JP2012174399A - 端末処理具 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業に応じて、電線の端部を被覆したり、外部に露出させたりすることに加えて、露出状態の電線の端部を誤って放した場合は、電線の端部を迅速に被覆できるようにする。
【解決手段】電線50の端部50aが一端部1aから臨出するように、電線50に沿って配置されるガイド体1と、ガイド体1の両端部1a,1bを往復移動できるように、ガイド体1に外挿され、しかも、ガイド体1の一端部1a側に、基端開口部11が位置した際に電線50の端部50aを被覆するとともに、ガイド体1の他端部1b側に、基端開口部11が位置した際に電線50の端部50aを先端開口部12から外部に露出させる筒状のスライドカバー10と、スライドカバー10の基端開口部11が、ガイド体1の一端部1a側に常に位置するように弾性付勢する付勢手段20とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】電線50の端部50aが一端部1aから臨出するように、電線50に沿って配置されるガイド体1と、ガイド体1の両端部1a,1bを往復移動できるように、ガイド体1に外挿され、しかも、ガイド体1の一端部1a側に、基端開口部11が位置した際に電線50の端部50aを被覆するとともに、ガイド体1の他端部1b側に、基端開口部11が位置した際に電線50の端部50aを先端開口部12から外部に露出させる筒状のスライドカバー10と、スライドカバー10の基端開口部11が、ガイド体1の一端部1a側に常に位置するように弾性付勢する付勢手段20とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば、被覆が剥離されて導体が露出された電線の端末を処理する際に使用される端末処理具に関する。
従来の端末処理具として、電線、ケーブル、金属パイプなどの線状体の端部を被覆するものが知られている。該端末処理具は、例えば、該線状体の外径よりも大きな内径を有する有底筒状を呈するカバー本体と、該カバー本体の開口端部から軸線に沿って形成された、先細りのテーパ部と、該テーパ部の先端部から延出された、該先端部と同一径の筒状の収縮部と、該収縮部の先端部に等間隔に形成された複数の切り込みと、該各切り込みにより、各切り込みの間に形成された複数の引張り代とを備えている(特許文献1参照)。
この端末処理具によれば、線状体の端部を挿入しやすいように、予め各引張り代をカバー本体の底部側に折り返して、カバー本体の開口部を開口しておく。この際、各引張り代の先端部を引っ張りやすいように、各引張り代の先端部を、カバー本体の底部から突出した状態にしておく。そして、カバー本体の開口部から線状体の先端部を挿入するとともに、折り返した各引張り代を元の状態に戻す。すなわち、カバー本体の開口部からテーパ部および収縮部が延出して形成されるまで各引張り代を伸長する。そうすることで、線状体の外周面に、収縮部および各引張り代が密着して、線状体の端部がカバー本体によって被覆される。
また、他の従来の端末処理具としては、例えば、有底筒体からなるキャップ本体と、該キャップ本体の開口端部に、軸線に平行するように形成された複数の切り込みと、該各切り込みにより、各切り込みの間に形成された複数の分割片と、各分割片によって拡縮されるように形成された、線状体の端部が挿入される挿入口と、キャップ本体に移動自在に外挿されて、挿入口側に移動することで挿入口を縮径するスリーブとを備えたものが知られている(特許文献2参照)。
この端末処理具によれば、キャップ本体の挿入口側にスリーブを移動させると、複数の分割片によって形成される挿入口が縮径され、キャップ本体の内周面が線状体の外周面に密着して、線状体の端部がキャップ本体およびスリーブによって被覆されることになる。
しかしながら、前記従来のいずれの端末処理具も、切断された線状体の端部を単に被覆する場合は有効であるが、線状体が電線の場合、端末処理として、切断された電線の端部を保護したり、導体が露出した端部同士を接続したりするのが一般的である。電線の端部を接続する場合は、接続しようとする電線の各端部を手または工具で把持しつつ、互いの電線の端部の被覆を剥離して、各導体部を外部に露出させる必要がある。この際、電線の端部に前記端末処理具を装着している場合は、該端末処理具を電線の端部から取り外すことになるが、前者の端末処理具は、線状体の外周面に密着した引張り代を折り返す必要があり、密着状態の引張り代は把持しづらく、その作業に手間がかかる。後者の端末処理具は、スリーブをキャップ本体の先端側に移動させた後、キャップ本体を線状体の端部から引き抜く必要があり、作業工程が多くて煩雑である。また、電線の導体部を露出させた後、把持した端部を誤って放してしまうと、導体部が被覆されていない状態で他の機材に接触することも考えられ、安全性を確保できなくなる。
このため、本願出願人が考える端末処理具としての構成は、接続作業以外では、電線の端部を被覆しつつも、接続する際は、端部に対する被覆を容易に解除でき、さらに、被覆解除の状態であっても、把持した端部が、誤って放された場合は、端部を迅速に被覆できることにある。前記いずれの端末処理具も、このような構成にはなっていない。
そこで、本発明は、線状体の端部に容易に着脱できることに加えて、線状体の端部を被覆する一方、被覆した状態を容易に解除できるとともに、解除した状態から被覆した状態に迅速に戻せるようにした端末処理具を提供することを課題とする。
本発明に係る端末処理具は、線状体50の端部50aが一端部1a,30a,40aから臨出するように、該線状体50に沿って配置されるガイド体1,30,40と、該ガイド体1,30,40の両端部1a,30a,40a、1b,30b,40bを往復移動できるように、ガイド体1,30,40に外挿され、しかも、ガイド体1,30,40の一端部1a,30a,40a側に、基端開口部11,37,46が位置した際に前記線状体50の端部50aを被覆するとともに、ガイド体1,30,40の他端部1b,30b,40b側に、基端開口部11,37,46が位置した際に前記線状体50の端部50aを先端開口部12,38,47から外部に露出させる筒状のスライドカバー10,35,45と、該スライドカバー10,35,45の基端開口部11,37,46が、ガイド体1,30,40の一端部1a,30a,40a側に常に位置するように弾性付勢する付勢手段20とを備えたことを特徴とする。
この場合、筒状のスライドカバー10,35,45の基端開口部11,37,46が、ガイド体1,30,40の一端部1a,30a,40a側に常に位置するように弾性付勢されているので、ガイド体1,30,40の一端部1a,30a,40aから臨出した線状体50の端部50aが常時被覆される。すなわち、該端部50aが常時保護される。また、ガイド体1,30,40が、線状体50に沿って配置されたガイド体1,30,40の両端部1a,30a,40a、1b,30b,40bを、弾性付勢されつつ往復移動するので、線状体50の端部50aを被覆できるとともに、該端部50aを外部に露出できる。すなわち、線状体50の端部50aを保護したり、該端部50aを露出させて、端部50aを把持して接続作業したりできる。さらに、線状体50の端部50aが、弾性付勢されたスライドカバー10,35,45によって常時被覆されるので、線状体50の端部50aを放しても、該端部50aを迅速に保護できるとともに、他の機材への接触を回避できる。
なお、ここでいう筒状のスライドカバー10,35,45とは、円筒体または角筒体そのものや、複数の分割体によって構成される筒体、両端部に外径よりも小径の開口部を有する筒体も含むものとする。
なお、ここでいう筒状のスライドカバー10,35,45とは、円筒体または角筒体そのものや、複数の分割体によって構成される筒体、両端部に外径よりも小径の開口部を有する筒体も含むものとする。
また、本発明によれば、前記ガイド体30は、線状体50の外周面を挟持できるように、常に閉方向に弾性付勢される一対の挟持片310,310を有するガイド用挟持体31で構成される内筒であり、前記スライドカバー35は、閉状態のガイド用挟持体31の各挟持片310,310の外周面を挟持できるように、閉方向に弾性付勢される一対の挟持片360,360を有する被覆用挟持体36で構成される外筒であり、さらに、ガイド用挟持体31および被覆用挟持体36は、外部から開閉操作できるように、操作片311,311、361,361が形成されるような構成を採用することもできる。
この場合、端末処理具を線状体50に装着する際、スライドカバー35として外筒を構成する被覆用挟持体36の各挟持片360,360を開いた後、ガイド体30として内筒を構成するガイド用挟持体31,31の各挟持片310,310を開くようにして装着するようにしてもよく、ガイド用挟持体31および被覆用挟持体36の各挟持片310,310、360,360を同時に開いて線状体50に装着するようにしてもよい。また、ガイド体30およびスライドカバー35に形成された操作片311,311、361,361は、外部から操作できるので、手で直接操作してもよく、工具Tを用いて遠隔から操作してもよい。
また、本発明によれば、前記ガイド体40は、線状体50に沿って配置されるガイド本体40aに、線状体50の外径の大きさを肉厚によって吸収する緩衝部材42,42が内面に固着される一対の挟持片410,410を有する装着用挟持体41が配置されるようにしてもよい。
この場合、線状体50の外径の大きさに関係なく、ガイド体40を線状体50に沿って配置することができる。具体的には、外径の大きい線状体50の場合、緩衝部材42,42の肉厚が薄くなるように変形して、線状体50の外周面を挟持する。また、外径の小さい線状体50の場合、現状の肉厚の緩衝部材42,42が、線状体50の外周面を挟持する。
また、本発明によれば、前記線状体50の端部50aは、被覆部材51が剥離されて外部に臨出した電線50の導体52と、該導体52が外部に臨出した電線50の被覆部材51の端部51aとを含む部位であり、しかも、前記ガイド体1,30,40の他端部1b,30b,40b側に、前記スライドカバー10,35,45の基端開口部11,37,46が位置した際に、前記スライドカバー10,35,45の先端開口部12,38,47から露出した電線50の被覆部材51の端部51aを工具Tで把持できるように、前記ガイド体1,30,40の一端部1a,30a,40aから臨出されるような構成を採用することもできる。
線状体が電線50である場合、被覆部材51が剥離されて外部に臨出した電線50の導体52と、該導体52が外部に臨出した電線50の被覆部材51の端部51aとを含む部位が、ガイド体1,30,40の一端部1a,30a,40aから臨出することになる。この端部51aを覆う際は、ガイド体1,30,40の一端部1a,30a,40a側に位置するスライドカバー10,35,45によって導体52を被覆すればよい。また、電線50の各導体52,52を接続する際は、スライドカバー10,35,45をガイド体1,30,40の一端部1a,30a,40a側から他端部1b,30b,40b側に移動させて、導体52をスライドカバー10,35,45の先端開口部12,38,47から外部に露出するとともに、電線50の被覆部材51の端部51aを工具Tで把持するようにすればよい。また、工具Tで把持した前記端部51aを放したとしても、スライドカバー10,35,45が付勢手段によって、ガイド体1,30,40の一端部1a,30a,40a側に弾性付勢されるので、他の機材に電線50の導体52が接触することがなく、安全性を確保できる。すなわち、上述した電線50に対する各端末処理を迅速かつ安全に行うことができる。
また、本発明によれば、前記スライドカバー10,35,45は、前記電線50の外周面に装着する際に、工具Tで把持される電線50の被覆部材51の端部51aの長さを目測するための基準線15が、外周面に表示されるような構成を採用することもできる。
この場合、スライドカバー10,35,45に表示される基準線15に基づいて、工具Tで把持される電線50の被覆部材51の端部51aの長さを目測できるので、ガイド体1,30,40の一端部1a,30a,40aからどの程度に電線50の端部50aを臨出させればよいか容易に判断できる。
本発明によれば、線状体に沿って配置されるガイド体に、弾性付勢されたスライドカバーを外挿するだけで、容易に線状体に装着できる。また、ガイド体の一端部側に、スライドカバーの基端開口部を位置させて、ガイド体の一端部から臨出した線状体の端部を被覆し、ガイド体の他端部側に、スライドカバーの基端開口部を位置させて、線状体の端部を、スライドカバーの先端開口部から外部に露出するようにしたので、線状体の端部を被覆することができるとともに、被覆された状態の線状体の端部を外部に露出させて、手や工具で把持することができ、さらに、把持した線状体の端部を放した場合は、該端部を被覆した状態に迅速に戻すことができる。
本発明に係る端末処理具の一実施形態について図1〜図8を参照しながら説明する。なお、本実施形態においては、線状体としては、電柱間に架設される電線を例にとって説明する。また、図1、図4〜図8を正面から見て、各紙面の上下左右を端末処理具の上部、下部、左側、右側とし、図2および図3を正面から見て、各紙面の上下左右を端末処理具の上部、下部、前部、後部とする。
本実施形態に係る端末処理具Aは、図1(a),(b)に示すように、電線50に沿って配置される内筒としてのガイド体1と、該ガイド体1の両端部1a,1bを往復移動できるように、ガイド体1に外挿される外筒としてのスライドカバー10と、該スライドカバー10の基端開口部11が、ガイド体1の一端部1a側に常に位置するように弾性付勢する付勢手段20とを備えている。
ガイド体1は、図2(a)に示すように、電線50の外径よりもやや大きい内径、すなわち電線50を挿通できる程度の大きさの内径を有する円筒状を呈している。そして、電線50の端部50a、すなわち被覆部材51が剥離されて外部に臨出した電線50の導体52と、該導体52が外部に臨出した電線50の被覆部材51の端部51aとを含む部位が、ガイド体1の一端側の開口部(引出口)2から臨出するように、ガイド体1の他端側の開口部(引込口)3から電線50が引き込まれて、電線50に沿ってガイド体1が装着される。この際、ガイド体1の内周面と電線50の外周面とが面接触するので、電線50に対してガイド体1は固定された状態になる。また、ガイド体1の外周面の両側部に、一対の凸条のガイド部4,4が軸線に対して平行するように形成されている。
スライドカバー10は、図2(a),(b)に示すように、透明の中空の円柱状を呈しており、ガイド体1の外径よりもやや大きい内径、すなわちガイド体1を挿通できる程度の大きさの内径を有する基端開口部11と、電線50の端部50aが挿脱される大きさの内径を有する先端開口部12と、基端開口部11および先端開口部12の間に配置された、電線50の端部50aを覆う本体部13とを有している。すなわち、スライドカバー10は、両端部に、外径よりも小径の開口部11,12を有する円筒体を呈している。そして、本体部13の内周面の両側に、ガイド部4,4に嵌入される凹状の溝14,14が軸線に対して平行するように形成され、ガイド部4,4と溝14,14とが嵌入することによって、ガイド体1に対してスライドカバー10が移動自在に外挿される(図1(a),(b)参照)。そして、図2(a)に示すように、ガイド体1の一端部1a側に、スライドカバー10の基端開口部11が位置した際に電線50の端部50aを被覆する。この際、スライドカバー10の先端開口部12の内面の肉厚は、電線50の端部50aに対して十分な絶縁距離を確保できる厚さとなっている。一方、図2(b)に示すように、ガイド体1の他端部1b側に、スライドカバー10の基端開口部11が位置した際に電線50の端部50aを先端開口部12から外部に露出する。この際、スライドカバー10の先端開口部12から露出した電線50の被覆部材51の端部51aは、工具Tで把持できる程度の長さを有している。すなわち、被覆部材51の端部51aが工具Tで把持できる程度の長さを見込んだ長さの電線50の端部50aが、ガイド体1の一端側の開口部2から臨出されているのである。なお、ここでいう、工具Tとは、例えば、間接活線工事用把持具(ヤットコ等)が使用される。
また、スライドカバー10の外周面に沿って基準線15が表示されている(図2(a)参照)。該基準線15は、スライドカバー10の最大移動量を示す線であり、この線を越えた位置に、工具Tで把持される電線50の被覆部材51の端部51aを位置させる。すなわち、基準線15は、スライドカバー10を電線50の外周面に装着する際に、工具Tで把持される電線50の被覆部材51の端部51aの長さを目測するための線でもある。つまり、スライドカバー10に表示される基準線15に基づいて、スライドカバー10の最大移動量を判断できるとともに、工具Tで把持される電線50の被覆部材51の端部51aの長さを目測できるので、ガイド体1の一端部1aからどの程度に電線50の端部50aを臨出させればよいか容易に判断できる。
付勢手段は、図2(a)〜(d)に示すように、スライドカバー10の基端開口部11が、ガイド体1の一端部1aに常に位置するように、伸縮自在の環状の弾性部材20が、ガイド体1の一端部1aの外周面とスライドカバー10の基端部の内面との間に配置されている。
つぎに使用態様について図2および図3を参照して説明する。まず、上述した電線50の端部50a、すなわち被覆部材51が剥離されて外部に臨出した電線50の導体52と、該導体52が外部に臨出した電線50の被覆部材51の端部51aとを含む部位を被覆する場合は、図2(a)に示すように、スライドカバー10に表示される基準線15に基づいて、工具Tで把持される電線50の被覆部材51の端部51aの長さを目測して端末処理具Aを電線50の端部50aに装着する。すなわち、電線50の被覆部材51の端部51aが基準線15から工具Tで把持される分だけ突出するように、電線50をガイド体1の引込口3から引き込む。そうすることで、ガイド体1の一端部1a側に位置するスライドカバー10によって、電線50の端部50aが被覆される。
そして、一対の電線50,50の導体52,52を接続する場合は、図2(b),(c)に示すように、ガイド体1の一端部1a側に位置するスライドカバー10を、ガイド体1の他端部1b側に移動させて、電線50の導体52をスライドカバー10の先端開口部12から露出させるとともに、電線50の被覆部材51の端部51aを工具Tで把持する。この際、工具Tから電線50の端部50aが放されたとしても、ガイド体1の他端部1b側に位置するスライドカバー10が付勢手段としてのばね20,20によって、ガイド体1の一端部1a側に向かって付勢されるので、電線50の端部50aがスライドカバー10によって被覆される。このため、電線50の導体52が、他の機材に接触することがなく、安全性を確保できる。
そして、図3に示すように、スライドカバー10の先端開口部12から露出した一方の電線(通電状態の電線)50の端部50aを工具Tで把持した状態で、他方の電線(停電状態の電線)50の導体52にスリーブSの一端部を挿入するとともに、スリーブSの他端部を一方の電線50の端部50aの導体52に挿入する。その後、図示しない圧縮工具でスリーブSを圧縮して、各電線50,50の端部50a,50aを電気的に接続する。
以上説明したように、本実施形態に係る端末処理具は、ガイド体1の一端部1a側に、スライドカバー10の基端開口部11を位置させて、ガイド体1の一端部1a側から臨出した電線50の端部50aを被覆し、ガイド体1の他端部1b側に、スライドカバー10の基端開口部11を位置させて、電線50の端部50aを、スライドカバー10の先端開口部12から外部に露出するようにしたので、電線50の端部50aを保護できるとともに、接続作業における作業性をよくするとともに、安全性を確保できる。
なお、本発明に係る端末処理具は、前記実施の形態に限定することなく種々変更することができる。
例えば、前記実施形態の場合、筒体そのもので構成されるガイド体1およびスライドカバー10を例にとって説明したが、図4(a),(b)に示すように、電線50の外周面を挟持できるように、常に閉方向に弾性付勢されるガイド用挟持体31で構成される内筒としてのガイド体30と、閉状態のガイド用挟持体31の外周面を挟持できるように、常に閉方向に弾性付勢される被覆用挟持体36で構成される外筒としてのスライドカバー35とを備えるようにしてもよい。なお、図中の符号37は、スライドカバー35の基端開口部、38は、スライドカバー35の先端開口部である。
ガイド用挟持体31は、ヒンジ32によって開閉自在に支持され、電線50の外周面に内面が密着する内筒を構成する一対の半割れ状の挟持片310,310と、該各挟持片310,310の基端部から外方に向うにしたがって大きく開口するように延出される、すなわち内筒を構成する一対の半割れ状の挟持片(閉じた状態の挟持片)310,310のヒンジ32を回動支点として、各挟持片310,310が開けるように延出される一対の操作片311,311とを有している。なお、図中の符号33は、各挟持片310,310の外面に形成された凸条のガイド部である。また、前記実施形態と同様に、スライドカバー35の基端開口部37が、ガイド体30の一端部30a側に常に位置するように、伸縮自在の環状の弾性部材20が、ガイド体30とスライドカバー35との間に配置されている。
被覆用挟持体36は、ヒンジ39によって開閉自在に支持され、閉状態のガイド用挟持体31の外周面に内面が密着する外筒を構成する一対の半割れ状の挟持片360,360と、該各挟持片360,360の基端部から外方に向うにしたがって大きく開口するように延出される、すなわち外筒を構成する一対の半割れ状の挟持片(閉じた状態の挟持片)360,360の各基端部を回動支点として、各挟持片360,360が開くように延出される一対の操作片361,361とを有している。
なお、ガイド用挟持体31および被覆用挟持体36を閉方向に弾性付勢する付勢部材としては、図示していないが、二つ折りされた板ばねであってもよく、つる巻きばねであってもよい。
つぎに使用態様について図5〜図7を参照して説明する。まず、図5(a)に示すように、前記実施形態と同様に、スライドカバー35に表示された基準線15に基づいて、電線50に対する端末処理具Bの取付位置を目測する。その後、図5(b)に示すように、外筒としてのスライドカバー35の被覆用挟持体36の各挟持片360,360を開いた後、図6(a)に示すように、内筒としてのガイド体30のガイド用挟持体31の各挟持片310,310を開く。そして、図6(b)に示すように、開いた状態のガイド用挟持体31の各挟持片310,310を閉じて、該各挟持片310,310を電線50の外周面に装着する。その後、図7(a)に示すように、被覆用挟持体36の各挟持片360,360を閉じて、電線50の端部50aを被覆する。
また、電線50の端部50aを接続する場合は、図7(b)に示すように、ガイド体30の一端部30a側に位置したスライドカバー35を、ガイド体30の他端部30b側に移動させて、電線50の端部50aをスライドカバー35の先端開口部38から露出させ、図7(c)に示すように、露出した電線50の端部50aを工具Tで把持する。
また、図4に示す端末処理具Bの場合、ガイド用挟持体31の各挟持片310,310を開いた後、被覆用挟持体36の各挟持片360,360を開くようにしたが、ガイド用挟持体31の各挟持片310,310、および、被覆用挟持体36の各挟持片360,360を同時に開いて装着するようにしてもよい。また、ガイド用挟持体31および被覆用挟持体36に形成された操作片311,361は、外部から操作できるので、手で直接操作してもよく、工具Tを用いて遠隔から操作してもよい。
また、前記実施形態の場合、筒状のガイド体1を電線50に外挿するようにしたが、図8(a),(b)に示すように、電線50に外挿される筒状のガイド体40の内面に、電線50の外径に応じて電線50の外周面を挟持できるように、電線50の外径に応じて肉厚が変わる緩衝部材42,42が内面に固着される一対の挟持片410,410を有する装着用挟持体41を配置するようにしてもよい。該装着用挟持体41の各挟持片410,410は、外径の大きい電線50の外周面を挟持する場合、緩衝部材42,42の肉厚が薄くなって挟持するようになり、外径の小さい電線50の外周面を挟持する場合、緩衝部材42,42の現状のままの肉厚によって挟持する。要するに、緩衝部材42,42の肉厚は、電線50の最小外径に合わせて設定され、電線50の外径が大きくなるにしたがって、緩衝部材42,42の肉厚が薄くなるように変形することで吸収しようとしている。そうすることで、種々の電線50に対応できる。また、各挟持片410,410は、筒状のガイド体40の内部空間において開閉するので、各挟持片410,410の開閉によって、ガイド体40が変形することはなく、スライドカバー45の移動ガイドを常に円滑に行うことができる。なお、図中の符号45は、スライドカバー、46は、スライドカバー45の基端開口部、47は、スライドカバー45の先端開口部、48は、スライドカバー45を構成する被覆用挟持体、480は、被覆用挟持体48の一対の挟持片、Cは、端末処理具である。
また、前記実施形態の場合、ガイド体1,30,40を、筒状としたが、例えば、線状体に沿って直線状に配置される平板であってもよい。要は、スライドカバー10,35,45の往復移動をガイドできる形状であればよい。
また、前記実施形態の場合、弾性部材として伸縮自在の環状の付勢部材を使用したが、例えば、スライドカバー10,35,45の内周面に形成した溝14、または、ガイド体1,30,40の外周面に形成した溝14にバネを配置するようにしてもよい。
1,30,40…ガイド体、1a…一端部、1b…他端部、10,35,45…スライドカバー、11,37,46…基端開口部、12,38,47…先端開口部、15…基準線、20…付勢手段(ばね)、31…ガイド用挟持体、310,360,410…挟持片、311,361…操作片、35…被覆用挟持体、40…ガイド本体、41…装着用挟持体、42…緩衝部材、50…電線(線状体)、50a…電線の端部(線状体の端部)、51…被覆部材、51a…被覆部材の端部、52…導体、A,B,C…端末処理具、T…工具
Claims (5)
- 線状体(50)の端部(50a)が一端部(1a,30a,40a)から臨出するように、該線状体(50)に沿って配置されるガイド体(1,30,40)と、該ガイド体(1,30,40)の両端部(1a,30a,40a)、(1b,30b,40b)を往復移動できるように、ガイド体(1,30,40)に外挿され、しかも、ガイド体(1,30,40)の一端部(1a,30a,40a)側に、基端開口部(11,37,46)が位置した際に前記線状体(50)の端部(50a)を被覆するとともに、ガイド体(1,30,40)の他端部(1b,30b,40b)側に、基端開口部(11,37,46)が位置した際に前記線状体(50)の端部(50a)を先端開口部(12,38,47)から外部に露出させる筒状のスライドカバー(10,35,45)と、該スライドカバー(10,35,45)の基端開口部(11,37,46)が、ガイド体(1,30,40)の一端部(1a,30a,40a)側に常に位置するように弾性付勢する付勢手段(20)とを備えたことを特徴とする端末処理具。
- 前記ガイド体(30)は、線状体(50)の外周面を挟持できるように、常に閉方向に弾性付勢される一対の挟持片(310,310)を有するガイド用挟持体(31)で構成される内筒であり、前記スライドカバー(35)は、閉状態のガイド用挟持体(31)の各挟持片(310,310)の外周面を挟持できるように、閉方向に弾性付勢される一対の挟持片(360,360)を有する被覆用挟持体(36)で構成される外筒であり、さらに、ガイド用挟持体(31)および被覆用挟持体(36)は、外部から開閉操作できるように、操作片(311,311)、(361,361)が形成されることを特徴とする請求項1に記載の端末処理具。
- 前記ガイド体(40)は、線状体(50)に沿って配置されるガイド本体(40a)に、線状体(50)の外径の大きさを肉厚によって吸収する緩衝部材(42,42)が内面に固着される一対の挟持片(410,410)を有する装着用挟持体(41)が配置されることを特徴とする請求項1に記載の端末処理具。
- 前記線状体(50)の端部(50a)は、被覆部材(51)が剥離されて外部に臨出した電線(50)の導体(52)と、該導体(52)が外部に臨出した電線(50)の被覆部材(51)の端部(51a)とを含む部位であり、しかも、前記ガイド体(1,30,40)の他端部(1b,30b,40b)側に、前記スライドカバー(10,35,45)の基端開口部(11,37,46)が位置した際に、前記スライドカバー(10,35,45)の先端開口部(12,38,47)から露出した電線(50)の被覆部材(51)の端部(51a)を工具(T)で把持できるように、前記ガイド体(1,30,40)の一端部(1a,30a,40a)から臨出されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の端末処理具。
- 前記スライドカバー(10,35,45)は、前記電線(50)の外周面に装着する際に、工具(T)で把持される電線(50)の被覆部材(51)の端部(51a)の長さを目測するための基準線(15)が、外周面に表示されることを特徴とする請求項4に記載の端末処理具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011033067A JP2012174399A (ja) | 2011-02-18 | 2011-02-18 | 端末処理具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2011033067A JP2012174399A (ja) | 2011-02-18 | 2011-02-18 | 端末処理具 |
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JP2012174399A true JP2012174399A (ja) | 2012-09-10 |
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ID=46977156
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JP2011033067A Withdrawn JP2012174399A (ja) | 2011-02-18 | 2011-02-18 | 端末処理具 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016034189A (ja) * | 2014-07-31 | 2016-03-10 | 中国電力株式会社 | 間接活線工事用端末キャップ |
DE202022101102U1 (de) | 2022-02-28 | 2023-06-05 | WAGO Verwaltungsgesellschaft mit beschränkter Haftung | Leiterendkappe |
-
2011
- 2011-02-18 JP JP2011033067A patent/JP2012174399A/ja not_active Withdrawn
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