JP2006138065A - 排水装置 - Google Patents

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裕 時田
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Abstract

【課題】
簡素な構成でかつ人為的な操作を必要とすることなく、封水室に封水切れが生じた場合でも外部からの気体と液体の逆流を確実に防止し得る排水装置を提供する。
【解決手段】
室内排水口に接続された排水経路に封水室を設け、該封水室内に排水の圧力や浮力によって上下動するフロートを配置し、該フロートが上昇した際に排水経路が開放されて連通する排水状態と、フロートが下降した際に排水経路が遮断されて、室内排水口以外から封水室内に進入する液体及びに気体の室内排水口方向への逆流を防止し得る封水状態のいずれかに設定されることを特徴とする。前記封水室は、例えば筒形状に形成された封水管と該封水管の底壁に接続されたU字屈曲管とで形成されたり、有底筒状の外側筒と筒状の内側筒との間に形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばトイレユニット、浴室、洗面室等の水廻り空間の排水経路に設置される排水装置に関する。
従来、この種の排水装置には、外部排水路からの臭い等の逆流を防止するために排水トラップが設けられており、この排水トラップとしては、例えば図8もしくは図9に示すものが知られている。このうち図8に示す排水トラップ101は、排水用の排管をU字状に屈曲させて封水室102を設け、この封水室102内に所定量の水(封水)を貯留することにより、矢印ロの如く進入する外部からの臭いの排水口方向への逆流を防止するようにしたものである。
また、図9に示す排水トラップ103は、有底筒状の外側筒104の内面と筒状の内側筒105の外面との間に封水室106を設け、この封水室106内に所定量の水(封水)を貯留することにより、矢印ロの如く進入する外部からの臭いの排水口方向への逆流を防止するようにしたものである。なお、図9に示す排水トラップ103としては、例えば特許文献1に開示されている。
特開2000−80695号公報
しかしながら、これらの排水トラップにあっては、封水室内に貯留された所定量の封水によって外部からの臭い等の逆流を防止する構造であるため、封水室内に封水が貯留されている場合には臭い等の逆流を防止できるものの、例えば所定期間排水が無く封水室内の封水が蒸発する等してその量が減少し封水切れになった場合には、外部からの臭い等の逆流を防止することが困難である。そこでこのような不都合を解消するために、例えば排水口に臭い逆流防止用の開閉可能な蓋体を配置して、封水切れの場合にこの蓋体を手動により閉じて臭いの逆流を防止するようにしたものも一部で使用されている。しかしこの場合は、排水トラップ以外に別体の蓋体が必要となって、部材コストがアップすると共に、封水室の状態に応じて蓋体を開閉操作する必要があり操作性の面でも好ましくない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、簡素な構成でかつ人為的な操作を必要とすることなく、封水室に封水切れが生じた場合でも外部からの気体と液体の逆流を確実に防止し得る排水装置を提供することにある。
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、室内排水口に接続された排水経路に封水室を設け、該封水室内に排水の圧力や浮力によって上下動するフロートを配置し、該フロートが上昇した際に排水経路が開放されて連通する排水状態と、前記フロートが下降した際に排水経路が遮断されて、前記室内排水口以外から封水室内に進入する液体及び気体の室内排水口方向への逆流を防止し得る封水状態のいずれかに設定されることを特徴とする。
そして、前記封水状態とは、請求項2に記載の発明のように、フロートが下降した際に、前記フロートより上流側の封水室内に所定量の封水が貯留されている場合に、該封水とフロートによって室内排水口以外から封水室内に進入する液体及び気体の室内排水口方向への逆流を防止する第1の封水状態と、前記フロートより上流側の封水室内に所定量の封水が貯留されていない場合に、前記フロートによって室内排水口以外から封水室内に進入する液体及び気体の室内排水口方向への逆流を防止する第2の封水状態のいずれかであることが好ましい。
また、前記封水室は、請求項3に記載の発明のように、筒形状に形成された封水管と該封水管の底壁に接続されたU字屈曲管とで形成され、前記封水管の側壁に前記室内排水口以外の他の排水口に接続された配管が接続されていることが好ましい。また、前記封水室は、請求項4に記載の発明のように、有底筒状の外側筒と筒状の内側筒との間に形成され、内側筒の上面開口部が前記室内排水口に接続されると共に、外側筒の側壁に前記室内排水口以外の他の排水口に接続された配管が接続されていることが好ましい。
さらに、前記フロートは、請求項5に記載の発明のように、略板状に形成されて前記封水室の側壁に設けたガイドに沿って上下動すると共に、前記側壁の上部に設けたストッパにより前記排水状態に設定されることが好ましい。また、前記封水室は、請求項6に記載の発明のように、複数の配管部材を組み立てることにより形成されていることが好ましい。
本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、排水経路に設けた封水室内に排水の圧力や浮力によって上下動するフロートを配置し、このフロートの上下動によって排水経路が開放もしくは遮断されて排水状態と封水状態のいずれかに設定されるため、排水経路にフロートを有する封水室を設けるという簡素な構成でかつ人為的な操作を必要とすることなく、封水室内に封水が貯留される場合は勿論のこと封水室内に封水切れが生じた場合であっても、フロートによる排水経路の遮断で室内排水口以外からの臭い(気体)と排水(液体)の室内排水口方向への逆流を防止することできる。
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、フロートが下降した際に、フロートと封水によって液体及び気体の逆流が防止される第1の封水状態か、フロートによって液体及び気体の逆流が防止される第2の封水状態のいずれかに設定されるため、封水室内に封水切れが生じた場合でも、フロートの下降という簡素な構成により液体や気体の逆流を同時にかつ確実に防止することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、封水室が筒形状に形成された封水管と該封水管の底壁に接続されたU字屈曲管とで形成され、封水管の側壁に他の排水口に接続された配管が接続されているため、U字屈曲管の一端開口部に封水管を接続することで封水室を形成できて、排水装置の構成を簡素化でき、例えば洗面化粧台下部等のように高さの比較的高い配管空間等に簡単に設置することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、封水室が外側筒と内側筒との間に形成され、内側筒の上面開口部が室内排水口に接続されると共に、外側筒の側壁に他の排水口に接続された配管が接続されているため、内側筒と外側筒間に封水室を形成できて、排水装置の構成を簡素化でき、例えば浴室等のように高さの低い配管空間であっても簡単に設置することができると共に、円環状の封水室内にリング状のフロートをスムーズに上下動可能に配置できて、排水装置に安定した排水動作や封水動作等を得ることができる。
さらに、請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし4に記載の発明の効果に加え、フロートが略板状に形成され封水室の側壁に設けたガイドに沿って上下動すると共に、側壁上部のストッパで停止させられて排水状態に設定されるため、ガイド等によりフロートの所定範囲内における上下動がスムーズに行えて、排水装置に一層安定した排水動作や封水動作等を得ることができる。
またさらに、請求項6に記載の発明によれば、請求項1ないし5に記載の発明の効果に加え、封水室が複数の配管部材を組み立てることにより形成されているため、例えば排管部材としての異径継手を使用して封水室を組み立てることができて、各種の配管形態に容易に対応できる等、排水装置の設置の汎用性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5は、本発明に係わる排水装置の第1の実施形態を示し、図1がその一部破断した斜視図、図2及び図3が封水管の縦断面図及び横断面図、図4が動作説明図、図5が封水管の変形例を示す斜視図である。
図1〜図3に示すように、排水装置1は、第1の配管3と第2の配管4により形成される排水経路Rの途中に設けられた封水管5とU字屈曲管6からなる封水室2を有している。この封水室2のうち封水管5は、例えば透明な樹脂の成形によって底壁5aを有し上端開口部が着脱可能な蓋体7で覆われた円筒形状に形成され、底壁5aの中心位置と側壁5bの高さ方向の中心より上方位置には円形の排水孔8、9が形成されている。また、封水室2のうちU字屈曲管6は、例えば前記第1の配管3の先端部をU字状に屈曲させることにより形成されている。
そして、封水管5の底壁5aに設けた排水孔8に前記第1の配管3のU字屈曲管6の他端部が接続され、封水管5の側壁5bに設けた排水孔9に前記第2の配管4の一端部が接続されている。すなわち、前記U字屈曲管6の上方に指向した高さの高い一端部(すなわち第1の配管3の一端部)が、図1に二点鎖線で示すトイレユニットの水洗い可能な床面10に設けた室内排水口11に接続され、U字屈曲管6の上方に指向し高さの低い他端部が封水管5の前記排水孔8に下方から接続されている。また、前記第2の配管4は、略L字形状に屈曲された水平な一端部が封水管5の側壁5bの排水孔9に水平方向から接続され、下方に向けて屈曲形成された他端部が外部排水口13に接続されている。
また、前記封水管5内には、フロート15が上下動可能に配設されている。このフロート15は、例えば樹脂や軽量金属等により水に浮くことが可能な円板状に形成され、その外周縁の直径方向位置にはガイド凹部15aがそれぞれ形成されている。そして、このガイド凹部15aは、封水管5の側壁5b内面で直径方向位置に、中心方向に向けて突出形成された上下方向の突条からなる一対のガイド16にそれぞれ嵌合しており、これによりフロート15が、その外周面を封水管5の側壁5b内面に摺接させた状態、すなわちフロート15により封水管5内が上下に水密性や気密性を有して区画された状態で、ガイド16に沿って排水の圧力や浮力によって封水管5内を上下動するようになっている。
前記蓋体7は、例えば透明樹脂により円盤形状に形成され、その裏面(下面)に設けた円環状の突条7aが封水管5の上端開口部に嵌合(もしくは螺合)されることにより、封水管5に着脱可能に装着されている。そして、封水管5の側壁5b内面で蓋体7の下部には、ストッパ17が側壁5b内面の例えば直径方向位置に内側方向に所定高さ突出状態で設けられている。このストッパ17により、フロート15の封水管5内における最上位位置が設定されるようになっている。なお、このストッパ17を廃止して蓋体7の突条7aにストッパ機能を持たせることも勿論可能である。
このように構成された排水装置1は、その封水管5が前記トイレユニットの室内排水口11の下部に形成された配管空間で第1の配管3と第2の配管4との間に設置され、室内排水口11の上部を覆う床蓋12(図1参照)もしくは着脱可能な床面10を取り外した際に、透明な蓋体7から封水管5内が視認できると共に、着脱可能な蓋体7を取り外すことにより、封水管5内からフロート15を取り出したり封水管5やフロート15の清掃等が行えるようになっている。そして、このトイレユニットに設置された排水装置1は、図4に示すようにして動作する。
すなわち、封水室2内に所定量の封水が貯留された封水状態は、図4(a)に示すように、封水室2のU屈曲管6内に封水W1が貯留された状態となり、この時、封水W1の量によって封水管5内にも封水W1が貯留され、この封水管5内の封水W1上にフロート15が浮上した状態となっている。この封水状態においては、U字屈曲管6内に貯留されている封水W1及び封水管5内のフロート15により、第1の配管3と第2の配管4からなる排水経路Rが遮断された状態となって、第2の配管4を介した臭い(気体)や排水(液体)の封水管5及び第1の配管3を介した室内排水口11方向への矢印ロに示す逆流が防止されることになる。なお、この封水状態における封水管5内のフロート15の最上位位置は排水口9の略下縁位置、すなわちフロート15の上下動範囲が図2に示す範囲Hとなる。
一方、図4(a)に示す封水状態において、トイレユニットの床面10を水洗いすると、その排水(内部排水W2という)が室内排水口11から第1の配管3を介して封水管5内に供給されて、封水管5内のフロート15が内部排水W2の圧力や浮力で図2の二点鎖線aで示す位置まで上昇し、該位置でストッパ17に当接して最上位位置に停止される。これにより、フロート15が排水孔9の上方位置に設定されて排水経路Rが開放された状態となり、図4(b)の矢印イに示すように、内部排水W2が第1の配管3→封水管5(封水室2)内→第2の配管4を流れて外部排水口13に排水される排水状態に設定される。
また、図4(a)に示す封水状態において、U字屈曲管6内の封水W1が蒸発して図4(c)に示すように封水室2内に封水W1が完全になくなるか、あるいは図4(c)の二点鎖線で示すように、封水W1が封水管5の底壁5aより下方のU字屈曲管6にのみ貯留される状態になると、フロート15が封水管5の底壁5a上に載置された状態となって、図2の二点鎖線bで示すように底壁5aの排水孔8がフロート15で閉塞された状態となる。このフロート15による排水孔8の閉塞により排水経路Rが遮断された状態となり、図4(c)の矢印ロの如く第2の排管4を介して封水管5内に進入した外部配管内の排水(外部排水W3という)や臭いが封水管5内において遮断されて、室内排水口11方向への逆流が防止される逆流防止状態に設定される。
つまり、この排水装置1の場合、排水経路R中に設けられる封水室2を形成する封水管5内に内部排水W2の圧力等によって上下動するフロート15を配置し、このフロート15の下降によって排水経路Rを遮断することで臭いと水の逆流防止状態が得られ、また、フロート15の上昇によって排水経路Rを開放することで排水状態が得られることになる。また、封水室2内に所定量の封水W1が貯留されている場合には、この封水W1とフロート15の両方によって排水経路Rが遮断された封水状態が得られることになる。
なお、以上の例においては、第1の配管3のU字屈曲管6の端部に、所定高さの単一の封水管5を接続することで封水室2を形成する場合について説明したが、封水管5を図5に示すように、配管部材としての複数個(図では4個)の異径継手18a〜18dを接続することにより形成しても良い。この例の場合は、図で示すように、その内部にフロート15が上下動可能に配置される異径継手18aを最下端に位置させ、その上方に第2の配管4が接続される異径継手18cが接続され、この位置関係が維持される限り各異径継手18a〜18dの位置を適宜に設定したり、適宜の径や個数の異径継手を使用することができる。
このように、上記実施形態の排水装置1にあっては、室内排水口11を外部排水口13に連通させる排水経路Rに上下動可能なフロート15を有する封水管5に接続し、この封水管5内のフロート15の上下動によって排水経路Rが開放もしくは遮断されて排水状態と封水状態のいずれかに設定されるため、排水経路Rを構成する第1の配管3と第2の配管4との間に封水管5を接続するという簡素な構成により、U字屈曲管6と封水管5とで封水室2を形成し、この封水室2内に封水W1が貯留される場合は勿論のこと、封水室2内に封水W1切れが生じた場合であっても、フロート15により排水経路Rを遮断できて、外部排水口13等からの臭い(気体)と外部排水W3(液体)の逆流を確実に防止することできる。
特に、封水管5内のフロート15の下降により得られる封水状態が、このフロート15より上流側のU字屈曲管6内に貯留されている封水W1とフロート15とで臭いと外部排水W3の逆流を防止する第1の封水状態と、封水管5内のフロート15による排水孔8の閉塞で臭いと外部排水W3の逆流を防止する第2の封水状態のいずれかに設定されることから、封水室2内に封水W1切れが生じた場合であっても、フロート15の下降による所定位置への機械的な位置設定という簡素な構成で外部排水W3と臭いの逆流を同時に防止することが可能となる。
また、略板状に形成されたフロート15のガイド凹部15aが、封水管5の側壁5b内面に設けたガイド16でガイドされつつフロート15が封水管5内を上下動すると共に、上昇したフロート15が側壁5a内面上部に設けたストッパ17等により停止させられて排水状態に設定されるため、封水管5内におけるフロート15の上下動がスムーズとなって、フロート15の上下に気密性等を有する所定状態の区画空間を確実に形成できて、排水装置1に安定した排水動作や封水動作あるいは逆流防止動作を得ることができる。
さらに、封水室2が筒形状に形成された封水管5と、この封水管5の底壁5aに接続されたU字屈曲管6とで形成され、封水管5の側壁5bに外部排水口13に接続された第2の配管4の水平な一端部が接続されているため、U字屈曲管6の一端開口部に封水管5を接続することで封水室2を形成できて、排水装置1の構成を簡素化することができ、例えば洗面化粧台下部等のように高さの比較的高い配管空間等に排水装置1を簡単かつ好適に設置することができる。また、封水管5を複数の配管部材としての異径継手18a〜18dを使用して組み立てるようにすれば、各種の配管形態に応じた異径継手を使用して封水管5(封水室2)を組み立てることができて、排水装置1の設置の汎用性を向上させることができる。
またさらに、封水管5内のフロート16が内部排水W2の圧力等によって自動的に上下動して排水状態や封水状態等に設定されるため、所定期間排水がされない場合等に、従来のように室内排水口11の開閉可能な床蓋を閉操作する必要がなくなり、操作性や使い勝手に優れた排水装置1を得ることができる。また、封水管5の上端開口部を閉塞する蓋体7が透明でかつ着脱可能に構成されると共に封水管5自体も透明に形成されているため、床面10の床蓋12等を取り外すだけで封水管5内の状態を容易に視認できたり、蓋体7を取り外すことでフロート15を取り外して清掃や新規部品に交換できたり、あるいは封水管5内やフロート15の清掃を簡単に行うことができて、メンテナンス性に優れた排水装置1の提供が可能となる。
図6は、本発明に関わる排水装置の第2の実施形態を示しており、以下、上記実施形態と同一部位には同一符号を付して説明する。この実施形態の排水装置1の特徴は、前記封水室2を、上面が開口した有底筒状の外側筒20の内周面と、この外側筒20内に嵌挿配置され上端開口部が室内排水口11に接続されると共に下端開口部が外側筒10内に開口する筒状の内側筒21の外面との間に形成し、この封水室2内に内側筒21に嵌挿される状態で平面視リング状のフロート15を上下動可能に配置した点にある。
この時、内側筒21が前記第1の配管3に相当し、外側筒20の側壁の所定高さ位置に形成された排水孔9に前記第2の配管4の水平な一端部が接続された状態となっており、これにより、外側筒20と内側筒21によって、図の矢印の如く内部排水W2が流通する排水経路Rが形成されている。なお、この実施形態においても、上記第1の実施形態と同様に、図示はしないもののフロート15の外周面(及び又は内周面)に設けたガイド凹部15aが、外側筒20の内面(及び又は内側筒21の外面)に上下方向に指向して設けられたガイド16にガイドされつつフロート15が上下動するようになっている。また、外側筒20の内面上部(及び又は内側筒21の外面上部 )には、フロート15の抜け防止用の前記ストッパ17が設けられ、内側筒21の外面下端(及び又は外側筒20の内面下部)には、フロート15を下端の所定位置に停止させるストッパ22が設けられている。
この実施形態の場合も、封水室2内に所定量の封水W1が貯留されることにより、排水経路Rが封水W1とフロート15で遮断されて前記封水状態が得られ、封水W1がなくなること等によりフロート15が下降してストッパ22の位置で停止することにより、排水経路Rがフロート15で遮断されて、第2の配管4から封水室2内に進入した外部排水W3や臭いの室内排水口11への逆流が防止されて前記逆流防止状態が得られることになる。また、フロート15が内側筒21の内部から進入する内部排水W2により封水室2内を上昇してストッパ17により最上位位置に停止すると、排水経路Rが開放された状態となって前記排水状態が得られることになる。
これにより、上記第1の実施形態と同様の作用効果が得られると共に、外側筒20と内側筒21の高さを前記U字屈曲管6を有する第1の配管3に比較して低くできて、床面下の配管空間が狭い(低い)、例えばバスタブの底面下方や洗い場に設けられる浴室内の室内排水口、あるいは浴室に連接される洗面室の洗濯機下方に設けられる室内排水口等に好適に適用できることになる。
ところで、上記各実施形態においては、排水装置1をトイレユニットや浴室あるいは洗面室内の室内配水口11と外部排水口13との間に設けられた排水経路Rに設置したが、本発明に係わる排水装置1は、例えば図7に示すような排水経路にも適用することができる。すなわち、浴室の防水パン23の壁パネル24下端が載置される外周フランジ部23aに前記室内排水口11に相当する一方の排水口25を設けると共に、防水パン23の側壁23bの所定高さ位置に前記排水口25とは異なる他方の排水口26を設け、防水パン23の側壁23bの外側空間内で両排水口25、26間に、例えば前記第1の実施形態の排水装置1を設置する。
この構成によれば、浴室の壁パネル24の内側から外側に回った水や壁パネル24の外面を伝わって流れ落ちる結露等の水W4を、浴室内から排水口26を介した排水口25方向への逆流を防止した状態で、排水口25から排水装置1に供給して排水口26から浴室内の防水パン23上に戻すことができる。その結果、例えば開閉可能な浴室ドアの近傍から浴室内の水が浴室外である洗面室内に漏出すること等を確実に防止できることになる。このように、本発明に係わる排水装置1は、排水方向への排水が良好に行え、逆方向への水や臭い、更には湿気等の進入を同時に防止すべき水廻り空間の各種排水経路に適用することができる。
なお、上記各実施形態においては、フロート15を比較的厚さの薄い円板状に形成したが、例えば所定の板厚を有する円柱状や断面楕円形状等の適宜の構成を採用することもできる。また、封水管5の断面形状も円形に限らず正方形に形成したり、その材質も透明樹脂に限らず不透明な樹脂を使用したり、封水管5の蓋体7も密閉式のものや不透明なものを使用することができる。また、上記各実施形態におけるガイド凹部15aやガイド16及びストッパ17、22の配置位置や形状も一例であって、フロート15が所定範囲でスムーズに上下動できる適宜位置や適宜形状を採用することができる。
本発明は、一般家庭の浴室や洗面室、トイレユニット等の排水装置に限らず、一般家庭以外の例えば使用頻度が比較的低く封水切れが生じ易い公園や公民館等の公共施設のトイレや洗面室、あるいは病院等のような各種施設のトイレや洗面室等に設置される排水装置にも適用できる。
本発明に係わる排水装置の第1の実施形態を示す一部破断した斜視図 同その封水管の縦断面図 同図2のA−A線矢視図 同排水装置の動作説明図 同その封水管の変形例を示す斜視図 本発明に係わる排水装置の第2の実施形態を示す内部を透視した斜視図 本発明に係わる排水装置の使用状態の他の例の説明図 従来の排水装置の説明図 従来の他の排水装置の説明図
符号の説明
1・・・排水装置、2・・・封水室、3・・・第1の配管、4・・・第2の配管、5・・・封水管、5a・・・底壁、5b・・・側壁、6・・・U字屈曲管、7・・・蓋体、8、9・・・排水孔、10・・・床面、11・・・室内排水口、13・・・外部排水口、15・・・フロート、15a・・・ガイド凹部、16・・・ガイド、17・・・ストッパ、18a〜18d・・・異径継手、20・・・外側筒、21・・・内側筒、22・・・ストッパ、23・・・防水パン、23a・・・外周フランジ部、23b・・・側壁、24・・・壁パネル、25、26・・・排水口、R・・・排水経路、W1・・・封水、W2・・・内部排水、W3・・・外部排水、W4・・・水。

Claims (6)

  1. 室内排水口に接続された排水経路に封水室を設け、該封水室内に排水の圧力や浮力によって上下動するフロートを配置し、該フロートが上昇した際に排水経路が開放されて連通する排水状態と、前記フロートが下降した際に排水経路が遮断されて、前記室内排水口以外から封水室内に進入する液体及び気体の室内排水口方向への逆流を防止し得る封水状態のいずれかに設定されることを特徴とする排水装置。
  2. 前記封水状態は、フロートが下降した際に、該フロートより上流側の封水室に所定量の封水が貯留されている場合に、該封水とフロートによって室内排水口以外から封水室内に進入する液体及び気体の室内排水口方向への逆流を防止する第1の封水状態と、前記フロートより上流側の封水室に所定量の封水が貯留されていない場合に、前記フロートによって室内排水口以外から封水室内に進入する液体及び気体の室内排水口方向への逆流を防止する第2の封水状態のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の排水装置。
  3. 前記封水室は、筒形状に形成された封水管と該封水管の底壁に接続されたU字屈曲管とで形成され、前記封水管の側壁に前記室内排水口以外の他の排水口に接続された配管が接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の排水装置。
  4. 前記封水室は、有底筒状の外側筒と筒状の内側筒との間に形成され、内側筒の上面開口部が前記室内排水口に接続されると共に、外側筒の側壁に前記室内排水口以外の他の排水口に接続された配管が接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の排水装置。
  5. 前記フロートは、略板状に形成されて前記封水室の側壁に設けたガイドに沿って上下動すると共に、前記側壁の上部に設けたストッパにより前記排水状態に設定されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の排水装置。
  6. 前記封水室は、複数の配管部材を組み立てることにより形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の排水装置。
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