JP2012166220A - 回転ツール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の摩擦攪拌接合用ツールは、摩擦攪拌接合加工に使用するものであって、基材を含み、該基材は、硬質相と、結合相とを含み、該硬質相は、WC粒子、および/または、Ti、Zr、Hf、Nb、Ta、Cr、Mo、およびWからなる群より選ばれた一種以上の金属と、窒素、炭素、硼素、および酸素からなる群より選ばれる一種以上の元素とからなる化合物(ただし、WCを除く)、または該化合物の固溶体からなり、結合相は、Crと、CoまたはNiのいずれか一方もしくは両方とを含み、Crは、CoおよびNiの合計質量に対し、質量比で0.15以上含まれることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
<摩擦攪拌接合用ツール>
本発明の摩擦攪拌接合用ツールは、摩擦攪拌接合加工に使用するものであって、基材を含み、該基材は、硬質相と、結合相とを含み、該硬質相は、WC粒子、および/または、Ti、Zr、Hf、Nb、Ta、Cr、Mo、およびWからなる群より選ばれた一種以上の金属と、窒素、炭素、硼素、および酸素からなる群より選ばれる一種以上の元素とからなる化合物(ただし、WCを除く)、または該化合物の固溶体からなり、結合相は、Crと、CoまたはNiのいずれか一方もしくは両方とを含み、Crは、CoおよびNiの合計質量に対し、質量比で0.15以上含まれることを特徴とする。なお、基材は、硬質相および結合相以外の組成として、他の成分および不可避不純物を含んでいてもよい。
本発明の摩擦攪拌接合用ツールに用いられる基材は、硬質相と、結合相とを含み、該硬質相は、WC粒子、および/または、Ti、Zr、Hf、Nb、Ta、Cr、Mo、およびWからなる群より選ばれた一種以上の金属と、窒素、炭素、硼素、および酸素からなる群より選ばれる一種以上の元素とからなる化合物(ただし、WCを除く)、または該化合物の固溶体からなり、結合相は、Crと、CoまたはNiのいずれか一方もしくは両方とを含み、Crは、CoおよびNiの合計質量に対し、質量比で0.15以上含まれることを特徴とする。
本発明において、結合相は、硬質相同士を結合するために基材に含まれるものである。このような結合相は、Crと、CoまたはNiのいずれか一方もしくは両方とを含み、Crは、CoおよびNiの合計質量に対し、質量比で0.15以上含まれることを特徴とする。このような質量比でCrを含むことにより、基材の耐酸化性が向上し、特に摩擦攪拌接合を行なったときにも大気に接触しやすいショルダー部の表面が酸化されにくくなる。この結果、バリが形成されるのを抑制することができ、接合品質を高めることができる。また、プローブ部においても、基材の酸化による摩耗が起こりにくくなるため、基材の耐摩耗性を向上することができ、もってツール寿命を長寿命化することができる。かかるCrは、CoおよびNiの合計質量に対し、質量比で0.3以上含まれることが好ましく、より好ましくは0.5以上含まれることである。これにより特に基材の耐酸化性を向上させることができるため、基材が摩耗しにくくなり、ツール寿命を長寿命化することができる。
本発明において、硬質相は、WC粒子を主体として含むか、またはTi、Zr、Hf、Nb、Ta、Cr、Mo、およびWからなる群より選ばれた一種以上の金属と、窒素、炭素、硼素、および酸素からなる群より選ばれる一種以上の元素とからなる化合物(ただし、WCを除く)、または該化合物の固溶体を主体として含むことが好ましい。
本発明の摩擦攪拌接合用ツール1の基材上に、被覆層を備えていてもよい。ここでの被覆層とは、単一組成の1層のみから構成されていてもよいし、互いに組成の異なる2以上の層によって構成されていてもよい。このような被覆層を備えることにより、耐摩耗性、耐酸化性、靭性、使用済みプローブの識別のための色付性等の諸特性を向上させる作用を付与することができる。また、被覆層は、基材の全面を覆うようにして形成されていることが好ましいが、基材の一部が被覆層により覆われていなかったり、基材上のいずれかの部分において被覆層の構成が異なっていてもよい。また、酸化が最も著しい、ショルダー部のみを被覆してもよい。
まず、硬質相を構成する材料と、結合相を構成する材料とを、下記の表1に示す質量比率で混合することにより混合粉末を得た。ここで、WC粒子としては、平均粒子径が2μmのものを用いた。
上記で作製した各実施例および各比較例の摩擦攪拌接合用ツールのそれぞれについて、下記の表2に示す条件による点接合(スポットFSW)を4500スポット行なった。ただし、4500スポットの接合を行なう前に、摩擦攪拌接合用ツールの表面に亀裂が入ったときは、その時点で試験を中止した。また、各比較例の摩擦攪拌接合用ツールは、ショルダー部が極度に酸化しやすかったため、バリの高さが大きいものとなった。このため、バリの高さが2.5mmを超えた時点で試験を中止した。
実施例17の摩擦攪拌接合用ツールの基材に対し、Al0.6Ti0.35Si0.05Nからなる被覆層を3μmの厚みで物理的蒸着法を用いて被覆することにより、本実施例の摩擦攪拌接合用ツールを作製した。ここで、Al0.6Ti0.35Si0.05Nからなる被覆層は、酸化開始温度が1130℃のものである。
実施例23における被覆層の組成をTi0.5Al0.5Nに代えたことが異なる他は、実施例23と同様の方法によって、本実施例の摩擦攪拌接合用ツールを作製した。ここで、Ti0.5Al0.5Nからなる被覆層は、酸化開始温度が970℃のものである。
Claims (8)
- 摩擦攪拌接合加工に使用する摩擦攪拌接合用ツールであって、
前記摩擦攪拌接合用ツールは、基材を含み、
前記基材は、硬質相と、結合相とを含み、
前記硬質相は、WC粒子、および/または、Ti、Zr、Hf、Nb、Ta、Cr、Mo、およびWからなる群より選ばれた一種以上の金属と、窒素、炭素、硼素、および酸素からなる群より選ばれる一種以上の元素とからなる化合物(ただし、WCを除く)、または該化合物の固溶体からなり、
前記結合相は、Crと、CoまたはNiのいずれか一方もしくは両方とを含み、
前記Crは、前記Coおよび前記Niの合計質量に対し、質量比で0.15以上含まれる、摩擦攪拌接合用ツール。 - 前記Niは、前記Coおよび前記Niの合計質量に対し、質量比で0.5以上1以下含まれる、請求項1に記載の摩擦攪拌接合用ツール。
- 前記Crは、前記Coおよび前記Niの合計質量に対し、質量比で0.5以上含まれる、請求項1または2に記載の摩擦攪拌接合用ツール。
- 前記硬質相は、WC粒子を主体として含む、請求項1〜3のいずれかに記載の摩擦攪拌接合用ツール。
- 前記硬質相は、Ti、Zr、Hf、Nb、Ta、Cr、Mo、およびWからなる群より選ばれた一種以上の金属と、窒素、炭素、硼素、および酸素からなる群より選ばれる一種以上の元素とからなる化合物(ただし、WCを除く)、または該化合物の固溶体を主体として含む、請求項1〜3のいずれかに記載の摩擦攪拌接合用ツール。
- 前記Coは、前記基材に対し、5質量%以下含まれる、請求項1〜5のいずれかに記載の摩擦攪拌接合用ツール。
- 前記Coは、前記基材に対し、3質量%以下含まれる、請求項1〜6のいずれかに記載の摩擦攪拌接合用ツール。
- 前記摩擦攪拌接合用ツールは、前記基材と、該基材上に形成された被覆層とを備える、請求項1〜7のいずれかに記載の摩擦攪拌接合用ツール。
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Country | Link |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08508066A (ja) * | 1993-03-23 | 1996-08-27 | ヴィディア ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | サーメットおよびその製法 |
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JP2009214170A (ja) * | 2008-03-12 | 2009-09-24 | Osaka Industrial Promotion Organization | 摩擦攪拌加工用ツール及び摩擦攪拌加工方法 |
JP2010248560A (ja) * | 2009-04-14 | 2010-11-04 | Sumitomo Electric Hardmetal Corp | 超硬合金 |
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- 2011-02-14 JP JP2011028241A patent/JP2012166220A/ja active Pending
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