排水管路からの臭
気が、室内側へ侵入しないようにする封水利用のトラッ
プが、破封され易い難点に鑑み、浮子弁体の利用によ
り、安価で取着容易な、高い信頼性をもつ臭気止め装置
を提供する。 【解決手段】 浴槽等の開口部10から流入の排水が、
封水用筒14内に流入すると、コルク等による浮子弁体
15が浮上して、当該排水は底蓋14eの通水貫孔14
dから排水滞溜器部12aを介して排水管路12の排水
横管12bへ放流される。排水が終ると浮子弁体15は
降下して底蓋14eの接触上面14fに載置されて通水
貫孔14dを閉塞し、排水管路12側の悪臭を室内R側
に対して遮断する。 【効果】 封水を利用しないので排水管路12の負圧に
より、封水が吸引排除されて臭気止め不能となる事態の
発生が皆無となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、戸建住宅、集合住
宅、その他の建造物にあって用いられている流し、洗面
器、便器、浴槽などの排水器具に連結されている排水管
路にあって、これに多量の排水が一気に流された場合な
どに、当該排水管路に設けられているワントラップ等の
封水が破封されてしまったり、破封までには至らないま
でも、排水時に騒音を発したりして、排水器具を介し室
内などに臭気が逆流したり、不快音に悩まされることを
防止するのに好適な排水管路の臭気止め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】既知の如くバスユニットなどでは、図4
に例示の如く浴槽aに付設の洗い場bなどである排水機
器での使用排水cが、その開口部dからワントラップe
を介して排水横管fへ流下し、当該流水を下水道等へ放
流するようにしている。そして、上記のワントラップe
は、図3に例示する如き構成を有するものとして、既に
多用されている。
【0003】すなわち、これによるときは、洗い場bに
設けた開口部dを有する縦設の排水滞溜器部e1 と、こ
れに連設の排水横管fとによって、排水管路gが形成さ
れている。この排水滞溜器部e1 には、上位に目皿e2
を設け、中位には封水用筒e3 が垂設されていると共
に、下位には、上記封水用筒e3 との間に、封水溜e4
が離間形成され、かつ、底壁部e5 から立設の防臭周壁
6 に、溢水口e7 の開設されている有底トラップ筒e
8 が被装されている。
【0004】従って、上記構成によるときは、洗い場b
からの使用排水cは、開口部dにおける目皿e2 を介し
て封水用筒e3 に流入し、その下端開口e9 から封水溜
4に流下した後、封水用筒e3 の溢水口e7 から排水
滞溜器部e1 に流れ、さらに排水横管fによって下水道
等へ放流されることになる。そして、上記のように使用
排水cの放出が終れば、封水溜e4 に封水Wが貯溜され
ることとなるから、排水管路g側と洗い場bである室内
R側との連通が、当該封水Wによって遮断され、この結
果、排水管路g側からの臭気や騒音などが室内R側へ侵
入したり、伝播してしまうといったことが防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の如き
ワントラップeが設置されていても、実際に用いられて
いる封水Wの高さは50mm程度のものが多く、しか
も、前掲図4にあって浴槽aの容量は300立程度あ
り、このような湯水が一気に放流されると、使用排水c
は排水横管fを満水の状態となって流下して行くことか
ら、当該排水横管f内が負圧となり、このため貯溜され
ていた上記の封水が吸い出されてしまい、この結果、室
内R側への臭気侵入と、流水に伴う騒音が聞かれるよう
になる。また、ワントラップeの場合にあっては、特に
上記の通り封水量が少なく、かつ大気と接していること
から、水が蒸発してしまうことでも破封状態となること
がある。
【0006】また、戸建住宅であっても、特に水回り設
備が2階にもあるような場合には、図5に示すように2
階における浴槽その他の排水器具2A、2B、2C、‥
‥‥と連通した排水横管f2 の一端と、1階における排
水器具1A、1B、1C、‥‥‥に連通した排水横管f
1 の一端とが、排水縦管3によって連通されていると共
に、その下端が排水横主管4に連結するようにしてあ
る。このため排水縦管3内を、2階の排水器具2A、2
B、2C、‥‥‥から流下する使用排水は、その落差に
より可成りの流速に達し、この結果、排水横主管4に負
圧を生じて、1階の排水器具1A、1B、1C、‥‥‥
にあって破封が生ずることとなる。
【0007】また、図6に示す如く集合住宅の場合にあ
っては、もちろん、図示例の場合1階から6階までにわ
たって、夫々の排水横管f1 、f2 、f3 、f4 、f
5 、f6 の一端が、排水縦管3によって連結され、もち
ろん、この場合は破封が生じ易いことになるため、これ
に前記の負圧発生を防止するための通気立管またはルー
プ通気管5が、図示の如く排水縦管3に連結されてい
る。しかし、このような設備を付加するようにしても、
集合住宅にあっては、ループ通気管5の下端が、排水縦
管3の1階よりに連結されるようにしているため、1階
における排水器具1A、1B、1C、‥‥‥の排水が、
排水横主管4に生ずる負圧によって破封されることが現
実に発生しているのである。
【0008】そこで、上記の如き各種条件下における破
封の発生に対処するため、これまで、既に対応策が講じ
られているが、これによるときは、前記した図4のワン
トラップeとか、図5の2階建ての場合、新規に通気管
を付設することになる。しかし、そのためには通気管自
体の費用だけでなく、設置場所やその作業の煩雑性を伴
うことから、その実現に難渋することになる。そして図
6の如く既に通気管が設けられている場合は、通気に係
る設計の誤りもあることから、破封に対して新たに通気
管を設けることは不可能に近くなるのが現状である。
【0009】また、単なる通気管ではなく、その末端に
図7に示すような通気開閉弁装置6を設けるようにする
ことも実施されているが、この場合は通常、通気管6a
に固装立設の縦軸間6bに対して、昇降自在なるよう被
嵌されている可動弁体6cが、通気管6aの上端開口6
dを閉成して、同図(B)の如く外気の流入が阻止され
ており、通気管6a側で負圧が生じたときのみに、同図
(A)のように、外気が可動弁体6cを押し上げて、通
気管6a内に流入する。従って、破封を防止できるだけ
でなく、常には通気管6aの閉塞により、臭気が遮断さ
れることから、当該通気開閉弁装置6を室内などに設け
ることも可能となる。このため、前記した設備付加の作
業性については、改善されることになるものの、設備に
要する単価が嵩み、かつ集合住宅などにあっては全体と
して可成りの費用が見込まれることとなるため、これも
実用的な解決策とはならない。
【0010】本発明は、上記従来技術の難点に鑑み検討
されたもので、請求項1に係る排水管路の臭気止め装置
によるときは、従来のワントラップによる封水の保溜確
保に基づき、排水管路からの臭気を阻止しようとするの
ではなく、適所に、排水の流入により浮上することで開
弁するが、平時は通水貫孔を閉塞することのできる浮子
弁体を収容しておくだけの主要構成により、排水のない
ときは常に通水貫孔からの臭気や騒音が遮断されるよう
にすると共に、排水の流下に際しては前記した浮子弁体
の浮上で、通水貫孔から通水を可能とし、このことでワ
ントラップのように負圧が発生することにより、臭気止
めの作用が不能となってしまうような問題を、安価に、
しかも簡易な作業によって解消しようとするのが、その
目的である。
【0011】さらに、請求項2にあっては、上記請求項
1における浮子弁体と、前記の通水貫孔が開口された封
水用筒の底蓋との一方または双方をコルク製とし、か
つ、当該両者が互いに面接触状態にて通水貫孔を閉塞自
在とすることにより、コルクの特性を活用し、耐久性と
交換性を良好にすると共に、上記面接触による作用をも
加えて、より高い遮断効果に対する信頼性をもった防
臭、防音効果を発揮し得るようにしている。
【0012】また、請求項3の場合には、前記請求項1
の構成と、従来におけるワントラップによる封水の貯溜
される構成とを適切に兼備させることにより、浮子弁体
と封水との両者を防臭、防音作用の発揮に参画させ得る
ようにして、それほどの費用をかけることなしに、より
信頼性の高い臭気止め装置を提供しようとしている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、排水器具に設けた開口部を有する縦設の
排水滞溜器部と、これに連設した排水横管とにより排水
管路が形成され、上記排水滞溜器部には、上位に通水浮
子止具を設けると共に、下位に封水用筒を垂設して、当
該封水用筒に通水貫孔が開口の底蓋を形成し、この封水
用筒内には、上記底蓋に載置されて、その通水貫孔が閉
塞自在であると共に、当該封水用筒内へ流下した排水に
より浮上することで、上記の通水貫孔を開通自在とし、
かつ当該浮上は、前記の通水浮子止具により抑止される
浮子弁体が収容されていることを特徴とする排水管路の
臭気止め装置を提供しようとしている。
【0014】そして、請求項2では、上記請求項1にお
ける構成において封水用筒の通水貫孔が設けられている
底蓋と、当該底蓋に載装されて通水貫孔を開通自在とし
た浮子弁体との一方または双方が、コルクにより形成さ
れていると共に、上記通水貫孔の閉塞状体にあって、底
蓋の上部と浮子弁体の下部とが、面接触であることを、
その内容としている。
【0015】さらに請求項3の場合には、排水器具に設
けた開口部を有する縦設の排水滞溜器部と、これに連設
した排水横管とにより排水管路が形成され、上記排水滞
溜器部には、上位に通水浮子止具を設け、中位に封水用
筒を垂設すると共に、下位には上記封水用筒との間に封
水溜を離間形成し、かつ、底壁部から立設の防臭周壁に
溢水口の開設された有底トラップ筒が被装され、当該封
水用筒には通水貫孔が開口の底蓋を形成し、この封水用
筒内には、上記底蓋に載置されて、その通水貫孔が閉塞
自在であると共に、当該封水用筒内へ流下した排水によ
り浮上することで、上記の通水貫孔を開通自在とし、か
つ当該浮上は、前記の通水浮子止具により抑止される浮
子弁体が収容されていることを特徴とする排水管路の臭
気止め装置を提供するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明である請求項1の臭気止め
装置につき、先ず図1によって説示すると、既知の如く
便器、浴槽などの排水器具10に設けた開口部11を有
する縦設の排水滞溜器部12aと、これに連設された排
水横管12bとにより排水管路12が形成されている。
そして、図示例では上記開口部11が、排水器具10の
開口10aに水密状態で内嵌固定された環状連結金具に
より形成され、これには内周壁上位からの抜止突縁11
aと、内周壁下位からの内周受承縁11bとが突設され
る。さらに、当該環状連結金具にあって、排水器具10
から下方へ延出した外周側部11cに、上記の排水滞溜
器部12aが被嵌された状態で固設され、11dは環状
連結金具の抜止フランジ、12cは排水滞溜器部12a
の上部に周設されて排水器具10を受承する挟持用フラ
ンジである。
【0017】上記の開口部11である環状連結金具を具
備している前記の排水滞溜器部12aには、図示例の場
合、開口部11の上位に目皿などによる通水浮子止具1
3を設けると共に、下位には封水用筒14が垂設されて
いる。図1では、上記通水浮子止具13に係止用周溝1
3aが形成され、これに上記環状連結金具における前掲
抜止突縁11aを係脱自在なるよう係嵌させるようにし
てあり、そのため、通水浮子止具13の下位周縁13b
に、図示しない係入欠所を設けておき、これに抜止突縁
11aを嵌入落とし込みの後、回動することで通水浮子
止具13が不本意に外れてしまわないようにしたり、着
脱自在に螺嵌するなど適宜の構成を採択することができ
る。
【0018】上記通水浮子止具13の下位に配設された
上記の封水用筒14として図1に例示のものは、前記の
下位周縁13bにパッキン11eを介して受承される突
周縁部14aと、これより下方へ先細りのテーパ筒部1
4bと、その下端から下向きに突設された直筒部14c
とにより形成され、もちろん直筒部14cの下端は、排
水滞溜器部12aの底部12dよりも上位に配装されて
いる。
【0019】さらに、上記の封水用筒14には、通水貫
孔14dの縦向きに開口された底蓋14eが形成されて
おり、この通水貫孔14dが閉塞自在なるよう浮子弁体
15が収納されている。ここで、請求項2に示したよう
に、底蓋14eは金属、合成樹脂材により、また浮子弁
体15は、発泡性合成樹脂材などにより形成することも
できるが、コルクによって形成することが、その耐久性
に富んだ特性からして最適であり、従って、その一方ま
たは双方をコルク製とすることが望ましい。そして、こ
の場合双方をコルクとすることにより、底蓋14eと浮
子弁体15との密接状態は良好となって、臭気などに対
しての封着性が向上し、水を含んだ場合におけるコルク
同士の密着性は、さらに向上する。
【0020】そして、底蓋14eの形成手段としては、
図1に示す実施例のように、底蓋14eを上向きに先細
りとした円錐台状に形成して、これを封水用筒14の直
筒部14cにおける下端開口内に、接着剤を用い、また
は用いることなく嵌着するようにしてあり、その上部に
は接触上面14fが形成され、図示例では請求項2によ
り明示の如く、浮子弁体15が落動した際、その接触下
面15aが、上記の接触上面14f上に対して面接触の
状態で載置され、このことで底蓋14eの通水貫孔14
dが、望ましい閉塞状態となるよう構成されている。
【0021】また、上記の浮子弁体15は、既述の通り
封水用筒14に内装されており、開口部11からの排水
が、目皿などの通水浮子止具13から流入されてこない
ときは、浮子弁体15が底蓋14eに載置されて、底蓋
14eの通水貫孔14dは閉塞状態となるから、排水管
路12内と、排水器具10の室内R側とは遮断状態とな
り、従って、臭気が室内R側へ流出してくることはな
い。
【0022】次に排水器具10からの排水が、開口部1
1における通水浮子止具13から、その直下の封水用筒
14内へ流入して来れば、これにより浮子弁体15が浮
き上り、従って、封水用筒14内の排水は、底蓋14e
の通水貫孔14dから排水滞溜器部12a内へ流下し、
さらに排水横管12bへと流れて行き、支障のない排水
が保証されることになる。そして、特に多量の排水が一
気に排出されたような場合には、浮上した浮子弁体15
が昇動されることになるものの、この際前記の如く目皿
等による通水浮子止具13が開口部11に配設されてい
るので、これにより浮上が停止され、排水器具10側へ
浮子弁体15が放出されてしまうことはない。そして、
排水が排水管路12へ放流されてしまった後は、コルク
等により形成された浮子弁体15の重みによって前記の
如く通水貫孔14dが閉止され、臭気の侵入は速やかに
阻止される。
【0023】次に、請求項3に係る臭気止め装置につき
図2を参照して説示すると、基本的構成は図1のものと
同じであり、その付加的な相違点としては、従来のワン
トラップにあって採択されていた有底トラップ筒16を
も具備していることである。すなわち、排水滞溜器部1
2aには、上位に通水浮子止具13、中位に封水用筒1
4が前同様にして設けられているだけでなく、下位にあ
って上記した有底トラップ筒16が設けられることで、
封水用筒14との間に封水溜17が離間形成されている
と共に、既知の如く有底トラップ筒16の有底部16a
から立設した防臭周壁16bには、所要数の溢水口16
cが介設されている。
【0024】従って、この場合には排水の流入により浮
子弁体15が浮上し、これにより底蓋14eの通水貫孔
14dから流下した排水は封水溜17を通って、有底ト
ラップ筒16の上位に設けられた溢水口16cから、排
水滞溜器部12aへと流れて行くことになる。そして、
当該排水の流下が終れば、前記の如く浮子弁体15の降
下により、底蓋14eの通水貫孔14dが閉塞されるこ
とで、室内R側と排水管路12側との流通が遮断され
る。
【0025】さらに、請求項3では、上記の如き浮子弁
体15による遮断だけでなく、溢水口16cが有底トラ
ップ筒16の上位、すなわち、封水溜17が形成される
ように、底蓋14eの底面14gよりも上位に開口され
ていることから、封水溜17に封水Wが貯溜されること
になる。この結果、浮子弁体15の挙動と封水Wとによ
って二重に室内R側と排水管路12側との遮断がなされ
ることになり、その気密性が高い信頼性をもって保持さ
れると共に、封水が吸引されて破封状態となったり、あ
るいは、浮子弁体15による通水貫孔14dの閉塞状態
に支障が生じても、当該通気の遮断状態を確保できるこ
ととなる。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているか
ら、請求項1によるときは、浮子弁体を排水による浮上
と、排水流過時の降下による挙動により、封水用筒の底
蓋における通水貫孔を閉塞自在としたので、極めて簡易
にして安価な構成により臭気止めの効果を確実に発揮さ
せることができ、封水が破封によって喪失されて臭気防
止機能がなくなってしまうといったことを解消すること
ができる。このため、戸建住宅はもとより、集合住宅に
あっても通気管や通気弁を設備したりする必要もなくな
り、既設の排水器具についても、簡易な取付作業だけ
で、破封に対処して、臭気の防止目的を迅速にして、か
つ高信頼性をもって達成することができる。
【0027】そして、請求項2にあっては、請求項1に
おける上記の浮子弁体と底蓋の一方または双方につき、
これをコルクによって形成するようにしたから、安価に
して防腐性が高く耐久性をもった装置が提供でき、また
腐食や損壊の生じたときも簡易に交換することが可能と
なるばかりか、水を含むことでコルクの密着性がよくな
ることから臭気止めとしての特性も良好となる。
【0028】次に、請求項3にあっては、上記請求項2
の構成に加え、これに従来のワントラップにおける封水
による臭気止めの構成をも導入するようにしたので、二
重の臭気止め構成となって、その効果が一層良好とな
り、一方の構成に支障が生じても臭気止めの作用が保持
されるので、より一層信頼性の高いものを提供し得るこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係る臭気止め装置を示す一
部を切欠した部品分解による組立縦断正面図である。
【図2】本発明の請求項3に係る臭気止め装置を示す一
部を切欠した部品分解による組立縦断正面図である。
【図3】従来のワントラップを示す縦断正面図である。
【図4】戸建住宅における浴槽ユニットの排水配管系を
示した縦断略示図である。
【図5】二階建住宅の排水器具に係る排水配管系を示し
た縦断略示図である。
【図6】集合住宅の排水器具に係る排水配管系を示した
縦断略示図である。
【図7】従来の排水配管系に連結付設して破封の発生を
防止するのに用いられている通気弁を示し、(A)は排
水配管系における負圧発生状態、(B)は正常状態にお
ける夫々の縦断正面図である。
【符号の説明】
10 排水器具 11 開口部 12 排水管路 12a 排水滞溜器部 12b 排水横管 13 通水浮子止具 14 封水用筒 14d 通水貫孔 14e 底蓋 15 浮子弁体 16 有底トラップ筒 16a 底壁部 16b 防臭周壁 16c 溢水口 17 封水溜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水器具に設けた開口部を有する縦設の
    排水滞溜器部と、これに連設した排水横管とにより排水
    管路が形成され、上記排水滞溜器部には、上位に通水浮
    子止具を設けると共に、下位に封水用筒を垂設して、当
    該封水用筒に通水貫孔が開口の底蓋を形成し、この封水
    用筒内には、上記底蓋に載置されて、その通水貫孔が閉
    塞自在であると共に、当該封水用筒内へ流下した排水に
    より浮上することで、上記の通水貫孔を開通自在とし、
    かつ当該浮上は、前記の通水浮子止具により抑止される
    浮子弁体が収容されていることを特徴とする排水管路の
    臭気止め装置。
  2. 【請求項2】 封水用筒の通水貫孔が設けられている底
    蓋と、当該底蓋に載装されて通水貫孔を開通自在とした
    浮子弁体との一方または双方が、コルクにより形成され
    ていると共に、上記通水貫孔の閉塞状体にあって、底蓋
    の上部と浮子弁体の下部とが、面接触である請求項1に
    記載した排水管路の臭気止め装置。
  3. 【請求項3】 排水器具に設けた開口部を有する縦設の
    排水滞溜器部と、これに連設した排水横管とにより排水
    管路が形成され、上記排水滞溜器部には、上位に通水浮
    子止具を設け、中位に封水用筒を垂設すると共に、下位
    には上記封水用筒との間に封水溜を離間形成し、かつ、
    底壁部から立設の防臭周壁に溢水口の開設された有底ト
    ラップ筒が被装され、当該封水用筒には通水貫孔が開口
    の底蓋を形成し、この封水用筒内には、上記底蓋に載置
    されて、その通水貫孔が閉塞自在であると共に、当該封
    水用筒内へ流下した排水により浮上することで、上記の
    通水貫孔を開通自在とし、かつ当該浮上は、前記の通水
    浮子止具により抑止される浮子弁体が収容されているこ
    とを特徴とする排水管路の臭気止め装置。
JP33486596A 1996-11-29 1996-11-29 排水管路の臭気止め装置 Pending JPH10159147A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33486596A JPH10159147A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 排水管路の臭気止め装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33486596A JPH10159147A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 排水管路の臭気止め装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10159147A true JPH10159147A (ja) 1998-06-16

Family

ID=18282096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33486596A Pending JPH10159147A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 排水管路の臭気止め装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10159147A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030066510A (ko) * 2003-07-04 2003-08-09 김하용 욕실바닥용 배수트랩의 악취차단구조
JP2005264652A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Asahi Kasei Homes Kk 排水構造
KR100720157B1 (ko) 2005-10-28 2007-05-18 지운용 맨홀의 악취 역류 방지장치
KR100767964B1 (ko) 2006-06-02 2007-10-17 김재흥 배수관 소음저감을 위한 이음장치
KR100846420B1 (ko) 2006-07-13 2008-07-16 민승기 하수관의 맨홀용 역류 방지 장치
US7618532B2 (en) 2006-05-10 2009-11-17 Mark A. Mangrom Aromatic drain device
KR20160066948A (ko) * 2014-12-03 2016-06-13 송태광 욕조 배수장치

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030066510A (ko) * 2003-07-04 2003-08-09 김하용 욕실바닥용 배수트랩의 악취차단구조
JP2005264652A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Asahi Kasei Homes Kk 排水構造
JP4488776B2 (ja) * 2004-03-22 2010-06-23 旭化成ホームズ株式会社 排水構造
KR100720157B1 (ko) 2005-10-28 2007-05-18 지운용 맨홀의 악취 역류 방지장치
US7618532B2 (en) 2006-05-10 2009-11-17 Mark A. Mangrom Aromatic drain device
US7887697B2 (en) * 2006-05-10 2011-02-15 Mark Mangrom Aromatic drain device
KR100767964B1 (ko) 2006-06-02 2007-10-17 김재흥 배수관 소음저감을 위한 이음장치
KR100846420B1 (ko) 2006-07-13 2008-07-16 민승기 하수관의 맨홀용 역류 방지 장치
KR20160066948A (ko) * 2014-12-03 2016-06-13 송태광 욕조 배수장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4252553B2 (ja) 建造物内の排水設備
JPH10159147A (ja) 排水管路の臭気止め装置
JP4797205B2 (ja) 排水トラップ
JP6564987B2 (ja) 排水トラップ
JP3681688B2 (ja) 排水配管の継手装置
SE1551364A1 (en) Valve device
JP2003119859A (ja) 排水システムと排水マス
KR200273523Y1 (ko) 건축물에서 부력을 이용한 유해가스 역류방지용 배수트랩
KR20180106024A (ko) 배수트랩 구조체
JP2004019131A (ja) 排気弁及び排水管システム
JP2001262655A (ja) 排水用通気装置
JP2008169575A (ja) 排水トラップシステム及びこれを用いたサイフォン排水システム
KR200249076Y1 (ko) 방취용 배수트랩
KR20170022309A (ko) 부력에 의해 개폐되는 배수트랩
JP3460056B2 (ja) 排水トラップ
JP7237369B2 (ja) 建物の浸水防止装置および浸水防止システム
JP2000160621A (ja) 通気水封式トラップ
CN217352741U (zh) 一种高楼同层排水三防管路
JP2006138065A (ja) 排水装置
JP2006257662A (ja) 排水ドレン設備
JPH0718713A (ja) ユニット形排水トラップ
JP4056994B2 (ja) 排水用通気装置
JP2023170455A (ja) 排水流路構造
JP4131872B2 (ja) 排水用通気装置
KR102681524B1 (ko) 통기 트랩

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020129