JP2012168835A - 行動履歴記録装置、行動履歴記録方法、及びプログラム - Google Patents

行動履歴記録装置、行動履歴記録方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】個人の行動履歴の記録に際し、行動場所に対応する場所名として、ユーザにとって都合のよい適切な場所名を取得する。
【解決手段】GPSを利用して所定の処理タイミングで現在地の緯度及び経度を取得しながら、ユーザの行動場所を示す場所名を含む行動履歴データを記憶する。その間、ユーザの行動場所が、ユーザが習慣的に訪れたり、または頻繁に訪れたりするユーザに固有の特定の場所であるとき、ユーザの指示に応じ、現在地の緯度及び経度に制約されない任意の名称をユーザに入力させる。ユーザによって入力された名称を、行動履歴データを構成する場所名として使用する。
【選択図】図7

Description

本発明は、行動場所を示す情報を行動履歴として記録する行動履歴記録装置、行動履歴記録方法、及びプログラムに関するものである。
従来、例えば下記特許文献1には、全地球測地システム(GPS:Global Positioning System)が利用可能な携帯電話端末を用いてユーザの行動履歴を取得する技術が記載されている。係る技術は、GPSによってユーザの位置情報(緯度、経度の情報)を継続的に取得し、各々の位置情報を取得した時刻と共にユーザの行動履歴として記録する場合に、取得した位置情報をそのまま用いるのではなく、この位置情報により示される位置に応じた場所名を検索し、検索した場所名を用いて行動履歴を記録するものである。
なお、上記場所名には、現実空間に存在する店舗、建物、施設、公園、名所旧跡等の名称に限らず、まだ存在していない建物と関連づけられた名称や、歴史上の人物の居所跡等の実体が消失した構造物と関連づけられた名称等、移動の目標になり得るものが使用される。
特開2009−093478号公報
しかしながら、上記の技術においては、行動履歴として自動的に場所名を取得可能な場所は、汎用的な地図情報等において予め場所名が付与されている場所であり、多くの人々にとって共通して重要となり得るような場所に限られる。つまり、特定の個人にとって重要な場所であっても、他の人々にとって重要とはなり得ないような場所については場所名を取得できない場合がある。また、たとえ場所名を取得できたとしても、その場所名はごく一般的で汎用的な名称に過ぎない。そのため、例えば職場や待ち合わせ場所等のように、特定の個人が習慣的に行く場所や、よく訪れる特定の場所であっても、その場所を示す場所名が単なる交差点名やビル名等のような無味乾燥とした名称となってしまい、必ずしも特定の個人が望む名称にはならない。
したがって、取得することができる行動履歴が単なる行動場所の変化記録に過ぎず、例えば一日分の行動履歴を記憶しておき個人の日記として利用する場合には甚だ不都合であるという問題があった。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、個人の行動履歴の記録に際し、行動場所に対応する場所名として、ユーザにとって都合のよい適切な場所名を取得することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る行動履歴記録装置にあっては、使用者の行動場所を示す場所情報を取得する場所情報取得手段と、前記場所情報取得手段により取得された場所情報を、使用者の行動履歴を示す行動履歴情報として順に記憶する行動履歴情報記憶手段と、前記場所情報取得手段により取得された場所情報により示される使用者の行動場所が、使用者に固有の特定の場所であるか否かを、前記行動履歴情報記憶手段に記憶されている行動履歴情報に基づいて判断する判断手段と、前記判断手段により使用者の行動場所が前記特定の場所であると判断されたことを条件として、前記場所情報取得手段により取得された場所情報に対応する名称を、当該使用者の行動場所を示す場所名として取得する名称取得手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、個人の行動履歴の記録に際し、行動場所に対応する場所名として、ユーザにとって都合のよい適切な場所名を取得することができる。
本発明に係る行動履歴記録装置のブロック図である。 判定基準テーブルを示す概念図である。 アバター動画データを示す概念図である。 (a)は行動履歴データを示す概念図、(b)は特定場所データを示す概念図である。 行動履歴記録モードでの動作を示すフローチャートである。 行動種別判定処理を示すフローチャートである。 場所名取得処理を示すフローチャートである。 場所名修正モードでの動作を示すフローチャートである。 行動履歴表示モードでの動作を示すフローチャートである。 行動履歴表示モードによる動作内容を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明に係る行動履歴記録装置1を示すブロック図である。本実施形態の行動履歴記録装置1は、それを所持して行動したユーザの行動履歴を記録するものである。
図1に示したように行動履歴記録装置1は、制御部2と、プログラム記憶部3、ユーザデータ記憶部4、GPS部5、通信部6、時計部7、加速度センサ部8、表示部9、入力部10を備えている。
制御部2は、CPU(Central Processing Unit)、及びCPUの周辺回路と、RAM(Random Access memory)等の作業用メモリ等とから構成され、行動履歴記録装置1の全体の動作を制御する。
GPS部5は、公知のGPS(Global Positioning System)を利用して現在位置を計測する。すなわちGPS部5は、複数の測位衛星(GPS衛星)から送られてくる電波をアンテナ5aにより受信することによって、現在位置を示す緯度、経度からなる位置データを取得し、取得した位置データを、使用者の行動場所を示す場所情報として制御部2に供給する。
通信部6は、CDMA方式等の無線信号が重畳された電波を送受信するアンテナを含み、送受信する電波の変調/復調処理回路、デジタル信号の符号/復号処理回路等から構成される。通信部6は、制御部2の制御に従い動作することにより、任意の無線基地を介して所定の通信ネットワーク(インターネットを含む)に接続されている他の装置へ接続し、所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を行う。ここで、他の装置とは、緯度、及び経度からなる位置データと、位置データにより特定される地図上の任意の位置に対応する場所名データ、例えば交差点や、店舗、建物、施設、公園、名所旧跡の名称データとからなるデータベース(地図データを含む)を有する装置である。
時計部7は、現在時刻をカウントし、現在時刻を示す時刻データを制御部2に供給する。さらに時計部37はカレンダー機能を有しており、現在の日付データ、曜日データも制御部2に供給する。
加速度センサ部8は、主として加速度センサと、加速度センサの検出信号を増幅するアンプ、及びA/D変換器から構成され、行動履歴記録装置1における3軸方向の加速度の変化を示す波形データを、ユーザの動作を示す動作情報として制御部2に供給する。
プログラム記憶部3は、制御部2(具体的にはCPU)が行動履歴記録装置1の制御に必要とする各種のプログラムやデータを記憶するROM(Read Only Memory)等である。プログラム記憶部3に記憶されているプログラムには、制御部2に後述するデータ取得処理や動画生成処理を実行させるプログラムが含まれる。
また、プログラム記憶部3には、制御部2が後述するデータ取得処理において使用する図2に示した判定基準テーブル101が記憶されている。判定基準テーブル101は、複数の行動種別に対応する複数の判定基準データにより構成される。
判定基準テーブル101における複数の行動種別は、予め想定されるユーザの行動内容の種類であり、図2に例示したように「歩行」、「食事」、「デスクワーク」等である。なお、行動種別には、「就寝」、「自転車こぎ」、「自動車運転」、「自動車搭乗」、「電車搭乗」が含まれていてもよい。
また、複数の判定基準データは、加速度センサ部8により検出される3軸方向の加速度の変化を表す波形データによって示される行動履歴記録装置1の動き、つまり行動履歴記録装置1を所持するユーザの動作状態の特徴を行動種別毎に表すデータである。
複数の判定基準データは、具体的には行動履歴記録装置1の前後方向、左右方向、上下方向の3方向毎の振動振幅及び振動周波数の平均値と標準偏差と重みである。平均値と標準偏差は、例えば本実施形態と同様の装置を多数の被験者に実際に所持させて収集したデータに基づき予め決められた値である。なお、判定基準データは経験則等に基づき決められた論理値であっても構わない。また、重みは、行動種別毎の装置の動きの特徴に応じて予め決められている行動種別毎のデータの調整値である。
また、プログラム記憶部3には、制御部2が後述する動画生成処理において使用する図3に示した複数のアバター動画データ(「mov1,mov2,mov3,・・・」等)が記憶されている。
複数のアバター動画データは、判定基準テーブル101における複数の行動種別にそれぞれ対応して用意された動画像データである。各々のアバター動画データは、ユーザを表すアバター(人形等のキャラクタ)の特定の動きを表現した、再生時間が例えば1〜2秒程度の複数コマの静止画からなるアバター動画を表す動画像データである。なお、アバターの特定の動きとは、例えば対応する行動種別が「歩行」であれば歩く様子を表現した動きである。
なお、複数のアバター動画データのデータフォーマットは任意であるが、例えばMotion−JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式のデータである。
ユーザデータ記憶部4は、記憶内容の書き替えが可能であるメモリであり、例えば行動履歴記録装置1に内蔵されたフラッシュメモリや、行動履歴記録装置1に着脱自在なカード型のメモリである。ユーザデータ記憶部4には、制御部2が後述するデータ取得処理を実行することによって、主として図4(a)に示した行動履歴データ102と、図4(b)に示した特定場所データ103とが記憶される。
行動履歴データ102は、ユーザが何時、何処で、何をしていたのかといったユーザの行動履歴を示すデータである。行動履歴データ102は、図4(a)に示したように、データの記憶順を示すシリアル番号(1〜n)と、年月日及び曜日と、時刻、緯度及び経度、行動種別、場所名の各データからなる一組のデータを1レコードとする一連のデータである。ただし、行動履歴データ102には、場所名データが含まれないレコードも存在する。
行動履歴データ102を構成する年月日及び曜日と時刻は時計部7により取得されたデータであり、また、緯度及び経度はGPS部5により取得された位置データである。また、行動種別は、図2に示した判定基準テーブル101における複数の行動種別のいずれかであり、制御部2により特定された、ある時点の、ある場所でのユーザの行動内容である。また、場所名は、対応する緯度及び経度により示される場所を示す名称であり、制御部2により取得された名称、制御部2により生成された名称、ユーザによって入力された任意の名称のいずれかである。
特定場所データ103は、ユーザにとっての特定の場所に関するデータである。なお、本実施形態において特定の場所とは、ユーザが習慣的に訪れる場所や、ユーザが頻繁に訪れる場所である。特定場所データ103は、図4(b)に示したように、緯度及び経度と場所名の各データからなる一組のデータを1レコードとする一連のデータである。
特定場所データ103を構成する緯度及び経度はGPS部5により取得された位置データである。場所名は、対応する緯度及び経度に何ら制約されることなくユーザによって入力された任意の名称である。
この行動履歴データ102および特定場所データ103は、特定のユーザに特化された固有のデータであり、一人のユーザに対して双方のデータが割り当てられる。つまり、行動履歴記録装置1を複数のユーザで共用する場合には、行動履歴データ102および特定場所データ103がユーザ毎にそれぞれ記憶される。なお、行動履歴データ102および特定場所データ103は、ユーザ毎に記憶されるものではなく、行動履歴記録装置1の所有者が変わった場合に初期化されるものであっても構わない。
表示部9は、例えば液晶表示パネル及びその駆動回路からなり、ユーザに場所名の指定や、場所名の入力等を行わせるための入力画面や、前述したアバター動画を表示する。
入力部10は、電源キー、及びユーザが行動履歴記録装置1の操作、例えば場所名の指定や、任意の場所名の入力に使用する複数のキーを含み、キー操作に応じたキー入力信号を制御部2に供給する。
以上の構成において、GPS部5は本発明の場所情報取得手段として機能し、ユーザデータ記憶部4は本発明の行動履歴情報記憶手段、特定場所情報記憶手段として機能する。また、制御部2は、プログラム記憶部3に記憶されているプログラムに基づき動作することにより、本発明の判断手段、名称取得手段、名称提供手段、特定場所情報追加手段、修正手段、行動種別情報取得手段、日記生成手段として機能する。
次に、本実施形態における行動履歴記録装置1の動作について説明する。行動履歴記録装置1には行動履歴記録モードと、場所名修正モード、行動履歴表示モードとの3種類の動作モードが予め用意されている。そして、行動履歴記録装置1においては、ユーザが所定のキー操作により任意のモードを設定すると、制御部2が、プログラム記憶部3に記憶されているプログラムに基づいて、設定された動作モードに応じた以下の処理を実行する。なお、以下の説明においては、便宜上、ユーザデータ記憶部5に、一人のユーザに関する行動履歴データ102及び特定場所データ103のみが記憶されていることを前提とする。
図5は、ユーザにより行動履歴記録モードが設定されたときの制御部2の処理内容を示すフローチャートである。なお、行動履歴記録モードは、前述した行動履歴データ102(図4)をユーザデータ記憶部4に記録(蓄積)するための動作モードである。
行動履歴記録モードが設定されると制御部2は、まず、加速度センサ部8による3軸方向の加速度の検出、及び検出された加速度の変化を示す波形データの作業用メモリへの記憶を開始する(ステップSA1)。なお、このとき、制御部2は、GPS部5に現在位置の計測を開始させる。
その後、制御部2は、予め決められている時間間隔の行動判別タイミングが到来する毎に(ステップSA2:YES)、GPS部5から位置データを取得し、かつ時計部7からの時刻データを取得した後(ステップSA3)、行動種別判定処理を実行する(ステップSA4)。なお、行動判別タイミングの時間間隔は、作業用メモリに記憶される軸方向の加速度の波形データが、ユーザの動作状態の判定を可能とする時間分の波形データとなる時間である。
行動種別判定処理は、ユーザの現在の行動種別が判定基準テーブル101(図2)に示されている複数の行動種別のいずれに該当するのかを判定する処理である。以下、行動種別判定処理の具体的な処理内容を図6のフローチャートに従い詳述する。
行動種別判定処理において制御部2は、処理開始当初(又は前回の行動判別タイミング)から今回の行動判別タイミングまでの一定期間に作業用メモリに記憶してある、加速度センサ部8の検出データ(3軸方向の加速データ)に基づいて、重力方向を基準とした装置の前後、左右、上下の3方向の振動振幅、及び振動周波数の平均値をそれぞれ取得する(ステップSA101)。なお、ここでは、便宜上、ユーザが行動履歴記録装置1を決められた向きで装着、又は保持しているものとする。
次に、制御部2は、ステップSA101で取得した3方向の振動振幅、及び振動周波数の平均値を行動種別毎に偏差値に変換する(ステップSA102)。すなわち制御部2は、取得した振動振幅、及び振動周波数の平均値をx、判定基準テーブル101に行動種別毎に設定されている平均値をm、標準偏差をσ、偏差値をyとし、下記式
y=(x−m)/σ×10+50
を用いた計算によって振動振幅、及び振動周波数の平均値を行動種別毎に偏差値に変換する。
次に、制御部2は、3方向の振動振幅、及び振動周波数の偏差値を、行動種別毎に一致度に変換する(ステップSA103)。偏差値の一致度への変換に際して制御部2は、まず、変換対象となる偏差値と、判定基準テーブル101に設定されている平均値に対応する偏差値(「50」)との差を取得する。しかる後、制御部2は、取得した偏差値の差を、その差をパラメータとし、かつパラメータの値が小さくなるほど結果が大となる所定の変換式を用いた計算によって行動種別毎に一致度に変換する。
次に、制御部2は、ステップSA103で変換した3方向の振動振幅、及び振動周波数の一致度を、判定基準テーブル101に振動振幅、及び振動周波数毎に設定されている重みを用いて行動種別毎に加重平均し、各々の行動種別に対する動作状態の一致度として取得する(ステップSA104)。ここで、制御部2が取得する一致度は、一定期間におけるユーザの動作状態と、予め想定されるユーザの行動内容に対応するユーザの動作状態の特徴との一致度である。
しかる後、制御部2は、一致度が最大の行動種別を、ユーザにおける現時点の行動内容として決定し、決定した行動種別を作業用メモリに記憶する(ステップSA105)。これにより、制御部2は行動種別判定処理を終了する。なお、図には示さないが、ステップSA105の処理において制御部2は、行動種別毎の動作状態における最大の一致度が予め決められている閾値以上でなければ、行動種別が判別不能であるとし、その旨の情報を作業用メモリに記憶する。
引き続き、制御部2は図5の処理に戻り、行動種別判定処理で判定した行動種別が前回の行動判別タイミングで判定した行動種別と変化しているか否かを確認する(ステップSA5)。行動種別に変化がなかった場合には(ステップSA5:NO)、さらに、ユーザによるデータ取得の終了指示の有無を確認し、終了指示がなければ(ステップSA12:NO)、ステップSA2の処理へ戻って次回の行動判別タイミングまで待機する。
なお、ステップSA5の処理に際して制御部2は、行動種別判定処理において行動種別が判別不能であった場合は行動種別に変化がないと判断する。また、図5では、省略したが、制御部2は、今回の行動判別タイミングにおいてGPS部5による現在位置の計測ができず、ステップSA3の処理で位置データが取得できなかった場合においても、行動種別に変化がなかった場合と同様の処理を行う。すなわち、その時点でユーザによるデータ取得の終了指示の有無を確認し、終了指示がなければ(ステップSA12:NO)、ステップSA2の処理へ戻って次回の行動判別タイミングまで待機する。
一方、行動種別判定処理で判定した行動種別が、前回の行動判別タイミングで判定した行動種別から変化していた場合(ステップSA5:YES)、行動履歴データ102に新たな行動履歴を追加すべく以下の処理を実行する。このように、行動種別の変化があったことを条件に行動履歴を追加するのは不必要な記録を避けるためである。つまり、行動履歴を日記などに利用するために、「いつ」、「どこで」、「何をした」という形式で行動履歴を記録していく場合には、「何をした」に相当する行動種別の変化を基準として日記を作成することが多く、このような用途の場合には、行動種別の変化があったことを条件に行動履歴を追加していくのが効率が良いためである。しかしながら、「何をした」に相当する行動種別の変化だけでなく、「どこで」に相当する行動場所の変化や、「いつ」に相当する行動時刻の変化を組み合わせて、全てが変化した場合、またはいずれかが変化した場合に、新たな行動履歴を追加すると判断してもよい。
行動種別が変化していた場合に制御部2は、まず、ユーザの現在の行動場所が、ユーザが習慣的に訪れる場所であるか否かを判断する(ステップSA6)。
ステップSA6の処理に際して制御部2は、今回の処理タイミングでGPS部5により取得された位置データにより示される位置に対して一定距離内にある任意の位置を示す緯度及び経度を含む行動履歴データ102(以下、特定の行動履歴データという。)が、ユーザデータ記憶部4に周期的に記録されているか否かを確認する。より具体的に述べると、制御部2は、例えば特定の行動履歴データが毎日記憶されているか、または複数週にわたり同じ曜日に記憶されているか、若しくは複数月にわたり同じ日に記憶されているかを確認する。
そして、制御部2は、特定の行動履歴データがユーザデータ記憶部4に周期的に記録されていれば、ユーザの現在の行動場所が、ユーザが習慣的に訪れる場所であると判断する。また、制御部2は、特定の行動履歴データがユーザデータ記憶部4に周期的に記録されていなければ、ユーザの現在の行動場所が、ユーザが習慣的に訪れる場所ではないと判断する。
引き続き、制御部2は、ユーザの現在の行動場所が、ユーザが習慣的に訪れる場所でないと判断したときには(ステップSA6:NO)、さらにユーザの現在の行動場所が、ユーザが頻繁に訪れる場所であるか否かを確認する(ステップSA7)。
ステップSA7の処理に際して制御部2は、特定の行動履歴データが、予め決められている長さの期間(例えば一週間、一ヶ月間)に、予め決められている回数以上、ユーザデータ記憶部4に記録されているか否かを確認する。つまり、制御部2は、特定の行動履歴データが一定以上の頻度でユーザデータ記憶部4に記憶されているか否かを確認する。
そして、制御部2は、特定の行動履歴データがユーザデータ記憶部4に一定以上の頻度で記憶されていれば、ユーザの現在の行動場所が、ユーザが頻繁に訪れる場所であると判断する。また、制御部2は、特定の行動履歴データがユーザデータ記憶部4に一定以上の頻度で記憶されていなければ、ユーザの現在の行動場所が、ユーザが頻繁に訪れる場所ではないと判断する。
その後、制御部2は、ユーザの現在の行動場所が、ユーザが習慣的に訪れる場所でも、ユーザが頻繁に訪れる場所でもないと判断したときには(ステップSA7:NO)、場所名を含まない行動履歴データをユーザデータ記憶部4に新たに記憶する(ステップSA8)。すなわちステップSA8の処理において制御部2は、現在の年月日及び曜日と、今回の処理タイミングに相当する時刻と、ステップSA3で取得した年月日及び曜日、時刻、緯度、及び緯度と、ステップSA4で判定した行動種別とを行動履歴データとしてユーザデータ記憶部4に新たに記憶する。
一方、制御部2は、ユーザの現在の行動場所が、ユーザが習慣的に訪れる場所であったとき(ステップSA6:YES)、またはユーザが頻繁に訪れる場所であったとき(ステップSA7:YES)、言い換えるとユーザの現在の行動場所がユーザに固有の特定の場所であったとき、ユーザデータ記憶部4に記憶されている特定場所データ103を参照し、現在の行動場所を示す既存の場所名が存在するか否かを確認する(ステップSA9)。
ステップSA9の処理に際して制御部2は、まず、現在の行動場所と一致すると判断できる位置を示す緯度及び経度に対応する場所名が特定場所データ103に存在するか否かを確認する。ここで、現在の行動場所と一致すると判断できる位置を示す緯度及び経度とは、今回の行動判別タイミングでGPS部6により取得した測位データにより示される位置を中心とした一定の距離範囲内(例えば半径10m以内)の位置を示す緯度及び経度である。
次に、制御部2は、現在の行動場所と一致すると判断できる位置を示す緯度及び経度に対応する場所名が特定場所データ103に存在していれば、現在の行動場所を示す既存の場所名が存在すると判断する。また、現在の行動場所と一致すると判断できる位置を示す緯度及び経度に対応する場所名が特定場所データ103に存在していなければ、現在の行動場所を示す既存の場所名が存在しないと判断する。
そして、現在の行動場所を示す既存の場所名が存在する場合(ステップSA9:YES)、制御部2は、ユーザデータ記憶部4に、特定場所データ103に既に記憶されている現在の行動場所を示す場所名を含む行動履歴データを新たに記憶する(ステップSA11)。また、現在の行動場所を示す既存の場所名が存在しない場合(ステップSA9:YES)、制御部2は、引き続き、図7に示した場所名取得処理を実行する(ステップSA10)。
場所名取得処理において制御部2は、例えば予め用意された指示画面を表示部9に表示させ、行動履歴データとして記憶すべき場所名を自動取得するか否かをユーザに指定させる(ステップSA201)。
ユーザにより場所名の自動取得が指定された場合(ステップSA201:YES)、制御部2は、直ちに通信部6を介して所定の通信ネットワークに接続されている他の装置へ接続し、係る他の装置から、ステップSA3で取得した位置データにより特定される地図上の位置に対応する名称のデータを取得(ダウンロード)する(ステップSA202)。制御部2が他の装置から取得する名称は、既説したように交差点や、店舗、建物、施設、公園、名所旧跡等である。
そして、制御部2は、他の装置から取得した名称を場所名とし、それをステップSA3で取得した現在地を示す緯度及び経度とを対応させ、ユーザデータ記憶部4に新たな特定場所データ103として記憶する(ステップSA203)。これにより、制御部2は場所名取得処理を終了し、図5の処理へ戻る。
一方、上記とは異なり、ユーザによって場所名を自動取得しない旨が指定された場合(ステップSA201:NO)、制御部2は、例えば予め用意された指示画面を表示部9に表示させることによって、行動履歴データとして記憶すべき場所名として仮名称を使用するか否かをユーザに指定させる(ステップSA204)。
ユーザによって仮名称の使用が指定された場合(ステップSA204:YES)、制御部2は、一時利用を目的とする仮名称のデータを生成する(ステップSA205)。制御部2が生成する仮名称は、予め決められている規則に従った名称であって、例えば「場所1」、「場所2」、「場所3」、・・・等である。
そして、制御部2は、生成した仮名称を場所名とし、それをステップSA3で取得した現在地を示す緯度及び経度とを対応させ、ユーザデータ記憶部4に新たな特定場所データ103として記憶する(ステップSA206)。これにより、制御部2は場所名取得処理を終了し、図5の処理へ戻る。
さらに、上記とは異なり、ユーザによって仮名称を使用しない旨が指定された場合(ステップSA204:NO)、制御部2は、例えば予め用意された名称入力画面を表示部9に表示させ、場所名として使用する任意の名称の入力をユーザに要求する(ステップSA207)。
これに伴い、ユーザにあっては、現在の行動場所を表す場所名として自己が望む任意の名称、例えば「職場」や「いつもの待ち合わせ場所」といった名称を入力することとなる。
その後、制御部2は、ユーザによって名称の入力作業の終了が指示されたら(ステップSA208:YES)、入力された名称を場所名とし、それをステップSA3で取得した現在地を示す緯度及び経度とを対応させ、ユーザデータ記憶部4に新たな特定場所データ103として記憶する(ステップSA209)。これにより、制御部2は場所名取得処理を終了し、図5の処理へ戻る。
図5に示したように、場所名取得処理が終了すると制御部2は、特定場所データ103として新たに記憶した場所名を含む行動履歴データを、新たな行動履歴データとしてユーザデータ記憶部4に記憶する(ステップSA11)。
以後、制御部2は、ユーザから所定のキー操作によってデータ取得の終了が指示されたか否かを確認し、終了指示がなければ(ステップSA12:NO)、ステップSA2の処理へ戻って前述した処理を繰り返す。これにより、例えばユーザの一日(朝から夜まで等)の行動履歴が行動履歴データとしてユーザデータ記憶部4に蓄積される。その後、制御部2は、データ取得の終了が指示されたら(ステップSA12:YES)、その時点で行動履歴記録モードによる処理を終了する。
次に、ユーザにより場所名修正モードが設定されたときの行動履歴記録装置1の動作について説明する。図8は、場所名修正モードでの制御部2の処理内容を示すフローチャートである。なお、場所名修正モードは、行動履歴データ102及び特定場所データ103としてユーザデータ記憶部4に記憶されている場所名をユーザの要求に応じて修正するための動作モードである。
場所名修正モードが設定されると制御部2は、まず、ユーザデータ記憶部4に特定場所データ103として記憶されている1又は複数の場所名のデータを全て読み出し、表示部9に表示させる(ステップSB1)。また、ステップSB1の処理に際して制御部2は、所定のキー操作による、修正対象の場所名の選択、及び修正対象の確定をユーザに行わせる。
次に、制御部2は、ユーザによる修正対象の確定操作を確認すると(ステップSB2:YES)、例えば予め用意された名称入力画面を表示部9に表示させ、場所名として新たに使用する任意の名称の入力をユーザに要求する(ステップSB3)。
しかる後、制御部2は、ユーザによって入力作業の終了が指示されたら(ステップSB4:YES)、ユーザデータ記憶部4に特定場所データ103として記憶されている修正対象の場所名を、ユーザに入力された新たな名称に修正する(ステップSB5)。
さらに、制御部2は、特定場所データ103における場所名の修正内容を、ユーザデータ記憶部4に記憶されている行動履歴データ102にも反映させる(ステップSB6)。すなわち制御部2は、修正前の場所名を含む個別の行動履歴データを対象として、修正前の場所名をユーザに入力された新たな名称に更新する。
その後、制御部2は、ユーザにより修正作業の終了が指示されるまで(ステップSB7:NO)、ステップSB1の処理に戻って前述した処理を繰り返し、ユーザにより修正作業の終了が指示されたら(ステップSB7:YES)、その時点で場所名修正モードによる処理を終了する。
次に、ユーザにより行動履歴表示モードが設定されたときの行動履歴記録装置1の動作について説明する。図9は、行動履歴表示モードでの制御部2の処理内容を示すフローチャートである。なお、行動履歴表示モードは、ユーザデータ記憶部4に記憶されている行動履歴データ102に基づき、ユーザの一日の行動履歴を予め決められた長さ(再生時間)の動画像(以下、行動履歴動画という。)として表示する動作モードである。
行動履歴表示モードが設定されると制御部2は、まず、行動履歴データ102からユーザの行動履歴が記録されている日付データを取得し、表示部9へ表示させる(ステップSC1)。また、ステップSC1の処理に際して制御部2は、所定のキー操作による、表示すべき行動履歴の日付の選択、及び確定をユーザに行わせる。
次に、制御部2は、ユーザによる日付の確定操作を確認すると(ステップSC2:YES)、ユーザに指定された日の行動履歴データ102を読み出し、作業用メモリに記憶した後(ステップSC3))、行動履歴動画の再生時間内における、行動履歴データによって示される行動期間毎の再生時間を計算する(ステップSC4)。ここで、行動期間とは、1日分の行動履歴データが蓄積されている期間を、ユーザの行動種別が変化した時刻で区画した期間である。
また、ステップSC4の処理において制御部2は、行動期間毎の再生時間として、行動履歴データの蓄積期間に占める各々の行動期間の割合に応じた時間を演算する。具体的に説明すると、制御部2は、まず、各々の行動期間の長さ(時間)を計算する。そして、制御部2は、各々の行動期間の長さをtn、行動履歴データの蓄積期間の長さ(蓄積時間)をT1、行動履歴動画の再生時間をT2、行動期間毎の再生時間をTnとし、下記式
Tn=T2/(T1/tn)
によって行動期間毎の再生時間を計算する。
つまり制御部2は、行動期間毎の再生時間として、行動履歴動画の再生時間に占める割合が、各々の行動期間が行動履歴データの蓄積期間に占める割合と同一となる時間を計算する。
図10(a)に、ステップSC4の処理において計算される行動期間毎の再生時間の具体例を示す。図10(a)は、処理対象となる1日分の行動履歴データの蓄積期間(図で上)が5時間30分00秒、行動履歴動画Gの再生時間(図で下)が5分00秒であるとした場合の例である。
図10(a)に示したように、行動履歴データにより示されるユーザの行動種別が「歩行」、「デスクワーク」、「歩行」、「食事」であり、先頭の行動期間の長さが30分、2番目の行動期間の長さが3時間、3番目の行動期間の長さが15分、4番目の行動期間の長さが45分である場合、行動期間毎の再生時間は以下のようになる。
すなわち、行動履歴動画Gの全再生時間内における行動期間毎の再生時間は、先頭の行動期間が29秒、2番目の行動期間が2分44秒、3番目の再生時間が14秒、4番目の再生時間が14秒となる。なお、行動期間毎の再生時間は秒単位に丸めた時間である。
以上のように行動期間毎の再生時間を計算した後、制御部2は、行動履歴データにより示される各々の行動期間を、先頭の行動期間から順に処理対象として以下の処理を行う。
まず、制御部2は、処理対象の行動期間における行動種別に対応するアバター動画データをプログラム記憶部3から読み出す(ステップSC5)。次に、制御部2は、読み出したアバター動画データに基づくアバター動画を、行動履歴データとして記憶されている場所名を重畳した状態で表示部9に表示させる(ステップSC6)。なお、処理対象の行動期間に対応する場所名が行動履歴データに記憶されていない場合、ステップSC6の処理において制御部2は、アバター動画のみを表示部9に表示させる。
さらに、制御部2は、場所名を重畳した状態のアバター動画を、処理対象の行動期間の再生時間が経過するまで(ステップSC7:NO)、表示部9に繰り返し表示させる。そして、再生時間が経過したら(ステップSC7:YES、ステップSC8:NO)、次の行動期間を対象としてステップSC5、ステップSC6の処理を繰り返す。
これにより、図10(a)に示したように、行動履歴データにより示されるユーザの行動種別が「歩行」、「デスクワーク」、「歩行」、「食事」と変化している場合には、各々の行動種別(ユーザの行動内容)を表現する一連のアバター動画である「歩行画像」、「デスクワーク画像」、「歩行画像」、「食事画像」からなる行動履歴動画Gが表示部9に表示される。
同時に、各々のアバター動画の表示期間内には、対応する行動期間におけるユーザの行動場所を示す場所名が表示部9に表示される。図10(b)は、表示部9における場所名の表示例を示した図であり、行動履歴動画Gの一部である表示中のアバター動画が「デスクワーク画像」、場所名が「職場」である場合の例である。
そして、制御部2は、全ての行動期間についてステップSC6、ステップSC7の処理、すなわちアバター動画及び場所名の表示処理が終了したら(ステップSC8:YES)、その時点で行動履歴表示モードによる処理を終了する。
以上説明した行動履歴記録装置1においては、行動履歴記録モードが設定されているとき、それを所持して行動しているユーザがいつ、どこで、何をしていたのかを示す行動履歴を記録する。また、行動履歴記録装置1は、行動履歴における「どこで」に相当する情報として、ユーザの行動場所を示す場所名を記録する。
そして、行動履歴記録装置1は、ユーザの行動場所が、ユーザが習慣的に訪れたり、またはユーザが頻繁に訪れたりする特定の場所であるとき、ユーザの指示があれば、現在地の緯度及び経度で特定される場所名に限らず、現在地の緯度及び経度に制約されない名称を行動履歴における場所名として記録する。すなわち、行動履歴記録装置1は、ユーザが希望する場合、ユーザに入力された任意の名称を行動履歴における場所名として記録する。
よって、行動履歴記録装置1においては、ユーザ毎に過去の行動履歴を蓄積するとともに、新たな行動履歴の蓄積に際しては、既に蓄積された過去の行動履歴からユーザ毎に日々の行動パターンを特定し、この特定された日々の行動パターンからユーザ毎に重要な場所を特定し、この特定した各々の場所に対してユーザ毎に異なる名称を付加して記録することができる。したがって、例えば、ある一日の行動履歴を個人の日記として利用する場合に、各々のユーザにとって都合のよい適切な場所に適切な場所名が付与された日記を作成することができる。
しかも、行動履歴記録装置1においては、位置情報と場所名とを対応付けて記録した特定場所データをユーザ毎に記憶する。そのため、ユーザの行動場所が習慣的に訪れる場所や頻繁に訪れる場所などの特定のユーザにとってだけ重要な場所であっても、その場所が、既に場所名が記録済みの場所であれば、その都度場所名を入力する必要がなく、場所名の入力作業等が省ける。また、ユーザの行動場所が習慣的に訪れる場所や頻繁に訪れる場所などの個々のユーザにとって重要な場所であり、かつ現在使用中のユーザについて場所名が記憶されていないときにだけ、ユーザに場所名の入力作業等を行わせ、位置情報と場所名とを対応付けて新たに特定場所データ内に追加する。よって、行動履歴の記録中には、ユーザに対して徒に場所名の指定や入力といった作業を強いることなく、利便性にも優れたものとなる。
また、行動履歴記録装置1においては、ユーザが希望する場合には、使用可能な場所名として仮名称を自動的に生成してユーザに提供するとともに、行動履歴に場所名として記憶した後の仮名称を、場所名修正モードにおいて修正することができる。したがって、行動履歴記録装置1に高い利便性を確保することができる。
さらに、行動履歴記録装置1においては、ユーザが希望する場合には、行動履歴として記憶する場所名をネットワークを介して他の装置から取得することができる。これによっても、行動履歴記録装置1に高い利便性を確保することができる。
以下、本実施形態の変形例等について説明する。本実施形態においては、行動履歴記録モードでの動作中、行動履歴記録装置1が、既に記憶されている行動履歴データ102に基づいて、ユーザの現在の行動場所が、ユーザが習慣的に訪れたり、またはユーザが頻繁に訪れたりする特定の場所であるか否かを判断するようにした。しかし、特定の場所であるか否かを判断は、例えば行動履歴データ102とは別に、ユーザの移動履歴を示す緯度及び経度のみからなるデータを記憶しておき、係るデータに基づいて判断する構成としてもよい。
また、行動履歴データ102に十分な行動履歴が蓄積されていない初期の段階では、ユーザの現在の行動場所が習慣的に訪れる場所や頻繁に訪れる場所であるか否かを判断することはできない。そのため、初期の段階では、緯度や経度の形で行動場所を記録しておき、十分な量の行動履歴が蓄積された後に、ユーザの現在の行動場所が習慣的に訪れる場所や頻繁に訪れる場所であるか否かを判断する構成としてもよい。
さらに、その場合、ユーザの現在の行動場所が習慣的に訪れる場所等であると判断したときには、行動履歴データ102として既に記憶されているデータ(レコード)のうち、現在の行動場所と同じ場所を示す緯度及び経度を含むデータに、ユーザに入力、又は指定された場所名を追記するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、行動履歴記録装置1が、行動履歴としてユーザの行動内容を示す行動種別を記憶するとともに、新たな行動履歴データの取得を、ユーザの行動内容が変化したタイミングで取得するようにした。しかし、行動履歴には、必ずしも行動種別を含ませる必要はなく、行動種別を含まない行動履歴を記録するのであれば、行動履歴記録装置1には、新たな行動履歴データを一定時間毎に取得させるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、行動履歴記録装置1が、記録した行動履歴(行動履歴データ102)に基づき、ユーザの一日の行動履歴を行動履歴動画として表示する行動履歴表示モードを有する場合について説明した。しかし、行動履歴記録装置1は、行動履歴表示モードを有していない構成としてもよい。
その場合には、例えばユーザデータ記憶部4を行動履歴記録装置1に着脱自在なカード型のメモリとすれば、記録した行動履歴(行動履歴データ102)を他の装置で利用することができる。記録した行動履歴の利用形態としては、ユーザの一日の行動履歴に限らず、数日分の行動履歴を行動履歴動画として表示したり、ユーザの行動履歴を文字情報として利用したりすることが考えられる。
以上、本発明の一実施形態、及びその変形例等について説明したが、これらの実施形態等は本発明の作用効果が得られる範囲内であれば適宜変更が可能であり、変更後の実施形態も特許請求の範囲に記載された発明、及びその発明と均等の発明の範囲に含まれる。以下に、本出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[請求項1]
使用者の行動場所を示す場所情報を取得する場所情報取得手段と、前記場所情報取得手段により取得された場所情報を、使用者の行動履歴を示す行動履歴情報として順に記憶する行動履歴情報記憶手段と、前記場所情報取得手段により取得された場所情報により示される使用者の行動場所が、使用者に固有の特定の場所であるか否かを、前記行動履歴情報記憶手段に記憶されている行動履歴情報に基づいて判断する判断手段と、前記判断手段により使用者の行動場所が前記特定の場所であると判断されたことを条件として、前記場所情報取得手段により取得された場所情報に対応する名称を、当該使用者の行動場所を示す場所名として取得する名称取得手段と、を備えたことを特徴とする行動履歴記録装置。
[請求項2]
前記行動履歴情報記憶手段は、前記場所情報取得手段により取得された場所情報を、当該場所情報の取得日と対応付けて使用者の行動履歴を示す行動履歴情報として記憶することを特徴とする請求項1記載の行動履歴記録装置。
[請求項3]
前記判断手段は、前記行動履歴情報記憶手段に、前記場所情報取得手段により新たに取得された場所情報により示される使用者の行動場所と同一と判断できる場所を示す場所情報が周期的に記憶されている場合、あるいは予め決められている以上の頻度で記憶されている場合に、使用者の行動場所が前記特定の場所であると判断することを特徴とする請求項2記載の行動履歴記録装置。
[請求項4]
前記名称取得手段は、前記場所情報に対応する場所名として、使用者により決められた名称を取得することを特徴とする請求項1又は2,3記載の行動履歴記録装置。
[請求項5]
前記場所情報取得手段は、使用者の行動場所を示す場所情報として地図上での位置を示す位置情報を取得し、前記名称取得手段は、前記場所情報に対応する場所名として、使用者により決められた名称であって、前記場所情報取得手段により取得された位置情報によって特定される名称を取得することを特徴とする請求項4記載の行動履歴記録装置。
[請求項6]
前記名称取得手段は、使用者により決められた名称であって、前記場所情報取得手段により取得された位置情報によって特定される名称を、ネットワークを介して他の装置から取得することを特徴とする請求項5記載の行動履歴記録装置。
[請求項7]
前記名称取得手段は、前記場所情報に対応する場所名として、使用者により決められた名称であって、前記場所情報取得手段により取得された場所情報に制約されない名称を取得することを特徴とする請求項4記載の行動履歴記録装置。
[請求項8]
前記場所情報取得手段により取得された場所情報に制約されない名称として、仮の場所名を使用者に提供する名称提供手段を更に備え、前記名称取得手段は、使用者により決められた名称であって、前記名称提供手段により使用者に提供された名称を取得することを特徴とする請求項7記載の行動履歴記録装置。
[請求項9]
前記名称取得手段により取得された名称を、前記判断手段により前記特定の場所であると判断された場所を示す場所情報と対応付けて記憶する特定場所情報記憶手段を更に備え、前記名称取得手段は、前記場所情報に対応する場所名として、前記特定場所情報記憶手段に記憶されている名称であって、前記場所情報取得手段により新たに取得された場所情報により示される使用者の行動場所と同一と判断できる場所を示す場所情報と対応付けられている名称を取得することを特徴とする請求項4乃至8いずれか記載の行動履歴記録装置。
[請求項10]
前記名称取得手段は、前記場所情報取得手段により新たに取得された場所情報により示される使用者の行動場所と同一と判断できる場所を示す場所情報と対応付けられている名称が前記特定場所情報記憶手段に記憶されていない場合は、使用者により決められた名称を新たに取得し、前記名称取得手段により新たに取得された名称を、前記場所情報取得手段により新たに取得された場所情報と対応付けて前記特定場所情報記憶手段に追加して記憶する特定場所情報追加手段を更に備えることを特徴とする請求項9記載の行動履歴記録装置。
[請求項11]
前記特定場所情報記憶手段に記憶されている名称を使用者の要求に応じて修正する修正手段を備えたことを特徴とする請求項9又は10記載の行動履歴記録装置。
[請求項12]
前記行動履歴情報記憶手段に記録された行動履歴情報を用いて使用者の行動場所を表示する場合に、前記名称取得手段により使用者の行動場所を示す場所名として取得された名称を表示することを特徴とする請求項1乃至11いずれか記載の行動履歴記録装置。
[請求項13]
前記行動履歴情報記憶手段は、前記名称取得手段により場所名として取得された名称を、前記場所情報取得手段により取得された場所情報と対応付けて使用者の行動履歴を示す行動履歴情報として記憶することを特徴とする請求項1乃至12いずれか記載の行動履歴記録装置。
[請求項14]
前記場所情報取得手段により場所情報が取得されたときの使用者の行動種別を示す行動種別情報を取得する行動種別情報取得手段を更に備え、前記行動履歴情報記憶手段は、前記行動種別情報取得手段により取得された行動種別情報を前記場所情報と対応付けて、使用者の行動履歴を示す行動履歴情報として記憶することを特徴とする請求項1乃至13いずれか記載の行動履歴記録装置。
[請求項15]
前記行動履歴情報記憶手段に行動履歴情報として記憶されている行動種別情報に基づいて、使用者の行動履歴を示す行動日記を作成する日記生成手段を更に備えたことを特徴とする請求項14記載の行動履歴記録装置。
[請求項16]
前記日記生成手段は、前記行動日記として、行動履歴情報として記憶されている行動種別情報を使用者に相当するキャラクタの動きによって表現した個別の動画像が、対応する行動種別情報の記憶順に連結された行動履歴動画を作成することを特徴とする請求項15記載の行動履歴記録装置。
[請求項17]
前記日記生成手段は、前記個別の動画像に、各々の動画像により表現される行動種別情報と共に前記場所情報と対応付けられ、使用者の行動場所を示す場所名として前記行動履歴情報記憶手段に記憶されている名称を重畳した行動履歴動画を作成することを特徴とする請求項16記載の行動履歴記録装置。
[請求項18]
使用者の行動場所を示す場所情報を取得する工程と、取得した場所情報を記憶する工程と、新たに取得した場所情報により示される使用者の現在の行動場所が、使用者に固有の特定の場所であるか否かを、既に記憶している場所情報に基づいて判断する工程と、新たに取得した場所情報により示される使用者の現在の行動場所が、前記特定の場所であると判断したことを条件として、新たに取得した場所情報に対応する名称を、当該使用者の行動場所を示す場所名として取得する工程と、を含むことを特徴とする行動履歴記録方法。
[請求項19]
コンピュータに、使用者の行動場所を示す場所情報を取得する処理と、取得した場所情報を場所情報記憶手段に記憶する処理と、新たに取得した場所情報により示される使用者の現在の行動場所が、使用者に固有の特定の場所であるか否かを、前記場所情報記憶手段に記憶されている場所情報に基づいて判断する処理と、新たに取得した場所情報により示される使用者の現在の行動場所が、前記特定の場所であると判断したことを条件として、新たに取得した場所情報に対応する名称を、当該使用者の現在の行動場所を示す場所名として取得する処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。
1 行動履歴記録装置
2 制御部
3 プログラム記憶部
4 ユーザデータ記憶部
5 GPS部
5a アンテナ
6 通信部
7 時計部
8 加速度センサ部
9 表示部
10 入力部
102 行動履歴データ
103 特定場所データ

Claims (19)

  1. 使用者の行動場所を示す場所情報を取得する場所情報取得手段と、
    前記場所情報取得手段により取得された場所情報を、使用者の行動履歴を示す行動履歴情報として順に記憶する行動履歴情報記憶手段と、
    前記場所情報取得手段により取得された場所情報により示される使用者の行動場所が、使用者に固有の特定の場所であるか否かを、前記行動履歴情報記憶手段に記憶されている行動履歴情報に基づいて判断する判断手段と、
    前記判断手段により使用者の行動場所が前記特定の場所であると判断されたことを条件として、前記場所情報取得手段により取得された場所情報に対応する名称を、当該使用者の行動場所を示す場所名として取得する名称取得手段と、
    を備えたことを特徴とする行動履歴記録装置。
  2. 前記行動履歴情報記憶手段は、前記場所情報取得手段により取得された場所情報を、当該場所情報の取得日と対応付けて使用者の行動履歴を示す行動履歴情報として記憶することを特徴とする請求項1記載の行動履歴記録装置。
  3. 前記判断手段は、前記行動履歴情報記憶手段に、前記場所情報取得手段により新たに取得された場所情報により示される使用者の行動場所と同一と判断できる場所を示す場所情報が周期的に記憶されている場合、あるいは予め決められている以上の頻度で記憶されている場合に、使用者の行動場所が前記特定の場所であると判断することを特徴とする請求項2記載の行動履歴記録装置。
  4. 前記名称取得手段は、前記場所情報に対応する場所名として、使用者により決められた名称を取得することを特徴とする請求項3記載の行動履歴記録装置。
  5. 前記場所情報取得手段は、使用者の行動場所を示す場所情報として地図上での位置を示す位置情報を取得し、
    前記名称取得手段は、前記場所情報に対応する場所名として、使用者により決められた名称であって、前記場所情報取得手段により取得された位置情報によって特定される名称を取得する
    ことを特徴とする請求項4記載の行動履歴記録装置。
  6. 前記名称取得手段は、使用者により決められた名称であって、前記場所情報取得手段により取得された位置情報によって特定される名称を、ネットワークを介して他の装置から取得する
    ことを特徴とする請求項5記載の行動履歴記録装置。
  7. 前記名称取得手段は、前記場所情報に対応する場所名として、使用者により決められた名称であって、前記場所情報取得手段により取得された場所情報に制約されない名称を取得することを特徴とする請求項4記載の行動履歴記録装置。
  8. 前記場所情報取得手段により取得された場所情報に制約されない名称として、仮の場所名を使用者に提供する名称提供手段を更に備え、
    前記名称取得手段は、使用者により決められた名称であって、前記名称提供手段により使用者に提供された名称を取得する
    ことを特徴とする請求項7記載の行動履歴記録装置。
  9. 前記名称取得手段により取得された名称を、前記判断手段により前記特定の場所であると判断された場所を示す場所情報と対応付けて記憶する特定場所情報記憶手段を更に備え、
    前記名称取得手段は、前記場所情報に対応する場所名として、前記特定場所情報記憶手段に記憶されている名称であって、前記場所情報取得手段により新たに取得された場所情報により示される使用者の行動場所と同一と判断できる場所を示す場所情報と対応付けられている名称を取得する
    ことを特徴とする請求項4乃至8いずれか記載の行動履歴記録装置。
  10. 前記名称取得手段は、前記場所情報取得手段により新たに取得された場所情報により示される使用者の行動場所と同一と判断できる場所を示す場所情報と対応付けられている名称が前記特定場所情報記憶手段に記憶されていない場合は、使用者により決められた名称を新たに取得し、
    前記名称取得手段により新たに取得された名称を、前記場所情報取得手段により新たに取得された場所情報と対応付けて前記特定場所情報記憶手段に追加して記憶する特定場所情報追加手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項9記載の行動履歴記録装置。
  11. 前記特定場所情報記憶手段に記憶されている名称を使用者の要求に応じて修正する修正手段を備えたことを特徴とする請求項9又は10記載の行動履歴記録装置。
  12. 前記行動履歴情報記憶手段に記録された行動履歴情報を用いて使用者の行動場所を表示する場合に、前記名称取得手段により使用者の行動場所を示す場所名として取得された名称を表示することを特徴とする請求項1乃至11いずれか記載の行動履歴記録装置。
  13. 前記行動履歴情報記憶手段は、前記名称取得手段により場所名として取得された名称を、前記場所情報取得手段により取得された場所情報と対応付けて使用者の行動履歴を示す行動履歴情報として記憶することを特徴とする請求項1乃至12いずれか記載の行動履歴記録装置。
  14. 前記場所情報取得手段により場所情報が取得されたときの使用者の行動種別を示す行動種別情報を取得する行動種別情報取得手段を更に備え、
    前記行動履歴情報記憶手段は、前記行動種別情報取得手段により取得された行動種別情報を前記場所情報と対応付けて、使用者の行動履歴を示す行動履歴情報として記憶することを特徴とする請求項1乃至13いずれか記載の行動履歴記録装置。
  15. 前記行動履歴情報記憶手段に行動履歴情報として記憶されている行動種別情報に基づいて、使用者の行動履歴を示す行動日記を作成する日記生成手段を更に備えたことを特徴とする請求項14記載の行動履歴記録装置。
  16. 前記日記生成手段は、前記行動日記として、行動履歴情報として記憶されている行動種別情報を使用者に相当するキャラクタの動きによって表現した個別の動画像が、対応する行動種別情報の記憶順に連結された行動履歴動画を作成することを特徴とする請求項15記載の行動履歴記録装置。
  17. 前記日記生成手段は、前記個別の動画像に、各々の動画像により表現される行動種別情報と共に前記場所情報と対応付けられ、使用者の行動場所を示す場所名として前記行動履歴情報記憶手段に記憶されている名称を重畳した行動履歴動画を作成することを特徴とする請求項16記載の行動履歴記録装置。
  18. 使用者の行動場所を示す場所情報を取得する工程と、
    取得した場所情報を記憶する工程と、
    新たに取得した場所情報により示される使用者の現在の行動場所が、使用者に固有の特定の場所であるか否かを、既に記憶している場所情報に基づいて判断する工程と、
    新たに取得した場所情報により示される使用者の現在の行動場所が、前記特定の場所であると判断したことを条件として、新たに取得した場所情報に対応する名称を、当該使用者の行動場所を示す場所名として取得する工程と、
    を含むことを特徴とする行動履歴記録方法。
  19. コンピュータに、
    使用者の行動場所を示す場所情報を取得する処理と、
    取得した場所情報を場所情報記憶手段に記憶する処理と、
    新たに取得した場所情報により示される使用者の現在の行動場所が、使用者に固有の特定の場所であるか否かを、前記場所情報記憶手段に記憶されている場所情報に基づいて判断する処理と、
    新たに取得した場所情報により示される使用者の現在の行動場所が、前記特定の場所であると判断したことを条件として、新たに取得した場所情報に対応する名称を、当該使用者の現在の行動場所を示す場所名として取得する処理と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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