JP2012171144A - 封書作成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物と封筒の組み合わせに過誤があった場合、装置動作を継続しながら内容物用紙30と封筒用紙100を封緘前に排出する。
【解決手段】センサSによる各用紙の検出結果と封書作成情報を比較し、両者が一致しない場合には、内容物用紙30の経路を切り替えて、折り手段で折る前に内容物用紙を排除トレイ58に排出する。また封筒の経路を切り替えて、封筒用紙の再湿糊107に加水手段60が加水する経路から封筒用紙を外し、封緘することなく排出トレイ48に排出する。用紙の無駄がなく、自動装置としての高い生産性を維持することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、封筒用紙を折って内容物を包み込むように封入封緘を行うことにより封書を作成する封書作成装置に係り、特に作成しようとする封書における封筒用紙と内容物用紙の組み合わせに異常がある場合においても、封筒用紙を無駄にすることなく、封書作成の動作を続行できる封書作成装置に関するものである。
下記特許文献1には封入封緘装置の発明が記載されている。この封入封緘装置は、被封入封緘物の記載面を光学的に走査する光学部3と、この光学部3による走査画像に基づいて被封入封緘物の記載内容を認識する認識部5と、この認識部5による認識結果に基づいて記載内容を照合する照合部6と、この照合部6による照合結果の良否を判定する制御部4と、この制御部4による良否判定によって被封入封緘物を二つの搬送方向に分岐させる分岐部7とを備えており、さらに分岐部7の一方側搬送方向位置に被封入封緘物を封入封緘する封入封緘手段8を配設し、他方側搬送方向位置に被封入封緘物を排出するリジェクト集積部10を配設した構成となっている。この発明によれば、被封入封緘物の内容確認を自動的に行なうことができるので、封入封緘の処理時間を短縮することができるものとされている。
特開平11−180096号公報
前述した特許文献1に記載の封入封緘機は、被封入封緘物の内容確認を自動的に行なうことはできるが、この被封入封緘物と、これが封入される封筒との一致・不一致を確認する手段は持たないため、被封入封緘物を誤って対応しない宛て名の封筒に封入してしまった場合には、これを検出することができなかった。また、仮に検出手段を設けて誤封入を検出した場合であっても、すでに封緘してしまった封書は廃棄乃至開封せざるを得ず、少なくとも封筒は無駄になっていた。また、仮に封緘する前に誤封入を検出したとしても、誤封入に係る封筒を装置のラインから取り出すためには装置を一旦停止しなければならず、その場合には封緘前であるから用紙の無駄は生じないとしても、生産性の低下は避けることができなかった。
さて、本願出願人は、封筒用紙から折りによって種々の封筒を作成し、この封筒内に内容物を自動的に包み込んで封書を作成する装置の開発を目標として鋭意研究に励んでおり、遂に、封筒となる封筒用紙と内容物となる内容物用紙に必要な印刷を施し、内容物を封筒に封入封緘して封書を作成する封書作成装置の開発に成功し、その成果を平成22年9月17日付けで特願2010−209546号として特許出願した。この封書作成装置は、簡易かつコンパクトな構成でありながら、内容物の封入に失敗したり内容物を取り違えて封筒に封入するといった封入ミスが発生しにくいため、ユーザーサイドにおける作業のみで効率的な封書作成を行なうことができ、特に1to1ダイレクトメールの作成等に適している。
しかしながら、本願出願人は、先に特許出願した前記封書作成装置についてさらなる改良を加えるべく研究を進める中で、前記封書作成装置の如き発明、すなわち封筒用紙に必要な折りを施して作成した封筒内に内容物を自動的に封入できる効率的な自動装置においても、新たな解決すべき課題が存在することを認識するようになった。それは、前述した特許文献1に記載の発明においても指摘した課題であり、内容物と封筒の組み合わせに過誤があった場合に、これを検出することができず、また仮に何らかの検出手段を設けて誤封入を検出したとしても、すでに封緘してしまった封書は廃棄せざるを得ず、高価な封筒や内容物用紙が無駄になってしまうという問題であり、さらに誤封入を検出したとしても、誤封入に係る封筒を装置のラインから除去するためには装置を一旦停止しなければならず、生産性の低下を避けることができないという問題である。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、封筒用紙を折って作成した封筒内に内容物を自動的に封入する封書作成装置において、内容物と封筒の組み合わせに過誤があった場合、これを確実に検出することができ、さらに封書作成装置としての動作を継続しながら封筒を封緘する前に排出することができるため、用紙の無駄がなく、自動装置としての高い生産性を維持することができるようにすることを目的としている。
前記の課題を解決するため、請求項1に記載された封書作成装置は、
封筒となる封筒用紙を搬送する第1の搬送経路と、内容物となる内容物用紙を搬送する第2の搬送経路と、前記第1の搬送経路と前記第2の搬送経路が合流する位置に配置され、前記封筒用紙で前記内容物用紙を包み込んで封緘することにより封書を作成する封入封緘手段とを備えた封書作成装置において、
前記内容物用紙と前記封筒用紙を検出するセンサと、
前記センサの検出結果と、前記内容物用紙と前記封筒用紙の情報を含む封書作成情報とを比較し、両者が一致しない場合には、前記封筒用紙が封緘されずに前記封入封緘手段を通過するように前記封入封緘手段を制御する制御部と、
を有することを特徴としている。
請求項2に記載された封書作成装置は、請求項1記載の封書作成装置において、
前記内容物用紙を経路外に誘導する排出動作が可能な第1切替部が設けられており、
前記制御部は、前記センサの検出結果と封書作成情報が一致しない場合には、前記第1切替部を制御することにより、前記内容物用紙を前記第2の搬送経路又は前記封入封緘手段の外に排出することを特徴としている。
請求項3に記載された封書作成装置は、請求項1又は2に記載の封書作成装置において、
前記内容物用紙と前記封筒用紙には、作成する封書ごとに共通なマークが設けられており、
前記センサは、前記内容物用紙と前記封筒用紙の前記マークを検出することによって前記検出結果を出力することを特徴としている。
請求項4に記載された封書作成装置は、請求項1乃至4の何れか一つに記載の封書作成装置において、
前記封入封緘手段は、
前記封筒用紙の被封緘部に接着力を与える接着力付与手段と、
前記内容物用紙を内包するように前記封筒用紙を折り曲げるとともに前記接着力付与手段によって被封緘部に接着力が与えられた前記封筒用紙を挟持して封緘を行なう折り手段と、
前記折り手段と前記接着力付与手段との間に移動可能に設けられて前記封筒用紙が前記 前記接着力付与手段を経由することなく前記折り手段を通過するように前記封筒用紙の搬送経路を切り替える第2切替部と、
を有しており、
前記制御部は、前記センサの検出結果と封書作成情報が一致しない場合には、前記第2切替部を制御することにより、前記封筒用紙に前記前記接着力付与手段を経由することなく前記折り手段を通過させることを特徴としている。
請求項1に記載された封書作成装置によれば、センサは、組み合わされるべき内容物用紙と封筒用紙を検出する。制御部は、センサからの検出結果と、例えばジョブの開始時等に外部から与えられた前記内容物用紙と前記封筒用紙の情報を含む封書作成情報とを比較し、両者が一致しない場合には、供給された封筒と内容物の組み合わせに誤りがあると判断し、封筒用紙が封緘されずに封入封緘手段を通過するように封入封緘手段を制御する。これによって、封書作成装置の動作が停止することなく、誤封入された封筒がそのまま封緘されてしまう不都合は回避される。
請求項2に記載された封書作成装置によれば、さらに制御部は、前記センサの検出結果と封書作成情報が一致しない場合、第1切替部を制御して内容物用紙を第2の搬送経路又は封入封緘手段の外に排出することができる。内容物用紙は封筒に封入されることなく排除されるので直ちに再利用できる。また、封筒は内容物が封入されない状態で封緘されずに封入封緘手段を通過して装置外に排出され、再利用に供される。
請求項3に記載された封書作成装置によれば、組み合わされるべき内容物用紙と封筒用紙が供給されると、センサは、これら両用紙に形成されているマークを検出して制御部に出力する。制御部では、センサの検出結果において各マークが同じであれば、センサの当該検出結果と封書作成情報とを比較する。両者が一致すれば、供給された内容物用紙と封筒用紙の組み合わせが正常であると判断し、通常の封入封緘動作を実行する。一致しない場合には、供給された封筒と内容物の組み合わせに誤りがあると判断し、装置の動作を継続しながら、封筒用紙が封緘されずに封入封緘手段を通過するように封入封緘手段を制御する。
請求項4に記載された封書作成装置によれば、センサの検出結果と封書作成情報が一致しない場合には、制御部は、第2切替部を制御して所定の位置に移動させることにより、封筒用紙の経路を切り替える。その結果、封筒用紙は接着力付与手段を経由せずに折り手段を通過し、封筒は封緘されずに外部に搬出される。センサの検出結果と封書作成情報が一致した場合には、制御部は、第2切替部を制御して他の所定の位置に移動させることにより、封筒用紙の経路を切り替える。その結果、封筒用紙は、接着力付与手段で被封緘部に接着力が与えられてから折り手段を通過して挟み込まれるので、封筒の被封緘部は確実に接着されて封緘される。
実施形態に係る封書作成装置の構造と、同装置における内容物用紙及び封筒用紙の流れを矢印で示した模式的断面図である。 実施形態の封書作成装置におけるセンサ付近の拡大図である。 (a)は実施形態の封書作成装置における内容物用紙の折り部の拡大図であって、(b)は正常時の動作図、(c)は異常時の動作図である。 実施形態及びその変形例における封筒用紙の構造と、折り工程の一部を示す斜視図である。 実施形態の封書作成装置における封入封緘手段の正常時の動作図(工程1)である。 実施形態の封書作成装置における封入封緘手段の正常時の動作図(工程2)である。 実施形態の封書作成装置における封入封緘手段の正常時の動作図(工程3)である。 実施形態の封書作成装置における封入封緘手段の異常時の動作図である。 実施形態の封書作成装置を示す機能ブロック図である。 実施形態の封書作成装置における動作手順を示す流れ図である。 実施形態の封書作成装置において、センサが内容物用紙と封筒用紙を検出判別する際の第1の手法を示す図である。 実施形態の封書作成装置において、センサが内容物用紙と封筒用紙を検出判別する際の第2の手法を示す図である。 実施形態の封書作成装置において、センサが内容物用紙と封筒用紙を検出判別する際の第3の手法を示す図である。 実施形態の封書作成装置において、センサが内容物用紙と封筒用紙を検出判別する際の第4の手法を示す図である。 実施形態の封書作成装置において、センサが内容物用紙と封筒用紙を検出判別する際の第5の手法を示す図である。 実施形態の封書作成装置において、センサが内容物用紙と封筒用紙を検出判別する際の第6の手法を示す図である。
1.封書作製装置の構成について(図1〜図3)
封書作製装置1の全体構成及び主要な機能について図1〜図3を参照して説明する。封書作製装置1の各部のうち、封入封緘手段の詳細な構造及び作用と、センサ及び制御部による制御手法については、それぞれ項を改めて説明する。
図1に示す実施形態の封書作製装置1の概要を説明する。
本発明の実施形態に係る封書作製装置1は、折りによって封筒となる用紙(封筒用紙100)と、内容物となる用紙(内容物用紙30)にそれぞれ必要な印刷を施し、それぞれ必要な折りを加えて最後に封筒に内容物を封入し、最終的に封筒を閉じて内容物を密封し、封緘された封書とするための装置である。
この装置1では、作製すべき封書の各セットごとに処理を行なう。ここで、セットとは「通」とも称するが、1枚の封筒用紙100と、この封筒に封入封緘されるべき1枚以上の内容物用紙30の組み合わせを示す。オペレーター又は外部のPC等のホストにより、封書作成装置に対して所定の順序で各セットの封書作成情報が与えられる。ここで、封書作成情報は、封筒用紙100の枚数である1枚と、これに封入される内容物用紙30の枚数を加えた枚数情報を含んでいる。この封書作成情報が与えられると、印刷部2では必要に応じて印刷が始められる。印刷は、基本的には指定したセットの順で始められ、指定したセットの順で終了し、原則として各セットの内容物用紙30と封筒用紙100は指定順で隣の封入封緘部3に送り込まれる。なお、印刷部2では、片面印刷の場合と両面印刷の場合があるために数セットの用紙が同時に機内に滞留することがありうるが、封入封緘部3内では、原則として同時期に1組のセットしか存在し得ない。封入封緘部3では、同一セットの各用紙はそれぞれ別系統の搬送経路で搬送される。封筒用紙100は折られて封筒となり、内容物用紙30も必要に応じて折りを施されて内容物となる。そして、最終的に両者を封入封緘手段で合流させ、内容物を封筒に封入・封緘して装置の上部に完成した封書として揃えて排出する。
図1〜図3を参照して封書作製装置1の各部を詳細に説明する。
まず、封書作製装置1は、封筒及び内容物となる用紙を印刷して排出する印刷部2を備えている。この印刷部2は、装置の各部を収納する筐体4の内部又は側面等に、複数種類の被印刷体(内容物となる枚葉状の内容物用紙30や、封筒となる封筒用紙100)を収納可能な複数の給紙台P(P1〜P4)を備えている。本例では、筐体4の側面に取り付けられた給紙台P1に封筒用紙100が収納され、筐体4の内部に設けられた給紙台P2〜P4に内容物となる枚葉状の内容物用紙30が収納されている。
これら給紙台Pから出た用紙等は、導入路からループ状の搬送路5に送り込まれて搬送され、搬送路の下半部に沿って下向きに所定間隔で配置された印刷手段によって画像が形成される。本例では、印刷手段として、シアン、ブラック、マゼンタ、イエローの各色のインクをそれぞれ吐出する4つのインクジェット装置C、K、M、Yが配置されている。
このループ状の搬送路5には、印刷手段の下流の隣部に、ほぼ水平な方向で用紙をループ外に排出する第1の排出路6が分岐して設けられている。また、ループ状の搬送路5の上半部には、用紙をループ外に排出する第2の排出路7が分岐して設けられている。さらに、第2の排出路7と給紙台Pからの導入路との間にはスイッチバック路8が分岐して設けられている。このスイッチバック路8は、搬送路5を搬送されてきた用紙を受け入れた後に逆行させて搬送路5に戻すことにより、搬送路5中における用紙の上下を反転させる手段である。このスイッチバック路8を用い、用紙の上下面を逆転させて搬送路5を2回通過させれば、インクジェット装置C、K、M、Yで用紙の上下両面にカラー画像を形成するカラー両面印刷を行なうことができる。
次に、前記印刷部2の隣部には、印刷部2の第1の排出路6から送られた封筒用紙100や内容物となる内容物用紙30を受け入れて処理し、封筒用紙100に内容物を封入して封緘するための封入封緘部3が設けられている。
前記印刷部2の第1の排出路6は水平に延設されて外部に突出しており、隣にある封入封緘部3の筐体9内に導入されている。筐体9内では、この排出路6は、第2の搬送経路20と第1の搬送経路10に分岐しており、それぞれ斜め下方に延設されている。
図1及び図1中の(イ)部を拡大した図2にも示すように、封入封緘部3の筐体9内に導入された排出路6の近傍であって、第2の搬送経路20と第1の搬送経路10が分岐する手前の位置には、センサSが設けられている。このセンサSは、反射式センサ等の簡易・安価な検出素子であって、封入封緘部3に供給されて排出路6を通過する内容物用紙30と封筒用紙100を検出し、検出結果として供給用紙情報を出力する手段である。ここで、供給用紙情報とは、内容物用紙30と封筒用紙100の対応の正誤情報や合計枚数情報を含む情報である。
なお詳細は制御の項で詳述するが、封入封緘部3では、前述した課題を解決するために、このセンサSが取得した供給用紙情報と、ジョブの開始時に与えられた封書作成情報とを比較し、両者が一致せず、内容物用紙30と封筒用紙100が誤った組み合わせで封入封緘部3に送り込まれた場合には、装置の動作は継続させながら、内容物用紙30を封筒に封入しないで排出するとともに、封筒用紙100を封緘しないで排出するようになっている。
第1の搬送経路10の前半の経路11は、封筒用紙100を第1の折り手段に搬送する案内路である。第2の搬送経路20の前半の経路21は、内容物用紙30を第2の折り手段に搬送する案内路である。第1及び第2の搬送経路10,20の切り替えは、図2に示すように、第1の排出路6に設けられた、第1の搬送経路10と第2の搬送経路20の分岐点に設けられた切り替えフラップ35で行なう。
第1の搬送経路10の前半の経路11の終端には、封筒用紙100を折って封筒の形態を作製するために使用できる第1の折り手段が設けられている。この第1の折り手段には、回動自在の主折りローラA’と、これに接して回動する用紙搬送ローラD’及び第1折りローラB’が設けられている。これらのローラはゴム製であり、その軸方向の長さは封筒用紙100の幅よりも大きい。また、主折りローラA’と用紙搬送ローラD’の先には、先端に用紙の突き当て部を有する経路51が設けられている。
第1の搬送経路10の第1の折り手段の主折りローラA’と第1折りローラB’の間からは、第1の搬送経路10の後半の経路13が水平方向に延設されている。この後半の経路13の終端は、後に詳述する封入封緘手段に導かれている。
この折り手段では、三つ折りの封筒用紙100を折らずに単に通過させ、後述する封入封緘手段で必要な折りを行なって封入封緘を行なわせる。但し、後述するように、四つ折りの封筒用紙100を使用する場合には、前記第1の折り手段において主折りローラA’と用紙搬送ローラD’で搬送して経路51に送り込み、末端の突き当て部に突き当てて撓ませる。撓んだ部分は主折りローラA’と用紙搬送ローラB’の間に挟まれ、後半の経路13で搬送されるので、封筒用紙100は1回折られた形態で封入封緘手段に送り込まれる。
次に、排出路6から分岐した第2の搬送経路20は、前記第1の搬送経路10よりも下方に配置されており、印刷部2の排出路6から水平方向に送られた用紙を斜め下方に送る前半の経路21を有している。
この経路21の中途には、用紙搬送ローラ22と、開閉自在なゲートである整合部23が設けられており、搬送した用紙を、経路21を閉止した整合部23に留めることにより、用紙を経路21内で重ねて貯留することができるようになっている。また、この経路21の終端には、図1中に(ロ)部として示すように、内容物用紙30を折り畳むための第2の折り手段が設けられている。この第2の折り手段には、回動自在な中央の主折りローラAが設けられ、さらに、第1折りローラB、第2折りローラC及び1つの用紙搬送ローラDが主折りローラAにそれぞれ回動自在に接触している。これらのローラはゴム製であり、その軸方向の長さは内容物用紙30の幅よりも大きい。また、主折りローラAと用紙搬送ローラDの先には、先端に用紙の突き当て部を有する経路52が設けられており、また主折りローラAと用紙搬送ローラBの先には、先端に用紙の突き当て部を有する経路53が設けられている。
第2の搬送経路20の第2の折り手段の主折りローラAと第2折りローラCの間からは、第2の搬送経路20の後半の経路26が、斜め上方に延設されている。この後半の経路26は、前記封入封緘手段において第1の搬送経路10の後半の経路13と合流している。
第2の搬送経路20に設けられた前記第2の折り手段で内容物用紙30を折る場合には、内容物用紙30を、主折りローラAと用紙搬送ローラDで搬送して経路52に送り込み、末端の突き当て部に突き当てて撓ませる。用紙の撓んだ部分が主折りローラAと用紙搬送ローラBの間に挟まれて搬送され、1回目の折りが行われる。さらに折られた内容物用紙30を経路53に沿って搬送し、末端の突き当て部に突き当てて撓ませる。撓んだ部分が主折りローラAと用紙搬送ローラCの間に挟まれて搬送され、2回目の折りが行われる。このように、内容物用紙30は2回折られて三つ折りにされ、後半の経路26を経て封入封緘手段に送られる。そして、詳細は後述するが、内容物用紙30と封筒用紙100が整合され、封入封緘手段で封入封緘が行なわれる。
図3には、本実施形態の封入封緘部3の特徴である内容物用紙30の排除機構が示されている。この排除機構は、図1中に(ロ)部として示した位置に設けられている。すなわち、本装置1では、内容物用紙30と封筒用紙100が誤った組み合わせで封入封緘部3に送り込まれた異常時には、装置の動作を継続させながら、内容物用紙30を封筒に封入しないで円滑に排出することができるようになっている。
図3(a)に示すように、前半の経路21の末端部と、主折りローラA及び用紙搬送ローラDとの間には、内容物用紙30を経路外に誘導する排出動作が可能な第1切替部55が設けられている。第1切替部55は、湾曲した案内面を有するガイド部材であって、その一端部は回動自在に装置の不動部に連結され、その自由端部は回動板56に接続されて揺動するリンク機構57に連結されている。従って、第1切替部55を、図3(b)に示すように、経路21から来た内容物用紙30を主折りローラA及び用紙搬送ローラDの間に導く位置に設定することもできるし、図3(c)に示すように、経路21から内容物用紙30を経路外に導き、図1中に示す排除トレイ58に送り込む位置に設定することもできる。
次に、図1中で(ハ)部として示したように、第1の搬送経路10と第2の搬送経路20の合流点には、封入封緘手段が設けられている。
この封入封緘手段は、封筒用紙100に必要に応じて折りを与える第3の折り手段としての機能を備えている。さらに封入封緘手段は、折られた封筒用紙100に内容物用紙30を整合させた後に折りを加えることにより、内容物を封筒内に包み込ませる封入手段であるとともに、この封筒を封緘する封緘手段も備えている。
まず封入封緘手段には、第3の折り手段である回動自在の主折りローラA”と、これに接して回動する用紙搬送ローラD”及び第1及び第2折りローラB”,C”が設けられている。これらのローラはゴム性であり、その軸方向の長さは封筒用紙100の幅よりも大きい。三つ折りの封筒用紙100は、第1の折り手段(主折りローラA’及び第1折りローラB’等)を折られることなく単に通過した後、第3の折り手段である主折りローラA”等に送られ、ここで内容物30を封入された状態で折りが実行される。
封入封緘手段の主折りローラA”と用紙搬送ローラD”の搬送方向に沿って、これらローラの下方には、下端に用紙の突き当て部を有する経路46が上下方向に沿って配置されている。
封入封緘手段の主折りローラA”と第1用紙搬送ローラB”の搬送方向に沿って、これらローラの図中右方には、先端に用紙の突き当て部を有する経路59が水平方向に沿って配置されている。この経路59の突き当て部の手前下方には、後述する封筒用紙100の再湿糊107に水を付けて接着力を発揮させ、封筒用紙100を後述する再湿糊107で接着して封筒にする接着力付与手段として、加水手段60が設けられている。
封入封緘手段の主折りローラA”と第2折りローラC”の間には、斜め上前方に向けて傾斜した経路47が配置されている。この経路47には、封筒の搬送方向に沿って、搬送ローラ22と、封入封緘手段の一部を構成する封緘手段としての圧着ローラ80が設けられている。圧着ローラ80は、上下1組で左右2対が設けられており、内容物用紙30が封入された封筒用紙100の幅方向の両縁部を、それぞれ上下から挟持して圧力を加え、感圧接着剤106による封緘を行なうことができる。封緘を終えて作製された封書は、経路47を経て、筐体9の上面に設けられた排出トレイ48に排出される。
そして、図1に示すように、封書作製装置1は、以上説明した印刷部2と封入封緘部3からなる装置全体を統括して制御する制御部90を有している。
2.封筒用紙について(図4)
本実施形態で使用する封筒用紙100の形状・構造について図4を参照して説明する。 図4(a)は本実施形態で使用される三つ折りタイプの封筒用紙100を裏面(宛て名が印刷される側と反対側)から見た図であって、封筒に折る中途の状態で示した図であるが、内包される内容物30は示していない。この封筒用紙100は、第1紙片101、第2紙片102、第3紙片103の3つの略同形の矩形の紙片が折り線で折り曲げられた矩形の用紙である。なお、図4(b)は、変形例である四つ折りタイプの封筒用紙100を裏面(宛て名が印刷される側と反対側)から見た図であって、第4紙片108をさらに備えており、内包される内容物30は示していない。
図4(a)に示すように、三つ折りの封筒用紙100を折って封筒の形態にするためには、まず第3紙片103を裏面に折り返して第2紙片102の裏面の上に重ねる。内容物用紙30は、第2紙片102と第3紙片103の間に封入するが、手順によっては第3紙片103の表面の上に載置してもよい。さらに第1紙片101を裏面に折り返して第3紙片103の表面(又はその上にある内容物用紙30の上)に重ねれば、封筒の形状となる。
図4(a)に示すように、第3紙片103の表面において、第2紙片102の表面との間の折り線の近傍には、幅方向に平行な再湿糊107のパターンが形成されている。再湿糊107は、封入封緘手段において加水手段60で水を付けられると接着力が生じるので、加水後に折り手段の主折りローラA”と第2折りローラC”の間を通過すれば、封筒は封緘される。
図4(a)に示すように、各紙片の幅方向の両側縁には、互いに対応する位置に感圧接着剤106が帯状のパターンで設けられている。各紙片を重ねて感圧接着剤106同士を対面させた状態で圧着ローラ80を通過させて側縁部に圧力を加えれば、重ねられた紙片同士は接着され、封筒の形態が形成される。
以上説明した折り乃至封入封緘作業は、内容物用紙30と封筒用紙100の組み合わせに異常がなく、封書を作成して排出してよい場合の手順であって、封入封緘手段によって自動的に行なわれる。次項にて詳述するが、内容物用紙30と封筒用紙100の組み合わせに異常がある場合には、内容物用紙30は前述した折り手段を通過することなく、第1切替部55の経路切替によって排除トレイ58に排出され、封筒用紙100は加水手段60を経由せず、第2紙片102と第3紙片103の間を折られただけの状態で折り手段を通過し、封緘されずに排出トレイ48に排出される。
3.封入封緘手段の構造及び作用の詳細について(図5〜図8)
次に、封入封緘手段が有する用紙の経路切替え構造について説明し、さらにその作用を正常時と異常時に分けて説明する。すなわち、本装置1では、内容物用紙30と封筒用紙100が誤った組み合わせで封入封緘部3に送り込まれた異常時には、装置の動作を継続させながら、用紙の経路を正常時とは異なるルートに切り替えることにより、封筒用紙100を封緘しないで円滑に排出することができるようになっている。
本実施形態の封書作成装置では、各組の封書作成情報を所定の順序で装置に与えているにも関わらず、内容物用紙30と封筒用紙100が誤った組み合わせで封入封緘部3に送り込まれてしまう異常が発生する場合がある。これは、印刷部2では各用紙を片面印刷する場合と両面印刷する場合とで経路が異なり、また印刷部2内では複数の組の印刷が異なる経路で搬送されていることがあるため、印刷部2内での印刷工程の順序により、用紙の前後順序が入れ代わってしまうことがあるためである。例えば、1組目は両面、2組目は片面の印刷を行なうこととし、この順でジョブ開始を指定すると、片面印刷の用紙と、両面印刷の用紙は、搬送経路を交互に流れて印刷される場合があり(インターリーフモードと称する)、両組の用紙が混在してしまう場合がある。従って、封書作成情報を与えてジョブを開始した順に各組の用紙の印刷が終了し、その順で封入封緘部3に各組ごとに用紙が供給されてくるのが原則ではあるが、実際には上の理由で封入封緘部3に異なる組の用紙が混在して送られてくる場合がありうる。
本実施形態の封書作成装置1は、このような可能性を前提とし、そのような異常を検出した場合であっても、装置をストップレスで連続運転しつつ、異常に係る内容物用紙30は排除して再利用に回し、封筒用紙100は封緘せずに再利用可能な状態で排出することにより、高い生産性を実現することを目的としている。
図5に示すように、封入封緘手段には、折り手段である主折りローラA”等と前記加水手段60との間に、用紙の経路を切り替える第2切替部61が設けられている。この第2切替部61は、湾曲した案内面を有するガイド部材であって、図示しない駆動機構によって揺動するリンク機構62の先端に連結されている。従って、図5に示すように、第2切替部61を折り手段から離れた位置に設定し、封筒用紙100が折り手段と加水手段60の間で移動できるようにすることもできるし、また、図8に示すように、第2切替部61を折り手段の第1及び第2折りローラB”,C”の間に設定し、封筒用紙100が加水手段60を経ずに折り手段を通過できるようにすることもできる。
図5〜図7は正常時の工程を示しており、第2切替部61は折り手段から離れた位置に設定されている。
三つ折りタイプの封筒用紙100は第3紙片103を先に向けて搬送され、第1の折り手段の主折りローラA’及び第1折りローラB’では折られずにこれらを素通りし、一箇所も折られていない元の矩形の形態で、図5に示すように封入封緘手段の第3の折り手段に送り込まれる。すなわち、封筒用紙100は、主折りローラA”と用紙搬送ローラD”の間を通過して経路46に入り、その下端の突き当て部に突き当てられて形状が撓む。そして封筒用紙100の撓んだ部分が主折りローラA”と第1折りローラB”の間に入っていく。ここで、同図中に示すように、第2の経路20の後半の経路26には、折り畳まれた内容物用紙30が待機しており、これら内容物用紙30は、適当なタイミングで封筒用紙100の第2紙片102と第3紙片103の間に挿入されるので、封筒用紙100は第2紙片102と第3紙片103の間に内容物30を挟んだ状態で主折りローラA”と第1折りローラB”の間を通過して折り畳まれていき、経路59に送り込まれる。
図6に示すように、封筒用紙100が経路59に送り込まれて突き当て部に当接すると、その送り方向の先端下側にある第3紙片103の再湿糊107に加水手段60が接し、これに水分を与えて接着力を生じさせる。
図6に示したように、経路59の突き当て部に当接した封筒用紙100が主折りローラA”と第1折りローラB”によってさらに搬送力を与えられると、図7に示すように、封筒用紙100は第1紙片101と第2紙片102の折り線で折れ曲がり、内容物用紙30を包み込んだ三つ折りの形態で主折りローラA”と第2折りローラC”に挟持されて搬送される。これによって、封筒用紙100は加水された再湿糊107で封緘され、さらにその後、圧着ローラ80を通過することで両側縁の感圧接着剤106で接着されて封書となる。
図8は異常時の工程を示しており、第2切替部61は第1及び第2折りローラB”,C”の間に設定されて加水手段60への経路を塞いでいる。
内容物用紙30と封筒用紙100が誤った組み合わせで封入封緘部3に送り込まれた異常時には、図8に示すように、内容物用紙30は待機しておらず、内容物用紙30が誤った組み合わせで封筒用紙100に包み込まれることはない。この場合、内容物用紙30は、図3(c)を参照して説明したように第1切替部55の作動によって経路21から排除トレイ58に排出されている。そして、封筒用紙100は、内容物30を包み込むことなく、主折りローラA”と、第1折りローラB”の間に挟まれて第2紙片102と第3紙片103の境で折られ、さらに主折りローラA”と第2折りローラC”によって搬送され、圧着ローラ80を経て排出トレイ48に排出される。封筒用紙100の第2紙片102と第3紙片103は圧着ローラ80によって感圧接着剤106で接着されるが、再湿糊107による封緘は行なわれていない。従って、封筒用紙100は、袋状になった第2及び第3紙片102,103に対して、通常の封筒のフラップに相当する第1紙片101が接着されていない未封緘の状態で、排出トレイ48に排出される。
4.制御手法について(図9〜図16)
本装置1では、内容物用紙30と封筒用紙100が誤った組み合わせで封入封緘部3に送り込まれた異常時には、装置の動作を継続させながら、内容物用紙30を封筒に封入しないで円滑に排出するとともに、用紙の経路を正常時とは異なるルートに切り替えることにより、封筒用紙100を封緘しないで円滑に排出することができる。以下、このような制御を行なう本装置の制御機能の構成と、動作手順について図9〜図16を参照して説明する。
図9に示すように、封書作成装置1を構成する印刷部2と封入封緘部3は、それぞれ受信部95,95を備えており、外部のホスト96等は封書作成情報を各受信部95,95にそれぞれ送信できるようになっている。印刷部では、受信部が受信した封書作成情報に従って、制御部90aが印刷手段(インクジェット装置C,K,M,Y及び搬送路5等)を制御するように構成されている。封入封緘部3では、受信部95が受信した封書作成情報と、センサSが検知した供給用紙情報を制御部90bが比較し、制御部90bは、その結果に従って内容物用紙30や封筒用紙100の折り手段(主折りローラA、A’等)や、封入封緘手段(主折りローラA”及び圧着ローラ80等)を制御するように構成されている。そして、封入封緘手段を通過した完成した封書や未封緘の封書は、排出トレイ48に排出され、折り手段から排除された内容物用紙30は排除トレイ58に排出されるように構成されている。
なお、図9の制御機能を示す機能ブロック図では、印刷部2の制御部90aと封入封緘部3の制御部90bは別々に示してあるが、図1に示すように封書作成装置1としては制御部90として構成されている。
図10に示すように、外部のホスト96等から印刷部2に封書作成情報が転送されると(ST1)、印刷部2の制御部90aは封書作成情報を含む印刷情報に従い、印刷を開始する(ST2)。必要な印刷が施された内容物用紙30及び封書用紙100は封入封緘部3に供給される。また、前記封書作成情報は封入封緘部3にも転送されており(ST3)、封入封緘部3の制御部90bは、封書作成情報とセンサSによって取得した供給用紙情報を比較し、両情報が合致しているか否かを判断する(ST4)。合致している場合(ST5,YES)は、折り・封入封緘動作を行なって完成した封書を排出する通常排出動作を行なう(ST6)。合致していない場合(ST5,NO)は、不合致用紙排出動作を行なう(ST7)。すなわち、装置の動作を継続させながら、第1切替部55を作動させて内容物用紙30を封筒に封入することなく排除トレイ58に排出し、第2切替部61を作動させて封筒用紙100に加水手段60を経由させることなく封入封緘手段を通過させ、封筒用紙100を封緘しないで排出トレイ48に排出する。異常の動作をセットごとに繰返し、すべてのセットが完了したら終了となる(ST8、ST9)。
.センサによる用紙の検出について(図11〜図16)
本封書作成装置における内容物用紙及び封筒用紙の検出手法について図11〜図16を参照して説明する。
図11の例では、センサSの検出範囲を用紙が通過する時間を検出し、そのON時間に対応した用紙の搬送方向の長さを認識して用紙の区別を行い、各セットにおける合計の枚数を把握する。図11によれば、内容物用紙30(中紙)の長さ297mmに対してセンサSのON時間が471msであり、封筒用紙100(フォーム)の長さ350mmに対してセンサのON時間が556msである。このように搬送方向の長さに差異があれば検出時間の長短により両用紙の区別は可能であり、封書作成情報と比較するべき供給用紙情報を得ることができる。
図12は、封筒用紙100の搬送方向の先端縁中央に切欠き75を設けた例である。連続して流れてくる各セットの内容物用紙30と封筒用紙100をセンサSで検出すると、切欠き75の有無で内容物用紙30と封筒用紙100を区別できるとともに、合計枚数からその内訳も判明し、封書作成情報と比較するべき供給用紙情報を得ることができる。なお、各用紙の搬送方向の長さの差が小さい場合は、図11に示す手法よりも本手法の方が検出は確実である。
図13は、セットごとに、内容物用紙30と封筒用紙100の搬送方向の先端縁中央に各セットに固有のマーク76を設けた例である。図示の例では、先行するセットのマーク76aは1本のバーからなり、後のセットのマーク76bは2本のバーからなる。連続して流れてくる各セットの内容物用紙30と封筒用紙100のマーク76a,76bをセンサSで検出すれば、マークの種類で各セットを区別できるので、各セットにおける内容物用紙30と封筒用紙100の対応の正しさと枚数情報が得られ、封書作成情報と比較するべき供給用紙情報を得ることができる。
なお、封書作成装置1内には、多数のセットが同時に混在することはなく、一般的にはせいぜい3組程度のセットの用紙しか存在しないので、情報量の小さい切欠き75(図12)やバー状のマーク76(図13)程度で十分な検知を行なうことができる。
図14は、セットごとに、内容物用紙30と封筒用紙100の搬送方向の先端側側縁部に各セットに固有のQRコード77を設けた例である。図示の例では、1セット目及び2セット目ではQRコード77が合致し、3セット目では2枚の内容物用紙30のQRコード77と、封筒用紙100のQRコード77が不合致となった例である。3セット目については、内容物用紙30は不良排紙部(前記排除トレイ58)に排出され、封筒用紙100は封緘されずに封入封緘手段を通過して前記排出トレイ48に排出される。QRコードの情報量は切欠き(図12)やバー状のマーク(図13)に比べて格段に大きいので、これに用紙の種類や封書の宛先となる個人の情報を含めておき、これらの詳細な情報の一致をみることもできる。但し、QRコードを読み取るためのセンサとしては、単なる反射センサではなく、イメージセンサ等が必要である。
図15は、センサとしてセンサS1とセンサS2の2つを、用紙の搬送方向の中心線C1に相当する位置と、中心線C1の位置からやや一側方に離れた位置C2の2箇所にそれぞれ設けた例である。各セットの内容物用紙30と封筒用紙100には、センサS1に相当する用紙の幅方向の中央位置に、各セットごとに異なる0本以上の本数のバーからなる識別マークMを設け、センサS2に相当する用紙の幅方向の一側方位置には何もマークを設けないこととした。この例によれば、図示のように、1通目では内容物用紙30が1枚と封筒用紙100が1枚で識別マークMはバーが0本であり、2通目では内容物用紙30が2枚と封筒用紙100が1枚で識別マークM1はバーが1本であり、3通目では内容物用紙30が3枚と封筒用紙100が1枚で識別マークM2はバーが2本である。センサS1とセンサS2が各セット(通)の用紙を検出すると、1通目では、センサS1とセンサS2は共に用紙を検出して用紙が通過するまで検出信号が立ち上った状態となる。2通目では、センサS1は用紙を検出して信号が立ち上った直後に1本の識別マークM1の部分で1回のOFF信号を出力し、センサS2は用紙を検出して用紙が通過するまで検出信号が立ち上った状態となる。3通目では、センサS1は用紙を検出して信号が立ち上った直後に2本の識別マークM2の部分でそれぞれ1回のOFF信号を出力し、センサS2は用紙を検出して用紙が通過するまで検出信号が立ち上った状態となる。
この手法によっても、内容物用紙30と封筒用紙100を区別できるとともに、合計枚数からその内訳も判明し、封書作成情報と比較するべき供給用紙情報を得ることができる。
図16は、図13で示したように1本のバーからなるマークMを検出領域の中央に設けて用紙を識別する例(図中左側)と、同検出領域の幅方向の3箇所にそれぞれマークMを設けて用紙を識別する例(図中右側)を対比して示した図である。用紙の幅方向の3箇所にマークMを設けた右の例の場合、検知手段も対応する3箇所にセンサS1〜S3が必要となる。このように3箇所にマークMを設ける場合には、マークMの有無の組み合わせによって複数種類のセットを示すこともできる。
6.実施形態の変形例について
なお、以上説明した実施形態の封書作製装置1では、封筒用紙100は図4(a)に示したような三つ折り構造であった。そして、この封筒用紙100は、正常時には図4〜図7に示したように、第1の折り手段では折られず、封入封緘手段の主折りローラA”と第1折りローラB”の間を通過した位置で内容物用紙30の封入を受けて最初の折りを受け、さらに加水手段60で再湿糊107に加水された後に主折りローラA”と第2折りローラC”で封緘されていた。また、異常時には図8に示したように、封筒用紙100は、第1の折り手段を折られることなく通過した後、第3の折り手段の主折りローラA”と第1折りローラB”で1回折られた後、加水手段60を経ることなく、そのまま1つ折りの状態のままで送り出されていた。
しかしながら、このような各用紙の折り及び封入封緘の態様は、本装置1における唯一のものではなく、封筒用紙の折り構造や、折り操作の順序等によっては種々の変形例が考えられる。例えば、図4(b)に示すように、封筒用紙が4枚の紙片からなる四つ折り構造の場合は、正常時には、封筒用紙を第1の折り手段で折り、さらに封入封緘手段では主折りローラA”と用紙搬送ローラD”を通過させて経路46の突き当て部に突き当てて撓ませるとともに、内容物用紙3と合わせて主折りローラA”と第1折りローラB”で2回目の折りを加え、さらに加水手段60で再湿糊に加水した後、主折りローラA”と第2折りローラC”で搬送することにより、3回目の折りを行なって封緘を行なうことも可能である。この場合、異常時には、主折りローラA”と用紙搬送ローラD”を通過させて経路46の突き当て部に封筒用紙を突き当てたのち、第2切替部61で経路を閉じることにより、主折りローラA”と、第1及び第2折りローラB”,C”によって封筒用紙を搬送することにより、封緘しない封筒用紙を排出することができる。
また、以上説明した実施形態の封書作製装置1では、封入封緘部3に供給されたセットにおける用紙の組み合わせが誤っていた場合、内容物用紙30は第2の折り部で折らずに排除トレイ58に排出して封筒に封入しないようにしていた。しかしながら、この封書作製装置1では、異常検出時には封筒用紙100は封緘しないで排出するため、封筒内に内容物用紙30が入っていてもあとで取り出すことができる。従って、異常検出時には内容物用紙30を折って封筒用紙100に封入することとしてもよい。
また、以上説明した実施形態の封書作製装置1は印刷部2を備えているが、印刷部を備えることは本発明の封書作成装置としては必須の条件ではなく、内容物用紙30と封筒用紙100が手作業又はその他の装置類によって封入封緘部3に直接供給されるような場合でも、供給されるセットごとの用紙の組み合わせに何らかの原因で過誤があれば、これに対応してストップレスで内容物用紙30及び未封緘の封筒用紙100を機外に排除することができる。
また、印刷部を有する場合においては、印刷部2は封入封緘部3と一体の装置に限らず、既設の画像形成装置であってもよい。すなわち、既に事業所等に設置してある通常の画像形成装置を本発明における印刷部2とし、これに封入封緘部3を接続することによって本発明の封書作製装置1とすることができる。このため、1台の既設の画像形成装置を利用して封筒用紙100と内容物用紙30の印刷を行なうことができ、自動的な封書作製装置の設置コストが少なくて済む。また、画像形成装置としては、実施形態で説明したようなインクジェット装置を用いるものでもよいし、その他の種類の画像形成手段でもよく、画像形成原理は問わない。
また、以上説明した実施形態では、封筒用紙100及び内容物用紙30として枚葉状の用紙を使用したが、例えばロール状の用紙を使用し、使用の都度、必要な長さに切断して供給するようにしてもよい。
また、以上説明した実施形態では、図1に示すように、印刷部2の搬出路6が封入封緘部3に導入される用紙の入口部にセンサSを配置し、封入封緘部3内に供給されてきた各用紙を検知して供給用紙情報を読み取っていた。しかし、供給用紙情報を読み取る位置は封入封緘部3内に限るものではなく、例えば印刷部2内で読み取ってもかまわない。
また、以上説明した実施形態では、図3に示すように、異常時に内容物用紙30を搬送ルートから排除するために、第2の搬送経路20に第1切替部55を設けたが、第1切替部55の位置はここに限るものではない。例えば、第2の搬送経路20と封入封緘部3との合流部、例えば封入封緘手段である 主折りローラA”、第1折りローラB”、第2折りローラC”、用紙搬送ローラD”の近傍に第1切替部55を配置し、封筒用紙100に封入しない内容物用紙30を搬送経路外に排除するように構成してもよい。
1…封書作製装置
2…印刷部
3…封入封緘部
10…第1の搬送経路
11…第1の搬送経路の一方の経路
13…第1の搬送経路の他方の経路
20…第2の搬送経路
21…第2の搬送経路の一方の経路
26…第2の搬送経路の他方の経路
30…内容物用紙
55…第1切替部
60…接着力付与手段としての加水手段
61…第2切替部
76,76a,76b…マーク
80…封入封緘手段の一部を構成する圧着ローラ
90,90b,90a…制御手段
100…封筒用紙
A,A’…折り手段としての主折りローラ
B.B’…折り手段としての第1折りローラ
C…折り手段としての第2折りローラ
D,D’…折り手段としての用紙搬送ローラ
A”…封入封緘手段の一部を構成する主折りローラ
B”…封入封緘手段の一部を構成する第1折りローラ
C”…封入封緘手段の一部を構成する第2折りローラ
D”…封入封緘手段の一部を構成する用紙搬送ローラ
S,S1,S2,S3…センサ

Claims (4)

  1. 封筒となる封筒用紙を搬送する第1の搬送経路と、内容物となる内容物用紙を搬送する第2の搬送経路と、前記第1の搬送経路と前記第2の搬送経路が合流する位置に配置され、前記封筒用紙で前記内容物用紙を包み込んで封緘することにより封書を作成する封入封緘手段とを備えた封書作成装置において、
    前記内容物用紙と前記封筒用紙を検出するセンサと、
    前記センサの検出結果と、前記内容物用紙と前記封筒用紙の情報を含む封書作成情報とを比較し、両者が一致しない場合には、前記封筒用紙が封緘されずに前記封入封緘手段を通過するように前記封入封緘手段を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする封書作成装置。
  2. 前記内容物用紙を経路外に誘導する排出動作が可能な第1切替部が設けられており、
    前記制御部は、前記センサの検出結果と封書作成情報が一致しない場合には、前記第1切替部を制御することにより、前記内容物用紙を前記第2の搬送経路又は前記封入封緘手段の外に排出することを特徴とする請求項1記載の封書作成装置。
  3. 前記内容物用紙と前記封筒用紙には、作成する封書ごとに共通なマークが設けられており、
    前記センサは、前記内容物用紙と前記封筒用紙の前記マークを検出することによって前記検出結果を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の封書作成装置。
  4. 前記封入封緘手段は、
    前記封筒用紙の被封緘部に接着力を与える接着力付与手段と、
    前記内容物用紙を内包するように前記封筒用紙を折り曲げるとともに前記接着力付与手段によって被封緘部に接着力が与えられた前記封筒用紙を挟持して封緘を行なう折り手段と、
    前記折り手段と前記接着力付与手段との間に移動可能に設けられて前記封筒用紙が前記前記接着力付与手段を経由することなく前記折り手段を通過するように前記封筒用紙の搬送経路を切り替える第2切替部と、
    を有しており、
    前記制御部は、前記センサの検出結果と封書作成情報が一致しない場合には、前記第2切替部を制御することにより、前記封筒用紙に前記前記接着力付与手段を経由することなく前記折り手段を通過させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の封書作成装置。
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